JP3022989U - 立体感のある模様が出現する照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 光源（５）に対し、角度性を有する拡散
シート（４）はプリズム面が光源側を向く様にして、反
射体（６）の開口面にほぼ水平に少なくとも一枚配置
し、また集光性を有するプリズムシート（２）はプリズ
ム面を外向きに、プリズム方向が多角錐もしくは多面半
球の底面に平行となる様に形成し、この様に拡散シート
（４）とプリズムシート（２）を組合せる事によって虹
色に光る立体感のある模様が出現するようにしたことを
特徴とする照明装置。 【効果】 本考案の照明装置は光源からの光を拡散シー
ト（キューブライトフィルム）で拡散光とし、その光を
多角錐もしくは多面半球に形成した集光シート（プリズ
ムシート）に入射させる。その結果、キューブライトフ
ィルムとプリズムシートとの組合せによるプリズム効果
で虹色に光る立体感のある模様が出現する。更にキュー
ブライトフィルムに回転運動を与える事により、その立
体感のある模様が変化し幻想的な照明が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は商店等のショーウィンドウや喫茶店、カラオケボックス等のカラオケ 装置を設置する飲食店の店内インテリア用等の照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、インテリア用の照明としては電球に乳白色のキャップを取付けたり、電 球の傘を工夫して反射光を利用する等の方法で光を和らげて雰囲気を出している 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記の従来法に於てはランプ自体には色彩的な特徴が無く、ランプ自 体をインテリアとして使用出来ないと言う問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案者は上記問題に対し鋭意検討を行った結果、本考案を完成したものであ る。即ち、本考案に係る照明装置は光源と非常灯などに使用されている拡散シー ト（米国ステイムソナイト社製の商品名キューブライトフィルム）及び等角度で Ｖ溝形状が付与されたプリズムシート（例えば特開昭６２−１４４１０２号公報 ）から成る。拡散シートはプリズム面が光源側を向く様にして反射体の開口面に ほぼ水平に少なくとも一枚配置し、プリズムシートはプリズム面が外向きにかつ プリズム方向が多角錐もしくは多面半球の底面に平行になる様にした形状のもの を拡散シートが底面となる様に配置する。その組合せによって虹色に光る立体感 のある模様を出現させ、更に拡散シートに回転運動を与える事により、その立体 感のある模様を変化させる事を特徴とするものである。

【０００５】 光源には白熱球又はＬＥＤが好ましく、また拡散フィルムに入る光は反射体を 用いた市販の集光型ライトの様な平行光線がより効果的である。 市販されているキューブライトフィルムの内、材料色は好みに合せて選定する 事が出来るが、特に無色のフィルムの場合が虹色を鮮明に出せる。

【０００６】 キューブライトフィルムはプリズム面を光源側に向けた場合が虹色が鮮やかに 現れる。 また、キューブライトフィルムを二枚重ねにすると模様が細かくなり立体感が 増す。

【０００７】 プリズムシートはプリズム面を外向きにした場合が光の透過と集光が良く、プ リズム方向は多角錐もしくは多面半球の底面に平行になる様に形成した場合が導 光性能が良い。また多角錐の面の数は少ないと虹色の見える方向が狭くなり、面 の数が多いと一つの出光面の面積が小さくなって模様が崩れるので正六面体から 正十二面体程度が好ましいが、面の数が極限となる円錐状でも構わない。また多 面半球の場合には同様に面の数が極限となる半球状でも構わない。更に、多角錐 の底面に対する傾斜角が大きいと多角錐の底面に対し垂直方向への光が出なくな り、傾斜角が小さいと多角錐の底面に対し平行方向への光が出なくなるので人が 見る方向範囲を考えると４５°〜６０°の範囲が好ましい。

【０００８】 市販されているプリズムシートは厚さ０．５ｍｍ以下が大半で、それ自体では 強度が不足するので外側を透明コア部材で補強するか又は厚さ２ｍｍ程度の透明 樹脂の表面にＶ溝のプリズムを形成しても良い。 透明コア部材の材料にはアクリル樹脂、ポリカーボネート、ガラス等が適して いる。 また本実施例は拡散シートに回転運動を与えるための駆動部分を取付けた構造 にしたが、駆動部なしの固定式の構造でも良い。

【０００９】

【作用】

本考案の照明装置は光源からの光が拡散シート（キューブライトフィルム）で 拡散光とされた後、多角錐もしくは多面半球に形成した集光シート（プリズムシ ート）に入射した光はプリズムシートを通過して出光する。この際のプリズム効 果によって虹色に光る立体感のある模様が出現し、更にキューブライトフィルム の回転に伴なってその立体感のある模様が変化するので幻想的な照明になる。

【００１０】

【実施例】

以下、本考案を図面によってさらに具体的に説明する。 図１は本考案に係る照明装置の一実施例を示す断面図である。 光源５と反射体６には市販の集光型ライトの部品を使用し、拡散シート４には キューブライトフィルム（無色のデイヒュウジング４７００）を反射体の開口面 に取付けたアクリル製透明板３の光源側へプリズム面を光源側に向けて両面テー プで固定して配置した。

【００１１】 プリズムシート２には市販のＶ溝（頂角９０°、ピッチ３６０μｍ、厚み３６ ０μｍ）を有するポリカーボネートシートをプリズム面を外向きに、かつプリズ ム方向が多角錐の底面に平行になる様にし、多角錐の底面との傾斜角が５３°で 高さが８０ｍｍとなる八角錐を形成し、その外側を厚み２ｍｍの透明アクリル製 八角錐で覆い拡散シートが八角錐の底面となる様に配置した。 更に拡散シートに回転運動を与えるための駆動部７を取付けた。このように作 製した照明装置の光源を点灯したところ、立体感のある虹色模様が変化し、幻想 的な照明効果を示した。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の照明装置は光源からの光をキューブライトフィルムで拡散光とし、そ の光を多角錐もしくは多面半球に形成したプリズムシートに入射させる。その結 果、キューブライトフィルムとプリズムシートとの組合せによるプリズム効果で 虹色に光る立体感のある模様が出現する。更にキューブライトフィルムに回転運 動を与える事により、その立体感のある模様が変化し幻想的な照明が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る照明装置の一実施例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１ 透明コア部材 ２ プリズムシート ３ 透明板 ４ 拡散シート ５ 光源 ６ 反射体 ７ 駆動部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 光源（５）に対し、角度性を有する拡散
   シート（４）はプリズム面が光源側を向く様にして、反
   射体（６）の開口面にほぼ水平に少なくとも一枚配置
   し、また集光性を有するプリズムシート（２）はプリズ
   ム面を外向きに、プリズム方向が多角錐もしくは多面半
   球の底面に平行となる様に形成し、この様に拡散シート
   （４）とプリズムシート（２）を組合せる事によって虹
   色に光る立体感のある模様が出現するようにしたことを
   特徴とする照明装置。
2. 【請求項２】 請求項１における拡散シート（４）の回
   転運動によってその立体感のある模様が変化することを
   特徴とする照明装置。