JPH1186640A - イグニッションリード - Google Patents
イグニッションリードInfo
- Publication number
- JPH1186640A JPH1186640A JP24443297A JP24443297A JPH1186640A JP H1186640 A JPH1186640 A JP H1186640A JP 24443297 A JP24443297 A JP 24443297A JP 24443297 A JP24443297 A JP 24443297A JP H1186640 A JPH1186640 A JP H1186640A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flexible
- insulation
- insulating member
- lead wire
- withstand voltage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温環境下で使用されるガスタービンエンジ
ン等のイグニッション装置におけるリード線の高耐電圧
特性および可撓性を向上させる。 【解決手段】 リード線７はフレキシブルな導体よりな
り、この外周に高絶縁特性機能を有する第１の可撓性絶
縁部材８が被覆され、さらにこの外周に機械的なプロテ
クタ機能を有する第２の可撓性絶縁部材９が被覆され、
少なくとも１組の上記第１，第２絶縁部材よりなる絶縁
・プロテクトユニットの外周に可撓性の金属外装部材１
２が被覆される多層構造により、外径を細く保ちながら
高耐電圧特性と可撓性の双方の機能を実現する。
ン等のイグニッション装置におけるリード線の高耐電圧
特性および可撓性を向上させる。 【解決手段】 リード線７はフレキシブルな導体よりな
り、この外周に高絶縁特性機能を有する第１の可撓性絶
縁部材８が被覆され、さらにこの外周に機械的なプロテ
クタ機能を有する第２の可撓性絶縁部材９が被覆され、
少なくとも１組の上記第１，第２絶縁部材よりなる絶縁
・プロテクトユニットの外周に可撓性の金属外装部材１
２が被覆される多層構造により、外径を細く保ちながら
高耐電圧特性と可撓性の双方の機能を実現する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温高電圧環境下
で使用されるガスタービンエンジン等のイグニッション
装置におけるリード線の改良に関する。
で使用されるガスタービンエンジン等のイグニッション
装置におけるリード線の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、ガスタービンエンジンのイグニ
ッションシステムの概念を示す。１はイグニッションプ
ラグ、２はイグニッション装置、３はこれらを結ぶイグ
ニッションリードである。
ッションシステムの概念を示す。１はイグニッションプ
ラグ、２はイグニッション装置、３はこれらを結ぶイグ
ニッションリードである。
【０００３】これら構成要素のうち、イグニッションリ
ード３は摂氏３００度ないし５００度の環境温度にさら
され、かつ数ｋＶの高電圧を扱うため、図３のような構
成が一般的である。即ち、金属線リード４の外周が酸化
マグネシウム等の絶縁部材５で被覆され、さらにこの絶
縁部材５の外周がパイプ状の金属製保護管６で被覆され
る。このリードの外径ｄは、屈曲の多い外形に沿った設
置に要求される可撓性を確保するために、通常は８ｍｍ
以下であり、耐電圧特性は４ｋＶ程度である。
ード３は摂氏３００度ないし５００度の環境温度にさら
され、かつ数ｋＶの高電圧を扱うため、図３のような構
成が一般的である。即ち、金属線リード４の外周が酸化
マグネシウム等の絶縁部材５で被覆され、さらにこの絶
縁部材５の外周がパイプ状の金属製保護管６で被覆され
る。このリードの外径ｄは、屈曲の多い外形に沿った設
置に要求される可撓性を確保するために、通常は８ｍｍ
以下であり、耐電圧特性は４ｋＶ程度である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては、４ｋＶ以上の高電圧で作動するイグニッ
ション装置用リードを得る場合には、 （１）絶縁部材５が酸化マグネシウムで耐電圧特性が十
分ではなく、外径８ｍｍの構造では４ｋＶ以上の耐電圧
特性を得ることが困難である。 （２）耐電圧を上げるためには、絶縁部材５の寸法を大
きくする必要があるが、金属保護管の外径ｄが８ｍｍ以
上となり、可撓性が著しく低下し、エンジン等屈曲部の
多い対象への装着が困難となる。 等の問題を有している。
成においては、４ｋＶ以上の高電圧で作動するイグニッ
ション装置用リードを得る場合には、 （１）絶縁部材５が酸化マグネシウムで耐電圧特性が十
分ではなく、外径８ｍｍの構造では４ｋＶ以上の耐電圧
特性を得ることが困難である。 （２）耐電圧を上げるためには、絶縁部材５の寸法を大
きくする必要があるが、金属保護管の外径ｄが８ｍｍ以
上となり、可撓性が著しく低下し、エンジン等屈曲部の
多い対象への装着が困難となる。 等の問題を有している。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決する目的でなされたもので、フレキシブルな導体より
なるリード線と、このリードの外周を被覆する高絶縁特
性機能を有する第１の可撓性絶縁部材及びこの高絶縁部
材の外周を被覆する機械的なプロテクト機能を有する第
