JPH0533823Y2 - - Google Patents

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JPH0533823Y2
JPH0533823Y2 JP1063088U JP1063088U JPH0533823Y2 JP H0533823 Y2 JPH0533823 Y2 JP H0533823Y2 JP 1063088 U JP1063088 U JP 1063088U JP 1063088 U JP1063088 U JP 1063088U JP H0533823 Y2 JPH0533823 Y2 JP H0533823Y2
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sealing
soft metal
thin film
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ヘリウムガスを作動ガスとする冷
凍機などに用いられる密封装置に関する。
〔従来の技術〕
この種の密封装置はガス漏れ量やガス放出条件
が厳しく、シール材に金属Oリングやインジウム
などの軟質金属線が用いられている。金属Oリン
グはステンレススチールチユーブなどを丸めて製
作されるので、一般に剛性が大きくなり、確実な
シール性能を得るには大きな締付力を必要とす
る。その結果、取付フランジや蓋体などの結合部
材の板厚を厚くするとともに、締付ボルト径を太
くすることになり密封装置全体が大型化する。一
方軟質金属材のたとえばインジウム線をシール材
に使用した場合は、金属Oリングより剛性が小さ
いことから締付力が小さくてすみ、密封装置全体
を小型,軽量化することができる。
従来のインジウム線を軟質金属シール材として
用いた密封装置の一例を第4図ないし第6図に示
す。図において気密室1を画成する一部のみ図示
する開口部材である筐体2には、開口部2aの周
縁に設けられたねじ穴2cにボルト3およびばね
座金6を介して結合部材である閉塞用の円板状の
蓋体4が取付けられている。そして筐体2のシー
ル面2bと対向する蓋体4のシール面4aには、
開口部2aと同軸上になる矩形断面の環状溝4b
が設けられ、環状溝4bには第5図に示すような
環状溝4bの容積よりも大きな容積を持つインジ
ウム線材による軟質金属シール材5が嵌め込まれ
ている。
この構成においてボルト3を強く締付けると、
前記したように環状溝4bの容積より、シール材
5の容積の方が大きいので、その容積の大きな部
分が第6図に示すように環状溝4bからはみ出
し、薄膜部分5aとしてシール面2bと蓋体4の
シール面4aに形成される。そしてこの薄膜部分
5aと前記両シール面2bおよび4aとが密着す
ることにより気密の保持が可能となる。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のこの種の密封装置の問題点は次のとおり
である。即ち、軟質金属シール材5の薄膜部分5
aは、軟質金属線を塑性変形させ50μm〜100μm
程度の厚さに形成されたものである。しかしボル
ト3による初期締付終了後も力は常に加わつてい
るので塑性変形は進行し、薄膜部分5aの厚さは
時間経過とともに徐々に減少する。このためこの
薄膜部分5aの厚さの減少分をばね座金6のたわ
み量で補償し、締付力をシール面の気密の保持を
行うに必要な最小締付力F0以上に維持しようと
する。しかしながら、ばね座金の荷重特性は、第
7図に示すように最小締付力F0以下ではばね定
数は小さいが、初期締付力F1と最小締付力F0
の間ではばね定数が急激に大きくなる特性を持
つ。よつて薄膜部分5aの厚さのわずかな減少に
よつても締付力が急激に低下する。
この状態で、外部からの振動や衝撃、環境温度
の変化などによる力が作用すると薄膜部分5aと
両シール面2bおよび4aに作用する力が気密を
保持できる最小締付力F0より小さくなり漏れが
生じる。このため定期的な増締めを行なつて、軟
質金属シール材5の薄膜部分5aの厚さ減少によ
る締付力の低下を補う必要があるという問題があ
つた。
この考案の目的は、前記従来の問題点を除去
し、軟質金属シール材の薄膜部分の厚さの減少が
原因となつて発生する気密漏れを防止した信頼性
の高い密封装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この考案によれ
ば、複数個のボルト穴とその内周側にシーツ面を
有する蓋体などの結合部材と、該結合部材と対向
し前記ボルト穴に対応する複数個のねじ穴とその
内周側にシール面を有する開口部材と、前記結合
部材シール面または前記開口部材シール面のいず
れか一方に設けられた開口部を囲む環状溝と、該
環状溝に嵌め込まれ該環状溝より大きな断面積を
有する軟質金属シール材とを備え、ボルトの締付
によつて前記結合部材シール面と前記開口部材シ
ール面との間に形成される前記軟質金属シール材
の薄膜により気密シールされる密封装置におい
て、前記結合部材と前記ボルトとの間に、初期締
付力からシールが可能な最小締付力にいたる有効
たわみ量が前記軟質金属シール材の薄膜部分の初
