JPH05334333A - 電子ジャーナル検索システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子ジャーナル１６には、各種の動作履歴の
情報としての複数のジャーナルが格納されている。この
ような電子ジャーナル１６に対して、オペレータが検索
指示部１２から検索指示を実行した場合、ジャーナル検
索手段１５は、電子ジャーナル１６の最新のジャーナル
から順に検索を行う。この検索で入力ジャーナルが発見
された場合は、これ以降のジャーナルを取出し、順に表
示部１１で表示させる。 【効果】 取引照会が一回のキー操作で行え、オペレー
タが探す必要がなくなり、操作負荷を軽減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、窓口装置の動作履歴の
情報を各項目別に格納した電子ジャーナルから所定の項
目を検索する電子ジャーナル検索システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】金融機関等では、顧客との入出金等の窓
口業務を行うため窓口装置が備えられている。このよう
な窓口装置は、ディスプレイとキーボード等を備え、ホ
ストとオンライン取引を行って所定の窓口業務を実行す
るものである。図２にそのような窓口装置を示す。図の
装置は、表示部１と、キーボード２と、制御部３と、磁
気ディスク装置４とからなる。表示部１はＣＲＴ等から
構成され、取引情報や各種のメッセージ等を表示するも
のである。また、キーボード２は、オペレータが入力を
行うためのものであり、後述するジャーナル検索キー等
を備えている。制御部３は、プロセッサ等から構成さ
れ、キーボード２からのキー入力等によって各種のデー
タ処理を行うと共に、表示部１の表示制御を行う機能を
有している。また、磁気ディスク装置４は、窓口装置の
動作履歴を電子ジャーナルとして格納するものである。

【０００３】通常、オペレータはこのような窓口装置を
用いてホストとのオンライン取引（預金、為替等）を行
う。そして、このようなオンライン取引を行った履歴
は、その取引開始の項目を示す入力ジャーナルから、取
引終了の項目を示す出力ジャーナルを電子ジャーナルと
して磁気ディスク装置４に書き込んでいる。また、この
ように電子ジャーナルとして磁気ディスク装置４に書き
込まれるジャーナル（項目）としては、これ以外にも、
オペレータがキーボード２からどんなキー入力を行った
かを示すキー入力履歴としてのキージャーナル、エラー
メッセージ等を表示部１に表示した履歴としてのメッセ
ージジャーナル等がある。そして、これらのジャーナル
は、発生時刻順に混在して磁気ディスク装置４に書き込
まれる。

【０００４】ところで、オンライン取引中に通信障害等
が発生し、オンライン取引が正常に成立しなかった場合
等では、取引履歴として格納されている電子ジャーナル
を確認したい場合がある。このような場合、従来では、
キーボード２に備えられた「ジャーナル検索」等のキー
を押下する。これにより、制御部３は、最新のジャーナ
ルから抽出し、順にその情報を表示するよう制御する。

【０００５】図３に、磁気ディスク装置４への電子ジャ
ーナルの書込み内容とジャーナル検索時の表示との関係
を示す。即ち、電子ジャーナルには、発生順にジャーナ
ルが書き込まれ、ジャーナル検索時は、その最新のジャ
ーナルから発生時刻の前の方へ抽出される。例えば、こ
の例では、電子ジャーナルには、発生順に（図示しない
部分は除く）、オンライン取引履歴の入力ジャーナルと
出力ジャーナル、次にオペレータのキー入力履歴のキー
ジャーナル、更にメッセージジャーナル、…、と続いて
最新のジャーナルはメッセージジャーナルとなってい
る。従って、オペレータがジャーナル検索を指示した場
合は、最新のジャーナルであるメッセージジャーナル
と、これ以前のジャーナルが、表示部１の画面で表示で
きる範囲で表示される。即ち、この例では最新のメッセ
ージジャーナルと、その次に新しいキージャーナルが表
示される。

