JP2020138545A - ガラス窓装飾体 - Google Patents

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Abstract

【課題】窓は建物を構成する重要な要素でありながら単純で殺風景な物であった。また小さな窓枠と窓ガラスを多数繋げて西洋風の格子窓を形成した場合、地震対策の観点で問題があった。【解決手段】ガラス窓装飾体100は、ガラス窓2に貼り付けられる背面側の貼付面と、前記貼付面の前面側に形成された装飾本体部1と、を備え、前記装飾本体部1が、厚み寸法よりも幅寸法が大きな立体構造で構成されて平面視で枠体状に形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は窓を装飾する厚みのある装飾体に関する。
従来、窓を装飾する装飾体は、小さな窓枠およびガラス体を縦横に多数連結して西洋風の大きな格子状の窓にする方法や、所定の形状の枠状体を窓の外部の保持部分に固着する等の方法で設置していた。
窓自体が装飾的な格子状西洋風窓は防災上の理由で設置が難しい。それはガラス体を小さくして多数の格子状窓枠にはめ込み大きな窓を形成する方法は地震に対して脆弱であり一カ所の窓枠が崩壊したときは窓全体の崩壊につながるからである。
また、多数の窓枠に小さなガラス部を挿入していくのは手間もかかりコストもかかった。更にこの方法では複雑な模様は技術的にも困難であり防災上も弱く問題であった。これに対し、窓ガラスに格子を組み込んだような見た目を与える装飾ガラス板の考案が下記の特許文献1において提案されている。この考案では、ガラス板の裏面に格子組込み模様を印刷形成し、必要により別のガラス板を裏面に貼り付けて格子組込み模様を挟み込んだものである。また下記の特許文献2では、格子状に組まれた薄板の芯材の表裏両面に透明膜体を貼り付けた後付二重窓ユニットを窓ガラスの室内側に配置し、これにより窓ガラスの断熱性を高めて冷暖房作用や結露防止作用を高める発明が提案されている。
実開平5−45035号公報 特開2005−179887号公報
上述の如く、従来技術に係る窓装飾は窓枠に意匠を凝らしたりするのは技術的、コスト的防災上の理由で問題があり制約があった。このために窓は建物を構成する重要な要素であるのに単純で殺風景な物であった。また特許文献1の発明のように格子組込み模様を印刷形成したとしても平面的な格子模様を窓ガラスに与えるに留まり、西洋風の格子状窓枠のような立体的な美観をもたらすことはできない。特許文献2の発明における芯材は起立させた薄板を格子状に組んだものであるため西洋風の格子状窓枠のような華やかな美観をもたらすものでもない。
本発明はこのような点に鑑みてなされた物でその目的は窓という建物を構成する重要な要素を華やかな印象に変えることにある。
上述の目的を達成する本発明のガラス窓装飾体は、ガラス窓に貼り付けられる背面側の貼付面と、前記貼付面の前面側に形成された装飾本体部と、を備え、前記装飾本体部が、厚み寸法よりも幅寸法が大きな立体構造で構成されて平面視で枠体状に形成されていることを特徴とする。
本発明のガラス窓装飾体によれば、平面視で枠体状の装飾本体部を貼付面によりガラス窓に貼り付けることでガラス窓に例えば格子状などの装飾を付与することができ、西洋風の格子窓の様なデザインを容易に実現することができる。このとき、実際の格子状西洋風窓のように窓ガラスを小さく分割する必要がなく、大きな窓ガラスおよび窓枠を使用することができるため地震時の荷重負荷を窓枠全体で分散して受けることができ、地震に対して脆弱になることがない。そして本発明によれば、装飾本体部が立体構造で構成されているため、特許文献1の発明のように印刷形成した格子組込み模様と異なり立体的な美観をもたらすことができる。更に立体的な装飾本体部は折り曲げ方向への曲げ変形に対する耐力が高いため、石や木等がガラス窓に飛来した場合にも装飾本体部が窓ガラスを補強して破損を良好に防止することができ、使用者の安全が図られる。更に本発明における装飾本体部の立体構造は、特許文献2の発明のような起立した薄板を格子組みしたものではなく厚み寸法よりも幅寸法が大きく構成されているため、本格的な西洋風の格子状窓枠のような美観をもたらすことができるとともに、装飾本体部の立体構造が窓ガラスから室外側または室内側にせり出す高さを抑制できるため邪魔になりにくい。
