JPH07316136A - ベンゾキノリノンの合成 - Google Patents

ベンゾキノリノンの合成

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JPH07316136A
JPH07316136A JP7126402A JP12640295A JPH07316136A JP H07316136 A JPH07316136 A JP H07316136A JP 7126402 A JP7126402 A JP 7126402A JP 12640295 A JP12640295 A JP 12640295A JP H07316136 A JPH07316136 A JP H07316136A
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JP7126402A
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James E Audia
ジェイムズ・エドモンド・オーディア
James J Droste
ジェイムズ・ジョーゼフ・ドロステ
Perry C Heath
ペリー・クラーク・ヒース
Leland O Weigel
レランド・オットー・ウェイゲル
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Eli Lilly and Co
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Eli Lilly and Co
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    • C07C319/14Preparation of thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides of sulfides
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    • C07D221/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom as the only ring hetero atom, not provided for by groups C07D211/00 - C07D219/00
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベンゾキノリノン類の製法を提供する。 【構成】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素、クロロ、ブロモまたはフルオロであ
って、7位、8位または9位に位置する]で示される1
0b−メチル−3−オキソベンゾ[f]キノリン化合物の
「ワン−ポット(one−pot)」法による製法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、有機化学、製薬化学および化学
工業の分野に属し、5α−リダクターゼ(還元酵素)阻害
剤として、また更には、その他の薬剤の製造の為の中間
体として有用であるベンゾキノリノン類の簡便かつ経済
的な製法を提供するものである。
【0002】現在、薬学研究の活発な分野の1つとし
て、5α−還元酵素の阻害が挙げられるが、この酵素
は、テストステロンをより強力なアンドロゲンであるジ
ヒドロテストステロンに転換する酵素である。5α−還
元酵素の阻害剤は、ジヒドロテストステロンの形成を妨
げて、男性型禿頭および良性前立腺肥大を含む、非常に
望ましくない多くの病態を改善し得ることが実証されて
いる。現在、米国では、良性前立腺肥大の処置に、5α
−還元酵素阻害剤であるフィナステライド(Finasterid
e)が認可されている[Mocelliniら,The Prostate
22,291−99(1993)]。
【0003】Audiaらは、5α−還元酵素阻害剤である
一群のオクタヒドロベンゾ[f]キノリノンを開示してい
る[米国特許第5,239,075号;Tet.Let.
,7001(1993)およびJ.Med.Chem.
,421(1993)を参照]。本発明は、それら幾
つかの化合物に関し、改良された合成法を提供するもの
である。
【0004】本発明は、式(I):
