JPH0533014B2 - - Google Patents

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JPH0533014B2
JPH0533014B2 JP60190858A JP19085885A JPH0533014B2 JP H0533014 B2 JPH0533014 B2 JP H0533014B2 JP 60190858 A JP60190858 A JP 60190858A JP 19085885 A JP19085885 A JP 19085885A JP H0533014 B2 JPH0533014 B2 JP H0533014B2
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JP
Japan
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rice
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rice grains
grains
minutes
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JP60190858A
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Akira Sugisawa
Yasushi Matsumura
Hidefumi Okamoto
Toshitaka Shimizu
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House Foods Corp
Original Assignee
House Food Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、袋のまま湯の中に入れるなどの手段
により復元させて喫食できるレトルト米飯、すな
わちレトルトで殺菌できるフイルム等でつくつた
袋などに密封した炊飯済み米飯の製造方法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 食品加工技術の進歩に伴い、各種の保存食品が
開発されているが、この中でも簡単な手段により
短時間で調理でき、かつ食品本来の味が得られる
ことから多種多様のレトルト食品が市場に提供さ
れている。これらのうち、米飯についても合成樹
脂フイルム製の袋に密封されたレトルト食品が開
発されているが、これらはいずれも家庭で味わう
炊きたての味を与えるものではなかつた。例え
ば、特公昭57−43222号公報には、洗米を水に30
分〜5時間浸漬した後水切りし、熱湯中で2〜10
分間湯炊きし、水切りを行なつてからスチームで
5〜20分間蒸煮し、このようにして得た米粒を水
さばき、水切りして容器内に密封後、30分以上放
置してからそのまま加熱滅菌して保存用米飯を製
造する方法が開示されている。しかしながら、こ
の方法では、熱湯中で蒸煮してから水切りし、又
水さばきを行なつているので、米粒表面の重湯、
つまり米粒表面のα化部分の一部が溶解したもの
が除かれてしまう。従つて、得られるレトルト米
飯の米粒表面が荒れた状態となり、米飯粒子がべ
たつき粒子間のほぐれが悪くなり又米粒の光沢が
失われるという問題がある。これに加えて、製造
過程において米粒から多量の固形分が流出するの
で、得られるレトルト米飯の歩留りが低下し、か
つ栄養価も低下するという問題がある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて本発明は、炊飯器を用いて家庭で炊飯し
たのと同様のふつくら感があり、米粒表面が滑ら
かであり、べたつきの少ないレトルト米飯を提供
することを目的とする。さらに本発明は、歩留り
が高く、かつ栄養価の高いレトルト米飯が得られ
る工業的にすぐれた製造方法を提供することを目
的とする。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、加圧加熱処理を行なう前の米粒をで
きるだけ全体的に均一に含水させること及び加圧
加熱処理を行なう前の米粒の水分を特定範囲に調
節すること、の2つの条件を満足させると上記の
目的を有効に達成できるとの知見に基づいてなさ
れたのである。 すなわち、本発明は、次の工程: (A) 洗米を常温の水に浸漬する工程、 (B) 該洗米を53〜70℃の温水に浸漬して米粒の水
分を34〜45重量%に調節する工程、 (C) 該米粒を水切り後、蒸煮処理を行なう工程、 (D) 次に該米粒の水分を54〜62重量%に調節する
工程、 (E) 該米粒を容器に充填した後に密封する工程、 (F) 加圧加熱処理を行なう工程、 を含むことを特徴とするレトルト米飯の製造方法
を提供する。 先ず工程(A)では、洗米を常温の水、例えば15〜
25℃の水に例えば30分〜5時間浸漬して米粒の水
分を約20〜30%程度とする。このようにするのは
