JP2000023412A - モータ - Google Patents
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Abstract
タを提供すること。 【解決手段】 ステータSと、通電することによりステ
ータSに対して軸を中心にして回転するロータRと、ス
テータSのハウジング部材1内に配置されるメタル含油
軸受2であり、ロータRの軸をステータSに回転可能に
支持するために軸3を通して軸3を保持し、軸出力側メ
タル含油軸受部分2Xと反出力側メタル含油軸受部分2
Yが一体的にほぼ円筒状に形成されているメタル含油軸
受2と、反出力側メタル含油軸受部分2Yを保持し、か
つロータRの軸3の先端部を回転可能に支持する凹部を
有する保持手段80と、を備える。
Description
M(コンパクトディスクを用いた読出し専用メモリ:コ
ンパクトディスク:商標名)などの光ディスクのような
ディスク状の情報記録媒体を回転させるためのモータの
改良に関するものである。
高速アクセス化が要求され、使用されるスピンドルモー
タも高速回転運転となる。データをエラーなく安定に読
み出す為に、大きな偏心量(例えば1gcm)をもつ記
録媒体であるCD−ROMを8500rpm程度で精度
よく安定に支持回転することが必要となっている。さら
にこの状態を長期間維持する信頼性が要求される。
部を図7にて説明する。図7に従来のCD−ROM回転
用のスピンドルモータ構造を図示している。2つのメタ
ル含油軸受102は、ハウジング101内に圧入により
固定される。モータ軸103とメタル含油軸受102と
のクリアランスは3ミクロン程度に設定される。一方メ
タル含油軸受102の外径とハウジング101の内径に
よる圧入代は、固着力を確保するため通常数十ミクロン
に設定される。したがって単純にメタル含油軸受102
をハウジング101に圧入すればメタル含油軸受102
の内径は大きく影響をうけ、上述したクリアランスを安
定に維持して製造することはできない。そこでメタル含
油軸受102をハウジング101に圧入すると同時にメ
タル含油軸受102の内径をリーマ等でサイジングを施
し、所定の寸法に仕上げるようにしている。またメタル
含油軸受102に含浸された潤滑油が、モータ軸103
が回転することによって発生するポンプ作用により粉末
焼結のすきまである気孔から吸い出されてモータ軸10
3を潤滑することになるが、クリアランスと、気孔によ
り油膜の具合がきまる、つまり軸受としての性能が決定
されることとなる。
102の外径とハウジング101の内径のばらつきによ
り圧入代が変化し、クリアランスと気孔を安定的に製造
することは、非常に難しく、コストアップとなってい
る。メタル含油軸受102を2個使用するため、これら
2個の内径の同軸度が出しにくいと言う欠点があり結
果、メタル含油軸受102とモータ軸103との回転ロ
スの増加、油膜切れなどの不具合が発生しやすかった。
メタル含油軸受102とハウジング101の組み立て体
は、モータベース105にカシメ固定される。そのため
ハウジング101は、フランジ部101aを必要とし、
切削加工により形成されるハウジング101は、コスト
的に高くなっている。
油を確保しつづける必要があるが、長期間の使用により
潤滑油は、ハウジング101の外部へのしみ出し、酸
化、蒸発により失われ、油膜が形成できず、モータ軸1
03とメタル含油軸受102は金属接触となり摩耗が進
み寿命にいたる。CD−ROM200A用のスピンドル
モータは大きな偏心量(例えば1gcm)をもつCD−
ROMを回転させるために、構造上出力側のメタル含油
軸受102(図7においてワッシャー106側のメタル
含油軸受)のほうが負担が大きい。よってこのメタル含
油軸受102に潤滑油を多く供給するべく、油溜り10
4を設ける。この油溜り104は、ハウジング101を
切削することにより形成されるが、この加工は、コスト
アップになっている。メタル含油軸受102の軸出力側
(図7の上側)より染み出した潤滑油は、モータ軸10
3を伝わり、モータが回転すれば遠心力によりロータケ
ース107に飛散し失われてしまう。近年のCD−RO
M200Aの高速回転化に伴い、スピンドルモータの軸
ロスの低減が要求されるために潤滑油の低粘度化が進ん
