JP2001061252A - モータ - Google Patents
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- JP2001061252A JP2001061252A JP11234986A JP23498699A JP2001061252A JP 2001061252 A JP2001061252 A JP 2001061252A JP 11234986 A JP11234986 A JP 11234986A JP 23498699 A JP23498699 A JP 23498699A JP 2001061252 A JP2001061252 A JP 2001061252A
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- bearing
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- armature shaft
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Abstract
(57)【要約】
【課題】モータの含油軸受からの油漏れ、油の飛散を特
別な部材を使わずに確実に防止し、軸受の寿命の長いモ
ータを提供する。 【解決手段】電機子シャフト上に軸受ストッパ部を設
け、含油軸受のストッパ側端面に電機子シャフトを含む
溝を形成する。軸受ストッパと含油軸受の間に滑りをよ
くするために、一般に標準品とされるワッシャを装着す
る。含油軸受の溝に少なくともワッシャの一部が位置し
ているために、油止めとしての効果がある。それによ
り、潤滑油の流出や飛散を防止し、油がブラシやコンミ
テータに付着してブラシの異常摩耗や異音の発生するの
を確実に防止できる。
別な部材を使わずに確実に防止し、軸受の寿命の長いモ
ータを提供する。 【解決手段】電機子シャフト上に軸受ストッパ部を設
け、含油軸受のストッパ側端面に電機子シャフトを含む
溝を形成する。軸受ストッパと含油軸受の間に滑りをよ
くするために、一般に標準品とされるワッシャを装着す
る。含油軸受の溝に少なくともワッシャの一部が位置し
ているために、油止めとしての効果がある。それによ
り、潤滑油の流出や飛散を防止し、油がブラシやコンミ
テータに付着してブラシの異常摩耗や異音の発生するの
を確実に防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は焼結含油軸受を有
するモータについて、特に軸受の油漏れを簡単な構造で
防止することができるモータに関する。
するモータについて、特に軸受の油漏れを簡単な構造で
防止することができるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電機子シャフトを支持する滑り軸
受として、一般に焼結金属等の多孔質体に潤滑油又は潤
滑グリースを含浸させた焼結含油軸受は無給油で長期間
使用できることから各種モータ等に多用されている。こ
の焼結含油軸受は軸受内部の細穴内に保持された油を、
軸受面と軸の摺動面との相対的な滑り運動に伴う吸い込
み・湧出作用によって、軸受内部と軸受隙間との間を循
環させながら潤滑を行う。しかし、温度が高いような場
合等では、熱膨張と圧力発生などに伴う油の動きによっ
て、ある程度の油の損失があることは避けられない。油
の流出量が多くなると軸受機能が低下するので、油の流
失対策として、潤滑油を含浸させたフエルトを用いた補
油機構が設けられている。含油軸受の外周囲に含油部材
としてフエルトが取付けられ、軸受の端面部にはワッシ
ャが取付けられている。
受として、一般に焼結金属等の多孔質体に潤滑油又は潤
滑グリースを含浸させた焼結含油軸受は無給油で長期間
使用できることから各種モータ等に多用されている。こ
の焼結含油軸受は軸受内部の細穴内に保持された油を、
軸受面と軸の摺動面との相対的な滑り運動に伴う吸い込
み・湧出作用によって、軸受内部と軸受隙間との間を循
環させながら潤滑を行う。しかし、温度が高いような場
合等では、熱膨張と圧力発生などに伴う油の動きによっ
て、ある程度の油の損失があることは避けられない。油
の流出量が多くなると軸受機能が低下するので、油の流
