JP2002027711A - ブラシ、ブラシ装置及びモータ - Google Patents
ブラシ、ブラシ装置及びモータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高い摺動音抑制効果を有し、しかもブラシお
よび整流子を長寿命化できるブラシ、ブラシ装置及びモ
ータを提供する。 【解決手段】 ブラシ16の先端部22に、モータ軸方
向に並ぶ2つの突部19、20を形成する。この2つの
突部19,20の突出高さは異なっており、上端側が突
出高さの高い大突部19で、下端側が突出高さの低い小
突部20となっている。大突部19の先端と小突部20
の先端を結ぶ仮想線L1と、ブラシ16の軸線方向と直
交する直交線L2とのなす角度R1は、ブラシ16がブ
ラシホルダ2内で最大傾き得る角度R2より大きく(R
1>R2)なるように設定されている。
よび整流子を長寿命化できるブラシ、ブラシ装置及びモ
ータを提供する。 【解決手段】 ブラシ16の先端部22に、モータ軸方
向に並ぶ2つの突部19、20を形成する。この2つの
突部19,20の突出高さは異なっており、上端側が突
出高さの高い大突部19で、下端側が突出高さの低い小
突部20となっている。大突部19の先端と小突部20
の先端を結ぶ仮想線L1と、ブラシ16の軸線方向と直
交する直交線L2とのなす角度R1は、ブラシ16がブ
ラシホルダ2内で最大傾き得る角度R2より大きく(R
1>R2)なるように設定されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシ、ブラシ装
置及びモータに関するものである。
置及びモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にブラシを介してロータの巻線に電
力を供給するモータでは、ブラシが整流子に対して摺動
するときに生じるブラシの摺動音を小さくすることが望
まれている。この摺動音は特にブラシ使用初期時に大き
く、これはブラシの摺動面の座乗形状が整流子の表面形
状と一致しない、いわゆる「なじみ」ができていないた
めである。
力を供給するモータでは、ブラシが整流子に対して摺動
するときに生じるブラシの摺動音を小さくすることが望
まれている。この摺動音は特にブラシ使用初期時に大き
く、これはブラシの摺動面の座乗形状が整流子の表面形
状と一致しない、いわゆる「なじみ」ができていないた
めである。
【0003】そこでブラシ使用初期時の摺動音を低減す
るために、例えば図7(a),(b)に示すように先端
(整流子側)を切欠くことで斜状の突部51を有するブ
ラシ52や、図8(a),(b)に示すように先端を略
V字状に切欠くことで同一高さを有する突部53が2つ
形成されたブラシ54等が提案されている。これらの場
合、ブラシ52(54)と整流子55の接触は面接触で
はなく線接触となり、面接触に比べて接触面積が少ない
ことから、ブラシ使用初期時の摺動音が小さく抑えられ
る。
るために、例えば図7(a),(b)に示すように先端
(整流子側)を切欠くことで斜状の突部51を有するブ
ラシ52や、図8(a),(b)に示すように先端を略
V字状に切欠くことで同一高さを有する突部53が2つ
形成されたブラシ54等が提案されている。これらの場
合、ブラシ52(54)と整流子55の接触は面接触で
はなく線接触となり、面接触に比べて接触面積が少ない
ことから、ブラシ使用初期時の摺動音が小さく抑えられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示す
ブラシ52は整流子55との接触面積が少ないことか
ら、その接触面には過大な面圧が加わるので、ブラシ5
2の摩耗速度は早く、ブラシ寿命が短くなるという問題
があった。その上、図7(a)の二点鎖線で示すように
突部51の先端形状により整流子片55aも摩耗し易い
状態にあり、ブラシ52のみならず整流子55も使用寿
命が短いという問題があった。
ブラシ52は整流子55との接触面積が少ないことか
ら、その接触面には過大な面圧が加わるので、ブラシ5
2の摩耗速度は早く、ブラシ寿命が短くなるという問題
があった。その上、図7(a)の二点鎖線で示すように
突部51の先端形状により整流子片55aも摩耗し易い
状態にあり、ブラシ52のみならず整流子55も使用寿
命が短いという問題があった。
【0005】また図7(b)に示すように、例えばロー
タ(図示省略)が軸方向に振動した場合には、整流子5
5が例えば図7(b)で上方向に移動するとき、ブラシ
52はその先端側が上方向に移動するようにブラシホル
ダ56内で傾き、ブラシホルダ56の内壁を叩くため、
叩き音が発生する問題もあった。
タ(図示省略)が軸方向に振動した場合には、整流子5
5が例えば図7(b)で上方向に移動するとき、ブラシ
52はその先端側が上方向に移動するようにブラシホル
ダ56内で傾き、ブラシホルダ56の内壁を叩くため、
叩き音が発生する問題もあった。
【0006】また図8に示すブラシ54は図7に示すも
のより接触面積が多くとれるものの、2つの突部53,
53に同時に「なじみ」を形成することになる。よっ
て、二箇所から同時にブラシ摺動音が発生するため、余
計に摺動音が大きくなる問題があった。
のより接触面積が多くとれるものの、2つの突部53,
53に同時に「なじみ」を形成することになる。よっ
て、二箇所から同時にブラシ摺動音が発生するため、余
計に摺動音が大きくなる問題があった。
【0007】さらには、製造時の寸法精度のばらつきに
より上下端の突部53,53の高さは若干異なることか
ら、両摺動面に「なじみ」ができ難く、ロータ回転時に
上下端の突部にそれぞれ異なる摩擦抵抗が働く場合があ
る。よって、ブラシ54には図8(b)の実線矢印方向
または破線矢印方向に回転モーメントが働き、ブラシ5
4は軸回転しようとするため、同様にブラシホルダ56
の内壁を叩く叩き音が生じるという問題があった。
より上下端の突部53,53の高さは若干異なることか
ら、両摺動面に「なじみ」ができ難く、ロータ回転時に
上下端の突部にそれぞれ異なる摩擦抵抗が働く場合があ
る。よって、ブラシ54には図8(b)の実線矢印方向
または破線矢印方向に回転モーメントが働き、ブラシ5
4は軸回転しようとするため、同様にブラシホルダ56
の内壁を叩く叩き音が生じるという問題があった。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、第1の目的は、高い摺動音抑制効果を有
し、しかもブラシおよび整流子を長寿命化できるブラ
シ、ブラシ装置及びモータを提供することにある。第2
の目的は前記第1の目的を達成するとともに、ブラシ使
用初期時のブラシ振動に起因する異音を低く抑えること
ができることにある。
のであって、第1の目的は、高い摺動音抑制効果を有
し、しかもブラシおよび整流子を長寿命化できるブラ
シ、ブラシ装置及びモータを提供することにある。第2
の目的は前記第1の目的を達成するとともに、ブラシ使
用初期時のブラシ振動に起因する異音を低く抑えること
ができることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため請求項1に記載の発明では、ブラシ装置を構成す
るブラシホルダ内に、バネにより整流子と圧接するよう