でいる。よって遠心力によりロータケース107に潤滑
油が飛散しやすくなっている。これを防止するためにモ
ータ軸103に油切りワッシャー106を設け、モータ
が回転したときに潤滑油を油溜り104側にもどす機構
が必要となる。
ターンテーブル部材108にセットされ、図示しないC
D−ROMドライブに具備されるクランプ部材が、チャ
ッキングマグネット109の吸引力によって押え込まれ
固定される。CD−ROM200Aをターンテーブル部
材108から離脱する場合に、スピンドルモータのター
ンテーブル部材108を含む回転部が抜けないように、
抜け止め部材113が必要である。ハウジング101の
組立時には、抜け止め部材113、スペーサ110、ス
ラスト受け111、スラスト受け押さえ112の順にセ
ットし、ハウジング101の端部101bをカシメ加工
により所定の位置に固定される。
れており軸が挿入されたとき、例えばナイロン等で形成
された抜け止め部材113はモータ軸103の先端とス
ペーサ110にはさまれる形で変形しながら溝部103
aにはまりこむ。これにより抜け止め部材113は、2
つのメタル含油軸受102の端面とにより抜け止め機構
を形成する。例えばナイロン等で形成されたスラスト受
け111と、例えば板金等で形成されたスラスト受け押
さえ112は、スラスト軸受機構を形成するとともに、
潤滑油の漏れを防ぐ蓋となる。これにより、抜け止めと
スラスト機構が形成されるが、部品が多くコストアップ
となりさらに製造組立て時に各部品の過不足が生じ、、
端部101bから潤滑油が漏れるなどの不具合があっ
た。そこで本発明は上記課題を解消し、潤滑油を長期間
確保でき、構造の簡単なモータを提供することを目的と
している。
っては、ステータと、通電することによりステータに対
して軸を中心にして回転するロータと、ステータのハウ
ジング部材内に配置されるメタル含油軸受であり、ロー
タの軸をステータにおいて回転可能に支持するために軸
を通して軸を保持し、軸出力側メタル含油軸受部分と反
出力側メタル含油軸受部分が一体的にほぼ円筒状に形成
されているメタル含油軸受と、反出力側メタル含油軸受
部分を保持し、かつロータの軸の先端部を回転可能に支
持する凹部を有する保持手段と、を備えることを特徴と
するモータにより、達成される。
ステータに対して軸を中心として回転する。メタル含油
軸受は、ステータのハウジング部材内に配置されたメタ
ル含油軸受である。このメタル含油軸受は、ロータの軸
をステータに回転可能に支持するために軸を通して軸を
保持し、軸出力側メタル軸受け部分と反出力側メタル軸
受け部分が一体的にほぼ円筒状に形成されている。保持
手段は、反出力側メタル軸受け部分を保持し、かつロー
タの軸の先端部を回転可能に支持する凹部を有してい
る。これにより、メタル含油軸受の軸出力側メタル軸受
部分と、反出力側メタル軸受部分が一体的にほぼ円筒状
に形成されているので、メタル含油軸受の高精度化が安
価に達成できる。しかも、保持手段は反出力側メタル軸
受部分を保持しかつロータの軸の先端部を回転可能に支
持することができるので、スラスト受け構造を簡単にで
き、コストダウンが図れる。
受の出力側メタル含油軸受部分と反出力側メタル含油軸
受部分は、粉末焼結冶金により一体的に形成されてお
り、軸と摺動するメタル含油軸受の内周部分には、軸の
外径よりも大きい内径部分を備え、メタル含油軸受の外
周部分には、軸に摺動する内径部分の軸方向長さと同等
以上の長さを有する外径部分を備え、この外径部分の外
径は外周部分の残部の外径よりも小さく設定されてい
る。これにより、メタル含油軸受の出力側メタル軸受部
分と反出力側メタル軸受部分は、粉末焼結冶金により一
体的に作れるので、軸受の高精度化が図れる。軸の外径
よりも大きい内径部分をメタル含油軸受の内周部分に設
けることで、軸と摺動する部分の逃げを設けることがで
きる。しかも、メタル含油軸受の外周部分には、軸に摺
動する内径部分の軸方向長さと同等以上の長さを有する
外径部分を備えることで、この外径部分の外径が外周部
分の残部の外径よりも小さく設定されていることから、
メタル含油軸受の容量の大きな油溜りを形成することが
でき、メタル含油軸受の油が外部に出ないようにし、軸
受の長寿命化が図れる。
は、スラスト受け部材が配置されており、スラスト受け
部材と、軸の端部がピボット型のスラスト受けを構成し
