JPH0353588Y2 - - Google Patents

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JPH0353588Y2
JPH0353588Y2 JP2536482U JP2536482U JPH0353588Y2 JP H0353588 Y2 JPH0353588 Y2 JP H0353588Y2 JP 2536482 U JP2536482 U JP 2536482U JP 2536482 U JP2536482 U JP 2536482U JP H0353588 Y2 JPH0353588 Y2 JP H0353588Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は含油軸受部材を使用した電動モータに
関するものであり、特に含油軸受部材からの潤滑
油の漏出防止に関するものである。
電動モータは極めて長期間にわたつて、又はそ
のモータが取り付けられている装置の全寿命期間
を通じて、点検整備をする必要がないものである
ことが強く要求されている。この観点からして近
年特に問題とされているのは、ロータ軸を回転可
能に支持している軸受装置の潤滑の問題であり、
このために電動モータ、特に家庭用電気器具や事
務器機の駆動源として使用れる比較的小形の電動
モータにおいては、含油軸受部材が広く使用され
ている。含油軸受部材は、焼結合金や焼結樹脂か
らなる多孔質の円筒部材に潤滑油が含浸させられ
たものであつて、軸受部材自体が潤滑油を含んで
いるため、長期間給油しなくて済む利点を元来有
補給しているのであるが、この無給油期間を更に
延長するために、含油軸受部材の外周にフエルト
等潤滑油を浸み込ませ易い材料からなる保油材を
配設することが行なわれている。このようにすれ
ば含油軸受部材に含まれている潤滑油が減少した
場合に、保油材から潤滑油が補給されるため、そ
の電動モータが取り付けられる装置の全寿命期間
を通じて給油の必要をなくすることができるので
ある。
しかしながら、含油軸受部材の外周に保油材を
設けた場合には、この保油材から含油軸受部材に
供給される潤滑油の量を適正量に保ことが極めて
困難であつて、一般的にはやや過剰な潤滑油が含
油軸受部材に供給されることを避け得ない。その
ため、この過剰な潤滑油が回転軸の表面を伝わつ
て電動モータの外部に漏出し、プーリ・フアン等
そのロータ軸に固定される部材の表面に付着して
これらを汚し、はなはだして場合には、潤滑油が
遠心力によつて周囲に飛散することさえあるのが
実情である。
本考案はこのような事情を背景としてなされた
ものであり、従つてその目的とするところは、含
油軸受部材の外周に保油材が配設された軸受装置
を備えて、長期間に渡つて給油の必要のないモー
タでありながら、上述のような潤滑油漏出の恐れ
のないものを提供することにある。
そして本考案の要旨とするところは、ロータ軸
の、含油軸受部材の少なくとも一端面より内側へ
一定小寸法引込んだ部分に段付部を形成し、この
段付部より内側の部分を含油軸受部材の内面に接
触する大径部とし、段付部より外側の部分を軸受
部材の内面に接触しない小径部として、段付部が
含油軸受部材からロータ軸の表面を伝わつて潤滑
油が漏出することを防止するシール手段を成すよ
うにしたことにある。
このようにすれば、含油軸受部材から浸出して
ロータ軸の外周面に付着した潤滑油が軸受装置の
外部へ漏出するためには、必ず段付部を経由する
ことが必要となる。しかし、含油軸受部材から過
度の潤滑油が浸出するのは、ロータ軸が回転して
いる間であるのが普通であり、この場合に、ロー
タ軸の大径部外周面に付着した潤滑油がロータ軸
小径部に至るためには、潤滑油が遠心力に抗して
移動することが必要となる。従つて、この遠心力
が十分に大きければ、潤滑油は段付部を通過する
ことが困難、又は不可能となるのであつて、段付
部が潤滑油の漏出を実質的に防止するシール手段
の機能を果すこととなるのである。尚、電動モー
タのロータ軸は、特殊な電動モータを除けば、上
記遠心力が発生するに十分な速度で回転するもの
である。
しかも段付部に至つた潤滑油は、遠心力によつ
てロータ軸の半径方向外側へ移動させられるた
め、すなわち含油軸受部材に直接戻されるため保
油材、含油軸受部材に含浸させられた潤滑油がい
つまでも減少せず、軸受部分に対する潤滑作用が
半永久的にかつ円滑になされ得る。
なお、段付部を含油軸受部材の一端面より一定
小寸法外側に位置させて、含油軸受部材の外側で
ロータ軸外周面に付着している潤滑油を半径方向
外側に跳ね飛ばすことにより、潤滑油の漏出を防
止することも考えられるが、この場合には跳ね飛
ばされた潤滑油を受けるための手段が必要となる
のみならず、含油軸受部材・保油材から潤滑油が
減少してしまうことを避け得ない。
本考案はこのような問題を生じない特長をも有
しているのである。
以下、本考案の二、三の実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。
