JPH089581A - モータのスラスト軸受機構 - Google Patents

モータのスラスト軸受機構

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JPH089581A
JPH089581A JP16262794A JP16262794A JPH089581A JP H089581 A JPH089581 A JP H089581A JP 16262794 A JP16262794 A JP 16262794A JP 16262794 A JP16262794 A JP 16262794A JP H089581 A JPH089581 A JP H089581A
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JP16262794A
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Kiyohiko Ushiyama
喜代彦 牛山
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速回転時の摺動性が良好で、低コストなモ
ータのスラスト軸受機構を得る。 【構成】 回転軸1と、焼結含油軸受2と、軸受ホルダ
ー3と、座金4と、回転軸1の溝部1aと係合して回転
する掛止具5と、掛止具5に嵌め合わされ端面が座金4
上を摺動するスラスト受部材6とを備えたモータのスラ
スト軸受機構。スラスト受部材6と回転軸1の間及び座
金4と回転軸1の間には微小間隙を、軸受ホルダー3の
開口部側の内周面には段部3aを有し、段部3aに焼結
含油軸受2の内方側端面が当接し、焼結含油軸受2の外
方側端面に座金4が当接している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータのスラスト軸受
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】モータの回転軸をスラスト方向に支持す
るためにスラスト軸受機構が用いられている。図3、図
4は、このような従来のモータのスラスト軸受機構の例
を示す。図3、図4において、円筒状の軸受ホルダー2
3の周壁内面には焼結含油軸受22が圧入固定されてい
る。焼結含油軸受22はリング状で無数のポーラスを有
しており、ポーラスには軸受油が含浸されている。
【0003】焼結含油軸受22より上方の軸受ホルダー
23の開口部には、リング状の座金24が取り付けられ
ている。座金24の下面と焼結含油軸受22の上端面の
間には間隙が生じており、また、座金24の上端面は軸
受ホルダー23の周壁の上端面とほぼ同じ高さになって
いる。座金24の上面には樹脂等からなるフィルム状の
摺動部材27が貼着されている。
【0004】座金24の摺動部材27上には中央に孔を
有するスラスト受部材26が載せられている。スラスト
受部材26は、座金24の摺動部材27上を摺動するた
め、例えばナイロンやテフロンなどの摩擦や摩耗の少な
い樹脂、あるいは、表面に低摩擦用の樹脂をコーティン
グした金属体から形成されている。また、スラスト受部
材26の上端面には扇形の突起26aが形成されてい
る。
【0005】スラスト受部材26と座金24、焼結含油
軸受22の中央の孔には一本の回転軸21が挿通されて
いる。回転軸21は、焼結含油軸受22によってラジア
ル方向に回転自在に支持されている。回転軸21が回転
すると、焼結含油軸受22に含浸されている軸受油が回
転軸21が挿通された中央孔内に吸い出されて、回転軸
21が円滑に回転駆動される。
【0006】回転軸21の座金24より上方の外周面に
は溝部21aが形成されており、溝部21aには掛止具
25が取り付けられている。掛止具25は両端と中央部
の3箇所に、内径側に延びた爪部25aが形成されてお
り、各爪部25aの先端部が回転軸21の溝部21aに
嵌まり、かつ、この溝部21aを周囲から挟み込むこと
により、回転軸21に対して掛止具25が実質一体に取
り付けられている。また、掛止具25の外形は略円形状
となっているが、一部が扇形に切り欠かれた形状となっ
ている。掛止具25はスラスト受部材26の突起26a
を除いた上端面に載置されており、しかも、掛止具25
の扇形に切り欠かれた部分と扇形の突起26aが嵌まり
合っている。
【0007】掛止具25はスラスト受部材26で支持さ
れ、スラスト受部材26は座金24に当接して支持され
ている。このため、回転軸21は、これら掛止具25、
スラスト受部材26、座金24の各部品からなるスラス
ト軸受によって、スラスト方向の荷重が支持されてい
る。
【0008】以上のようなモータのスラスト軸受機構に
おいて、回転軸21が回転すると、溝部21aに取り付
けられた掛止具25も一体に回転する。掛止具25が回
転することによって、掛止具25の両端の爪部25a、
25aのうち、一方の爪部25aの側面がスラスト受部
材26の突起26aの側面に当たるため、スラスト受部
材26が座金24の摺動部材27上で回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のモータのス
ラスト軸受機構によれば、座金24のスラスト受部材2