ている。これにより、ピボット型のスラスト受けを簡単
な構造で実現できる。
ステータのモータベース部を凹状に加工することにより
設けられている。これにより、保持手段はステータ側に
簡単に形成することができる。
にはリング状の部材が固定され、ステータのハウジング
部材は、軸の軸方向への抜け止めを防止するために、こ
のリング状の部材の外径よりも小さい内径部を有する。
これにより、ステータのハウジング部材は、軸の軸方向
への抜け止めをリング状の部材を用いて防止することが
できる。
鉄心とこの鉄心に巻かれて通電するための巻線を有し、
鉄心と巻線の組み立て体を絶縁するための絶縁材料によ
りステータのハウジング部材が形成されている。しか
も、この絶縁材料は好ましくは樹脂である。これによ
り、ステータのハウジング部材は、鉄心と巻線の組み立
て体を絶縁する際に一体的に例えば射出成形により作る
ことができる。
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
形態の断面を示している。図1において、モータ50は
スピンドルモータであり、このモータ50は例えばCD
−ROMディスクのようなディスク状の情報記録媒体2
00を回転するためのモータである。モータ50は、概
略的に言えば、ロータRとステータS、1つのメタル含
油軸受2及び保持手段80を有している。ロータRは、
ステータSに対して、回転軸3を中心として保持手段8
0及びメタル含油軸受2により回転可能に保持されてい
る。ロータRは、回転軸3、ターンテーブル6、ロータ
ケース7、マグネット8、ワッシャー13等から構成さ
れている。ステータSは、モータベース5、ハウジング
部材1、積層鉄心9、巻線10等から構成されている。
り、回転軸3の一端部にはターンテーブル6が固定され
ている。回転軸3の他端部は半球部3aとなっている。
回転軸3の中間部分には、溝3bが全周に亘って形成さ
れており、この溝3bにはワッシャー13がはめ込んで
固定されている。ターンテーブル6は、ディスク状の情
報記録媒体200を着脱可能に保持することができる。
ロータケース7は、回転軸3の中間部分であって、ワッ
シャー13に接触するようにして、固定されている。ロ
ータケース7は、磁性を有する材料、例えば鉄等の金属
で作られており、その内周部分にはマグネット8が固定
されている。マグネット8は、例えばプラスチックマグ
ネット等を用いることができ、マグネット8の内面には
N極とS極が交互に多極着磁されている。この回転軸3
の中間部分より下の部分は、後で説明するメタル含油軸
受2の2か所の摺動支持部2dに対して摺動可能に支持
されている。
タSのモータベース部5は、保持手段80と一体になっ
ている。図5と図6に示すモータベース5の穴5Aに
は、図1に示すハウジング部材1のダボ部1cがはめ込
まれて固定されている。ハウジング部材1は、厚肉部1
eと内径部1dを有している。内径部1dは、回転軸3
の軸方向に沿って形成されている。このハウジング部材
1の内径部1dはほぼ円筒形状であり、内径部1dの突
起1fが、回転軸3に向けて突出して、しかも全周方向
に沿って形成されている。この突起1fとロータケース
7の取付け部7Aの間には、わずかな隙間が形成されて
いる。
ベース5の穴5Aにはめ込まれて、加熱等により変形す
ることにより、ハウジング部材1をモータベース部5に
対して確実に固定されている。ハウジング部材1と、モ
ータベース5の間には、例えばリング状のシール部材1
2が設けられている。このシール部材12は、メタル含
油軸受2が含んでいる潤滑油が、ハウジング部材1とモ
ータベース5の間から外部に漏れるのを防止するための
ものである。このシール部材12は、例えばゴムまたは
シリコン系接着剤等で形成することができる。ハウジン
グ部材1は、例えばナイロン(商品名)等のような樹脂
により射出成形により形成されている。このハウジング
部材1は、メタル含油軸受2を支える部分と、鉄心巻線
組み立て体60の絶縁部材10Aと、後で説明する回転
軸3の抜け止め機構70を一度に提供することができる
ものである。
巻線10及び絶縁部材10A及びハウジング部材1によ
り一体的に形成されている。ハウジング部材1と絶縁部
材10Aは、積層鉄心9に対して装着しており、積層鉄
