JPS6141407Y2 - - Google Patents

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JPS6141407Y2
JPS6141407Y2 JP2597181U JP2597181U JPS6141407Y2 JP S6141407 Y2 JPS6141407 Y2 JP S6141407Y2 JP 2597181 U JP2597181 U JP 2597181U JP 2597181 U JP2597181 U JP 2597181U JP S6141407 Y2 JPS6141407 Y2 JP S6141407Y2
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oil
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【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は、モータの軸受装置、特に含油軸受に
より回転軸を支持するものの改良に関する。
従来の技術 例えば、自動車用空気調和装置等において用い
られるフアンモータのような小型のモータでは、
従来から焼結金属又は発泡金属などに潤滑油を含
浸させた含油軸受が用いられている。
例えば、第1図に示す直流モータでは、回転軸
8を一対の環状含油軸受部材11,12によつて
支持しているが、この環状含油軸受部材11,1
2は、外端面をワツシヤW及びEリングR等によ
り位置規制し(第2図参照)、その外周面をブラ
ケツトA,B等からなるケーシング1により支持
している。
このケーシング1内をさらに詳述すれば、前記
ケーシング1の一部を構成するブラケツトAの胴
部2の内面にはマグネツト3が固着され、このマ
グネツト3とフラツクスリターン部材4との間で
磁界が形成されるようになつており、この磁界内
にアマチユア6のトルク発生部5が設けられてい
る。このアマチユア6はボス部7に接着剤等によ
り取付けられるが、このボス部7には多数の整流
子9aが樹脂モールドされたコンミユテータ9も
取付けられている。そしてこのコンミユテータ9
にはブラシホルダ10a内でばね10bにより弾
撥されたブラシ10が当接している。
なお、前記ブラシホルダ10aは前記フラツク
スリターン部材4に固着されたスパイダ10cに
より支持されている。
このように構成したモータにおいて、ブラシ1
0に接続された給電線(図示せず)より給電する
と、電流はコンミユテータ9を介してアマチユア
6のトルク発生部5に導かれ、マグネツト3とフ
ラツクスリターン部材4との間で形成した磁界を
切つてアマチユア6が回転し、このアマチユア6
の回転はボス部7を介して回転軸8に伝達され
る。
しかして、この回転軸8を支持する環状含油軸
受部材11,12は、回転軸8と接する軸受面1
1a,12aから潤滑油が流出し、回転軸8と軸
受面11a,12aとの間に油膜を形成して回転
軸8を支持することになる。この軸支作用を行な
つた後の潤滑油は環状含油軸受部材11,12の
両端面11b,11c及び12b,12cより流
出し(第2図参照)、この両端面11b,11
c,12b,12cの端縁角部を斜めに削落する
ことにより形成したいわゆるチヤンフア面cより
環状含油軸受部材11,12内に戻つたり、前記
ワツシヤW相互間あるいはワツシヤWとEリング
Rとの間を潤滑する。
使用された後の潤滑油はすべて環状含油軸受部
材に戻るとは限らず、飛散することもあるが、こ
の飛散した油を補給するために環状含油軸受部材
11,12に付帯して含油フエルト13,14が
設けられている。
しかし、このようにしても前記ワツシヤW等の
部分で飛散する油が少なくなるわけではなく、ま
して前記環状含油軸受部材11,12内に戻る量
が増加するわけでもない。
なお図中15は防水リング、16はキヤツプで
あるが、これらは前記ブラケツトA,Bとともに
ケーシング1の一部を構成するものである。した
がつて本明細書における「ケーシング」とは付帯
部品を含む広い概念である。
考案が解決しようとする問題点 このため、環状含油軸受部材11,12により
回転軸8を支持する軸受装置では、回転軸の円滑
な回転に欠くことができない潤滑油がなくなつて
しまわないように給油には十分注意しなければな
らないという不具合がある。
本考案は、上記従来技術に伴う欠点、問題点を
解決するためになされたもので、飛散する油量を
抑制し、循環する油量の増大を図り、油補給のサ