本発明の第一実施形態に係るガラス窓装飾体の斜視図である。 ガラス窓に固着したガラス窓装飾体の断面模式図である。 ガラス窓装飾体の製造工程の一部を模式的に示す斜視図である。 型を切断した断面を示す模式図である。 第二実施形態に係るガラス窓装飾体の分解斜視図である。 (a)は第三実施形態に係るガラス窓装飾体の斜視図であり、(b)は(a)のB−B線断面図であり、(c)は変形例にかかる断面図である。 第四実施形態に係るガラス窓装飾体の分解斜視図である。 (a)は第五実施形態に係るガラス窓装飾体の拡大斜視図であり、(b)は補強材の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。尚、各図面において、対応する構成要素には共通の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、本実施形態では前面(前面側)、背面(背面側)、上(上側、上方)、下(下側、下方)などと方向を規定して説明する場合があるが、これらは本実施形態の構成要素の相対関係を説明するために便宜的に規定するものであり、必ずしも重力方向などの特定方向に対する方向を意味するものではない。
図1および図2は本発明の第一実施形態のガラス窓装飾体100を説明する図である。図1および図2では各図の上方をガラス窓装飾体100の前面側として図示している。ガラス窓装飾体100は、家屋や商店、ビルなどのガラス窓2に貼り付けて用いられる。ガラス窓装飾体100は、ガラス窓2に貼り付けられる背面側の貼付面12と、この貼付面12の前面側に形成された装飾本体部1と、を備えている。ガラス窓装飾体100の貼付面12はガラス窓2のガラス面に貼り付けられる。
ガラス窓装飾体100は、ガラス窓2のうち室外側に貼り付けて用いることが代表的であるが、これに限られずガラス窓2に対して室内側に貼り付けてもよい。
装飾本体部1は、厚み寸法よりも幅寸法が大きな立体構造で構成されており、平面視で枠体状に形成されている。
一般的にガラス窓2のガラス面は平坦であるため、貼付面12は平面状に形成することが好ましい。ただし、多数の小さな凹凸を有するガラス面や全体的に凹または凸に緩く湾曲したガラス面に貼付面12を貼り付けて用いる場合、貼付面12は平面状ではなく凹凸形状や湾曲面形状に形成してもよい。
貼付面12は、装飾本体部1の一部として構成されてもよく、または装飾本体部1とは別の部材を装飾本体部1に固定して貼付面12を構成してもよい。本実施形態のガラス窓装飾体100においては、格子状の装飾本体部1の背面側(図1で視認されない下面側)の主面が貼付面12である。一方、図6を参照して後述する第三実施形態のガラス窓装飾体102のように、装飾本体部1の背面側に別部材のベースシート30を接合し、このベースシート30の背面を貼付面12として用いてもよい。
図2はガラス窓2にガラス窓装飾体100が固着したときの断面模式図である。装飾本体部1の下面が貼付面12であり、貼付面12は接着剤13によりガラス窓2の上面に固着されている。接着剤の種類は特に限定されないが、シリコーン系接着剤を使うと耐経年性が高く好ましい。また、貼付面12に接着剤を塗布してガラス窓2に接合することに代えて、貼付面12に粘着シートおよびその粘着シートの表面を被覆する剥離紙を積層しておき、剥離紙を剥がすことでガラス窓装飾体100の貼付面12をガラス窓2に容易に接合可能としてもよい。
装飾本体部1はガラス窓装飾体100の本体をなす構造体であり、立体構造を有している。ここで立体構造とは層状やシート状ではなく、少なくとも窓ガラスの厚みよりも大きな厚さ寸法を有する三次元的な構造である。
装飾本体部1は平面視で枠体状に形成されている。ここで枠体状とは多角形状や閉曲線状や格子状などの閉じたループ形状を意味し、枠体状の装飾本体部1はガラス窓2のガラス面の少なくとも一部を取り囲んでいる。
