JPH0535276U - 印刷機の刷版交換装置 - Google Patents

印刷機の刷版交換装置

Info

Publication number
JPH0535276U
JPH0535276U JP9466091U JP9466091U JPH0535276U JP H0535276 U JPH0535276 U JP H0535276U JP 9466091 U JP9466091 U JP 9466091U JP 9466091 U JP9466091 U JP 9466091U JP H0535276 U JPH0535276 U JP H0535276U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
loader
cylinder
vise
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9466091U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2573511Y2 (ja
Inventor
和弘 前島
Original Assignee
株式会社小森コーポレーシヨン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社小森コーポレーシヨン filed Critical 株式会社小森コーポレーシヨン
Priority to JP1991094660U priority Critical patent/JP2573511Y2/ja
Publication of JPH0535276U publication Critical patent/JPH0535276U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2573511Y2 publication Critical patent/JP2573511Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間使用しても版胴からの刷版の完全を排
出動作を持続することを可能にした装置を提供すること
を目的としている。 【構成】 ローダ13の上部にロータリアクチュエータ
15を設けた。このロータリアクチュエータ15でドラ
ム23を回転駆動してこの回転により帯状のベルト25
をドラム23に巻付けるようにした。ベルト25の下端
部に、排版8の一端を保持する版掛け28を固定し、ベ
ルト25の巻取りにより排版をローダ13内へ進入させ
て収納するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は版万力でくわえられて版胴の周面に装着された旧版と、装置外に準備 した新版とを交換する印刷機の刷版交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
枚葉印刷機の版胴外周部には、胴の全長におよぶ切欠きが設けられており、こ の切欠き内には、刷版(以下版という)のくわえ側端部をくわえるくわえ側版万 力と、これにくわえられたのち胴周面に巻付けられた版の尻側端部をくわえる尻 側版万力とからなる刷版固定装置が、切欠き底面に固定されて版胴の軸線方向に 延設されている。
【0003】 従来におけるこれらくわえ側,尻側の版万力は、胴軸方向に延びる長尺の万力 台と、この万力台の端縁側のボルトで揺動自在に枢支されその揺動により開閉し て万力台との間で版をくわえたり放したりする複数個のくわえ板と、これら各く わえ板の端縁切欠きと係合する複数個のカムとを備えており、複数個のカムは回 動自在なカム軸上に並列して固定されている。また、万力台とくわえ板との間に は、くわえ板を開方向に付勢する複数個の圧縮コイルばねが介装されている。
【0004】 このように構成されていることにより、版をくわえる場合には、カム軸を回動 操作すると、版胴の軸線方向へ複数個に分割されたくわえ板は、カムの係合から 解放されて圧縮コイルばねの弾発力によりいっせいに開くので、くわえ板と万力 台との間へ版の端を挿入したのち、カム軸を先程とは逆方向へ回動させると、く わえ板はカムの作用により圧縮コイルばねの弾発力に抗し揺動して閉じ、版の端 をくわえる。
【0005】 また、例えば特開平1−127346号公報に開示されている装置は、従来版 胴の円周方向に形成されていた版の尻側くわえ面が、版胴の半径方向に形成され るように万力台とくわえ板とが版胴の半径方向に延設されており、また、版の端 部が別に設けた版曲げ機によって直角状に曲げられている。このように構成され ていることにより、くわえ側の端部をくわえられて胴周面に巻付けられた版の尻 側端部は、折曲げ部を万力台とくわえ板との間へ挿入され、カム機構でくわえ板 を揺動させることにより、版の折曲げ端がくわえられるので、このあと、尻側版 万力全体を円周方向へ移動させることにより、版が均一に張られて胴周面に密着 する。