失対策として、潤滑油を含浸させたフエルトを用いた補
油機構が設けられている。含油軸受の外周囲に含油部材
としてフエルトが取付けられ、軸受の端面部にはワッシ
ャが取付けられている。
【0003】しかしながら、従来の構成では回転軸が回
転中に流出した潤滑油は含油軸受の端面とそこに接した
ワッシャの端面の間に一時保持されるが、回転軸と共回
りするワッシャの回転による遠心力によって飛散する。
従って、従来構造では焼結含油軸受に用いた潤滑油が短
期間で流失し、油切れが起きてしまう恐れがあった。ま
た、回転軸の回転による遠心力で飛散した潤滑油はブラ
シや整流子に付着し、ブラシ寿命の低下や異音の原因と
なっていた。
転中に流出した潤滑油は含油軸受の端面とそこに接した
ワッシャの端面の間に一時保持されるが、回転軸と共回
りするワッシャの回転による遠心力によって飛散する。
従って、従来構造では焼結含油軸受に用いた潤滑油が短
期間で流失し、油切れが起きてしまう恐れがあった。ま
た、回転軸の回転による遠心力で飛散した潤滑油はブラ
シや整流子に付着し、ブラシ寿命の低下や異音の原因と
なっていた。
【0004】これらの問題を解決するための手段とし
て、特開平8−103047号によれば、電機子シャフ
トに環状溝を設け、円筒部と外周方向へ張り出した鍔部
とで構成された鍔部材が電機子シャフトに圧入され、電
機子シャフトからの脱落防止を図っている。これによ
り、モータ外部に通じる開口部までの沿面距離を長くす
ることで、軸受よりにじみ出た油が開口部に到達しない
ような構造となっている。そして油は遠心力により軸受
に回収される。
て、特開平8−103047号によれば、電機子シャフ
トに環状溝を設け、円筒部と外周方向へ張り出した鍔部
とで構成された鍔部材が電機子シャフトに圧入され、電
機子シャフトからの脱落防止を図っている。これによ
り、モータ外部に通じる開口部までの沿面距離を長くす
ることで、軸受よりにじみ出た油が開口部に到達しない
ような構造となっている。そして油は遠心力により軸受
に回収される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、円筒部
を持っているため圧入の寸法管理が厳格とならざるをえ
ず、さらには電機子シャフトの径のバリエーションが多
くなればそれに伴い特別に製作された鍔部材のバリエー
ションも増加することになり、コストアップが避けられ
ない。このような構造を形成するにはモータ自体の構造
が複雑になり生産性が低下するという問題点がある。
を持っているため圧入の寸法管理が厳格とならざるをえ
ず、さらには電機子シャフトの径のバリエーションが多
くなればそれに伴い特別に製作された鍔部材のバリエー
ションも増加することになり、コストアップが避けられ
ない。このような構造を形成するにはモータ自体の構造
が複雑になり生産性が低下するという問題点がある。
【0006】この発明はこのような問題を解決するもの
で、モータ構造を複雑にすることなく潤滑油の飛散及び
流失を防止するために、一般に標準品とされているワッ
シャを油止めとして使用する焼結含油軸受を用いた軸回
転型モータを提供することを目的とする。
で、モータ構造を複雑にすることなく潤滑油の飛散及び
流失を防止するために、一般に標準品とされているワッ
シャを油止めとして使用する焼結含油軸受を用いた軸回
転型モータを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するため、モータケース内に収納され、コア、巻
線、コンミテータを有する電機子シャフトを支持する含
油軸受を有するモータ構造において、前記電機子シャフ
ト上に軸受ストッパ部を設け、少なくとも一方の前記含
油軸受部につき、その端面部に前記電機子シャフトを含
む溝を形成し、前記溝内の前記電機子シャフト上の空間
部に、ワッシャを装着し、少なくとも前記ワッシャの一
部を前記空間部に位置させている。
達成するため、モータケース内に収納され、コア、巻
線、コンミテータを有する電機子シャフトを支持する含
油軸受を有するモータ構造において、前記電機子シャフ
ト上に軸受ストッパ部を設け、少なくとも一方の前記含
油軸受部につき、その端面部に前記電機子シャフトを含
む溝を形成し、前記溝内の前記電機子シャフト上の空間
