JPH05331102A - 光学活性シトロネル酸誘導体又はその対掌体の製法 - Google Patents

光学活性シトロネル酸誘導体又はその対掌体の製法

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JPH05331102A
JPH05331102A JP4162237A JP16223792A JPH05331102A JP H05331102 A JPH05331102 A JP H05331102A JP 4162237 A JP4162237 A JP 4162237A JP 16223792 A JP16223792 A JP 16223792A JP H05331102 A JPH05331102 A JP H05331102A
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JP4162237A
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Toshio Honda
利雄 本多
Hiroyuki Ishisone
博之 石曽根
Yukio Suzuki
幸夫 鈴木
Wakako Mori
和歌子 森
Koichi Naito
功一 内藤
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HORIUCHI ITARO SHOTEN KK
HORIUCHIITAROU SHOTEN KK
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HORIUCHI ITARO SHOTEN KK
HORIUCHIITAROU SHOTEN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(II) で表されるシクロペンタン誘導体又はその対掌体を還元
開裂することを特徴とする、一般式(I) [式中、R1,R2は水素又はヒドロキシル保護基であり;
X,X′は水素、(置換)アルキル基、(置換)アリー
ル基、又は−OR3、−SR又は−NR3R4(ここで、R3
びR4は水素、(置換)アルキル基又は(置換)アリール
基である)であり;波線は立体化学がどちらでもよいこ
とを示し;R1とXとは一緒になって単結合を形成してい
てもよい;Yはハロゲン原子、又は−SR5、−SeR5(こ
こで、R5は水素、(置換)アルキル基、(置換)アリー
ル基である)であり;R2とX′とは一緒になって単結合
を形成していてもよい]で表される光学活性シトロネル
酸誘導体又はその対掌体の製法。 【効果】 光学活性シトロネル酸誘導体を、シクロペン
タン誘導体を原料として短工程で効率よく合成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下記一般式(I)で表
される光学活性シトロネル酸誘導体又はその対掌体の製
法に係る。一般式(I) [式中、R1は水素又はヒドロキシル保護基であり;Xは
水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
学がどちらでもよいことを示し;R1とXとは一緒になっ
て単結合を形成していてもよい]
【0002】
【発明が解決しようとする課題】上記一般式(I)で表
される光学活性シトロネル酸誘導体は、医薬、農薬及び
香料等の原料として重要であることが知られている。し
かしながら、これまでのところ実用的な合成法は知られ
ておらず、その開発が望まれていた。最近になって、本
発明者らは、光学活性カルボンから容易に得られるシク
ロペンタン誘導体(III)を還元開裂することによる光
学活性シトロネル酸誘導体(IV)の合成法確立した(特
願平4−47930号)。この方法によれば、次式に従い、N
a、K、Li等のアルカリ金属又はCa、Mg等のアルカリ土
類金属でなる還元剤の存在下、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド、液体アンモニア、アミン類の中から選ばれる溶
媒又はこれらと不活性有機溶媒との混合物中、温度−10
0〜+50℃においてシクロペンタン誘導体(III)を光学
活性シトロネル酸誘導体(IV)に還元開裂している。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、さらに穏
和で効率的な光学活性シトロネル酸誘導体の合成法を鋭
意研究した結果、下記一般式(II)で表される化合物を
原料として還元開裂を行う場合、効率よく前記一般式
(I)で表される光学活性シトロネル酸誘導体を合成で
きることを見出し、本発明に至った。一般式(II) [式中、R2は水素又はヒドロキシル保護基であり;X'は
水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
学がどちらでもよいことを示し;Yはハロゲン原子、又
は−SR5、−SeR5(ここで、R5は水素、置換又は未置換
のアルキル基、置換又は未置換のアリール基である)で
