JP4066474B2 - 回転機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてターボ機械として好適に利用される回転機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動翼の回転運動によって気体にエネルギーを与える回転機械としてターボ機械がある。
ターボ機械をターボ形送風機を例にとって説明すると、このものは、図2に示すように、送風機本体1内に配設したモータハウジング2内に軸受3を介してシャフト5を回転可能に軸支してなるものである。そして、前記シャフト5の両端に動翼4を軸支し、両動翼4間に静翼6を形成して、モータハウジング2内に配設したモータステータ9及びシャフト5に軸着したモータロータ10からなるモータを起動させることにより一方の動翼4から他方の動翼4に向かって軸方向にガスの送風を行い得るように構成されている。
【0003】
このようなターボ形送風機において使用されるシャフト5は、高速回転に耐える必要があることから、円筒状のメインシャフト7と、このメインシャフト7内に配設されるコモンシャフト8とからなるコモンシャフト構造を備えているものが少なくない。
しかしながら、コモンシャフト8は細長い形状となり剛性が低下するため、ターボ形送風機の運転中、コモンシャフト8が共振現象を起こす場合がある。このような共振現象がおこると、コモンシャフト8が変形しメインシャフト7に過大な応力が働いて、送風機本体1の運転に支障をきたすことがある。
【0004】
そのため、従来は、図2に示すように、コモンシャフト8の外壁8aの数箇所に円環状の凸部111を一体に設けて、コモンシャフト8の外壁8aとメインシャフト7の内壁7a間に形成される隙間Sを部分的に小さくすることにより、コモンシャフト8の振動を抑制し、その変形を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成であると、送風機本体1の運転を続ける内に、対面するメインシャフト7の内壁7aとコモンシャフト8の凸部111の各面が相対的に接触を繰り返して摩耗するフレッチング現象をおこしやすい。
このように両シャフト7、8間でフレッチング現象がおこると、両シャフト7、8間にがたつきを生じたり、そのがたつきにより騒音を生じる等の不具合がおこるばかりか、肝心の共振現象の防止効果をも期待できなくなる。また、凸部111がコモンシャフト8と一体に製造されているため、仮に凸部111が摩耗してしまった場合、コモンシャフト8を本体ごと取り替える必要があり、コストが高くつくばかりか取替え作業も大掛かりなものとなる。
【0006】
以上のことに鑑み、本発明は、コモンシャフトの共振現象と、それによる変形を抑制すると共に、コモンシャフトとメインシャフトの間のフレッチング現象をも有効に解消し得る回転機械を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記のような不具合を解消するために、本発明は、ハウジング内に軸受を介してシャフトを回転可能に軸支してなり、前記シャフトを、円筒状のメインシャフトと、前記メインシャフト内に配設したコモンシャフトとから構成してなる回転機械において、前記コモンシャフトの外壁の数箇所に円環状の凹溝を設けてOリングを装着し、このOリングを介してメインシャフトの内壁とコモンシャフトの外壁間に形成される隙間の一部において両シャフトが接触することを特徴とするものである。
【0008】
このような構成であると、Oリングの装着によりメインシャフトの内壁とコモンシャフトの外壁間に形成される隙間の一部において両シャフトがOリングを介して接触する箇所が生じるため、コモンシャフトの振動が確実に抑制され、コモンシャフトの共振現象を有効に防止することができる。また、Oリングは、コモンシャフトと別体に設けられた着脱可能かつ低コストなものであるので、摩耗の程度が深刻になれば簡単に交換することができ、適正な制振作用が営まれる状態を容易に維持することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図1を参照して説明する。
本実施例では、本発明の回転機械についてターボ形送風機を例にとって説明する。なお、従来例と同様の構成を有する箇所は、図2と同じ符号を付すものである。
【0010】
このターボ形送風機は、図1に示すように、送風機本体1内に配設したモータハウジング2内に軸受3を介して、その両端に一対の動翼4を軸着したシャフト5を軸支しているものである。