【0006】 ところで、このような従来の枚葉印刷機において、印刷物の仕様が変って版を 旧版から新版に交換する場合には、カム軸の回動操作により尻側版万力を開き、 くわえから解放された版の一端を保持しながら版胴を回転させたのち、カム軸の 回動操作によりくわえ側版万力を開いて版の他端をくわえから解放させることに より旧版が取り外される。このあと、同様にして版万力の開閉と版胴の回動動作 とを繰返すことにより新版が装着される。
【0007】 しかしながら、このような従来における版の交換においては、上記のようにカ ム軸の回動操作と版胴の回動操作とを手動または押ボタン操作で行わなければな らず、とくに旧版と新版とを手で保持しながら作業を行うことは、労力の負担が きわめて大きく熟練を要する。
【0008】 そこで、本出願人は例えば特開平3−176151号公報等に開示されている ように、新版を保持した刷版保持装置としてのローダを印刷機のユニット間に垂 下,傾動自在に設け、このローダを、垂下格納状態から先端部が版胴の版万力装 置に近接するように傾動させて版胴から取外した使用済旧版をこのローダ内へ排 出して保持し、その代りにこれから使用する新版をローダから排出して版胴に装 着するようにした刷版保持装置を開発して提案した。
【0009】 この装置における旧版の保持装置は、ローダの上端部に配設されたコンベック スを備えており、このコンベックスには、ばね部材により巻取り方向に付勢され た帯状の板ばねが巻かれていて、この板ばねの下端には、版掛けが固定されてい る。そして旧版の排版に際しては、版万力のくわえから解放された版の一端を、 あらかじめ引き下げられて固定されたこの版掛けに把持させて版掛けを固定から 解放すると、巻取り方向に付勢された板ばねがコンベックスに巻取られ、板ばね に固定された版掛けが上昇して旧版をローダ内に保持させるように構成されてい る。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の装置においては、コンベックス内に設けられ ているばね部材が、上記のように排版のたびに伸縮を繰返すことになるので、こ のばね部材が長持ちせず、短期間で交換を要するとともに、排版が完全に行われ ないための事故が発生するおそれがあるという問題がある。
【0011】 本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、長期間の使用に係わらず良好 な旧版の排版機能を持続することを可能にした印刷機の刷版交換装置を提供する ことを目的にしている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本考案では、機台フレーム側に基端部を支持 されて版胴の周面に遊端部を近接させ版胴から排出される刷版を保持する刷版保 持装置(以下ローダという)を備えた印刷機の刷版交換装置において、前記排出 される刷版の一端を保持する刷版保持部と、この刷版保持部を進退させる駆動装 置とを設けた。
【0013】
【作用】
印刷作業中などにおいてあらかじめ刷版保持部をローダの入口部へ移動させて おく。版を交換する場合には、尻側版万力を開き、版胴を所定角度だけ回動させ ると、くわえから解放された版の一端が刷版保持部で保持されるので、駆動装置 で刷版保持部を移動させると、旧版がローダ内に保持される。このあと新版を版 胴に装着したのち、印刷作業を開始し、ローダ内の旧版は印刷作業中などに機外 へ取出される。
【0014】
【実施例】
図1ないし図4は本考案に係る印刷機の刷版交換装置の実施例を示し、図1は 刷版保持装置上半部の一部破断側面図、図2は刷版保持装置下半部の一部破断側 面図、図3は刷版保持装置の側面図、図4はドラムの回転駆動装置の側面図であ る。図において、左右の機台フレームに軸支された版胴1の外周部には、版胴1 の全長におよぶ切欠きが形成されており、この切欠き内には全体を符号3で示す くわえ側版万力と符号4で示す尻側版万力とが配設されている。このうちのくわ え側版万力3は、断面をほゞ方形状に形成され版胴1の軸線方向に延びる万力台 5と、この万力台5側の短軸6に揺動自在に支持されたくわえ板7とを備えてお り、図示しないカム機構でくわえ板7を揺動させることにより、くわえ面5a, 7a間へ挿入された版8のくわえ側端部が、図示しないばね部材との協働でくわ えられたりくわえから解放されたりするように構成されている。
【0015】 また、尻側版万力4は、軸9に揺動自在に支持されて版胴2の軸線方向に延び る万力台10と、くわえ板11とを備えており、版胴1の両端に形成された円板 状のベアラに両端を軸支されたカム軸のカム12を回動させることにより、くわ え面10a,11a間へ挿入された版8の尻側端部が、図示しないばね部材との 協働でくわえられたりくわえから解放されたりするように構成されている。