あり;R2とX'とは一緒になって単結合を形成していても
よい]。従って、本発明の目的は、一般式(I) [式中、R1は水素又はヒドロキシル保護基であり;Xは
水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
学がどちらでもよいことを示し;R1とXとは一緒になっ
て単結合を形成していてもよい]で表される光学活性シ
トロネル酸誘導体又はその対掌体の製法において、一般
式(II) [式中、R2は水素又はヒドロキシル保護基であり;X'は
水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
学がどちらでもよいことを示し;Yはハロゲン原子、又
は−SR5、−SeR5(ここで、R5は水素、置換又は未置換
のアルキル基、置換又は未置換のアリール基である)で
あり;R2とX'とは一緒になって単結合を形成していても
よい]で表されるシクロペンタン誘導体又はその対掌体
を還元開裂することを特徴とする光学活性シトロネル酸
誘導体又はその対掌体の製法を提供することにある。
【0004】
【作用】本発明による光学活性シトロネル酸誘導体の合
成工程は次のとおりである。 上記反応スキームにおいて、化合物(II)から化合物
(I)への還元開裂反応は、Zn、Sn、Mg等から選ばれる
金属、R6R7R8SnH(R6、R7、R8は、それぞれアルキル基
又はアリール基である)などの水素化スズ化合物、又は
SmX''2(X''はCl、Br、Iから選ばれるハロゲン原子を
表す)等のハロゲン化サマリウムから選ばれる還元剤の
存在下で行われ、特にSmI2が好適な結果を与える。該反
応で用いられる溶媒としては、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド、テトラヒドロフラン、エーテル、ヘキサン、ジ
オキサン、メタノール等から選ばれる不活性な有機溶媒
か、それらの混合溶媒があげられる。特に好適な溶媒
は、ヘキサメチルリン酸トリアミドと他の不活性な有機
溶媒との混合溶媒である。また該反応の反応温度は−10
0℃〜+100℃の範囲であり、特にヘキサメチルリン酸ト
リアミド中で行う場合には−20℃〜+50℃が好適であ
る。
【0005】
【実施例】本発明をさらに説明するため、好適な実施例
を例示するが、本発明はこれらに限定されない。 実施例1(3R,4R)−3,7−ジメチル−6−オクテン−4−オ
ライド(10)の合成 脱気した無水ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)(5
ml)にアルゴン雰囲気下、0.1M SmI2−テトラヒドロフ
ラン(THF)溶液(100ml,10ミリモル)を加え、室温で撹拌
し、脱気したメチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロ
モ−1−メチルエチル)−3−ヒドロキシ−2−メチル
シクロペンタンカルボキシレート(1)(1ミリモル)のTH
F(5ml)溶液を1 時間かけてゆっくりと滴下した。室
温で30分間撹拌後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液3mlを加え、酸素の存在下で激しく撹拌した。反応
液の紫色が消失した後、反応液をエ−テルで希釈し、セ
ライト濾過した。濾液を水及び飽和食塩水で順次洗い、
有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を
留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1V/
V)流分より化合物(10)(収率15%)を無色油状物とし
て得た。本化合物の各種スペクトルデータは文献記載
(特願平4−47930号)のものと一致し、比旋光度の符
号は逆の値を示した。 実施例2(3R,4R)−3,7−ジメチル−6−オクテン−4−オ
ライド(10)の合成 メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−クロロ−1−メチ
ルエチル)−3−ヒドロキシ−2−メチルシクロペンタ
ンカルボキシレート(2)を用いて実施例1と同様の反
応操作を行い、化合物(10)を収率24%で得た。 実施例3−9 次表に示す化合物(3)−(9)を原料として実施例1と
同様の反応操作を行い、それぞれ光学活性シトロネル酸
誘導体(11)−(14)を得た。原料化合物、生成物及び収
率を次表に示す。実施例 出発原料 OR2 X' 生成物 OR1 収率(%) 3 (3) β-OTBS OMe Br (11) β-OTBS OMe 55 4 (4) 〃 〃 Cl 〃 〃 〃 78 5 (5) β-OMe 〃 Br (12) β-OMe 〃 48 6 (6) 〃 〃 Cl 〃 〃 〃 77 7 (7) 〃 Me Br (13) 〃 Me 43 8 (8) 〃 〃 Cl 〃 〃 〃 18 9 (9) α-OTBS OMe 〃 (14) α-OTBS OMe 60
【0006】得られた各生成物(11)−(14)の分析デー