に付勢される状態で収容され、モータの駆動時に当該整
流子と摺動するモータ用のブラシであって、前記ブラシ
の先端部には、突出高さの異なる突部が前記モータの軸
方向に複数形成されていることを要旨とする。
るため請求項1に記載の発明では、ブラシ装置を構成す
るブラシホルダ内に、バネにより整流子と圧接するよう
に付勢される状態で収容され、モータの駆動時に当該整
流子と摺動するモータ用のブラシであって、前記ブラシ
の先端部には、突出高さの異なる突部が前記モータの軸
方向に複数形成されていることを要旨とする。
【0010】この発明によれば、各突部の高さが異なる
ことから、各突部には順に「なじみ」が形成されるの
で、複数の突部に同時に「なじみ」を形成する場合に比
べて、ブラシ摺動音は小さく抑えられる。しかも複数の
突部が整流子に接触するようになると、ブラシと整流子
の接触面にかかる面圧が分散されるので、ブラシや整流
子が長寿命化する。
ことから、各突部には順に「なじみ」が形成されるの
で、複数の突部に同時に「なじみ」を形成する場合に比
べて、ブラシ摺動音は小さく抑えられる。しかも複数の
突部が整流子に接触するようになると、ブラシと整流子
の接触面にかかる面圧が分散されるので、ブラシや整流
子が長寿命化する。
【0011】前記第2の目的を達成するため請求項2に
記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記
複数の突出部のうち最も突出高さの高い第1突部と次に
高い第2突出部との先端を結ぶ仮想線と、前記ブラシの
軸線方向と直交する直交線とのなす角度は、前記ブラシ
がブラシホルダ内で傾斜し得る最大傾角度の値よりも大
きくなるように設定されていることを要旨とする。
記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記
複数の突出部のうち最も突出高さの高い第1突部と次に
高い第2突出部との先端を結ぶ仮想線と、前記ブラシの
軸線方向と直交する直交線とのなす角度は、前記ブラシ
がブラシホルダ内で傾斜し得る最大傾角度の値よりも大
きくなるように設定されていることを要旨とする。
【0012】この発明によれば、請求項1に記載の発明
の作用に加え、バネの付勢力によって第1突部が整流子
に当接し、ブラシの基端部には第1突部の整流子との接
触部を支点とするモーメントが作用する。そのためブラ
シの基端部の接触部が、そのモーメントによって押され
た状態でブラシホルダの内壁面に当接する。そして第1
先端部がある程度摺動すると、次に第2突出部が整流子
に当接する。その結果、ブラシはモーメントにより基端
部がブラシホルダ内壁面に圧接した状態で当接し、かつ
第1突部および第2突部が整流子に当接するため、モー
タ軸方向におけるブラシ振動が抑制される。また、突部
は高さ順に整流子に当接することから、各突部の摺動面
には安定した当り面が形成されるので、モータの周方向
におけるブラシ振動も抑制される。以上の結果、ブラシ
使用初期のブラシ振動に起因する異音が発生し難くな
る。なお、各突部の先端とは、整流子に最初に当り始め
る部位のことをいう。
の作用に加え、バネの付勢力によって第1突部が整流子
に当接し、ブラシの基端部には第1突部の整流子との接
触部を支点とするモーメントが作用する。そのためブラ
シの基端部の接触部が、そのモーメントによって押され
た状態でブラシホルダの内壁面に当接する。そして第1
先端部がある程度摺動すると、次に第2突出部が整流子
に当接する。その結果、ブラシはモーメントにより基端
部がブラシホルダ内壁面に圧接した状態で当接し、かつ
第1突部および第2突部が整流子に当接するため、モー
タ軸方向におけるブラシ振動が抑制される。また、突部
は高さ順に整流子に当接することから、各突部の摺動面
には安定した当り面が形成されるので、モータの周方向
におけるブラシ振動も抑制される。以上の結果、ブラシ
使用初期のブラシ振動に起因する異音が発生し難くな
る。なお、各突部の先端とは、整流子に最初に当り始め
る部位のことをいう。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記最も突出高さの高い第1
突部は、前記整流子との摺動時に摩耗し易い形状に形成
されていることを要旨とする。
2に記載の発明において、前記最も突出高さの高い第1
突部は、前記整流子との摺動時に摩耗し易い形状に形成
されていることを要旨とする。
【0014】この発明によれば、請求項1又は2に記載
の発明の作用に加え、最も突出高さの高い第1突部は摩
耗し易い形状であるので、その第1突部の「なじみ」が
早期のうちに形成される。よってブラシ使用初期のブラ
シ摺動音が早期に軽減され、ブラシや整流子の長寿命化
やブラシの振動抑制効果等が効果的に得られる。
の発明の作用に加え、最も突出高さの高い第1突部は摩
耗し易い形状であるので、その第1突部の「なじみ」が
早期のうちに形成される。よってブラシ使用初期のブラ
シ摺動音が早期に軽減され、ブラシや整流子の長寿命化
やブラシの振動抑制効果等が効果的に得られる。
【0015】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記複数の
うち少なくとも1つの突部の摺動面は、前記整流子の半
径よりも大きな曲率で凹む湾曲面状に形成されているこ
とを要旨とする。
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記複数の
うち少なくとも1つの突部の摺動面は、前記整流子の半
径よりも大きな曲率で凹む湾曲面状に形成されているこ
とを要旨とする。
【0016】この発明によれば、請求項1〜3のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、各摺動面は点接
触から線接触を介し徐々に面接触へと理想的に移行する
ので、摺動面には安定した当り面が効果的に形成され、
モータ周方向の高い振動抑制効果が得られる。
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、各摺動面は点接
触から線接触を介し徐々に面接触へと理想的に移行する
ので、摺動面には安定した当り面が効果的に形成され、
モータ周方向の高い振動抑制効果が得られる。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記複数の
突部のうち最も突出高さの高い第1突部は、前記モータ
の軸方向の端部に配置され、次に高い第2突出部は前記
第1突部の反対側の端部に配置されていることを要旨と
する。
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記複数の
突部のうち最も突出高さの高い第1突部は、前記モータ
の軸方向の端部に配置され、次に高い第2突出部は前記
第1突部の反対側の端部に配置されていることを要旨と
する。
【0018】この発明によれば、請求項1〜4のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、ブラシの整流子
との摺動面間距離が相対的に広くとれることから、ブラ
シの整流子との着座状態が良好になるので、高いブラシ
振動抑制効果が得られる。