【化5】 [式中、Rは水素、クロロ、ブロモまたはフルオロであ
って、7位、8位または9位に位置する]で示される化
合物の製法であって、エーテル溶媒中、式(II):
【化6】 で示される化合物をヨウ化メチルと反応させて、式(II
I):
【化7】 で示される化合物を製造し、無水アクリル酸またはアク
リル酸クロリドを式(III)で示される化合物を含む反
応混合物と合わせて、式(IV):
【化8】 で示される化合物を製造し、炭酸水素ナトリウムを加え
て反応を停止させ、式(IV)で示される化合物を含む有
機溶液を蒸発させ、溶媒がない状態で、式(IV)で示さ
れる化合物を含む残留物をトリアルキルシランおよびト
リフルオロ酢酸と混合することにより、式(I)で示さ
れる化合物を製造することから成る製法を提供する。
【0005】本明細書では終始、温度は摂氏度で表し、
また量、比率等の表現は、特にことわらない限り、重量
単位である。
【0006】式(I)で示される化合物の以前の合成
は、米国特許第5,239,075号に教示されたが、そ
こでは、該化合物が薬剤として活性であり、また更に
は、その窒素原子をアルキル化することにより、薬剤の
合成に係わる中間体として使用できるということが示さ
れている。以下に示すように、該窒素原子は、核の4位
に位置する。
【化9】
【0007】置換基Rは、核の7位、8位または9位の
いずれかに位置し得る。
【0008】本発明によって改良されたその他の合成法
は、欧州特許公開第0564193号に示された。その
合成は、現在のアザ−環化工程および還元−開裂工程に
関する一般的ケースであり、単離または精製することな
く、該工程を組み合わせるという改良に欠ける。
【0009】本発明の方法は、化学者達の間で「ワン−
ポット(one-pot)」として知られているタイプの方法で
あるが、これは、中間生成物を精製または単離すらする
ことなく、その全工程を順次行うことができるからであ
る。それどころか、その方法は、溶媒を蒸発させたり、
溶媒を置き換えたりすることを多く必要とするが、1つ
の反応器、即ちポットで行うことが可能である。
【0010】本発明の方法は不斉反応であって、式
(I)で示される化合物の特異的鏡像異性体を製造する
が、これは、最も良い生理学的活性を与える。
【0011】式(II)で示される出発原料は、欧州特許
公開第0564193号に示されている方法を変更する
ことにより、最も簡便に製造される。不飽和環上に所望
の置換基Rを有する置換2−テトラロンを()−(+)−
フェネチルアミンと反応させて、式:
【化10】 で示される中間体を製造する。この反応は、p−トルエ
ンスルホン酸のような強酸の存在下、トルエン中、高
温、特に還流温度で行うのが好都合である。この反応で
水が生成するならば、除去しなければならず、水が生成
されないということは、反応が完了したことを示す。約
1.05〜1.10当量といったように少し過剰のフェネ
チルアミンを使用すべきである。あるいはまた、テトラ
ヒドロフラン(THF)を溶媒として使用することがで
き、その場合には、モレキュラーシーブを使用して反応
混合物を脱水するのが特に好都合であるが、その方法で
解離するであろう水の量に比べて、少なくとも2倍の重
量のモレキュラーシーブを使用する。
【0012】上記フェネチルアミノ化合物をリチオ化し
て、式(II)で示される出発原料を製造する。その反応
は、例えば、n−ブチルリチウムを用いて、またはリチ
ウムジイソプロピルアミド(LDA)を用いて行うことが
できる。その反応を好ましくはLDAを用いて行う場
合、その方法で使用する直前に、LDAがジイソプロピ
ルアミンおよびn−ブチルリチウムから新たに生成する
ならば、最も良い結果が得られる。最も良い結果を得る
には、約15〜25%という相当過剰なLDAを使用す
べきである。
【0013】LDA反応は、THF中、約−100℃〜
約0℃、好ましくは約−78℃〜約−10℃の範囲の低
温で行うのが最も良い。フェネチルアミノ化合物は、精
製したり、単離したりする必要はないが、最初の反応混
合物は減圧下に蒸発させて、その残留物をTHFに入れ
るべきである。フェネチルアミノ物質を溶液の形で、L
DAの冷テトラヒドロフラン溶液に加えるのが好まし
い。逆の方法で添加することも可能ではあるが、低収率
でしか得られない。その反応は一般に、1時間未満とい
う極めて短時間のうちに行うことができる。