タは下記のとおりである。メチル(3R,4R)−4−tert−ブチルジメチルシロキシ
−3,7−ジメチル−6−オクテノエート(11) IRνCHCl3 cm-1:1730 NMR(CDCl3)δ:0.02及び0.03(各々3H,各々 s,2×C
H3),0.88(9H,s,tBu),0.89(3H,d,J=6.7Hz,CH
3),1.61及び1.69(各々3H,各々 s,2×CH3),2.00−
2.30(4H,m,C2−H,C3−H及びC5−H2),2.46(1H,d
d,J=3.7及び13.4Hz,C2−H),3.60(1H,dt,J=3.1
及び6.7Hz,C4−H),3.66(3H,s,CH3),5.09(1H,
t,J=7.3Hz,C6−H) MS m/z 理論値;C16H31O3Si:299.2041(M+) 実測値;299.2038(M+) [α]D −5.6°(c=0.25,CHCl3メチル(3R,4R)−4−メトキシ−3,7−ジメチル−
6−オクテノエート(12) IRνCHCl3 cm-1:1730 NMR(CDCl3)δ:0.93(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.67及
び1.71(各々3H,各々 s,2×CH3),2.05−2.30(4H,
m,C2−H,C3−H及びC5−H2),2.46(1H,dd,J=3.7及
び12.8Hz,C2−H),3.07(1H,dt,J=3.1及び6.7Hz,C
4−H),3.35(3H,s,OCH3),3.67(3H,s,CH3),5.13
(1H,t,J=6.7Hz,C6−H) [α]D +4.9°(c=0.28,CHCl3(4R,5R)−5−メトキシ−4,8−ジメチル−7−ノ
ネン−2−オン(13) IRνCHCl3 cm-1:1720 NMR(CDCl3)δ:0.88(3H,d,J=6.1Hz,CH3),1.63及
び1.71(各々3H,各々 s,CH3),2.14(3H,s,COC
H3),2.04−2.37(4H,m,C3−H,C4−H及びC6−H2),
2.58(1H,dd,J=7.9及び19.5Hz,C3−H),3.04(1H,
dt,J=3.1及び6.7Hz,C5−H),3.33(3H,s,OCH3),
5.14(1H,t,J=7.3Hz,C7−H) [α]D +2.9°(c=0.13,CHCl3メチル(3R,4S)−4−tert−ブチルジメチルシロキシ
−3,7−ジメチル−6−オクテノエート(14) NMR(CDCl3)δ:0.03(6H,s,2×SiCH3),0.88(9H,
s,tBu),0.93(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.60及び1.69
(各々3H,各々 s,CH3),2.00−2.21(4H,m,C2−H,
C3−H及びC5−H2),2.48(1H,dd,J=8.5及び19.5Hz,
C2−H),3.53(1H,dt,J=3.7及び6.7Hz,C4−H),3.6
6(3H,s,CH3),5.13(1H,t,J=7.3Hz,C6−H)
【0007】次に、上記実施例において出発原料として
使用した各化合物(1)−(9)の合成法を参考例として
述べる。各化合物の合成過程を下記スキームI及びIIに
示す。
【0008】参考例1メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−メチ
ルエチル)−3−ヒドロキシ−2−メチルシクロペンタ
ン−1−カルボキシレート(1)の合成(スキームI参
照) メチル(1S,2R,3R,5R)−3−ヒドロキシ−5−イソ
プロペニル−2−メチルシクロペンタン−1−カルボキ
シレート(15)(特開平1−40447号)(105mg,0.53ミリモル)
を酢酸(3ml)に溶解し、該溶液に25%HBr−酢酸(0.2
ml)を滴下し、室温で5分間撹拌した。氷水中に反応液
を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水洗
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1v/v)
流分より化合物(1)(100mg,67.6%)を無色油状物と
して得た。 IRνCHCl3 cm-1:3300,1730 NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.67及
び1.73(各々3H,各々 s,2×CH3),1.92(1H,ddd,J
=5.5,9.2及び13.4Hz,C4−H),2.04−2.54(2H,m,C
2−H及びC4−H),2.10(1H,br s,OH),2.51(1H,t,
J=7.9Hz,C1−H),2.59(1H,dt,J=7.9及び9.2Hz,C
5−H),3.73(3H,s,CH3),3.85(1H,q,J=5.5Hz,C
3−H) [α]D −34.2°(c=0.21,CHCl3) 参考例2メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−クロロ−1−メチ
ルエチル)−3−ヒドロキシ−2−メチルシクロペンタ
