JPH01153871A

JPH01153871A - ガスケット

Info

Publication number: JPH01153871A
Application number: JP28020088A
Authority: JP
Inventors: Takeo Hikichi; 威夫引地; Osamu Shigematsu; 統重松
Original assignee: Nok Corp
Current assignee: Nok Corp
Priority date: 1988-11-04
Filing date: 1988-11-04
Publication date: 1989-06-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は金属板材製ガスケットに関し、更に詳しくは、
形状記憶合金材料をもって製せられた特殊形状のガスケ
ットに関する。

従来より、耐熱性等を要求される密封手段として金属材
料を用いたガスヶ・ットが広く使用されている。この金
属ガスケットにおいては、ガスケットに対する締付力を
強固に、保つことにより密封性を保持させるのが通常で
ある。しかし、この方法ではガスケットの経時変化に基
づく弾性力の減衰等により密封性が低下する等の問題を
有している。

第１図は先行技術である金属材製ガスケットの一例を示
すものである。金属板材をもって中空の環状体に製せら
れたガスケット１が、互いに結合される二部材２．３の
一方の部材２に削設された環状を呈する装着用／ｌ！５
に挿入され、他方の部材３により押圧されて、装着用溝
５の底面および他方の部材３に対し弾発接触して両部材
２゜３間の隙間を密封する構成となっている。しかし、
経時変化によりガスケット１の弾性力が減衰して密封性
の低下を来すおそれがある。特に環境温度の変化等を伴
なう装置においては、クリープ現象等により上記したガ
スケット１の弾性減衰による密封性低下現象が著じるし
く表われる。

又、先行技術として断面Ｃ形状の温度変形材料製のガス
ケット（特公昭５５−４５７８９号公報参照）が存在す
る。しかし、金属製ガスケットはゴム材製と興なり、取
付寸法の関係から装着用溝よりかなり小さく作られてい
る。このため、被密封流体圧力を受けると、温度変形力
よりも断面Ｃの内周面に流木圧力が大きく作用するので
、流木作用力方向へ移動するごとく変形し、設定したよ
うな密封効果が期待できない。

本発明は上述のような問題点に鑑みなされたものであっ
て、その目的は流体圧力を受けても、異常な変形をする
ことなく、設定通りの密封能力を発揮させることにある
。

このため本発明の技術的手段は以下のように構成されて
いる。すなわち断面が一開口の中空管状を成す環状体の
小径断面のガスケット部材と小径断面のガスケット部材
の一開口を塞ぐごとく外周面に嵌合して断面が一開口の
中空環状を成す環状体の大径断面のガスケット部材とを
有し、各ガスケット部材が使用温度より低温で径寸法が
小さく、使用温度になると径寸法が大きくなることであ
る。

以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説明
する。第２図は本発明のガスケットの断面図である。第
２図において、６は形状記憶合金材製であって、断面の
径方向外方を開口した円環状の環状体を成す大径断面の
ガスケット部材である。このガスケット部材６の内周面
には断面の径方向内方を開口した相似の円管状の環状体
を成す小径断面のガスケット部材７が嵌合している。こ
のガスケット部材７も形状記憶合金材製である。

この両者の材質は密封圧力に応じて同材質にしたり、異
材質（成分が異なるもの）にすることができる。

上述のように構成された本発明のガスケットは以下のよ
うな効果を奏する。

（イ）本発明のガスケットは使用する温度より低いとき
は装着用溝の深さよりも小径に形成されている。そして
、使用温度に達すると外径が大きくなり、−力部材の装
着用溝の底面および底面と対応する他方部材の表面と密
接することができる。

その結果、剛性の大きい金属材製のガスケットを装着す
るとき、両部材を締付治具を用いて締付けることなく容
易に取付けることができる。従って、ガスケットを損傷
させて取付けるよ゛うなことがない。

（ロ）本発明のガスケットは内周側の小径断面のガスケ
ットの一開口を大径断面のガスケットが塞ぐように嵌合
しているから流体圧力により異常変形されることがなく
、二つのガスケット部材の断面中央から開口両側に開く
ことができるので、密接する相手部材に対し、設定通り
密封力を発揮することができる。しかも、両ガスケット
部材が嵌合して開口のない管状を成しているから、流体
圧力が作用しても、ガスケットの内周面に対し流体圧力
が作用することがなく流体圧力によりガスケットが異常
に変形されて密封効果が低減されることがない（面圧が
なだらかになることがない）。

特に、小径断面のガスケット部材が大径断面のガスケッ
ト部材に型録に嵌合しているから、大径断面のガスケッ
ト部材は高い？Ｘ体圧力を受けても変形させらることか
なく、常に密封効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術によりガスケットの一例を示す断面図
、第２図は本発明によるガスケットの一実施例を示す断
面図である。１・・・ガスケット、　　２・・・一方の部材、３・・
・他方の部材　　　５・・・装着用溝、６・・・大径断
面のガスケット部材

Claims

【特許請求の範囲】

１、断面が一開口の中空管状を成す環状体の小径断面の
ガスケット部材（７）と前記小径断面のガスケット部材
（７）の前記一開口を塞いで外周面に嵌合する断面が一
開口の中空管状を成す環状体の大径断面のガスケット部
材（６）とを有し、前記各ガスケット部材（６）（７）
が使用温度より低温で径寸法が小さく、使用温度になる
と径寸法が大きくなる形状記憶合金材製のガスケット。