JP3586044B2 - モータ用軸受装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ用軸受装置に係り、より具体的には動圧流体軸受構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、小型モータ等のモータ用軸受装置として動圧型流体軸受構造を用いたものが種々提案されており、例えば、特開平7−170740号公報や特開平8−9587号公報などに記載されたものがあった。
【0003】
上記のものは、回転軸と、スリーブの内周面に形成した動圧発生溝と、オイルで構成するラジアル軸受の両側のスリーブ内周面に、動圧発生溝より内径を大きくしたオイルだまりを設け、スリーブ内周面の両端にはオイルだまりの内径より小さい突起を設けたものである。
そして、このように構成することにより、スリーブ内周面の両端に設けられた突起によってゴミや埃の侵入を防ぎ、オイルの蒸発、飛散を抑えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的に回転軸はステンレス製、スリーブは黄銅製であるためオイルの保持が悪い。そして、上記のような動圧軸受構造であっても、オイルの蒸発、飛散を防止することはできず、長期にわたってオイルを保持することが不可能であった。そのため、時間が経つにつれその動圧効果が薄れ軸振れを起こしたり、スリーブとの接触によって焼付き等の問題が発生し、耐久性の点で悪影響を及ぼす原因となっていた。
また、上記のようなスリーブではその加工が非常に困難であるため、部品コストが高価なものとなっていた。
【0005】
そこで、本発明は上記したような問題を解決して、複雑な加工を必要とせず簡単な動圧軸受構造によりオイルの蒸発、飛散等を防止して長期にわたってオイルを保持可能とし、高寿命で尚且つ信頼性の優れたモータ用軸受装置を提供しようというものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、動圧軸受構造として回転軸と第1のスリーブのいずれか一方に動圧発生溝を形成し、第1のスリーブ間に配される第2のスリーブを親水性多孔質部材で構成し、第2のスリーブの内径を第1のスリーブの内径より大にしておくことでオイルの蒸発、飛散等を防止し、尚且つ常に安定したオイル保持を実現してその耐久性を大幅に改善することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明のモータ用軸受装置は、回転軸と軸方向に配された一対の第1のスリーブとを備え、前記回転軸の外周面又は前記第1のスリーブの内周面のいずれか一方に動圧発生溝を形成してなるモータ用軸受装置において、前記第1のスリーブ間には親水性多孔質部材からなる第2のスリーブが設けられ、この第2のスリーブの内径を前記第1のスリーブの内径より大にしたものである。
また、前記第1のスリーブの外端には親水性多孔質部材からなるリング部材が設けられ、このリング部材の内径を前記第1のスリーブの内径より小にしたものである。
【0008】
【第1の実施例】
図1は、本発明の一実施例におけるブラシレスモータの要部断面図であり、図2は、図1における軸受部の拡大図である。
図1において、1はブラケットを兼ねたアルミダイキャスト製の軸受ハウジングで、外側ケーシング2の開口縁に固定されている。この軸受ハウジング1の中央には軸受ホルダ1aが形成され、外周にステータコア3が固着されている。
【0009】
また、回転軸6にはステータコア3の外周に臨ませた界磁マグネット7を配したマグネットケース8が固着されており、外側ケーシング2に配したスラスト受け板2aでピボット支承されるようになっている。
【0010】
ここで、図2にも示すように、軸受ホルダ1aの内周面には軸方向の2ヶ所にわたって第1のスリーブ11が圧入されており、この第1のスリーブ11によって動圧発生溝の形成された回転軸6を保持している。そして、第1のスリーブ11間には親水性多孔質部材からなる第2のスリーブ12が配され、この第2のスリーブ12の内径は第1のスリーブ11の内径より大に構成されている。
【0011】
上記のようにすれば、動圧軸受部の発熱によりオイルの粘性が低下して飛散してしまう場合であっても、その発熱にともない親水性多孔質部材からなる第2のスリーブ12が膨張してその孔部が拡張するため、吸収作用が増加して安定したオイル保持を実現することができる。
【0012】
また、上記のような第2のスリーブ12であれば、飛散したオイルのみが吸収されるようになり、動圧作用に必要なオイルまで吸収してしまう恐れがなくなるため、焼付きを防止してその寿命を大幅に向上させることができる。
なお、第2のスリーブ12を含油させておけば、さらにオイルの循環作用が高まり円滑な回転を実現できる。
【0013】
【第2の実施例】
図3は、本発明の他の一実施例における軸受部を示した要部断面図である。
同図において、第1のスリーブ11の第2のスリーブ12が配される反対側には親水性多孔質部材からなるリング13が配されており、このリング13の内径は第1のスリーブ11の内径よりも小にしてある。
【0014】
このようにすると、第1のスリーブ11の外端にオイルが飛散したときにもリング13によってその飛散したオイルを吸収することができる。さらに、モータの起動あるいは停止時における回転軸6と第1のスリーブ11との接触による騒音の発生を防止することができ、回転軸6の軸振れを抑えることができる。
【0015】
なお、本発明は上記各実施例に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施可能である。
例えば、上記各実施例ではブラシレスモータについて詳述しているが、ブラシ付きモータであっても全く差し支えない。また、動圧発生溝は回転軸でなくスリーブに形成しても構わず、その形状についても、上記各実施例の他に変更可能であることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、回転軸と第1のスリーブとを備え、回転軸の外周面又は第1のスリーブの内周面のいずれか一方に動圧発生溝を形成し、第1のスリーブ間には親水性多孔質部材からなる第2のスリーブが設けられ、この第2のスリーブの内径を前記第1のスリーブの内径より大に構成したことにより、オイルの蒸発、飛散等を防止して安定したオイル保持を実現することができる。
【0017】
また、第1のスリーブの外端には親水性多孔質部材からなるリング部材が設けられ、このリング部材の内径を第1のスリーブの内径より小に構成したことにより、モータの起動あるいは停止時における回転軸と第1のスリーブとの接触による騒音の発生を防止することができ、回転軸の軸振れを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるブラシレスモータの要部断面図である。
【図2】図1における軸受部の拡大図である。
【図3】本発明の他の一実施例における軸受部を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1‥‥軸受ハウジング
1a‥‥軸受ホルダ
6‥‥回転軸
11‥‥第1のスリーブ
12‥‥第2のスリーブ
13‥‥リング

Claims (1)

  1. 回転軸と軸方向に配された一対の第1のスリーブとを備え、前記回転軸の外周面又は前記第1のスリーブの内周面のいずれか一方に動圧発生溝を形成してなるモータ用軸受装置において、
    前記第1のスリーブ間には親水性多孔質部材からなる第2のスリーブが設けられ、この第2のスリーブの内径を前記第1のスリーブの内径より大にし
    前記第1のスリーブの外端部には親水性多孔質部材からなるリング部材が設けられ、このリング部材の内径を前記第1のスリーブの内径より小にしたことを特徴とするモータ用軸受装置。
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