JPH05343549A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH05343549A
JPH05343549A JP3144629A JP14462991A JPH05343549A JP H05343549 A JPH05343549 A JP H05343549A JP 3144629 A JP3144629 A JP 3144629A JP 14462991 A JP14462991 A JP 14462991A JP H05343549 A JPH05343549 A JP H05343549A
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JP
Japan
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sealing
sealing cap
semiconductor device
base substrate
coating layer
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Application number
JP3144629A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Matsui
仁 松井
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Hitachi Ltd
Akita Electronics Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Akita Electronics Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05343549A publication Critical patent/JPH05343549A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/161Cap
    • H01L2924/1615Shape
    • H01L2924/16195Flat cap [not enclosing an internal cavity]

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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ベース基板2に搭載された半導体ペレット3を
金属又は合金で形成される封止用キャップ9で封止する
半導体装置(PGA)1において、前記金属又は合金で
形成される封止用キャップ9の特性を保持した状態で、
外観不良を低減する。 【構成】ベース基板2に封止用ろう材11を介在して金
属又は合金で形成される封止用キャップ9を接着し、こ
のベース基板2、封止用キャップ9の夫々の間に形成さ
れるキャビティ内部に半導体ペレット3を封止する半導
体装置1において、前記封止用キャップ9の封止用ろう
材11を付着させる接着領域を除く表面又はその表面の
一部の領域に化学的に不活性でかつ前記接着領域に比べ
て前記封止用ろう材に対する濡れ性が低い表面被覆層9
Cを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に関し、特
に、半導体装置における表面処理技術に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PGA(in rid rray )構造を採
用する半導体装置は多ピン化に好適なパッケージ構造と
して知られている。PGA構造を採用する半導体装置
は、ベース基板及び封止用キャップでパッケージ本体が
構成され、前記ベース基板と封止用キャップとの間に形
成されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止する。
【0003】前記PGA構造を採用する半導体装置のベ
ース基板は、一般的に高性能及び高信頼性を目的とした
場合、積層セラミックで構成される。このベース基板の
ペレット搭載面と対向する裏面(実装面)には、複数本
の外部ピンが配列される。PGA構造を採用する半導体
装置は、ベース基板の外側周縁の限定された領域に外部
