JPH05338057A - 発泡成形品の補修方法 - Google Patents

発泡成形品の補修方法

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Publication number
JPH05338057A
JPH05338057A JP17936892A JP17936892A JPH05338057A JP H05338057 A JPH05338057 A JP H05338057A JP 17936892 A JP17936892 A JP 17936892A JP 17936892 A JP17936892 A JP 17936892A JP H05338057 A JPH05338057 A JP H05338057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
defective
recess
molded article
recession
damaged
Prior art date
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Pending
Application number
JP17936892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kurita
久 栗田
Akinori Teranishi
秋徳 寺西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
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Publication of JPH05338057A publication Critical patent/JPH05338057A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡成形品表面の欠損凹部を、簡単かつ良好
に補修できる方法を提供することを目的とする。 【構成】 発泡成形品表面の欠損凹部12に、目付け量
120〜500g/m2の粗毛フェルトからなる穴埋め
部材18を接着して前記欠損凹部12を穴埋めした後、
前記欠損凹部12より大なるテープ20を前記穴埋め部
材18表面および欠損凹部12外周縁に接着して欠損凹
部を塞ぐ構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面に欠損凹部を有
する発泡成形品の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、家具、玩具等のクッション体と
して使用されている発泡成形品は、所定形状の型内面を
有する成形型にウレタンフォーム原料を注入し、発泡後
成形型から成形品を取り出す方法、いわゆるモールド成
形法によって簡易に製造されている。
【0003】しかし、ウレタンフォーム原料から発生す
る発泡ガスあるいは型内に残存する空気が型内の一部に
滞留して、ウレタンフォーム原料の発泡を妨げ、発泡成
形品表面にボイドと称される欠損凹部を形成することが
ある。
【0004】前記発泡成形品表面の欠損凹部は、発泡成
形品表面に被せられる表皮にへこみを生じて製品外観を
損なわせるため無視できないものである。そのため、従
来にあっては前記欠損凹部に補修用のウレタンフォーム
原料を注入し発泡させて穴埋めした後、前記欠損凹部か
らはみ出した余剰部分を切除することにより補修する方
法が提案されている。
【0005】しかし前記の補修方法にあっては、欠損凹
部に注入するウレタンフォーム原料の量をコントロール
するのが難しいばかりか、前記欠損凹部からはみ出した
余剰部分を切除して平面に仕上げる必要があるため作業
が面倒であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、前
記の問題を解決して簡単に発泡成形品の補修を行える方
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、発泡成形品
表面の欠損凹部に、目付け量120〜500g/m2
粗毛フェルトからなる穴埋め部材を接着して前記欠損凹
部を埋めた後、前記欠損凹部より大なるテープを前記穴
埋め部材表面および欠損凹部外周縁に接着して欠損凹部
を塞ぐことを特徴とする発泡成形品の補修方法に係る。
【0008】
【実施例】以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説
明する。図1ないし図4はこの発明の一実施例を工程順
に示す拡大断面図である。まず図1に示すように、ウレ
タンフォームからなる発泡成形品10の表面にある欠損
凹部12の表面皮膜14を剥がす。この表面皮膜14の
剥離は、穴埋め部材を欠損凹部12に確実に接着するた
めに行うものであるが、発泡成形品10の成形時に欠損
凹部12の表面皮膜が型面に付着して剥がれることもあ
るため、必ず必要となる作業ではない。
【0009】次に図2に示すように欠損凹部12の内表
面に接着剤16を塗布する。接着剤16としては、接着
部が硬くならないものであればよく、例としてクロロプ
レン系、塩化ビニル系あるいは酢酸ビニル系の接着剤を
挙げる。なお接着剤16は、欠損凹部12の内表面が凹
凸の大なる場合に塗布量を多めにして、その接着剤塗布
層により欠損凹部12内表面の凹凸をできるだけ平面に