部に、ワッシャを装着し、少なくとも前記ワッシャの一
部を前記空間部に位置させている。
【0008】請求項2においては、前記軸受ストッパを
前記電機子シャフト上の前記含油軸受の端面部近傍に設
け、前記軸受ストッパと前記溝との間に前記ワッシャを
位置させている。請求項3においては、前記含油軸受の
内方側を径大に、端面側を狭小にしたテーパ形状の溝
を、前記電機子シャフトを含むよう少なくとも一方の前
記含油軸受部の端面部に形成している。
前記電機子シャフト上の前記含油軸受の端面部近傍に設
け、前記軸受ストッパと前記溝との間に前記ワッシャを
位置させている。請求項3においては、前記含油軸受の
内方側を径大に、端面側を狭小にしたテーパ形状の溝
を、前記電機子シャフトを含むよう少なくとも一方の前
記含油軸受部の端面部に形成している。
【0009】請求項4においては、前記軸受ストッパを
前記電機子シャフトの周方向に形成した係止溝で構成
し、前記ワッシャを前記係止溝内に係止している。請求
項5においては、前記ワッシャを樹脂で構成している。
前記電機子シャフトの周方向に形成した係止溝で構成
し、前記ワッシャを前記係止溝内に係止している。請求
項5においては、前記ワッシャを樹脂で構成している。
【0010】
【作用】この発明のモータによれば、軸受ストッパと含
油軸受の間に摩擦を少なくするために装着される標準品
のワッシャに、含油軸受に溝を設けることにより、複雑
な構造とせずとも含油軸受からの油漏れ・飛散防止の役
割をさせている。これにより、含油軸受内の潤滑油を長
期間保持しモータの寿命を延ばしながらも、コストを削
減し、厳格な寸法管理を不要とした。また、潤滑油の飛
散がないので、潤滑油がブラシやコンミテータに付着す
ることがなく、ブラシの異常摩耗や回転時の異音発生を
確実に防止している。
油軸受の間に摩擦を少なくするために装着される標準品
のワッシャに、含油軸受に溝を設けることにより、複雑
な構造とせずとも含油軸受からの油漏れ・飛散防止の役
割をさせている。これにより、含油軸受内の潤滑油を長
期間保持しモータの寿命を延ばしながらも、コストを削
減し、厳格な寸法管理を不要とした。また、潤滑油の飛
散がないので、潤滑油がブラシやコンミテータに付着す
ることがなく、ブラシの異常摩耗や回転時の異音発生を
確実に防止している。
【0011】さらに請求項3によれば、含油軸受の溝の
形状を端面側開口部を狭小にして潤滑油の流出や飛散を
確実に防止している。請求項4によれば、電機子シャフ
トに係止溝を設けて、樹脂の標準品であるワッシャを係
止溝内に位置させることにより、独立したストッパ部材
がなくても同様の効果を得ることができる。
形状を端面側開口部を狭小にして潤滑油の流出や飛散を
確実に防止している。請求項4によれば、電機子シャフ
トに係止溝を設けて、樹脂の標準品であるワッシャを係
止溝内に位置させることにより、独立したストッパ部材
がなくても同様の効果を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は本発明の車両用空調装置送風
機のモータの断面図である。図1において、1は有底円
筒状のヨークハウジングでモータの金属製のケースであ
る。2はヨークハウジング1の蓋になるカップ状のエン
ドハウジングで、ヨークハウジング1とエンドハウジン
グ2でモータケースを構成している。3はヨークハウジ
ング1の内壁に固着された永久磁石、4は回転駆動する
電機子で、主にコア、巻線、コンミテータ4で構成され
ている。5はコンミテータ4の中心に圧入された電機子
シャフトで、電機子シャフト5の端部には、例えば図示
しない送風ファンが取り付けられる。6は電機子シャフ
ト5に固定されたコンミテータで、モータの給電を整流
している。7はブラシでコンミテータ6に給電してい
る。
について説明する。図1は本発明の車両用空調装置送風
機のモータの断面図である。図1において、1は有底円
筒状のヨークハウジングでモータの金属製のケースであ
る。2はヨークハウジング1の蓋になるカップ状のエン
ドハウジングで、ヨークハウジング1とエンドハウジン
グ2でモータケースを構成している。3はヨークハウジ
ング1の内壁に固着された永久磁石、4は回転駆動する
電機子で、主にコア、巻線、コンミテータ4で構成され
