JP3337875B2 - バタフライ弁の軸封装置 - Google Patents

バタフライ弁の軸封装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バタフライ弁の軸
封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の軸封装置として、たとえ
ば実公昭55−50439号公報に示されたような構成
のものが知られている。これは、図6に示すように、円
筒形弁箱101における軸受筒102内に環状の軸封部
材103を、上記軸受筒102に支承された弁棒104
に外嵌させて嵌入保持させ、さらに上記軸受筒102内
に上記軸封部材103に対する押え筒105を上記弁棒
104に外嵌させて嵌入し、上記軸受筒102の軸方向
外端側に螺入されて上記押え筒105を軸方向内方へ変
位させるボルト106を設けたものである。上記軸受部
材103は、上記弁棒104に外嵌された金属製リング
107と、この金属製リング107に嵌着される環状の
弾性シール材108とからなり、この弾性シール材10
8は、上記金属製リング107の軸方向内端面、つまり
弁体ボス部109との対向面を被う基部108aと上記
金属製リング107の外周面を被う周壁部108bとか
ら構成されている。
【0003】上記構成の軸封装置において、ボルト10
6を螺じ込んで押え筒105を締め付けると、この押え
筒105により上記軸封部材103が弁体ボス部109
側に押圧されるので、弾性シール材108の基部108
aが弁体ボス部109に圧接されて、この部位がシール
される一方、弾性シール材108の周壁部108bが弾
性的に圧縮されて軸受筒102の内周面に圧接して、こ
の部位がシールされ、また上記弾性シール材108の基
部108aの内周面も上記弁棒104の外周に圧接す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したような構成の
従来のバタフライ弁の軸封装置は、軸封部材103にお
ける弾性シール材108の軸方向の内端面108cが平
坦面に構成されているので、たとえば大口径で高圧仕様
のバタフライ弁に組み込まれた場合、図7に示すよう
に、流体の大きな圧力Pで弁体110全体が傾いて弁体
ボス部109の端面が傾くと、上記弾性シール材108
における上記軸方向の内端面108cがこの傾きに十分
追従して変形することができない。その結果、流体が上
記弾性シール材108の軸方向の内端面108cと上記
弁体ボス部109との隙間に浸入し、弁棒104の外周
面と軸封部材103の内周面との間から部分的な漏れが
発生するといったように、シール性が不十分になりやす
い問題があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、大口径・高圧仕様に対しても、優れたシール性を確
保することができるバタフライ弁の軸封装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るバタフライ弁の軸封装置は、弁軸にお
ける軸受筒に支承された弁棒に外嵌させて該軸受筒内に
嵌入保持された環状の軸封部材と、上記弁棒に外嵌させ
て上記軸受筒内に嵌入されるとともに軸方向内方への締
付力を受けて上記軸封部材を弁体ボス部側に向って押圧
する押え筒とを備え、上記軸封部材が、上記弁棒に外嵌
される金属製リングと、この金属製リングの軸方向の内
端面および外周面を被う状態で該リングに嵌着された環
状の弾性シール材とから構成されているバタフライ弁の
軸封装置において、上記弾性シール材の軸方向内端面
が、その内径側よりも外径側が軸方向内方に突出するよ
うに構成されているものである。
【0007】本発明によれば、押し筒を軸方向内方に締
め付けることにより、この押し筒で環状の軸封部材が弁
体ボス部側に押圧されて該軸封部材の弾性シール材が弾
性的に圧縮されるので、この弾性反力による強い圧接力
で上記弁体ボス部との間がシールされる。ここで、上記
弾性シール材の軸方向の内端面がその内径側より外径側
が軸方向内方へ突出する形状に形成されているので、大
口径・高圧仕様において、流体圧等によって弁体ボス部
が傾いたとしても、上記弾性シール材の軸方向内端面が
上記傾きに対して追従変形することになり、これによっ
て、所定のシール性が維持され、漏れの発生を防止する
ことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態による
軸封装置が適用されるバタフライ弁を示す縦断正面図で
ある。
【0009】図1において、1は円筒形の弁箱、2は該
弁箱1内に配設された円板状の弁体である。上記弁箱1
の上部および下部には、それぞれ該弁箱1内に連通する
軸受筒3,3がそれぞれ形成されており、これら上下の
軸受筒3,3には、上記弁体2の上部および下部に連結
された弁棒4,4がそれぞれ支承されている。上部の弁
棒4は軸受筒3の上方に突出して、たとえば減速回転駆
動機構(図示せず)により回転駆動されるようになって
いる。上記上下の弁棒4,4の支承部位には、軸封装置
5,5がそれぞれ装備されている。これら上下の軸封装
置5,5は同じ構成であるので、上部の軸封装置5を代
表として図2で説明する。
【0010】図2において、11は環状の軸封部材であ
り、上記軸受筒3内に、弁棒4に外嵌させて嵌入保持さ
れている。12は上記軸封部材11に対する押え筒であ
り、軸方向外端にフランジ12aが一体形成されてお
り、上記軸受筒3内に上記弁棒4に外嵌させて嵌入保持
されている。13は上記押え筒12の内周面側に配設さ
れたブッシュである。上記押え筒12のフランジ12a
に形成されたボルト挿通孔14には、上記軸受筒3の軸
方向の外端面側に形成されたねじ孔部15に螺入されて