工程(B)での米粒内部への吸水を容易にするためで
ある。尚、工程(A)では得られるレトルト米飯を白
くするために、浸漬に使用する水にクエン酸・乳
酸等の有機酸を添加するのが好ましい。しかしな
がらの工程で有機酸を添加しない場合には、次の
工程(B)又は(D)で添加してもよい。 工程(B)では、該洗米を53〜70℃好ましくは60〜
65℃の温水に浸漬し、米粒の水分を43〜45重量%
好ましくは34〜41重量%に調節する。このよう
に、糊化(α化)開始温度付近の温水に浸漬する
ことにより、米粒の表面だけが急速にα化すると
いうことがなく、米粒全体が徐々にα化する。こ
れにともなつて、米粒の表面部分と米粒の中心部
分とがほぼ同一の割合いで含水することになるの
で好ましい。 工程(B)において、温水の温度が53℃未満の場
合、米粒の水分を34〜45重量%(以下%と略称す
る。)とするには長時間を要し、工業的生産上好
ましくない。一方、温水の温度が70℃を越える場
合には、米粒の表面のみが急速にα化する傾向が
あり、米粒表面の栄養分が溶出しやすいという問
題がある。又、米粒の水分が34%未満の場合は、
後の水分調節工程(D)において、長時間の水浸漬、
或いは、不足分の水を加えた後の長時間混合攪拌
等が必要となり、これによつて、米粒から固形分
が多量に流出したり、米粒表面に荒れが生じたり
する傾向にある。これに対して、米粒の水分が45
%を越える場合には、温水への浸漬中に米粒から
多量の固形分が流出する傾向がある。 次の工程(C)では、上記米粒を水切りした後、例
えば95〜100℃で5〜20分間蒸煮処理を行ない、
米粒中の水分状態が全体的に均一になるようにす
る。これは、このようにすることによつて得られ
るレトルト米飯がべたつきのないふつくらとした
ものとなるからである。 工程(D)では、工程(C)で蒸煮した米粒を水や調味
液に浸漬する方法、米粒に不足分の水を添加して
混合する方法又は両方法の併用等の手段により米
粒の水分を54〜62%の範囲に調整する。尚、米粒
を水に浸漬する方法によるときは、5〜30℃に5
〜10分間保つて行なうのが望ましい。 このようにして含有水分量を特定の範囲内にし
た米粒を工程(E)において容易に充填し、密封す
る。ここで容器としては、次の工程(F)でのレトル
ト殺菌に耐える耐熱性を有するものであればいず
れでもよい、例えば、缶、ラミネート包装紙、レ
トルトパウチ等が使用できる。このうちラミネー
トとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナ
イロン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のプラスチツクスやアルミ箔等が
使用できる。 本発明の工程(C)では、上記のようにして密封さ
れた米飯を、高温殺菌釜などに入れて、例えば
112〜122℃で約10〜50分間加圧加熱処理する、つ
まり、工程(C)はレトルト殺菌といわれるものであ
り、米飯中に残存している雑菌を滅菌させるため
のものであり、この処理によつて米飯を1年程度
ほとんど変質せずに保存させておくことができる
のである。 本発明は上記工程を必須とするものであり、対
象の米としては、国内産、外国産、硬軟質のも
の、新米、古米のいずれもが対象とされる。又、
本発明により、白飯のほか、調味料や具材などを
加えた味付け御飯とすることができる。尚、上記
の工程に加えて工程(A)(B)(D)においてシヨ糖脂肪酸
エステルを添加するなどの操作を行なうことがで
きる。これにより、米粒のパウチへの付着防止お
よび米粒どうしの付着を防止する効果がある。 〔発明の効果〕 本発明の製造方法によれば、長期間保存してお
いても品質の変化が少なく、簡易な調理により炊
きたてと同程度のすぐれた風味及び食感を有する
レトルト米飯が提供される。又、本発明の製造方
法は歩留りが高く工業上非常に有利な製造方法で
ある。 次に実施例により本発明を説明する。 実施例 1 先ず、洗米500gを25℃の水に2.5時間浸漬した。
次いで、該洗米を62℃の温水に20分間浸漬し、米
粒の水分を約41%に調節した。上記米粒を水切り
した後、100℃、15分間の蒸煮処理を行ない、次
いで米を26℃の水に6分間浸漬した。得られた米
の重量は、890gであつた(水分約52%)。次に、
水分が約58%になるように水を加えて、よく混合
攪拌して、米に水を吸着させた後、米を180gず
つ、外層ナイロン/内層無延伸ポリプロピレン製
のパウチ(縦170mm、横130mm)に充填し密封し
た。その後、121℃、20分間の条件で加圧加熱処
理を行ないレトルト米飯を得た。 得られたレトルト米飯入りパウチを沸騰水中で
10分間加温したところ、得られた米飯は、ふつく
らとしたベタツキのないものであり、米粒の表面
に荒れがほとんど生じておらず、光沢も良好であ
り、しかもほぐれても良好であつた。 比較例 1 先ず、洗米500gを25℃の水に2.5時間浸漬した。
次いで、該洗米を92℃の温水に5.5分間浸漬した
