JPH0733306Y2 - 超耐熱電線 - Google Patents

超耐熱電線

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JPH0733306Y2
JPH0733306Y2 JP1989001301U JP130189U JPH0733306Y2 JP H0733306 Y2 JPH0733306 Y2 JP H0733306Y2 JP 1989001301 U JP1989001301 U JP 1989001301U JP 130189 U JP130189 U JP 130189U JP H0733306 Y2 JPH0733306 Y2 JP H0733306Y2
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heat
resistant
moisture
electric wire
mica
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JP1989001301U
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孝一 吉田
博史 亀山
克久 宍戸
豊 池田
誠実 塚田
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は超耐熱電線、特に無機絶縁材料を用いた耐湿
性に優れた超耐熱電線に関する。
[従来の技術] 耐熱性に優れた電線は、絶縁体として有機材料と無機材
料を用いるものに大別することができる。
有機材料を絶縁体として用いる耐熱電線は、シリコンゴ
ム(最高耐熱度180℃),テフロン樹脂(最高耐熱度260
℃)等がよく知られている。また、新素材として各種の
プラスチックスが出現しているが、電線への絶縁体とし
て利用しても高々300℃の温度が耐熱限界であると考え
られる。
一方、無機材料を絶縁体とする耐熱電線においては、MI
ケーブル、アスベスト電線等が知られている。
MIケーブルは、酸化マグネシウムの粉体を絶縁体としこ
れに銅被覆を施したもので、現段階では最も耐熱性にす
ぐれていると考えられており、常用で350℃の温度の耐
熱性があり、短時間(10分程度)ならば800℃の温度に
耐えうる性能を有している。
また、アスベスト電線は、アスベスト(石綿)繊維を絶
縁体とする電線であり、常用350℃程度の温度の耐熱性
を有している。
[考案が解決しようとする課題] 従来の有機材料を絶縁体とする耐熱電線は、取扱いおよ
び電気性能に優れた電線でありコストの面から見ても有
利であるが、耐熱温度は高々300℃の温度以下であり、
短時間であってもそれ以上の温度では使用できず、火災
等の際には信頼性に欠けるきらいがあった。
また、従来の無機材料を絶縁体とする耐熱電線において
は、MIケーブルの場合、粉体絶縁体の宿命である吸湿に
よる絶縁抵抗の不安定性および銅被覆により可撓性の欠
如ならびにケーブル端末加工の困難性という難点があっ
た。また、アスベスト電線では、コスト的に有利である
が、アスベストの発ガン性等の公害発生の問題があっ
た。
この考案は、上記のような従来技術の欠点を克服し、耐
熱性においても防湿性においても、優れた新規な超耐熱
電線を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案は、導体の外周に、マイカを主成分とする無機
絶縁体層を設け、その上に耐熱防湿塗料を含浸した耐熱
ガラスファイバ層を編組外装し、前記無機絶縁体層は軟
質集成マイカ(150〜200g/m2)とガラス織布をシリコン
系バインダでラミネートしてテープ状に形成したもので
0.13〜0.2mmtの層厚とし、前記耐熱ガラスファイバはハ
イシリカガラスあるいは高アルミナからなり、前記耐熱
耐湿塗料はセラミック系あるいはステンレス系であるこ
とを特徴とする超耐熱電線である。
[作用] マイカを主成分とする無機絶縁体を使用するに際し、耐
熱性を有する防湿塗料を含浸させた耐熱ガラスファイバ
によりマイカのもつ吸湿性による絶縁抵抗の低下を防止
し、耐湿性の向上を図るようにする。
[実施例] 以下、図面に基づいてこの考案の実施例を説明する。第
1図は、この考案の超耐熱電線の構成を示す断面図であ
る。即ち、錫あるいはニッケルメッキ軟銅線の単線また
は撚線の導体1の外周に、マイカを主成分とするテープ
状の無機絶縁体2を被覆する。さらに耐熱防湿塗料を含
浸させた耐熱ガラスファイバ層3を編組外装させた構成
となっている。
第2図は、この考案の他の実施例の構成を示す断面図で
あって、この考案を多芯の電線に適用したものである。
同図において、同一符号は第1図と同等の材質を示して
おり、中心の導体1に無機絶縁体2を被覆して、さらに
押え用のガラスクロスマイカテープ2′で一体化し、さ
らに耐熱耐湿塗料を含浸させた耐熱ガラスファイバ層3
を編組外装させたものである。
(1) この考案の構成要件の一部をなすマイカを主成
