JPH0684486U

JPH0684486U - 面発光体

Info

Publication number: JPH0684486U
Application number: JP2990693U
Authority: JP
Inventors: 繁岡田
Original assignee: 株式会社不二工
Priority date: 1993-05-11
Filing date: 1993-05-11
Publication date: 1994-12-02

Abstract

(57)【要約】【目的】小型で低電力消費で安価に製造でき、しかも
屋外に設置でき、建造物・床・壁面の一部として使用可
能な面発光体を提供する。【構成】透明体１の一部表面を除いた外周面を反射面
２，５で被覆し、同一部表面と対向する透明体表面に所
要の形状の溝３を設け、同溝の表面を乱反射面４状態と
し、更に透明体１の内部に小型発光部８を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、床・壁・柱等の屋内外の建造物・道路・路面・水槽壁・自然物に取付けられ、小電力で所定の文字・絵・記号部分から発光させる表示・構造材・インテリア用の面発光体に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の面発光体は、透明体の表面に文字・絵・記号の部分を切り抜いたマスクを付着し、透明体の裏側から蛍光灯又は白熱灯をバックライトとして置き、蛍光灯・白熱灯を点灯してマスクの切り抜いた開口から光を出射して文字・絵・記号を浮き出すように面発光表示するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のバックライト方式の面発光体のものでは、バックライト光源として蛍光灯・白熱灯を使用するため比較的に構造装置が大型になり且つ電力を多く消費し、コスト高になるとともに耐久性がなくメンテナンスを必要とし、面発光する床タイル・壁タイルとして使用しにくいという問題点があった。本考案が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、小型で低電力消費で安価に製造でき、しかも屋外に設置でき、建造物・床・壁面の一部として使用可能な面発光体を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

かかる課題を解決した本考案の要旨は、１）透明体の一部表面を除いた外周面を反射体で被覆し、同一部表面と対向する透明体表面に所要の形状の溝を設け、同溝の表面を乱反射面状態とし、更に透明体の内部又は表面に小型発光部を設けたことを特徴とする面発光体２）小型発光部が透明体内部又は表面に設けられた発光ダイオードである前記１）記載の面発光体３）溝外周の透明体表面に所要の色・模様・文字・記号の着色を施した前記１）又は２）記載の面発光体４）溝を設けた前記透明体表面に所要の色・模様・文字・記号を付した着色シートを付設した前記１）又は２）記載の面発光体５）透明体の溝の一部又は全部に蛍光塗料を塗布した前記１）又は２）記載の面発光体にある。

【０００５】本考案の透明体としては、強化透明ガラス、透明アクリル板及びその複合体が使用できる。又、溝部分からの発光以外の着色模様の形成方法として、溝の外周の透明体の表面の一部又は全面に塗料を塗布する方法、又は別体の色模様のあるシートを付設する方法がある。又は溝の一部又は全部に蛍光塗料を塗布することもある。小型発光部としては、発光ダイオード・小型白熱灯等の小型発光等を使用する場合と、光源を外部遠方に置き、光ファイバー又は鏡を使い透明体の表面・内部に導入する方法がある。本考案の溝の形状・長さ・個数・大きさ・深さは、その用途に応じて自在に変えられるものである。

【０００６】

【作用】

本考案では、発光ダイオード等の小型発光部から発光させると、光が透明体内に放射され、透明体の外周側壁・底面に設けた反射体によって反射されながら、透明体内に光を可及的に封じ込める。光が溝の表面の乱反射面に当ると光は散乱し、その一部が透明体の上面を通過して外部に出る。これによって、溝の乱反射面から光が出ているように見える。この溝の乱反射面でもって文字・絵・記号を形成させると、光の文字・絵・記号が浮き上がり、文字表示・絵表示の機能・インテリア材としての機能がでる。溝の外周、外周下面に色・模様・文字・記号等を着色又は着色シートを付すことで乱反射面の溝以外の部分にも色彩模様を与えることができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１〜３に示す実施例は、道路路面に敷き込まれて、絵の道路表示として使用されるガラス製の路面タイルの例である。

