JP2001258198A - 誘導電動機 - Google Patents
誘導電動機Info
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- JP2001258198A JP2001258198A JP2000066004A JP2000066004A JP2001258198A JP 2001258198 A JP2001258198 A JP 2001258198A JP 2000066004 A JP2000066004 A JP 2000066004A JP 2000066004 A JP2000066004 A JP 2000066004A JP 2001258198 A JP2001258198 A JP 2001258198A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】油切体がケースの開口部に接触するのを確実に
防止する。 【解決手段】ケース4に内装されたステータコア7と、
このステータコア7と対向するロータコア13と、この
ロータコア13に装着され、少なくとも一端側がケース
4に形成された開口部6から突出する電動シャフト12
と、この電動シャフト12を回転自在に支持する軸受8
と、ケース4の両端に設けられ、軸受8を覆うと共に、
軸受を保持する筒状部と、開口部6近傍の、ケース4か
ら突出した電動シャフト12に装着される油切体19と
を備えた誘導電動機において、油切体19を、鍔部20
と、鍔部20から軸受8側に向けて延設され、筒状部5
の開口部6より小径に形成されたスリーブ部21とで構
成し、電動シャフト12の軸方向において、鍔部20か
らスリーブ部21の端部までの長さXを、油切体19に
対向する筒状部5の端部から軸受8までの長さYより長
く形成したものである。
防止する。 【解決手段】ケース4に内装されたステータコア7と、
このステータコア7と対向するロータコア13と、この
ロータコア13に装着され、少なくとも一端側がケース
4に形成された開口部6から突出する電動シャフト12
と、この電動シャフト12を回転自在に支持する軸受8
と、ケース4の両端に設けられ、軸受8を覆うと共に、
軸受を保持する筒状部と、開口部6近傍の、ケース4か
ら突出した電動シャフト12に装着される油切体19と
を備えた誘導電動機において、油切体19を、鍔部20
と、鍔部20から軸受8側に向けて延設され、筒状部5
の開口部6より小径に形成されたスリーブ部21とで構
成し、電動シャフト12の軸方向において、鍔部20か
らスリーブ部21の端部までの長さXを、油切体19に
対向する筒状部5の端部から軸受8までの長さYより長
く形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、扇風機、換気扇、
空気調和機等の送風羽根を駆動する誘導電動機に関す
る。
空気調和機等の送風羽根を駆動する誘導電動機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の空気調和機として、特開平
2−246751号公報(H02K5/167)に示す
ように、ケースに内装されたステータコアと、このステ
ータコアと対向するロータコアと、このロータコアに装
着され、両端がケースに形成された開口部から突出する
電動シャフトとを備え、前記ケースの両端に筒状部を形
成し、この筒状部内に、電動シャフトを回転自在に支持
する軸受を保持するものが知られている。
2−246751号公報(H02K5/167)に示す
ように、ケースに内装されたステータコアと、このステ
ータコアと対向するロータコアと、このロータコアに装
着され、両端がケースに形成された開口部から突出する
電動シャフトとを備え、前記ケースの両端に筒状部を形
成し、この筒状部内に、電動シャフトを回転自在に支持
する軸受を保持するものが知られている。
【0003】このような誘導電動機は、ケースに形成さ
れた筒状部の開口部近傍の、前記ケースから突出した電
動シャフトの一端側に油切体が装着されると共に、油切
体、筒状部、軸受を覆うようにオイルキャップがケース
の内外に設けられている。
れた筒状部の開口部近傍の、前記ケースから突出した電
動シャフトの一端側に油切体が装着されると共に、油切
体、筒状部、軸受を覆うようにオイルキャップがケース
の内外に設けられている。
【0004】これにより、オイルキャップ内の潤滑油が
軸受と電動シャフトとの間に供給されるようにすると共
に、軸受と電動シャフトとの間に供給された潤滑油が電
動シャフトの回転により飛び散っても、オイルキャップ
と油切体により飛び散った潤滑油を受けて、オイルキャ
ップ外に漏洩するのを防止し、オイルキャップ内で循環
するようにしている。
軸受と電動シャフトとの間に供給されるようにすると共
に、軸受と電動シャフトとの間に供給された潤滑油が電
動シャフトの回転により飛び散っても、オイルキャップ