本実施形態では装飾本体部1が平面視で直交格子状である態様を例示する。本実施形態の装飾本体部1は、具体的には、縦横方向に棒状部分(縦桟11bおよび横桟11a)が互いに直交して格子部14を構成し、かつ各棒状部分の両端が、交差する他の棒状部分よりも突き出た井桁状をなしている。これにより格子部14で区画された内側に複数の開口部15が形成されてガラス窓2が露出している。より具体的には図1に示すように3本の縦桟11bと4本の横桟11aが互いに直交するように一体形成されている。ただし本実施形態に代えて、菱形を連結した斜格子状や、正六角形を連結したハニカム状、円形や楕円形などの閉曲線を連結して花柄等のデザイン形状にしてもよい。また、本実施形態の装飾本体部1は全体でひとつのまとまりとして構成され、1枚のガラス窓2の略全体を覆うように形成されている。このほか、小型の複数個の装飾本体部1を互いに離間させて1枚のガラス窓2の上に配置し、例えば景色やキャラクターなどの形状を模したデザインをガラス窓装飾体100で構成してもよい。ただし本実施形態のように1枚のガラス窓2の略全体を1個の装飾本体部1で覆うことにより、石や木などの飛来物の衝突の力や侵入者がガラス窓2を割ろうとする力をガラス窓2の全体に分散させることができて好ましい。また本実施形態のガラス窓装飾体100によれば大きな窓ガラスでも格子状に美しくデザインできて且つガラスが地震で破壊されることも装飾本体部1で補強して防ぐことができる。
本実施形態の装飾本体部1の立体構造は断面矩形状をなし、厚み寸法よりも幅寸法が大きい。ここでいう幅寸法とは装飾本体部1の全体幅ではなく、枠体の幅、すなわち装飾本体部1のうちの個々の棒状部分(縦桟11bおよび横桟11a)の幅寸法である。図1に厚み寸法Hおよび幅寸法Wを図示する。
枠体状の装飾本体部1における個々の棒状部分の厚み寸法Hよりも幅寸法Wが大きいことで、装飾本体部1は薄型の立体構造を構成する。これにより恰も木枠で西洋風の格子窓を組んだかのような美観をもたらすことができるとともに、装飾本体部1が窓ガラスからせり出す高さを抑制できるため、本実施形態のガラス窓装飾体100の使用者や各種物品がガラス窓装飾体100と干渉することを抑制できる。
ガラス窓装飾体100は、図1に示すようにガラス窓2にガラス窓装飾体100を貼り付けた状態で、装飾本体部1の上面が窓枠9の上面よりも突出するだけの厚み寸法を有していてもよい。言い換えると、ガラス窓装飾体100の厚み寸法は、窓枠9の外面とガラス窓2の表面との高低差よりも大きくてもよい。ただし、引き違い窓にガラス窓装飾体100を貼り付ける場合は、窓枠9の外面とガラス面の表面との高低差の内部にガラス窓装飾体100が収まるように、ガラス窓装飾体100の厚み寸法が当該高低差以下であることが好ましい。これにより、ガラス窓装飾体100をガラス窓2に貼り付けた状態でも引き違い窓を開閉することができる。
装飾本体部1の内部には発光体4,8(図2参照)が配置されている。発光体4,8の発光はガラス窓装飾体100の外部から視認可能である。このため装飾本体部1は透明または半透明で可視光透過性を有することが好ましい。
発光体4,8が装飾本体部1の内部に配置されているとは、発光体4,8の少なくとも一部分が装飾本体部1の内部に位置することを意味する。したがって、発光体4,8の他の一部(具体的には上面部)は装飾本体部1の前面側に露出していてもよい。
図2に示すように、装飾本体部1の内部に配置された複数の発光体4,8のうち、一部の発光体4は装飾本体部1の前面側(図2の上方側)に配置され、他の発光体8は上記一部の発光体4よりも装飾本体部1の内部側(図2の下方側)に配置されている。ここで装飾本体部1の内部側とは厚み方向にみて貼付面12に近い側である。
本実施形態のように浅い位置に配置された発光体4と深く埋没した発光体8とを併せ持つことで、ガラス窓装飾体100の外部から視認される発光体4の発光量を多く、そして発光体8の発光量をそれよりも少なくすることができる。言い換えると発光体の発光態様が場所により異なることになり、ガラス窓装飾体100をより美しく見せることができる。
発光体4,8としては、発熱が少なく消費電力も少ないという観点から、発光ダイオード(LED)を好ましく用いることができる。発光体4,8はライン状の配線部5で接続されている。すなわち本実施形態のガラス窓装飾体100は、互いに間欠的に配置された複数個の発光体4,8と、これら発光体4,8同士を接続して給電する配線部5と、を備えている。
