JPH10164795A - スピンドルモータの軸受構造 - Google Patents

スピンドルモータの軸受構造

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JPH10164795A
JPH10164795A JP33475396A JP33475396A JPH10164795A JP H10164795 A JPH10164795 A JP H10164795A JP 33475396 A JP33475396 A JP 33475396A JP 33475396 A JP33475396 A JP 33475396A JP H10164795 A JPH10164795 A JP H10164795A
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sleeve
oil
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dynamic pressure
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Yusuke Kishi
勇祐 岸
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Tokyo Parts Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、動圧流体軸受を簡単な構造で構成
することによりオイルの漏出等を防止し、長期にわたっ
てオイルを保持可能とすることにより高寿命で尚且つ信
頼性の優れたスピンドルモータの軸受構造を提供する。 【解決手段】 ステータハウジングとスリーブとを一体
にしてステータハウジング兼スリーブ(3)を構成し、
このステータハウジング兼スリーブ(3)の開口部には
軸・スリーブ間クリアランスよりも小となるような含油
軸受(10)が配され、動圧発生流体(8)を撥油性の
高いフッ素系オイルで構成することにより、簡単な構造
でオイルの漏出等を防止でき、常に安定したオイル保持
を実現してその耐久性を大幅に改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルモータ
の軸受構造に係り、より具体的には動圧流体軸受構造の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CD−ROM等のスピンドル
モータの軸受構造として動圧型流体軸受構造を用いたも
のが種々提案されており、例えば、特開平8−7055
5号公報などに記載されたものがあった。
【0003】上記のものは、スラストプレートの外周側
にはスリーブ及びスラストカバーによって規定された環
状空間が設けられ、この環状空間を規定する内面にはス
ラスト軸受部で保持しきれない余分の流体潤滑剤が付着
保持されている。そして、環状空間には、環状空間の圧
力をモータ外部の圧力と実質上等しくさせるための連通
孔が設けられ、この連通孔における環状空間に開口する
開口部の周辺には、上記流体潤滑剤を撥油する撥油剤が
塗布されている。このように構成することにより、動圧
流体軸受からオイル等の流体潤滑剤が漏れ出ることを防
止するというものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような動圧流体軸受構造であってもオイルの漏れ等を防
止することはできず、長期にわたってオイルを保持する
ことが不可能であった。そのため、時間が経つにつれそ
の動圧効果が薄れ軸振れを起こしたり、軸部材とスリー
ブとが直に接触してしまうために焼付き等の問題が発生
し、耐久性の点で悪影響を及ぼす原因となっていた。ま
た、上記のものでは部品点数も多く構造が非常に複雑で
あるため、モータ単価が高価なものとなってしまい、そ
の低コスト化も難しい。
【0005】そこで、本発明は上記したような問題を解
決して、動圧流体軸受を簡単な構造で構成することによ
りオイルの漏出等を防止し、長期にわたってオイルを保
持可能とすることにより高寿命で尚且つ信頼性の優れた
スピンドルモータの軸受構造を提供しようというもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステータハウ
ジングとスリーブとを一体にしてステータハウジング兼
スリーブを構成し、このステータハウジング兼スリーブ
の開口部には軸・スリーブ間クリアランスよりも小とな
るような含油軸受が配され、動圧発生流体を撥油性の高
いフッ素系オイルで構成することにより、簡単な構造で
オイルの漏出等を防止でき、常に安定したオイル保持を
実現してその耐久性を大幅に改善することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のスピンドルモータの軸受
構造は、複数個のコイルを有しステータハウジングに固
定されたステータコアと、ロータヨークに配された界磁
マグネットとの磁気的作用により回転駆動され、回転軸
あるいはスリーブのいずれかに形成された動圧発生溝
と、前記回転軸と前記スリーブとの間に介在された動圧
発生流体とによる動圧流体軸受手段を具備したスピンド
ルモータの軸受構造であって、前記ステータハウジング
と前記スリーブとを一体にしてステータハウジング兼ス
リーブを構成し、このステータハウジング兼スリーブの
内周面にて前記回転軸を保持したものである。前記ステ
ータハウジング兼スリーブには、前記動圧流体軸受手段
の開口側であって、かつ前記ステータハウジング兼スリ
ーブの軸受クリアランスよりも実質的に小ならしめる含
油軸受を配するとよい。また、前記動圧発生流体をフッ
素系オイルで構成すると効果的である。
【0008】
【第1の実施例】図1は、本発明の一実施例におけるス
ピンドルモータの要部断面図であり、図2は、図1にお
ける動圧流体軸受部の拡大図である。図1において、1
は動圧発生溝1aの形成された回転軸であり、ステータ
ベース2に加締め等により固定されたステータハウジン
グ兼スリーブ3によって、この回転軸1はステータハウ