と油切体により飛び散った潤滑油を受けて、オイルキャ
ップ外に漏洩するのを防止し、オイルキャップ内で循環
するようにしている。
【0005】ところで、このような誘導電動機の軸受と
ロータコアとの間には、軸受との間にわずかな隙間を有
する状態でナイロンワッシャーが設けられており、ロー
タコアが軸方向に大きく移動するのを防止し、ステータ
コアとロータコアがほぼ対向するようにすると共に、軸
受とナイロンワッシャーとの間の前記わずかな隙間を設
けることで、電動シャフトがケースに対してスムーズに
回転できるようにしている。
ロータコアとの間には、軸受との間にわずかな隙間を有
する状態でナイロンワッシャーが設けられており、ロー
タコアが軸方向に大きく移動するのを防止し、ステータ
コアとロータコアがほぼ対向するようにすると共に、軸
受とナイロンワッシャーとの間の前記わずかな隙間を設
けることで、電動シャフトがケースに対してスムーズに
回転できるようにしている。
【0006】しかしながら、軸受とナイロンワッシャー
との間の前記わずかな隙間により、電動シャフトは軸方
向に移動するので、油切体が筒状部の開口部側に移動す
る方向に電動シャフトが移動すると、油切体は開口部近
傍に設けられているため、図7に示すように、油切体5
1が筒状部5の開口部6に当接することが起こる。
との間の前記わずかな隙間により、電動シャフトは軸方
向に移動するので、油切体が筒状部の開口部側に移動す
る方向に電動シャフトが移動すると、油切体は開口部近
傍に設けられているため、図7に示すように、油切体5
1が筒状部5の開口部6に当接することが起こる。
【0007】このように、油切体51と開口部6が当接
すると、特に、扇風機等で用いられ、上方に向けて送風
するために、送風羽根を装着すると共に、油切体51を
装着した電動シャフト12の一端側を上方側に向けて使
用した場合、電動シャフト12や電動シャフト12に取
り付けられる送風羽根等の自重により、油切体51が開
口部6に押圧され、油切体51と開口部6の間でこすれ
音が発生し、この音により使用者に不快感を与える。ま
た、この油切体51が開口部6に押圧された状態が長く
続くと、油切体51が摩耗して寿命が短くなる恐れのあ
るものであった。
すると、特に、扇風機等で用いられ、上方に向けて送風
するために、送風羽根を装着すると共に、油切体51を
装着した電動シャフト12の一端側を上方側に向けて使
用した場合、電動シャフト12や電動シャフト12に取
り付けられる送風羽根等の自重により、油切体51が開
口部6に押圧され、油切体51と開口部6の間でこすれ
音が発生し、この音により使用者に不快感を与える。ま
た、この油切体51が開口部6に押圧された状態が長く
続くと、油切体51が摩耗して寿命が短くなる恐れのあ
るものであった。
【0008】この点を考慮して、油切体51が開口部6
に当接しないように離した場合には、油切体51と開口
部6との間の隙間が大きくなり、この間の隙間から電動
シャフト12の回転により飛び散った潤滑油が漏洩しや
すくなるという問題が生じる。
に当接しないように離した場合には、油切体51と開口
部6との間の隙間が大きくなり、この間の隙間から電動
シャフト12の回転により飛び散った潤滑油が漏洩しや
すくなるという問題が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、油切体によ
り潤滑油の飛び散りを効果的に防止でき、且つ、油切体
が筒状部の開口部に接触するのを確実に防止できる扇風
機を提供することを課題とする。
り潤滑油の飛び散りを効果的に防止でき、且つ、油切体
が筒状部の開口部に接触するのを確実に防止できる扇風
機を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
の手段は、ケースに内装されたステータコアと、このス
テータコアと対向するロータコアと、このロータコアに
装着され、少なくとも一端側がケースに形成された開口
部から突出する電動シャフトと、この電動シャフトを回
転自在に支持する軸受と、前記ケースの両端に設けら
れ、前記軸受を覆うと共に、軸受を保持する筒状部と、
前記開口部近傍の、前記ケースから突出した電動シャフ
トに装着される油切体とを備えた誘導電動機において、
前記油切体を、鍔部と、鍔部から軸受側に向けて延設さ
れ、前記筒状部の開口部より小径に形成されたスリーブ
部とで構成し、前記電動シャフトの軸方向において、前
記鍔部からスリーブ部の端部までの長さを、前記油切体
に対向する筒状部の端部から軸受までの長さより長く形
成したものである。
の手段は、ケースに内装されたステータコアと、このス
テータコアと対向するロータコアと、このロータコアに
装着され、少なくとも一端側がケースに形成された開口
部から突出する電動シャフトと、この電動シャフトを回
転自在に支持する軸受と、前記ケースの両端に設けら
れ、前記軸受を覆うと共に、軸受を保持する筒状部と、