ン−1−カルボキシレート(2)の合成(スキームI参
照) 上記化合物(15)(200mg,1.01ミリモル)をエーテル(3m
l)に溶解し、その撹拌溶液に氷冷下塩酸ガスを飽和さ
せ、室温で1 時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、水層
を酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1v/
v)流分より化合物(2)(237mg,100%)を無色油状物
として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1730,3300 NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,d,J=7.3Hz,CH3),1.50及
び1.55(各々3H,各々 s,2×CH3),1.90(1H,ddd,J
=5.5,9.2及び13.4Hz,C4−H),2.00(1H,br s,O
H),2.05−2.15(2H,m,C2−H及びC4−H),2.52(1H,
t,J=7.9Hz,C1−H),2.80(1H,dt,J=7.9及び9.2H
z,C5−H),3.72(3H,s,CH3),3.82(q,J=5.5Hz,C
3−H) MS m/z 理論値;C11 H19 O3 35Cl:234.1021(M+) 実測値;234.1014(M+) 理論値;C11 H19 O3 37Cl:236.0993(M+) 実測値;236.1001(M+) 元素分析 理論値;C11 H19 O3 Cl:C,56.29;H,8.16 実測値;C,56.99;H,8.44. [α]D −28.2°(c=2.3,CHCl3) 参考例3メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−メチ
ルエチル)−3−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−
メチルシクロペンタン−1−カルボキシレート(3)の
合成(スキームI参照) 上記化合物(1)(27.5mg,0.10ミリモル)をジメチルホルム
アミド(DMF)(0.5ml)に溶解し、トリエチルアミン(40
mg,0.40ミリモル)及びtert−ブチルジメチルクロロシラン
(45mg,0.30ミリモル)を順次加え、アルゴン雰囲気下、室
温で3時間撹拌した。反応液に氷水を加え、酢酸エチル
で抽出した。得られた有機層を水洗し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸
エチル(50:1v/v)流分より化合物(3)(32.5mg,8
3.9%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1730 NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s,2×CH3),0.88(9H,
s,tBu),1.05(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.63及び1.72
(各々3H,各々 d,2×CH3),1.81(1H,ddd,J=7.
3,10.4及び12.8Hz,C4−H),1.96−2.10(2H,m,C2−
H及びC4−H),2.39(1H,dd,J=8.6及び10.4Hz,C1−
H),2.56(1H,ddd,J=5.5,8.6及び10.4Hz,C5−H),
3.70(3H,s,CH3),3.74(1H,q,J=7.3Hz,C3−H) MS m/z 理論値;C16 H30 O3 79BrSi:377.1148
(M+) 実測値;377.1155(M+) 理論値;C16 H30 O3 81BrSi:379.1126(M+-15) 実測値;379.124(M+-15) [α]D −40.5°(c=0.33,CHCl3)
【0009】参考例4メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−クロロ−1−メチ
ルエチル)−3−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−
メチルシクロペンタン−1−カルボキシレート(4)の
合成(スキームI参照) 化合物(2)(30mg,0.128ミリモル)を上記化合物(3)の
合成法と同様に処理し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(97:3v/v)流分より化合物(4)(43.2mg,97.0
%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1730 NMR(CDCl3)δ:0.05(6H,s,2×CH3),0.88(9H,
s,tBu),1.04(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.46及び1.54
(各々3H,各々 s,2×CH3),1.79(1H,ddd,J=7.
