JPH05334938A - メンブレンスイッチ - Google Patents

メンブレンスイッチ

Info

Publication number
JPH05334938A
JPH05334938A JP4140744A JP14074492A JPH05334938A JP H05334938 A JPH05334938 A JP H05334938A JP 4140744 A JP4140744 A JP 4140744A JP 14074492 A JP14074492 A JP 14074492A JP H05334938 A JPH05334938 A JP H05334938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact plate
contact
base plate
plate
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4140744A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Mizutani
淳一 水谷
Makoto Kanai
眞 金井
Takanori Kamitou
孝典 神頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP4140744A priority Critical patent/JPH05334938A/ja
Publication of JPH05334938A publication Critical patent/JPH05334938A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コンタクト板端子とフィルムとの間のシール性
を向上するとともに、コンタクト板製造時における材料
歩留りを向上させて製造コストの低減を図る。 【構成】メンブレンスイッチ1は、ベース板2と、その
上下両側に対向配置された第1及び第2のコンタクト板
3,4と、これら全てを被覆するフィルム5,6とを備
えている。ベース板2にはフィルム5,6外へ突出する
ベース板端子11が形成されている。第1のコンタクト
板3には、フィルム5,6外へ突出する1片の第1のコ
ンタクト板端子13が形成されている。第2のコンタク
ト板4において、第1のコンタクト板端子13から離間
した位置には、前記フィルム5,6外へ突出する1片の
第2のコンタクト板端子15が形成されている。両コン
タクト板端子13,15はブラケット及びリベットによ
り、互いに電気的に接続された状態でパッドに固定され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はステアリングホイールの
パッド内に配設され、同パッドの押圧によりスイッチン
グ動作するメンブレンスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エアバッグ装置を備えたステアリ
ングホイールとしては、同エアバッグ装置を収納するた
めにパッドの面積の広いものが多くなっている。このよ
うなパッドを利用したホーンスイッチとしては、同パッ
ドの大部分を操作面として構成できるメンブレンスイッ
チが適している。
【0003】図12に示すように、メンブレンスイッチ
51はベース板52と、第1のコンタクト板53と、第
2のコンタクト板54とを備え、これらは一対のフィル
ム55,56によって被覆されている。このうちベース
板52及び両コンタクト板53,54は、ともに可撓性
及び導電性を有している。第1のコンタクト板53及び
第2のコンタクト板54は、スペーサ57を介して前記
ベース板52の上下両側にそれぞれ対向配置されてい
る。そして、フィルム55,56に押圧力が加わらない
と、前記ベース板52と両コンタクト板53,54とが
互いに離間し、押圧力が加わると、コンタクト板53,
54のうちの一方とベース板52とが接触するようにな
っている。
【0004】前記ベース板52にはベース板端子58が
設けられている。第1のコンタクト板53には2片の第
1のコンタクト板端子59a,59bが一体形成され、
第2のコンタクト板54には2片の第2のコンタクト板
端子60a,60bが一体形成されている。そして、図
10に示すように、ベース板端子58が前記両フィルム
55,56から露出している。また、両コンタクト板端
子59a,60aが互いに重ね合わされた状態で前記両
フィルム55,56から露出するとともに、両コンタク
ト板端子59b,60bが互いに重ね合わされた状態で
両フィルム55,56から露出している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
メンブレンスイッチ51では、1つのコンタクト板53
(54)につき2片のコンタクト板端子59a,59b
(60a,60b)を形成していることから、次の2つ