【0016】 なお、くわえ側版万力3のくわえ面5a,7aは版胴2の円周方向へ延びてお り、尻側版万力4のくわえ面10a,11aは版胴2の半径方向に延びている。 また、版8のくわえ側端部は直線状であり、尻側端部は、図4に示すように、版 曲げ機で直角方向に折り曲げられている。さらに、くわえ側版万力3と尻側版万 力4とのくわえ面を開閉させるカム機構は、図示しないエアシリンダにより所定 のタイミングで作動するように構成されている。
【0017】 そして、例えば4色刷枚葉印刷機の場合、各色の印刷ユニットには、使用済 の旧版とこれから使用する新版とを交換する刷版交換装置が付設されている。す なわち、2色目,3色目,4色目の各印刷ユニットに設けられたフレームの上端 面と、排紙装置始端部に4色目印刷ユニットのフレームと空間部を隔てて設けら れたフレームの上端面とには、図示しない左右一対のブラケットが、版胴1の斜 め上方に位置して固定されており、これらのブラケットに軸支されたローダ軸に は、正面視を版胴1とほゞ同長の横長長方形状に形成された刷版保持装置として のローダ13が、基端部を固定されている。そして、このローダ13は図示しな いエアシリンダで駆動されて垂下状態の格納位置と傾動状態の使用位置との両位 置を占めるように構成されている。
【0018】 図に傾動状態の作動位置で示すローダ13は、遊端部を版胴1の周面に近接さ せており、このローダ13の下半部には、入口部をV字状に形成された2枚のガ イド板14が上下方向に延設されており、このガイド板14の間には、尻側版万 力4が開くことによりくわえから解放されたのち版胴2の回動によって巻き戻さ れる版8が矢印方向に進入するように構成されている。
【0019】 一方、ローダ13の上端部には、後述するドラム23を回転駆動する駆動装置 としての複数個のロータリアクチュエータ15がローダ13の側板に固定されて ローダ13の幅方向に並設されており、これら各ロータリアクチュエータ15の 軸に固定されたギア16は、側板側のスタッド17に回動自在に嵌装されたギア 18と噛合っている。また、ギア18と一体のギア19は、両側板間に回転自在 に軸架されたドラム軸20上のギア21と噛合っており、ドラム軸20上には、 鍔付きのドラム23が、ギア21に隣接して軸着されている。ドラム23には、 帯状のベルト25が巻付けられており、巻戻されたベルト25の下端には、全体 を符号26で示す刷版保持部としての版尻保持装置が固定されている。
【0020】 この版尻保持装置26にはベルト25端部のホルダ27に揺動自在に枢支され たL字状の版掛け28がねじりコイルばね29により実線で示す版掛け姿勢とな るように付勢されて設けられており、この版掛け28の鉤状部には、前記一対の ガイド板14間へ進入してきた版8の折曲げ端が引っ掛けられるように構成され ている。すなわち、版交換作業の開始に先立ち、版尻保持装置26全体は、ベル ト25を伴いローダ13の中央部待機位置まで手動で引き下げられており、この 待機位置に設けられたエアシリンダ30のピストンロッド31を押ボタン操作で 前進させることにより、版掛け28がねじりコイルばね29の弾発力に抗し鎖線 で示す版外し姿勢となるように開いており、版掛け28の上端でホルダ27をカ バー32に押圧することにより、版尻保持装置26全体が上昇を係止されるよう に構成されている。
【0021】 33は投光器と受光器とからなりエアシリンダ30に近接して設けられたセン サであって、ガイド板14間に進入してきた版8の先端を検知することによりエ アシリンダ30のピストンロッド31を後退させて版掛け28をねじりコイルば ね29の弾発力で実線位置に回動させ、版8の折曲げ端が版掛け28に引っ掛け られてホルダ27の係止が解かれると同時に、ロータリアクチュエータ15が回 転してギア16,18,19,21を介しドラム23が回転してベルト25が巻 取られるので、版尻保持装置26全体が版8を伴って上昇し、版8をローダ13 内へ引き込むように構成されている。
【0022】 さらに、ローダ13の上端部に版掛け28と対応して設けられたブロック34 のピン孔には、ピン35が圧縮コイルばね36でブロック34から抜ける方向に 付勢されて摺動自在に支持されており、このピン35を圧縮コイルばね36の弾 発力に抗して押すことにより、版掛け28の上端部を押してこれを鎖線で示すよ うに傾動させ、版8の折曲げ部を保持から解放してローダ13からの取り外しを 可能にするように構成されている。
【0023】 次に給版装置について説明する。ローダ13の表面には、吸引エア源に接続さ れ旧版8の代りに版胴1へ供給する新版38を吸着して保持する1段複数個ずつ 複数段、本実施例では2段の吸着パッド37が設けられており、このうち下段の 吸着パッド37は上下方向へ移動自在に形成されている。すなわち下段の吸着パ ッド37の上方には、左右一対のエアシリンダ39が、ローダ13の両側板にブ ラケット40を介して支持されていて、吸着パッド37はこのエアシリンダ39 のピストンロッド41に両端部を固定されたバー42上に並列して装着されてお り、ピストンロッド41が前進することにより、新版38を保持したバー42が 図に実線で示す位置から鎖線で示す位置へ移動し、新版38を、その先端に対向 して開いているくわえ側版万力3へ供給するように構成されている。