3,10.4及び12.8Hz,C4−H),1.94−2.08(2H,m,C2−
H及びC4−H),2.40(1H,dd,J=8.5及び10.4Hz,C1−
H),2.78(1H,ddd,J=5.5,8.5及び10.4Hz,C5−H),
3.69(1H,q,J=7.3Hz,C3−H),3.70(3H,s,CH3) MS m/z 理論値;C16 H30 O3 35ClSi:333.1653(M+-
15) 実測値;333.1655(M+-15) 理論値;C16 H30 O3 37ClSi:335.1621(M+-15) 実測値;335.1613(M+-15) [α]D 38.6°(c=0.42,CHCl3) 参考例5メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−メチ
ルエチル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペンタン
−1−カルボキシレート(5)の合成(スキームII参
照) 1)メチル(1S,2R,3R,5R)−5−イソプロペニル−
3−ヒドロキシ−2−メチルシクロペンタン−1−カル
ボキシレート(16)の合成 化合物(15)(3.3g,16.3ミリモル)をDMF(30ml)に溶解
し、氷冷下で60%水素化ナトリウム(750mg,19ミリモル)
を加えた後、アルゴン雰囲気下、室温で撹拌した。30分
後、反応液を再び氷冷し、ヨウ化メチル(5.8g,41ミリモ
ル)をゆっくりと滴下し、アルゴン雰囲気下、室温で2
時間撹拌した。反応液に酢酸(1.03g,17.2ミリモル)をゆ
っくりと滴下した後、酢酸エチル(300ml)で希釈し
た。ついで有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した後、減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチ
ル(12:1v/v)流分より化合物(16)(2.91g,84.2
%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1650,1730 NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.77
(1H,ddd,J=7.3,10.4及び13.4Hz,C4−H),1.95(1
H,ddd,J=3.7,7.9及び13.4Hz,C4−H),2.19−2.30
(2H,m,C1−H及びC2−H),3.04(1H,dt,J=10.4及
び7.9Hz,C5−H),3.30(3H,s,OCH3),3.77(1H,dd
d,J=3.7,4.3及び7.3Hz,C3−H),3.67(3H,s,C
H3),4.72及び4.75(各々1H,各々 s,C=CH2) [α]D −53.0°(c=2.03,CHCl32)メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−
メチルエチル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペン
タン−1−カルボキシレート(5)の合成 上記化合物(16)(1g,4.7ミリモル)を用いて参考例1と同
様の反応操作を行い、化合物(5)(1.27g,91.9%)を
無色針状晶として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1720 NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.65及
び1.74(各々3H,各々 s,2×CH3),1.90(1H,ddd,J
=6.7,9.2及び13.4Hz,C4−H),2.02−2.23(2H,m,C
2−H及びC4−H),2.44(1H,t,J=9.2Hz,C1−H),2.5
5(1H,dt,J=6.7及び9.2Hz,C5−H),3.33(3H,s,O
CH3),3.38(1H,q,J=6.7Hz,C3−H),3.71(3H,s,
CH3) 元素分析 理論値;C12 H21 O3 Br:C,49.16;H,7.2
2. 実測値;C,48.65;H,7.40. [α]D −51.7°(c=12.13,CHCl3
【0010】参考例6メチル(1R,2R,3R,5R)−5−(1−クロロ−1−メチ
ルエチル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペンタン
−1−カルボキシレート(6)の合成(スキームII参
照) 化合物(16)(50mg,0.24ミリモル)を用いて参考例2と同様
の反応操作を行い、化合物(6)(52mg,88.7%)を無色