ピンが配列されるのではなく、ベース基板の裏面の広い
領域に外部ピンが配列されるので、外部ピンを多数配列
できる。前記外部ピンは、ベース基板内に形成された配
線を介在し、半導体ペレットの外部端子(ボンディング
パッド)に電気的に接続される。
【0004】封止用キャップは、ベース基板のペレット
搭載面のキャビティの周囲において、封止用ろう材を介
在して接着される。封止用キャップは、金属若しくは合
金、例えばFe−Ni系合金(例えばNiの含有量42
[%])で形成される。この金属若しくは合金で形成さ
れる封止用キャップは、セラミック材で形成されるもの
に比べて、機械的強度が高い(特に脆性が小さい)の
で、ベース基板との接着領域の面積を縮小でき、PGA
構造を採用する半導体装置の小型化が図れる。
【0005】封止用キャップは、表面の酸化の防止や腐
食の防止を目的として、表面がAuメッキ層で被覆され
る。このAuメッキ層は、化学的に不活性な性質を有
し、しかも封止用ろう材との接着性(濡れ性)が高めら
れる。
【0006】前記封止用ろう材としては低融点のAu−
Sn合金が使用される。
【0007】なお、PGA構造を採用する半導体装置に
ついては、例えば、日経エレクトロニクス、別冊マイク
ロデバイセズ、1984年6月11日号、第148頁乃
至第159頁に記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前述のP
GA構造を採用する半導体装置において、下記の問題点
を見出した。
【0009】(1)PGA構造を採用する半導体装置に
おいて、ベース基板と封止用キャップとの間を封止用ろ
う材で接着する際、封止用ろう材は気密封止の信頼性を
確保するために若干過剰に形成されるので、封止用ろう
材が封止用キャップの上側表面上に表面張力に基づきは
い上がる(流出する)。封止用キャップの母体のFe−
Ni合金の表面にAuメッキ層を形成した後に、封止用
ろう材を使用し、ベース基板と封止用キャップとの間を
接着する場合、封止用ろう材のはい上がりは封止用キャ
ップの上側表面上に余分な封止用ろう材として残存す
る。
【0010】また、封止用キャップの母体であるFe−
Ni合金の表面にAuメッキ層を形成する際、Fe−N
i合金の表面に異物が存在すると、Fe−Ni合金とA
uメッキ層との界面にメッキ液が残留し、Auメッキ層
にふくれ現象が発生する。
【0011】いずれの場合も、PGA構造を採用する半
導体装置の組立プロセス後に行われる良品の選別工程に
おいて、外観不良として、不良品に選別される。つま
り、外観不良となったPGA構造を採用する半導体装置
は、封止用キャップの表面に会社名、製品名、製造番号
等のマークを形成できない。また、外観不良となったP
GA構造を採用する半導体装置は、プリント配線基板等
の実装基板に実装する際、規定の高さよりも高くなる場
合が発生し、実装基板に組込めない。
【0012】(2)また、PGA構造を採用する半導体
装置の組立プロセスにおいて、封止用キャップのハンド
リング工程の際(封止用キャップをコレットで挟持し、
搬送する工程の際)、封止用キャップの母体若しくはA
uメッキ層の硬度が低いので、傷がつき易い。この傷が
ついたPGA構造を採用する半導体装置は、前述と同様
に、不良品として選別される。
【0013】本発明の目的は、ベース基板に搭載された
半導体ペレットを金属若しくは合金で形成される封止用
キャップで封止する半導体装置において、前記金属若し
くは合金で形成される封止用キャップの特性を保持した
状態で、外観不良を低減することが可能な技術を提供す
ることにある。
【0014】本発明の他の目的は、ベース基板と封止用
キャップとの間に形成されるキャビティ内部に半導体ペ
レットを封止し、前記ベース基板、封止用キャップのい
ずれかに放熱体を装着する半導体装置において、放熱効
率を向上することが可能な技術を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、半導体ペレットを封
止する封止体の外部に、実装する際に半田を介在して被
実装体に電気的かつ機械的に接続される、複数の外部電
極を配列した半導体装置において、前記外部電極間の半
田実装に基づく短絡を防止することが可能な技術を提供
することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記のとおりである。