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、ブラシの整流子
との摺動面間距離が相対的に広くとれることから、ブラ
シの整流子との着座状態が良好になるので、高いブラシ
振動抑制効果が得られる。
【0019】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記突部
は、前記先端部のモータ軸方向の両端部に2つ形成され
ていることを要旨とする。
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記突部
は、前記先端部のモータ軸方向の両端部に2つ形成され
ていることを要旨とする。
【0020】この発明によれば、請求項1〜5のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、モータ軸方向に
2つの突部を形成することで、ブラシ摺動音の軽減、ブ
ラシ振動の抑制、ブラシや整流子の長寿命化等の効果が
得られる。
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、モータ軸方向に
2つの突部を形成することで、ブラシ摺動音の軽減、ブ
ラシ振動の抑制、ブラシや整流子の長寿命化等の効果が
得られる。
【0021】請求項7に記載の発明では、請求項1〜6
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ブラシ
の基端部には、前記複数の突出部のうち最も突出高さの
高い第1突部と次に高い第2突出部との先端を結ぶ仮想
線と同一方向に傾斜する傾斜部が形成されていることを
要旨とする。
のうちいずれか一項に記載の発明において、前記ブラシ
の基端部には、前記複数の突出部のうち最も突出高さの
高い第1突部と次に高い第2突出部との先端を結ぶ仮想
線と同一方向に傾斜する傾斜部が形成されていることを
要旨とする。
【0022】この発明によれば、請求項1〜6のうちい
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、ブラシは基端部
側でブラシホルダの内壁面に保持され易くなるので、モ
ータ軸方向のブラシ振動抑制効果が高くなる。
ずれか一項に記載の発明の作用に加え、ブラシは基端部
側でブラシホルダの内壁面に保持され易くなるので、モ
ータ軸方向のブラシ振動抑制効果が高くなる。
【0023】請求項8に記載の発明では、ブラシ装置
は、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のブラシ
と、前記バネと、前記ブラシホルダとを備えたことを要
旨とする。
は、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のブラシ
と、前記バネと、前記ブラシホルダとを備えたことを要
旨とする。
【0024】この発明によれば、ブラシ装置は、請求項
1〜7のうちいずれか一項に記載の作用と同等の作用を
得ることが可能となる。請求項9に記載の発明では、モ
ータは、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のブラ
シを備えたことを要旨とする。
1〜7のうちいずれか一項に記載の作用と同等の作用を
得ることが可能となる。請求項9に記載の発明では、モ
ータは、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載のブラ
シを備えたことを要旨とする。
【0025】この発明によれば、モータは、請求項1〜
7のうちいずれか一項に記載の作用と同等の作用を得る
ことが可能となる。
7のうちいずれか一項に記載の作用と同等の作用を得る
ことが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化したモータ用のブラシの第1実施形態を図1〜図
4に従って説明する。
具体化したモータ用のブラシの第1実施形態を図1〜図
4に従って説明する。
【0027】図4に示すように、モータ(例えばブロア
モータ等)1は、ブラシホルダ2を支持するホルダ支持
部3を開口部側に有する略有底筒形状のヨークハウジン
グ4と、そのヨークハウジング4の開口部を塞ぐように
ボルト5により固定されたエンドフレーム6とを備えて
いる。なお本例では、このヨークハウジング4とエンド
フレーム6によりモータケース7が構成されている。
モータ等)1は、ブラシホルダ2を支持するホルダ支持
部3を開口部側に有する略有底筒形状のヨークハウジン
グ4と、そのヨークハウジング4の開口部を塞ぐように
ボルト5により固定されたエンドフレーム6とを備えて
いる。なお本例では、このヨークハウジング4とエンド
フレーム6によりモータケース7が構成されている。
【0028】ヨークハウジング4の内周面には周方向に
複数のマグネット8が固着されている。モータケース7
の内部には、回転軸9の一端が外部に突出し、かつ電機
子鉄心10がマグネット8と相対するようにロータ11
が収容されている。ロータ11の回転軸9は、モータケ
ース7内で2箇所のベアリング12,13によって回動
可能に支持されている。
複数のマグネット8が固着されている。モータケース7
の内部には、回転軸9の一端が外部に突出し、かつ電機
子鉄心10がマグネット8と相対するようにロータ11
が収容されている。ロータ11の回転軸9は、モータケ
ース7内で2箇所のベアリング12,13によって回動
可能に支持されている。
【0029】回転軸9には、先端側のベアリング12と
電機子鉄心10の間に整流子14が固着されている。整
流子14と相対する位置には、整流子14に電力を供給
するためのブラシ装置15が配設されている。ブラシ装
置15は、整流子14の両側に配置されたブラシ(図4
では1つのみ図示)16と、そのブラシを収容するブラ
シホルダ2と、ブラシ16を整流子14側に付勢するこ
とで整流子14に圧接するバネとしてのコイルバネ17
とを備えている。ブラシ16はピッグテールにより外部
給電端子(ともに図示省略)と接続され、整流子14を
介して電機子鉄心10に巻回された巻線(図示省略)に
電力を供給している。
電機子鉄心10の間に整流子14が固着されている。整
流子14と相対する位置には、整流子14に電力を供給
するためのブラシ装置15が配設されている。ブラシ装
置15は、整流子14の両側に配置されたブラシ(図4
では1つのみ図示)16と、そのブラシを収容するブラ
シホルダ2と、ブラシ16を整流子14側に付勢するこ
とで整流子14に圧接するバネとしてのコイルバネ17
とを備えている。ブラシ16はピッグテールにより外部
給電端子(ともに図示省略)と接続され、整流子14を
介して電機子鉄心10に巻回された巻線(図示省略)に
電力を供給している。
【0030】次に、ブラシ16の形状について図1〜図
3に従って説明する。図1はブラシ16が摺動する前の
状態を示すブラシ16付近の拡大図であり、図2はブラ
シ16が整流子14に二箇所当接したときのブラシ16
付近の摸式図である。
3に従って説明する。図1はブラシ16が摺動する前の
状態を示すブラシ16付近の拡大図であり、図2はブラ
シ16が整流子14に二箇所当接したときのブラシ16