図1に例示する本実施形態では、浅い位置に配置された発光体4は装飾本体部1のうち3本の縦桟11bのみに配置され、4本の横桟11aには配置されていない。ただし4本の横桟11aの一部本数に対しては、配線部5および埋没した発光体8は配置されている(図3参照)。このように複数個の発光体4,8を装飾本体部1に分散して配置することで、装飾本体部1が描く模様自体が発光するガラス窓装飾体100を提供することができる。ガラス窓装飾体100は発光体4,8が連続して配置された連続発光体が装飾本体部1に埋没されており、浮き出ている発光体4が鮮やかに発光するとともに、装飾本体部1の内部に埋め込まれた発光体8の発光により装飾本体部1の全体がほんのりと美しく光るため、コントラストのある発光が実現する。装飾本体部1は無色または白色でもよく、または有彩色に着色してもよい。ここで、装飾本体部1を半透明にすることで、装飾本体部1の内部で発光する発光体8は半透明の装飾本体部1の全体を発色させ、特に夜間には美しい模様で発光して美観を生じさせる。本実施形態のガラス窓装飾体100はガラス窓2に固着させるため、窓枠9の形状によらず容易にガラス窓装飾体100を取り付けることができる。また本実施形態のガラス窓装飾体100によれば、装飾本体部1(模様体)の貼り付けにより容易にショーウィンドウ等を華やかに装飾でき、また地震時にも窓ガラスが飛散されることを防ぐので効果的である。
図2に示すように、複数個の発光体の一部であり浅い位置に配置された発光体4の表面は、装飾本体部1の前面(図2の上面)と面一である。したがって発光体4のうち表面を除く略全体は装飾本体部1の内部に配置されている。これにより発光体4の発光は実質的に装飾本体部1を透過せずにガラス窓装飾体100の外部に直接に放出されるため高い発光量を得ることができる。
本実施形態の装飾本体部1は樹脂(キャストまたは射出)成型された中実体である。発光体4,8は装飾本体部1に埋め込まれている。装飾本体部1を形成する樹脂材料は特に限定されないが、後述するように発光体4,8を装飾本体部1の内部に埋設して装飾本体部1を成型する成形性から、エポキシ樹脂などの2液硬化型樹脂を好ましく用いることができる。図2に示すように発光体4,8および配線部5は装飾本体部1に埋設されており、配線部5の端部は装飾本体部1より引き出され、電源(図示せず)に接続される電源線3(図1参照)として用いられる。
ガラス窓装飾体100を窓ガラスの外側(室外側)に貼り付ける場合、ガラス窓装飾体100が窓ガラスから浮き出て美しい美観が得られる。なおこの場合、窓ガラス近傍の壁に貫通孔を形成して電源線3を通過させ、室内のコンセントから発光体4,8に給電するとよい。一方、ガラス窓装飾体100を窓ガラスの内側(室内側)に設置した場合、窓の外からはガラスを透過してガラス窓装飾体100を見ることになり浮き出て見えないが、電源線3は風雨にさらされず、また工事配線は容易である。またこの場合、ガラス窓装飾体100は風雨にさらされないためガラス窓2との剥離も起こりにくい。
図3はガラス窓装飾体100の製造工程の一部を模式的に示す斜視図である。具体的には、2液硬化型プラスチックを溝10の有る型6に流し込んで装飾本体部1をキャスト成型する工程を示している。溝10の中に発光体4,8および配線部5を設置し、そこに2液硬化型プラスチックを流し込み、硬化させて装飾本体部1を製作する。2液硬化型プラスチックには顔料や染料などの着色剤を混合し、半透明および/または任意の色に着色してもよい。かかる製造方法によれば複雑な模様でも容易に製作できコストも抑制できる。
型6の材料は特に限定されず、金属製でもシリコーン樹脂製でも硬質プラスチック製でもよい。
図4は溝10の長手方向に沿って型6を切断した断面を示す模式図である。装飾本体部1の断面を示すハッチングは図示省略している。溝10の内部に設置される連続発光体は溝10の長手方向に沿って延在する波状に賦形または癖付けされている。これにより、溝10の浅い位置に配置された発光体4は装飾本体部1の表面近傍に浮き出て埋設され、溝10の底部7の近傍に配置された発光体8は装飾本体部1の内部に深く埋設される。