【0014】式(II)で示されるリチオ化合物は、単離
したり、精製したりするのが困難であることから、リチ
オ化反応混合物中、溶液として本発明の方法に取り入れ
るべきである。
【0015】本発明の方法の第1工程では、式(II)で
示されるリチオ化合物をヨウ化メチルと反応させて、式
(III)で示される化合物を得る。約15〜25%過剰
のヨウ化メチルを使用して、ジエチルエーテル、メチル
ブチルエーテル、または好ましくはTHFといったよう
なエーテル溶媒中でその方法を行うのがよい。その反応
は、約−100℃〜約−50℃、最も好ましくは約−8
0℃〜約−60℃の範囲の低温では非常に急速である。
数分程度〜約1時間の範囲の反応時間が適しており、2
0分の反応時間が好ましいことが多い。
【0016】式(II)で示される化合物が、LDAを用
いてリチオ化することにより得られる反応混合物の形で
あることから、その反応混合物が残留するジイソプロピ
ルアミンを含有するならば、式(III)で示される化合
物を更に反応させる前に、そのアミンを中和しなくては
ならない。最も都合よくは、ヨウ化メチル混合物を放置
して、0℃付近の温度まで温め、十分な量のメタンスル
ホン酸を加えて、ジイソプロピルアミンを中和する。他
の強酸を使用することもできるが、メタンスルホン酸が
特に好都合であるのは、結果として得られるジイソプロ
ピルアミンのメタンスルホン酸塩が極僅かに可溶性であ
ることから、簡単な濾過または遠心分離により容易に除
去できるためである。
【0017】式(III)で示される化合物を含む反応混
合物を無水アクリル酸またはアクリル酸クロリドと合わ
せて、式(IV)で示される化合物を形成するアザ−環化
反応が開始される。THF中、トリエチルアミンやヒド
ロキノリンおよびブチル化ヒドロキシトルエンといった
ような安定剤を用いる、アクリル酸クロリドおよびアク
リル酸の反応で使用する直前に、好ましい試薬である無
水アクリル酸が生成されるのが最も良い。
【0018】アザ−環化反応は、無水アクリル酸または
アクリル酸クロリドを約−100℃〜約−70℃といっ
たような非常に低温で加え、その混合物を撹拌しながら
放置して、約−20℃〜約0℃の範囲の温度まで、また
さらには約10℃〜20℃まで非常にゆっくり温めるこ
とにより行うのが最も良い。その時間は、12〜15時
間ぐらいである。反応が所望通り完了しさえすれば、炭
酸水素ナトリウムを加えることにより反応を停止させ
る。約1.5〜約4当量の塩基、最も好ましくは約2当
量の塩基を使用するのが好ましい。塩基は、溶液(例え
ば、水溶液または水/ジメチルアミノピリジンのような
水性溶媒の溶液)として加えることができるが、該塩基
を固形で加えるのが好ましい。短時間のうちに塩基を加
えて反応を停止させながら、反応混合物を撹拌した後、
その混合物を濾過して、揮発性物質を除去し、溶媒をエ
ーテル溶媒、好ましくはジエチルエーテルで置き換えた
後、場合によっては、さらに飽和塩溶液で洗浄するとい
ったような精製工程を伴いながら、水性の塩基および水
性の酸で洗浄することにより、有機溶液となす。そのよ
うな処理法を利用するならば、次いで、その溶液を脱水
し、減圧下に蒸発させて、式(IV)で示される最終中間
体を含有する非揮発性の反応混合物を得る。他方、反応
を停止させた反応混合物から得られる残留物は、所望な
らば、処理することなく続けて用いることができる。
【0019】アザ−環化工程から得られる残留物を冷却
して、トリアルキルシランおよびトリフルオロ酢酸の冷
混合物を加える。その添加は、約−40℃〜約0℃の範
囲の低温で行うべきであり、他の溶媒は一切使用しな
い。約10〜50当量、最も好ましくは約20〜30当
量の範囲の多量のトリフルオロ酢酸を使用する。好まし
いトリアルキルシランはトリエチルシランであるが、ト
リメチルシラン、トリプロピルシラン等もまた使用する
ことができる。約5〜20当量、最も好ましくは約7〜
15当量の範囲の相当過剰なトリアルキルシランを使用
する。その混合物を放置して、約30℃まで徐々に温め
ながら、約10〜20時間撹拌した後、その混合物を高
温、好ましくは還流温度まで徐々に加熱し、その温度で
2〜6時間といったように数時間撹拌して、式(I)で
示される化合物の形成が完了する。
【0020】式(I)で示される生成物を含有する残留
物を、好ましくはジクロロメタンといったようなハロア
