JPH05328671A - 回転機のブラシ装置 - Google Patents

回転機のブラシ装置

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JPH05328671A
JPH05328671A JP12449492A JP12449492A JPH05328671A JP H05328671 A JPH05328671 A JP H05328671A JP 12449492 A JP12449492 A JP 12449492A JP 12449492 A JP12449492 A JP 12449492A JP H05328671 A JPH05328671 A JP H05328671A
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JP
Japan
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brush
commutator
face
rotating machine
contact
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Pending
Application number
JP12449492A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Yamagishi
卓也 山岸
Fumio Joraku
文夫 常楽
Hisanori Toyoshima
久則 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、ブラシの偏摩耗により生じる入力値
の変動をなくし、安定した回転機の初期特性を得ること
を目的とする。 【構成】本発明は、ブラシ端面の幅を、整流子軸方向か
ら見て狭くし、尚且つ幅を狭くした部分の中心をブラシ
根元部分の中心と同一にすることによって、ブラシ当た
り面中心の位置がブラシの摩耗の度合いによって変化し
ないようにした。 【効果】本発明により、ブラシの偏摩耗を抑え、ブラシ
端面の初期当たりから全面当たりまでの間、安定した回
転機特性を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転機の整流子に摺
接するブラシ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラシのなじみ特性を改善し、初
期特性のバラツキを改善する技術としては、特開平2−2
14442 号に記載されているように、端面に複数溝を形成
して初期のブラシ摩耗を早め、早期にブラシ端面の整流
子との全面当たりを達成させるものがあった。
【0003】また、実公昭60−31193 号には、整流子軸
方向のブラシ幅を先細りとすることによって、初期の摺
接面積を小さくし、ブラシの摩耗を早め、早期全面当た
りを達成することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上記の如くブラ
シの初期摩耗を早め、早期にブラシ端面の整流子との全
面当たりを実現する技術が紹介されている。しかし、こ
れらの発明では、回転開始時の初期当たりから全面当た
りまでの初期摩耗期間中の回転機の磁束方向に対するブ
ラシ端面の中心位置すなわちブラシシフト角の変化が考
慮されておらず、上記初期摩耗期間中はブラシシフト角
の変動によってどうしても入力値の変動,バラツキ等の
特性変化が生じることが避けられないという問題点があ
った。
【0005】また、これらの発明によっても、ブラシ端
面の整流子との最初の接触部分の位置を特定することは
できず、従って回転開始時の回転機の入力特性における
高低のバラツキを特定することができなかった。
【0006】そこで本発明においては、上記のような従
来技術の問題点を解消するために、回転開始時から所定
のブラシシフト角に安定させ、入力値の変動及びバラツ
キを極力少なく出来る、回転機のブラシ装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題解決のため、本
発明の請求項2では、ブラシにおける整流子との接触面
側の端面形状を、上記整流子の軸方向から見て、上記端
面側のブラシ幅を本来の幅に形成されるブラシの根元部
分の幅よりも所定の長さだけ細くし、但しその中心軸
は、前記根元部の中心軸と一致するように構成した。
【0008】また、本発明の請求項3では、上記ブラシ
における、細くした幅の部分の中心軸を、ブラシの根元
部分の軸に対して整流子の円周方向に沿って、回転方向
または反回転方向にずらすように構成した。
【0009】
【作用】本発明においては、整流子の軸方向から見て、
ブラシの整流子接触面側のブラシ端面がブラシの他の部
分に比べて幅が狭くなっており、電動機の回転開始時に
おいても、常にブラシ先端部の幅の狭い端面から当たり
始めることは明らかである。その時の、ブラシ先端部の
当たり面中心は、全面当たりとなった時のブラシ端面の
中心と一致していることを特徴とする。従って、ブラシ
の摩耗に伴う初期当たりから全面当たりまでのブラシシ
フト角の変動がなく、回転開始時の回転機の特性のバラ
ツキ及び変動を大幅に低減できる。
【0010】また、本発明の請求項3においては、上記
の幅の狭い端面の中心を、ブラシの根元部分の中心に対
して整流子円周方向に沿って回転方向に対して逆方向ま
たは順方向にずらすことによって、初期当たり期間中の
入力値を全面当たり時の値よりも高く、或いは低く所定
の値に保つことができる。
【0011】
【実施例】図1は回転機20の内部構造を示したもので
ある。図中、1は電動機部の外枠、2は外枠1に固定さ
れた固定子、3は外枠1に軸受4を介して支持された回
転軸、5は回転軸3に固定された回転子、6は回転軸3
に固定された整流子で、円周面に整流子片7が軸方向の
溝8を隔てて配置されている。
【0012】9は外枠1に固定された保持具、10は柱
状に形成されたカーボン製のブラシで、保持具9に保持