２の可撓性絶縁部材よりなる少なくとも１組の絶縁・プ
ロテクトユニットと、このユニットの外周を被覆する可
撓性の金属外装部材とを具備した点に構成上の特徴があ
る。また、本発明においては、リード線はフレキシブル
な導体よりなり、この外周に高絶縁特性機能を有する第
１の可撓性絶縁部材が被覆され、さらにこの外周に機械
的なプロテクト機能を有する第２の可撓性絶縁部材が被
覆され、少なくとも１組の上記第１，第２絶縁部材より
なる絶縁・プロテクトユニットの外周に可撓性の金属外
装部材が被覆される多層構造により、外径を細く保ちな
がら高耐電圧特性と可撓性の双方の機能が実現される。
決する目的でなされたもので、フレキシブルな導体より
なるリード線と、このリードの外周を被覆する高絶縁特
性機能を有する第１の可撓性絶縁部材及びこの高絶縁部
材の外周を被覆する機械的なプロテクト機能を有する第
２の可撓性絶縁部材よりなる少なくとも１組の絶縁・プ
ロテクトユニットと、このユニットの外周を被覆する可
撓性の金属外装部材とを具備した点に構成上の特徴があ
る。また、本発明においては、リード線はフレキシブル
な導体よりなり、この外周に高絶縁特性機能を有する第
１の可撓性絶縁部材が被覆され、さらにこの外周に機械
的なプロテクト機能を有する第２の可撓性絶縁部材が被
覆され、少なくとも１組の上記第１，第２絶縁部材より
なる絶縁・プロテクトユニットの外周に可撓性の金属外
装部材が被覆される多層構造により、外径を細く保ちな
がら高耐電圧特性と可撓性の双方の機能が実現される。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図１に基づき、本発明の実
施の態様を説明する。符号７はフレキシブルな導体より
なるリード線であり、例えば複数本の細い純ニッケル線
よりなる撚線導体で実現される。
施の態様を説明する。符号７はフレキシブルな導体より
なるリード線であり、例えば複数本の細い純ニッケル線
よりなる撚線導体で実現される。
【０００７】符号８は、このリード線７の外周を被覆す
る高絶縁特性機能を有する第１の可撓性絶縁部材であ
り、例えば無機繊維テープにマイカを張り付けた構造の
絶縁テープ（耐火用絶縁テープとして市販されている）
で実現され、このテープをリード線７に巻回する。
る高絶縁特性機能を有する第１の可撓性絶縁部材であ
り、例えば無機繊維テープにマイカを張り付けた構造の
絶縁テープ（耐火用絶縁テープとして市販されている）
で実現され、このテープをリード線７に巻回する。
【０００８】符号９は、この第１の可撓性絶縁部材８の
外周を被覆する機械的なプロテクト機能を有する第２の
可撓性絶縁部材であり、例えば糸状のセラミック繊維を
巻回した上にセラミック塗料（アルミナ粉を溶液状にし
たもので、市販されている）を塗装して実現される。第
１の可撓性絶縁部材８及び第２の可撓性絶縁部材９によ
り１組目の絶縁・プロテクトユニットＡが構成される。
外周を被覆する機械的なプロテクト機能を有する第２の
可撓性絶縁部材であり、例えば糸状のセラミック繊維を
巻回した上にセラミック塗料（アルミナ粉を溶液状にし
たもので、市販されている）を塗装して実現される。第
１の可撓性絶縁部材８及び第２の可撓性絶縁部材９によ
り１組目の絶縁・プロテクトユニットＡが構成される。
【０００９】符号１０は第２の可撓性絶縁部材９にさら
に重ねて被覆された第１の可撓性絶縁部材であり、上述
した第１の可撓性絶縁部材８と同一構造を有する。符号
１１は第１の可撓性絶縁部材１０にさらに重ねて被覆さ
れた機械的なプロテクト機能を有する第２の可撓性絶縁
部材であり、上述の第２の可撓性絶縁部材９と同一構造
を有する。
に重ねて被覆された第１の可撓性絶縁部材であり、上述
した第１の可撓性絶縁部材８と同一構造を有する。符号
１１は第１の可撓性絶縁部材１０にさらに重ねて被覆さ
れた機械的なプロテクト機能を有する第２の可撓性絶縁
部材であり、上述の第２の可撓性絶縁部材９と同一構造
を有する。
【００１０】第１の可撓性絶縁部材１０と第２の可撓性
絶縁部材１１により２組目の絶縁・プロテクトユニット
Ｂが構成される。符号１２はこれら２組の絶縁・プロテ
クトユニットＡ，Ｂの外周を被覆する可撓性の金属外装
部材であり、例えばニッケル線の編組構造で実現され
る。
絶縁部材１１により２組目の絶縁・プロテクトユニット
Ｂが構成される。符号１２はこれら２組の絶縁・プロテ
クトユニットＡ，Ｂの外周を被覆する可撓性の金属外装
部材であり、例えばニッケル線の編組構造で実現され
る。
【００１１】このように、２組の絶縁・プロテクトユニ
ットＡ，Ｂをリード線７と金属外装部材１２の間に挟持
させる積層構造により、耐電圧は図３で示した従来構造
の限界４ｋＶの２倍の８ｋＶを実現することができた。
さらに外径ｄは、図３で示した従来構造の８ｍｍよりは
細い６ｍｍを実現することができた。
ットＡ，Ｂをリード線７と金属外装部材１２の間に挟持
させる積層構造により、耐電圧は図３で示した従来構造
の限界４ｋＶの２倍の８ｋＶを実現することができた。
さらに外径ｄは、図３で示した従来構造の８ｍｍよりは
細い６ｍｍを実現することができた。
【００１２】本発明の構成要素はいずれも可撓性のある
部材で実現されているので、同一外径で比較するとき、
従来構造よりは可撓性の点で優れたイグニッションリー
ドを得ることができる。
部材で実現されているので、同一外径で比較するとき、
従来構造よりは可撓性の点で優れたイグニッションリー
