JP2555374Y2 - 複合軸受 - Google Patents
複合軸受Info
- Publication number
- JP2555374Y2 JP2555374Y2 JP1992003532U JP353292U JP2555374Y2 JP 2555374 Y2 JP2555374 Y2 JP 2555374Y2 JP 1992003532 U JP1992003532 U JP 1992003532U JP 353292 U JP353292 U JP 353292U JP 2555374 Y2 JP2555374 Y2 JP 2555374Y2
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- JP
- Japan
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- bearing
- inner diameter
- rolling bearing
- oil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は複合軸受に関し、特に薄
型・小型化に対応した回転機の軸受構造に関する。
型・小型化に対応した回転機の軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複合軸受の構造は、図3に示すよ
うに、回転部15の回転軸14を回転自在に支承するス
チールボールを用いたころがり軸受11と、含油焼結合
金材によって形成するすべり軸受13と、ころがり軸受
11とすべり軸受13を圧入あるいは接着により保持・
固着するための金属又は樹脂を切削あるいは成形したも
のから成るハウジング12とを有して構成されていた。
うに、回転部15の回転軸14を回転自在に支承するス
チールボールを用いたころがり軸受11と、含油焼結合
金材によって形成するすべり軸受13と、ころがり軸受
11とすべり軸受13を圧入あるいは接着により保持・
固着するための金属又は樹脂を切削あるいは成形したも
のから成るハウジング12とを有して構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】この様な従来のスチー
ルボールを用いたころがり軸受と、含油焼結合金材によ
り形成するすべり軸受とを有する複合軸受構造において
は、ころがり軸受とすべり軸受をハウジングに装着する
為、ころがり軸受とすべり軸受を各々個別にハウジング
に圧入あるいは接着しなければならなかった。またころ
がり軸受とすべり軸受を固定するハウジングを別個に有
することで、回転軸の中心軸に対しころがり軸受とすべ
り軸受との芯ずれ量を数μmの範囲に抑える為に、各部
材に対し非常に高い寸法精度を必要とし、かつ寸法精度
を出すため部品加工法が限定され、コスト及び製造面で
の難点があった。
ルボールを用いたころがり軸受と、含油焼結合金材によ
り形成するすべり軸受とを有する複合軸受構造において
は、ころがり軸受とすべり軸受をハウジングに装着する
為、ころがり軸受とすべり軸受を各々個別にハウジング
に圧入あるいは接着しなければならなかった。またころ
がり軸受とすべり軸受を固定するハウジングを別個に有
することで、回転軸の中心軸に対しころがり軸受とすべ
り軸受との芯ずれ量を数μmの範囲に抑える為に、各部
材に対し非常に高い寸法精度を必要とし、かつ寸法精度
を出すため部品加工法が限定され、コスト及び製造面で
の難点があった。
【0004】また薄型・小型化が要求されるブラシレス
モータの軸受機構において、すべり軸受は構造的に寸法
自由度がある為、ころがり軸受で対応出来ない場合にす
べり軸受が用いられるが、薄型化に伴なうすべり軸受の
体積減少により潤滑油の含有量の制約を受け、寿命面で
耐久性に劣るという問題があった。
モータの軸受機構において、すべり軸受は構造的に寸法
自由度がある為、ころがり軸受で対応出来ない場合にす
べり軸受が用いられるが、薄型化に伴なうすべり軸受の
体積減少により潤滑油の含有量の制約を受け、寿命面で
耐久性に劣るという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の複合軸受は、含
油焼結合金材により形成され且つ同芯軸上に大小少なく
とも2つの内径部を設けてなるハウジングと、前記少な
くとも大なる内径部に嵌合固着されるころがり軸受とを
有し、前記小なる内径部をすべり軸受とするとともに前
記大小の内径部間に空隙を設けたものである。
油焼結合金材により形成され且つ同芯軸上に大小少なく
とも2つの内径部を設けてなるハウジングと、前記少な
くとも大なる内径部に嵌合固着されるころがり軸受とを
有し、前記小なる内径部をすべり軸受とするとともに前
記大小の内径部間に空隙を設けたものである。
【0006】
【実施例】次に、本考案について図面を参照して説明す
る。
る。
【0007】図1は本考案の一実施例の複合軸受を示
し、(a)は断面図、(b)は分解斜視図、図2は本実
施例におけるころがり軸受の二例を(a),(b)にそ
れぞれ示す断面図である。
し、(a)は断面図、(b)は分解斜視図、図2は本実
施例におけるころがり軸受の二例を(a),(b)にそ
れぞれ示す断面図である。
【0008】本実施例は含油焼結合金材により形成され
且つ同芯軸上に大小2つの内径部3d,3eを設けたハ
ウジング部3aと、内径部(大)3dに嵌合固着されス
チールボールを用いたころがり軸受1とを有し、ハウジ
ング部3aに一体形成した内径部(小)3eを用いてす
べり軸受3としたものであり、また大小の内径部3d,
3e間に空隙となる逃げ部3bを設けてなっている。即
ち、換言すれば、ハウジング部3aと一体形成されたす
べり軸受3の内径部(大)3dにころがり軸受1を圧入
あるいは接着により装着した形となっている。またハウ
ジング部3aを含油焼結合金材で一体形成することで含
油焼結合金材の体積を大きくとれるので、含油量が十分
確保されることによる長寿命化をはかっている。またす
べり軸受3をハウジング部3aと一体形成することによ
り、従来構造に比べて部品が一つ減るため部品精度及び
コスト的にも有利となる。
且つ同芯軸上に大小2つの内径部3d,3eを設けたハ
ウジング部3aと、内径部(大)3dに嵌合固着されス
チールボールを用いたころがり軸受1とを有し、ハウジ
ング部3aに一体形成した内径部(小)3eを用いてす
べり軸受3としたものであり、また大小の内径部3d,
3e間に空隙となる逃げ部3bを設けてなっている。即
ち、換言すれば、ハウジング部3aと一体形成されたす
べり軸受3の内径部(大)3dにころがり軸受1を圧入
あるいは接着により装着した形となっている。またハウ
ジング部3aを含油焼結合金材で一体形成することで含
油焼結合金材の体積を大きくとれるので、含油量が十分