され、その端面10aは整流子片7に摺接している。1
1はブラシ10に一端が埋設されて電気的に接続された
リード線、12は保持具9内に収納されブラシ10を整
流子片7に一定力で押圧する押しばねであり、保持具
9,ブラシ10,リード線11及び押しばね12でブラ
シ装置13が構成されている。
【0013】そして、回転子5が回転すると、整流子6
も回転し、ブラシ10は押しばねの力により押圧され
て、整流子片7に摺接する。この時、ブラシ10は整流
子6の回転に伴って次第に摩耗していく。
【0014】図2は、従来のブラシ10の端面と、整流
子6との接触面を、整流子6の軸方向から見た図であ
る。従来、整流子軸方向から見たブラシ10の先端形状
は、整流子6の曲率にあわせて形成されていたが、加工
精度や組み付け誤差等によって図2のように整流子6の
中心軸Aとブラシ10との接触面の中心Cがずれると、
摩耗によりブラシ10の当たり面Cの中心と整流子6の
軸との間の角度θすなわちブラシシフト角が変化する。
【0015】図3は、本発明の請求項2による一実施例
を示した図である。従来装置と同様の部分は同一符号に
より示す。図中、10はブラシで、その端面10aの形
状は、図4に示すように、整流子6の軸方向から見てブ
ラシ10の根元の部分に比べて幅が狭く形成されてお
り、なおかつこの幅の狭い部分の中心軸はブラシ10の
根元の部分における中心軸と同一線上にある。
【0016】上記のように構成された回転機20のブラ
シ装置13においては、ブラシ10の端面10aの、整
流子片7の半径方向接触面は常にブラシ端面凸部10b
に当たり、両脇は隙間となっている。そして、整流子6
が回転するとブラシ10が摩耗して、上記隙間がなくな
った時点で、全面当たりとなる。
【0017】このように、本発明の請求項2を回転機2
0に適用することにより、回転開始時から端面10aの
全面当たりまで、ブラシ10と整流子片7との当たり面
の中心は常にブラシ10の根元部分の中心となり、ブラ
シ当たり面の中心が整流子6円周方向に回転方向または
反回転方向にずれることにより起こるブラシシフト角の
変動を抑えることができる。
【0018】図5は、本発明の請求項2の適用による回
転機20の初期当たり期間中,性能推移の変化を示した
ものである。図2のようなブラシ端面10aと整流子6
との接触面において、回転開始時点で、ブラシにおける
整流子との接触面の中心がブラシの中心からずれた場
合、ブラシ端面の全面当たりまで回転機の入力は(b)
又は(c)のように推移する。
【0019】(b)は、初期当たり面が図2における整
流子6円周方向に沿って反回転方向に偏った場合の回転
機の入力変化で、(c)は、初期当たり面が上記整流子
6の円周方向に沿って回転方向に偏った場合の回転機の
入力変化である。
【0020】これらに対し、本発明の請求項2を適用す
ることにより、ブラシシフト角の変動による回転機20
の性能の変化を抑えることができ、回転機20の入力は
図5(a)のように安定する。
【0021】図4は、本発明の請求項2を適用したブラ
シ端面10aの、整流子6の軸方向から見た断面形状例
を示したものである。いずれの形状も、整流子6の軸方
向から見てブラシ10の根元の部分に比べて先端部の幅
が狭く形成されており、なおかつこの幅の狭い部分の中
心軸はブラシ10の根元の部分における中心軸と同一線
上にあるため、同様の効果が得られる。
【0022】図6は、本発明の請求項3による一実施例
を示した図である。従来装置と同様の部分は同一符号に
より示す。図中、矢印は回転機20の回転方向を示す。
10はブラシで、その端面10aの形状は、図7に示す
ように、整流子6の軸方向から見てブラシ10の根元の
部分に比べて幅が狭く形成されており、なおかつこの幅
の狭い部分の中心軸は、根元の部分における中心軸から
整流子6の円周方向に沿って回転方向にずれている。
【0023】上記のように構成された回転機20のブラ
シ装置13においては、ブラシ10の端面10aの、整
流子片7の半径方向接触面は常にブラシ端面凸部10b
に当たり、他は隙間となっている。そして、整流子6が
回転するとブラシ10が摩耗して、上記隙間がなくなっ
た時点で、全面当たりとなる。
【0024】このように、本発明の請求項3を適用する
ことにより、回転開始時から端面10aの全面当たりに
なるまでの間、ブラシ10と整流子片7との当たり面の
中心は常にブラシ10の凸部10bに限定され、ブラシ
当たり面の中心がずれることにより起こるブラシシフト
角の変動を抑えることができ、尚且つ全面当たり時に対
してブラシ当たり面の中心のずれの分だけ回転機20の
特性を変えることができる。
【0025】図8は、本発明の請求項3の適用による回
転機20の初期当たり期間中、性能推移の変化を示した
ものである。図2のようなブラシ端面10aと整流子6
との接触面において、回転開始時点で、ブラシ10にお
ける整流子6との接触面の中心がブラシ10の中心から
ずれた場合、ブラシ端面10aの全面当たりまで回転機
20の入力は(a)又は(b)のように推移する。
【0026】(a)は、初期当たり面が図2における整
流子6no円周方向に沿って反回転方向に偏った場合の
回転機20の入力変化で、(b)は、初期当たり面が上
記整流子6円周方向に沿って回転方向に対して順方向に
偏った場合の回転機の入力変化である。
【0027】これらに対し、本発明の請求項3を適用す
ることにより、ブラシシフト角の変動による回転機20
no性能の変化を抑えることができ、回転機20の入力
は、初期当たり期間中図8(a′),(b′)のように
安定する。そしてブラシ10先端の凸部10bが摩耗し
終わると、速やかに全面当たりに移行して(c)に安定
する。例えば回転機20の整流条件が厳しく、ブラシ1
0の整流能力に余裕がない場合、初期のなじみ時期のブ
ラシ10の電流密度が高い時に整流火花をだして整流子
6の表面をいためてしまう可能性がある。このようなと
きは、(b′)のごとく、初期入力を減少させて電流値
を下げて整流条件をゆるくさせる。逆に、ブラシ10の