【0018】(1)ベース基板に封止用ろう材を介在し
て金属若しくは合金で形成される封止用キャップを接着
し、このベース基板、封止用キャップの夫々の間に形成
されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止する半導
体装置において、前記封止用キャップの封止用ろう材を
付着させる接着領域を除く表面若しくはその表面の一部
の領域に、化学的に不活性で、かつ前記接着領域に比べ
て前記封止用ろう材に対する濡れ性が低い表面被覆層を
形成する。
【0019】(2)ベース基板に封止用ろう材を介在し
て金属若しくは合金で形成される封止用キャップを接着
し、このベース基板、封止用キャップの夫々の間に形成
されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止する半導
体装置において、前記封止用キャップの封止用ろう材を
付着させる接着領域を除く表面若しくはその表面の一部
の領域に、化学的に不活性で、かつ前記封止用キャップ
に比べて機械的強度の高い表面被覆層を形成する。
【0020】(3)前記手段(1)又は手段(2)の表
面被覆層は、封止用キャップの表面若しくはその表面の
一部の領域にイオン処理で形成されたTiコート層であ
る。
【0021】(4)ベース基板と封止用キャップとの間
に形成されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止
し、前記ベース基板、封止用キャップのいずれかに放熱
体を装着する半導体装置において、前記ベース基板、封
止用キャップのいずれかの放熱体が装着される領域の表
面、又は前記放熱体の装着される領域の表面に、Tiコ
ート層を形成する。
【0022】(5)半導体ペレットを封止する封止体の
外部に、実装する際に半田を介在して被実装体に電気的
かつ機械的に接続される、複数の外部電極を配列した半
導体装置において、前記封止体の外部電極間の表面に、
前記封止体に比べて、半田に対する濡れ性が低い表面被
覆層を形成する。
【0023】
【作用】上述した手段(1)によれば、(A)前記化学
的に不活性な表面被覆層により、封止用キャップの表面
若しくはその表面の一部の領域に水分、イオン等が付着
しても、封止用キャップを形成する金属若しくは合金の
酸化、腐食等を防止できるとともに、(B)前記濡れ性
の低い表面被覆層により、前記封止用キャップの表面若
しくはその表面の一部の領域に封止用ろう材の表面張力
に基づく流出がなくなるので、半導体装置の封止用ろう
材の流出による外観不良を防止できる。前記半導体装置
の封止用ろう材の封止用キャップの表面若しくはその表
面の一部の領域への流出の防止(外観不良の防止)は、
封止用キャップの表面に会社名、製品名、製造番号等の
マークを簡単に形成でき、又半導体装置の実装基板(例
えばプリント配線基板)への実装時、実装高さ不良の発
生を防止できる。
【0024】上述した手段(2)によれば、前記手段
(1)の作用効果(A)と同様の作用効果が得られると
ともに、(B)前記機械的強度の高い表面被覆層によ
り、封止用キャップの表面の傷、摩耗等を防止し、半導
体装置の外観不良を防止できる。
【0025】上述した手段(3)によれば、前記チタン
コート層は、化学的に不活性で、かつイオン半径が小さ
く、封止用ろう材に対して濡れ性が低い性質を有し、又
機械的硬度が比較的高い性質を有する。
【0026】上述した手段(4)によれば、前記チタン
コート層により、ベース基板、封止用キャップのいずれ
かの放熱体が装着される領域の表面、又は前記放熱体の
装着される領域の表面に異物、封止材等が付着せず、ベ
ース基板、封止用キャップのいずれかと放熱体との間の
密着性を高くできる(この密着部分の熱抵抗を低減でき
る)ので、半導体ペレットに搭載された回路システムの
動作で発生する熱を放熱体に効率良く放出でき、半導体
装置の放熱性を向上できる。
【0027】上述した手段(5)によれば、前記濡れ性
の低い表面被覆層により、封止体の外部電極間への半田
の流出を防止し、所謂半田ブリッジに基づく外部電極間
の短絡を防止できるので、半導体装置の特に被実装体へ
の実装時の信頼性を向上できる。
【0028】以下、本発明の構成について、実施例とと
もに説明する。
【0029】なお、実施例を説明するための全図におい
て、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り