上記押え筒12を軸方向内方に締め付けるボルト16が
挿通されている。17は弁棒4を取り囲んで形成された
弁体ボス部、18は弁体ボス部17よりも軸方向外方側
に位置して該ボス部17に固定されたリングである。
【0011】上記環状の軸封部材11は、図3に示すよ
うに、弁棒4に外嵌された金属製リング19と、この金
属製リング19に嵌着されたゴムなどからなる環状の弾
性シール材20とから構成されている。この弾性シール
材20は、上記金属製リング19の軸方向内端面、つま
り弁体ボス部17との対向面を被う基部20aと、上記
金属製リング19の外周側を被い、かつ該リング19の
軸方向外端より僅かに突出する周壁部20bとが一体連
設されて横断面略L形に形成されている。20cは上記
周壁部20bに形成されて上記金属製リング19の係合
凹所19aに係合する係止突起である。また、上記弾性
シール材20における基部20aの内端面20dは、そ
の内径側より外径側が上記軸方向内方へ突出するよう
に、たとえば所定の曲率半径Rを有する仮想円弧Lに沿
って形成されている。なお、上記金属製リング19の軸
方向外端面には、図3に示すように、周方向に等間隔を
隔てて複数の軸孔21が形成されており、この軸孔21
には、上記押え筒12側の軸孔22に嵌入される連結軸
23が植立されるようになっている。
【0012】図2において、24は上記押え筒12と弁
棒4との間に介在されたVパッキン、25はパッキン押
え部材、26は上記押え筒12に設けられて上記パッキ
ン押え部材25をナット27で締め付ける植込ボルトで
ある。
【0013】上記構成の軸封装置においては、軸孔21
に連結軸23を植立させた軸封部材11を軸受筒3内に
弁棒4に外嵌する状態に嵌入した後、押え筒12を上記
軸受筒3内に嵌入し、この押え筒12側の軸孔22を上
記連結軸23に嵌合させる。この状態で、上記押え筒1
2のフランジ12a側のボルト16を螺じ込み操作して
上記押え筒12を軸方向内方へ締め付けると、上記軸封
部材11が押圧されるので、弾性シール材20の基部2
0aの軸方向内端面20dがリング18を介して弁体ボ
ス部17に圧接し、上記基部20aが弾性的に圧縮変形
する。この時の弾性反力で大きな圧接力が得られるとと
もに、上記基部20aの内端面20dがその内径側より
も外径側が軸方向内方に突出するように円弧面で構成さ
れているので、弁体ボス部17などの傾きに十分追従変
形することができ、したがって、大口径・高圧仕様のバ
タフライ弁に組み付けられた場合でも、上記弾性シール
材20と弁体ボス部17との間のシール性が有効に発揮
されることになる。
【0014】また、上記押え筒12により弾性シール材
20の周壁部20bが軸方向に圧縮されて厚肉となるの
で、軸受筒3の内周面に強く圧接し、この部位も有効に
シールされる。さらに、上記弾性シール材20における
基部20aが軸方向に圧縮されることにより、その内周
面が弁棒4の外周面に圧接し、この部位も有効にシール
される。
【0015】ところで、上記実施例では、弾性シール材
20における基部20aの軸方向内端面20dを円弧状
に形成したものであるが、これに限らず、たとえば図4
に示すように、上記内端面20dを傾斜面で構成した
り、図5に示すように、階段状に形成するなど、内径側
より外径側が軸方向内方に突出する形状であれば、任意
の形状を採用することが可能である。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、弁棒に
外嵌状態で軸受筒内に嵌入された環状の軸封部材におけ
る弾性シール材の軸方向の内端面を、内径側よりも外径
側が軸方向内方に突出するように構成したので、弁体ボ
ス部などに傾きがあっても、上記弾性シール材の上記内
端面を傾きに十分追従して弾性変形させることができる
ので、大口径・高圧仕様のバタフライ弁にたいしても、
漏れなどの発生を招くことなく所定のシール性を確保す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による軸封装置が適用され
たバタフライ弁を示す縦断正面図である。
【図2】同上実施の形態における軸封装置を示す縦断正
面図である。
【図3】同軸封装置における軸封部材を示す半分縦断正
面図である。
【図4】同軸封部材の要部の変形例を示す半分縦断正面
図である。
【図5】同軸封部材の要部の別の変形例を示す半分縦断
正面図である。
【図6】従来のバタフライ弁の軸封装置を示す縦断正面
図である。
【図7】従来の軸封装置のシール不能状態の概要を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 弁箱 3 軸受筒 4 弁棒 11 軸封部材 12 押え筒 17 弁体ボス部 19 金属製リング 20 弾性シール材 20d 弾性シール材の軸方向内端面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁軸における軸受筒に支承された弁棒に
    外嵌させて該軸受筒内に嵌入保持された環状の軸封部材
    と、上記弁棒に外嵌させて上記軸受筒内に嵌入されると
    ともに軸方向内方への締付力を受けて上記軸封部材を弁
    体ボス部側に向って押圧する押え筒とを備え、 上記軸封部材が、上記弁棒に外嵌される金属製リング
    と、この金属製リングの軸方向の内端面および外周面を
    被う状態で該リングに嵌着された環状の弾性シール材と
    から構成されているバタフライ弁の軸封装置において、 上記弾性シール材の軸方向内端面が、その内径側よりも
    外径側が軸方向内方に突出するように構成されているこ
    とを特徴とするバタフライ弁の軸封装置。
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