JPH053449U

JPH053449U - 装飾用建装材

Info

Publication number: JPH053449U
Application number: JP5839991U
Authority: JP
Inventors: 敬喜永野
Original assignee: 有限会社カツミ・コーポレーシヨン
Priority date: 1991-06-28
Filing date: 1991-06-28
Publication date: 1993-01-19

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】透明板内の装飾体と裏面の反射板との色彩で
奥行のある装飾効果が得られ、更に照明下において、装
飾体や反射板の表面で光線が反射され、装飾体が浮上が
った様な奥行のある三次元的な装飾効果を壁面や床面に
付与し得ることを目的とする。【構成】板状に成型された透明板１２と、この透明板
１２内に埋設された装飾体１４と、同透明板１２の裏面
に付設された反射板１６と、を備えて成る装飾用建装材
１０から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建物の壁面、床面等に張着する装飾用建装材に関するものである。

【従来の技術】

従来、住宅、マンション等の居住域においては、壁構成材として柱や間柱に直接化粧合板を張付けたり、或は下地材としての合板やコンクリートの表面に化粧シート類を張着させたりして化粧効果を高めている。また、床構成材としては、根太材の表面に厚目の床合板を張設したり、或は床合板やコンクリート床面に化粧シート類を張着し、更に、浴室においては、壁面や、床面のコンクリートにモルタルで着色タイルを張着し、その模様、色彩により化粧効果を高めているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら、前記壁面や床面の化粧合板、化粧シート、或は着色タイル等による化粧は、平面的で奥行のある立体的な化粧効果に乏しく、特に照明下においては、その化粧効果を期待できない問題点があった。

【０００４】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、板状に成型された透明板内に装飾体を埋設すると共に透明板の裏面に反射板を付設して壁面や床面に張設することにより、透明板内の装飾体と裏面の反射板との色彩で奥行のある立体的な装飾効果が得られ、更に照明下において、装飾体や反射板の表面で光線が反射され、装飾体が浮上って立体感を強調できる装飾用建装材を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、板状に成型された透明板１２と、この透明板１２内に埋設された装飾体１４と、同透明板１２の裏面に付設された反射板１６とを備えて成る装飾用建装材１０から構成される。

【０００６】

【作用】

本考案の装飾用建建材は、住宅、高層ビル等の居住域の壁面や床面を装飾するために、壁面や床面の構成部材内に部分的に、或は全面に埋設して装飾効果を高めるものである。特に、透明板の裏面に張設した反射板と、透明板内に埋設された装飾体との色彩のコントラスト、或は照明下において反射板、並びに装飾体の表面における反射光線により装飾体が立体的に浮き上がり、三次元的な装飾効果を壁面や床面に付与し得ることとなる。

【０００７】

【実施例】

以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。図１、２には本考案の実施例に係る装飾用建装材１０が示されている。図において、装飾用建装材１０は、透明板１２と、この透明板１２内に一体的に埋設された装飾体１４と、透明板１２の裏面に付設された反射板１６と、を備えている。前記透明板１２は、例えばガラス、透明樹脂等を素材として厚さ５ないし１５ｍｍ、長幅３０×３０ｃｍ程度の方形状にユニットパネル化されている。また、装飾体１４として、例えば各種色に着色されたガラス玉１４ａを用い、透明板１２内に完全埋設したり、或は一部が露出する様に埋設させる。更に、前記反射板１６は、例えばアルミ泊、着色樹脂フイルムの様な薄膜体より成り、透明板１２の裏面に接着させる。なお、透明板１２は、実施例では方形状に形成しているがこの形状に限定されることなく円形、多角形等の任意の形状に形成してもよく、また、透明板１２の長幅、厚みが大きくなった場合には、反射板１６を接着した裏面に補強材等を付設して透明板１２に割れ等の発生を防止してもよい。前記透明板１２内に埋設する装飾体１４としては、図１のガラス玉１４ａの他に、図３に示す様な貝殻１４ｂを用いたり、或は図４に示す様なガラス玉１４ａと貝殻１４ｂとを混合配置してもよいもので、特に貝殻１４ｂにおいては、その形状、色彩が自然感にあふれて立体感を強調できる。その他各種の装飾物を用いてもよい。

【０００８】本考案の装飾用建装材１０は、図５に示す様に、居住域内に化粧合板やコンクリート等の構成部材で構築された壁面１８や床面２０に、装飾用建装材１０が嵌合できる凹部を設けて嵌合接着させ、壁面１８や床面２０の任意の位置や、或は全面を装飾用建装材１０で装飾するものであり、透明板１２内に埋設されたガラス玉１４ａ、貝殻１４ｂ等の装飾体１４が透明板１２内を透過し、また裏面の反射板１６との色彩のコントラストにより立体的な装飾効果を化粧壁面１６や床面１８に付与し得ることとなる。また、夜間時の照明下においては、透明板１２を透過した光線が、ガラス玉１４ａ、貝殻１４ｂ等の装飾体１４の表面や反射板１６の表面で反射し、壁面１６や床面１８の装飾効果を更に向上できることとなる。また、本考案の装飾用建装材１０は、一般居住域内にかぎらず、ホール、デイスコ等の壁面、床面等に張着してその装飾効果を向上できる。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に係る装飾用建装材は、板状に成型された透明板と、この透明板内に埋設された装飾体と、同透明板の裏面に付設された反射板と、を備え、居住区域の壁面、床面等に張設することにより、透明板内の装飾体と裏面の反射板との色彩で奥行のある装飾効果が得られ、更に照明下において、装飾体や反射板の表面で光線が反射され、装飾体が浮上がった様な奥行のある立体的な装飾効果を壁面や床面に付与し得ることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る装飾用建装材の斜視図である。

【図２】図１の装飾用建装材の一部拡大断面図である。

【図３】装飾体として貝殻を使用した装飾用建装材の斜
視図である。

【図４】装飾体としてガラス玉と貝殻とを混合使用した
装飾用建装材の斜視図である。

【図５】本考案の装飾用建装材を設置した壁面や床面の
斜視図である。

【符号の説明】

１０装飾用建装材１２透明板１４装飾体１６反射板

Claims

【実用新案登録請求の範囲】【請求項１】板状に成型された透明板と、この透明板
内に埋設された装飾体と、同透明板の裏面に付設された
反射板と、を備えて成る装飾用建装材。