前記開口部近傍の、前記ケースから突出した電動シャフ
トに装着される油切体とを備えた誘導電動機において、
前記油切体を、鍔部と、鍔部から軸受側に向けて延設さ
れ、前記筒状部の開口部より小径に形成されたスリーブ
部とで構成し、前記電動シャフトの軸方向において、前
記鍔部からスリーブ部の端部までの長さを、前記油切体
に対向する筒状部の端部から軸受までの長さより長く形
成したものである。
【0011】上記構成において、前記油切体は電動シャ
フトに圧入により装着され、前記電動シャフトの油切体
の装着面に凹部を形成すると共に、前記油切体の電動シ
ャフトへの装着面に、前記凹部に係止される突起を形成
することが望ましい。
フトに圧入により装着され、前記電動シャフトの油切体
の装着面に凹部を形成すると共に、前記油切体の電動シ
ャフトへの装着面に、前記凹部に係止される突起を形成
することが望ましい。
【0012】また、前記油切体は電動シャフトに圧入に
より装着され、前記電動シャフトの油切体の装着面に凹
溝を形成すると共に、前記油切体の電動シャフトへの装
着面に、前記凹溝に係止される突条を形成することが望
ましい。
より装着され、前記電動シャフトの油切体の装着面に凹
溝を形成すると共に、前記油切体の電動シャフトへの装
着面に、前記凹溝に係止される突条を形成することが望
ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に本発明の第1の実
施の形態を示し、以下、これらの図に基づき説明する。
施の形態を示し、以下、これらの図に基づき説明する。
【0014】1は誘導電動機(ここでは扇風機に用いら
れるものを示す)で、板金でカップ状に形成された前ケ
ース2と後ケース3からなるケース4で覆われており、
このケース4の両端には筒状部5がそれぞれ形成されて
おり、この筒状部5の端部には開口部6が形成されてい
る。また、このケース4内の中央には、ステータコア7
が圧入されている。
れるものを示す)で、板金でカップ状に形成された前ケ
ース2と後ケース3からなるケース4で覆われており、
このケース4の両端には筒状部5がそれぞれ形成されて
おり、この筒状部5の端部には開口部6が形成されてい
る。また、このケース4内の中央には、ステータコア7
が圧入されている。
【0015】8はケース4の筒状部5内に開口部6との
間に空間を有する状態で配設される軸受で、前ケース2
と後ケース3の内側にそれぞれ装着された内側オイルキ
ャップ9により覆われると共に、内側オイルキャップ9
に設けられた押さえバネ10により筒状部5の内面に押
圧されて保持されている。内側オイルキャップ9内には
潤滑油を含浸させたパーマウイック11が設けられてお
り、このパーマウイック11から潤滑油が軸受8と後述
する電動シャフト12との間に供給される。
間に空間を有する状態で配設される軸受で、前ケース2
と後ケース3の内側にそれぞれ装着された内側オイルキ
ャップ9により覆われると共に、内側オイルキャップ9
に設けられた押さえバネ10により筒状部5の内面に押
圧されて保持されている。内側オイルキャップ9内には
潤滑油を含浸させたパーマウイック11が設けられてお
り、このパーマウイック11から潤滑油が軸受8と後述
する電動シャフト12との間に供給される。
【0016】12は両端をケースの筒状部5の開口部6
から突出し、軸受8を介してケース4に回転自在に支持
された電動シャフトで、この電動シャフト12の軸受
8、8間にはステータコア7と対向するロータコア13
が装着されている。
から突出し、軸受8を介してケース4に回転自在に支持
された電動シャフトで、この電動シャフト12の軸受
8、8間にはステータコア7と対向するロータコア13
が装着されている。
【0017】14は軸受8側にゴムワッシャー15とス
ラストワッシャー16が軸受側に向かって順次設けられ
たナイロンワッシャーで、軸受8と反対側をロータコア
13に当接すると共に、スラストワッシャー16を軸受
8に近接されている。これにより、ロータコア13が軸
方向に大きく移動するのを防止し、ステータコア7とロ
ータコア13がほぼ対向するようにすると共に、スラス
トワッシャー16を軸受8に近接させて軸受8とナイロ
ンワッシャー14との間にわずかな隙間を設けること
で、電動シャフト12がケース4に対してスムーズに回
転できるようにしている。
ラストワッシャー16が軸受側に向かって順次設けられ
たナイロンワッシャーで、軸受8と反対側をロータコア
13に当接すると共に、スラストワッシャー16を軸受
8に近接されている。これにより、ロータコア13が軸
方向に大きく移動するのを防止し、ステータコア7とロ
ータコア13がほぼ対向するようにすると共に、スラス
トワッシャー16を軸受8に近接させて軸受8とナイロ
ンワッシャー14との間にわずかな隙間を設けること
で、電動シャフト12がケース4に対してスムーズに回
転できるようにしている。
【0018】この電動シャフト12の一端側には、送風