【0024】 43はローダ13の左右の側板に固定されてバー42両端のピニオン44と噛 合いバー42の後退を円滑にするラックである。また、45は別のバー46のピ ン孔に摺動自在に嵌合されて圧縮コイルばね47で突出方向に付勢され、新版3 8の基準孔と嵌合してこの新版38を位置決めする基準ピンであってボルト47 aによりピン孔への没入状態で係止されるように構成されている。
【0025】 一方、ローダ13の下端部には、アーム軸48が両側板間に回動自在に支架さ れていて、このアーム軸48のローダ13からの両側突出部には、左右一対のア ーム49が固定されている。これら両アーム49の遊端部間には、ころ軸50が 固定状に支架されており、このころ軸50上には、例えばゴムやブラシなどで形 成された複数個の押えころ51が回動自在に並設されている。そして、ローダ1 3の幅方向一端にブラケット52を介して固定されたエアシリンダ53のピスト ンロッド54の作用端には、連結板55を介してレバー56が固定されており、 レバー56の下端部には、前記アーム軸48に固定されたレバー57の遊端部が 枢着されている。
【0026】 こうすることにより、エアシリンダ53のピストンロッド54が進退すると、 アーム49が図2に実線で示す収納位置と鎖線で示す使用位置との間で回動する ように構成されている。そして鎖線で示す使用位置では、押えころ51が版胴2 上の新版38に圧接されてこの新版38を版胴1の周面に密着させるとともに、 新版38の尻側折曲げ端を、開いている尻側版万力4へ挿入させるように構成さ れている。さらに前記アーム軸48上には、尻側版万力4へ供給される新版38 を摺接させて案内する例えばゴムやブラシ等で形成された複数個の案内ころ58 が並設されている。59は版胴2上の版面に対接され版面にインキを付着させる インキ装置の着ロ−ラであって一般に4個以上設けられている。さらに本装置に は、両版万力3,4のくわえから開放されたのち版胴の回動により版胴2とこれ に対接して設けられた相手胴としてのゴム胴との間から排出される旧版8を摺接 させて案内する刷版案内バー60が、旧版8の排出径路内に位置して設けられて いる。また、ローダ13の遊端部近傍にも刷版案内バー61が版胴1の周面に近 接して設けられている。
【0027】 以上のような刷版保持装置を備えた刷版交換装置の動作を説明する。印刷作業 中、フレーム側のローダ軸に支持されたローダ13は垂直状に垂下されており、 この状態で新版38は、複数段の吸着パッド37に吸着され、かつ基準孔を基準 ピン45に嵌合させることにより位置決めされてローダ13に装着されている。 また、ローダ13内の版尻保持装置26を手動で押し下げ、エアシリンダ30を 押ボタン操作で作動させると、ピストンロッド31が前進して版掛け28を押す ので、版掛け28は図1に鎖線で示すように傾動して開かれる。
【0028】 印刷作業が終了したのち旧版8を新版38に交換する場合には、スタートボタ ンを押すと、エアシリンダが作動してローダ13が図1,図2に示す版交換位置 へ傾動する。またサーボモータが回転して版胴2が排版位置を占めるまで所定角 度だけ回動して停止する。この場合、ころ60が版胴2のベアラ周面に圧接され た状態でローダ13が停止するので、尻側版万力4とローダ13の先端部とは、 版胴2の半径方向に対して正しく位置決めされる。そして、図示しない駆動装置 によりカム12が回動するので、くわえ側版万力3と尻側版万力4とが同時に開 く。
【0029】 この状態で旧版8は、その剛性により尻側端部が尻側版万力4の間から飛び出 すとともに版胴2が図2の矢印方向に回動するので、旧版8の尻側が、刷版案内 バー60,61に摺接して案内されながらローダ13のガイド板14間に進入す る。進入した旧版8の通過をセンサ33が検知してエアシリンダ30を作動させ ピストンロッド31を後退させるので、版掛け28が図3に実線で示す版掛け姿 勢になるように回動する。この結果、版掛け28が旧版8の尻側折曲げ端を引っ 掛けるとともに、ホルダ27の係止が解かれるので、版尻保持装置26全体が移 動可能になる。
【0030】 このとき、ロータリアクチュエータ15が回転し、ギア16,18,19,2 1を介しドラム23が回動して板ばね25が巻取られるので、板ばね25の下端 に装着された版掛け28が、上記のようにホルダ27の係止を解かれて上昇し、 版掛け28に保持された旧版8はローダ13内へ引き込まれて収納される。
