JPH05329514A - 継目無鋼管の傾斜圧延方法 - Google Patents

継目無鋼管の傾斜圧延方法

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JPH05329514A
JPH05329514A JP13706792A JP13706792A JPH05329514A JP H05329514 A JPH05329514 A JP H05329514A JP 13706792 A JP13706792 A JP 13706792A JP 13706792 A JP13706792 A JP 13706792A JP H05329514 A JPH05329514 A JP H05329514A
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JP
Japan
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rolling
lubricant
supplied
guide shoe
guide shoes
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Withdrawn
Application number
JP13706792A
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English (en)
Inventor
Akira Yorifuji
章 依藤
Nobuhiko Morioka
信彦 森岡
Takamoto Shiromoto
崇基 代本
Toshiaki Kasuya
利昭 粕谷
Tsutomu Ide
勉 井手
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】傾斜穿孔機でディスクロール型ガイドシュー2
a,2bに潤滑剤を供給しながら圧延する場合に、圧延
後のミル周辺に残存する潤滑剤の除去の工数を削減す
る。 【構成】ディスクロール型ガイドシュー2a,2bの潤
滑のために、硼酸アルカノールアミン15重量%にスチ
レン・アクリル・エマルション10重量%を加えた水溶
液7aを圧力4kgf/cm2 で0.8リットル/mi
n、スプレーノズル6aで供給した。このディスク型ロ
ールガイドシュー2a,2bの両側面に向けて、ハウジ
ングに取り付けられたスプレーノズル9a,9bから、
圧力4kgf/cm2 、30リットル/minの洗浄用
の水を噴射供給した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾斜ロールによる継目
無鋼管の穿孔圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マンネスマン型穿孔機による継目無鋼管
の穿孔圧延は、図2に示すように傾斜して対向する一対
のロール1a,1bとバー4の先端に取付けたプラグ3
とにより被圧延材5を圧延するものである。圧延により
被圧延材5の外径が拡大するのを、一対のガイドシュー
によって規制するようになっている。近年、ガイドシュ
ー2a,2bには同図に示されるようなディスクロール
型のガイドシュー2a,2bが適用されるようになって
きた。
【0003】被圧延材5の円周方向において、このガイ
ドシュー2a,2bの表面は被圧延材5と全面滑り条件
下にある。また被圧延材5の外径が膨出するのを防ぐた
めのガイドシュー2a,2bの圧延反力も大きいので、
特に13%Cr鋼,22%Cr鋼、ステンレス鋼などに
代表される高合金鋼の圧延時には、ガイドシュー2a,
2bの表面に被圧延材が焼き付きやすい。
【0004】このような焼き付きの防止対策として、特
開昭60−56406号公報に示されるように、ガイド
シュー表面に黒鉛系の潤滑剤を供給しながら圧延する技
術、特開平2−30311号公報、特願平3−8100
3号に示されるように、ガイドシュー表面に硼酸系の潤
滑剤を供給し、かつ潤滑被膜を形成させた後に圧延する
技術などがある。これらの技術はいずれも、図5に示さ
れるように潤滑剤をガイドシュー2a,2bの表面にス
プレーノズル6a,6bによってスプレー噴射供給する
ものである。
【0005】しかし、圧延条件、たとえば図3に示すゴ
ージ間隔E、図4に示すガイドシュー軸芯位置ZZ’な
どが異なると、ガイドシュー2a,2bの表面と潤滑剤
のスプレーノズル6a,6bとの間隔Lが異なる(図5
参照)。図6に示すように、一般に用いられるスプレー
ノズルには、被噴射体までの距離L* が長いほど被噴射
体にスプレーされた流体のかかる幅B* が広い、という
特徴がある。したがって、上記のような圧延条件の変更
は、ガイドシュー表面に噴射された潤滑剤のスプレー幅
B(図5参照)の変動に直結する。
【0006】さらに、同一ピアサーでは種々の直径の被
圧延材が圧延されるので、図5に示すカリバー幅Wの異
なったディスク型ガイドシューが用意されている。そこ
で実操業においては、スプレーノズル交換や位置の変更
といった作業によるダウンタイムを排除するために、考
え得るすべての場合の必要噴射幅Bを得られる幅の広い
スプレーノズルが選択され、適用されている。したがっ
て、スプレーされた潤滑剤の一部がガイドシュー表面以
外に飛散している。圧延条件によっては大部分の潤滑剤
が飛散している場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記のような公知の焼
き付き防止用潤滑剤を用いた場合、たとえば黒鉛がピア
サーのミル周辺に飛散し、周囲の作業環境を悪化させる
とか、潤滑被膜が予期せぬミルの摺動部などに形成され
故障の原因となるとか、あるいは酸性溶液が飛散しミル
周辺を腐食するといった問題点があった。
【0008】そこで、本発明はピアサーのミル周囲の作
業環境を悪化させることなく、かつミルの故障や腐食を
生じさせることなしに、従来どおりガイドシューの焼き
付き防止に有効な潤滑圧延を行う方法を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、傾
斜穿孔機にてディスクロール型ガイドシューに焼き付き
防止を目的とした潤滑剤を供給しながら鋼管の穿孔圧延
を行うに際し、ガイドシュー側面に洗浄用溶液を供給