羽根の回転止めとなるピン18が両端を突出させて電動
シャフト12に圧入されていると共に、このピン18と
の間に図示しない送風羽根を挟持するネジ17が形成さ
れている。
羽根の回転止めとなるピン18が両端を突出させて電動
シャフト12に圧入されていると共に、このピン18と
の間に図示しない送風羽根を挟持するネジ17が形成さ
れている。
【0019】また、電動シャフト12の一端側の筒状部
5の近傍には油切体19が圧入により装着されている。
この油切体19は、鍔部20と、鍔部20より筒状部5
内の軸受8側に延設され、その外径を筒状部5の開口部
6より小径に形成されたスリーブ部21とから構成され
ている。油切体19は、軸方向において、鍔部20から
スリーブ部21の端部までの長さXを、筒状部5の開口
部6からスリーブ部21と対向する側の軸受8の端部ま
での長さYより長く形成している。また、鍔部20の軸
受8側は、中心から径方向に向かうに従い軸受8側に近
づく傾斜面20aになっている。
5の近傍には油切体19が圧入により装着されている。
この油切体19は、鍔部20と、鍔部20より筒状部5
内の軸受8側に延設され、その外径を筒状部5の開口部
6より小径に形成されたスリーブ部21とから構成され
ている。油切体19は、軸方向において、鍔部20から
スリーブ部21の端部までの長さXを、筒状部5の開口
部6からスリーブ部21と対向する側の軸受8の端部ま
での長さYより長く形成している。また、鍔部20の軸
受8側は、中心から径方向に向かうに従い軸受8側に近
づく傾斜面20aになっている。
【0020】また、この油切体19は、ケース4の外側
に設けられた外側オイルキャップ22にて、筒状部5と
共に覆われている。この外側オイルキャップ22は筒状
部5の下方に形成された切り欠き23により、内側オイ
ルキャップ9と連通している。
に設けられた外側オイルキャップ22にて、筒状部5と
共に覆われている。この外側オイルキャップ22は筒状
部5の下方に形成された切り欠き23により、内側オイ
ルキャップ9と連通している。
【0021】一方、この電動シャフト12の他端側に
は、後ケース3に取り付けられた首振り用歯車装置24
が装着されており、この首振用歯車装置24により、後
ケース3の下面に設けられた首振回転軸25を中心に首
振り動作を可能としている。ここで、26は軸受8近傍
の、筒状部5の開口部6側に設けられたOリングであ
り、パーマウイック11から他端側の軸受8と電動シャ
フト12間に供給された潤滑油が、筒状部5から外方へ
漏洩するのを阻止している。
は、後ケース3に取り付けられた首振り用歯車装置24
が装着されており、この首振用歯車装置24により、後
ケース3の下面に設けられた首振回転軸25を中心に首
振り動作を可能としている。ここで、26は軸受8近傍
の、筒状部5の開口部6側に設けられたOリングであ
り、パーマウイック11から他端側の軸受8と電動シャ
フト12間に供給された潤滑油が、筒状部5から外方へ
漏洩するのを阻止している。
【0022】上記構成の誘導電動機1を駆動した場合、
パーマウイック11から一端側の軸受8と電動シャフト
12の間に供給された潤滑油は、電動シャフト12の表
面を伝わって油切体19側に移動したり、電動シャフト
12の回転により、外側オイルキャップ22及び内側オ
イルキャップ9内で、飛び散ったりする。
パーマウイック11から一端側の軸受8と電動シャフト
12の間に供給された潤滑油は、電動シャフト12の表
面を伝わって油切体19側に移動したり、電動シャフト
12の回転により、外側オイルキャップ22及び内側オ
イルキャップ9内で、飛び散ったりする。
【0023】電動シャフト12の表面を伝わって油切体
19側に移動した潤滑油は、油切体19の装着面と電動
シャフト12との間から外部に漏洩しようとするが、油
切体19は圧入により装着されているので、この間から
潤滑油が漏洩するのを防止され、油切体19のスリーブ
部21の外面を伝わり外方に向かって移動する。この潤
滑油は鍔部20により外方への移動が阻止され、鍔部2
0から外側オイルキャップ22内に回収され、再び、パ
ーマウイック11を介して軸受8と電動シャフト12の
間に供給される。
19側に移動した潤滑油は、油切体19の装着面と電動
シャフト12との間から外部に漏洩しようとするが、油
切体19は圧入により装着されているので、この間から
潤滑油が漏洩するのを防止され、油切体19のスリーブ
部21の外面を伝わり外方に向かって移動する。この潤
滑油は鍔部20により外方への移動が阻止され、鍔部2
0から外側オイルキャップ22内に回収され、再び、パ
ーマウイック11を介して軸受8と電動シャフト12の
間に供給される。
【0024】また、電動シャフト12からケース4外に
向かって飛び散った潤滑油は外側オイルキャップ22と
油切体19の鍔部20により受けられ、外側オイルキャ
ップ22外に漏洩するのを防止され、外側オイルキャッ
