JPH0356649Y2 - - Google Patents

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JPH0356649Y2
JPH0356649Y2 JP1984020881U JP2088184U JPH0356649Y2 JP H0356649 Y2 JPH0356649 Y2 JP H0356649Y2 JP 1984020881 U JP1984020881 U JP 1984020881U JP 2088184 U JP2088184 U JP 2088184U JP H0356649 Y2 JPH0356649 Y2 JP H0356649Y2
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bearing
sleeve
sintered bearing
fitted
press
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば小型電動機に使用可能な軸受
装置に関するものである。
本出願人は先に、第1図に示されているような
小型電動機に使用可能な軸受装置について出願し
た(実願昭58−75913号)。第1図において、電動
機のハウジングをなす取付け板1の内周部には、
焼結軸受3の保持体としてのスリーブ2が嵌合固
定されている。スリーブ2には潤滑油が含浸させ
られてなる焼結軸受3が嵌合固定され、軸受3に
は回転軸4が挿通され軸承されている。回転軸4
には軸受3を挟むようにして一側にロータ5が嵌
合固着されると共に、他側にEリング6が嵌合さ
れており、Eリング6は回転軸4の一方側へのス
ラスト移動を阻止するようになつている。回転軸
4には軸受3とロータ5との間においてばねワツ
シヤ7がはめられ、スリーブ2及び軸受3の一方
の端面と、ばねワツシヤ7との間にはワツシヤ1
0が、ばねワツシヤ7とロータ5との間にはワツ
シヤ11がそれぞれ介装されている。軸受3の他
方の端面とEリング6との間にはワツシヤ12が
介装されている。スリーブ2のEリング6と対向
する側の端部には、Eリング6を囲むようにして
突縁部2aが形成されている。Eリング6と突縁
部2aとの間には適当なクリアランスが保たれて
いる。Eリング6は回転軸4と一体的に回転する
ことができるようになつている。
上記の如く構成されたものによれば、焼結軸受
3の含浸油がスリーブ2或いは回転軸4を伝わつ
て外部に浸出しても、油はスリーブ2の突縁部2
aに溜つて外部に流出することはないし、回転軸
4が回転しても油が飛散することもなく、油切れ
を生じることはない。また、第2図に示されてい
るように、回転軸4と共にEリング6が回転する
とEリング6の開口部の一端が突縁部2aに溜つ
た油を内側と外側に押し分ける。内側に押された
油は軸受3と回転軸4との間に押し込まれて油が
還流させられ、よつて油の消耗がほとんどなく、
長時間にわたり安定した軸受特性を維持すること
ができる。
このように上記の如き構成のものによれば、軸
受の潤滑の面では優れた特性をもつているが、焼
結軸受とスリーブとの間の構造にはまだ改良の余
地を残している。即ち、上記軸受装置の組立にあ
たつては、まず焼結軸受3をスリーブ2に圧入し
て組み部品とし、この組み部品を取付け板1に圧
入してかしめを行うのであるが、上記組み部品を
取付け板1に圧入する際に取付け板1の孔径のば
らつき等により圧入しろが増すため、圧入による
押圧力がスリーブ2及び焼結軸受3にかかつて焼
結軸受3の内径が小さくなり、その結果、回転軸
4に対する負荷トルクが大きくなつて、電動機で
あればデイテントトルク、プルイントルク、最大
応答周波数等の諸特性、ステツピングモータであ
ればステツプ精度等の諸特性に悪影響を及ぼす場
合があつた。因に、焼結軸受3をスリーブ2に圧
入しても焼結軸受3の内径が小さくなることは殆
ど無いが、取付け板1にスリーブ2を圧入すると
スリーブ2の内径が小さくなつて焼結軸受3の内
径も小さくなるという問題が発生した。
上記の問題点にかんがみ、所定の寸法を出すた
めの工程(サイジング工程)を追加して焼結軸受
3の内径を大きくすることを試みたが、焼結軸受
3の加工公差のばらつきにより、サイジングバー
が軸受3の内径部に入らず加工できない場合があ
り、また、サイジングによつて焼結軸受のポーラ
スを潰すことは軸受の寿命を短くすることになる
ので、サイジング工程を設けることはあまり好ま
しいことではない。
本考案の目的は、焼結軸受を圧入してなるスリ