分とする無機絶縁体層2については、軟質集成マイカ
(150〜200g/m2)とガラス織布をシリコン系バインダで
ラミネートとしてテープ状に形成し、導体1への絶縁体
層2としての厚さが0.13〜0.2mmtとする。
(2) この考案の構成要件の一部をなす耐熱ガラスフ
ァイバ層3について、ハイシリカガラス(耐熱度1600
℃)、高アルミナ繊維等で代表されるもので、単糸でそ
の直径が約0.01mmφ程度のものを適宜加工し、耐熱耐湿
塗料と含浸させて編組する。
(3) 耐熱耐湿塗料について、セラミック系として、
商品名チラノコート(宇部興産(株)製 耐熱度900
℃)あるいはステンレス系として商品名ステンレスコー
タ(稲豊産業(株)製 耐熱度850℃)が好適である。
また、これらの既存品にリン酸フリットを5〜10%添加
するとより有効である。
次に、第1表において、この考案の実施例1〜実施例3
の3例と比較例の実際の数値を示す。
それらの高温時の絶縁抵抗特性を第3図に示す。第3図
は、この考案の実施例および比較例のものを電気炉に入
れ、加温しながら絶縁抵抗の温度特性をプロットしたも
のである。横軸は経過時間を示しており、左側の縦軸は
絶縁抵抗値を示す。さらに、第3図において、点線は時
間経過に対応する電気炉の温度を示し、その目盛りは右
側の縦軸に示されている。同図において第1表に示した
諸元をもつ各実施例1,2,3の電線が比較例に比べて高温
度における絶縁抵抗値が格段に向上していることが理解
される。
導体1には、ニッケル線,ステンレス鋼等の適用が可能
である。また、マイカテープと耐熱耐湿塗料含浸外装耐
熱テープの重ね合わせによる組合せも実施することが可
能である。
[考案の効果] 以上説明したとおり、この考案の超耐熱電線は、従来の
ようにマイカテープを被覆する銅外装が不要なので加工
性が容易なため、簡単に施工することができる。
また、絶縁体としてマイカを主成分として用い、かつ有
機物層の防湿層を設けたので、この考案の超耐熱電線は
多少の湿気雰囲気中においても使用することができる。
さらに、アスベスト電線のように、公害発生の問題が生
じない。
そして、この発明の超耐熱電線は電気炉のまわりの配線
に最適なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の一実施例を示す超耐熱電線の横断
面図、 第2図は、この考案の超耐熱電線の他の一実施例の横断
面図、 第3図は、この考案の実施例および比較例の絶縁抵抗の
温度特性を示すグラフである。 1……導体 2……マイカを主成分とする無機絶縁体層 2′……押えテープ 3……チラノコート含浸ハイシリカファイバ編組層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 池田 豊 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)考案者 塚田 誠実 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (56)参考文献 特開 昭63−250011(JP,A) 実開 平1−81814(JP,U) 実開 平1−81815(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】導体の外周に、マイカを主成分とする無機
    絶縁体層を施し、この無機絶縁体層上に耐熱耐湿塗料を
    含浸させた耐熱ガラスファイバを編組外装し、前記無機
    絶縁体層は軟質集成マイカ(150〜200g/m2)とガラス織
    布をシリコン系バインダでラミネートしてテープ状に形
    成したもので0.13〜0.2mmtの層厚とし、前記耐熱ガラス
    ファイバはハイシリカガラスあるいは高アルミナからな
    り、前記耐熱耐湿塗料はセラミック系あるいはステンレ
    ス系であることを特徴とする超耐熱電線。
JP1989001301U 1989-01-09 1989-01-09 超耐熱電線 Expired - Lifetime JPH0733306Y2 (ja)

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JPH0292612U JPH0292612U (ja) 1990-07-23
JPH0733306Y2 true JPH0733306Y2 (ja) 1995-07-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0624090Y2 (ja) * 1987-11-20 1994-06-22 タツタ電線株式会社 耐熱絶縁電線

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JPH0292612U (ja) 1990-07-23

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