プ22内に回収され、再び、パーマウイック11を介し
て軸受8と電動シャフト12の間に供給される。
向かって飛び散った潤滑油は外側オイルキャップ22と
油切体19の鍔部20により受けられ、外側オイルキャ
ップ22外に漏洩するのを防止され、外側オイルキャッ
プ22内に回収され、再び、パーマウイック11を介し
て軸受8と電動シャフト12の間に供給される。
【0025】ここで、上述の如くして鍔部20に達した
潤滑油は、鍔部20の軸受8側の傾斜面20aにより、
外側オイルキャップ22のケース4側に向かって案内さ
れるので、外側オイルキャップ22の外方に潤滑油が漏
洩するのをより確実に防止することができる。
潤滑油は、鍔部20の軸受8側の傾斜面20aにより、
外側オイルキャップ22のケース4側に向かって案内さ
れるので、外側オイルキャップ22の外方に潤滑油が漏
洩するのをより確実に防止することができる。
【0026】このように、外側オイルキャップ22内の
潤滑油が外部に漏洩することなく、循環できるので、油
切れを起こすことなく軸受8と電動シャフト12間を潤
滑できる。
潤滑油が外部に漏洩することなく、循環できるので、油
切れを起こすことなく軸受8と電動シャフト12間を潤
滑できる。
【0027】ところで、上記構成の誘導電動機1は、ナ
イロンワッシャー14と軸受8との間に隙間を設けてい
るので、電動シャフト12が軸方向に若干移動可能にな
っている。これにより、誘導電動機1を駆動すると、電
動シャフト12は軸方向に移動し、この電動シャフト1
2の移動にともない電動シャフト12に装着された油切
体19は筒状部5の開口部6に近づく方向に移動したり
離れる方向に移動したりする。
イロンワッシャー14と軸受8との間に隙間を設けてい
るので、電動シャフト12が軸方向に若干移動可能にな
っている。これにより、誘導電動機1を駆動すると、電
動シャフト12は軸方向に移動し、この電動シャフト1
2の移動にともない電動シャフト12に装着された油切
体19は筒状部5の開口部6に近づく方向に移動したり
離れる方向に移動したりする。
【0028】近づく方向に移動した場合、鍔部20が開
口部6に接触しようとするが、油切体19は、軸方向に
おいて、鍔部20からスリーブ部21の端部までの長さ
Xを、スリーブ部21と対向する側の筒状部5の開口部
6から軸受8の端部までの長さYより長く形成している
ので、図4に示すように、鍔部20が開口部6に接触す
る前に、スリーブ部21の端部が軸受8に当接する。
口部6に接触しようとするが、油切体19は、軸方向に
おいて、鍔部20からスリーブ部21の端部までの長さ
Xを、スリーブ部21と対向する側の筒状部5の開口部
6から軸受8の端部までの長さYより長く形成している
ので、図4に示すように、鍔部20が開口部6に接触す
る前に、スリーブ部21の端部が軸受8に当接する。
【0029】これにより、鍔部20が筒状部5の開口部
6に接触するのを確実に防止することができ、油切体が
開口部にこすれて使用者に不快感を与える音が発生する
のを防止できると共に、油切体19が摩耗して寿命が短
くなるのを確実に防止できる。
6に接触するのを確実に防止することができ、油切体が
開口部にこすれて使用者に不快感を与える音が発生する
のを防止できると共に、油切体19が摩耗して寿命が短
くなるのを確実に防止できる。
【0030】特に、扇風機等で用いられ、送風羽根を上
方に向けて送風するために、油切体19を装着した電動
シャフト12の一端側を上方側に向けて使用した場合、
電動シャフト12や電動シャフト12に取り付けられる
送風羽根等の自重により、油切体19が開口部6に押圧
されるのを防止できるので、効果的である。
方に向けて送風するために、油切体19を装着した電動
シャフト12の一端側を上方側に向けて使用した場合、
電動シャフト12や電動シャフト12に取り付けられる
送風羽根等の自重により、油切体19が開口部6に押圧
されるのを防止できるので、効果的である。
【0031】図5は、第2の実施の形態で、電動シャフ
ト12の油切体19が装着される部分に凹溝12aを更
に形成し、油切体19に、電動シャフト12の凹溝12
aに係止される突条19aを更に形成したものである。
ト12の油切体19が装着される部分に凹溝12aを更
に形成し、油切体19に、電動シャフト12の凹溝12
aに係止される突条19aを更に形成したものである。
【0032】この場合、油切体19の突条19aを、電
動シャフト12の凹溝12aに係止して装着すること
で、油切体19の、電動シャフト12の軸方向の位置決
めを行うことができ、油切体19の電動シャフト12へ
の装着を容易に行うことができる。また、油切体19と
電動シャフト12との間に、前記凹溝12aと突条19
aとで凹凸が形成されるので、油切体19の装着面と電
動シャフト12との間に潤滑油が浸透して外側オイルキ
ャップ22外に漏洩するのをより効果的に防止すること
ができる。
動シャフト12の凹溝12aに係止して装着すること