ドを得ることができる。
【００１３】図１の実施態様は、２組の絶縁・プロテク
トユニットを有する例であるが、これに限定されること
なく、耐電圧要求が低い場合は１組とし、外径をさらに
細くし、可撓性を高めることが可能であり、３組以上と
して可撓性を従来と同一に保ちながら耐電圧特性をさら
に高めることも可能である。
トユニットを有する例であるが、これに限定されること
なく、耐電圧要求が低い場合は１組とし、外径をさらに
細くし、可撓性を高めることが可能であり、３組以上と
して可撓性を従来と同一に保ちながら耐電圧特性をさら
に高めることも可能である。
【００１４】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、市
販されている絶縁部材を用いて耐電圧特性並びに可撓性
の優れたイグニッションリードを安価に実現することが
できる。
販されている絶縁部材を用いて耐電圧特性並びに可撓性
の優れたイグニッションリードを安価に実現することが
できる。
【図１】 本発明の実施態様係るリードの構造の例を示
す図である。
す図である。
【図２】 ガスタービンエンジンのイグニッションシス
テムを示す概念図である。
テムを示す概念図である。
【図３】 従来のリード構造の一例を示す図である。
１ イグニッションプラグ ２ イグニッション装置 ３ イグニッションリード ７ リード線 ８、１０ 第１の可撓性絶縁部材 ９、１１ 第２の可撓性絶縁部材 １２ 金属外装部材 Ａ、Ｂ 絶縁・プロテクトユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 道也 東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内 (72)発明者 佐藤 信利 東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷229番地 石 川島播磨重工業株式会社瑞穂工場内
Claims (1)
- 【請求項１】 フレキシブルな導体よりなるリード線
（７）と、このリード線（７）の外周を被覆する高絶縁
特性機能を有する第１の可撓性絶縁部材（８、１０）及
びこの第１の可撓性絶縁部材（８、１０）の外周を被覆
する機械的なプロテクト機能を有する第２の可撓性絶縁
部材（９、１１）よりなる少なくとも１組の絶縁・プロ
テクトユニット（Ａ、Ｂ）と、この絶縁・プロテクトユ
ニット（Ａ、Ｂ）の外周を被覆する可撓性の金属外装部
材（１２）とよりなるイグニッションリード（３）。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24443297A JPH1186640A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | イグニッションリード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24443297A JPH1186640A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | イグニッションリード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1186640A true JPH1186640A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17118578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24443297A Pending JPH1186640A (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | イグニッションリード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1186640A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100568498B1 (ko) | 2004-12-28 | 2006-04-11 | 송미애 | 자동차 이그니션 케이블 |
| EP2581916A1 (de) * | 2011-10-14 | 2013-04-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Zündkabel für hohe mechanische und/oder thermische Belastungen |
-
1997
- 1997-09-09 JP JP24443297A patent/JPH1186640A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100568498B1 (ko) | 2004-12-28 | 2006-04-11 | 송미애 | 자동차 이그니션 케이블 |
| EP2581916A1 (de) * | 2011-10-14 | 2013-04-17 | Siemens Aktiengesellschaft | Zündkabel für hohe mechanische und/oder thermische Belastungen |
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