JPH05328937A - 減塩調味料及びその製造方法 - Google Patents

減塩調味料及びその製造方法

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JPH05328937A
JPH05328937A JP3125897A JP12589791A JPH05328937A JP H05328937 A JPH05328937 A JP H05328937A JP 3125897 A JP3125897 A JP 3125897A JP 12589791 A JP12589791 A JP 12589791A JP H05328937 A JPH05328937 A JP H05328937A
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JP
Japan
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salt
sodium chloride
seasoning
rice extract
raw material
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Application number
JP3125897A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Yamanishi
敏裕 山西
Masao Tanito
正雄 谷東
Takekuni Tsunekane
武邦 常包
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SANUKI MASHIO KK
Original Assignee
SANUKI MASHIO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ナトリウム成分を少なくした減塩調味料にお
いて、呈味を増し、且つ溶解性を良好にするとともに、
色及び保存性の面でも良好にする。 【構成】 塩化ナトリウム単独、あるいは塩化ナトリウ
ムに塩化カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム
のうちの1種類又は2種類以上混合した無機塩混合物か
らなる原料塩に米エキスを添加した。又、塩化ナトリウ
ム単独、あるいは塩化ナトリウムに塩化カリウム、硫酸
マグネシウム、硫酸カルシウムのうちの1種類又は2種
類以上混合した無機塩混合物からなる原料塩に米エキス
を添加した直後に、圧力が−600mmHg以下で且つ温
度が70℃以下の条件下で乾燥処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低ナトリウムで且つ呈
味性に優れた減塩調味料及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、ナトリウムイオンの過剰摂取が高
血圧、動脈硬化、腎臓病等に悪影響を及ぼすことが知ら
れるようになり、ナトリウム含有量の少ない減塩調味料
が既に開発されている。例えば、従来から塩化ナトリウ
ムの代用として塩化カリウムを用いた減塩調味料が開発
されているが、塩化カリウムは刺激味及び苦味があり、
呈味が著しく劣るという問題がある。
【0003】又、従来から、塩化カリウム使用による刺
激味や苦味などを改善するために、リンゴ酸ナトリウム
やクエン酸ナトリウム等の有機酸を添加した低塩味調味
料(特開昭58ー216667号公報)、粉末固型苦汁を
添加した低ナトリウム塩味調味料(特開昭59ー198
953号公報)、乳清ミネラルを添加した低ナトリウム
食塩代替物(特開昭63ー287460号公報)、アスコ
ルビン酸を添加した低ナトリウム塩味料(特開平1ー2
81054号公報)などが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した各
従来例の低塩味調味料類では、低ナトリウム化を達成し
得るものの、呈味の面で充分とは言えず、しかも使用時
の溶解性が乏しいという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、呈味が良
く、且つ使用時の溶解性を良好にし得る減塩調味料を提
供するとともに、そのような減塩調味料の変色を防止し
且つ長期保存を可能とする製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の減塩調味料は、
塩化ナトリウム単独、あるいは塩化ナトリウムに塩化カ
リウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムのうちの1
種類又は2種類以上混合した無機塩混合物からなる原料
塩に米エキスを添加したことを特徴としている。
【0007】原料塩としては、塩化ナトリウム単独でも
よく、あるいは塩化ナトリウムに塩化カリウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸カルシウムのうちの1種類又は2種類
以上混合した混合物を使用してもよい。例えば、原料塩
の混合割合としては、重量比で塩化ナトリウムが30〜
100%、塩化カリウムが0〜60%、硫酸マグネシウ
ムが0〜10%、硫酸カルシウムが0〜5%の範囲(合
計で100%)とする。尚、原料塩の混合割合として望
ましくは、塩化ナトリウムが50〜60%、塩化カリウ
ムが25〜35%、硫酸マグネシウムが3〜5%、硫酸
カルシウムが0.5〜1.0%が適当である。
【0008】さらに、原料塩(塩化ナトリウム単独ある
いは無機塩混合物)と米エキスとの重量割合は、原料塩
が80〜99%に対して米エキスが1〜20%の範囲が
望ましい。
【0009】又、原料塩に添加する米エキスは通常液状
であるが、本発明の減塩調味料の製造方法では、原料塩
に米エキスを添加した直後に、圧力が−600mmHg以
下で温度が70℃以下の条件下で乾燥処理するようにし
ている。尚、米エキスは、乾燥処理工程において乾燥時
間を短くするために、予め濃縮したものを使用するとよ
い。
【0010】
【作用】本発明の減塩調味料に添加している米エキス
は、糖分とアミノ酸を主成分としており、従来から脱臭
効果、塩味及び酸味の軽減効果、食感改善効果等がある
ことが知られている(例えば特公昭56ー37785号