の問題がある。
【0006】すなわち、メンブレンスイッチ51の全体
が両フィルム55,56によって完全に被覆されている
のではなく、ベース板端子58及びコンタクト板端子5
9a,59b,60a,60b部分は両フィルム55,
56によって被覆されていない。そのため、両フィルム
55,56による被覆部分と非被覆部分との境界におい
ては、ベース板端子58の側縁と両フィルム55,56
の溶着部分との間、コンタクト板端子59a,60aの
各側縁と両フィルム55,56の溶着部分との間、コン
タクト板端子59b,60bの各側縁と両フィルム5
5,56の溶着部分との間に少なからず隙間Gが生じて
しまう(図11参照)。そして、この隙間Gが原因で、
コンタクト板端子59a,60aとフィルム55,56
の溶着部分との間のシール性や、コンタクト板端子59
b,60bとフィルム55,56の溶着部分との間のシ
ール性が十分でなかった。
【0007】さらに、上記コンタクト板53,54の製
造に際しては、一般に長尺状の鋼板を所望の形状に打ち
抜くことによって、第1のコンタクト板53又は第2の
コンタクト板54を一度に形成している。このとき、従
来のメンブレンスイッチ51は、1つのコンタクト板5
3(54)につき2片のコンタクト板端子59a,59
b(60a,60b)を有しているので、これらの多く
のコンタクト板端子59a,59b,60a,60bに
よって抜き形状が大きく制約を受ける。また、打ち抜き
時に発生する屑の量が多く、単位大きさ当たりの板材か
ら打ち抜くことのできるコンタクト板53,54が少な
くなる。従って、このように1つのコンタクト板53
(54)につき2片のコンタクト板端子59a,59b
(60a,60b)を有する形状では材料歩留りが悪
く、これがメンブレンスイッチ51の製造コストの上昇
の一因となっている。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的はコンタクト板端子とフィ
ルムとの間のシール性を向上でき、またコンタクト板の
製造時における材料歩留りを向上させて製造コストの低
減を図ることができるメンブレンスイッチを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ステアリングホイールのパッド内に配設さ
れ、同パッドの押圧操作によりスイッチング動作するメ
ンブレンスイッチであって、可撓性及び導電性を有する
ベース板と、絶縁性材料よりなるスペーサを介して前記
ベース板の一側に対向配置され、かつ可撓性及び導電性
を有する第1のコンタクト板と、絶縁性材料よりなるス
ペーサを介して前記ベース板の他側に対向配置され、か
つ可撓性及び導電性を有する第2のコンタクト板と、前
記第1のコンタクト板及び第2のコンタクト板を被覆す
る軟質のフィルムと、前記ベース板から前記フィルム外
へ突出するベース板端子と、前記第1のコンタクト板か
ら前記フィルム外へ突出して前記パッドに固定される1
つの第1のコンタクト板端子と、前記第2のコンタクト
板において、前記第1のコンタクト板端子から離間した
位置より前記フィルム外へ突出して前記パッドに固定さ
れ、さらに、導電性の接続部材により前記第1のコンタ
クト板端子に対し電気的に接続される1つの第2のコン
タクト板端子とを備えている。
【0010】
【作用】ステアリングホイールのパッドが押圧されない
ときには、第1のコンタクト板及び第2のコンタクト板
がスペーサを介してベース板から離間している。この状
態からパッドが押圧されると、第1のコンタクト板又は
第2のコンタクト板がベース板に接触する。このベース
板に対する両コンタクト板の離間及び接触により、スイ
ッチング動作が行われる。
【0011】前記メンブレンスイッチにおいては、その
ほぼ全体がフィルムによって被覆されているものの、ベ
ース板端子及び両コンタクト板端子部分はフィルムによ
って被覆されていない。そのため、フィルムによる被覆
部分と非被覆部分との境界においては、端子の側縁とフ
ィルムとの間に隙間が生じてしまう。これに対し本発明
では、1つのコンタクト板につき1片のコンタクト板端
子を形成している。このため、コンタクト板端子の側縁
とフィルムとの間の隙間は、1つのコンタクト板につき
2片のコンタクト板端子を形成した場合(従来技術)の
隙間よりも小さくなる。従って、隙間が小さくなる分だ
けコンタクト板端子とフィルムとの間のシール性が向上
する。
【0012】さらに、メンブレンスイッチの製造に際
し、板材から両コンタクト板及び両コンタクト板端子を
打ち抜く場合には、コンタクト板端子の数が従来技術の
半分となった分だけ、コンタクト板端子から受ける打ち
抜き形状の制約が少なくなる。従って、従来技術よりも
余分な材料が少なくなるような打ち抜き形状とすること
が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を、車両用ステアリングホイー
