JPS5849524Y2 - シヨウメイキグ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエツジライト効果のある導光性を有する透光性
素体からなる制光体を有する照明器具に関する。

電球などを光源とした照明器具には装飾効果などを高め
るためにグローブやセードなどの制光体が用いられてい
るものがある。

この場合、エツジライト効果を強調し装飾性を向上させ
るべく、たとえば透光性の合成樹脂の複数個の板体を互
いに離間対設して形成されたセードを用いているものも
ある。

ところが、従来のこの種照明器具は電球の発光部が１個
所であるので、発光部に近い板体と遠い板体とではその
板体の端縁の輝度が異なり、全体として不均一な輝度と
なり充分な装飾効果が得られないなどの欠点がある。

また、複数個の電球を用いることによって各板体の端縁
の輝度を均一にすることも考えられるが、構造が複雑と
なり、大形となるばかりか 部品点数が多くなり高価と
なるなどの欠点は否めない。

また 直管形けい光ランプの周囲に複数個の透明板を配
してなる照明器具も提案されている。

しかし このものは光源が不透明の管体内に発光部を設
けたけい光ランプであるので、発光部の発光が管体部で
拡散されアクセント効果が強調できないばかりか、発光
部から周囲に放射した光も拡散されて柔かい光となり柔
和な照明効果しか得られないものである。

本考案は上述の事情を考慮してなされたもので透明管体
内に長手方向に離間した複数の発光部を有する細長い管
形ランプを用い、複数個の透光性素体からなる制光体の
各素体の端縁の輝度がほぼ均一となり エツジライト効
果を強調して装飾効果を向上させるようにするとともに
光輝する照明と柔和な照明とが混合調和し幻想的な照明
効果を奏するようにした照明器具を提供することを目的
とする。

本考案は透明管体内に長手方向に沿って複数個の発光部
を有する細長の管形ランプと複数個の導光性を有する透
光性素体を含んでなる制光体とを備えて構成される照明
器具であって、上記制光体の各素体の内端面を管形ラン
プの発光部にそれぞれ対向して構成したことを特徴とす
る。

以下 本考案の詳細を図示の実施例を参照して説明する
。

第１図および第２図は本考案の第１の実施例を示す。

図中１は細長の管形ランプで、この管形ランプ１は細長
の透明の管体、たとえばガラス管２内にその長手方向に
沿って２本のウェルズ１３を配設し これらウェルズ１
３に並列に接続したフィラメントからなる複数個の発光
部３，３・・・・・・を離間して配設し、一端に口金（
図示しない）を設けて形成されている。

本実施例ではランプ１は下向きに垂直に装着されている
。

４は制光体で、この制光体４は複数個の導光性を有する
透光性素体５，５・・・・・・を含んで互いに離間対設
して形成されている。

本実施例では上記制光体４の素体５を上記発光部３の長
さとほぼ同様の厚さをなすかあるいはそれより薄く形成
され 中央部にランプ１が挿通し得る透孔６を形威した
円板状の透明を可とする導光性を有する透光性合成樹脂
で形威し、内端面７を上記ランプ１の発光部３にそれぞ
れ対向させて棒状部材８などの適宜の支持装置によって
互いに離間対設されている。

なお、５′は内端面が発光部３に対向しない制光体４の
素体である。

９は素体５の外端面、１０はソケット、１１はソケット
１０に接続されたコード １２はソケット１１に設けら
れ制光体４を取付ける取付は具である０ つぎに作用について説明する。

ランプ１を点灯すると、各発光部３，３・・・・・・が
発光し、透明管体２を通して光が周囲に放射され その
うち横方向に放射された光は上記発光部３，３にそれぞ
れ対向した各素体５，５・・・・・・の内端面７に入射
する。

そして 入射した光は素体５を透過し あるいは素体５
の上下両表面間を内面面内で屈折し 反射しながら進行
して外端面９に達し この外端面９が光輝していわゆる
エツジライト効果が得られる。