【0031】 このようにして排版が終わるとサーボモータが作動して版胴2がわずかに回動 し、図4に示すようにくわえ側版万力3の開いた版くわえ面5a,7aがローダ 13に保持された新版38の延長線上にきた位置で停止するが、このときも、こ ろ60が版胴2のベアラ2a周面に圧接されているので、ローダ13の先端とく わえ側版万力3とが、版胴2の半径方向に対して正しく位置決めされている。そ してこのとき、エアシリンダ39が作動してラック43上でピニオン44を回動 させながらバー42が下降するので、下段の吸着パッド37で保持された新版3 8は、その移動径路に周面を臨ませた案内ころ58に摺接して案内されながら下 降し、新版38はそのくわえ側端部をくわえ側版万力3に挿入される。このとき 版万力開閉用のエアシリンダが作動すると、カム12等が回動して、新版38は くわえ側版万力3にくわえられる。
【0032】 この状態でサーボモータが回動して版胴2が矢印方向に回動し、新版38は版 胴2の周面に巻付けられてその尻側折曲げ端が押えころ51に対応した位置で停 止する。この版胴1の回動に際しては、案内ころ58が新版38の表面に圧接さ れながら回動するので、新版38は版胴2の周面に密着する。このあと、エアシ リンダ53が作動してピストンロッド54が後退し、レバー56,57を介しア ーム49が回動してゴムやブラシ等で形成された押えころ51が版胴2の周面に 圧接され、これにより新版38の尻側折曲げ端は押えころ51で尻側版万力4に 挿入される。この場合、新版38の尻側折曲げ端が尻側版万力4の開口部に正し く対応し、確実にくわえられる。新版38の尻側端部が尻側版万力4に挿入され ると、エアシリンダが作動してカム12の回動により尻側版万力4が閉じて新版 38の挿入端がくわえられる。そしてカム12の回動終期においては万力台10 とくわえ板11とが一体となって版胴2の円周方向に移動するので、新版38が 張られて版胴2の周面に密着する。
【0033】 このあとエアシリンダ53が作動して押えころ51が格納されたのち、図示し ないエアシリンダによりローダ13が垂下して格納状態になり、印刷作業を再開 することができる。印刷作業を再開させたのち、適当なときにローダ13の正面 に立ってピン35を押すと、版掛け28が傾動して旧版8を保持から解放するの で、旧版8をローダ15から取り出すことができ、また、前述したように、印刷 作業中に新版38をローダ15に装着して準備することができる。
【0034】 なお、本実施例ではドラム23を回動させる駆動装置としてロータリアクチュ エータ15とギア装置とを用いた例を示したが、これに限定するものではなく、 例えば、版掛け28が先端に装着されたベルト25を、倍力機構として知られて いる滑車機構のように張架して流体圧シリンダなどでベルトを直接引っ張るよう にしてもよい。また、これらロータリアクチュエータや流体圧シリンダの作動流 体はエアに限定するものではなく、油などでもよい。さらにドラム23を回動さ せる駆動装置はモータでもよいし、これらの駆動装置は実施例のようにローダ1 5の基端部寄りに設けなくてもよく、その位置を限定しない。
【0035】 さらに、本実施例ではドラム23に巻取られる部材としてベルト25を例示し たが、これに限定するものではなく、板ばねやワイヤなどでもよい。また、これ らベルト25等を巻取る部材はドラムでなくてもよく、軸に直接巻取ったり、軸 上に設けた滑車のような鍔付きの部材に巻取ったりしてもよい。
【0036】
【考案の効果】
以上の説明により明らかなように本考案によれば、機台フレーム側に基端部を 支持されて版胴の周面に遊端部を近接させ版胴から排出される刷版を保持する刷 版保持装置を備えた印刷機の刷版交換装置において、前記排出される刷版の一端 を保持する刷版保持部と、この刷版保持部を進退させる駆動装置とを設けたこと により、従来のようにばね部材のばね力が短期間で低下するというようなおそれ がなく、長期間使用しても確実な排版動作を保持することができるので、装置の 信頼性が向上するとともに、事故の発生を回避することができ、安全性が向上す る。また、実施例のように駆動装置の作動流体をエアとすれば、これで巻取られ るベルトなどの張力を一定にすることができ、排版動作がより確実になり、装置 の機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】刷版保持装置上半部の一部破断側面図である。
【図2】刷版保持装置下半部の一部破断側面図である。
【図3】刷版保持装置の側面図である。
【図4】ドラムの回転駆動装置の側面図である。
【符号の説明】
2 版胴 8 旧版 13 ローダ 15 ロータリアクチュエータ 16 ギア 18 ギア 19 ギア 21 ギア 23 ドラム 25 ベルト 28 版掛け

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台フレーム側に基端部を支持されて版
    胴の周面に遊端部を近接させ版胴から排出される刷版を
