JP2751189B2 - 耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法 - Google Patents
耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法Info
- Publication number
- JP2751189B2 JP2751189B2 JP63067606A JP6760688A JP2751189B2 JP 2751189 B2 JP2751189 B2 JP 2751189B2 JP 63067606 A JP63067606 A JP 63067606A JP 6760688 A JP6760688 A JP 6760688A JP 2751189 B2 JP2751189 B2 JP 2751189B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulated wire
- heat
- varnish
- radiation resistant
- resistant insulated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性及び耐放射線性に優れた絶縁電線の
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
[従来の技術] 近年、原子力発電所、照射施設、宇宙関係等で使用す
るケーブルに対する要求が高度化しており、10〜100MGy
レベルの大線量の放射線及び500℃程度の高温に耐える
電線ケーブルへの要求が高まっている。
るケーブルに対する要求が高度化しており、10〜100MGy
レベルの大線量の放射線及び500℃程度の高温に耐える
電線ケーブルへの要求が高まっている。
[発明が解決しようとする問題点] このような要求に対応するものとしては、酸化マグネ
シウム等の金属酸化物の微粉末を絶縁体としたMIケーブ
ルがあるが、可とう性を欠くため適用範囲が極めて限定
されている。
シウム等の金属酸化物の微粉末を絶縁体としたMIケーブ
ルがあるが、可とう性を欠くため適用範囲が極めて限定
されている。
一方、可とう性の高いケーブルとして、ガラスクロス
を主体とした絶縁テープを巻回したガラス絶縁ケーブル
がある。この場合、ガラスクロスのみでは耐湿性や耐電
圧特性に問題があるので、通常はジメチルシロキサンを
ベースとしたワニスを含浸したガラステープが用いられ
るが、大線量の放射線あるいは高温度環境下では前記ワ
ニスが脆化し絶縁テープにクラックが入り、絶縁性が低
下するという問題があった。
を主体とした絶縁テープを巻回したガラス絶縁ケーブル
がある。この場合、ガラスクロスのみでは耐湿性や耐電
圧特性に問題があるので、通常はジメチルシロキサンを
ベースとしたワニスを含浸したガラステープが用いられ
るが、大線量の放射線あるいは高温度環境下では前記ワ
ニスが脆化し絶縁テープにクラックが入り、絶縁性が低
下するという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、
その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消
し、耐熱性及び耐放射線性を有する絶縁電線を実現でき
る製造方法を提供することにある。
その目的とするところは前記した従来技術の欠点を解消
し、耐熱性及び耐放射線性を有する絶縁電線を実現でき
る製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の要旨は、ポリチタノカルボシランを主体とす
るワニスをガラスクロスに含浸させた後加熱してポリチ
タノカルボシランを半焼成状態としたガラステープを導
体上に巻回することを特徴とする耐熱及び耐放射線性絶
縁電線の製造方法にある。
るワニスをガラスクロスに含浸させた後加熱してポリチ
タノカルボシランを半焼成状態としたガラステープを導
体上に巻回することを特徴とする耐熱及び耐放射線性絶
縁電線の製造方法にある。
ここで、「ポリチタノカルボシランを主体としたワニ
ス」とは、ジメチルジクロロシランの脱塩素縮重合反応
により合成されるポリジメチルシランに、ジフェニルジ
クロロシランとホウ酸の縮重合により得られるポリボロ
ジフェニルシロキサンと適量のチタン化合物とを加え、
加熱縮重合させて得たポリチタノカルポシランをキシレ
ン等の有機溶剤に溶解させて得られたものである。
ス」とは、ジメチルジクロロシランの脱塩素縮重合反応
により合成されるポリジメチルシランに、ジフェニルジ
クロロシランとホウ酸の縮重合により得られるポリボロ
ジフェニルシロキサンと適量のチタン化合物とを加え、