整流能力に余裕がありブラシ10が摩耗しにくい場合
は、(a′)のように入力を上げて電流を増加させること
によって初期の摩耗を早めて全面当たりを促進させる。
このような調整が可能である。
【0028】図7は、本発明の請求項3を適用したブラ
シ端面10aの、整流子6の軸方向から見た断面形状例
を示したものである。いずれの形状も、整流子6の軸方
向から見てブラシ10の根元の部分に比べて先端部の幅
が狭く形成されており、なおかつこの幅の狭い部分の中
心軸はブラシ10の根元の部分における中心軸から、整
流子円周方向に沿って回転方向または反回転方向にずれ
ているため、同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項2で
は、回転開始時のブラシシフト角を安定させ、回転初期
から全面当たりまでの入力値の変動を著しく少なくする
ことができるという効果がある。
【0030】また、本発明の請求項3では、細くしたブ
ラシ先端10aの中心位置をブラシ10の根元の部分の
中心軸に対して、整流子6の円周方向に沿って回転方向
に対して逆方向または順方向にずらすことにより、初期
入力特性を変化させ、電流を多く流してブラシの摩耗を
早め、全面当たり迄の時間を短くしたり、逆に電流を少
なくして整流子とブラシ間に発生する火花によって整流
子が損傷することを防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回転機20の内部構成
を示す縦断面図である。
【図2】従来ブラシの端面10aと整流子6との接触面
の拡大図である。
【図3】本発明請求項2を適用したブラシ装置13の取
付状態を示す横断面図である。
【図4】本発明請求項2を適用したブラシ端形状の他例
を示す、軸方向から見た断面図である。
【図5】本発明請求項2を適用したブラシ端面10a
の、ブラシシフト角変動による回転機20の初期特性の
変化を示す図である。
【図6】本発明請求項3を適用したブラシ装置13の取
付状態を示す横断面図である。
【図7】本発明請求項3を適用したブラシ端形状の他例
を示す、軸方向から見た断面図である。
【図8】本発明請求項3を適用したブラシ端面10a
の、ブラシシフト角変動による回転機20の初期特性の
変化を示す図である。
【符号の説明】
6…整流子、7…整流子片、8…整流子片間の溝、9…
保持具、10…ブラシ、10a…ブラシ端面、10b…
凸部、11…リード線、12…押しばね、13…ブラシ
装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する整流子に端面が摺接して電気的に
    接続され、断面が矩形状に形成されたブラシにおいて、
    上記整流子の軸方向から見たブラシ幅を、上記端面から
    所定の長さの範囲だけ上記ブラシの根元部の幅よりも細
    くしたことを特徴とする回転機のブラシ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、上記所定の長さの範囲
    内でのブラシ幅中心を、根元部分のブラシ幅中心と、同
    一線上に形成したことを特徴とする回転機のブラシ装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1において、上記所定の長さの範囲
    内でのブラシ幅中心を、根元部分のブラシ幅中心に対し
    て、整流子円周方向に沿って回転方向または、反回転方
    向にずらして形成したことを特徴とする回転機のブラシ
    装置。
JP12449492A 1992-05-18 1992-05-18 回転機のブラシ装置 Pending JPH05328671A (ja)

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JP12449492A JPH05328671A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 回転機のブラシ装置

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JP12449492A JPH05328671A (ja) 1992-05-18 1992-05-18 回転機のブラシ装置

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JPH05328671A true JPH05328671A (ja) 1993-12-10

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JP (1) JPH05328671A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010093924A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Mitsuba Corp 速度切替え式電動モータ
JP2011019388A (ja) * 2009-06-11 2011-01-27 Mabuchi Motor Co Ltd 有ブラシモータ
JP2011151919A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Jtekt Corp 給電ブラシ、直流モータ及び電動パワーステアリング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010093924A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Mitsuba Corp 速度切替え式電動モータ
JP2011019388A (ja) * 2009-06-11 2011-01-27 Mabuchi Motor Co Ltd 有ブラシモータ
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