イクルタイムを長くし、油補給に対する心配を軽
減したモータの軸受装置を堤供することを目的と
する。
考案の構成 問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案では、ケー
シング内に設けられたアマチユアと一体的に連結
された回転軸を、前記ケーシングに取付けられた
2つの環状含油軸受部材により支持するようにし
たモータの軸受装置において、前記ケーシングを
構成する2つのブラケツトに外周面でそれぞれ取
付けられた前記環状含油軸受部材に、回転軸と摺
接するこれら環状含油軸受部材の軸受面の両端縁
部を全周に亘つて斜めに削落することによりチヤ
ンフア面を形成すると共に、これら環状含油軸受
部材の内側環状端面と、前記ブラケツトの前記環
状含油軸受部材との取付端部とを、前記チヤンフ
ア面を除いて潤滑油を通さない膜体により覆つた
ことを特徴とするものである。
作 用 このような手段を採用した本考案は、環状含油
軸受部材の回転軸側端縁に形成されているチヤン
フア面を除く部分を覆う膜体とケーシングが環状
含油軸受部材を密閉封止することになるので、環
状含油軸受部材の環状端面から潤滑油の飛散を防
止しつつ潤滑油の循環量を増大させ、長期にわた
り潤滑油を補供しなくても回転軸を支持すること
ができる。
実施例 つぎに本考案を図面に示す実施例によつて説明
する。
第2図は、本考案によるモータの軸受装置の一
例を示す要部断面図であり、第1図に示す部材と
同一部材には同一符号を付し、その説明は省略す
る。
軸受装置20,21は環状含油軸受部材11,
12を有し、これら環状含油軸受部材11,12
は回転軸8を支持する軸受部22,23と、この
軸受部材11,12をブラケツトA,Bに取付け
る取付部24,25とからなつており、この軸受
部22,23には回転軸8に一定のクリアランス
をおいて摺接する軸受面11a,12aと、この
軸受面11a,12aの両端縁部が斜めに削落さ
れたチヤンフア面c,cとが形成されている。前
記軸受面11a,12aはチヤンフア面c,cよ
りもこの環状含油軸受部材11,12を構成する
焼結金属又は発泡金属の空孔度が小さく、いわば
密状態になつており、一方前記チヤンフア面c,
cは回転軸8と軸受面11a,12aを潤滑した
潤滑油の軸受部11,12への戻りをよくするた
め空孔度が大きく、いわば粗状態とされている。
この軸受部22,23の両環状端面11b,1
1c,12b,12cのうち外方となる側の端面
11b,11cにはEリングRにより位置規制さ
れたワツシヤWが設けられてスラスト量を調整し
得るようになつており、前記取付部24,25の
外周面はケーシング1を構成するブラケツトA又
はBにより固着保持されている。
特に本実施例では、前記環状含油軸受11,1
2の相対向してた内側環状端面と、前記ブラケツ
トA,Bの前記軸受部材11,12との取付端部
とを、それぞれ前記チヤンフア面Cを除いて膜体
26により覆つている。この膜体26は、熱収縮
正プラスチツク膜体からなり、潤滑油は通さない
ものである。
したがつて、これら環状含油軸受部材11,1
2は、それぞれブラケツトA又はB、防水リング
15又はキヤツプ16、空フエルトF(油を含浸
させていないフエルト)等からなるケーシング1
と、この膜体26とにより覆われ封止されるよう
になつている。
つまり、このケーシング1とこの熱収縮性プラ
スチツク膜体26とによつて密閉空間S1,S2を形
成し、この密閉空間S1,S2により環状含油軸受1
1,12を封止するようにしたものである。
この熱収縮性プラスチツク膜体26の取付けに
当つては、例えば第3図に示すように熱収縮性プ
ラスチツク膜体プレート26aを立設し、この熱
収縮性プラスチツク膜体プレート26aを挾んで
前記環状含油軸受部材11又は12と、この環状
含油軸受部材11又は12が嵌入し得る穴27を
有する加熱台28とを付設し、この加熱台28を
約150℃に加熱した後、前記穴27に熱収縮性プ
ラスチツク膜体プレート26aとともに環状含油
軸受部材11,12を押し込むようにする。この
ようにすれば、前記押し込みにより前記熱収縮性
プラスチツク膜体プレート26aが熱収縮して該
軸受部材11,12の表面を覆い、ケーシング1
に添着することになる。
上記の構成により、環状含油軸受部材11,1
2は軸受面11a,12aから滲出する潤滑油に
よつて回転軸8の周面に油膜を形成して回転軸8
を軸支し、その回転軸8と軸受面11a,12a
との間のクリアランス内から滲出した潤滑油はそ
の軸受面11a,12aの端部からチヤンフア面