加熱縮重合させて得たポリチタノカルポシランをキシレ
ン等の有機溶剤に溶解させて得られたものである。
なお、ポリチタノカルボシランと有機溶剤の混合比は
所望するワニスの粘度によって決められるので特に限定
されないが、標準的には1:1である。
所望するワニスの粘度によって決められるので特に限定
されないが、標準的には1:1である。
上記ワニスは従来のポリジメチルシロキサンをベース
とするワニスと異なり、500℃以上の温度に曝露される
とセラミック化する特性を有する。
とするワニスと異なり、500℃以上の温度に曝露される
とセラミック化する特性を有する。
なお、上記ワニスにはタルク、マイカ、シリカ、アル
ミナ等の微粒子状無機充てん剤が添加されていてもよ
い。
ミナ等の微粒子状無機充てん剤が添加されていてもよ
い。
次に、上記ワニスのガラスクロスへの含浸について説
明する。使用されるガラスクロスの種類としてはEガラ
スの平織が代表的であり、含浸は常法(例えばディッピ
ング)により行われる。含浸後、室温で乾燥させ、250
℃までの温度で焼付を行い、半焼性テープを得る。この
段階ではワニスはまだセラミック化していないため十分
な可とう性を有しており、上記テープを導体上に巻回す
ることが可能である。導体としてはメッキ層又はクラッ
ド層としてニッケルを含有する銅導体が一般に用いられ
る。
明する。使用されるガラスクロスの種類としてはEガラ
スの平織が代表的であり、含浸は常法(例えばディッピ
ング)により行われる。含浸後、室温で乾燥させ、250
℃までの温度で焼付を行い、半焼性テープを得る。この
段階ではワニスはまだセラミック化していないため十分
な可とう性を有しており、上記テープを導体上に巻回す
ることが可能である。導体としてはメッキ層又はクラッ
ド層としてニッケルを含有する銅導体が一般に用いられ
る。
なお、ガラステープ絶縁体上にガラス編組の押え巻層
あるいはヒールシール層付きのポリイミドテープの押え
巻層を施してもよい。
あるいはヒールシール層付きのポリイミドテープの押え
巻層を施してもよい。
[作用] ガラスクロスに含浸させたワニスが高温度環境下ある
いは大線量の放射線下でセラミック化するためクラック
が入らなくなり、絶縁性の低下が少なくなる。
いは大線量の放射線下でセラミック化するためクラック
が入らなくなり、絶縁性の低下が少なくなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を比較例と共に説明する。
ポリチタノカルボシランを同量のキシレンに溶解させ
て得たワニスを0.2mm厚の平織ガラスクロスに含浸さ
せ、室温で乾燥させた後、10℃/分の昇温速度で250℃
まで加熱し半焼成状態のガラステープを得た。このガラ
ステープの厚さは0.25mmであり、このテープを1/2ラッ
プで絶縁体の厚さが0.5mmとなるよう2mm2のニッケルメ
ッキ銅より線導体上に巻回し、この上に押え巻層として
ガラス編組を施して絶縁電線を得た。
て得たワニスを0.2mm厚の平織ガラスクロスに含浸さ
せ、室温で乾燥させた後、10℃/分の昇温速度で250℃
まで加熱し半焼成状態のガラステープを得た。このガラ
ステープの厚さは0.25mmであり、このテープを1/2ラッ
プで絶縁体の厚さが0.5mmとなるよう2mm2のニッケルメ
ッキ銅より線導体上に巻回し、この上に押え巻層として
ガラス編組を施して絶縁電線を得た。
一方、比較例として、ポリジメチルシロキサンを同量
のキシレンに溶解させて得たワニスを用い、実施例と全
く同じ手順で同一サイズの絶縁電線を得た。
のキシレンに溶解させて得たワニスを用い、実施例と全
く同じ手順で同一サイズの絶縁電線を得た。
これらの絶縁電線を電気炉内で500℃で1時間加熱し
た後、60Coを線源とするγ線を104Gy/時間で50MGyまで
照射し、照射前後の絶縁抵抗値の変化により絶縁性能を
判定した。その結果を表に示す。
た後、60Coを線源とするγ線を104Gy/時間で50MGyまで
照射し、照射前後の絶縁抵抗値の変化により絶縁性能を
判定した。その結果を表に示す。
実施例にみられるように本発明の絶縁電線は高温にさ
らされ、大線量のγ線に照射された後でも十分に高い絶
縁性を有しているが、比較例では大幅に絶縁抵抗が低下
している。
らされ、大線量のγ線に照射された後でも十分に高い絶
縁性を有しているが、比較例では大幅に絶縁抵抗が低下
している。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、耐熱性及び耐放
射線性に優れた絶縁電線が得られる。
