JP3090998U - 近距離投射図形装飾板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾図案の発光状態を一層明確とし、明度の
高い光により図案を強調することが可能な近距離投射図
形装飾板を提供する。 【解決手段】 主に底台１と、装飾板２と、パネル３
と、基板４とを備え、該底台１面上には該装飾板２と相
対し凹槽１１を適当な深さに成形し、該凹槽１１の槽面
上は反射層１３をメッキする。かつ、該凹槽１１槽縁に
は該凹槽と相互に通じる複数の灯槽１５を設置し、電力
システムと接続する発光部品４１を設置する。該装飾板
２は該底台１の凹槽１１の形状に応じて成形する光透過
板体で、該板体周縁において斜めにカットし反射面２１
を成形する。該パネル３上の該装飾板２に相対する位置
には、該装飾板の形状に対応した透明のディスプレー部
を設置する近距離投射図形装飾板である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の近距離投射図形装飾板に関する。特に一種の装飾板輪郭におい て明度が強烈な光の部分を形成し、装飾板の輪郭曲線を強調する近距離投射図形 装飾板に係る。

【０００２】

【従来の技術】

自動車にはみなメーカーのブランドが表示されている。それは車体の目や後方 にマークを設置する形で表現されている。メーカーのマークは装飾としての役割 も担うため、車体の目立つ位置に設置される。これにより、メーカーを明確に示 し、美観をも増強する。

【０００３】 一方、現在普通に目にするマークの多くは固定板状の図形で、板面上にはその メーカーを示す象徴的な図案を浮き上がらせている。 しかし、上記従来の構造は、実際の使用においてはあまり目立たない。しかも 該構造は面上に固定して成形されているため、その装飾効果は極めて単調で目に 付きにくい。

【０００４】 それに対して、図６に示すように冷光パネルを利用した装飾板が存在する。該 構造はパネルＡと、発光部品Ｂと、底台Ｃとを含む。該パネルＡ上には透明なデ ィスプレー部Ａ１を設置し、該ディスプレー部Ａ１は任意の形状に成形可能であ る。しかも、該発光部品Ｂは均一に発光する冷光パネルで、該底台Ｃは該発光部 品Ｂを支える。該発光部品Ｂを該底台Ｃ上に設置し、該パネルＡは該底台Ｃに蓋 合する。次に高周波熱溶接により一体を形成する。該発光部品Ｂの発光時、該パ ネルＡ上の透明なディスプレー部Ａ１により、表現しようとする図案を表わす。

【０００５】 上記従来の構造は、主に冷光パネルを使用し、ディスプレー部の形状を透過し 、均一に発光させるものである。該種の冷光パネルは使用時に発散する光線は柔 和で均一であるため、ディスプレー部が発散する光線も平坦で変化に乏しい。そ のため、装飾効果は著しく劣る。さらに、該種の冷光パネルは長期間、日にさら されると色褪せし易く、全体発光の状態も悪くなり装飾効果は一層落ちる。

【０００６】 上記装飾板は別種のタイプがあるが、それは主に底台内に若干の照明灯を設置 し、該照明灯が相対するパネル上の透明なディスプレー部により直接投射する。 これにより、該造形を有するディスプレー部は発光し、ディスプレー或いは装飾 の効果を達成する。

【０００７】 しかし、該種の構造のパネルディスプレー部は透明状であるため、照明灯が発 光しているか否かによらず、ディスプレー部を通して照明灯が見えてしまう。 照明灯を隠すために、ディスプレー部を曇った状態にすることも可能であるが 、曇りガラス状のディスプレー部は照明灯のディスプレー効果を低下させてしま い、明度、美観共に効果を発揮することができない。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の構造の欠点を解決するため、本考案の目的は装飾図案の発光状態を 一層明確とし、明度の高い光により図案を強調することが可能な近距離投射図形 装飾板を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の請求項記載の近距離投射図形装飾板は、主 に底台と、装飾板と、パネルと、基板とを備える。該底台面上には該装飾板と相 対し凹槽を適当な深さに成形し、該凹槽の槽面上は反射層をメッキする。該凹槽 槽縁には該凹槽と相互に通じる若干の灯槽を設置し、電力システムと接続する発 光部品を設置する。該装飾板は該底台凹槽の形状に応じて成形する光透過板体で 、該板体周縁において斜めにカットし反射面を成形する。該パネル上の該装飾板 に相対する位置には、該装飾板の形状に対応した透明のディスプレー部を設置す る。