c,cに至り、このチヤンフア面c,cを通つて
環状含油軸受部材11,12内に戻る。
特に、本実施例では環状含油軸受部材11,1
2をチヤンフア面cを除き、熱収縮性プラスチツ
ク膜体26とケーシング1とにより覆い、いわば
密閉空間S1,S2内に環状含油軸受部材11,12
を封止したため、この環状含油軸受部材11,1
2から滲出した潤滑油が飛散したとしてもこの密
閉空間S1,S2内で飛散するのみであり、外部に流
出することはない。
このため、環状含油軸受部材11,12内に予
め含浸させた潤滑油が所定時間内に減少る量は極
めて少なくなり、含油保持時間の長い軸受にする
ことができる。
また、油補給を行なうことも少なくなるので、
油補給を目的とする大きな含油フエルト13,1
4を設ける必要がなくなり、必要に応じて滲出し
た油を回収する目的の比較的小さな空フエルトF
を設けるだけでよく、それだけ環状含油軸受部材
11,12周辺の構造がコンパクトになる。
第4図に示すものは、熱収縮性プラスチツク膜
体26の端部、つまりチヤンフア面cの上部に軸
線方向に突出した突出部29に形成したもので、
この突出部29によりチヤンフア面c近傍におい
て、遠心力により飛散する油を補足するようにし
たもので、極力飛散する油量を少なくしたもので
ある。
また第5図に示すものは、前記突出部29を傾
斜させ、一層油が逃げにくくするとともにチヤン
フア面cへの油の戻りを良くしたものである。
考案の効果 以上のように、本考案の軸受装置によれば、含
浸された潤滑油の潤滑循環作用を阻害することな
く潤滑油の飛散を防止し、また従来の油補給を目
的とする大きな含油フエルトを廃止することもで
きるので、軸受部材周辺の構造もコンパクトにな
り、潤滑効率が高く、含油保持時間の長い軸受装
置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一般的な直流モータの軸受装置を示
す半部縦断面図、第2図は、本考案の一実施例を
示す要部の拡大断面図、第3図はその製造手段の
一例を示す説明図、第4図及び第5図は、それぞ
れ本考案の他の実施例を示す要部断面図である。 1……ケーシング、8……回転軸、11,12
……環状含油軸受部材、11a,12a……軸受
面、20,21……軸受装置、26……熱収縮性
プラスチツク膜体、c……チヤンフア面、A,B
……ブラケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ケーシング1内に設けられたアマチユア6と
    一体的に連結された回転軸8を、前記ケーシン
    グ1に取付けられた2つの環状含油軸受部材1
    1,12により支持するようにしたモータの軸
    受装置において、前記ケーシング1を構成する
    2つのブラケツトA,Bに外周面でそれぞれ取
    付けられた前記環状含油軸受部材11,12
    に、回転軸8と摺接するこれら環状含油軸受部
    材11,12の軸受面11a,12aの両端縁
    部を全周に亘つて斜めに削落することによりチ
    ヤンフア面Cを形成すると共に、これら環状含
    油軸受部材11,12の内側環状端面と、前記
    ブラケツトA,Bの前記環状含油軸受部材1
    1,12との取付端部とを、前記チヤンフア面
    Cを除いて潤滑油を通さない膜体26により覆
    つたことを特徴とするモータの軸受構造。 2 前記膜体26は、熱収縮性プラスチツク膜体
    である実用新案登録請求の範囲第1項に記載の
    モータの軸受装置。
JP2597181U 1981-02-27 1981-02-27 Expired JPS6141407Y2 (ja)

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JP2597181U JPS6141407Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

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JP2597181U JPS6141407Y2 (ja) 1981-02-27 1981-02-27

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JPS57141656U JPS57141656U (ja) 1982-09-04
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