第1図および第2図は、本願考案が適用された
電動モータ(以下、単にモータという)2の外観
を示す図であつて、このモータ2はステータ3、
コイル4およびヨーク5を含むステータアツセン
ブリ6と、第3図に示すロータ7およびロータ軸
8を含むロータアツセンブリ9とから成つてい
る。ロータ7がステータ3内に位置し、ロータ軸
8がステータ3外に突出する状態で、ロータアツ
センブリ9がステータアツセンブリ6に組み付け
られているのである。モータ2は第1図に示され
ているように、ロータ軸8の出力端が下向きとな
るように配置され、その出力端にフアン10を取
り付けて使用されるものである。
ロータ軸8はロータ7の両側において軸受装置
を介してステータ3により回転可能に支持されて
いる。これら軸受装置はほぼ同じものであるが、
ロータ軸8の一端部(第1図において上側の端
部)はステータ3の内部で軸受装置に支持されい
るため潤滑油が漏出することはなく、ロータ軸8
のステータ3から外部へ突出した出力端を支持す
る軸受装置18にのみ本考案に基づく潤滑油漏出
防止措置が構じられている。
この軸受装置18は第4図に拡大して示すよう
に、含油メタル(含油軸受部材)12、保油材1
4およびハウジング16から成つている。含油メ
タル12は、鉄又は銅を主成分とする焼結合金か
ら成る円筒部材に、タービン油、スピンド油等の
潤滑油が含浸させられたものである。含油メタル
12の外周面は球面の一部からなつており、ハウ
ジング16によつて回動可能に保持されている。
即ち、ハウジング16は、モータ2の前記ステー
タ3の一部を成すハウジング本体20と、燐青
銅、ステンレスばね鋼等からなるばね部材22と
から構成されており、含油メタル12はばね部材
22の弾性力によつてハウジング本体20に形成
された球面座24に所定の弾性力で押し付けられ
ているのである。含油メタル12の外周面のう
ち、球面座24に接触しているのは約半分であつ
て、残りの半分は球面座24か露出しており、こ
の露出部分とハウジング16との間には円環状の
空間が形成され、この空気に前記保油材一うが充
填されている。保油材14はフエルトやパルプ材
に潤滑油が浸込まされたものであつて、本実施例
にあつては、パーマウイツクという商品名で市販
されているものが使用されている。
前記ロータ軸8は、含油メタル12によつて回
転可能に支持されているが、このロータ軸8は大
径部26とその両側の小径部28,30とを備え
た段付軸であつて、大径部26の外周面を含油メ
タル12によつて支持されている。大径部26と
小径部28及び30との間には、段付部32及び
34が形成されており、これらの段付部32及び
34はそれぞれ含油メタル12の端面36及び3
8から距離aだけ内側に引込んだ位置に形成され
ている。
以上のように構成された電動モータ2が回転さ
せられる時、含油メタル12の内周から浸出した
潤滑油がロータ軸8の大径部26の外周面に付着
する。従来の電動モータであれば、この潤滑油は
ロータ軸の外周面を伝わつて軸受装置の外部へ漏
出することとなるのであるが、本実施例の電動モ
ータ2においては、段付部32及び34の存在に
よつて、この漏出が防止される。即ち、潤滑油が
軸受装置18の外部へ漏出するためには、大径部
26の外周面に付着した潤滑油が、段付部32及
び34を伝わつて小径部28及び30の外周面に
達することが必要であるが、ロータ軸8は高速で
回転しているため、大径部26の外周面に付着し
た潤滑油は、この回転に伴う遠心力によつてむし
ろ半径方向外側へはね飛ばされる傾向にあり、段
付部32及び34を伝わつてロータ軸8の軸心に
向かう方向に移動することはないのである。
このことは実験によつて確認されている。即
ち、大径部26の直径が4mm、小径部28及び3
0の直径が3mm、段付部32及び34の含油メタ
ル端面36及び38からの引込み量a,aが各1
mmのロータ軸8を備えたモータを試作し、これを
第1図のように、ロータ軸8の出力端が下向きと
なるように配置して漏油実験を行なつた。漏油の
有無を確認するために、ロータ軸8には第1図に
2点鎖線で示すように外径8mm、長さ8mmのポリ
オレフインフオームの筒体39を取り付けた。実
験は、大径部26を備えた試作モータ10台と、
大径部26を備えない従来型のモータ10台とに
前記フアン10を取付けて、連続運転により行つ
たが、運転開始24時間後には、従来型モータに
ついては全数が筒体39を指で押すと潤滑油が滲
み出す程に漏出が認められたのに対して、試作モ
ータについては、全ての筒体39が純白のまま
で、潤滑油の付着は少なくとも肉眼では認められ
なかつた。念のため、試作モータの全数の下側の
軸受く新しいものと交換して同一の実験を行つた
が、結果は同じであつて、潤滑油の漏出は全て認
められなかつた。
以上はロータ軸の出力端が下向きで、潤滑油が
もつとも漏出しやすい状態で電動モータが使用さ
れる場合について説明したが、潤滑油の漏出はこ