【０００６】図４は、そのキージャーナルとメッセージ
ジャーナルを示す図である。この例では、キージャーナ
ルとしては、１２時３２分に取消キーが押下されたこと
を示しており、また、メッセージジャーナルとしては１
２時３５分に通信エラーのメッセージが表示されたこと
を示している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本来、
電子ジャーナルの照会を行う場合とは、取引中に何らか
の障害が発生し、直前の取引が成立しているか否かをオ
ペレータが確認したい場合である。従って、これには取
引履歴としての入力ジャーナルおよび出力ジャーナルが
重要な意味を持つ。ところが、上記のように従来の照会
方法では、最新のジャーナルおよびそれ以前のジャーナ
ルを表示部１の画面に表示できる範囲で表示していたた
め、必ずしも取引履歴のジャーナルが表示されていると
は限らなかった。従って、このような場合は最新のジャ
ーナルを一旦表示させた後、オペレータが画面をスクロ
ールさせる等の操作を行い、所望する取引履歴のジャー
ナルを探さなければならない等、オペレータへの操作負
荷が大きいといった問題点があった。本発明は、上記従
来の問題点を解決するためになされたもので、電子ジャ
ーナルの検索において、オペレータの操作負荷軽減を図
ることのできる電子ジャーナル検索システムを提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の電子ジャーナル
検索システムは、窓口装置の動作履歴の情報を各項目別
に格納した電子ジャーナルから所定の項目を検索する電
子ジャーナル検索システムにおいて、電子ジャーナルの
検索の指示を行う検索指示部と、前記検索指示部によっ
て検索指示があった場合、前記電子ジャーナルを最新の
項目から順次逆方向に検索し、取引動作の開始項目を示
す入力ジャーナルを発見した場合は、当該入力ジャーナ
ル以降の項目を順に取出すジャーナル検索手段と、前記
ジャーナル検索手段によって取出された項目を表示する
表示部とを備えたことを特徴とするものである。

【０００９】

【作用】本発明の電子ジャーナル検索システムにおいて
は、各種の動作履歴の情報としての複数のジャーナルが
格納されている電子ジャーナルに対して、オペレータが
検索指示部から検索指示を実行した場合、ジャーナル検
索手段は、電子ジャーナルの最新のジャーナルから順に
検索を行う。この検索で入力ジャーナルが発見された場
合は、これ以降のジャーナルを取出し、順に表示部で表
示させる。従って、例えば、入力ジャーナルが最新のジ
ャーナルから１０番目であった場合でも、一回の検索キ
ーの押下によって入力ジャーナル以降の取引履歴を表示
させることができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図１は本発明の電子ジャーナル検索システム
を示すブロック図である。図の装置は、表示部１１と、
検索指示部１２と、制御部１３と、磁気ディスク装置１
４とからなる。表示部１１は、従来と同様にＣＲＴ等か
ら構成され、後述するジャーナル検索手段によって検索
された項目（ジャーナル）を表示するためのものであ
る。また、検索指示部１２は、キーボードであり、ファ
ンクションキー等に「ジャーナル検索キー」が割り当て
られている。制御部１２には、ジャーナル検索手段１５
が設けられ、このジャーナル検索手段１５は、検索指示
部１２から検索指示があった場合、磁気ディスク１４内
の電子ジャーナル１６に格納された動作履歴を最新の項
目から順次逆方向に検索し、取引動作の開始項目を示す
入力ジャーナルを発見した場合は、その入力ジャーナル
以降の項目を順に取出す機能を有している。また、磁気
ディスク装置１４は、従来と同様に電子ジャーナル１６
を格納するための外部記憶装置である。

【００１１】次に上記構成の電子ジャーナル検索システ
ムの検索動作について説明する。図５は、検索動作のフ
ローチャートである。先ず、検索指示部１２からの検索
指示待ちを行い（ステップＳ１）、ジャーナル検索キー
が押下された場合は、ジャーナル検索手段１５は検索動
作を開始する（ステップＳ２）。この検索は、最初に電
子ジャーナルにおける最新のジャーナルから判定し、こ
れが入力ジャーナルであるか否かを判定する（ステップ
Ｓ３）。ステップＳ３において、入力ジャーナルでなか
った場合は、検索対象ジャーナルを一つだけ以前のもの
とし（ステップＳ４）、ステップＳ３に戻って入力ジャ
ーナルの判定処理を継続する。