付近の摸式図である。
【0031】図1に示すように、ブラシ16は四角柱形
状で、先端部18を略V字に切欠くことによってロータ
11の軸方向(モータ軸方向)に並ぶ2つの突部19,
20が形成され、同図の上端側が突出高さの高い第1突
部としての大突部19で、下端側が突出高さの低い第2
突部としての小突部20となっている。これら突部1
9,20は、互いに対向する各々の内側面のみがブラシ
の軸線方向に対して傾斜する斜面となっており、大突部
19の形成角度(先端角度)Raは小突部20の形成角
度Rbよりも小さくなる(Rb>Ra)ように設定され
ている。ブラシ16の大突部19および小突部20の各
先端が、ブラシ使用初期における整流子14との摺動面
19a,20aとして機能する。
状で、先端部18を略V字に切欠くことによってロータ
11の軸方向(モータ軸方向)に並ぶ2つの突部19,
20が形成され、同図の上端側が突出高さの高い第1突
部としての大突部19で、下端側が突出高さの低い第2
突部としての小突部20となっている。これら突部1
9,20は、互いに対向する各々の内側面のみがブラシ
の軸線方向に対して傾斜する斜面となっており、大突部
19の形成角度(先端角度)Raは小突部20の形成角
度Rbよりも小さくなる(Rb>Ra)ように設定され
ている。ブラシ16の大突部19および小突部20の各
先端が、ブラシ使用初期における整流子14との摺動面
19a,20aとして機能する。
【0032】大突部19の先端と小突部20の先端を結
ぶ仮想線L1と、ブラシ16の軸線方向と直交する直交
線L2とのなす角度R1は、ブラシ16がブラシホルダ
2内で最大傾き得る角度R2より大きく(R1>R2)
なるように設定されている。ブラシ16の基端部22に
は、仮想線L1の傾きと同一方向に傾く端面を有する傾
斜部21が形成されている。またブラシ16がブラシホ
ルダ2内を移動できるように、ブラシ16の外面とブラ
シホルダ2の内壁面との間には若干の隙間が存在してい
る。
ぶ仮想線L1と、ブラシ16の軸線方向と直交する直交
線L2とのなす角度R1は、ブラシ16がブラシホルダ
2内で最大傾き得る角度R2より大きく(R1>R2)
なるように設定されている。ブラシ16の基端部22に
は、仮想線L1の傾きと同一方向に傾く端面を有する傾
斜部21が形成されている。またブラシ16がブラシホ
ルダ2内を移動できるように、ブラシ16の外面とブラ
シホルダ2の内壁面との間には若干の隙間が存在してい
る。
【0033】図3はブラシと整流子をモータ軸方向から
見た摸式図である。同図に示すように、大突部19およ
び小突部20の摺動面19a,20aは略円弧状に切欠
形成されている。ブラシ16の摺動面19a,20a
は、その摺動面19a,20aの円弧を一部とする仮想
円K(図3の二点鎖線で図示)の半径r1が整流子14
の半径r2よりも大きくなるように設定されている。
見た摸式図である。同図に示すように、大突部19およ
び小突部20の摺動面19a,20aは略円弧状に切欠
形成されている。ブラシ16の摺動面19a,20a
は、その摺動面19a,20aの円弧を一部とする仮想
円K(図3の二点鎖線で図示)の半径r1が整流子14
の半径r2よりも大きくなるように設定されている。
【0034】次に、ブラシ16摺動時の作用について図
1および図2に従って説明する。ブラシ16はコイルバ
ネ17のバネ力Fにより整流子14側に付勢されて、大
突部19が整流子14に当接する。このときブラシ16
には、大突部19の摺動面19aを支点とする図1およ
び図2の黒矢印方向に示すモーメントMが作用し、この
結果、ブラシ16の傾斜部21が同図の下方向に押され
て、ブラシの先端部18が上方に移動した姿勢をとるこ
とになる。そして、仮想線L1と直交線L2の角度R1
がブラシの最大傾斜角度R2より大きく設定されている
ことから、ブラシ16は図1の二点鎖線に示すように小
突部20の先端が整流子14に当接せずに所定の間隔で
離間し、摺動面19aのみが整流子14と当接し、また
接触部21aがブラシホルダ2の内壁面に当接する二箇
所で当接する状態となる。
1および図2に従って説明する。ブラシ16はコイルバ
ネ17のバネ力Fにより整流子14側に付勢されて、大
突部19が整流子14に当接する。このときブラシ16
には、大突部19の摺動面19aを支点とする図1およ
び図2の黒矢印方向に示すモーメントMが作用し、この
結果、ブラシ16の傾斜部21が同図の下方向に押され
て、ブラシの先端部18が上方に移動した姿勢をとるこ
とになる。そして、仮想線L1と直交線L2の角度R1
がブラシの最大傾斜角度R2より大きく設定されている
ことから、ブラシ16は図1の二点鎖線に示すように小
突部20の先端が整流子14に当接せずに所定の間隔で
離間し、摺動面19aのみが整流子14と当接し、また
接触部21aがブラシホルダ2の内壁面に当接する二箇
所で当接する状態となる。
【0035】そしてロータ11が回転して大突部19が
整流子14に対してある程度摺動すると、大突部19の
摺動面19aが摩耗し、その摺動面19aには整流子1
4の表面形状と一致する「なじみ」が形成される。大突
部19に「なじみ」ができると、図2に示すように小突
部20が整流子14に当接し、小突部20の摺動面20
aが摺動を開始する。そしてある程度小突部20が摺動
すると、小突部20の摺動面20aにも「なじみ」が形
成される。
整流子14に対してある程度摺動すると、大突部19の
摺動面19aが摩耗し、その摺動面19aには整流子1
4の表面形状と一致する「なじみ」が形成される。大突
部19に「なじみ」ができると、図2に示すように小突
部20が整流子14に当接し、小突部20の摺動面20
aが摺動を開始する。そしてある程度小突部20が摺動
すると、小突部20の摺動面20aにも「なじみ」が形
成される。
【0036】ところでブラシの摺動面に「なじみ」が形
成されていれば、ブラシの摺動音は相対的に小さくな
る。ここで本例では、最終的にブラシ16は整流子14
に二箇所で当接するものの、まず大突部19の摺動面1
9aにだけ「なじみ」を形成するようにし、大突部19
をなじませてから小突部20の摺動面20aに「なじ
み」を形成する手順をとっているため、2つの突部1
9,20に二箇所同時に「なじみ」を形成する場合に比
べ、ブラシ使用初期時のブラシ摺動音は相対的に小さく
なる。また、これら突部19,20の整流子14に対す
る各接触面積が小さいこともこのブラシ摺動音を軽減す
る要因となる。それに加え「なじみ」形成後、ブラシ1
6は整流子14に二箇所で当接することから、ブラシ1
6の接触面の面圧は分散されるので、ブラシ摺動音の軽
減を図ってもブラシ16や整流子14の使用寿命は長く
なる。
成されていれば、ブラシの摺動音は相対的に小さくな
る。ここで本例では、最終的にブラシ16は整流子14
に二箇所で当接するものの、まず大突部19の摺動面1
9aにだけ「なじみ」を形成するようにし、大突部19
をなじませてから小突部20の摺動面20aに「なじ
み」を形成する手順をとっているため、2つの突部1
9,20に二箇所同時に「なじみ」を形成する場合に比
べ、ブラシ使用初期時のブラシ摺動音は相対的に小さく
なる。また、これら突部19,20の整流子14に対す
る各接触面積が小さいこともこのブラシ摺動音を軽減す