のような場合以外にも、例えばロータ軸が水平で
あつても発生するのであり、本考案はあらゆる姿
勢で使用される電動モータに適用して有効であ
る。
また、前記実施例においては、大径部26の両
側が小径部28及び30とされており、軸受装置
18の上下いずれの側にも潤滑油の漏出がないよ
うにされていたが、潤滑油が電動モータ全体の外
部へ漏出することだけが問題とされる場合には、
第5図に示すように、ロータ軸40の出力端部の
みを小径部42とし、他は大径部44とすること
が可能である。ただし、この場合でも、段付部4
6は含油メタル48の端面50より一定寸法内側
に引込だ位置に形成されるべきであることはもち
ろんである。この段付部46には応力集中を避け
るための丸みを付けることが可能であり、このよ
うにしても、段付部46の潤滑油漏出防止効果は
ほとんど損われることがない。
更に、第6図に示すように、ロータ軸52の含
油メタル54に支持される部分と、含油メタル5
4から突出する部分との境界に円周方向の溝5
6,58を形成することによつても同様な効果が
得られる。この場合は、溝56,58が形成され
た部分が小径部となり、両溝に挟まれた部分が大
径部59となるのであつて溝56,58の一方の
側面60及び62が段付部としての作用をなすこ
ととなる。
また、以上の実施例は全てロータ軸の出力端側
を支持する軸受装置に本考案を適用した例であつ
たが、ロータ軸の反対側の端を支持する軸受装置
に対しても同様に本考案を適用することが可能で
ある。更に多孔質軸受部材は、焼結合金のみなら
ず、樹脂を焼結したものであつてもよく、また保
油材及びハウジングも前記実施例に限定されるわ
けではない。その他本考案は、実用新案登録請求
の範囲を逸脱することなく当業者の知識に基づい
て種々の変形、改良を施した態様で実施し得るも
のであることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である電動モータの
側面図(一部断面)であり、第2図はそのモータ
の正面図である。第3図は上記モータのロータア
ツセンブリの正面図である。第4図は上記モータ
の軸受装置の正面断面図である。第5図および第
6図はそれぞれ本考案の別の実施例における要部
のみを示す正面断面図である。 2:電動モータ、8,40,52:ロータ軸、
12,48,54:含油メタル(含油軸受部材)、
14:保油材、16:ハウジング、18:軸受装
置、26,44,59:大径部(ロータ軸の)、
28,30,42:小径部(ロータ軸の)、32,
34,46:段付部(ロータ軸の)、36,38,
50:端面(含油メタルの)、56,58:溝、
60,62:側面(溝の)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電動モータであつて、そのロータ軸が、多孔質
    材料製の円筒部材に潤滑油が含浸させられて成る
    含油軸受部材と、該含油軸受部材の外周に配設さ
    れて該含油軸受部材に潤滑油を補給する保油材
    と、該含油軸受部材および該保油材を保持するハ
    ウジングとを含む軸受装置によつて、回転可能に
    支持される形式の電動モータにおいて、 前記ロータ軸の、前記含油軸受部材の少なくと
    も一端面より内側へ一定小寸法引込んだ部分に段
    付部を形成し、該段付部より内側の部分を該含油
    軸受部材の内面に接触する大径部とし、該段付部
    より外側の部分を該内面に接触しない小径部とし
    て、該段付部が前記含油軸受部材から該ロータ軸
    の表面を伝わつて潤滑油が漏出することを防止す
    るシール手段を成すようにしたことを特徴とする
    潤滑油漏出防止型電動モータ。
JP2536482U 1982-02-24 1982-02-24 潤滑油漏出防止型電動モ−タ Granted JPS58131150U (ja)

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JP2536482U JPS58131150U (ja) 1982-02-24 1982-02-24 潤滑油漏出防止型電動モ−タ

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JPS58131150U JPS58131150U (ja) 1983-09-05
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JP2536482U Granted JPS58131150U (ja) 1982-02-24 1982-02-24 潤滑油漏出防止型電動モ−タ

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JPS58131150U (ja) 1983-09-05

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