JPH0643340U - スラスト軸受け - Google Patents
スラスト軸受けInfo
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- JPH0643340U JPH0643340U JP8433892U JP8433892U JPH0643340U JP H0643340 U JPH0643340 U JP H0643340U JP 8433892 U JP8433892 U JP 8433892U JP 8433892 U JP8433892 U JP 8433892U JP H0643340 U JPH0643340 U JP H0643340U
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Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転体の中心に配設された回転軸と、回転体
を支持するスラスト受け部との間に回転軸と共に回転す
る合成樹脂製の摺接部材を配設し、その摺接部材を介し
て回転軸を軸支することによって、回転軸の球面仕上げ
を廃止して、部品コストを低減し、スラスト軸受けを廃
止し、部品点数を削減し、しかも容易に回転軸を軸支す
ることができるスラスト軸受け構造を提供する。 【構成】 回転体の中心に配設された回転軸と、回転体
を支持するスラスト受け部と、前記回転軸とスラスト受
け部との間に配設され回転軸と共に回転する合成樹脂製
の摺接部材とを備える。
を支持するスラスト受け部との間に回転軸と共に回転す
る合成樹脂製の摺接部材を配設し、その摺接部材を介し
て回転軸を軸支することによって、回転軸の球面仕上げ
を廃止して、部品コストを低減し、スラスト軸受けを廃
止し、部品点数を削減し、しかも容易に回転軸を軸支す
ることができるスラスト軸受け構造を提供する。 【構成】 回転体の中心に配設された回転軸と、回転体
を支持するスラスト受け部と、前記回転軸とスラスト受
け部との間に配設され回転軸と共に回転する合成樹脂製
の摺接部材とを備える。
Description
【0001】
本考案は、音響機器等に使用する小型モータのスラスト軸受け構造、特に構成 が簡単で安価に提供されるスラスト軸受け構造に関する。
【0002】
従来、スラスト軸受け構造は、例えば、図12に示すような小型モータにおけ る回転軸100は、ハウジング200に形成されたスリーブ210を介して固定 された2つのラジアル軸受け220,230と、ハウジング200に嵌着された 側板240に固定されたスラスト軸受け250とによって回転自在に軸支されて いる。そして、回転軸100に固定されたアマチュア110に巻装されたコイル 120にブラシ130よりコミテータ140を介して給電することにより、アマ チュア110に対向してハウジング200に設けられた磁石260との電磁作用 により回転トルクを発生さ、回転軸100を回転する。
【0003】 このような、装置に用いられているスラスト軸受け構造は、図11に示した代 表的な例では、回転軸100の先端部にな形成された球面突部101と、この球 面突部101を当接する平滑面251を形成したスラスト軸受け250と、高ス ラスト荷重への対応、長寿命化への対応のために、球面突部101と平滑面25 1との間に塗布されたグリス150と、このグリス150がコミテータ140に 付着するのを防止するために、回転軸挿入孔102が形成されており、この挿入 孔102をもって回転軸100に挿入固定された油切り160とより構成されて いる。なお、140はコミテータ、141はコミテータホルダ、142はコミテ ータセグメントである。
【0004】
しかしながら、このような従来技術のスラスト軸受け構造は、回転軸の先端を 球面仕上げするためにコスト高になるばかりか、この回転軸と鋼板をプレス加工 して形成した側板とを直接当接させると、ノイズ、寿命で問題が生じるため、合 成樹脂製のスラスト軸受けが必要となり、部品点数、組付け工数が増加する要因 となっていた。更に、スラスト軸受けとは別に油切りを設けているため、その部 品点数、組付け工数も増加するばかりか、油切りの機能を満足させるために、回 転軸と油切りの嵌め合い精度を高める必要が生じ加工費も増加するなどの問題が あった。
【0005】 本考案は、回転軸の球面仕上げを廃止して部品コストを低減し、スラスト軸受 けを廃止し、部品点数を削減し、しかも容易に回転軸を軸支することができるス ラスト軸受け構造を提供することを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するために、本考案は、回転体の中心に配設された回転軸と 、回転体を支持するスラスト受け部と、前記回転軸とスラスト受け部との間に配 設され回転軸と共に回転する合成樹脂製の摺接部材とを備える。そのために部品 点数や組立工数を削減することが可能であり、コスト面や生産面を改善すること ができる。また、グリスのコミテータへの付着防止を容易に達成できるので、小 型モータの長寿命化をも可能とする。
【0007】
回転体の中心に配設された回転軸と回転体を支持するスラスト受け部との間に 回転軸と共に回転する合成樹脂製の摺接部材を配設することによって、スラスト 軸受けを介することなく回転軸を容易に軸支すると共に安定した回転を得ること ができる。
【0008】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0009】 図1は、本考案のスラスト軸受け構造の第1の実施例を示した断面図である。
【0010】 スラスト軸受け構造1は、図12に示した小型モータ等に適用されるものであ り、先端に平坦部11を形成した回転軸10と、表面を平滑に形成したスラスト 受け部20(例えば、図12の側板240に相当する)と、回転軸10と側板2 0との間に配設され回転軸10と共に回転する摺接部材30とを備えている。
【0011】 回転軸10は、先端部に周囲を面取り加工した平坦部11を形成し、周囲に回 転体(図12のアマチュア110に相当する)を備えている。
【0012】 スラスト受け部20は、表面を平滑に加工した当接面21を形成している。
【0013】 摺接部材30は、略円盤形状を成し、上面中央部に回転軸10を嵌合する有底 の軸装着孔33を形成すると共に、下面中央部に半球状突部34を設けている。 また、摺接部材30の外周には、下方に突出した鍔部33を備えた油切り31が 一体に形成されている。