射線性に優れた絶縁電線が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−39200(JP,A) 特開 昭62−168376(JP,A) 特開 昭63−234069(JP,A) 特開 昭63−221509(JP,A) 特開 昭63−221508(JP,A) 特開 昭63−12672(JP,A) 特開 昭62−138574(JP,A) 特開 昭62−48773(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ポリチタノカルボシランを主体とするワニ
スをガラスクロスに含浸させた後加熱してポリチタノカ
ルボシランを半焼成状態としたガラステープを導体上に
巻回することを特徴とする耐熱及び耐放射線性絶縁電線
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63067606A JP2751189B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63067606A JP2751189B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01239709A JPH01239709A (ja) | 1989-09-25 |
JP2751189B2 true JP2751189B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13349759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63067606A Expired - Lifetime JP2751189B2 (ja) | 1988-03-22 | 1988-03-22 | 耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2751189B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5239200A (en) * | 1975-09-23 | 1977-03-26 | Nitto Electric Ind Co Ltd | Electric insulation tape |
JPS639326B2 (ja) * | 1980-08-13 | 1988-02-27 | Showa Electric Wire & Cable Co | |
JPS62168376A (ja) * | 1986-01-20 | 1987-07-24 | 松下電器産業株式会社 | 面状発熱体 |
-
1988
- 1988-03-22 JP JP63067606A patent/JP2751189B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01239709A (ja) | 1989-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2751189B2 (ja) | 耐熱及び耐放射線性絶縁電線の製造方法 | |
JPS62219486A (ja) | 面状発熱体 | |
JP2709592B2 (ja) | 耐熱絶縁電線 | |
JP3287116B2 (ja) | 高耐熱絶縁電線 | |
JPH05239359A (ja) | シリコーン樹脂組成物および耐熱性絶縁電線 | |
JPH04303517A (ja) | 絶縁電線 | |
JP2859904B2 (ja) | 耐熱コイル | |
JP2709593B2 (ja) | 耐熱絶縁電線 | |
JP3291324B2 (ja) | 耐熱性絶縁電線 | |
JP3249843B2 (ja) | 核融合炉用電線 | |
JP3228520B2 (ja) | 真空用電線 | |
JP3333558B2 (ja) | 耐熱、耐放射線性電線・ケーブル | |
JPH07296648A (ja) | 高耐熱絶縁電線 | |
CA2142765C (en) | Inorganic insulating member | |
JPH0913278A (ja) | 耐熱繊維およびこれを用いた耐熱絶縁電線 | |
JPH0286013A (ja) | 耐熱電線 | |
JPH04323264A (ja) | シリコーン樹脂組成物および耐熱性絶縁電線 | |
JP3086466B2 (ja) | 耐熱電線 | |
JPH0733306Y2 (ja) | 超耐熱電線 | |
JP3103089B2 (ja) | 耐熱コイル | |
JP2007173038A (ja) | 面状発熱体 | |
JPH04303516A (ja) | 絶縁電線 | |
JPH05325655A (ja) | 耐熱耐湿絶縁電線 | |
JPH0583938U (ja) | 耐熱電線 | |
JPH0982547A (ja) | 誘導加熱コイル |