ルのパッドに用いられるメンブレーンスイッチに具体化
した一実施例を図1〜図9に従って説明する。
【0014】図4に示すように、本実施例のメンブレン
スイッチ1は、ベース板2と、第1のコンタクト板3
と、第2のコンタクト板4とを備えている。ベース板2
と両コンタクト板3,4とは上下一対のフィルム5,6
によって被覆され、全体としてシート状をなしている。
【0015】ベース板2は、厚みが0.08mmのリン
青銅板によって、平面略長方形状に形成されている。ま
た、第1のコンタクト板3及び第2のコンタクト板4
は、ともに厚みが0.1mmのステンレス鋼板によっ
て、前記ベース板2と略同一平面形状に形成されてい
る。これらのベース板2及び両コンタクト板3,4は、
いずれも可撓性及び導電性を有している。
【0016】第1のコンタクト板3は、帯状スペーサ7
及び多数個の円状スペーサ8を介して前記ベース板2の
上側に対向配置されている。また、第2のコンタクト板
4は、帯状スペーサ7及び多数個の円状スペーサ8を介
して前記ベース板2の下側に対向配置されている。帯状
スペーサ7は、第1のコンタクト板3の下面外周及び第
2のコンタクト板4の上面外周にそれぞれ環状に形成さ
れている。多数個の円状スペーサ8は、第1のコンタク
ト板3の下面及び第2のコンタクト板4の上面に対し、
それぞれ所定間隔毎に配列された状態で形成されてい
る。
【0017】図2に示すように、両帯状スペーサ7は、
両コンタクト板3,4に形成されたインク層9と、同イ
ンク層9に形成された粘着剤層10とからなる。インク
層9は、コンタクト板3,4上に絶縁性を有する紫外線
硬化型のインクをスクリーン印刷した後、紫外線を照射
して硬化させることにより形成されている。また、粘着
剤層10は、前記インク層9上に絶縁性を有する紫外線
硬化型の粘着剤を印刷した後、紫外線を照射して硬化さ
せることにより形成されている。なお、円状スペーサ8
も前記帯状スペーサ7と同様に、インク層9と粘着剤層
10とからなる。
【0018】前記帯状スペーサ7及び円状スペーサ8を
介して前記ベース板2の上下両側に配置された両コンタ
クト板3,4は、PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)からなる上下一対のフィルム5,6によって被覆さ
れている。すなわち、上下両コンタクト板3,4よりも
若干大きな一対のフィルム5,6が両コンタクト板3,
4の上下両側に重ねられ、両フィルム5,6の周縁が互
いに溶着されることによって、両コンタクト板3,4等
が覆われている。
【0019】そして、フィルム5,6に押圧力が加わら
ないと、前記ベース板2から両コンタクト板3,4が離
間し、押圧力が加わると前記コンタクト板3,4がベー
ス板2に接触するようになっている。なお、前記フィル
ム5において、第1のコンタクト板3上の円状スペーサ
8と対応する箇所に押圧力が加わったときには、同第1
のコンタクト板3が撓まずベース板2に接触しない。そ
こで、このような不具合が生じないように、第1のコン
タクト板3上の円状スペーサ8と、第2のコンタクト板
4上の円状スペーサ8とが互いにずれた位置に形成され
ている。このずれにより、第1のコンタクト板3側の円
状スペーサ8と対応する箇所に押圧力が加わったときに
は、その押圧力が同円状スペーサ8を介してベース板2
に伝わり、同ベース板2が撓んで第2のコンタクト板4
に接触することになる。
【0020】図1,4に示すように、ベース板2の一側
縁中央部分には、同ベース板2と同一材料よりなる1片
のベース板端子11が延設されている。ベース板端子1
1の先端部は前記フィルム5,6から露出し、その先端
部にコネクタターミナル12が固定されている。
【0021】前記第1のコンタクト板3の一側縁におい
て、その中央部分から若干ずれた位置には、1片の第1
のコンタクト板端子13が延設されている。第1のコン
タクト板端子13は第1のコンタクト板3と同一材料に
よって形成され、大部分が前記フィルム5,6から露出
している。第1のコンタクト板端子13の先端部はT字
状に形成されており、ここに一対の孔14が透設されて
いる。
【0022】また、前記第2のコンタクト板4の一側縁
において、その中央部分から前記第1のコンタクト板端
子13とは反対側(図1の右側)へ若干ずれた位置に
は、1片の第2のコンタクト板端子15が延設されてい
る。第2のコンタクト板端子15は第2のコンタクト板
4と同一材料によって形成され、前記フィルム5,6か
ら露出している。第2のコンタクト板端子15の先端部
はT字状に形成されており、ここに一対の孔16が透設
されている。
【0023】従って、前記メンブレンスイッチ1におい
ては、ベース板端子11を中心として、その両側近傍に
互いに同一形状をなす第1のコンタクト板端子13及び
第2のコンタクト板端子15が位置することになる。
【0024】加えて、本実施例では、第2のコンタクト