返しの説明は省略する。
【0030】
【実施例】(実 施 例 1)本実施例1は、PGA構造
を採用する半導体装置において、外観不良を低減した、
本発明の第1実施例である。
【0031】本発明の実施例1であるPGA構造を採用
する半導体装置の構成を図1(部分断面側面図)で示
す。
【0032】図1に示すように、PGA構造を採用する
半導体装置1はベース基板2と封止用キャップ9との間
に形成されたキャビティ内部に半導体ペレット3が封止
される。
【0033】前記ベース基板2は、平面形状がほぼ正方
形のパネル形状で構成され、高性能及び高信頼性を主目
的として、積層セラミックを主体に構成される。ベース
基板2のペレット搭載面側の中央部にはキャビティとな
る凹部が形成され、この凹部内(キャビティ内部)に半
導体ペレット3が固着される。
【0034】ベース基板2は積層されたセラミックの各
積層間において配線層6が配置され、この配線層6の一
端側は、他の配線層6若しくは外部電極ピン8に電気的
に接続される。配線層6の一端側と他の配線層6若しく
は外部電極ピン8との間の接続は積層されたセラミック
の各層に形成されたスルーホール及びスルーホールメッ
キ層7を介在して行われる。前記外部電極ピン8は、例
えば円柱形状で形成され、コバールで形成される。
【0035】前記半導体ペレット3は、例えば平面形状
が方形状で形成され、例えば単結晶珪素で形成される。
この半導体ペレット3の回路搭載面(図1中、上側の
面)には所定の回路システムが搭載される。半導体ペレ
ット3に搭載される回路システムは半導体ペレット3の
周囲に配列された外部端子(ボンディングパッド)4に
結線される。
【0036】半導体ペレット3の外部端子4はベース基
板2の配線層6のキャビティ内部まで引き出された他端
側にボンディングワイヤ5を介在して電気的に接続され
る。配線層6の他端側は半導体ペレット3の外周囲にこ
の半導体ペレット3を中心として放射状に複数本配置さ
れる。
【0037】前記封止用キャップ9は、前記ベース基板
の平面形状に比べて小さく、かつキャビティの平面サイ
ズ(凹部の開口寸法)に比べて大きい範囲内において、
平面形状がベース基板2の実質的に相似形状のほぼ正方
形のパネル形状で構成される。封止用キャップ9は、機
械的強度特に脆性を小さくし、ベース基板2との接続領
域の占有面積を縮小し、PGA構造を採用する半導体装
置1の小型化を主目的として、例えば母体(本体)9A
がFe−Ni合金(例えばNi含有量42[%])で形
成される。
【0038】封止用キャップ9の母体9Aの周囲の少な
くともベース基板2との接着領域にはメタライズ層9B
が構成される。本実施例1においては、このメタライズ
層9Bは、母体9Aの外側面及び母体9Aのキャビティ
側の裏面に形成され、例えばAuメッキ層で形成され
る。メタライズ層9Bは基本的に封止用ろう材11に対
して濡れ性が高い。
【0039】封止用キャップ9の母体9Aは、その接着
領域のメタライズ層9Bとベース基板2のキャビティの
周囲に形成されたメタライズ層10との間に封止用ろう
材11を介在させ、この封止用ろう材11でベース基板
2に機械的に固着される。この封止用ろう材11による
固着により、ベース基板2と封止用キャップ9との間に
形成されるキャビティ内部が気密封止される。
【0040】前記ベース基板2のメタライズ層10は、
例えばベース基板2の表面側からW層、Ni層、Au層
の夫々を順次積層した3層構造で構成される。
【0041】また、前記封止用ろう材11は例えばAu
−Sn合金が使用される。この封止用ろう材11は、固
形の平面リング形状のものをベース基板2のメタライズ
層10と封止用キャップ9のメタライズ層9Bとの間に
配置し、この後、320〜360[℃]程度の低温度で
加熱溶融し、半流動化した後、硬化させることにより、
図1に示す形状になる。
【0042】前記封止用キャップ9の接着領域(メタラ
イズ層9Bが形成された領域)を除く表面、つまり母体
9Aの上側表面には表面被覆層9Cが構成される。本実
施例1においては、表面被覆層9Cは、母体9Aの外部
雰囲気に接触する上側表面にしか形成していないが、基
本的に母体9Aのキャビティ側の裏面に形成してもよ
い。
【0043】前記表面被覆層9Cは、表面の酸化の防止
や腐食の防止を目的として、化学的に不活性な性質を備