【００１０】 該基板上の発光部品により該装飾板周縁に対応し投射し、該装飾板周縁の反射 面は光線を集め、該装飾板上において、輪郭に沿って強烈に明るい部分を形成す る。該装飾板と該底台との間に設置する反射層は光を集めた後、該装飾板面上に 光を均等に反射し、該パネルのディスプレー部を通して明るい図案を形成する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１および２に示すように、本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板は 主に底台１と、装飾板２と、パネル３と、基板４とを備える。 該底台１底面上には、形状が該装飾板２と相対した凹槽１１を適当な深さに成 形する。該凹槽１１底周囲縁は切面１２で、該凹槽１１槽面上には一層の反射層 １３を電気メッキする。かつ、該凹槽１１の片側槽縁には、別に独立した収容槽 １４を形成し、該収容槽１４槽面上には穿伸孔１４１を設置する。該収容槽１４ 槽縁には該凹槽１１と相互に通じる灯槽１５を設置する。該灯槽１５の設置方向 は該凹槽１１の設置に応じて決定する。

【００１２】 該装飾板２は該底台１凹槽１１の形状に応じて光を透過する板対を成形し、該 板対と該底台１凹槽１１とが接触する底縁上には傾斜した反射面２１を形成する 。該板対周囲縁には立て方向切線の屈折投射面２２を有する。 該パネル３は透明のアクリル板材で、板面は黒色塗料を塗布し、該装飾板２の 形状に相対し、透明のディスプレー部３１を残す。 該基板４は電力システム回路板で、該基板４縁は該底台１の灯槽１５に対応し 、数個の発光ダイオード、照明灯等の発光部品４１を設置する。

【００１３】 次に図２および３に示すように、上記構成部品の組合せ時には、先ず該基板４ を該底台１の収容槽１１中に設置し、それにより該基板４上の各発光部品４１は 該灯槽１５内に適当に伸入する。該基板４の電源線は該底台１の穿伸孔１４１よ り穿伸し、電力システムと接続する。さらに、該装飾板２は該凹槽１１に対応し て設置し、該パネル３により該底台１に蓋合後、高周波根油溶接により接着する 。こうして、該パネル３は該装飾板２を封鎖し該底台１上に固定し、該基板４と 該発光部品４１とにより該底台１の側辺に設置する。これにより、該パネル３上 の黒色塗料により完全に隠され、透明のディスプレー部３１だけが残り、該装飾 板２の明るさが際立つ。そのため、発光前、発光中共に、該基板４或いは該発光 部品４１は表面からは見えない。その製品の質感は極めて優れ、自動車、広告用 看板などに最適である。

【００１４】 実施時には、該基板４上の発光部品４１の光は該灯槽１５により相対する該装 飾板２周縁に投射される。該装飾板２板周縁には異なる反射角度の屈折投射面２ ２および反射面２１を設置するため、図４に示すように、該発光部品４１の発光 時には光線は該装飾板２周縁の反射面２１および屈折投射面２２により反射する 。こうして、該装飾板２面上には特に明るい部分が形成される。その明るい部分 の幅は該反射面２１の幅“ａ”である。該屈折投射面２２は若干の縦方向の切れ 目を有するため、該屈折投射面２２はいくつかの小面積の集光面に分割され、光 線を該装飾板２周縁に効果的に集める。これにより、該装飾板２上の明るい部分 は一層明確となり、該装飾板２の輪郭を強調する。

【００１５】 該装飾板２は完全に透明な板材であるため、光線は該装飾板２を透過し、該底 台１の凹槽１１面上の反射層１３により集められ、光は該装飾板２の板面上に再 度反射する。こうして、該装飾板２の板面には平均で柔和な光が集められ、該装 飾板２周縁の極めて明るい光線および強烈な対比を形成し、該パネル３のディス プレー部３１上には光の図案が形成される。それは、自動車、広告用看板、或い は商店の図形マークなどに最適である。