型6の溝10の底部7は全体的に平坦であることが好ましく、また装飾本体部1の背面である貼付面12がガラス窓2と良好に接着するよう、装飾本体部1の背面に微細な凹凸を形成するとよい。このため溝10の底部7を粗面化するか、または底部7の表面にギザギザを形成しておくと効果的である。賦形または癖付けされる連続発光体の形状は、波形に代えて、鋸歯状や矩形波状にしてもよく、その他の自由曲線形状にしてもよい。
以上の製造方法により格子状の装飾本体部1に所望の厚み寸法を与えることができ、またキャスト成型時に連続発光体を溝10に埋没させて2液反応で時間硬化させるだけで発光体4,8および配線部5が樹脂に封止されるため、水に強く模様自体が美しく光るガラス窓装飾体100を容易に製造することができる。
<第二実施形態>
図5は第二実施形態に係るガラス窓装飾体101の分解斜視図である。
本実施形態のガラス窓装飾体101は、棒状枠を構成する木製の横桟11aおよび縦桟11bをほぞ組みして構成されている。横桟11aおよび縦桟11bは、それぞれかみ合わせ溝11cを有しており、互いに嵌合して格子状のガラス窓装飾体101を構成する。かみ合わせ溝11cに接着剤を塗布しておき、横桟11aと縦桟11bとを固着するとよい。
本実施形態のガラス窓装飾体101は発光体を有していない。本実施形態のように木製の横桟11aおよび縦桟11bで格子状のガラス窓装飾体101を形成して大きな1枚のガラス窓2にこれを貼り付けることで、窓ガラスの地震強度を低下させることなく本格的な西洋風の格子状窓枠のような美観を実現することができる。
<第三実施形態>
図6(a)は第三実施形態に係るガラス窓装飾体102の斜視図であり、図6(b)は図6(a)のB−B線断面図である。図6(c)は本実施形態のガラス窓装飾体102の変形例にかかる断面図であり、図6(b)に対応する部位を示している。
本実施形態の装飾本体部1は中空構造をなしている点で第一実施形態と相違する。発光体4および発光体8(図示せず)は装飾本体部1の中空の内部に固定されている。装飾本体部1を中空構造にすることでガラス窓装飾体100の軽量化が図られるため、ガラス窓2からガラス窓装飾体100が剥がれ落ちることが低減される。また装飾本体部1が中空構造であるため、石や木等が飛来して装飾本体部1に衝突した際にクッション性が得られ、ガラス窓2の破損を良好に防止できる。
装飾本体部1が平面視で格子状をなしている点、および、互いに間欠的に配置された複数個の発光体4,8と、これら発光体4,8同士を接続して給電する配線部5と、を有する点で第一実施形態と共通する。
本実施形態の配線部5は帯状であり、配線部5の表面に発光体(LED)が実装されたテープライトである。そして本実施形態においては、複数本のテープライトが縦方向および横方向に格子状に互いに連結された状態で、格子状かつ中空の装飾本体部1の内部に配置されている。
格子状に連結されたテープライトは、図2に示した第一実施形態と同様に波形に賦形または癖付けしておき、一部の発光体4が天面部21の近傍に、そして他の発光体8がフランジ部23の近傍に配置されるようにするとよい。これにより第一実施形態のガラス窓装飾体100と同様に、発光体4と発光体8の発光の視認強度を相違させることができる。
装飾本体部1は、図6(b)に示すように山型断面をなし、天面部21、傾斜部22およびフランジ部23を有している。フランジ部23にはベースシート30が接合されており、ベースシート30の下面が貼付面12となる。
装飾本体部1はシート状の熱可塑性樹脂材料をプレス成形して作成することができる。ベースシート30も熱可塑性樹脂で作成されており、フランジ部23とベースシート30とを熱融着して互いに接合することができる。ガラス窓装飾体102の全体の保形性を高める観点から、ベースシート30は装飾本体部1よりも肉厚のシート材料で作成することが好ましい。装飾本体部1は幅方向の両側および長手方向の両端に傾斜部22およびフランジ部23を備えており、ベースシート30は装飾本体部1の平面視形状に対応し一回り大きい寸法および形状で形成されており、装飾本体部1を平面視で内包している。このため、山型断面の装飾本体部1の下方の開口の全体がベースシート30によって水密に閉じられており、装飾本体部1の内部に収容された発光体4および配線部5が雨水に接触することが防止されている。