針状晶として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1730 NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,d,J=7.3Hz,CH3),1.48及
び1.55(各々3H,各々 s,2×CH3),1.87(1H,ddd,J
=5.5,9.8及び13.4Hz,C4−H),2.02−2.21(2H,m,C
2−H及びC4−H),2.45(1H,t,J=9.8Hz,C1−H),2.7
9(1H,dt,J=7.9及び9.8Hz,C5−H),3.32(3H,s,O
CH3),3.34(1H,q,J=5.5Hz,C3−H),3.71(3H,s,
CH3) 元素分析 理論値;C12 H21 O3 Cl:C,57.94;H,8.51 実測値;C,57.31;H,8.72 [α]D −48.7°(c=0.13,CHCl3) 参考例7(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−メチルエチ
ル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペント−1−イ
ル メチル ケトン(7)の合成(スキームII参照) 1)(1S,2R,3R,5R)−5−イソプロペニル−3−メト
キシ−2−メチルシクロペンタン−1−カルボン酸(1
7)の合成 上記化合物(16)(1g,4.7ミリモル)をメタノール(10ml)
に溶解し、20%水酸化ナトリウム水溶液(9.4ml,47ミリモ
ル)を加えて室温で2 時間撹拌した。メタノールを留去
した後、塩酸でpH1とし、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去
し、化合物(17)(934mg,100%)を得た。 IRνCHCl3 cm-1:3100,1710,1640 NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.73
(3H,s,CH3),1.76(1H,ddd,J=7.3,11.0及び14.0
Hz,C4−H),1.98(1H,ddd,J=3.7,7.9及び14.0Hz,
C4−H),2.25−2.33(2H,m,C1−H及びC2−H),3.05
(1H,dt,J=7.9及び11.0Hz,C5−H),3.32(3H,s,O
CH3),3.41(1H,dt,J=3.7及び7.3Hz,C3−H),4.76
及び4.79(各々1H,各々 s,C=CH2) [α]D −51.7°(c=0.44,CHCl32)(1S,2R,3R,5R)−5−イソプロペニル−3−メト
キシ−2−メチルシクロペント−1−イル メチル ケ
トン(18)の合成 化合物(17)(50mg,0.25ミリモル)を無水THF(2ml)に溶
解し、アルゴン雰囲気下、−78℃で1.4Mメチルリチウ
ム−THF溶液(1.08ml,0.77ミリモル)をゆっくりと滴下し
た後、反応液を室温まで昇温し、12時間撹拌した。反応
液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(9:1v
/v)流分より化合物(18)(28.4mg,57.4%)を無色油
状物として得た IRνCHCl3 cm-1:1710,1650 NMR(CDCl3)δ:1.10(3H,d,CH3),1.72(3H,s,C
H3),1.77(1H,ddd,J=6.7,10.4及び13.4Hz,C4−
H),1.95(1H,ddd,J=3.7,7.9及び13.4Hz,C4−H),
2.13(3H,s,COCH3),2.24(1H,m,C2−H),2.38(1
H,t,J=10.4Hz,C1−H),2.97(1H,dt,J=7.9及び1
0.4Hz,C5−H),3.31(3H,s,OCH3),3.38(1H,dt,J
=3.7及び6.7Hz,C3−H),4.75(2H,s,C=CH2) MS m/z 理論値;C12 H20 O2:196.1463(M+) 実測値;196.1471(M+) [α]D −47.5°(c=0.21,CHCl33)(1R,2R,3R,5R)−5−(1−ブロモ−1−メチルエ
チル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペント−1−
イル メチル ケトン(7)の合成 化合物(18)(20mg,0.10ミリモル)を用いて上記化合物
(1)の合成法と同様に処理し、化合物(7)(22.3mg,
78.9%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1720 NMR(CDCl3)δ:1.19(3H,d,J=7.3Hz,CH3),1.59及
び1.74(各々3H,各々 s,2×CH3),1.94−2.14(3H,
m,C2−H及びC4−H2),2.25(3H,s,COCH3),2.58−2.