心9には巻線10が巻かれている。絶縁部材10Aはナ
イロン等の樹脂により射出成形によって形成されてい
る。この鉄心巻線組み立て体60は、メタル含油軸受2
の外周部とハウジング部材1の内周部においてガタのな
いように設けられている。上述したようにこのハウジン
グ部材1を一体的に含む鉄心巻線組み立て体60が、モ
ータベース5に対してダボ部1cにより固定されてい
る。絶縁部材10Aとハウジング部材1は、積層鉄心9
に対してアウトサート成形等によって樹脂により一体で
構成しても構わない。ハウジング部材1は、軸出力側ハ
ウジング部分の内径部1dを有しており、この内径部1
dの突起1fの内径は、ワッシャー13の外径よりも小
さく設定されている。これにより、ワッシャー13と一
体の回転軸3は、内径部1dの存在により、T方向に抜
けてしまうのを防止することができる。
ワッシャー13とハウジング部材1の軸出力側ハウジン
グ部分の内径部1dにより構成されている。ワッシャー
13はあらかじめ回転軸3の溝3bにセットし、そして
内径部1dを通じて回転軸3をメタル含油軸受2とハウ
ジング部材1の中にはめ込む。この時に、ワッシャー1
3がハウジング部材1の中に入りやすくするために、内
径部1dの突起1fの入口部分は、広く取れるように、
例えば断面でR形状あるいは面取り形状とするのが望ま
しい。ワッシャー13は、例えばナイロンのような樹脂
で形成されており、モータが回転した時にメタル含油軸
受2を含んでいる潤滑油を、油溜り(隙間)4に戻すこ
とができる機構をも構成している。つまりワッシャ13
は油切りワッシャの役割を果たす。
る。メタル含油軸受2は、例えば粉末焼結冶金により一
体物として形成されている。このメタル含油軸受2の下
端部側は、保持手段80のカップ部5aに圧入すること
で支持されている。このカップ部5aは、モータベース
5の一部分を、断面で見てU字型もしくは凹型に形成さ
れた部分である。カップ部5aの内底部分には、スラス
ト受け部材11が配置されている。このスラスト受け部
材11は、例えば円板状のものであり、メタル含油軸受
2の下端部及び回転軸3の半球部3aをスラスト方向に
支持する。これにより、カップ部5a、半球部3a及び
スラスト受け部材11が、ピボット式スラスト受け51
を構成している。カップ部5aは、モータベース5をプ
レス加工等により突出して形成することができる。
うに、軸出力側メタル軸受部分2Xと、反出力側メタル
軸受部分2Yを有し、これらの部分2X,2Yは一体物
で上述したように粉末焼結冶金によりほぼ円筒状に形成
されている。図2に示すように、このメタル含油軸受2
は、2か所の摺動支持部2dと、逃げ部分2a,2bを
有している。メタル含油軸受2において、図1のT方向
に関して、逃げ部分2b、摺動支持部2d、逃げ部分2
a、摺動支持部2dの順に形成されている。摺動支持部
2dは、回転軸3の外周面に摺動し、回転軸3の回転を
支える。これに対して逃げ部分2a,2bは、回転軸3
の外周面には摺動しない部分である。この逃げ部分2
a,2bの内径は、回転軸3の外径よりも十分に大きい
寸法に設定されている。
おいて、メタル含油軸受2の外周部分には、外径の小さ
い部分Dが形成されている。他の外径よりも小さい部分
Dは、図1に示すようにハウジング部材1の内周面との
間で、上述した油溜り(隙間)4を形成している。この
他の外径よりも小さい部分Dの軸方向の長さL1は、回
転軸3に摺動する摺動支持部2dの長さL2と同等以上
の長さに設定されている。このように長さL1が長さL
2と同等以上に設定するのは、ハウジング部材1にメタ
ル含油軸受2を挿入する場合のひずみをさけたいためで
ある。
て、図1に示すようにメタル含油軸受2が圧入により支
持されるのであるが、逃げ部分(回転軸と摺動しない部
分)2bは、カップ部5aにメタル含油軸受2を圧入し
た時に、メタル含油軸受2の内径への影響がないように
するための逃げ部分である。このメタル含油軸受2は、
粉末焼結冶金により一体成形され、材質は銅と鉄からな
る。さらに潤滑油を真空状態で含浸し、摺動支持部2d
がリーマなどによりサイジングされ、同時に所定の気孔
が形成される。ハウジング部材1やモータベース部5の
カップ部5aに圧入する前にメタル含油軸受2のサイジ
ングを施すため、圧入代のばらつきの影響は存在せず、