確保されることによる長寿命化をはかっている。またす
べり軸受3をハウジング部3aと一体形成することによ
り、従来構造に比べて部品が一つ減るため部品精度及び
コスト的にも有利となる。
【0009】また本実施例では、ころがり軸受の二例を
詳細に示す図2(a),(b)のように、スチールボー
ルを用いたころがり軸受1,2の外輪1a,2aの端面
に装着受け部3cを、またこの装着受け部3cを有する
ことによる逃げ部3bを大小の内径部3d,3eの間に
設けている。この逃げ部3bを設けることにより、ころ
がり軸受1,2の内輪1b,2bの端面と潤滑油シール
部材1c及びリティーナ2cに対しすべり軸受3との接
触を回避し、かつすべり軸受3の油溜の空間として利用
することにより、油の循環を良好にし、より長寿命化を
可能とし、品質の安定したものが得られることとなる。
詳細に示す図2(a),(b)のように、スチールボー
ルを用いたころがり軸受1,2の外輪1a,2aの端面
に装着受け部3cを、またこの装着受け部3cを有する
ことによる逃げ部3bを大小の内径部3d,3eの間に
設けている。この逃げ部3bを設けることにより、ころ
がり軸受1,2の内輪1b,2bの端面と潤滑油シール
部材1c及びリティーナ2cに対しすべり軸受3との接
触を回避し、かつすべり軸受3の油溜の空間として利用
することにより、油の循環を良好にし、より長寿命化を
可能とし、品質の安定したものが得られることとなる。
【0010】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、寸法
自由度の大きいすべり軸受の利点を生かして他の部材で
構成されていたハウジングを必要としないハウジング一
体のすべり軸受を形成することにより、従来のすべり軸
受に比べ焼結合金材の体積を大きくとれるため潤滑油の
含油量を確保することができ、ころがり軸受と同等の運
転寿命時間を得ることが可能となり、また構成部品点数
が減ることによる寸法精度の向上及びコスト低減がはか
れる効果を有する。
自由度の大きいすべり軸受の利点を生かして他の部材で
構成されていたハウジングを必要としないハウジング一
体のすべり軸受を形成することにより、従来のすべり軸
受に比べ焼結合金材の体積を大きくとれるため潤滑油の
含油量を確保することができ、ころがり軸受と同等の運
転寿命時間を得ることが可能となり、また構成部品点数
が減ることによる寸法精度の向上及びコスト低減がはか
れる効果を有する。
【図1】本考案の一実施例の複合軸受を示し、(a)は
断面図、(b)は分解斜視図である。
断面図、(b)は分解斜視図である。
【図2】本実施例におけるころがり軸受の二例を
(a),(b)にそれぞれ示す断面図である。
(a),(b)にそれぞれ示す断面図である。
【図3】従来の複合軸受の一例を示し、(a)はブラシ
レスモータに組込んだ状態の断面図、(b)は分解斜視
図である。
レスモータに組込んだ状態の断面図、(b)は分解斜視
図である。
1,2,11 ころがり軸受 1a,2a ころがり軸受の外輪 1b,2b ころがり軸受の内輪 1c 潤滑油シール部材 2c リティーナ 3,13 すべり軸受 3a ハウジング部 3b 逃げ部 3c 装着受け部 3d 内径部(大) 3e 内径部(小) 12 ハウジング 14 回転軸 15 回転部
Claims (1)
- 【請求項1】含油焼結合金材により形成され且つ同芯軸
上に大小少なくとも2つの内径部を設けてなるハウジン
グと、前記少なくとも大なる内径部に嵌合固着されるこ
ろがり軸受とを有し、前記小なる内径部をすべり軸受と
するとともに前記大小の内径部間に空隙を設けたことを
特徴とする複合軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003532U JP2555374Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 複合軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003532U JP2555374Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 複合軸受 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562730U JPH0562730U (ja) | 1993-08-20 |
JP2555374Y2 true JP2555374Y2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=11560010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992003532U Expired - Fee Related JP2555374Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | 複合軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555374Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4099259B2 (ja) * | 1998-03-02 | 2008-06-11 | ミネベア株式会社 | 複合軸受け |
US20120107099A1 (en) * | 2008-06-09 | 2012-05-03 | Airzen Co., Ltd | Turbo blower and high speed rotating body used in same |
KR100895667B1 (ko) * | 2008-06-09 | 2009-05-07 | 주식회사 에어젠 | 터보 블로어 및 이에 사용되는 고속회전체 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2529981Y2 (ja) * | 1991-11-27 | 1997-03-26 | 重雄 高橋 | 滑り兼推力軸受ユニット及びこのユニットを用いた軸支持構造 |
-
1992
- 1992-02-04 JP JP1992003532U patent/JP2555374Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0562730U (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970701 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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