天面部21と配線部5との間には接着剤(図示せず)が充填されており、発光体4および配線部5の上面(配線形成面)は接着剤に封止されている。このため装飾本体部1の天面部21が不測に損傷して孔が空いても発光体4や配線部5が浸水することが防止されている。
装飾本体部1の天面部21は図6(b)に示すように平坦面であってもよく、または図6(c)に示す変形例のようにドーム状の凸曲面でもよい。天面部21を平坦面にすることで木製の格子状窓枠に近い外観とすることができ、天面部21を凸曲面とすることで石や木等が飛来して衝突した場合の強度を高めることができる。
本実施形態のように中空の装飾本体部1を格子状の立体構造として形成して接着剤を充填し、一方で予め格子状に連結したテープライトをこの装飾本体部1の中空内部に配置して接着剤により固定したうえで装飾本体部1のフランジ部23とベースシート30とを熱融着することで、格子状に発光する装飾本体部1を容易に作成することができる。テープライトの端部である電源線3は、装飾本体部1の天面部21または傾斜部22に形成した通孔から引き出しておくとよい。
<第四実施形態>
図7は第四実施形態に係るガラス窓装飾体103の分解斜視図である。本実施形態のガラス窓装飾体103は、装飾本体部1の前面に着脱可能に装着される光透過性の保護シート40を備えている。保護シート40は薄地で透明な樹脂材料で作成されており、ガラス窓装飾体100およびガラス窓2を通じた視認性を損なわないことが好ましい。保護シート40はガラス窓装飾体103に対してガラス窓装飾体103の外面側、すなわちガラス窓2と反対側に装着される。
本実施形態のようにガラス窓装飾体103の外面を保護シート40で覆うことで装飾本体部1の開口部15が保護シート40で被覆され、外部からガラス窓2に直接にアクセスすることが困難になる。これによりガラス窓2を破壊しにくくなり防犯性が向上する。また保護シート40に各種模様や図柄を印刷形成することで、立体構造を有する装飾本体部1と相まって高い美観を実現することができる。
本実施形態は、ガラス窓装飾体103の外部から視認可能に発光する発光体4が装飾本体部1の内部に配置されている点で第一実施形態や第三実施形態と共通する。
装飾本体部1および保護シート40は、互いに着脱可能に係合する係合部51,52をそれぞれ備えている。係合部51,52(本実施形態では係合部51)は、図7に示すように装飾本体部1のうち発光体4の非配置位置に設けられている。これにより発光体4の光が係合部51によって遮られることがない。
係合部51,52の具体的な形状や構造は特に限定されないが、本実施形態では凹凸スナップ(ホック)を用いることを例示する。係合部51は凸状の雄部であり、係合部52は凹状の雌部である。凸状の係合部51または凹状の係合部52のどちらを装飾本体部1に配置し、どちらを保護シート40に配置してもよいが、本実施形態では凸状の係合部51を装飾本体部1に配設し凹状の係合部52を(係合部51との)対応位置に配設している。これにより、保護シート40の非装着時に装飾本体部1の外側に露出するのは凹状の係合部52ではなく凸状の係合部51となるため、凹部内に土や埃が入り込むことがなく良好である。
<第五実施形態>
図8(a)は第五実施形態に係るガラス窓装飾体104の拡大斜視図であり、図8(b)は補強材70の斜視図である。
本実施形態の装飾本体部1は、他の実施形態と同じく、格子部14と開口部15が縦方向および横方向に繰り返された格子状をなしている。ここでいう縦方向および横方向とは互いに交差する二方向を意味し、直交方向でも斜め方向でもよい。
本実施形態のガラス窓装飾体104は、装飾本体部1の開口部15に補強材70が着脱可能に装着される点で他の実施形態と相違する。
開口部15に補強材70を装着することで、飛来物体や侵入者がガラス窓2に衝突/アクセスすることが抑制される。そして補強材70を着脱可能とすることで、使用者の必要に応じて補強材70を装着できる。すなわち台風が近づいてきた場合には、開口部15を通じた窓からの外部視認性をやや犠牲にして、開口部15に補強材70を装着して開口面積を低減し、ガラス窓2の保護機能を高めるといった使い方が可能になる。