製造上内径のみに専念できるため簡単にしかも高精度に
仕上げることが可能である。しかもメタル含油軸受2は
一体成形されることで、摺動支持部2dの同軸度は原理
的にゼロとなり、メタル含油軸受2と回転軸3との回転
ロスの増加や油膜切れなどの不具合は発生しない。よっ
て、非常にメタル含油軸受2は高性能な軸受となる。
で形成されたスラスト受け部材11がセットされ軸先端
の半球部3aとでピポット式スラスト受けを形成する。
カップ部5aは凹状に円筒状に閉鎖的に形成されている
ため潤滑油が漏れることは無い。さらにメタル含油軸受
2の外径部分の小さい方を軸出力側メタル軸受部分2X
とし、ハウジング1の内径との間に、油溜り4を形成す
る軸受構造である。この油溜り4は油を溜めるので軸受
の長寿命化を図ることができる。さらにメタル含油軸受
2は一体であるために、摺動しない逃げ部分2a,2b
の間にも潤滑油を貯えることが可能となりさらに長寿命
を図ることができる。このようにして、メタル含油軸受
2の周囲は、ハウジング部材1、ワッシャー13、カッ
プ部5a、シール部材12により完全に囲まれており、
潤滑油の漏れを防止して、メタル含油軸受の外部への飛
散を防ぎ、メタル含油軸受2の長寿命化を図ることがで
きる。
いて簡単に説明する。ステータSの巻線10に対して、
外部から所定の通電パターンで給電することにより、巻
線10には磁界が発生し、その磁力線が積層鉄心9を通
って、ロータRのマグネット8からの磁力線と相互に作
用する。これによりロータRは回転軸3を中心としてス
テータSに対して回転して、ターンテーブル6にクラン
プされているディスク状の情報記録媒体200を連続回
転させることができる。この場合に、回転軸3はメタル
含油軸受2の摺動支持部2dにより確実に摺動して回転
する。メタル含油軸受2から出てくる潤滑油は、油溜り
4において溜まるとともに、逃げ部分2aや2bにおい
ても溜まる。しかも、潤滑油は、ハウジング部材1、シ
ール部材12及びカップ部5aとワッシャー13により
完全に囲まれているので、潤滑油が外部に飛散すること
がない。回転軸3の半球部3aはスラスト受け部材11
の上で連続回転し、回転軸3はピボット式スラスト受け
51により安定して回転することができる。ワッシャー
13は、回転軸3が回転している時に、T方向に抜け出
るのを、内径部1dの突起1fと協働して防止する。し
かもワッシャー13は、メタル含油軸受2の潤滑油が上
部へ出ようとするのを跳ね返して、油溜り4に戻すこと
ができる。
ットがある。 軸受の高精度化が安価に達成可能 難しい圧入サイジング工程が不要となり製造が簡単と
なる。 ハウジングとメタル含油軸受の間に油溜りが簡単な構
造で形成され長寿命軸受となる。 樹脂で形成されるハウジングで、鉄心巻線組み立て体
の絶縁材料、及び軸の抜け止め機構を一度に提供するこ
とができ、部品点数の削減となり大幅なコストダウンと
なる。 スラスト受けの形状が、簡単になり部品の過不足、潤
滑油漏れがなくなり安価となる。 本発明のモータの構造は、粉末焼結によるメタル含油軸
受の保持とスラスト軸受の構造、ロータ部の抜け止め機
構を兼ねたハウジング形状を有し、大幅なコストダウン
と高い信頼性を提供できる。
れるものではない。図4は、本発明のメタル含油軸受の
別の実施の形態を示している。図4に示すメタル含油軸
受2が、図2のメタル含油軸受2と異なるのは、溝2g
が、一端側に設けられていることであり、メタル含油軸
受2の内周部分には、摺動支持部2d,2hを有し、逃
げ部分2iをも有している。摺動支持部2hには、溝2
gが形成されていることにより、メタル含油軸受2を図
1のカップ部5aに圧入する時に容易に行うことができ
る。上述した実施の形態では、CD−ROMのようなデ
ィスク状の情報記録媒体をドライブするためのモータと
して用いられているが、これに限らず他の種類のディス
クあるいはディスク以外の回転対象物を回転するモータ
としても勿論用いることができる。
潤滑油を長期間確保できる。
面図。
す図。
内径部、2・・・メタル含油軸受、2X・・・メタル含
油軸受の軸出力側メタル軸受部分、2Y・・・反出力側
メタル軸受部分、3・・・回転軸、5a・・・カップ
部、13・・・ワッシャー(リング状の部材)、50・
・・スピンドルモータ(モータ)、60・・・鉄心巻線
組み立て体、70・・・回転軸の抜け止め機構、80・