6の端面が摺動する面に摺動部材27を貼り付けて、回
転軸が高速回転する際の摺動性を向上させていた。しか
し、座金24の端面に摺動部材27を貼り付けることに
よって加工工程が増加し、コスト高騰の要因となってい
た。
【0010】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、高速回転時の摺動性が
良好で、しかも、低コストなモータのスラスト軸受機構
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、一端側にロータが固着された回転軸と、
回転軸を回転自在に支承する焼結含油軸受と、焼結含油
軸受を保持する軸受ホルダーと、軸受ホルダーの端部に
配設された座金と、回転軸の外周面に設けられた溝部と
係合して回転軸と共に回転する掛止具と、回転軸の外周
に取り付けられて上記掛止具に嵌め合わされると共に、
端面が上座金上を摺動するスラスト受部材とを備え、掛
止具、スラスト受部材、座金で、回転軸を支持してなる
モータのスラスト軸受機構において、スラスト受部材と
回転軸の間、及び、座金と回転軸の間には微小間隙を設
け、軸受ホルダーの開口部側の内周面には段部が設けら
れ、この段部に焼結含油軸受の内方側端面を当接させる
と共に、焼結含油軸受の外方側端面に座金を当接させた
ことを特徴とする。座金とスラスト受部材との間に焼結
含油軸受の軸受油を介在し、座金とスラスト受部材とを
当接してもよい。
【0012】
【作用】座金と回転軸の間の微小間隙によって焼結含油
軸受の軸受油が吸い上げられる。吸い上げられた軸受油
は、スラスト軸受を構成する座金とスラスト受部材の間
に介在して座金とスラスト受部材の摩擦抵抗が減少し、
回転軸が円滑に回転する。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかるモータのスラスト軸受
機構の実施例について図面を参照しながら説明する。図
1において、円筒状の軸受ホルダー3の開口端側の周壁
内面には段部3aが形成されている。軸受ホルダー3の
周壁内面には焼結含油軸受2が圧入されており、軸受ホ
ルダー3の周壁内面の段部3aには焼結含油軸受2の下
端面が当接されている。焼結含油軸受2はリング状で無
数のポーラスを有しており、ポーラスには軸受油が含浸
されている。
【0014】焼結含油軸受2より上方の軸受ホルダー3
の開口部は、内周縁部が段状に削り取られており、この
削り取られた部分には座金4が取り付けられている。座
金4はステンレス鋼等からなるリング状の板材で、下面
は焼結含油軸受2の上端面に当接されている。
【0015】座金4の上面には中央に孔を有するスラス
ト受部材6が、座金4上を摺動可能に載せられている。
スラスト受部材6の上端面には、前記従来例と同様に扇
形の突起6aが形成されている。
【0016】スラスト受部材6と座金4、焼結含油軸受
2の中央の孔には一本の回転軸1が挿通されている。座
金4と回転軸1との間及びスラスト受部材6と回転軸1
の間にはそれぞれ微小間隙が設けられている。また、回
転軸1は、焼結含油軸受2によってラジアル方向に回転
自在に支持されている。回転軸1が回転すると、焼結含
油軸受2に含浸されている軸受油が吸い出されて、回転
軸1が挿通された中央孔内が軸受油で満たされ、この軸
受油によって回転軸1が円滑に回転駆動される。
【0017】回転軸1の座金4より上方の外周面には溝
部1aが形成されており、溝部1aには掛止具5が取り
付けられている。掛止具5は、図3、図4に示す従来例
と同じ形状で、両端と中央部の3箇所に、内径側に延び
た図示しない爪部が形成されており、各爪部の先端部が
回転軸1の溝部1aに嵌まり、かつ、この溝部1aを周
囲から挟み込むことにより、回転軸1に対し掛止具5が
固定されている。また、掛止具5の外形は略円形状とな
っているが、一部が扇形に切り欠かれた形状となってい
る。このような掛止具5の下面は、スラスト受部材6の
突起6aを除いた上端面上に載置されており、スラスト
受部材6の突起6aは、掛止具5の扇形に切り欠かれた
部分と嵌まり合っている。
【0018】回転軸1に取り付けられた掛止具5はスラ
スト受部材6で支持されると共に、スラスト受部材6は
座金4に当接して支持されている。このため、回転軸1
は、これら掛止具5、スラスト受部材6、座金4の各部
品からなるスラスト軸受によって、スラスト方向の荷重
が支持されている。回転軸1にはロータケースなどを含
むロータが一体に設けられ、軸受ホルダー3の外周側に
はステータコア、駆動コイルなどからなるステータが固
定され、これらロータ、ステータによってモータが構成
される。
【0019】以上のようなモータのスラスト軸受機構に
よれば、回転軸1が回転駆動すると、回転軸1の外周面
が焼結含油軸受2の内周面に摺接し、焼結含油軸受2に
含浸された軸受油が焼結含油軸受2の内周面に吸い出さ
れる。図2に示すように、焼結含油軸受2の内周面に吸
い出された軸受油Bは、毛細管現象によって座金4と回
転軸1との間、及び、スラスト受部材6と回転軸1との
間に設けられた微小間隙に吸い込まれる。
【0020】微小間隙内に吸い込まれた軸受油Bは座金
4の上端部まで上昇する。座金4の上端面にはスラスト