し、余剰の潤滑剤を洗い流しながら圧延することを特徴
とする継目無鋼管の傾斜圧延方法を提供する。
【0010】
【作用】本発明について、以下に図を用いて詳細に説明
する。図1は本発明による圧延方法を示す図である。デ
ィスクロール型ガイドシュー2a,2bのハウジングに
設置されたヘッダーに取付けられたスプレーノズル9
a,9bから余剰潤滑剤8a,8bを洗浄する洗浄用溶
液10a,10bがガイドシューのディスクロール側面
に噴射供給される。図1では片側のガイドシュー2aの
みについて図示したが、他方のガイドシュー2bについ
ても同様に洗浄用溶液を供給する。
【0011】洗浄用溶液10a,10bは、前記潤滑剤
7のスプレーの拡がりを総て網羅できるように、位置と
広がりを考慮してスプレーすることが重要である。その
ためには、図1に示すようにそれぞれ複数個のスプレー
を併用することもよい。また、洗浄用溶液のスプレー圧
力を潤滑剤のスプレー圧力と同等以上に設定し、潤滑剤
の噴霧を充分に洗浄できるようにすることが好ましい。
【0012】洗浄用溶液によって大幅に希釈された潤滑
剤は、ミル周辺に飛散することなく流れ落ち、スケール
ピットを経て排水処理系へ流れ去る。したがって、従来
問題となっていたミル周囲の作業環境の悪化、ミルの故
障及び腐食の発生を防止することができる。洗浄用溶液
としては水を用いるとよい。潤滑剤として酸性溶液を用
いる場合には、数10〜数100倍に希釈された水酸化
ナトリウム水溶液やこれに界面活性剤を添加した液を用
いるのも有効である。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕本発明を直径210mm以下のビレット
(被圧延材)の圧延に1カ月間適用した。ビレットの総
圧延本数は45,000本である。ディスクロール型ガ
イドシューの潤滑では、硼酸アルカノールアミン15重
量%にスチレンアクリルエマルション10重量%を加え
た水溶液を0.8リットル/minの量、圧力4kgf
/cm2 で各ガイドシューにスプレー供給した。潤滑剤
は1%Cr鋼以上の合金鋼圧延にのみ適用された。潤滑
の適用された圧延本数は15,000本である。
【0014】直径1350mmのディスクロール型ガイ
ドシューの両側面に向けて、ハウジングに取り付けられ
たスプレーノズルから、圧力4kgf/cm2 、30リ
ットル/minの量の洗浄用の水を噴射供給した。比較
のために、洗浄用水を使わずに同様の潤滑圧延で同量の
本数を圧延した。ディスクロール型ガイドシュー及びそ
の軸受近傍への潤滑剤の凝着を取り除くための作業時間
について、従来圧延と本発明とを比較して表1に示す。
本発明の実施により、従来よりも手入れ作業時間が92
%減少し、コスト低減と生産性向上につながった。
【0015】
【表1】
【0016】〔実施例2〕ディスクロール型ガイドシュ
ーの潤滑として、硼酸アルカノールアミン15重量%に
イソブチレンマレイン酸共重合物5重量%を加えた水溶
液0.8リットル/minと、ポリ塩化アルミニウム
1.0リットル/minとを圧力4kgf/cm2 で各
ガイドシューにスプレー供給し、2液を反応させて潤滑
被膜を形成させる場合に、本発明を適用した。ビレット
の圧延内容は実施例1の場合と同じである。
【0017】本実施例では、ディスクロール型ガイドシ
ューの両側面に向けて、ハウジングに取付けられたスプ
レーノズルから、圧力5kgf/cm2 、30リットル
/minの量の洗浄用の水を噴射供給した。また、水の
代替として、0.75重量%の水酸化ナトリウム水溶液
を同圧力、同量用いた場合についても実施した。比較の
ために、洗浄用溶液を使わずに同様の潤滑圧延で同量の
本数を圧延した。
【0018】ディスクロール型ガイドシュー及びその軸
受近傍への潤滑剤の凝着を取り除くための作業とミル周
辺の腐食の手入れ時間について、従来圧延法と本発明方
法とを比較して表2に示す。本発明の実施により、洗浄
用水を適用した場合で従来よりも手入れ作業時間が84
%減少し、洗浄用水酸化ナトリウム水溶液を適用した場
合には従来よりも手入れ作業時間が96%減少した。
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明により、ピアサーを用いる継目無
鋼管の穿孔圧延時に、ガイドシューの焼き付き防止用潤
滑剤の及ぼす悪影響の修復などの手入れに要するコス
ト、時間を大幅に削減できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による潤滑剤洗浄用溶液の供給を示す概
略図である。
【図2】傾斜穿孔機の概略図である。
【図3】傾斜穿孔機による穿孔圧延を示す断面図であ
る。
【図4】傾斜穿孔機の側面図である。
【図5】従来のディスク型ガイドシュー潤滑圧延技術の
概略図である。
【図6】一般的なスプレーノズルからの流体の噴射状況
を示す説明図である。
【符号の説明】
1a,1b ロール 2a,2b ガ
イドシュー 3 プラグ 4 バー 5 被圧延材 6a,6b ス
プレーノズル 7a,7b 潤滑剤 8a,8b 余
剰潤滑剤 9a,9b スプレーノズル 10a,10b
洗浄用溶液
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 45/02 330 7819−4E (72)発明者 代本 崇基 半田市川崎町1丁目1番地 川崎製鉄株式 会社知多製造所内 (72)発明者 粕谷 利昭 半田市川崎町1丁目1番地 川崎製鉄株式 会社知多製造所内 (72)発明者 井手 勉 半田市川崎町1丁目1番地 川崎製鉄株式 会社知多製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾斜穿孔機のディスクロール型ガイドシ
    ューに潤滑剤を供給しながら鋼管の穿孔圧延を行うに際
    し、ガイドシュー側面に洗浄用溶液を供給し、余剰の潤
    滑剤を洗い流しながら圧延することを特徴とする継目無
    鋼管の傾斜圧延方法。
JP13706792A 1992-05-28 1992-05-28 継目無鋼管の傾斜圧延方法 Withdrawn JPH05329514A (ja)

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