71(2H,m,C1−H及びC5−H),3.29(3H,s,CH3),3.3
8(1H,q,J=4.9Hz,C3−H) MS m/z 理論値;C12 H21 O2 79Br:276.0726(M+) 実測値;276.2726(M+) 理論値;C12 H21 O2 81Br:278.0706(M+) 実測値;278.0714(M+) [α]D −21.2°(c=0.22,CHCl3
【0011】参考例8(1R,2R,3R,5R)−5−(1−クロロ−1−メチルエチ
ル)−3−メトキシ−2−メチルシクロペント−1−イ
ル メチル ケトン(8)の合成(スキームII参照) 上記化合物(18)(88mg,0.449ミリモル)を用いて上記化合
物(2)の製法と同様に処理し、化合物(8)(89mg,8
5.3%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1710 NMR(CDCl3)δ:1.16(3H,d,J=7.3Hz,CH3),1.42及
び1.56(各々3H,各々 s,2×CH3),1.86−2.12(3H,
m,C2−H及びC4−H2),2.24(3H,s,COCH3),2.61(1
H,t,J=7.9Hz,C1−H),2.90(1H,q,J=7.9Hz,C5
−H),3.29(3H,s,CH3),3.35(1H,q,J=4.9Hz,C3
−H) [α]D −18.7°(c=0.15,CHCl3) 参考例9メチル(1R,2R,3S,5R)−5−(1−クロロ−1−メチ
ルエチル)−3−tert−ブチルジメチルシロキシ−2−
メチルシクロペンタン−1−カルボキシレート(9)の
合成(スキームI参照) 1)メチル(1S,2R,3S,5R)−3−ベンゾイルオキシ
−5−イソプロペニル−2−メチルシクロペンタン−1
−カルボキシレート(19)の合成 上記化合物(15)(35mg,0.19ミリモル)、トリフェニルホス
フィン(60mg,0.23ミリモル)及び安息香酸(35mg,0.29ミリ
モル)を無水THF に溶解し、氷冷撹拌下でジエチルアゾジ
カルボキシレート(40mg,0.23ミリモル)をゆっくり滴下し
た。10分間撹拌後、反応液を酢酸エチルで希釈し、2%
水酸化ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で順次洗い、有
機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留
去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、ヘキサン−酢酸エチル(12:1v/v)流分より
化合物(19)(51.5mg,96.5%)を無色油状物として得
た。 IRνCHCl3 cm-1:1720,1650 NMR(CDCl3)δ:1.09(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.73
(3H,s,CH3),1.78(1H,ddd,J=2.4,7.9及び15.3H
z,C4−H),2.39−2.61(2H,m,C2−H及びC4−H),2.7
6(1H,t,J=11.0Hz,C1−H),2.99(1H,dt,J=8.5
及び10.4Hz,C5−H),3.72(3H,s,CH3),4.74及び4.8
1(各々1H,各々 s,C=CH2),5.45(1H,dt,J=2.5及
び6.1Hz,C3−H),7.45(2H,t,J=7.3Hz,2×m-Ar
H),7.57(1H,t,J=7.3Hz,p−ArH),8.03(2H,d,J
=7.3Hz,2×o-ArH) [α]D +33.0°(c=3.0,CHCl32)メチル(1S,2R,3S,5R)−3−ヒドロキシ−5−
イソプロペニル−2−メチルシクロペンタン−1−カル
ボキシレート(20)の合成 上記化合物(19)(100mg,0.35ミリモル)を無水THF に溶解
し、28%ナトリウムメトキシド−メタノール溶液(0.2m
l,0.98ミリモル)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液
に酢酸(69mg,1.15ミリモル)を滴下し、酢酸エチルで希釈
した。反応液を水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
減圧下で溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:
1v/v)流分より化合物(20)(65mg,100%)を無色油
状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1650,1730,3400 NMR(CDCl3)δ:1.05(3H,d,J=7.3Hz,CH3),1.55
(1H,br s,OH),1.59(1H,ddd,J=2.4,7.9及び14.
0Hz,C4−H),1.73(3H,s,CH3),2.16(1H,ddq,J=
5.5,11.0及び7.3Hz,C2−H),2.36(1H,ddd,J=6.