え、かつ封止用キャップ9のメタライズ層9に比べて濡
れ性の低い性質を備える。また、表面被覆層9Cは、同
様に化学的に不活性な性質を備え、かつ母体9A(若し
くはハンドリング工程の際に使用されるコレットや治
具)に比べて機械的な硬度の高い性質を備える。具体的
には、例えば、表面被覆層9Cはイオン半径の小さいT
i(チタン)コート層が使用され、このTiコート層は
イオン処理による表面処理技術でコーティングされる。
Tiコート層の場合、例えば1〜5[μm]程度の膜厚
で形成する。
【0044】したがって、前述の封止用キャップ9はそ
の母体9A、メタライズ層9B及び母体9Aの表面(若
しくは表面の一部の領域)を被覆する表面被覆層9Cを
主体として構成される。
【0045】このように、ベース基板2に封止用ろう材
11を介在して合金で形成される封止用キャップ9を接
着し、このベース基板2、封止用キャップ9の夫々の間
に形成されるキャビティ内部に半導体ペレット3を封止
するPGA構造を採用する半導体装置1において、前記
封止用キャップ9の封止用ろう材11を付着させる接着
領域(メタライズ層9Bの領域)を除く表面若しくはそ
の表面の一部の領域に、化学的に不活性で、かつ前記接
着領域に比べて前記封止用ろう材11に対する濡れ性が
低い表面被覆層9Cを形成する。この構成により、
(A)前記化学的に不活性な表面被覆層9Cにより、封
止用キャップ9の表面若しくはその表面の一部の領域に
水分、イオン等が付着しても、封止用キャップ9の母体
9Aを形成するFe−Ni合金の酸化、腐食等を防止で
きるとともに、(B)前記濡れ性の低い表面被覆層9C
により、前記封止用キャップ9の表面若しくはその表面
の一部の領域に封止用ろう材11の表面張力に基づく流
出がなくなる(メタライズ層9Aの領域にのみ封止用ろ
う材11が付着する)ので、PGA構造を採用する半導
体装置1の封止用ろう材11の流出による外観不良を防
止できる。前記PGA構造を採用する半導体装置1の封
止用ろう材11の封止用キャップ9の表面若しくはその
表面の一部の領域への流出の防止(外観不良の防止)
は、封止用キャップ9の表面に会社名、製品名、製造番
号等のマークを簡単に形成でき、又PGA構造を採用す
る半導体装置1の実装基板(例えばプリント配線基板)
への実装時、実装高さ不良の発生を防止できる。
【0046】また、ベース基板2に封止用ろう材11を
介在して母体9Aを合金で形成する封止用キャップ9を
接着し、このベース基板2、封止用キャップ9の夫々の
間に形成されるキャビティ内部に半導体ペレット3を封
止するPGA構造を採用する半導体装置1において、前
記封止用キャップ9の封止用ろう材11を付着させる接
着領域(メタライズ層9Aの領域)を除く表面若しくは
その表面の一部の領域に、化学的に不活性で、かつ前記
封止用キャップ9の母体9Aに比べて機械的強度の高い
表面被覆層9Cを形成する。この構成により、前記構成
の作用効果(A)と同様の作用効果が得られるととも
に、(B)前記機械的強度の高い表面被覆層9Cによ
り、封止用キャップ9の表面の傷、摩耗等を防止し、P
GA構造を採用する半導体装置1の外観不良を防止でき
る。
【0047】また、前記表面被覆層9Cは、封止用キャ
ップ9の母体9Aの表面若しくはその表面の一部の領域
にイオン処理で形成されたTiコート層である。この構
成により、前記Tiコート層は、化学的に不活性で、か
つイオン半径が小さく、封止用ろう材11に対して濡れ
性が低い性質を有し、又機械的硬度が比較的高い性質を
有する。
【0048】なお、本発明は、前述のPGA構造を採用
する半導体装置1の封止用キャップ9の表面被覆層9C
をCrコート層としてもよい。
【0049】(実 施 例 2)本実施例2は、放熱構造
を採用する半導体装置に本発明を適用した、本発明の第
2実施例である。
【0050】本発明の実施例2である放熱構造を採用す
る半導体装置の構成を図2(部分断面側面図)で示す。
【0051】本実施例2の放熱構造を採用する半導体装
置1はベース基板2、上部封止用キャップ9E及び下部
封止用キャップ9Dを主体にパッケージ本体が構成さ
れ、このパッケージ本体のキャビティ内部に半導体ペレ
ット3が封止される。半導体ペレット3は上部封止用キ
ャップ9Eのキャビティ側の表面に搭載される。半導体
ペレット3の外部端子4はボンディングワイヤ5を介在
してリード12に電気的に接続される。