で、油切体19の、電動シャフト12の軸方向の位置決
めを行うことができ、油切体19の電動シャフト12へ
の装着を容易に行うことができる。また、油切体19と
電動シャフト12との間に、前記凹溝12aと突条19
aとで凹凸が形成されるので、油切体19の装着面と電
動シャフト12との間に潤滑油が浸透して外側オイルキ
ャップ22外に漏洩するのをより効果的に防止すること
ができる。
【0033】尚、上記第2の実施の形態のように、油切
体19に突条19aを、電動シャフト12に凹溝12a
を形成し、油切体19の回転方向への位置を気にせずに
装着できるようにするのが望ましいが、図6に示す第3
の実施の形態のように、突条19aの代わりに突部19
bを、凹溝12aの代わりに突起が係止される凹部12
bを形成してもよい。
体19に突条19aを、電動シャフト12に凹溝12a
を形成し、油切体19の回転方向への位置を気にせずに
装着できるようにするのが望ましいが、図6に示す第3
の実施の形態のように、突条19aの代わりに突部19
bを、凹溝12aの代わりに突起が係止される凹部12
bを形成してもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、油切体の鍔
部がケースの開口部に当接する前に鍔部より軸受側に延
設されたスリーブ部の端部が当接するので、鍔部がケー
スの開口部に当接するのを確実に阻止することができ、
使用者に不快感を与える音の発生を防止できると共に油
切体の寿命が短くなるのを確実に防止できる。
部がケースの開口部に当接する前に鍔部より軸受側に延
設されたスリーブ部の端部が当接するので、鍔部がケー
スの開口部に当接するのを確実に阻止することができ、
使用者に不快感を与える音の発生を防止できると共に油
切体の寿命が短くなるのを確実に防止できる。
【0035】本発明の請求項2によれば、油切体の突部
を電動シャフトの凹部に係止することで油切体の軸方向
の位置決めができ、取り付けを容易行うことができると
共に、油切体と電動シャフトとの装着面を通して潤滑油
がケースの外部に漏洩するのを油切体の突部と電動シャ
フトの凹部により効果的に防止することができる。
を電動シャフトの凹部に係止することで油切体の軸方向
の位置決めができ、取り付けを容易行うことができると
共に、油切体と電動シャフトとの装着面を通して潤滑油
がケースの外部に漏洩するのを油切体の突部と電動シャ
フトの凹部により効果的に防止することができる。
【0036】本発明の請求項3によれば、油切体を電動
シャフトの円周方向に位置決めせずに装着することがで
き、油切体の電動シャフトへの取り付けをより容易に行
うことができると共に、油切体と電動シャフトとの装着
面を通して潤滑油がケースの外部に漏洩するのを油切体
の突条と電動シャフトの凹溝により、より効果的に防止
することができる。
シャフトの円周方向に位置決めせずに装着することがで
き、油切体の電動シャフトへの取り付けをより容易に行
うことができると共に、油切体と電動シャフトとの装着
面を通して潤滑油がケースの外部に漏洩するのを油切体
の突条と電動シャフトの凹溝により、より効果的に防止
することができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す誘導電動機の
正面断面図である。
正面断面図である。
【図2】図1におけるA部詳細図である。
【図3】図2におけるB部詳細図である。
【図4】図3において油切体が軸受側に移動した際の油
切体近傍の断面図である。
切体近傍の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す誘導電動機の
油切体近傍の断面図である。
油切体近傍の断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す誘導電動機の
油切体近傍の断面図である。
油切体近傍の断面図である。
【図7】従来の誘導電動機の油切体近傍の断面図であ
る。
る。
4 ケース 5 筒状部 6 開口部 7 ステータコア 8 軸受 12 電動シャフト 12a 凹溝 12b 凹部 13 ロータコア 19 油切体 19a 突条 19b 突部 20 鍔部 21 スリーブ部 X 鍔部からスリーブ部の端部までの長さ Y 筒状部の端部から軸受までの長さ
Claims (3)
- 【請求項1】 ケースに内装されたステータコアと、該
ステータコアと対向するロータコアと、該ロータコアに
装着され、少なくとも一端側がケースに形成された開口
部から突出する電動シャフトと、該電動シャフトを回転
自在に支持する軸受と、前記ケースの両端に設けられ、
前記軸受を覆うと共に、軸受を保持する筒状部と、前記
開口部近傍の、前記ケースから突出した電動シャフトに
装着される油切体とを備えた誘導電動機において、前記
油切体を、鍔部と、鍔部から軸受側に向けて延設され、
前記筒状部の開口部より小径に形成されたスリーブ部と