【００１２】一方、ステップＳ３において、検索対象ジ
ャーナルが入力ジャーナルであった場合は、それ以降の
ジャーナルを順方向に抽出し（ステップＳ５）、表示画
面の範囲内で表示を行う（ステップＳ６）。即ち、直近
の入力ジャーナルを逆方向に検索し、合致した入力ジャ
ーナル以降を順方向に表示させるものである。尚、上記
検索処理において、ジャーナルが入力ジャーナルである
か否かの判別は、各ジャーナルに付与されている識別記
号等により行う。

【００１３】図６に、本実施例における電子ジャーナル
の書込み内容と表示の関係を示す。即ち、本実施例にお
いても電子ジャーナルの書込み内容を図３に示した従来
の書込み内容と同一とした場合、ジャーナル検索キーの
押下によって最初に表示されるジャーナルは、入力ジャ
ーナルと出力ジャーナルになる。図７に、その入力ジャ
ーナルと出力ジャーナルを示す。この例では、オンライ
ン取引として普通入金の場合であり、その入力ジャーナ
ルの表示内容としては、口座番号や金額等がある。ま
た、出力ジャーナルでは、取引が成立したか否かの情報
や預金者の名前、金額等の情報が表示される。

【００１４】尚、上記実施例では、ジャーナル検索キー
の押下によって入力ジャーナル以降が表示されるように
したが、本実施例のような動作表示を行わせるジャーナ
ル検索キーと、従来の表示動作（最新のジャーナルが表
示される動作）を行わせる検索キーを設けるか、あるい
は検索キーの機能切換えを行わせるようにして、いずれ
かの検索方法をオペレータが選択できるよう構成しても
よい。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子ジャ
ーナル検索システムによれば、検索指示部から検索指示
があった場合、電子ジャーナルに格納された動作履歴を
最新の項目から順次逆方向に検索し、入力ジャーナルを
発見した場合は、これ以降のジャーナルを表示させるよ
うにしたので、一回の検索指示操作で直前取引の照会を
行うことができるため、窓口装置の障害等の状況も容易
に認識でき、オペレータの操作負荷を軽減することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子ジャーナル検索システムの構成図
である。

【図２】従来の電子ジャーナル検索システムを適用した
窓口装置の構成図である。

【図３】従来の電子ジャーナル検索システムにおける電
子ジャーナルの内容と検索時の表示との関係を示す説明
図である。

【図４】キージャーナルとメッセージジャーナルの表示
例である。

【図５】本発明の電子ジャーナル検索システムの動作を
示すフローチャートである。

【図６】本発明の電子ジャーナル検索システムにおける
電子ジャーナルの内容と検索時の表示との関係を示す説
明図である。

【図７】本発明の電子ジャーナル検索システムにおける
表示内容を具体的に示す説明図である。

【符号の説明】

１１ 表示部 １２ 検索指示部 １５ ジャーナル検索手段 １６ 電子ジャーナル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 窓口装置の動作履歴の情報を各項目別に
   格納した電子ジャーナルから所定の項目を検索する電子
   ジャーナル検索システムにおいて、 電子ジャーナルの検索の指示を行う検索指示部と、 前記検索指示部によって検索指示があった場合、前記電
   子ジャーナルを最新の項目から順次逆方向に検索し、 取引動作の開始項目を示す入力ジャーナルを発見した場
   合は、当該入力ジャーナル以降の項目を順に取出すジャ
   ーナル検索手段と、 前記ジャーナル検索手段によって取出された項目を表示
   する表示部とを備えたことを特徴とする電子ジャーナル
   検索システム。