補強材70の形状、寸法、材質は種々に設定することができるが、装飾本体部1の圧縮方向の剛性を高くする観点から、補強材70は所定の厚み寸法を有する立体構造であることが好ましく、山型や半球状などの断面形状とするとよい。本実施形態では図8(b)に示すように山型断面の棒状の補強材70を例示する。
装飾本体部1の格子部14の前面側には、補強材70を嵌合装着するための嵌合凹部60が形成されている。嵌合凹部60は、山型断面の補強材70のエッジ部71の形状に対応する、末広がり状の凹欠部として格子部14に形成されている。なお、本実施形態においても、ガラス窓装飾体104の外部から視認可能に発光する発光体4が装飾本体部1の内部に配置されている。そして嵌合凹部60は、格子部14のうち発光体4の非配置位置に設けられている。より具体的には、図8(a)に示すように、開口部15を取り囲む格子部14の四辺のうち、発光体4が前面側に浅くまたは露出して配設されている一対の対向辺(同図における左右一対の対向辺)と、発光体4が配設されていないかまたは深く埋設されている他の一対の対向辺(同図における上下一対の対向辺)と、を形成する。そして後者の他の一対の対向辺にそれぞれ嵌合凹部60を形成し、開口部15を横切るように補強材70を装着するとよい。
本実施形態では1つの開口部15に一本の補強材70を装着することを例示しているが、これに代えて、1つの開口部15に対して複数本の補強材70を装着してもよい。この場合、例えば対向辺の辺央同士を結ぶ直交二方向、または二本の対角線方向などに補強材70を差し渡すとよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく各種の変形が可能である。
以上説明した本実施形態のガラス窓装飾体は以下の技術的思想を包含するものである。
(i)ガラス窓に貼り付ける装飾体であって厚みがありガラス側平面を平らにして様々な模様の窓ガラス装飾体をガラス窓に貼り付ける装飾体。
(ii)上記(i)の装飾体で装飾体の中に発光体を埋没させた成型する模様自体が発光する窓ガラス装飾体。
(iii)上記(i)において発光体が埋没された部分と表面に浮き出た部分を持つガラス窓装飾体。
(1)ガラス窓に貼り付けられる背面側の貼付面と、前記貼付面の前面側に形成された装飾本体部と、を備え、
前記装飾本体部が、厚み寸法よりも幅寸法が大きな立体構造で構成されて平面視で枠体状に形成されていることを特徴とするガラス窓装飾体。
(2)前記装飾本体部の内部に発光体が配置されており、前記発光体は前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する上記(1)に記載のガラス窓装飾体。
(3)前記装飾本体部は樹脂成型された中実体であり、前記発光体が前記装飾本体部に埋め込まれている上記(2)に記載のガラス窓装飾体。
(4)前記装飾本体部が中空構造をなし、前記発光体が前記装飾本体部の中空の内部に固定されている上記(2)に記載のガラス窓装飾体。
(5)前記装飾本体部の内部に複数の前記発光体が配置されており、一部の前記発光体が前記装飾本体部の前面側に配置され、他の前記発光体が前記一部の発光体よりも前記装飾本体部の内部側に配置されている上記(2)から(4)のいずれか一つに記載のガラス窓装飾体。
(6)前記一部の前記発光体の表面は前記装飾本体部の前面と面一である上記(5)に記載のガラス窓装飾体。
(7)前記装飾本体部が格子状をなし、互いに間欠的に配置された複数個の前記発光体と、前記発光体同士を接続して給電する帯状の配線部と、を有するテープライトを備え、複数本の前記テープライトが縦方向および横方向に格子状に互いに連結された状態で、格子状の前記装飾本体部の内部に配置されていることを特徴とする上記(2)から(6)のいずれか一つに記載のガラス窓装飾体。
(8)前記装飾本体部の前面に着脱可能に装着される光透過性の保護シートを備える上記(1)から(7)のいずれか一つに記載のガラス窓装飾体。
(9)前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する発光体が前記装飾本体部の内部に配置されており、前記装飾本体部および前記保護シートは、互いに着脱可能に係合する係合部をそれぞれ備え、前記係合部は前記装飾本体部のうち前記発光体の非配置位置に設けられている上記(8)に記載のガラス窓装飾体。