ている。5はコンミテータ4の中心に圧入された電機子
シャフトで、電機子シャフト5の端部には、例えば図示
しない送風ファンが取り付けられる。6は電機子シャフ
ト5に固定されたコンミテータで、モータの給電を整流
している。7はブラシでコンミテータ6に給電してい
る。
【0013】8は電機子シャフト5を支える焼結含油軸
受である。9はワッシャ、10は軸受8の抜け止めの軸
受ストッパで、軸受8と軸受ストッパ10との滑りをよ
くするため樹脂のワッシャ9が使用される。11は含油
フエルトである。一般に軸受装置は軸受8、ワッシャ
9、軸受ストッパ10、含油フエルト11で構成され
る。図2は軸受装置部分の拡大図である。図2におい
て、焼結含油軸受8の軸受ストッパ10側の端面に電機
子シャフト5を含む溝81を形成し、軸受ストッパ10
と溝81との間にワッシャ9を装着している。ワッシャ
9は樹脂製の一般の標準品で、内径は電機子シャフト5
の外径に対して、一定以下のクリアランスを持たせるこ
とも可能である。その場合、軸受8と電機子シャフト5
との間から油が涌出し、ワッシャ9側に流入しようとし
ても、油の粘性によりワッシャ9と電機子シャフト5と
の間から油がストッパ10側へ流れないようになってい
る。
受である。9はワッシャ、10は軸受8の抜け止めの軸
受ストッパで、軸受8と軸受ストッパ10との滑りをよ
くするため樹脂のワッシャ9が使用される。11は含油
フエルトである。一般に軸受装置は軸受8、ワッシャ
9、軸受ストッパ10、含油フエルト11で構成され
る。図2は軸受装置部分の拡大図である。図2におい
て、焼結含油軸受8の軸受ストッパ10側の端面に電機
子シャフト5を含む溝81を形成し、軸受ストッパ10
と溝81との間にワッシャ9を装着している。ワッシャ
9は樹脂製の一般の標準品で、内径は電機子シャフト5
の外径に対して、一定以下のクリアランスを持たせるこ
とも可能である。その場合、軸受8と電機子シャフト5
との間から油が涌出し、ワッシャ9側に流入しようとし
ても、油の粘性によりワッシャ9と電機子シャフト5と
の間から油がストッパ10側へ流れないようになってい
る。
【0014】次に、上記構成においてその作動を説明す
る。まず、図示しないモータスイッチを投入すると、ブ
ラシ7、コンミテータ6、電機子4に給電し、この電機
子4が回転し、モータが作動する。
る。まず、図示しないモータスイッチを投入すると、ブ
ラシ7、コンミテータ6、電機子4に給電し、この電機
子4が回転し、モータが作動する。
【0015】その際、電機子シャフト5が回転すると焼
結含油軸受8の内周面から潤滑油がにじみ出る。すると
電機子シャフトに油が伝わり含油軸受8の外部に油が流
出しようとする。ストッパ10側に油が出る作用が働い
た場合、ワッシャ9により油の流出が阻止され、軸受8
の溝81内に溜り再び軸受8内部に吸収される。また、
電機子シャフト5からワッシャ9側に油が伝達され、遠
心力によりワッシャ9の近傍から径方向に油が飛散しよ
うとしても、含油軸受8の溝81の内周壁により油が食
い止められ、溝81の内周壁より上方に油が上昇するこ
となく、含油軸受8内部に油が回収される。これによ
り、モータ寿命および回転特性を向上させることができ
る。
結含油軸受8の内周面から潤滑油がにじみ出る。すると
電機子シャフトに油が伝わり含油軸受8の外部に油が流
出しようとする。ストッパ10側に油が出る作用が働い
た場合、ワッシャ9により油の流出が阻止され、軸受8
の溝81内に溜り再び軸受8内部に吸収される。また、
電機子シャフト5からワッシャ9側に油が伝達され、遠
心力によりワッシャ9の近傍から径方向に油が飛散しよ
うとしても、含油軸受8の溝81の内周壁により油が食
い止められ、溝81の内周壁より上方に油が上昇するこ
となく、含油軸受8内部に油が回収される。これによ
り、モータ寿命および回転特性を向上させることができ
る。
【0016】一方、電機子シャフト5の回転時に軸受8
の外周部から流出した潤滑油はすべて含油フエルト11
により吸収される。また、含油軸受8と電機子シャフト
5との摺動部から流出した潤滑油はワッシャ9の端面と
軸受8の端面間の毛細管現象、及び電機子シャフト5回
転の遠心力によって、含油軸受8内部に吸収され、消失
することなく循環して使用される。