板4と帯状スペーサ7とベース板2との関係が図3で示
すようになっている。すなわち、第2のコンタクト板4
の外側縁4aと、インク層9の外側縁9aとは一致して
いる。これに対し、粘着剤層10はインク層9よりも幅
狭に形成され、しかも同粘着剤層10の外側縁10aは
インク層9の外側縁9aから内方(図3の右方)へずら
されている。これは、粘着剤層10の形成時に粘着剤が
第2のコンタクト板4からはみ出るのを防止するためで
ある。従って、インク層9の最外周部分は粘着剤層10
から露出している。
【0025】さらに、ベース板2は粘着剤層10の外側
縁10aの形状よりも若干小さく形成され、しかも同ベ
ース板2の外側縁2aが粘着剤層10の外側縁10aか
ら内方へずらされている。これは次の理由による。帯状
スペーサ7を有する第2のコンタクト板4の製造時に
は、図9に示すように、ステンレス鋼板31上に帯状ス
ペーサ7及び円状スペーサ8が形成され、その後、プレ
ス型によってステンレス鋼板31の一部が打ち抜かれ
る。すると、所望の形状をなす第2のコンタクト板4が
得られる。この打ち抜きの際、粘着剤層10から露出し
たインク層9の最外周部分に対し、図3において矢印A
で示す方向の応力が加わり、同インク層9にひびが入っ
たり割れたりする可能性がある。そして、インク層9の
一部が剥がれて第2のコンタクト板4が露出する可能性
がある。
【0026】このとき、図3において二点鎖線で示すよ
うにベース板2の外側縁2aが粘着剤層10の外側縁1
0aと一致していると、前記のように露出した第2のコ
ンタクト板4とベース板2とが近くなる。その結果、互
いに絶縁されるべきベース板2と第2のコンタクト4と
が接触して導通してしまうおそれがある。
【0027】これに対し、本実施例では前記したように
ベース板2の外側縁2aが粘着剤層10の外側縁10a
から内方へずらされていて、予めベース板2が第2のコ
ンタクト板4から遠ざけられている。このため、両コン
タクト板3,4が一対のフィルム5,6によって被覆さ
れるとき等に、第2のコンタクト板4の外周部に対し第
1のコンタクト板3側へ向かう力が加わっても、この第
2のコンタクト板4の外周部がベース板2に接触するこ
とはない。
【0028】なお、ここでは説明を省略するが、第1の
コンタクト板3と帯状スペーサ7とベース板2との関係
は、前述した第2のコンタクト板4と帯状スペーサ7と
ベース板2との関係と同じである。
【0029】次に、前記メンブレンスイッチ1が組込ま
れたステアリングホイールについて説明する。図5に示
すように、このステアリングホイール17はパッド19
と、そのパッド19の回りに位置するリング部20と、
これらパッド19及びリング部20を連結するスポーク
部21とを備えている。
【0030】図7にはパッド19の内部構成を示す。パ
ッド19はインナー部材22と、そのインナー部材22
を覆うアウター部材23と、両部材22,23間に配設
されたメンブレンスイッチ1とを備えている。
【0031】インナー部材22は、エアバッグ装置24
を収容可能とするために、PET、硬度の高い熱可塑性
ポリウレタン(TPU)等の硬質材料によって、下面を
開放した略四角箱状に形成されている。ここで、エアバ
ッグ装置24は、バッグホルダ25を介してインナー部
材22の下端に固定されるインフレータ26と、インナ
ー部材22及びインフレータ26間に折り畳まれた状態
で収納されたエアバッグ32とからなる。インフレータ
26は発火装置を備え、その発火装置の作動によりガス
発生剤が分解して窒素ガスを発生する。そして、エアバ
ッグ32はインフレータ26で発生した窒素ガスによっ
て膨らむようになっている。なお、バッグホルダ25は
芯金27、ステアリングシャフト18等を介して図示し
ないバッテリのマイナス端子に電気的に接続されてい
る。
【0032】図6,7に示すように、前記メンブレンス
イッチ1は、インナー部材22の一側(図7の右側)上
面に載置されている。ベース板端子11及び両コンタク
ト板端子13,15は下方へ折り曲げられている。この
うちベース板端子11は、図示しないホーン装置に電気
的に接続されている。
【0033】前記アウター部材23は、軟質塩化ビニル
樹脂、TPU等の軟質材料によって形成されている。ア
ウター部材23の下面には多数のリブ28が一体に形成
されている。これらのリブ28は、前記インナー部材2
2の上面又はメンブレンスイッチ1の上面に当接してお
り、アウター部材23が押圧されたときに、その押圧力
をメンブレンスイッチ1に伝達するようになっている。
【0034】前記バッグホルダ25、アウター部材2
3、及び両コンタクト板端子13,15は、複数のリベ
ット29と接続部材としてのブラケット30とによって
インナー部材22の下端部にかしめ固定されている。リ
ベット29及びブラケット30はともに導電性材料によ
って形成されている。ブラケット30はリベット固定部
のみ凹形状となっており、両コンタクト板端子13,1