・・保持手段、R・・・ロータ、S・・・ステータ
Claims (7)
- 【請求項1】 ステータと、 通電することにより、ステータに対して軸を中心にして
回転するロータと、 ステータのハウジング部材内に配置されるメタル含油軸
受であり、ロータの軸をステータにおいて回転可能に支
持するために軸を通して軸を保持し、軸出力側メタル含
油軸受部分と反出力側メタル含油軸受部分が一体的にほ
ぼ円筒状に形成されているメタル含油軸受と、 反出力側メタル含油軸受部分を保持し、かつロータの軸
の先端部を回転可能に支持する凹部を有する保持手段
と、を備えることを特徴とするモータ。 - 【請求項2】 メタル含油軸受の出力側メタル含油軸受
部分と反出力側メタル含油軸受部分は、粉末焼結冶金に
より一体的に形成されており、 軸と摺動するメタル含油軸受の内周部分には、軸の外径
よりも大きい内径部分を備え、 メタル含油軸受の外周部分には、軸に摺動する内径部分
の軸方向長さと同等以上の長さを有する外径部分を備
え、この外径部分の外径は外周部分の残部の外径よりも
小さく設定されている請求項1に記載のモータ。 - 【請求項3】 保持手段には、スラスト受け部材が配置
されており、スラスト受け部材と、軸の端部がピボット
型のスラスト受けを構成している請求項1に記載のモー
タ。 - 【請求項4】 保持手段は、ステータのモータベース部
を凹状に加工することにより設けられている請求項1に
記載のモータ。 - 【請求項5】 軸の途中部分にはリング状の部材が固定
され、ステータのハウジング部材は、軸の軸方向への抜
け止めを防止するために、このリング状の部材の外径よ
りも小さい内径部を有する請求項1に記載のモータ。 - 【請求項6】 ステータは、鉄心とこの鉄心に巻かれて
通電するための巻線を有し、 鉄心と巻線の組み立て体を絶縁するための絶縁材料によ
りステータのハウジング部材が一体的に形成されている
請求項1に記載のモータ。 - 【請求項7】 絶縁材料は樹脂である請求項1に記載の
モータ。
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---|---|---|---|
JP10184794A JP2000023412A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | モータ |
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---|---|---|---|
JP10184794A JP2000023412A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | モータ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000023412A true JP2000023412A (ja) | 2000-01-21 |
JP2000023412A5 JP2000023412A5 (ja) | 2005-09-02 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2000023412A (ja) |
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JP2005282779A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Ntn Corp | 流体軸受装置 |
US7638912B2 (en) | 2004-07-08 | 2009-12-29 | Panasonic Corporation | Brushless motor with bearing and bearing housing |
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1998
- 1998-06-30 JP JP10184794A patent/JP2000023412A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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