1,11.0及び14.0Hz,C4−H),2.62(1H,t,J=11.0H
z,C1−H),2.88(1H,dt,J=7.9及び11.0Hz,C5−
H),3.69(3H,s,CH3),4.19(1H,dt,J=2.4及び6.1
Hz,C3−H),4.72及び4.78(各々1H,各々 s,C=CH2) MS m/z 理論値;C11 H18 O3:198.1255(M+) 実測値;198.1247(M+) [α]D 5.9°(c=0.61,CHCl33)メチル(1R,2R,3S,5R)−5−(1−クロロ−1−
メチルエチル)−3−ヒドロキシ−2−メチルシクロペ
ンタン−1−カルボキシレート(21)の合成 上記化合物(20)(189mg,0.95ミリモル)を用いて化合物
(2)の合成法と同様の反応操作を行い、化合物(21)
(198mg,88.4%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:3400,1730 NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,d,J=6.7Hz,CH3),1.52及
び1.57(各々3H,各々 s,2×CH3),1.62(1H,br s,
OH),1.79(1H,ddd,J=1.2,5.5及び14.7Hz,C4−
H),2.07(1H,ddq,J=4.3,11.0及び6.7Hz,C2−H),
2.33(1H,ddd,J=4.3,11.0及び14.7Hz,C4−H),2.6
3−2.80(2H,m,C1−H及びC5−H),3.72(3H,s,C
H3),4.08(1H,dt,J=1.2及び4.3Hz,C3−H) MS m/z 理論値;C11 H19 O3 35Cl:234.1021(M+) 実測値;234.1019(M+) [α]D 2.3°(c=0.33,CHCl34)メチル(1R,2R,3S,5R)−5−(1−クロロ−1−
メチルエチル)−3−tert−ブチルジメチルシロキシ−
2−メチルシクロペンタン−1−カルボキシレート
(9)の合成 上記化合物(21)(165mg,0.70ミリモル)を用いて化合物
(3)の合成法と同様の反応操作を行い、(9)(194mg,
79.1%)を無色油状物として得た。 IRνCHCl3 cm-1:1720 NMR(CDCl3)δ:0.03及び0.05(各々3H,各々 s,2×C
H3),0.89(9H,s,tBu),0.96(3H,d,J=6.7Hz,C
H3),1.51及び1.52(各々3H,各々 s,2×CH3),1.67
(1H,ddd,J=2.4,6.7及び14.0Hz,C4−H),2.05(1
H,ddq,J=4.9,10.4及び6.7Hz,C2−H),2.19(1H,d
dd,J=4.9,10.4及び14.0Hz,C4−H),2.63(1H,t,J
=10.4Hz,C1−H),2.78(1H,dt,J=6.7及び10.4Hz,
C5−H),3.70(3H,s,CH3),4.08(1H,dt,J=2.4及
び4.9Hz,C3−H) [α]D +32.5°(c=1.94,CHCl3
【0012】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、光学活性
シトロネル酸誘導体を、公知のシクロペンタン誘導体を
原料として短工程で効率よく合成することが可能となっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 327/10 8619−4H C07D 307/33 (72)発明者 森 和歌子 東京都豊島区南長崎3−1−5 株式会社 堀内伊太郎商店本社分室内 (72)発明者 内藤 功一 東京都東村山市久米川町5−29−7 株式 会社堀内伊太郎商店村山工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) [式中、R1は水素又はヒドロキシル保護基であり;Xは
    水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
    アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
    3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
    又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
    学がどちらでもよいことを示し;R1とXとは一緒になっ
    て単結合を形成していてもよい]で表される光学活性シ
    トロネル酸誘導体又はその対掌体の製法において、一般
    式(II) [式中、R2は水素又はヒドロキシル保護基であり;X'は
    水素、置換又は未置換のアルキル基、置換又は未置換の
    アリール基、又は−OR3、−SR4又は−NR3R4(ここで、R
    3及びR4は水素、置換又は未置換のアルキル基又は置換
    又は未置換のアリール基である)であり;波線は立体化
    学がどちらでもよいことを示し;Yはハロゲン原子、又
    は−SR5、−SeR5(ここで、R5は水素、置換又は未置換
    のアルキル基、置換又は未置換のアリール基である)で
    あり;R2とX'とは一緒になって単結合を形成していても
    よい]で表されるシクロペンタン誘導体又はその対掌体
    を還元開裂することを特徴とする、光学活性シトロネル
    酸誘導体又はその対掌体の製法。
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