(10)前記装飾本体部は、格子部と開口部が縦方向および横方向に繰り返された格子状をなし、
前記開口部に補強材が着脱可能に装着される上記(1)から(9)のいずれか一つに記載のガラス窓装飾体。
(11)前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する発光体が前記装飾本体部の内部に配置されており、前記装飾本体部の前記格子部の前面側には、前記補強材を嵌合装着するための嵌合凹部が形成されており、前記嵌合凹部が前記発光体の非配置位置に設けられている上記(10)に記載のガラス窓装飾体。
本発明は、例えば商店のショーウィンドウを華やかにショーアップしたり家屋の窓に美観を付与したりすることができる。
1 装飾本体部
2 ガラス窓
3 電源線
4 (浮き出ている)発光体
5 配線部
6 型
7 型の底部
8 (埋没した)発光体
9 窓枠
10 溝
11a 横桟
11b 縦桟
11c かみ合わせ溝
12 貼付面
13 接着剤
14 格子部
15 開口部
21 天面部
22 傾斜部
23 フランジ部
30 ベースシート
40 保護シート
51,52 係合部
60 嵌合凹部
70 補強材
100〜104 ガラス窓装飾体

Claims (11)

  1. ガラス窓に貼り付けられる背面側の貼付面と、前記貼付面の前面側に形成された装飾本体部と、を備え、
    前記装飾本体部が、厚み寸法よりも幅寸法が大きな立体構造で構成されて平面視で枠体状に形成されていることを特徴とするガラス窓装飾体。
  2. 前記装飾本体部の内部に発光体が配置されており、前記発光体は前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する請求項1に記載のガラス窓装飾体。
  3. 前記装飾本体部は樹脂成型された中実体であり、前記発光体が前記装飾本体部に埋め込まれている請求項2に記載のガラス窓装飾体。
  4. 前記装飾本体部が中空構造をなし、前記発光体が前記装飾本体部の中空の内部に固定されている請求項2に記載のガラス窓装飾体。
  5. 前記装飾本体部の内部に複数の前記発光体が配置されており、一部の前記発光体が前記装飾本体部の前面側に配置され、他の前記発光体が前記一部の発光体よりも前記装飾本体部の内部側に配置されている請求項2から4のいずれか一項に記載のガラス窓装飾体。
  6. 前記一部の前記発光体の表面は前記装飾本体部の前面と面一である請求項5に記載のガラス窓装飾体。
  7. 前記装飾本体部が格子状をなし、
    互いに間欠的に配置された複数個の前記発光体と、前記発光体同士を接続して給電する帯状の配線部と、を有するテープライトを備え、
    複数本の前記テープライトが縦方向および横方向に格子状に互いに連結された状態で、格子状の前記装飾本体部の内部に配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載のガラス窓装飾体。
  8. 前記装飾本体部の前面に着脱可能に装着される光透過性の保護シートを備える請求項1から7のいずれか一項に記載のガラス窓装飾体。
  9. 前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する発光体が前記装飾本体部の内部に配置されており、
    前記装飾本体部および前記保護シートは、互いに着脱可能に係合する係合部をそれぞれ備え、前記係合部は前記装飾本体部のうち前記発光体の非配置位置に設けられている請求項8に記載のガラス窓装飾体。
  10. 前記装飾本体部は、格子部と開口部が縦方向および横方向に繰り返された格子状をなし、
    前記開口部に補強材が着脱可能に装着される請求項1から9のいずれか一項に記載のガラス窓装飾体。
  11. 前記ガラス窓装飾体の外部から視認可能に発光する発光体が前記装飾本体部の内部に配置されており、
    前記装飾本体部の前記格子部の前面側には、前記補強材を嵌合装着するための嵌合凹部が形成されており、前記嵌合凹部が前記発光体の非配置位置に設けられている請求項10に記載のガラス窓装飾体。
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