JP3453046B2 - 動圧軸受型モータ - Google Patents

動圧軸受型モータ

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JP3453046B2
JP3453046B2 JP21714297A JP21714297A JP3453046B2 JP 3453046 B2 JP3453046 B2 JP 3453046B2 JP 21714297 A JP21714297 A JP 21714297A JP 21714297 A JP21714297 A JP 21714297A JP 3453046 B2 JP3453046 B2 JP 3453046B2
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rotating shaft
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oil
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、動圧軸受型モータ
に係り、より具体的には動圧軸受部に介在する動圧発生
用のオイルの漏出の防止に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、CD−ROM等のスピンドル
モータの軸受構造として動圧軸受構造を用いたものがあ
るが、その中で、動圧発生用の潤滑流体の漏出防止方法
等、種々提案されており、例えば、特開平8−3317
96号公報などに記載されたものがあった。 【0003】上記のものは、磁性流体を潤滑流体として
用いることによって、磁気力と毛細管力とを併用するシ
ール部によって流体保持機能を得るように構成したもの
であったり、スリーブ端面との間にオイル保持空間を形
成することにより軸受部のオイル流出を防止するもので
あった。 【0004】しかしながら、上記のような動圧流体軸受
構造であると、動圧発生流体として特殊なオイルを使用
しなければならず、また、構造的にも複雑になってしま
うという問題も有していた。そのため、コスト的にも高
くなり、低コスト化への実現が難しいものであった。 【0005】そこで、本発明の目的は上記したような問
題を解決して、簡単な構造により動圧軸受における動圧
発生オイルの漏出等を防止し、長期にわたって前記オイ
ルを保持可能とすることにより高寿命で尚且つ信頼性の
優れた動圧軸受型モータを提供しようというものであ
り、別の目的はロータの抜け止めを簡単な構造で行うよ
うにしたものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するに
は、請求項1に記載の発明のように、回転軸と、前記回
転軸を回転自在に支承するスリーブと、前記スリーブを
固定保持するハウジングとを備え、前記回転軸の軸受部
外周面あるいは前記スリーブの内周面のいずれか一方に
形成された動圧発生溝と、前記回転軸と前記スリーブ間
に保持された動圧発生用オイルによる動圧軸受手段を備
え、前記スリーブの端面部は出力側に向かってハウジン
グ内周面まで連続したテーパ状のオイル溜りを有する動
圧軸受型モータにおいて前記スリーブの出力側のハウ
ジング端部には、前記回転軸の外径よりも小となる貫通
穴を持った弾性体から成るワッシャが配され、前記回転
軸の前記ワッシャを貫通する位置には、前記ワッシャが
摺接しないよう前記回転軸の周囲にスリットが設けら
れ、尚且つ、前記ワッシャ自体は、撥油機能を持ったフ
ッ素樹脂、あるいはシリコン系樹脂の素材からなるとと
もに、上記スリーブの端面にキャップ状の取付部材によ
り取付けられることにより達成できる。 【0007】 【発明実施の形態】本発明の動圧軸受型モータは、回転
軸と、前記回転軸を回転自在に支承するスリーブと、前
記スリーブを固定保持するハウジングとを備え、前記回
転軸の軸受部外周面あるいは前記スリーブの内周面のい
ずれか一方に形成された動圧発生溝と、前記回転軸と前
記スリーブ間に保持された動圧発生用オイルによる動圧
軸受手段を備えた動圧軸受型モータにおいて、前記スリ
ーブの端面部は出力側に向かってハウジング内周面まで
連続したテーパ状にすることでオイル溜りを形成すると
ともに、このオイル溜りのオイルが軸受内部に流れ込み
易くしたものである。また、出力側端面には、回転軸の
外径よりも小さい孔を有した、フッ素系またはシリコン
系樹脂の撥油性を持った素材で構成したワッシャを配置
し、ワッシャの貫通する回転軸の位置には、前記ワッシ
ャと摺接しないようにスリットを設けてラビリンスを構
成することにより、動圧発生用オイルの軸受外部への漏
出をより完全に防止できるとともに、回転軸の抜け防止
機能ともなる。また、前記ワッシャは全周に撥油剤を塗
布して回転軸が貫通可能であるように内周にスリットを
設けた金属ワッシヤでも構わない。 【0008】 【実施例】図1は、本発明の第1の実施例におけるスピ
ンドルモータの要部断面図である。図2(a)および
(b)は、図1におけるワッシャ4の形状の1例を示す