ルカンに溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液といったよ
うな塩基で洗浄して、減圧下に濃縮する。残留物を例え
ばエーテル溶媒で完全に洗浄するが、これはジエチルエ
ーテルであるのが好ましいことが多く、精製された所望
の式(I)で示される化合物が得られる。
【0021】本発明の方法に関してある特定の詳細が特
に好ましく、またそれらに関する強調点を読者が確実に
理解できるよう個々に述べる。読者にはまた、さらに特
に好ましい本発明の変化態様が得られるよう、好ましい
態様を組み合わせることもできるということが分かるで
あろう。 1) R基が8位に位置する; 2) R基がブロモまたはクロロを表す; 3) 残留するジイソプロピルアミンを含有する反応混
合物として、式(II)で示される化合物が与えられる; 4) 上記反応混合物の溶媒がテトラヒドロフランであ
る; 5) 式(II)で示される化合物とヨウ化メチルとの反
応を約−80℃〜約−60℃で行う; 6) ヨウ化メチル工程から得られる反応混合物をさら
にメタンスルホン酸で処理する; 7) 無水アクリル酸を使用して、系中で製造する; 8) アザ−環化工程を約−100℃〜約−70℃で開
始させた後、約−20℃〜約20℃まで温める; 9) 固形の炭酸水素ナトリウムを加えることにより、
アザ−環化反応を停止させる; 10) 還元−開裂工程を約−40℃〜約0℃で開始させ
た後、その混合物の還流温度まで徐々に温める。
【0022】さらに本発明に関して読者に教示しよう
と、また本発明を行う最も好ましい方法が完全確実に理
解されるよう、以下に実施例を示す。
【0023】製 造 例 1 〈()−6−ブロモ−2−(1−フェニルエチルアミノ)
−3,4−ジヒドロナフタレン,リチウム塩〉
【0024】
【化11】
【0025】水分離器を備えた2000mlの丸底フラス
コ中で、6−ブロモ−2−テトラロン(45.0g,20
0mmol,未訂正、強度90%,0.90当量,訂正)を
()−(+)−フェネチルアミン(26.6g,220mmo
l,1.10当量)、p−トルエンスルホン酸(160mg,
0.84mmol,0.004当量)、およびトルエン(600
ml)と共に還流した。水を含まない留出物が得られるま
で還流し続けた後、トルエン約250mlを約2〜3時間
かけて回収した。その混合物を約30〜35℃まで冷却
して、減圧下に濃縮した。
【0026】エナミン中間体を含有する上記残留物をテ
トラヒドロフラン(THF,480g,540ml)に溶解
して、−50℃以下に冷却した。このエナミン溶液をリ
チウムジイソプロピルアミド(LDA,1.15当量)溶
液にカニューレを通して−50〜−60℃で5分間かけ
て加えた。その溶液を20分間かけて−5℃まで温めた
後、−75℃まで再冷却すると、出発原料となるリチウ
ム塩の0.125M溶液が得られた。直ちに次の工程へ
と進める−不安定な中間体。
【0027】実 施 例 1 〈(4a)−(10b)−8−ブロモ−10b−メチル−
1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ
[f]キノリン−3−オン〉
【0028】工程A−ヨウ化メチル
【化12】
【0029】ヨウ化メチル(14.4ml,230mmol,1.
15当量)を注射器により製剤例1から得られた反応混
合物に−75〜−70℃で3分間かけて加えた。この溶
液を20分で−5℃まで温めた後、メタンスルホン酸
(24.8g,16.8ml,1.3当量)で処理して、メタ
ンスルホン酸ジイソプロピルアミンが混入した所望のエ
ナミン溶液を僅かに可溶性であるオフ−ホワイトの沈澱
として得た後、これを濾過により除去した。
【0030】工程B−アザ−環化
【化13】
【0031】上記工程から得られた反応混合物溶液を−
75℃で約5分間かけてアクリル酸クロリド(1.7当
量)で少しずつ処理した。次いで、その混合物を15時
間放置して、−8℃まで温めた。炭酸水素ナトリウム
(5〜7℃で水240ml中60g,添加時間15分間,
20分間撹拌,pHは塩基性である)を注ぎ入れることに
より反応を停止させた。ジメチルアミノピリジン(0.0
1当量,2mmol,244mg)を添加して、その混合物を
もう1時間撹拌する。その混合物を減圧下に濃縮して
(10〜25℃,開始体積2000ml;最終体積400m
l)、塩化メチレン(400ml)を加え、有機相を硫酸(1.