また、上下両表面内を内面反射する間に一部の光は素体
表面の微小な凹凸部で透過し上下両面から外方に出る。

このため各素体５の上面および下面も光輝する。

また、各発光部３，３・・・・・・から放射された光の
うち、斜め上下方向に向う光は他の発光部３，３・・・
・・・に対向する素体５，５・・・・・・の上面および
下面に入射する。

そして、入射角が大きい光は素体５，５内に進入し、さ
らに素体を透過して反対側の表面から外部に出るか あ
るいは素体内を上述のように内面全反射をして微小な凹
凸部から外部に出るか、または外端面から外部に出る。

このように各発光部３，３・・・・・・から透明管体２
を通して周囲に放射された光は各素体５，５・・・・・
・内を秀過し、あるいは内面全反射をして各素体５，５
・・・・・・の外端面から外部に出てエツジライト効果
を奏するとともに、各素体５，５・・・・・・の上下両
面からも拡散的に外部に出るため 光輝する照明と柔和
な照明とが混合調和し すこぶる幻想的な照明効果を奏
するものである。

第３図は制光体の素体の形状を変えた本考案の他の実施
例を示す。

なお、図中第１図および第２図と同一部分には同一符号
を付してその説明は省略する。

すなわち、この実施例は制光体４の素体５を中央部に透
孔６を有して椀状に形成し 外端面を下向きに装置した
ものである。

この実施例のものは下方において素体５の外端面９の光
輝が見え 外方からは発光部３が見えないので まぶし
さを減少させることができるとともに装飾効果をより一
層高めることができる。

本考案の詳細を以上２実施例について説明したが、本考
案はこれに限定されるものではない。

たとえば、ランプ１の発光部３は透明管体２に離間して
フィラメントを直接封入配設したものに限るものではな
く 透明管体２に白球の複数を配設したものでもよい。

さらに、ランプ１は下向きに垂直に装置するものでなく
、横向きにしてもよい。

また 制光体４の素体５は円板状のものでなく、角板状
のものでもよく また合成樹脂でなく ガラスでもよい
。

さらに制光体４はランプ１の全周を囲まなくてもよく
周方向に分離したものでもよい。

さらにまた、素体５の厚さは発光部３の長さと近似寸法
でなくてもよく たとえば 発光部３の長さより厚内に
することにより側方から見たとき、ランプ１の発光部３
がないように見え装飾効果を高める。

また、素体５の面部に凹部または凸部を設けることによ
り、その部分が他の面部に比し輝度が犬となり 装飾効
果を高めることができる。

以上詳述したように 本考案は透明管体内に長手方向に
沿って複数個の発光部を離間配設してなる細長の管形ラ
ンプと、内端面を発光部にそれぞれ対向した複数個の導
光性素体を含んでなる制光体とで形成したものであるか
ら、制光体の外端面の輝度がほぼ均一となり エツジラ
イト効果を強調して装飾効果をより一層高めることがで
きる。

また、ランプの各発光部から透明管体を通して周囲に放
射された光は各素体内を透過し あるいは内面全反射を
して各素体の外端面から外部に出てエツジライト効果を
より一層強調するとともに各素体の上下両面からも拡散
的に外部に出るため光輝する照明と柔和な照明とが混合
調和し すこぶる幻想的な照明効果を奏する。

さらに、制光体をランプの発光部の間隔の大小あるいは
数によって大きさおよび形状を異ならせて形成しておき
適宜変更することにより変化に富んだ照明を施こすこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本考案の照明器具の一実施例を示
し、第１図は斜視図、第２図は縦断面図、第３図は本考
案の他の実施例を示す一部切欠正面図である。 １・・・・・・管形ランプ、２・・・・・・透明管体、
３・・・・・・発光部、４・・・・・・制光体、５・・
・・・・素体、７・・・・・・内端面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 透明管体内に長手方向に沿って複数個の発光部を離間配
   設してなる細長の管形ランプと、内端面を上記発光部に
   それぞれ対向させて互いに離間対設した複数個の導光性
   を有する透光性の素体を含んでなる制光体とを具備した
   ことを特徴とする照明器具。