公報に記載されている)。従って、このような米エキス
を原料塩に添加した減塩調味料では、少なくとも該米エ
キスの添加量だけはナトリウム分を低下させることがで
き、且つ米エキスにより呈味が増し、しかも使用時に溶
解性が悪くなることがない。
【0011】又、米エキスは液状のままでは保存性が悪
く、しかも高温状態で変色する性質を有しているが、本
発明の減塩調味料の製造方法によれば、原料塩に米エキ
スを添加した直後に、圧力が−600mmHg以下で温度
が70℃以下の条件下で乾燥処理するようにしているの
で、該米エキスが高温加熱されることがなく且つ乾燥時
間が短くなり、米エキス成分が変色せずしかも該米エキ
ス成分を速やかに保存性の良い乾燥状態にすることがで
きる。
【0012】
【発明の効果】従って、本発明の減塩調味料によれば、
低ナトリウム化を達成し得るとともに、米エキスにより
呈味が増し、しかも使用時の溶解性が悪くならないとい
う効果がある。
【0013】又、本発明の減塩調味料の製造方法によれ
ば、原料塩に添加した米エキスの変色及び腐敗の進行を
おさえて、色のきれいなしかも長期保存に適した米エキ
ス入り減塩調味料を製造することができるという効果が
ある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を説明する。
【0015】実施例1 塩化ナトリウム475部に濃縮した液状の米エキス25
部を噴霧し、その直後に米エキス混入塩化ナトリウムを
乾燥装置内において圧力が−700mmHgで温度が70
℃より高くならない条件のもとに攪拌しながら乾燥さ
せ、塩化ナトリウム粒子の表面に米エキスを乾燥状態で
コーティングした。尚、乾燥後の製品収量は460部で
あった。
【0016】原料塩(塩化ナトリウム)としては海水から
製塩した並塩を使用した。このような並塩には、少量の
マグネシウムイオンが含まれており、米エキスがコーテ
ィングされたときに該マグネシウムイオンが米エキスか
らの着色を防止する作用がある。
【0017】又、この実施例で使用する乾燥装置は特定
するものではないが、減圧下において攪拌・混合できる
ようにした蒸気加熱ジャケット付きのものが望ましい。
【0018】実施例2 塩化ナトリウム270部と、塩化カリウム150部と、
硫酸マグネシウム50部と、硫酸カルシウム5部とを減
圧・混合し得る乾燥装置内に入れて充分に攪拌・混合
し、次に濃縮米エキス25部を噴霧して、実施例1の場
合と同様に−700mmHg減圧下で攪拌しながら乾燥さ
せ、無機塩混合物の表面に米エキスを乾燥状態でコーテ
ィングした。尚、乾燥後の製品収量は465部であっ
た。
【0019】実施例3 塩化ナトリウム100部と、塩化カリウム150部と、
硫酸マグネシウム50部と、硫酸カルシウム5部とを減
圧・混合し得る乾燥装置内に入れて充分に攪拌・混合
し、次に濃縮米エキス25部を噴霧して、実施例1と同
様に−700mmHg減圧下で攪拌しながら乾燥させ、無
機塩混合物の表面に米エキスを乾燥状態でコーティング
した。さらに冷却後、塩化ナトリウム170部を加えて
充分に混合して製品とした。尚、このときの製品収量は
458部であった。
【0020】尚、各実施例において、製品時の重量減少
分は、米エキス中の水分の蒸発量と乾燥装置内に付着し
た残量の合計重量と等しい。
【0021】比較例1 市販されている通常の食塩(塩化ナトリウム)100%だ
けのもの。
【0022】比較例2 塩化ナトリウム270部と、塩化カリウム150部と、
硫酸マグネシウム50部と、硫酸カルシウム5部とを攪
拌・混合して製品としたもの(実施例2において米エキ
スを加えなかったもの)。
【0023】上記実施例1〜実施例3、及び比較例1〜
比較例2の各製品につき、社内より選んだ女子10人の
パネラーによって呈味の官能検査を行い、その結果を表
1に示す。
【0024】尚、評価は、5段階評価法を採用して、非
常に良いとしたものを5点、良いとしたものを4点、普
通としたものを3点、悪いとしたものを2点、非常い悪
いとしたものを1点とし、10人のパネラーの平均値
(小数点以下は四捨五入)を示した。
【0025】
【表1】
【0026】表1の結果からわかるように、本発明の実
施例1〜3のものはそれぞれ、苦味の点で「非常に良い」
の各5点(苦味が少ない)、塩味の点で「良い」の各4点
(比較例1の食塩100%のものより塩味が少ない)、風
味の点で「非常に良い」の各5点、の評価が得られた。
尚、比較例2のもの(米エキスを加えなかったもの)で
は、塩味は本願の各実施例のものより少ないものの、苦
味が非常に強く且つ風味の点でもかなり劣るものであつ
た。
【0027】又、本願の各実施例で製造された減塩調味
料では、色の面及び溶解性の面で普通の食塩と遜色がな
く、しかも長期保存に適したものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウム単独、あるいは塩化ナト
    リウムに塩化カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシ
    ウムのうちの1種類又は2種類以上混合した無機塩混合
    物からなる原料塩に米エキスを添加したことを特徴とす
    る減塩調味料。
  2. 【請求項2】 原料塩の混合割合をそれぞれ重量比で塩
    化ナトリウム30〜100%、塩化カリウム0〜60
    %、硫酸マグネシウム0〜10%、硫酸カルシウム0〜
    5%としたことを特徴とする請求項1記載の減塩調味
    料。
  3. 【請求項3】 原料塩と米エキスとの重量割合を80〜
    99%:1〜20%としたことを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の減塩調味料。
  4. 【請求項4】 塩化ナトリウム単独、あるいは塩化ナト
    リウムに塩化カリウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシ
    ウムのうちの1種類又は2種類以上混合した無機塩混合
    物からなる原料塩に米エキスを添加した直後に、圧力が
    −600mmHg以下で且つ温度が70℃以下の条件下で
    乾燥処理することを特徴とする減塩調味料の製造方法。
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