    保持する刷版保持装置を備えた印刷機の刷版交換装置に
    おいて、前記排出される刷版の一端を保持する刷版保持
    部と、この刷版保持部を刷版保持装置内で進退させる駆
    動装置とを設けたことを特徴とする印刷機の刷版交換装
    置。
JP1991094660U 1991-10-23 1991-10-23 印刷機の刷版交換装置 Expired - Lifetime JP2573511Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991094660U JP2573511Y2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 印刷機の刷版交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991094660U JP2573511Y2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 印刷機の刷版交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0535276U true JPH0535276U (ja) 1993-05-14
JP2573511Y2 JP2573511Y2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=14116411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991094660U Expired - Lifetime JP2573511Y2 (ja) 1991-10-23 1991-10-23 印刷機の刷版交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2573511Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03176151A (ja) * 1989-12-06 1991-07-31 Komori Corp 印刷機の刷版保持装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03176151A (ja) * 1989-12-06 1991-07-31 Komori Corp 印刷機の刷版保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2573511Y2 (ja) 1998-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2570485Y2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2844539B2 (ja) 印刷機の刷版保持装置
US5094165A (en) Plate lockup apparatus for sheet-fed press
JPH04353450A (ja) 版胴への刷版装着装置
JPH07101043A (ja) 刷版着脱装置
JP2844231B2 (ja) 印刷機の刷版保持装置
JPH0535276U (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2550417B2 (ja) 版胴への刷版装着装置
JPH03176152A (ja) 枚葉印刷機の版万力装置
JP2560089Y2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2884245B2 (ja) 印刷機の刷版保持装置
JP2522122Y2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2570012Y2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2884248B2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JP2590784Y2 (ja) 印刷機の刷版供給装置
JP2867155B2 (ja) 版胴への刷版供給装置
JP2000255031A5 (ja)
JP3191067B2 (ja) 印刷機の刷版供給装置
JP2597814Y2 (ja) 印刷機の排版装置
JP2515387Y2 (ja) 印刷機の原動装置
JP2589342Y2 (ja) 印刷機の刷版交換装置
JPH0636842U (ja) 印刷機の刷版保持装置
JPH0636843U (ja) 印刷機の刷版保持装置
JPH06134974A (ja) 印刷機の刷版供給装置
JPH0636841U (ja) 印刷機の刷版保持装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term