る要因となる。それに加え「なじみ」形成後、ブラシ1
6は整流子14に二箇所で当接することから、ブラシ1
6の接触面の面圧は分散されるので、ブラシ摺動音の軽
減を図ってもブラシ16や整流子14の使用寿命は長く
なる。
【0037】またブラシ16の大突部19に「なじみ」
が形成された後には、ブラシ16の2つの摺動面19
a,20aが整流子14に当接することから、ブラシ1
6の整流子14に対する着座状態が安定し、その上、接
触部21aがモーメントMによって押された状態でブラ
シホルダ2の内壁面に当接する。このため、例えばロー
タ11がモータ軸方向に振動しても、接触部21aを支
点としてブラシ16の先端部18が上下方に傾倒するよ
うなことがほとんど生じず、モータ軸方向のブラシ振動
が発生し難くなる。
が形成された後には、ブラシ16の2つの摺動面19
a,20aが整流子14に当接することから、ブラシ1
6の整流子14に対する着座状態が安定し、その上、接
触部21aがモーメントMによって押された状態でブラ
シホルダ2の内壁面に当接する。このため、例えばロー
タ11がモータ軸方向に振動しても、接触部21aを支
点としてブラシ16の先端部18が上下方に傾倒するよ
うなことがほとんど生じず、モータ軸方向のブラシ振動
が発生し難くなる。
【0038】しかも大突部19の形成角度Raは相対的
に小さいことから、摺動面19aは摩耗し易く、その摺
動面19aには「なじみ」が早期に形成されるので、モ
ータ軸方向の振動抑制効果は早い時期に得られる。さら
に傾斜部21によってブラシ16の接触部21aがブラ
シホルダ2に当接した状態で保持され易くなるので、モ
ータ軸方向の振動抑制効果が確実に得られる。
に小さいことから、摺動面19aは摩耗し易く、その摺
動面19aには「なじみ」が早期に形成されるので、モ
ータ軸方向の振動抑制効果は早い時期に得られる。さら
に傾斜部21によってブラシ16の接触部21aがブラ
シホルダ2に当接した状態で保持され易くなるので、モ
ータ軸方向の振動抑制効果が確実に得られる。
【0039】また各摺動面19a,20aに順に「なじ
み」を形成する手順をとっていることから、各摺動面1
9a,20aには整流子14に対する安定した当り面が
確実に形成されるので、ブラシ16はモータ1の周方向
振動抑制効果が高いものとなる。よってロータ11が回
転しても、その回転によって生じ得るモータ周方向のブ
ラシ振動は発生し難くなる。
み」を形成する手順をとっていることから、各摺動面1
9a,20aには整流子14に対する安定した当り面が
確実に形成されるので、ブラシ16はモータ1の周方向
振動抑制効果が高いものとなる。よってロータ11が回
転しても、その回転によって生じ得るモータ周方向のブ
ラシ振動は発生し難くなる。
【0040】さらに仮想円Kの半径r1を整流子14の
半径r2よりも大きくすることで、各摺動面19a,2
0aは点接触から線接触を介し徐々に面接触へと理想的
に移行する。よって摺動面19a,20aには良好な当
り面が効果的に形成され、モータ周方向の高い振動抑制
効果が得られる。
半径r2よりも大きくすることで、各摺動面19a,2
0aは点接触から線接触を介し徐々に面接触へと理想的
に移行する。よって摺動面19a,20aには良好な当
り面が効果的に形成され、モータ周方向の高い振動抑制
効果が得られる。
【0041】従って、この実施形態では以下のような効
果を得ることができる。 (1)突出高さの異なる大突部19と小突部20に順に
「なじみ」を形成しているので、突部が2つあっても同
時に「なじみ」形成する場合に比べてブラシ摺動音を小
さくできる。しかも突部19,20は先端に向かうに従
い尖った形状であるので、「なじみ」形成時の摺動音も
比較的小さくできる。さらに「なじみ」形成後、ブラシ
16は二箇所で整流子に当接することから、ブラシ16
と整流子14の接触面にかかる面圧が分散されるので、
その分ブラシ16や整流子14の摩耗が少なくなりブラ
シ16および整流子14を長寿命化することができる。
また、ブラシ16と整流子14の接触面積も比較的広く
とれるので、電気摩耗も生じ難くできる。
果を得ることができる。 (1)突出高さの異なる大突部19と小突部20に順に
「なじみ」を形成しているので、突部が2つあっても同
時に「なじみ」形成する場合に比べてブラシ摺動音を小
さくできる。しかも突部19,20は先端に向かうに従
い尖った形状であるので、「なじみ」形成時の摺動音も
比較的小さくできる。さらに「なじみ」形成後、ブラシ
16は二箇所で整流子に当接することから、ブラシ16
と整流子14の接触面にかかる面圧が分散されるので、
その分ブラシ16や整流子14の摩耗が少なくなりブラ
シ16および整流子14を長寿命化することができる。
また、ブラシ16と整流子14の接触面積も比較的広く
とれるので、電気摩耗も生じ難くできる。
【0042】(2)ブラシ16は三箇所(摺動面19
a,20aおよび接触部21a)で支持されるので、ブ
ラシホルダ2内におけるブラシ16のモータ軸方向振動
を発生し難くできる。しかも傾斜部21によってブラシ
16はブラシホルダ2内面で保持され易いため、モータ
軸方向の高い振動抑制効果を確実に得ることができる。
a,20aおよび接触部21a)で支持されるので、ブ
ラシホルダ2内におけるブラシ16のモータ軸方向振動
を発生し難くできる。しかも傾斜部21によってブラシ
16はブラシホルダ2内面で保持され易いため、モータ
軸方向の高い振動抑制効果を確実に得ることができる。
【0043】また、大突部19、小突部20の順に「な
じみ」が形成されることから、各摺動面19a,20a
には安定した当り面が形成されるので、モータ周方向の
ブラシ振動も発生し難くできる。しかも仮想円Kの半径
r1を整流子14の半径r2より大きくすることによっ
て各摺動面19a,20aが点接触から面接触を経て理
想的な面接触に移行するので、安定した当り面が効果的
に得られ、モータ周方向の振動抑制効果を一層向上でき
る。以上の結果、ブラシ使用初期のブラシ振動が原因と
なる異音(例えばブラシ16とブラシホルダ2の叩き
音)を発生し難くできる。
じみ」が形成されることから、各摺動面19a,20a
には安定した当り面が形成されるので、モータ周方向の
ブラシ振動も発生し難くできる。しかも仮想円Kの半径
r1を整流子14の半径r2より大きくすることによっ
て各摺動面19a,20aが点接触から面接触を経て理
想的な面接触に移行するので、安定した当り面が効果的
に得られ、モータ周方向の振動抑制効果を一層向上でき
る。以上の結果、ブラシ使用初期のブラシ振動が原因と
なる異音(例えばブラシ16とブラシホルダ2の叩き
音)を発生し難くできる。
【0044】(3)大突部19の形成角度Raを小突部
20の形成角度Rbよりも小さくすることで大突部19
の摺動面19aを摩耗し易くしたので、摺動面19aの
「なじみ」は早期に得られることになり、素早くブラシ
16の三箇所支持状態に移行できる。また大突部19は
摩耗し易いため、摺動面19aの「なじみ」を出荷前に
行われる慣らし回転で得ることもできる。このように慣
らし回転で大突部19に「なじみ」を形成しておけば、
ブラシ16は組付後すでに三箇所で当接することにな
り、この三箇所支持状態をモータ使用開始時直後から実
施することができる。
