JPH05332599A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】送風機１と送風機用電動機２からなる室内機５
と、送風機用電動機２の回転速度を制御する電動機用変
速制御装置３，リモコンスイッチ４から構成されていて
風量は「高」，「標準」，「低」の３段に分かれ、更
に、「急」,「強」,「弱」に細分化されている。 【効果】電動機用変速制御装置とリモコンスイッチによ
り、室内機本体を設置した後、リモコンスイッチから環
境条件に合った細かな風量調整を選択することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はリモコンスイッチによ
り、送風量を切換可能な空気調和機の室内ユニットに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の空気調和機のリモコンス
イッチによる運転制御では、風量の制御情報を保持する
書き換え可能な不揮発性の記憶素子と外部からの操作に
より定められた情報をこの記憶素子に書き込む手段と、
書き込まれた情報に基づいて送風機を制御する手段とを
設けて、適切な風量設定を可能とするものがあげられる
（特開平2−176344 号公報）。この従来技術では、送風
量の制御範囲(選択範囲)は予め空気調和機に設定された
一定の範囲にとどまるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】即ち、従来の技術で
は、リモコンスイッチにより選択できる複数の風量設定
値は予め一定の範囲に設定されており、従って、風量は
決められた範囲の複数の設定値の一つのものしか選択で
きず、例えば、設置場所の条件により、高騒音，風の到
達距離低下，高性能フィルタ等、圧力損失の大きなオプ
ション部品取付時の風量低下などの問題が発生した場合
に対応できないという問題があった。また、ダクトタイ
プの空気調和機では、従来ダクトの長さに応じて室内ユ
ニット本体内部の選択スイッチを切換えることにより、
複数の風量設定値の範囲そのものを変更できる例がある
が、上記のように多様な設置形態に順応できるだけの可
変量は期待できず、また風量設定値の変速範囲の変更も
室内ユニット本体内部のスイッチを操作することになる
ため作業性が悪いという問題があった。

【０００４】本発明の目的は、多様な設置形態に対応し
た空気調和機の室内ユニットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は電動機とリモコンスイッチの間に電動機変
速制御装置を設け、室内ユニットの変速制御範囲を高風
量から低風量まで複数設定し、リモコンスイッチから複
数設定した風量範囲を任意に選択することにより、多様
な設置形態に応じたユーザの満足度の高い風量可変範囲
を選択する。

【０００６】

【作用】このように、電動機はリモコンスイッチからユ
ーザが可能な選択範囲そのものを変更する作用より変速
制御装置はその作用を受けて電動機の回転数の範囲を決
定する。この範囲の中よりユーザはリモコンスイッチの
風量切換スイッチで風量を選択し、それを変速制御装置
が受け、ユーザの指定した風量に対応する回転数で電動
機を駆動して送風運転をする。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１，図２により
説明する。図１のように本発明は、送風機１と送風機用
電動機２，送風機用電動機２の回転速度を制御する電動
機用変速制御装置３からなる室内機５と、それを操作す
るリモコンスイッチ４から構成される。本動作は、室内
ユニットの設置状態に合わせ風量を選択する。従来機
は、図２の標準と同じであり本発明は風量を多くほしい
時はリモコンスイッチで「高」を選択し、それから
「急」，「強」，「弱」を選び、静音を要求する場合は
「低」を選びそれから各々の風量を選ぶことにより、リ
モコンスイッチ４から電動機用変速制御装置３へ信号が
送信され、送風機用電動機２の回転数を制御し、送風機
１からの風量を調節する。また、風量の大きさは、図２
の記号のように、急風の「高」，「標準」，「低」、次
に強風の「高」，「標準」，「低」、弱風の「高」，
「標準」，「低」の順に小さくなっている。本実施例に
よれば、静音を要求された場合、送風機用電動機２の回
転数を下げることにより騒音値を下げて対応できる。ま
た、高性能フィルタ等、圧力損失の大きなオプション部
品取付けや、高天井設置時の風量の低下については、従
来はモータや制御装置の交換や改造を必要としたが、本
実施例では、リモコンスイッチを介するだけで電動機の
回転数を上げ風量を増加することができる。

【０００８】

【発明の効果】本発明によれば、電動機用変速制御装置
により、電動機の回転可変範囲を複数の設定の中から選
択できるので、空気調和機の設置状況に応じた、より細
かな風量の調整ができる。また、この操作をリモコンス
イッチより設定できるため、室内機本体を変更すること
なく、設置した後に容易に、環境条件に合った設定をす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の機器構成を示すブロック
図。

【図２】本発明の一実施例の風量選択を示すフローチャ
ート。

【符号の説明】

１…送風機、２…送風機用電動機、３…電動機用変速制
御装置、４…リモコンスイッチ、５…室内機。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 敦泰 静岡県清水市村松390番地 日立清水エン ジニアリング株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】熱交換器，送風機，送風機用電動機、前記
   電動機用の変速制御装置、リモコンスイッチを設け、前
   記リモコンスイッチの風量切換スイッチにより、ユーザ
   が送風量を選択して切換可能とした空気調和機の室内ユ
   ニットにおいて、前記ユーザが選択可能な風量の設定値
   の範囲を前記リモコンスイッチにより、変更を可能とし
   たことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。