【０００８】図１は本実施例の平面図、図２は図１のＡ−Ａ線における断面図、図３は実施例の要部の拡大断面図である。

【０００９】図中、１は透明ガラス製の８〜９ミリの厚みの透明体、２は同透明体の外周側壁に設けたアルミ箔製の反射面、３は透明体１の底面に花の輪郭を形成するように穿孔した１〜２ミリの深さの溝、４は同溝の表面に微細凹凸・キリ傷を与えて形成した乱反射面、５は透明体１の底面に取付けたアルミ箔からなる反射面、６は透明体１の底面の溝３の間の表面に赤色の蛍光塗料を塗布して形成した着色模様層である。７はステンレス収納箱、８は３６ミリワット程の赤色発光ダイオードを使った小型発光部、９は小型発光部８を収容する透明体の穴部、１０は同穴部の天井部に設けた反射部材、１１は道路路面である。尚、小型発光部８の電源は、商用電源・電池・太陽発電池等が使用できる。

【００１０】この実施例では、小型発光部８から放射される光は透明体１内をアルミ箔からなる反射面２，５によって反射しながら透明ガラスの透明体１内に封じ込められ、溝３の乱反射面４に当って乱反射し、その一部分が透明体１の上面から出射し、溝３の乱反射面４の部分から光が発光するように見えるものとなる。これによって、乱反射面４が形成する花の輪郭から光が出て、花の輪郭の間の着色模様層は光を受けて、赤色の花弁が浮かび上がるものである。よって、花を光で表示できるものとなっている。

【００１１】図４に示す他の実施例は、小型発光部８が光源１２の光を光ファイバー１３でもって透明体１の表面までもってきて、透明体１の側壁から内部に向って投光させ、更に小型発光部８を小型にでき、且つ共通光源１２から多数の面発光体に光を供給できるようにした例である。他の構造・作用効果及び符号は前記実施例と同じである。

【００１２】図５に示す他の実施例は、透明体１の底面に色彩模様のある着色シート１４を付設した例であり、小型発光部８の光によって着色シート１４の色彩・模様が強く発光する溝３の外周に見えるようになる。他の構成・作用効果は図１〜３の実施例と同様である。

【００１３】図６に示す他の実施例は、透明体１の溝３の乱反射面４の一部に緑色の蛍光塗料１５を塗布し、溝３の白の発光の他にその間に緑の蛍光部分の模様を形成した例である。他の構成・作用効果は前記実施例と同様である。

【００１４】

【考案の効果】

以上の様に、本考案によれば、発光ダイオード等の微小電力の小型発光部でもって、溝の乱反射面及び着色模様層から光を出して所要の文字・記号・模様に面発光させることができ、電力消費量がきわめて小さいばかりでなく、構造が簡単であるので故障が少なく耐久性があり、安価に製作できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】実施例の要部の拡大断面図である。

【図４】他の実施例を示す断面図である。

【図５】他の実施例を示す断面図である。

【図６】他の実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１透明体２反射面３溝４乱反射面５反射面６着色模様層７ステンレス収納箱８小型発光部９穴部１０反射部材１１道路路面１２光源１３光ファイバー１４着色シート１５蛍光塗料

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明体の一部表面を除いた外周面を反射
体で被覆し、同一部表面と対向する透明体表面に所要の
形状の溝を設け、同溝の表面を乱反射面状態とし、更に
透明体の内部又は表面に小型発光部を設けたことを特徴
とする面発光体。
【請求項２】小型発光部が透明体内部又は表面に設け
られた発光ダイオードである請求項１記載の面発光体。
【請求項３】溝外周の透明体表面に所要の色・模様・
文字・記号の着色を施した請求項１又は２記載の面発光
体。
【請求項４】溝を設けた前記透明体表面に所要の色・
模様・文字・記号を付した着色シートを付設した請求項
１又は２記載の面発光体。
【請求項５】透明体の溝の一部又は全部に蛍光塗料を
塗布した請求項１又は２記載の面発光体。