5と接触している。この取付け構造により、両コンタク
ト板端子13,15は、ブラケット30及びリベット2
9を介してバッグホルダ25に電気的に接続されている
ことになる。また、ブラケット30のリベット部が凹形
状であるため、比較的短いリベット29でかしめ固定が
可能となっている。
【0035】このようなステアリングホイール17で
は、アウター部材23の押圧されない通常時には、メン
ブレンスイッチ1のベース板2と両コンタクト板3,4
とが離間してオフ状態となり、ホーン装置が作動しな
い。また、アウター部材23が押圧され、リブ28を介
しメンブレンスイッチ1に所定の大きさの荷重が加えら
れると、ベース板2といずれかのコンタクト板3,4と
が接触する。すると、メンブレンスイッチ1がオン状態
となり、ホーン装置が作動する。
【0036】次に、上記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。本実施例のメンブレン
スイッチ1においては、そのほぼ全体が一対のフィルム
5,6によって被覆されているものの、ベース板端子1
1及び両コンタクト板端子13,15部分は両フィルム
5,6によって被覆されていない。そのため、両フィル
ム5,6による被覆部分と非被覆部分との境界において
は、端子11,13,15の側縁11a,13a,15
aと両フィルム5,6の溶着部分との間に隙間が生じて
しまう。これに対し本実施例では、1つのコンタクト板
3,4につき1片のコンタクト板端子13,15を形成
している。このため、図8に示すように、コンタクト板
端子13,15の側縁13a,15aと両フィルム5,
6の溶着部分との間の隙間Gは、1つのコンタクト板5
3(54)につき2片のコンタクト板端子59a,59
b(60a,60b)を形成し、対応するコンタクト板
端子59a,60a(59b,60b)を重ね合わせた
従来技術の場合の隙間Gよりも小さくなる。従って、本
実施例では隙間Gが小さくなる分だけ、両コンタクト板
端子13,15と両フィルム5,6の溶着部分との間の
シール性が向上する。
【0037】さらに、メンブレンスイッチ1の製造に際
し、ステンレス鋼板31から両コンタクト板3,4及び
両コンタクト板端子13,15を打ち抜く場合には、コ
ンタクト板端子13,15の数が従来技術の半分となっ
た分だけ、同コンタクト板端子13,15によって受け
る打ち抜き形状の制約が少なくなる。従って、図9に示
すように、従来技術よりも余分な材料が少なくなるよう
な打ち抜き形状とすることが可能となる。その結果、製
造時における材料歩留りを向上させて製造コストの低減
を図ることができる。
【0038】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば、前記実施例におけるベース
板2や両コンタクト板3,4を、リン青銅、ステンレス
鋼以外の材料、例えば、銅、アルミニウム、導電性樹
脂、導電性フィルム、又は樹脂に導電性薄膜を付与した
もの等で製作してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1のコンタクト板端子とフィルムとの間のシール性、及
び第2のコンタクト板端子とフィルムとの間のシール性
を向上でき、また製造時における材料歩留りを向上させ
て製造コストの低減を図ることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例におけるメンブレ
ンスイッチの平面図である。
【図2】図1におけるB−B線方向の拡大断面図であ
る。
【図3】一実施例における第2のコンタクト板と、帯状
スペーサと、ベース板との位置関係を示す部分拡大断面
図である。
【図4】一実施例におけるメンブレンスイッチの分解斜
視図である。
【図5】一実施例におけるステアリングホイールの平面
図である。
【図6】一実施例のメンブレンスイッチが載置されたイ
ンナー部材の側面図である。
【図7】一実施例のメンブレンスイッチが組み込まれた
パッドの概略断面図でる。
【図8】図1におけるC−C線方向の拡大断面図であ
る。
【図9】一実施例において、ステンレス鋼板からコンタ
クト板を打ち抜く際の打ち抜き形状を示す図である。
【図10】従来のメンブレンスイッチの平面図である。
【図11】図10におけるD−D線方向の拡大断面図で
ある。
【図12】従来のメンブレンスイッチの分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
2…ベース板、3…第1のコンタクト板、4…第2のコ
ンタクト板、5,6…フィルム、7…帯状スペーサ、8
…円状スペーサ、11…ベース板端子、13…第1のコ
ンタクト板端子、15…第2のコンタクト板端子、17
…ステアリングホイール、19…パッド、30…接続部
材としてのブラケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイール(17)のパッド