【００１６】 本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板２は該底台１の板面上に一層の 反射層１３をメッキするため、該発光部品４１において灯火を投射する時、該装 飾板２周縁の該反射面２１および該屈折投射面２２により光を集め投射し、該装 飾板２周縁において、極めて強烈な光を形成する。さらに、該装飾板２板面の反 射層１３により光を集め、該装飾板２全体は均一な明るさを表現する。

【００１７】 該装飾板２、該底台１の凹槽１１、および該パネル３のディスプレー部３１の 形状は表現しようとする形状に応じて決める。該灯槽１５の設置位置は該装飾板 ２の形状に応じて決め、該装飾板２周縁には強烈な明るい部分を形成する。こう して、明るい部分が全体の輪郭を描き出し、表現しようとする図案、或いは文字 を強調し、広告、装飾効果を達成する。

【００１８】 図５に示すように、自動車に設置しブランドマークとして使用する場合には、 強力な接着剤等を利用し、自動車５の前、後方、或いはその他の位置に接着する 。該基板４の電線は、該自動車５の電力システムと相互に接続し、自動車のエン ジン始動に伴い、該基板４に電力を供給する。こうして、該発光部品４１は該装 飾板２上の該反射面２１および該屈折投射面２２上に投射し、注目を集め得る図 案を形成する。

【００１９】 さらに、本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板は同様の原理を利用し 、一般の広告用看板、或いは図形マークに応用することも可能である。該発光部 品４１は該装飾板２に対応し光を投射し、該パネル３上のディスプレー部３１に より、該装飾板２の光は投射される形状が現れる。

【００２０】

【考案の効果】

上記のように、本考案は装飾板周縁において強烈な光線部分を形成し、図案輪 郭をはっきりと投射し、装飾板の造形を際立たせることが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板
を示す分解斜視図である。

【図２】本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板
を示す外観斜視図である。

【図３】本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板
を示す側面図である。

【図４】本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板
を示す断面図である。

【図５】本考案の一実施例による近距離投射図形装飾板
を使用している状態を示す正面図である。

【図６】従来の装飾板を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 底台 ２ 装飾板 ３ パネル ４ 基板 ５ 車 １１ 凹槽 １２ 切面 １３ 反射層 １４ 収容槽 １５ 灯槽 ２１ 反射面 ２２ 屈折投射面 ３１ ディスプレー部 ４１ 発光部品 １４１ 穿伸孔

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底台と、装飾板と、パネルと、基板とを
   備え、 前記底台の面上には形状が前記装飾板と相対した凹槽を
   適当な深さに成形し、前記凹槽の槽縁には前記凹槽と相
   互に通じる複数の灯槽を設置し、電力システムと接続す
   る発光部品を設置し、 前記装飾板は前記底台の凹槽の形状に応じて成形される
   光透過板体であり、前記板体の底周縁を順番に斜めにカ
   ットして反射面を成形し、前記装飾板および前記底台の
   前記凹槽の相対する面には反射層を設置し、 前記パネル上の前記装飾板に相対する位置には、前記装
   飾板の形状に対応した透明のディスプレー部を設置し、 前記発光部品により前記装飾板の周縁に対応し投射し、
   前記装飾板の周縁の反射面は光線を集め、前記装飾板上
   において、輪郭に沿って強烈に明るい部分を形成し、前
   記装飾板と前記底台との間に設置する前記反射層は光を
   集めた後、前記装飾板の面上に光を均等に反射し、前記
   パネルのディスプレー部を通して明るい図案を形成する
   ことを特徴とする近距離投射図形装飾板。
2. 【請求項２】 前記装飾板および前記凹槽の相対面上に
   設置する前記反射層は前記装飾板の前記底台の凹槽に対
   応する板面上に設置することを特徴とする請求項１記載
   の近距離投射図形装飾板。
3. 【請求項３】 前記装飾板および前記凹槽の相対面上に
   設置する前記反射層は前記凹槽の槽面に設置することを
   特徴とする請求項１記載の近距離投射図形装飾板。
4. 【請求項４】 前記装飾板の周縁には縦方向の切線を有
   する屈折投射面を形成し、前記発光部品の光の集中に有
   利であることを特徴とする請求項１記載の近距離投射図
   形装飾板。