0N,100mlで2回,pH1−3)および炭酸水素ナト
リウム(1.0N,50ml,pH9)で洗浄した。有機抽出
物を乾燥し、4Åのモレキュラーシーブ約20gで濾過
清澄した。その混合物を減圧下に濃縮して、全体の重量
を129.6gとした。
【0032】工程C−還元−開裂
【化14】
【0033】上記残留物約103gにトリエチルシラン
37mlおよびトリフルオロ酢酸46mlを25℃で加え
た。1.5時間後には、約50%が還元を完了した。T
LCによると、さらに約12時間後に還元が完了した。
次いで、その混合物を2.5時間還流した。その混合物
を放冷し、減圧下に濃縮して、約25gとした。残留物
を塩化メチレン400mlに溶解し、水酸化ナトリウム水
溶液(pH11程度)で洗浄して、減圧下に濃縮した。次
いで、この濃縮物をジエチルエーテル(22℃、次いで
0℃で数時間で約5倍量)で処理した。その混合物を濾
過し、エーテルで数回すすぐと、乾燥後に所望の生成物
が白色の結晶固体として得られた(収率=ブロモテトラ
ロンの純度に基づいて約60%)。
【0034】1% 酢酸アンモニウムを含有する25%
アセトニトリル水溶液を用いて2ml/分の割合で溶離さ
せ、220nmで検出器を操作する、WatersのNOVA
−PAK装置,C−18 3.9×150mmカラムを用い
ての逆相高速液体クロマトグラフィーにより分析した。 強度:91.2% 関連物質:6.8% 元素分析(C1416NOBrとして) 理論値:C 57.16;H 5.48;N 4.76;Br
27.16 実測値:C 55.08;H 5.43;N 4.30;Br
27.7813 C NMR(CDCl3):21.60,24.62,2
8.24,29.48,33.15,36.90,57.2
8,121.03,127.42,130.09,132.
86,137.51,143.26,173.621 H NMR(CDCl3):1.18(s,3H) α 589nm − 90゜ α 365nm − 302゜ ee% > 98% Chiracel−OD装置を用いてクロマトグラフィーによ
り測定して、イソプロパノールの10% ヘキサン溶液
を用い、40℃において1ml/分の割合で溶離し、また
220nmで検出器を操作した。
【0035】製 造 例 2 〈無水アクリル酸〉
【0036】撹拌棒を備えた1リットルのジャケット付
きフラスコにテトラヒドロフラン250mlを入れて、窒
素パージ(吹き込み)下、ブチル化ヒドロキシトルエン2
50mg、ヒドロキノン250mgおよびトリエチルアミン
25.3gを添加した。その溶液を0℃まで冷却して、
アクリル酸18.0gを2分間かけて添加した。その溶
液を再び0℃まで冷却して、アクリル酸クロリド22.