平面図である。図1において、1はスリット1aの形成
された回転軸であり、2は動圧溝2aおよび、テーパ2
bが形成されたスリーブ2であって、3のハウジングに
よって保持されており、前記スリーブの出力端には、図
2(a)、(b)に示すようなワッシャ4をはさんでキ
ャップ5がハウジングに圧入等により固定されている。 【0009】また、回転軸1には圧入等によりカップ状
のロータヨーク7が固定されており、このロータヨーク
7の内周面にはステータコア6と所定の空隙を介してリ
ング状の界磁マグネット8が配されている。そして、ス
リーブ3と回転軸1との間には動圧発生用のオイル10
が介在することにより回転軸1は回転自在に支承され、
ハウジング3に固定されたステータコア6と界磁マグネ
ット8との磁気的作用によって回転駆動させる。なお、
9は回転軸1をスラスト方向に保持し、動圧発生用オイ
ル10を密封する当て板である。 【0010】ここで、スリーブ2のテーパ部2bと回転
軸1との隙間はオイル溜りとなり、回転駆動による温度
上昇等により軸受内部から溢れたオイルはここでプール
されることにより、温度下降時にはテーパに沿って軸受
内部に還元されるため、動圧発生用オイル10の良好な
循環が可能となり高寿命化を図ることが可能となる。 【0011】さらには、回転軸1のスリット1a部とワ
ッシャ4とで構成されたラビリンスと、ワッシャ4をフ
ッ素樹脂あるいはシリコン系の樹脂で構成したことによ
り、その撥油性によって振動等による動圧発生用オイル
10の外部への漏出を完全に防止できる。 【0012】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
軸と、前記回転軸を回転自在に支承するスリーブと、前
記スリーブを固定保持するハウジングとを備え、前記回
転軸の軸受部外周面あるいは前記スリーブの内周面のい
ずれか一方に形成された動圧発生溝と、前記回転軸と前
記スリーブ間に保持された動圧発生用オイルによる動圧
軸受手段を備え、前記スリーブの端面部は出力側に向か
ってハウジング内周面まで連続したテーパ状のオイル溜
りを有する動圧軸受型モータにおいて、前記スリーブの
出力側のハウジング端部には、前記回転軸の外径よりも
小となる貫通穴を持った弾性体から成るワッシャが配さ
れ、前記回転軸の前記ワッシャを貫通する位置には、前
記ワッシャが摺接しないよう前記回転軸の周囲にスリッ
トが設けられ、尚且つ、前記ワッシャ自体は、撥油機能
を持ったフッ素樹脂、あるいはシリコン系樹脂の素材か
らなるとともに、上記スリーブの端面にキャップ状の取
付部材により取付けられることにより、回転軸とスリー
ブのテーパ部間に溜った動圧発生用オイルは、回転軸の
スリット部とワッシャとで構成されたラビリンスと、ワ
ッシャの撥油効果によって振動等を加えても動圧発生用
オイルの外部への漏出を防止すると軸受内部にオイルを
還元し易くなり、良好な動圧発生用オイルの循環が可能
となり、高寿命で尚且つ信頼性の優れた動圧軸受型モー
タの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例におけるスピンドルモータ
の要部断面図である。 【図2】本発明に係るワッシャの形状の1例を示す平面
図である。 【符号の説明】 1 :回転軸 1a:スリット部 2 :スリーブ 2a:動圧発生溝 2b:スリーブテーパ部 3 :ハウジング 4 :ワッシャ 5 :キャップ 6 :コア 7 :ロータ 8 :マグネット 9 :当板 10:動圧発生オイル

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転軸と、前記回転軸を回転自在に支承
    するスリーブと、前記スリーブを固定保持するハウジン
    グとを備え、前記回転軸の軸受部外周面あるいは前記ス
    リーブの内周面のいずれか一方に形成された動圧発生溝
    と、前記回転軸と前記スリーブ間に保持された動圧発生
    用オイルによる動圧軸受手段を備え、前記スリーブの端
    面部は出力側に向かってハウジング内周面まで連続した
    テーパ状のオイル溜りを有する動圧軸受型モータにおい
    て、前記スリーブの出力側のハウジング端部には、前記
    回転軸の外径よりも小となる貫通穴を持った弾性体から
    成るワッシャが配され、前記回転軸の前記ワッシャを貫
    通する位置には、前記ワッシャが摺接しないよう前記回
    転軸の周囲にスリットが設けられ、尚且つ、前記ワッシ
    ャ自体は、撥油機能を持ったフッ素樹脂、あるいはシリ
    コン系樹脂の素材からなるとともに、上記スリーブの端
    面にキャップ状の取付部材により取付けられたことを特
    徴とする動圧軸受モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH1155898A (ja) 1999-02-26

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