ーブにハウジングとしての取付け板を圧入してか
しめた際にスリーブの内径が小さくなつたとして
も、焼結軸受に力が作用しないようにして回転軸
の負荷トルクの増大を防止し、電動機であれば、
電動機の諸特性の悪化を防止することができる軸
受装置を提供することにある。
本考案の他の目的は、焼結軸受の潤滑油の保留
容量を大きくすることを可能にした軸受装置を提
供することにある。
本考案の特徴は、保持体を焼結軸受以上の弾性
を有するものとし、かつ、上記焼結軸受と上記保
持体との間に軸受端面より軸方向に延びる環状の
すきまを設け、そのすきまの深さはハウジングが
対向する範囲以上にしたことにある。
以下、第3図乃至第5図に示された実施例を参
照しながら本考案を説明する。
第3図において、符号23は焼結軸受、22は
上記焼結軸受の保持体としてのスリーブであつ
て、焼結軸受23はスリーブ22に圧入されるこ
とにより、これら焼結軸受23とスリーブ22は
組み部品となつている。スリーブ22は焼結軸受
23以上に弾性を有し、焼結軸受23には潤滑油
が含浸されている。スリーブ22は、電動機のハ
ウジングとしての取付け板21の円形孔に圧入さ
れ、かつ、スリーブ22の角部22bがかしめら
れて取付け板21に固定されている。スリーブ2
2は、上記取付け板21と対向する位置において
内径が広げられて、焼結軸受23との間に環状の
すきま20が形成されている。この環状のすきま
20は、軸受23の一方の端面より軸方向に延び
ており、また、すきま20の深さは上記取付け板
21が円形孔が対向する範囲以上として、取付け
板21の対向範囲からすきま20の奥端までには
第3図に1で示されているような寸法的な余裕が
生ずるようになつている。その他の構成は第1図
の例とほぼ同様であり、焼結軸受23には回転軸
24が回転自在に挿入され、回転軸24の一端部
にはモータのロータ25が圧入固着され、回転軸
24にはまたEリング26が嵌合され、このEリ
ング26とロータ25によつて焼結軸受23を挟
み込むことにより、回転軸24のスラスト方向の
移動を規制するようになつている。焼結軸受23
とロータ25との間にはワツシヤ30と、ばねワ
ツシヤ27と、ワツシヤ31が介装され、Eリン
グ26と焼結軸受23の間にはワツシヤ32が介
装されている。スリーブ22のEリング26と対
向する側の端部には、Eリング26を囲むように
して突縁部22aが形成されている。Eリング2
6と突縁部22aとの間には適当なクリアランス
が保たれ、Eリング26は回転軸24と一体的に
回転できるようになつている。
上記実施例によれば、スリーブ22に対して取
付け板21を圧入し、かつ、かしめることによつ
て、スリーブ22の取付け板21に対向する部分
に押圧力がかかつても、すきま20の部分におい
てスリーブ22の内径が小さくなるだけであつ
て、焼結軸受23が当たる部分の内径には変化が
ないから、焼結軸受23の内径には何等変化がな
く、よつて、回転軸24の負荷トルクが軽減さ
れ、電動機の場合であつても諸特性が悪化するこ
とはない。そして、スリーブ22にすきま20の
部分を設けたことによつて焼結軸受23をスリー
ブ22に圧入しやすくなり、圧入時に焼結軸受2
3を損傷することが防止できる。また、すきま2
0は、軸受端部から軸方向に延びているため、回
転軸24の回転により外方に流れ出る潤滑油は第
1図及び第2図について説明したようにEリング
26によつて止められ、そのあとすきま20に流
れ込み第3図に矢印で示されているように再度焼
結軸受23に浸透して潤滑に供されるというよう
に、すきま20は油溜としての働きをし、潤滑油
の保留容量が増大するという効果もある。
次に、本考案の別の実施例を説明する。
第4図の実施例は、焼結軸受23の一端部の外
径を小さくすることにより、焼結軸受23とスリ
ーブ22との間にすきま33を形成した点が第3
図の実施例と異なり、他の構成は第3図の実施例
と同じである。すきま33は軸受端面より軸方向
に延びる環状のすきまであり、すきま33の深さ
は取付け板21が対向する範囲以上に深くなつて
いる。
第4図の実施例の場合も前記第3図の実施例と
全く同様の作用効果を奏する。
回転軸は必ずしもスリーブを貫通する必要はな
い。第5図の実施例は、スリーブ42を有底のも
のとし、このスリーブ42の内周部に焼結軸受4
3を圧入し、焼結軸受43に回転軸44を挿入
し、回転軸44の図において下方へのスラスト移
動をスリーブ42底部により受けるようになつて
いる。スリーブ42の外周部には取付け板41の
円形孔が圧入され、かつ、かしめられている。ス