6gを10分間かけて添加した。アクリル酸クロリドを
添加する間は、その添加速度を一定に保つことが重要で
ある。ジャケットの温度を0℃に保ち、窒素パージ(吹
き込み)を続けて、その溶液を1時間撹拌した後、減圧
濾過器で濾過し、ケークをさらにテトラヒドロフラン5
0mlで洗浄した。
【0037】製 造 例 3 〈()−6−クロロ−2−(1−フェニルエチルアミノ)
−3,4−ジヒドロナフタレン,リチウム塩〉
【0038】
【化15】
【0039】6−クロロ−2−テトラロン(4.51g,
25mmol)を()−(+)−フェネチルアミン3.32gお
よびp−トルエンスルホン酸20mgと反応させた。トル
エン100ml中で、その反応を上記製剤例1で示すよう
にして行い、反応が完了したら、その混合物を減圧下に
濃縮して、残留物をテトラヒドロフラン70mlに溶解し
た。その溶液を−50℃〜−60℃まで冷却して、直ち
にリチウムジイソプロピルアミド(1.15当量)のテト
ラヒドロフラン(122ml)溶液へ−70〜−65℃で加
えた。その溶液を20分間放置して−20℃まで温めた
後、直ちに−75℃まで再冷却した。
【0040】実 施 例 2 〈(4a)−(10b)−8−クロロ−10b−メチル−
1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ
[f]キノリン−3−オン〉
【0041】
【化16】
【0042】製造例3から得られた冷溶液にヨウ化メチ
ル1.15当量を加えて、その混合物を連続的に十分撹
拌しながら15分間放置して、−5℃まで温めた。次い
で、その混合物にメタンスルホン酸1.3当量を5分間
かけて加えた。
【0043】その混合物を−5℃で10分間激しく撹拌
した後、再び−75℃まで冷却した。連続的に撹拌しな
がら、これに無水アクリル酸2.4当量を一度に加え、
その混合物を13時間放置して、−75℃から15℃に
なるまで温めた。
【0044】その結果得られた反応混合物を十分に撹拌
した炭酸水素ナトリウム水溶液(20℃で2g/200m
l)およびジメチルアミノピリジン100mgに注ぎ入れ
た。室温で2時間撹拌した後、大半の揮発性物質を減圧
下に除去して、塩化メチレン130mlを加えた。その混
合物を1N 塩酸50mlで洗浄した後、炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で洗浄し、有機相を乾燥して濃縮すると、白
色の泡状物質(10.37g)が得られた。
【0045】その泡状物質を氷浴につけたフラスコに入
れ、トリエチルシラン40mlおよびトリフルオロ酢酸6
0mlで15時間0℃で処理した後、4日間25℃に保っ
た。揮発性物質を減圧下に除去して、無色の油状物質を
固体生成物から傾斜した。残留物を塩化メチレン200
mlに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し
た。抽出物を4Aのモレキュラーシーブで乾燥して蒸発
させた。残留物をジエチルエーテル76mlで洗浄する
と、異性体物質が少量混入した白色の固体として所望の
生成物3.87gが得られた。 MS = 249,251(M+,M+2) IR(CHCl3) = 3396,1662cm-1 元素分析(C1416NOClとして) 理論値:C 67.33;H 6.46;N 5.61;Cl
14.20 実測値:C 66.57;H 6.43;N 5.40;Cl
13.911 H NMR(CDCl3 500MHz):1.16(s,
3H),3.54(dxd,1H) UV(MeOH):γ205(21000),271
(600),280(600)
【0046】製 造 例 4 〈()−7−フルオロ−2−(1−フェニルエチルアミ
ノ)−3,4−ジヒドロナフタレン,リチウム塩〉
【0047】
【化17】
【0048】p−トルエンスルホン酸25mgの存在下、
7−フルオロ−2−テトラロン5gを()−(+)−1−
フェニルエチルアミン(4.06g)のトルエン(75ml)
溶液と反応させた。反応は実施例1に記載した条件下に
行い、反応が大体完了したら、トルエンを蒸留して除
き、その混合物を減圧下に濃縮した。次いで、無水TH
F75mlを加えて、窒素雰囲気下、その溶液を−78℃
まで冷却した。
【0049】n−ブチルリチウム21.9mlをジイソプロ
ピルアミン(3.54g)の無水THF(90ml)溶液に−
50〜−60℃で加えることにより、LDAを製造し
た。その混合物を30分間撹拌した後、その溶液を−7
8℃まで冷却した。