期締付直後の厚さより大きい皿ばねを介装して成
ることとする。上記皿ばねの荷重特性は、初期締
付作業の容易性の観点から、定荷重型が望まし
い。
〔作用〕
前記のように、結合部材とボルトとの間に、有
効たわみ量が軟質金属シール材の薄膜部分の初期
締付直後の厚さより大きい皿ばねを介装すること
により、軟質金属シール材に薄膜部分の厚さが初
期締付直後より減少しても、締付力を気密が保持
できる最小締付力以上にすることが可能になる。
〔実施例〕
第1図に本考案になる密封装置の一実施例を示
す。第4図の従来装置と同一の部材には同一の符
号を付して説明を省略する。第1図の実施例の従
来装置との相違点は結合部材である蓋体4とボル
ト3の間に皿ばね7を介装したことである。この
皿ばねは、第2図の皿ばねの荷重特性図の曲線A
に示すように、ばね定数がほぼ一定で最小締付力
F0から初期締付力F1までの有効たわみみ量δ1が軟
質金属シール材5の薄膜部分5aの初期締付直後
の厚さより大きくなるようにリングの内外径およ
び板厚を選定してある。
上記の構成により、ボルト3による初期締付終
了後に、軟質金属シール材5の薄膜部分5aの厚
さが塑性変形によつてほぼ零まで減少した場合に
も、皿ばね7の有効たわみ量δ1を薄膜部分5aの
初期締付直後の厚さより大きく設定してあるの
で、シール面2b,4aに作用する締付力は、最
小締付力F0以下にはならない。
また第2図の曲線Bは皿ばね7として、定荷重
型のばね特性を有するものを選定した場合であ
る。これにより、初期締付力の管理上、締付作業
が容易となる。又F1>F2とすれば、より小さな
初期締付力F2で軟質金属シール材5の薄膜部分
5aの初期締付後の厚さより大きい有効たわみ量
δ2を得ることができ、蓋体の厚さが薄く締付ボル
ト径が細いより小型,軽量の密封装置が得られ
る。
本実施例では皿ばね7が一枚の場合について述
べたが、第3図に示すように複数枚の皿ばね8を
積み重ねて第2図の荷重特性を出すようにしても
よい。また第1図,第3図の実施例では、結合部
材である蓋体4に環状溝4bを設けたが、逆に開
口部材である筐体2に環状溝を設けてもよいこと
は明らかである。
〔考案の効果〕
この考案によれば、蓋体とボルトとの間に、ば
ね定数がほぼ一定、あるいは定荷重型の特性を有
し、有効たわみ量が軟質金属シール材の薄膜部分
の初期締付直後の厚さより大きくなるようなリン
グの内外径および板厚を選定した皿ばねを介装し
たことにより、シールの薄膜部分の厚さが塑性変
形によつてほぼ零に減少しても最小締付力以上の
締付力を維持することが可能になる。従つて定期
的な増し締めをすることなく長期間確実な気密の
保持が実現可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例になる密封装置の断
面図、第2図は皿ばねの荷重特性図、第3図は本
考案の他の実施例になる密封装置の断面図、第4
図は従来の密封装置の断面図、第5図、第6図は
第4図の要部断面図で第5図は締付前、第6図は
締付後を示す図、第7図はばね座金の荷重特性図
である。 2……筐体、2b,4a……シール面、4……
蓋体、4b……環状溝、5……軟質金属シール
材、5a……薄膜部分、6……ばね座金、7,8
……皿バネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 複数個のボルト穴とその内周側にシール面を有
    する結合部材と、該結合部材と対向し前記ボルト
    穴に対応する複数個のねじ穴とその内周側にシー
    ル面を有する開口部材と、前記結合部材シール面
    または前記開口部材シール面のいずれか一方に設
    けられた開口部を囲む環状溝と、該環状溝に嵌め
    込まれ該環状溝より大きな断面積を有する軟質金
    属シール材とを備え、ボルトの締付によつて前記
    結合部材シール面と前記開口部材シール面との間
    に形成される前記軟質金属シール材の薄膜により
    気密シールされる密封装置において、前記結合部
    材と前記ボルトとの間に、初期締付力からシール
    が可能な最小締付力にいたる有効たわみ量が、前
    記軟質金属シール材の薄膜部分の初期締付直後の
    厚さより大きい皿ばねを介装して成ることを特徴
    とする密封装置。
JP1063088U 1988-01-29 1988-01-29 Expired - Lifetime JPH0533823Y2 (ja)

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JPH01115062U JPH01115062U (ja) 1989-08-02
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JP2001227643A (ja) * 2000-02-14 2001-08-24 Tsukishima Kikai Co Ltd 真空容器のシール構造および真空容器シール用ガスケット

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