20の形成角度Rbよりも小さくすることで大突部19
の摺動面19aを摩耗し易くしたので、摺動面19aの
「なじみ」は早期に得られることになり、素早くブラシ
16の三箇所支持状態に移行できる。また大突部19は
摩耗し易いため、摺動面19aの「なじみ」を出荷前に
行われる慣らし回転で得ることもできる。このように慣
らし回転で大突部19に「なじみ」を形成しておけば、
ブラシ16は組付後すでに三箇所で当接することにな
り、この三箇所支持状態をモータ使用開始時直後から実
施することができる。
【0045】(4)突部19,20はモータ軸方向の両
端部にそれぞれ位置しているので、ブラシ16の整流子
14との摺動面間距離が広くとれることになり、ブラシ
16をモータ軸方向で確実に支持できる。
端部にそれぞれ位置しているので、ブラシ16の整流子
14との摺動面間距離が広くとれることになり、ブラシ
16をモータ軸方向で確実に支持できる。
【0046】(第2実施形態)次に、第2実施形態を図
5に従って説明する。この実施形態では前記各突部の形
状が違う点が前記第1実施形態と異なっており、他の構
成は同じであるので、同一部分に関しては同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
5に従って説明する。この実施形態では前記各突部の形
状が違う点が前記第1実施形態と異なっており、他の構
成は同じであるので、同一部分に関しては同一符号を付
して詳しい説明は省略する。
【0047】図5に示すように、ブラシ16の先端部1
8には、モータの軸方向に2つの突部19,20が形成
され、同図の上端側が突出高さの高い大突部19で、略
中央部が突出高さの低い小突部20となっている。大突
部19は内側面のみが傾斜した形状をとっており、小突
部20は内側面と外側面がともに傾斜となった略テーパ
形状をとっている。大突部19の先端には、ブラシ使用
初期からブラシ16が整流子14と面接触するように平
坦面31が形成されている。大突部19の形成角度(先
端角度)Raは、小突部20の形成角度Rbよりも小さ
くなるように設定されている。ブラシ16は、この大突
部19の平坦面31および小突部20の先端が整流子1
4との摺動面として機能する。
8には、モータの軸方向に2つの突部19,20が形成
され、同図の上端側が突出高さの高い大突部19で、略
中央部が突出高さの低い小突部20となっている。大突
部19は内側面のみが傾斜した形状をとっており、小突
部20は内側面と外側面がともに傾斜となった略テーパ
形状をとっている。大突部19の先端には、ブラシ使用
初期からブラシ16が整流子14と面接触するように平
坦面31が形成されている。大突部19の形成角度(先
端角度)Raは、小突部20の形成角度Rbよりも小さ
くなるように設定されている。ブラシ16は、この大突
部19の平坦面31および小突部20の先端が整流子1
4との摺動面として機能する。
【0048】大突部19の平坦面31の下側先端31a
と小突部20の先端を結ぶ仮想線L1と、ブラシ16の
長手方向と直交する直交線L2とのなす角度R1は、ブ
ラシ16がブラシホルダ2内で最大傾き得る角度R2
(図1参照)以上の値となるように設定されている。ブ
ラシ16の基端部22には、仮想線L1の傾きと同一方
向に傾く端面を有する傾斜部21が形成されている。
と小突部20の先端を結ぶ仮想線L1と、ブラシ16の
長手方向と直交する直交線L2とのなす角度R1は、ブ
ラシ16がブラシホルダ2内で最大傾き得る角度R2
(図1参照)以上の値となるように設定されている。ブ
ラシ16の基端部22には、仮想線L1の傾きと同一方
向に傾く端面を有する傾斜部21が形成されている。
【0049】本例では、大突部19の先端に平坦面31
を形成することによってブラシ16の使用開始時からブ
ラシ16は整流子14と広範囲に亘って面接触するの
で、そのブラシ使用初期におけるブラシ16のモータ周
方向の振動抑制効果が一層向上する。また、ブラシ16
が平坦面31、小突部20の先端および傾斜部21の接
触部21aの三箇所で支持されることに加え、面接触状
態の平坦面31によりモータ軸方向の振動が一層抑制さ
れるので、モータ軸方向の振動抑制効果も一層高くな
る。
を形成することによってブラシ16の使用開始時からブ
ラシ16は整流子14と広範囲に亘って面接触するの
で、そのブラシ使用初期におけるブラシ16のモータ周
方向の振動抑制効果が一層向上する。また、ブラシ16
が平坦面31、小突部20の先端および傾斜部21の接
触部21aの三箇所で支持されることに加え、面接触状
態の平坦面31によりモータ軸方向の振動が一層抑制さ
れるので、モータ軸方向の振動抑制効果も一層高くな
る。
【0050】この構成においても前記実施形態に記載
の、(1)摺動音軽減かつ摩耗抑制、(2)ブラシ振動
の抑制、(3)大突部19の「なじみ」早期確保、と同
様な効果が得られる他に、次の効果が得られる。
の、(1)摺動音軽減かつ摩耗抑制、(2)ブラシ振動
の抑制、(3)大突部19の「なじみ」早期確保、と同
様な効果が得られる他に、次の効果が得られる。
【0051】(5)大突部19の先端に平坦面31を形
成することによって、ブラシ16は使用開始時からその
平坦面31で面接触するので、このブラシ使用初期時に
おけるモータ軸方向およびモータ周方向のブラシ振動を
より一層発生し難くできる。
成することによって、ブラシ16は使用開始時からその
平坦面31で面接触するので、このブラシ使用初期時に
おけるモータ軸方向およびモータ周方向のブラシ振動を
より一層発生し難くできる。
【0052】なお、実施形態は前記に限定されるもので
はなく、例えば、次のように変更してもよい。 ・ 前記第1および第2実施形態において、ブラシ16
は例えば図6(a)〜(c)に示す形状のものも採用で
きる。詳述すると、図6(a)は大突部19および小突
部20ともに内側のみに斜面が形成され、大突部19の
形成角度Raが小突部20の形成角度Rbよりも小さく
(Rb>Ra)形成する。図6(b)は大突部19の先
端が尖るように形成し、小突部20を内外両側面が斜面
となる形状(略テーパ状)に形成する。図6(c)は、
大突部19、小突部20の間に、中突部32を形成する
ことによって突部を3つ形成する。以上の場合も、複数
の突部間で「なじみ」が順に形成される上、三箇所以上
でブラシ16が支持されるため、ブラシ摺動音の低減、
ブラシ16や整流子14の長寿命化、ブラシ振動の抑制
等の効果が得られる。
はなく、例えば、次のように変更してもよい。 ・ 前記第1および第2実施形態において、ブラシ16
は例えば図6(a)〜(c)に示す形状のものも採用で
きる。詳述すると、図6(a)は大突部19および小突
部20ともに内側のみに斜面が形成され、大突部19の
形成角度Raが小突部20の形成角度Rbよりも小さく
(Rb>Ra)形成する。図6(b)は大突部19の先
端が尖るように形成し、小突部20を内外両側面が斜面
となる形状(略テーパ状)に形成する。図6(c)は、
大突部19、小突部20の間に、中突部32を形成する
ことによって突部を3つ形成する。以上の場合も、複数
の突部間で「なじみ」が順に形成される上、三箇所以上
でブラシ16が支持されるため、ブラシ摺動音の低減、
ブラシ16や整流子14の長寿命化、ブラシ振動の抑制