【0052】前記パッケージ本体の上部封止用キャップ
9Eの外側表面には放熱フィン(放熱体)13が連結さ
れる。放熱フィン13は半導体ペレット3に搭載された
回路システムの動作で発生する熱を効率良く外部に放出
する機能を備える。前記上部封止用キャップ9E、放熱
フィン13の夫々の連結は封止用キャップ9Eの外側表
面に形成された表面被覆層9Cを介在して行われる。表
面被覆層9Cは、前述の実施例1の表面被覆層9Cと同
様に、Tiコート層を使用する。
【0053】このように、ベース基板2、封止用キャッ
プ9D及び9Eで形成されるキャビティ内部に半導体ペ
レット3を封止し、前記上部封止用キャップ9Eに放熱
フィン13を装着する放熱構造を採用する半導体装置1
において、前記上部封止用キャップ9Eと放熱フィン1
3との間に表面被覆層(Tiコート層)9Cを形成す
る。この構成により、前記表面被覆層9Cにより、上部
封止用キャップ9Eの表面に異物、封止材等が付着せ
ず、上部封止用キャップ9Eと放熱体フィン13との間
の密着性を高くできる(この密着部分の熱抵抗を低減で
きる)ので、半導体ペレット3に搭載された回路システ
ムの動作で発生する熱を放熱フィン13に効率良く放出
でき、放熱構造を採用する半導体装置1の放熱性を向上
できる。
【0054】なお、前記表面被覆層9Cは、放熱フィン
13の上部封止用キャップ9Eとの連結領域の表面に形
成してもよい。
【0055】また、前記放熱フィン13は、ベース基板
2に半導体ペレット3が搭載される場合に、このベース
基板2に連結してもよい。
【0056】また、放熱構造を採用する半導体装置は、
半導体ペレット3の裏面に直接々触させた放熱スタッド
を介在してヒートシンク(放熱体)を連結した放熱構造
で構成してもよい。この場合、表面被覆層16は放熱ス
タッドとヒートシンクとの間に形成される。
【0057】(実 施 例 3)本実施例3は、半導体装
置の封止体の外部電極間の表面に前述の表面被覆層を形
成した、本発明の第3実施例である。
【0058】本発明の実施例3である半導体装置の構成
を図3(部分断面側面図)で示す。
【0059】本実施例3の半導体装置1は、図3に示す
ように、ベース基板2の裏面(実装面)に配置された外
部電極14の構造が外部電極ピン8と異なるだけで、基
本的には前述の実施例1の半導体装置1と同様の構造で
構成される。この半導体装置1は、図示しないが、プリ
ント配線基板等の実装基板(被実装体)に実装する際に
半田(この場合、半田バンプ電極)15が使用される。
【0060】ベース基板2の裏面の外部電極14間には
表面被覆層16が形成される。この表面被覆層16は封
止用キャップ9の表面被覆層9Cと同様にTiコート層
が使用される。この表面被覆層16は外部電極14、ベ
ース基板2の相方に比べて半田に対する濡れ性が低い。
【0061】このように、半導体ペレット3を封止する
パッケージ本体のベース基板2の外部に、実装する際に
半田15を介在して被実装体に電気的かつ機械的に接続
される、複数の外部電極14を配列した半導体装置1に
おいて、前記ベース基板2の外部電極14間の表面に、
前記ベース基板2に比べて、半田15に対する濡れ性が
低い表面被覆層16を形成する。この構成により、前記
濡れ性の低い表面被覆層16により、ベース基板2の外
部電極14間への半田15の流出を防止し、所謂半田ブ
リッジに基づく外部電極14間の短絡を防止できるの
で、半導体装置1の特に被実装体への実装時の信頼性を
向上できる。
【0062】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0063】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0064】ベース基板に搭載された半導体ペレットを
金属若しくは合金で形成される封止用キャップで封止す
る半導体装置において、前記金属若しくは合金で形成さ
れる封止用キャップの特性を保持した状態で、外観不良
を低減できる。
【0065】ベース基板と封止用キャップとの間に形成
されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止し、前記
ベース基板、封止用キャップのいずれかに放熱体を装着
する半導体装置において、放熱効率を向上できる。
【0066】半導体ペレットを封止する封止体の外部
に、実装する際に半田を介在して被実装体に電気的かつ