リーブ42の内径部には大径部が形成されること
によりスリーブ42と焼結軸受43との間にすき
ま40が形成されている。すきま40は、軸受4
3の端面より延びると共に環状に形成されてお
り、その深さは取付け板41の対向する範囲以上
になつている。
第5図の実施例の場合も前記実施例と同様の作
用効果を奏する。
本考案によれば、焼結軸受とこれを保持する保
持体との間に軸受端面より軸方向に延びる環状の
すきまを設け、そのすきまの深さをハウジングが
対向する範囲以上にしたから、上記保持体をハウ
ジングに圧入しかつかしめる際に上記保持体の内
径が小さくなつても、上記保持体は上記すきまの
範囲で内径が小さくなるだけであつて焼結軸受に
は押圧力はかからない。よつて、回転軸にかかる
負荷の増大を防止することができ、電動機の場合
であれば諸特性の悪化を防止することができる。
また、上記すきまが油溜として働き、潤滑油の保
留容量が大きくなり、焼結軸受の寿命が長くなる
という効果もある。さらに、焼結軸受よりも弾性
の高い保持体のたわみを利用しているので、ハウ
ジングの孔径のばらつきを容易に吸収することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の軸受装置の一例を示す断面図、
第2図は同上従来例の軸受部の側面図、第3図は
本考案の一実施例を示す断面図、第4図は本考案
の別の実施例を示す断面図、第5図は本考案のさ
らに別の実施例を示す断面図である。 20,33,40……すきま、21,41……
ハウジングとしての取付け板、22,42……保
持体としてのスリーブ、23,43……焼結軸
受、24,44……回転軸。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 焼結軸受と、この軸受が圧入される保持体と、
    この保持体が圧入される円形孔を有するハウジン
    グとを有してなる軸受装置において、上記保持体
    を上記焼結軸受以上の弾性を有するものとし、か
    つ、上記焼結軸受と上記保持体との間に軸受端面
    より軸方向に延びる環状のすきまを設け、そのす
    きまの深さは上記ハウジングの前記円形孔が対向
    する範囲以上にしたことを特徴とする軸受装置。
JP2088184U 1984-02-16 1984-02-16 軸受装置 Granted JPS60133226U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2088184U JPS60133226U (ja) 1984-02-16 1984-02-16 軸受装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2088184U JPS60133226U (ja) 1984-02-16 1984-02-16 軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPS60133226U JPS60133226U (ja) 1985-09-05
JPH0356649Y2 true JPH0356649Y2 (ja) 1991-12-20

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ID=30511771

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JP2088184U Granted JPS60133226U (ja) 1984-02-16 1984-02-16 軸受装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4980149B2 (ja) * 2007-06-08 2012-07-18 三菱電機株式会社 電動機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4113369Y1 (ja) * 1964-01-23 1966-06-24

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JPS4113369Y1 (ja) * 1964-01-23 1966-06-24

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JPS60133226U (ja) 1985-09-05

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