(米粒の水分は約41%であつた)。上記米粒を水切
りした後、100℃、15分間の蒸煮処理を行ない、
次いで米を16℃の水にて水捌きした。水切り後、
米を180gずつ、外層ナイロン/内層無延伸ポリ
プロピレンで製されたパウチ(縦170mm、横130
mm)に充填し密封した。その後、121℃、20分間
の条件で加圧加熱処理を行ない、レトルト米飯
(従来製品)を得た。 本発明品(実施例1)と従来製品(比較例1)
について10名のパネルによるパネルテストを行な
つた。その結果を表−1に示す。尚、パネルテス
トは、各サンプルを沸騰水中で10分間加温した後
に行なつた。そして、各項目についてパネルが理
想とする米飯を10点とした10段階評価で行ない、
その平均値(小数点第2位以下四捨五入)を示し
た。
【表】
【表】 実施例 2 工程(B)において、洗米を53℃の温水に30分間浸
漬させ、米粒の水分を約34重量%に調節した以外
は、実施例1と同様な方法で処理し、レトルト米
飯(サンプル1)を得た。 洗米を70℃の温水に10分間浸漬させ、米粒の水
分を約45重量%に調節した以外は、実施例1と同
様の方法で処理し、レトルト米飯(サンプル2)
を得た。 洗米を75℃の温水に10分間浸漬させ、米粒の水
分を約50重量%に調節する以外は、実施例1と同
様の方法で処理し、レトルト米飯(サンプル3)
を得た。 サンプル1〜3について前記と同様のパネルテ
ストを行なつた。その結果を表−2に示す。
【表】 実施例 3 工程(D)において米粒が含有する水分量を表−3
に示すような量に調整した以外は、実施例1と同
様にしてサンプル4〜7を得た。これらのサンプ
ルについての評価結果をまとめて表−3に示す。
【表】
【表】 実施例 4 先ず、洗米200gを25℃の水に60分間浸漬した。
次いで、該洗米を62℃の温水に20分間浸漬し、米
粒の水分を約41%に調節した。上記米粒を水切り
した後、100℃で15分間の蒸煮処理を行なつた。
次いで、米を26℃の水に6分間浸漬した後、実施
例1と同様の操作により、レトルト米飯を得た。 この米飯を袋から取り出し、105℃で15時間熱
風乾燥を行ない、乾燥物(固形分)167gを得た。 使用した洗米の水分は、約14重量%であり、洗
米200gには、約172gの固形分が含まれていたの
で、172g(洗米の固形分)−167g(得られた乾燥
物)、つまり本発明の方法によれば5gの固形分が
流出したことになる。 比較例 2 先ず、洗米200gを25℃の水に60分間浸漬した。
次いで、該洗米を97℃の熱水に5分間浸漬した
(米粒の水分は約59重量%であつた)。上記米粒を
水切りした後、100℃で15分間蒸煮処理を行なつ
た。次いで、米を17℃の水にて水捌きした。その
後、得られた米を105℃、15時間の条件で熱風乾
燥を行ない、乾燥物(固形分)164gを得た。従
つて、従来技術によれば、172g(洗米の固形分)
−164g(得られた乾燥物)つまり8gの固形分が流
出したことになる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の工程: (A) 洗米を常温の水に浸漬する工程、 (B) 該洗米を53〜70℃の温水に浸漬して米粒の水
    分を34〜45重量%に調節する工程、 (C) 該米粒を水切り後、蒸煮処理を行なう工程、 (D) 次に該米粒の水分を54〜62重量%に調節する
    工程、 (E) 該米粒を容器に充填した後に密封する工程、 (F) 加圧加熱処理を行なう工程、 を含むことを特徴とするレトルト米飯の製造方
    法。 2 工程(A)が米粒の水分を20〜30重量%に調整す
    る特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 3 工程(C)が95〜100℃の温度で行なわれる特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 4 工程(D)が米粒を水に浸漬するか又は米粒に水
    を添加して行なわれる特許請求の範囲第1項記載
    の製造方法。
JP60190858A 1985-08-29 1985-08-29 レトルト米飯の製造方法 Granted JPS6251959A (ja)

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JP2782084B2 (ja) * 1989-05-12 1998-07-30 キユーピー株式会社 玄米処理法
JP4990682B2 (ja) * 2007-05-24 2012-08-01 中山環境エンジ株式会社 調理済包装食品体の保存加熱装置
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JP7334085B2 (ja) * 2019-08-09 2023-08-28 東洋水産株式会社 包装米飯の製造方法、および包装米飯

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