【0050】そのLDA溶液に第1工程の反応混合物の
冷溶液を30分間かけて加えた。次いで、その混合物を
−20℃まで温めた後、−78℃まで再冷却した。
【0051】実 施 例 3 〈(4a)−(10b)−9−フルオロ−10b−メチル
−1,2,3,4,4a,5,6,10b−オクタヒドロベンゾ
[f]キノリン−3−オン〉
【0052】
【化18】
【0053】製造例3から得られた冷溶液にヨウ化メチ
ル5.0gを添加した後、その混合物を15分かけて0
℃まで温めた。次いで、メタンスルホン酸2.6mlをそ
の反応混合物へ徐々に加えて、その混合物を−78℃ま
で再冷却した。次いで、無水アクリル酸9.2gをその
混合物へ迅速に添加し、温度を徐々に室温まで上昇させ
ながら、その混合物を15時間撹拌するが、常時その混
合物は窒素雰囲気下に置いた。
【0054】次いで、その反応混合物に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液50mlを加えて反応を停止させ、その混
合物を室温で30分間撹拌した。次いで、飽和塩化ナト
リウム水溶液50mlで3回抽出し、有機相を硫酸ナトリ
ウムで乾燥して、濾過し、回転蒸発器を用いて高減圧下
に濃縮した。
【0055】冷却器を備えたフラスコ中で、残留物にト
リエチルシラン50mlおよびトリフルオロ酢酸50mlを
−10℃で加えた。その混合物を−10℃で24時間撹
拌し、10℃で24時間撹拌した後、窒素雰囲気下、連
続的に撹拌しながら、還流温度で3時間加熱した。次い
で、室温まで冷却した。回転蒸発器を用いて、その混合
物を減圧下に濃縮し、その結果得られた油状物質をジク
ロロメタン250mlに溶解した。その溶液を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液75mlで3回抽出して、硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、濾過して、減圧下に濃縮した。3/1
酢酸エチル/ヘキサンから100% 酢酸エチルに至る
グラジエント溶媒を用いて、液相クロマトグラフィーに
より部分精製した。生成物を含有する画分を減圧下に濃
縮して、残留物を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化し
た。その結晶生成物を単離して、減圧オーブンで乾燥す
ると、所望の生成物が3.53g得られた。収率 50
%、融点 187.9℃。 元素分析(C1416NOFとして) 理論値:C 72.08;H 6.91;N 6.00 実測値:C 72.31;H 7.08;N 5.99
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・ジョーゼフ・ドロステ アメリカ合衆国46204インディアナ州イン ディアナポリス、ノース・アラバマ700番 アパートメント711 (72)発明者 ペリー・クラーク・ヒース アメリカ合衆国46217インディアナ州イン ディアナポリス、メローウッド・ドライブ 443番 (72)発明者 レランド・オットー・ウェイゲル アメリカ合衆国46254インディアナ州イン ディアナポリス、チャタートン・ドライブ 7501番

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、Rは水素、クロロ、ブロモまたはフルオロであ
    って、7位、8位または9位に位置する]で示される化
    合物の製法であって、エーテル溶媒中、式(II): 【化2】 で示される化合物をヨウ化メチルと反応させて、式(II
    I): 【化3】 で示される化合物を製造し、無水アクリル酸またはアク
    リル酸クロリドを式(III)で示される化合物を含む反
    応混合物と合わせて、式(IV): 【化4】 で示される化合物を製造し、炭酸水素ナトリウムを加え
    て反応を停止させ、式(IV)で示される化合物を含む有
    機溶液を蒸発させ、溶媒がない状態で、式(IV)で示さ
    れる化合物を含む残留物をトリアルキルシランおよびト
    リフルオロ酢酸と混合することにより、式(I)で示さ
    れる化合物を製造することから成る製法。
JP7126402A 1994-05-26 1995-05-25 ベンゾキノリノンの合成 Withdrawn JPH07316136A (ja)

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