の外周部から流出した潤滑油はすべて含油フエルト11
により吸収される。また、含油軸受8と電機子シャフト
5との摺動部から流出した潤滑油はワッシャ9の端面と
軸受8の端面間の毛細管現象、及び電機子シャフト5回
転の遠心力によって、含油軸受8内部に吸収され、消失
することなく循環して使用される。
【0017】図3は第2実施形態を示す軸受装置の拡大
図である。本実施形態では第1実施形態の含油軸受8の
溝81に対して、側壁をテーパ形状にした溝82を提案
している。つまり、軸受8の内方を径大にし端面側を狭
小に形成し、溝82の底面から側壁面を伝って開口部側
へ油が移動しにくいような形状にしている。これによ
り、溝82の内壁部に付着する油を開口部側へ移動しな
いように端面側開口部を狭小にし、さらに側壁部の溝底
面から開口端までの距離を長くしたことにより油の流失
を確実に防止している。
図である。本実施形態では第1実施形態の含油軸受8の
溝81に対して、側壁をテーパ形状にした溝82を提案
している。つまり、軸受8の内方を径大にし端面側を狭
小に形成し、溝82の底面から側壁面を伝って開口部側
へ油が移動しにくいような形状にしている。これによ
り、溝82の内壁部に付着する油を開口部側へ移動しな
いように端面側開口部を狭小にし、さらに側壁部の溝底
面から開口端までの距離を長くしたことにより油の流失
を確実に防止している。
【0018】図4は第3実施形態を示す軸受装置の拡大
図である。本実施形態では第1実施形態の電機子シャフ
ト5に係止溝51を設けたものである。軸受ストッパ1
0が軸受8の近傍にない場合、電機子シャフト5に係止
溝51を形成し、適度な弾性を持った樹脂等の弾性材で
構成した、電機子シャフト5の大径部よりも若干小径の
内径寸法のワッシャ12が係止される。ワッシャ12を
電機子シャフト5の係止溝51へ係止する場合、この弾
性ワッシャ12の内径の広がりにより、弾性ワッシャ1
2内を電機子シャフト5が挿通し、溝51に達した時点
で弾性ワッシャ12が係止される。これにより、ストッ
パ10が軸受8の近傍にない場合でも含油軸受8に溝8
1を設けてあれば弾性ワッシャ12が含油軸受8の含油
作用を維持することができる。
図である。本実施形態では第1実施形態の電機子シャフ
ト5に係止溝51を設けたものである。軸受ストッパ1
0が軸受8の近傍にない場合、電機子シャフト5に係止
溝51を形成し、適度な弾性を持った樹脂等の弾性材で
構成した、電機子シャフト5の大径部よりも若干小径の
内径寸法のワッシャ12が係止される。ワッシャ12を
電機子シャフト5の係止溝51へ係止する場合、この弾
性ワッシャ12の内径の広がりにより、弾性ワッシャ1
2内を電機子シャフト5が挿通し、溝51に達した時点
で弾性ワッシャ12が係止される。これにより、ストッ
パ10が軸受8の近傍にない場合でも含油軸受8に溝8
1を設けてあれば弾性ワッシャ12が含油軸受8の含油
作用を維持することができる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば含油軸受と軸受ストッパの間に摩擦を少なくす
るために装着される標準品の樹脂のワッシャを、含油軸
受端面部に電機子シャフトを含む溝を設けて、納めるこ
とにより、複雑な構造をせずとも含油軸受からの油漏れ
・飛散防止の役割をさせている。これにより、含油軸受
内の潤滑油を長期間保持しモータの寿命を延ばすことが
できる。また、潤滑油の飛散がないので、潤滑油がブラ
シやコンミテータに付着することがなく、ブラシの異常
摩耗や回転時の異音発生を確実に防止している。さら
に、コストを削減し、厳格な寸法管理を不要とした。
によれば含油軸受と軸受ストッパの間に摩擦を少なくす
るために装着される標準品の樹脂のワッシャを、含油軸
受端面部に電機子シャフトを含む溝を設けて、納めるこ
とにより、複雑な構造をせずとも含油軸受からの油漏れ
・飛散防止の役割をさせている。これにより、含油軸受
内の潤滑油を長期間保持しモータの寿命を延ばすことが
できる。また、潤滑油の飛散がないので、潤滑油がブラ
シやコンミテータに付着することがなく、ブラシの異常
摩耗や回転時の異音発生を確実に防止している。さら
に、コストを削減し、厳格な寸法管理を不要とした。
【図1】 本発明のモータの断面図である。