受部材6が載置されているが、座金4とスラスト受部材
6は密接しておらず、微小間隙が生じている。従って、
座金4と回転軸1の間の微小間隙に吸い込まれ、座金4
の上端部まで上昇した軸受油Bは、座金4とスラスト受
部材6の間の微小間隙に浸入する。座金4とスラスト受
部材6の間に軸受油Bが浸入することにより、軸受油B
は潤滑油の役割を果たすため、座金4上をスラスト受部
材6が摺動する場合に、座金4に対するスラスト受部材
6の摩擦抵抗を低減させることができ、摺動性を飛躍的
に向上させることができる。
【0021】また、座金4に対して新たに摺動部材等を
追加することなく摩擦抵抗を抑え、摺動性を向上するこ
とができるため、部品費を抑えることができ、コストの
低減に寄与することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によればスラスト受部材と回転軸
の間、及び、座金と回転軸の間には微小間隙を有し、軸
受ホルダーの開口部側の内周面には段部が設けられ、段
部によって焼結含油軸受の内方側端面を当接させると共
に、焼結含油軸受の外方側端面に座金を当接させたた
め、スラスト受部材と回転軸の間、及び、座金と回転軸
の間の微小間隙で焼結含油軸受の軸受油を吸い上げるこ
とができ、しかも、吸い上げられた軸受油は座金とスラ
スト受部材の間に浸入して、両者の摩擦抵抗を低下させ
るため、摺動部材などの部材を新たに追加することな
く、摺動性の良好なモータのスラスト軸受機構を得るこ
とができ、コストの低減に寄与することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータのスラスト軸受機構の実
施例を示す断面図。
【図2】同上実施例の要部を拡大して示す断面図
【図3】従来のモータのスラスト軸受機構の例を示す斜
視図。
【図4】同上断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 溝部 2 焼結含油軸受 3 軸受ホルダー 3a 段部 4 座金 5 掛止具 6 スラスト受部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側にロータが固着された回転軸と、 該回転軸を回転自在に支承する焼結含油軸受と、 該焼結含油軸受を保持する軸受ホルダーと、 該軸受ホルダーの端部に配設された座金と、 上記回転軸の外周面に設けられた溝部と係合して回転軸
    と共に回転する掛止具と、 上記回転軸の外周に取り付けられて上記掛止具に嵌め合
    わされると共に、端面が上記座金上を摺動するスラスト
    受部材とを備え、 上記掛止具、上記スラスト受部材、上記座金で、上記回
    転軸を支持してなるモータのスラスト軸受機構におい
    て、 上記スラスト受部材と上記回転軸の間、及び、上記座金
    と上記回転軸の間には微小間隙を有し、 上記軸受ホルダーの開口部側の内周面には段部が設けら
    れ、該段部に上記焼結含油軸受の内方側端面が当接する
    と共に、上記焼結含油軸受の外方側端面には、上記座金
    が当接されていることを特徴とするモータのスラスト軸
    受機構。
  2. 【請求項2】 座金とスラスト受部材との間には焼結含
    油軸受の軸受油が介在して、上記座金と上記スラスト受
    部材とが当接していることを特徴とする請求項1記載の
    モータのスラスト軸受機構。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2119724A1 (es) * 1997-03-07 1998-10-01 Valeo Termico Sa Dispositivo para el posicionamiento yn la eliminacion del juego en un eje de motor electrico.
KR100626735B1 (ko) * 1999-12-29 2006-09-22 엘지이노텍 주식회사 전동기의 회전축의 베어링 지지 구조
JP2011069658A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Nippon Seiki Co Ltd 回転角度検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2119724A1 (es) * 1997-03-07 1998-10-01 Valeo Termico Sa Dispositivo para el posicionamiento yn la eliminacion del juego en un eje de motor electrico.
KR100626735B1 (ko) * 1999-12-29 2006-09-22 엘지이노텍 주식회사 전동기의 회전축의 베어링 지지 구조
JP2011069658A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Nippon Seiki Co Ltd 回転角度検出装置

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