各部の構成を詳述すると、モータハウジング2は、両動翼4間に適当な手段で固設された静翼6により送風機本体1に安定支持され、内部にモータステータ9及びモータロータ10からなるモータを配設してなる。そして、前後端部2a、2bに取着された軸受3を介してモータハウジング2内を前後方向に貫通するシャフト5を支持している。
【0011】
シャフト5は、円筒状のメインシャフト7と、このメインシャフト7内に配設されたコモンシャフト8とから構成されている。具体的には、メインシャフト7は、コモンシャフト8を比較的緊密かつ非接触に収容し得る内空からなる円筒部分を有するものである。メインシャフト7の前後端部7b、7cには、一対の動翼4が軸着されており、この動翼4は、モータハウジング2内に配設されたモータステータ9及びメインシャフト7に軸着したモータロータ10からなるモータを起動させることにより、一方の動翼4から他方の動翼4に向かって軸方向にガスの送風を行い得るよう構成されている。
【0012】
以上のような構成のターボ形送風機において、本実施例は、コモンシャフト8の外壁8aの数箇所に円環状の凹溝11を設け、前記凹溝11にOリング12を装着し、メインシャフト7の内壁7aとコモンシャフト8の外壁8a間の隙間Sの一部において両シャフト7、8がOリング12を介して接触するようにしたものである。
【0013】
凹溝11は、Oリング12を装着した際にOリング12の外周とメインシャフト7の内壁7aが接触するような寸法に設定されたものである。Oリング12は、円環状の形状をしてなり、弾性力を有した金属製の周知のものである。
このように、メインシャフト7の内壁7aとコモンシャフト8の外壁8a間に形成される隙間Sの一部において両シャフト7、8がOリング12を介して接触する箇所が形成され、その接触箇所によりコモンシャフト8がメインシャフト7に支持されるため、コモンシャフト8の振動が確実に抑制される。
【0014】
したがって、このような構成のものならば、コモンシャフト8の共振現象による変形を回避してメインシャフト7に過大な応力が発生することを防止し、送風機本体1の運転を円滑に行うことが可能になる。しかも、Oリング12の弾性力により、メインシャフト7の内壁7aとコモンシャフト8の外壁8a間に生じるフレッチング現象を有効に防止することができる。また、Oリング12はコモンシャフト8と別体に設けられた着脱可能かつ低コストのものであるので、摩耗の程度が深刻になった場合には、簡単に取り替えることができ、適正な制振作用が営まれる状態を容易に維持することができる。
【0015】
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0016】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明は、コモンシャフトの外壁の数箇所にOリングを装着しメインシャフトの内壁との隙間の一部を前記Oリングを介して接触させているため、簡単かつ低コストな構成で、コモンシャフトが共振現象をおこすことを防止することができる。しかも、Oリングの弾性力により、メインシャフトの内壁とコモンシャフトの外壁間に生じるフレッチング現象を有効に防止し、仮にOリングが摩耗したとしても容易に取り替えることができるため常に安定した振動防止効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図。
【図2】従来例を示す図1に対応する縦断面図。
【符号の説明】
2…ハウジング(モータハウジング)
3…軸受
5…シャフト
7…メインシャフト
7a…内壁
8…コモンシャフト
8a…外壁
11…凹溝
12…Oリング
S…隙間

Claims (1)

  1. ハウジング内に軸受を介してシャフトを回転可能に軸支してなり、前記シャフトを、円筒状のメインシャフトと、前記メインシャフト内に配設したコモンシャフトとから構成したコモンシャフト構造とし、前記コモンシャフトの端部に螺着するナットで動翼を前記メインシャフトの端部に取着している回転機械であって、
    前記コモンシャフトの外壁の数箇所に円環状の凹溝を設けてOリングを装着し、このOリングの外周を前記メインシャフトの円筒部分の内壁に接触させることにより、前記メインシャフトの内壁と前記コモンシャフトの外壁との間に形成される隙間の一部において両シャフトが接触する回転機械。
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