近づけるようにするのが好ましい。
【0010】続いて図3に示すように、あらかじめ欠損
凹部12の大きさに合わせて裁断した粗毛フェルトから
なる穴埋め部材18を欠損凹部12内表面に接着して、
該欠損凹部12を穴埋めする。
【0011】粗毛フェルトとしては、目付け量120〜
500g/m2 のものが用いられる。その目付け量の粗
毛フェルトは、補修部の感触を非補修部の感触とほぼ等
しくできる。特に発泡成形品10を構成するウレタンフ
ォームが、発泡後に加熱を必要とするホットキュアタイ
プの場合にあっては、前記粗毛フェルトの目付け量を1
20〜240g/m2 とするのが好ましい。粗毛フェル
トは、欠損凹部12の深さに相当する厚みとされ、その
必要とされる厚みに応じて一枚あるいは二枚以上積層し
て用いられる。
【0012】また粗毛フェルトは、種々の材質からなる
ものが使用されるが、発泡成形品10が難燃仕様からな
る場合には粗毛フェルトも難燃仕様にするのが好まし
い。その難燃仕様からなる粗毛フェルトの一例として次
の材質のものを挙げる。 ・アクリル 36% ・アクリル染 12% ・エステル 12% ・ラテックス(SBR系) 40%
【0013】次いで図4に示すように、欠損凹部12よ
り大なるテープ20を、前記穴埋め部材18を覆って穴
埋め部材18表面および欠損凹部12外周縁に接着す
る。このテープ20を設けることにより、前記穴埋め部
材18がまだ完全に接着していない時点でも発泡成形品
10の取扱が容易になり、また発泡成形品表面に被せる
表皮が薄いレザーからなる場合でも、補修部の微妙な凹
凸が表面から感知されなくなる。
【0014】このテープ20としては、テープ接着部と
非接着部とで硬さの違いを生じないようなものであれば
よく、種々のテープ類を使用できるが、なかでも不織布
からなるものが好ましい。不織布からなるテープの例と
して、裏面に接着材を有する「不織布タック50N(難
燃タイプ)」、「R−503(非難燃タイプ)」(いず
れも日昌電材製)を挙げる。なお、テープ20の接着剤
は、接着後に硬くならないものであればよく、穴埋め部
材18の接着に用いたのと同様の接着剤を使用できる。
【0015】前記テープ20の接着により発泡成形品2
0の補修が終了する。補修終了後の発泡成形品は、用途
に応じてファブリック、あるいはレザー等からなる表皮
が被せられてクッション製品にされる。
【0016】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
補修方法にあっては、粗毛フェルトを穴埋め部材として
用いたため、従来補修用ウレタンフォーム原料を欠損凹
部に注入し発泡する時のように補修用ウレタンフォーム
原料の注入量をコントロールする必要がない。しかも従
来のように欠損凹部から補修用ウレタンフォームがはみ
出すこともないため、補修部表面をナイフ等で仕上げる
必要もなく、補修作業がきわめて簡単になる。また粗毛
フェルトの目付け量を120〜500g/m2 としたた
め、補修部と非補修部の感触がほぼ等しくなり、違和感
を生じることがない。
【0017】さらに、この発明の補修方法にあっては、
穴埋め部材の接着後に接着剤中の溶剤が揮発することが
あっても、粗毛フェルトからなる穴埋め部材が収縮しな
いため、補修部表面に皺を生じることがない。したがっ
て、補修部が製品の外観を損ねることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例において欠損凹部の表面皮
膜を剥がす際を示す拡大断面図である。
【図2】同実施例における接着剤塗布時を示す拡大断面
図である。
【図3】同実施例における穴埋め部材接着時を示す拡大
断面図である。
【図4】同実施例におけるテープ接着時を示す拡大断面
図である。
【符号の説明】
10 発泡成形品 12 欠損凹部 16 接着剤 18 粗毛フェルトからなる穴埋め部材 20 テープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡成形品表面の欠損凹部に、目付け量
    120〜500g/m2 の粗毛フェルトからなる穴埋め
    部材を接着して前記欠損凹部を埋めた後、前記欠損凹部
    より大なるテープを前記穴埋め部材表面および欠損凹部
    外周縁に接着して欠損凹部を塞ぐことを特徴とする発泡
    成形品の補修方法。
JP17936892A 1992-06-11 1992-06-11 発泡成形品の補修方法 Pending JPH05338057A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102029560A (zh) * 2010-10-27 2011-04-27 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种复合材料层压板结构件的修补工具及修补方法

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CN102029560A (zh) * 2010-10-27 2011-04-27 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种复合材料层压板结构件的修补工具及修补方法

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