    (19)内に配設され、同パッド(19)の押圧操作に
    よりスイッチング動作するメンブレンスイッチであっ
    て、 可撓性及び導電性を有するベース板(2)と、 絶縁性材料よりなるスペーサ(7,8)を介して前記ベ
    ース板(2)の一側に対向配置され、かつ可撓性及び導
    電性を有する第1のコンタクト板(3)と、 絶縁性材料よりなるスペーサ(7,8)を介して前記ベ
    ース板(2)の他側に対向配置され、かつ可撓性及び導
    電性を有する第2のコンタクト板(4)と、 前記第1のコンタクト板(3)及び第2のコンタクト板
    (4)を被覆する軟質のフィルム(5,6)と、 前記ベース板(2)から前記フィルム(5,6)外へ突
    出するベース板端子(11)と、 前記第1のコンタクト板(3)から前記フィルム(5,
    6)外へ突出して前記パッド(19)に固定される1つ
    の第1のコンタクト板端子(13)と、 前記第2のコンタクト板(4)において、前記第1のコ
    ンタクト板端子(13)から離間した位置より前記フィ
    ルム(5,6)外へ突出して前記パッド(19)に固定
    され、さらに、導電性の接続部材(30)により前記第
    1のコンタクト板端子(13)に対し電気的に接続され
    る1つの第2のコンタクト板端子(15)とを備えたこ
    とを特徴とするメンブレンスイッチ。
JP4140744A 1992-06-01 1992-06-01 メンブレンスイッチ Pending JPH05334938A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140744A JPH05334938A (ja) 1992-06-01 1992-06-01 メンブレンスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140744A JPH05334938A (ja) 1992-06-01 1992-06-01 メンブレンスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05334938A true JPH05334938A (ja) 1993-12-17

Family

ID=15275717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140744A Pending JPH05334938A (ja) 1992-06-01 1992-06-01 メンブレンスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05334938A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5265904A (en) Airbag cover with integral horn switch
KR100456825B1 (ko) 패널스위치용가동접점조립체
JP3163747B2 (ja) ステアリングホイールのパッド
US5369232A (en) Driver side airbag module cover and horn switch
US5588673A (en) Membrane switch for use over a steering wheel airbag assembly
US4714806A (en) Steering wheel with tape switch assembly
JP3498429B2 (ja) プッシュスイッチ
KR100557773B1 (ko) 에어백 모듈의 멤브레인 혼 스위치 구조
JPH0456680A (ja) ホーンスイッチ
JPH05334938A (ja) メンブレンスイッチ
US6616181B1 (en) Horn mechanism featuring immunity to cushion fold
JP2665712B2 (ja) 押釦スイッチのキートップ板
JPH10255589A (ja) プッシュスイッチおよびその製造方法
KR200176597Y1 (ko) 자동차용 멤브레인 스위치 구조
JP2923619B2 (ja) 押釦式スイッチ板
JPH06150771A (ja) メンブレンスイッチ
JP3911374B2 (ja) エアバッグモジュール
JP2000235820A (ja) 可とう性キースイッチに用いられるシート状皿ばね
JP4486012B2 (ja) スイッチ装置
JP3168893B2 (ja) プッシュスイッチ
JPH1083734A (ja) シート状スイッチ
JPH0963414A (ja) 押釦式スイッチ板
JP2001176353A (ja) キースイッチ
JPH0535537Y2 (ja)
JP3016506B2 (ja) エアバッグ装置