で構成し、前記電動シャフトの軸方向において、前記鍔
部からスリーブ部の端部までの長さを、前記油切体に対
向する筒状部の端部から軸受までの長さより長く形成し
たことを特徴とする誘導電動機。 - 【請求項2】 前記油切体は電動シャフトに圧入により
装着され、前記電動シャフトの油切体の装着面に凹部を
形成すると共に、前記油切体の電動シャフトへの装着面
に、前記凹部に係止される突起を形成したことを特徴と
する請求項1に記載の誘導電動機。 - 【請求項3】 前記油切体は電動シャフトに圧入により
装着され、前記電動シャフトの油切体の装着面に凹溝を
形成すると共に、前記油切体の電動シャフトへの装着面
に、前記凹溝に係止される突条を形成したことを特徴と
する請求項1に記載の誘導電動機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066004A JP2001258198A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 誘導電動機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000066004A JP2001258198A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 誘導電動機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001258198A true JP2001258198A (ja) | 2001-09-21 |
Family
ID=18585441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000066004A Pending JP2001258198A (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | 誘導電動機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001258198A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006174587A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Asmo Co Ltd | モータ |
JP2011099508A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Ebara Corp | 軸受冷却装置及びポンプ |
JP2013174326A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電食防止装置 |
CN109253172A (zh) * | 2018-09-29 | 2019-01-22 | 西安泰富西玛电机有限公司 | 一种带挡油台的轴承外油盖 |
WO2023190698A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 日本精工株式会社 | 接続装置 |
-
2000
- 2000-03-10 JP JP2000066004A patent/JP2001258198A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006174587A (ja) * | 2004-12-15 | 2006-06-29 | Asmo Co Ltd | モータ |
JP4516418B2 (ja) * | 2004-12-15 | 2010-08-04 | アスモ株式会社 | モータ |
JP2011099508A (ja) * | 2009-11-05 | 2011-05-19 | Ebara Corp | 軸受冷却装置及びポンプ |
JP2013174326A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-09-05 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 電食防止装置 |
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WO2023190698A1 (ja) * | 2022-03-29 | 2023-10-05 | 日本精工株式会社 | 接続装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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RD01 | Notification of change of attorney |
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