機械的に接続される、複数の外部電極を配列した半導体
装置において、前記外部電極間の半田実装に基づく短絡
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1であるPGA構造を採用する
半導体装置の構成を示す部分断面側面図。
【図2】本発明の実施例2である放熱構造を採用する半
導体装置の構成を示す部分断面側面図。
【図3】本発明の実施例3である半導体装置の構成を示
す部分断面側面図。
【符号の説明】
1…半導体装置、2…ベース基板、3…半導体ペレッ
ト、6…配線層、8…外部電極ピン、9,9D,9E…
封止用キャップ、9A…母体、9B,10…メタライズ
層、11…封止用ろう材、9C,16…表面被覆層、1
2…リード、13…放熱フィン、14…外部電極、15
…半田。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース基板に封止用ろう材を介在して金
    属若しくは合金で形成される封止用キャップを接着し、
    このベース基板、封止用キャップの夫々の間に形成され
    るキャビティ内部に半導体ペレットを封止する半導体装
    置において、前記封止用キャップの封止用ろう材を付着
    させる接着領域を除く表面若しくはその表面の一部の領
    域に、化学的に不活性で、かつ前記接着領域に比べて前
    記封止用ろう材に対する濡れ性が低い表面被覆層を形成
    したことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ベース基板に封止用ろう材を介在して金
    属若しくは合金で形成される封止用キャップを接着し、
    このベース基板、封止用キャップの夫々の間に形成され
    るキャビティ内部に半導体ペレットを封止する半導体装
    置において、前記封止用キャップの封止用ろう材を付着
    させる接着領域を除く表面若しくはその表面の一部の領
    域に、化学的に不活性で、かつ前記封止用キャップに比
    べて機械的強度の高い表面被覆層を形成したことを特徴
    とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載の表面
    被覆層は、封止用キャップの表面若しくはその表面の一
    部の領域にイオン処理で形成されたチタンコート層であ
    ることを特徴とする。
  4. 【請求項4】 ベース基板と封止用キャップとの間に形
    成されるキャビティ内部に半導体ペレットを封止し、前
    記ベース基板、封止用キャップのいずれかに放熱体を装
    着する半導体装置において、前記ベース基板、封止用キ
    ャップのいずれかの放熱体が装着される領域の表面、又
    は前記放熱体の装着される領域の表面に、チタンコート
    層を形成したことを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 半導体ペレットを封止する封止体の外部
    に、実装する際に半田を介在して被実装体に電気的かつ
    機械的に接続される、複数の外部電極を配列した半導体
    装置において、前記封止体の外部電極間の表面に、前記
    封止体に比べて、半田に対する濡れ性が低い表面被覆層
    を形成したことを特徴とする半導体装置。
JP3144629A 1991-06-17 1991-06-17 半導体装置 Pending JPH05343549A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012169583A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Daishinku Corp 電子部品パッケージ用封止部材、電子部品パッケージ、及び電子部品パッケージ用封止部材の製造方法

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JP2012169583A (ja) * 2011-01-28 2012-09-06 Daishinku Corp 電子部品パッケージ用封止部材、電子部品パッケージ、及び電子部品パッケージ用封止部材の製造方法

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