ジング兼スリーブ3の内周面に形成されたスリーブ部3
aによって保持されている。また、ステータハウジング
3の外周面にはステータコア4が固定されるようにな
り、このステータコア4には複数個のコイル5が施され
ている。
【0009】また、回転軸1には圧入等によりカップ状
のロータヨーク6が固定されており、このロータヨーク
6の内周面にはステータコア4に所定の空隙を介してリ
ング状の界磁マグネット7が配されている。そして、回
転軸1とスリーブ部3aとの間に動圧発生流体8として
フッ素系オイルを介在させることにより、ステータコア
4と界磁マグネット7との磁気的作用によって回転駆動
させる。なお、9は回転軸1をスラスト方向に保持する
スラスト受けである。
【0010】ここで、図2にも示すように、ステータハ
ウジング兼スリーブ3の開口部、すなわち回転軸1に形
成された動圧発生溝1aと、回転軸1とスリーブ部3a
との間に介在されたフッ素系オイルとによる動圧流体軸
受手段に対して漏出する方向には含油軸受10が配され
ている。さらに、この含油軸受10における軸受クリア
ランスをaとし、スリーブ部3aにおける軸受クリアラ
ンスをbとした場合には、a<bという関係になってい
る。
【0011】上記のようにすれば、まず、従来のように
ステータハウジングとスリーブとが別個であったものに
比べ、部品点数を削減できその構造も簡単であるため容
易に組立てることができる。そして、このようなステー
タハウジング兼スリーブ3の開口部に実質的に軸受クリ
アランスを小とするような含油軸受を配することで、動
圧効果の不安定な低回転時においてもシャフト振れを抑
えることができる。
【0012】また、動圧発生流体8にフッ素系オイルを
用いれば、フッ素系オイルの撥油性に優れた点を利用し
て、このフッ素系オイルが外部へ漏出しようとする場合
であっても、回転軸1・スリーブ部3aの軸受クリアラ
ンスより小に構成された含油軸受10自身のオイルによ
って、フッ素系オイルが外部へ漏出するのを遮ることが
できる。また、ステータハウジング兼スリーブ3の含油
軸受10載置面の内周に沿って面取り11を施しておけ
ば、さらに動圧発生流体8の漏出防止に効果的である。
【0013】なお、本発明は上記実施例に限らず、本発
明の主旨を逸脱しない範囲において種々変更して実施可
能である。例えば、上記実施例では回転軸1側に動圧発
生溝1aを形成しているが、スリーブ部3a側であって
も差し支えない。また、含油軸受10における軸受クリ
アランスに関しても、ステータハウジング兼スリーブ3
のスリーブ部3aと同径にして、その分回転軸を段付き
に構成しても構わず、実質的に軸受クリアランスを小と
するような構成であればよい。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ステ
ータハウジングとスリーブとを一体にしてステータハウ
ジング兼スリーブを構成し、このステータハウジング兼
スリーブの内周面にて回転軸を保持するよう構成したこ
とにより、部品点数を削減することができ、ステータハ
ウジングとスリーブとが別個であったものに比べて構造
が簡単となり組立精度も大幅に向上させることができ
る。
【0015】また、ステータハウジング兼スリーブに
は、動圧流体軸受手段の開口側であって、かつステータ
ハウジング兼スリーブの軸受クリアランスよりも実質的
に小ならしめる含油軸受を配されているので、動圧効果
の不安定な低回転時においてもシャフト振れを抑えるこ
とができる。
【0016】さらに、動圧発生流体にフッ素系オイルを
用いれば、フッ素系オイルの撥油性に優れた点を利用し
て、このフッ素系オイルが外部へ漏出しようとする場合
であっても、回転軸1・スリーブ部3aの軸受クリアラ
ンスより小に構成された含油軸受10自身のオイルによ
って、フッ素系オイルが外部へ漏出するのを遮ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるスピンドルモータの
要部断面図である。
【図2】図1における動圧流体軸受部の拡大図である。
【符号の説明】
1‥‥回転軸 1a‥‥動圧発生溝 3‥‥ステータハウジング兼スリーブ 3a‥‥スリーブ部 8‥‥動圧発生流体 10‥‥含油軸受

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のコイルを有しステータハウジン
    グに固定されたステータコアと、ロータヨークに配され
    た界磁マグネットとの磁気的作用により回転駆動され、
    回転軸あるいはスリーブのいずれかに形成された動圧発
    生溝と、前記回転軸と前記スリーブとの間に介在された
    動圧発生流体とによる動圧流体軸受手段を具備したスピ
    ンドルモータの軸受構造であって、前記ステータハウジ
    ングと前記スリーブとを一体にしてステータハウジング
    兼スリーブを構成し、このステータハウジング兼スリー
    ブの内周面にて前記回転軸を保持したことを特徴とする
    スピンドルモータの軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記ステータハウジング兼スリーブに
    は、前記動圧流体軸受手段の開口側であって、かつ前記
    ステータハウジング兼スリーブの軸受クリアランスより
    も実質的に小ならしめる含油軸受が配されている請求項
    1記載のスピンドルモータの軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記動圧発生流体は、フッ素系オイルか
    らなる請求項1又は2記載のスピンドルモータの軸受構
    造。
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WO2016032469A1 (en) * 2014-08-28 2016-03-03 Schlumberger Canada Limited Enhanced electrical conductor insulation

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