等の効果が得られる。
【0053】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、ブラシ16の基端部22に傾斜部21を形成せず、
例えばその基端部22はブラシ16の軸線方向に直交す
る面であってもよい。この場合も、バネ力付勢時に加わ
るモーメントMによって基端部側は傾くため、その基端
部22をブラシホルダ2の内壁面に当ることはできる。
て、ブラシ16の基端部22に傾斜部21を形成せず、
例えばその基端部22はブラシ16の軸線方向に直交す
る面であってもよい。この場合も、バネ力付勢時に加わ
るモーメントMによって基端部側は傾くため、その基端
部22をブラシホルダ2の内壁面に当ることはできる。
【0054】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、ブラシ16の摺動面19a,20aによりできる仮
想円Kの半径r1を整流子14の半径r2よりも大きく
することに限らず、例えばこの半径r1と半径r2は同
じ値でもよい。また、仮想円Kの形状は楕円でもよく、
要するに摺動面19a,20aが点接触から線接触に移
行するものであればよい。ここで、点接触から線接触へ
移行するとき、若干の面接触も部分的に伴う場合もある
ことはいうまでもない。
て、ブラシ16の摺動面19a,20aによりできる仮
想円Kの半径r1を整流子14の半径r2よりも大きく
することに限らず、例えばこの半径r1と半径r2は同
じ値でもよい。また、仮想円Kの形状は楕円でもよく、
要するに摺動面19a,20aが点接触から線接触に移
行するものであればよい。ここで、点接触から線接触へ
移行するとき、若干の面接触も部分的に伴う場合もある
ことはいうまでもない。
【0055】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、突部19,20の形状は先端が尖った形状や平坦面
31を有する形状に限らず、例えば球面のような他の形
状であってもよい。
て、突部19,20の形状は先端が尖った形状や平坦面
31を有する形状に限らず、例えば球面のような他の形
状であってもよい。
【0056】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、ブラシ16はコイルバネ17により付勢されるもの
に限らず、例えば板バネにより整流子14側に付勢され
るものでもよい。
て、ブラシ16はコイルバネ17により付勢されるもの
に限らず、例えば板バネにより整流子14側に付勢され
るものでもよい。
【0057】・ 前記第1および第2実施形態におい
て、本例のブラシ16やブラシ装置15は、種々のモー
タに適宜採用できる。前記実施形態及び別例から把握で
きる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果
とともに記載する。
て、本例のブラシ16やブラシ装置15は、種々のモー
タに適宜採用できる。前記実施形態及び別例から把握で
きる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果
とともに記載する。
【0058】(1)請求項1〜7において、前記ブラシ
の摺動部を略V字形状に切欠形成することによって、前
記突部は前記モータ軸方向の両端部に形成されている。
この場合、ブラシと整流子の接触部間の距離が広くとれ
るので、ブラシを整流子に確実に支持できる。
の摺動部を略V字形状に切欠形成することによって、前
記突部は前記モータ軸方向の両端部に形成されている。
この場合、ブラシと整流子の接触部間の距離が広くとれ
るので、ブラシを整流子に確実に支持できる。
【0059】(2)請求項1〜7において、前記各突出
部は、突出高さの高い突部になじみが形成されたとき
に、次に突出高さの高い突部が前記整流子に当接するよ
う高さ設定されている。この場合、ブラシ摺動音軽減効
果や、ブラシや整流子の長寿命化や、高いブラシ振動抑
制効果が効果的に得られる。
部は、突出高さの高い突部になじみが形成されたとき
に、次に突出高さの高い突部が前記整流子に当接するよ
う高さ設定されている。この場合、ブラシ摺動音軽減効
果や、ブラシや整流子の長寿命化や、高いブラシ振動抑
制効果が効果的に得られる。
【0060】(3)請求項1〜7において、前記第1突
部の形成角度は、前記第2突部の形成角度よりも小さく
設定されている。この場合、ブラシ摺動音軽減効果や、
ブラシや整流子の長寿命化や、高いブラシ振動抑制効果
が効果的に得られる。
部の形成角度は、前記第2突部の形成角度よりも小さく
設定されている。この場合、ブラシ摺動音軽減効果や、
ブラシや整流子の長寿命化や、高いブラシ振動抑制効果
が効果的に得られる。
【0061】(4)請求項1〜7において、前記突部の
うち最も突出高さの高い突部は、その先端が前記バネに
よって働くバネ力の向きに対して偏心となるように設定
されている。この場合、バネ力によってブラシはブラシ
ホルダ内で傾斜するため、ブラシ振動抑制効果が確実に
得られる。
うち最も突出高さの高い突部は、その先端が前記バネに
よって働くバネ力の向きに対して偏心となるように設定
されている。この場合、バネ力によってブラシはブラシ
ホルダ内で傾斜するため、ブラシ振動抑制効果が確実に
得られる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜9のうち
いずれか一項に記載の発明によれば、突出高さの異なる
複数の突部を形成したので、高い摺動音抑制効果を有
し、しかもブラシおよび整流子を長寿命化できる。
いずれか一項に記載の発明によれば、突出高さの異なる
複数の突部を形成したので、高い摺動音抑制効果を有
し、しかもブラシおよび整流子を長寿命化できる。
【0063】請求項2〜9のうちいずれか一項に記載の
発明によれば、モータ軸方向およびモータ周方向のブラ
シ振動が抑制することによってブラシ使用初期時のブラ
シ振動に起因する異音を低く抑えることができる。
発明によれば、モータ軸方向およびモータ周方向のブラ
シ振動が抑制することによってブラシ使用初期時のブラ
シ振動に起因する異音を低く抑えることができる。
【図1】 第1実施形態におけるブラシ付近の拡大断面
図。
図。
【図2】 ブラシ使用時の作用を示す説明図。
【図3】 ブラシ付近の上視図。
【図4】 モータの側断面図。
【図5】 第2実施形態におけるブラシ付近を拡大した
摸式図。
摸式図。
【図6】 (a)〜(c)は別例におけるブラシの側視
図。
図。
【図7】 従来のブラシ付近の摸式図であって、(a)
は整流子の摩耗状態を示すもので、(b)はブラシの作
用を説明するための摸式図。
は整流子の摩耗状態を示すもので、(b)はブラシの作
用を説明するための摸式図。
【図8】 (a)はブラシ付近の摸式図であって、
(b)は(a)のII−II線断面図。
(b)は(a)のII−II線断面図。
1…モータ、2…ブラシホルダ、14…整流子、15…
ブラシ装置、16…ブラシ、17…バネとしてのコイル
バネ、18…先端部、19…第1突部としての大突部、
20…第2突部としての小突部、19a,20a…摺動
面、32…突部としての中突部、L1…仮想線、L2…
直交線、R1,R2…角度、r2…半径。