【図2】 第1実施形態の軸受装置の断面図である。
【図3】 第2実施形態の軸受装置の断面図である。
【図4】 第3実施形態の軸受装置の断面図である。
1…ヨークハウジング、2…エンドハウジング、3…磁
石、4…電機子、5…電機子シャフト、6…コンミテー
タ、7…ブラシ、8…焼結含油軸受、9…ワッシャ、1
0…軸受ストッパ、11…含油フエルト、12…弾性ワ
ッシャ 51…電機子シャフトの係止溝、81,82…含油軸受
の溝、
石、4…電機子、5…電機子シャフト、6…コンミテー
タ、7…ブラシ、8…焼結含油軸受、9…ワッシャ、1
0…軸受ストッパ、11…含油フエルト、12…弾性ワ
ッシャ 51…電機子シャフトの係止溝、81,82…含油軸受
の溝、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J011 CA01 CA04 JA02 KA02 LA01 MA12 MA24 SC01 5H605 AA00 BB05 BB09 CC02 CC04 EB06 EB22 GG04
Claims (5)
- 【請求項1】 モータケース内に収納され、コア、巻
線、コンミテータを有する電機子シャフトを支持する含
油軸受を有するモータ構造において、前記電機子シャフ
ト上に軸受ストッパ部を設け、少なくとも一方の前記含
油軸受部につき、その端面部に前記電機子シャフトを含
む溝を形成し、前記溝内の前記電機子シャフト上の空間
部に、ワッシャを装着し、少なくとも前記ワッシャの一
部を前記空間部に位置させたことを特徴とするモータ。 - 【請求項2】前記軸受ストッパを前記電機子シャフト上
の前記含油軸受の端面部近傍に設け、前記軸受ストッパ
と前記溝との間に前記ワッシャを位置させたことを特徴
とする請求項1記載のモータ。 - 【請求項3】前記含油軸受の内方側を径大に、端面側を
狭小にしたテーパ形状の溝を、前記電機子シャフトを含
むよう少なくとも一方の前記含油軸受部の端面部に形成
したことを特徴とする請求項1記載のモータ。 - 【請求項4】前記軸受ストッパを前記電機子シャフトの
周方向に形成した係止溝で構成し、前記ワッシャを前記
係止溝内に係止したことを特徴とする請求項1記載のモ
ータ。 - 【請求項5】前記ワッシャを樹脂で構成したことを特徴
とする請求項1及至4記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11234986A JP2001061252A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11234986A JP2001061252A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001061252A true JP2001061252A (ja) | 2001-03-06 |
Family
ID=16979369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11234986A Pending JP2001061252A (ja) | 1999-08-23 | 1999-08-23 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001061252A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009047572A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Kayaba System Machinery Kk | 加振試験装置 |
-
1999
- 1999-08-23 JP JP11234986A patent/JP2001061252A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009047572A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Kayaba System Machinery Kk | 加振試験装置 |
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