ブラシ装置、16…ブラシ、17…バネとしてのコイル
バネ、18…先端部、19…第1突部としての大突部、
20…第2突部としての小突部、19a,20a…摺動
面、32…突部としての中突部、L1…仮想線、L2…
直交線、R1,R2…角度、r2…半径。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増井 尚 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 石塚 俊康 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 (72)発明者 倉橋 一嘉 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株式 会社内 Fターム(参考) 5H613 AA03 BB04 BB10 BB15 BB27 BB31 GA10 GB09 GB12 PP02 5H623 AA00 AA04 BB07 GG13 JJ01
Claims (9)
- 【請求項1】 ブラシ装置(15)を構成するブラシホ
ルダ(2)内に、バネ(17)により整流子(14)と
圧接するように付勢される状態で収容され、モータ
(1)の駆動時に当該整流子(14)と摺動するモータ
用のブラシ(16)であって、 前記ブラシ(16)の先端部(18)には、突出高さの
異なる突部(19,20,32)が前記モータ(1)の
軸方向に複数形成されていることを特徴とするブラシ。 - 【請求項2】 前記複数の突出部のうち最も突出高さの
高い第1突部(19)と次に高い第2突出部(20)と
の先端を結ぶ仮想線(L1)と、前記ブラシ(16)の
軸線方向と直交する直交線(L2)とのなす角度(R
1)は、前記ブラシ(16)がブラシホルダ(2)内で
傾斜し得る最大傾角度(R2)の値よりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
ブラシ。 - 【請求項3】 前記最も突出高さの高い第1突部(1
9)は、前記整流子(14)との摺動時に摩耗し易い形
状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に
記載のブラシ。 - 【請求項4】 前記複数のうち少なくとも1つの突部
(19,20)の摺動面(19a,20a)は、前記整
流子(14)の半径(r2)よりも大きな曲率で凹む湾
曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3
のうちいずれか一項に記載のブラシ。 - 【請求項5】 前記複数の突部のうち最も突出高さの高
い第1突部(19)は、前記モータ(1)の軸方向の端
部に配置され、次に高い第2突出部(20)は前記第1
突部(19)の反対側の端部に配置されていることを特
徴とする請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のブラ
シ。 - 【請求項6】 前記突部(19,20)は、前記先端部
(18)のモータ軸方向の両端部に2つ形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記
載のモータ用のブラシ。 - 【請求項7】 前記ブラシ(16)の基端部(22)に
は、前記複数の突出部のうち最も突出高さの高い第1突
部(19)と次に高い第2突出部(20)との先端を結
ぶ仮想線(L1)と同一方向に傾斜する傾斜部(21)
が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のうち
いずれか一項に記載のモータ用のブラシ。 - 【請求項8】 請求項1〜7のうちいずれか一項に記載
のブラシ(16)と、前記バネ(17)と、前記ブラシ
ホルダ(2)とを備えたことを特徴とするブラシ装置。 - 【請求項9】 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載
のブラシ(16)を備えたことを特徴とするモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000208267A JP2002027711A (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | ブラシ、ブラシ装置及びモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000208267A JP2002027711A (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | ブラシ、ブラシ装置及びモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002027711A true JP2002027711A (ja) | 2002-01-25 |
Family
ID=18704883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000208267A Pending JP2002027711A (ja) | 2000-07-10 | 2000-07-10 | ブラシ、ブラシ装置及びモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002027711A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009055707A (ja) * | 2007-08-27 | 2009-03-12 | Mitsubishi Electric Corp | 回転電機およびそのブラシの製造方法 |
JPWO2016063338A1 (ja) * | 2014-10-21 | 2017-04-27 | 三菱電機株式会社 | スタータ |
US20180166843A1 (en) * | 2016-12-14 | 2018-06-14 | Johnson Electric S.A. | Electric motor and brush thereof |
-
2000
- 2000-07-10 JP JP2000208267A patent/JP2002027711A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10554104B2 (en) | 2014-10-21 | 2020-02-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Starter |
US20180166843A1 (en) * | 2016-12-14 | 2018-06-14 | Johnson Electric S.A. | Electric motor and brush thereof |
US10559935B2 (en) * | 2016-12-14 | 2020-02-11 | Johnson Electric International AG | Electric motor and brush thereof |
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