【0014】 また、回転軸10の周囲には、コミテータホルダ41とコミテータセグメント 42より成るコミテータ40が取り付けられている。このコミテータ40は、回 転軸10の先端側が若干露出するようにして取り付けられている。
【0015】 そして、摺接部材30は、軸装着孔33の底面が、回転軸10の平坦面11に 当接するまで回転軸10に圧入され回転軸10の端部に固着される。半球状突部 34はスラスト受け部20の当接面21に当接する。
【0016】 グリス50は、半球状突部34とスラスト受け部20の当接面21との間に塗 布されている。
【0017】 従って、回転体の回転により、回転軸10が回転すると、この回転軸10に圧 入固定された摺接部材30も回転する。
【0018】 図2は、第2実施例を示したもので、この例では、摺接部材30上面中央部に コミテータホルダ41の内径より若干太い嵌合軸35を突設している。また、半 球状突部34及び油切り31が第1実施例と同様に設けられている。また、回転 軸10にはコミテータ40が、その端面が回転軸10の平坦面11より下方とな る位置に取り付けられている。そして、前記嵌合軸35を、コミテータ40を構 成するコミテータホルダ41の内径に、嵌合軸35の端面が回転軸10の平坦面 11に当接するまで、圧入嵌合することによって、回転軸10の端部に固着され る。半球状突部34はスラスト受け部20の当接面21に当接する。この例でも 、グリス50は、第1実施例と同様に半球状突部34はスラスト受け部20の当 接面21との間に塗布されている。そして、回転体の回転により、回転軸10が 回転すると、この回転軸10に圧入固着された摺接部材30も回転する。 そして、図1、図2の例のように、油切り31が摺接部材30に一体に形成さ れているので、貫通孔が生ずることがなく、グリス15がコミテータ40に流入 するのを完全に防止している。
【0019】 図3は、第3の実施例を示したもので、この例では、半球状突部34はスラス ト受け部20の当接面21とをグリス15を塗布すること無く、直接当接させた 構成を示したもので、この例の場合には、第2実施例における嵌合軸35の先端 に半球状突部34を形成している。そして、第2実施例と同様にして、摺接部材 30は回転軸10の端部に固着される。この例では、油切り31を廃止すること ができ、更に、構造の簡素化、製造コストの低減が図れる。
【0020】 図4は、第4の実施例を示したもので、この例は、第3実施例の摺接部材30 を、コミテータ40を構成するコミテータホルダ41と一体に形成し、コミテー タホルダ41の有底の軸装着孔33に回転軸10を圧入嵌着することによって固 着されているもので、更に、構造の簡素化が図れるばかりか、コミテータ40の スラスト方向の位置決め精度が向上する。
【0021】 図5は、第5の実施例を示したもので、この例は、第2の実施例の変形であっ て、摺接部材30に半球状突部34を形成せず、平滑面34aを形成する一方、 プレス加工でスラスト受け部20に表面が円滑な半球状突部の当接面21aを形 成したものである。グリス50は、摺接部材30の平滑面34aとスラスト受け 部20に形成された半球状突部の当接面21aとの間に塗布されている。
【0022】 図6は、第6の実施例を示したもので、この例は、第4の実施例の変形であっ て、コミテータホルダ41の開口を平坦面で閉塞し、スラスト受け部20に表面 が円滑な半球状突部の当接面21aを形成したものである。 図5、図6のように、スラスト受け部20に表面が円滑な半球状突部の当接面 21aを形成することにより、製造コストが低減される。しかも、図6の例では 、図4の第4実施例と同様にコミテータ40のスラスト方向の位置決め精度を向 上させることができる。
【0023】 図7、図8は、回転軸10と摺接部材30と圧入嵌合する際に、嵌合部分の内 部に溜った空気によって、摺接部材30の圧入が妨げられるのを防止するために 、第2実施例の摺動部材30に空気抜きのスリットを形成したものの例を示した もので、嵌合軸35に空気抜きのスリット35aを形成し、この空気抜きのスリ ット35aを介して空気を外部に逃がしている。また、空気抜きの形状は、グリ ス15がコミテータ40に流れ込まなければ、溝、孔など任意の形状を用いるこ とができる。 なお、この構成は、第1実施例、第3実施例、第5実施例にも応用できる。
【0024】 図9、図10は、回転軸10の回転によって摺動部材30がズレるのを防止す るための回転規制構造を示したものである。例えば、第3実施例のスラスト軸受 け構造の摺動部材30に回り止めの突起30aを形成すると共に、コミテータホ ルダ41に嵌合切り欠き41aを設け、回り止めの突起30aを嵌合切り欠き4 1aに嵌合して、摺動部材30の回転を規制する。
【0025】 そして、この例では、コミテータ40の複数のコミテータセグメント42より 構成された整流のためのスリット42aに対向する位置のコミテータホルダ41 に、前記嵌合切り欠き41aを設けている。この構成を利用すれば、摺動部材3 0に改めて空気抜きを設けること無く、コミテータホルダ41に溜った空気を外 部に逃がすことができる。 また、回り止めの突起30aと嵌合切り欠き41aを逆に形成しても良い。 この構成も第1実施例、第2実施例、第5実施例にも応用できる。
【0026】
以上、説明したように、回転体を支持するスラスト受け部との間に回転軸と共 に回転する合成樹脂製の摺接部材を配設し、その摺接部材を介して回転軸を軸支 することによって、回転軸の加工を容易にし、しかも、スラスト軸受を廃止し、 部品点数を削減して全体的にコスト低減を図ることができる。
【図1】本考案のスラスト軸受け構造の第1実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図2】本考案のスラスト軸受け構造の第2実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図3】本考案のスラスト軸受け構造の第3実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図4】本考案のスラスト軸受け構造の第4実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図5】本考案のスラスト軸受け構造の第5実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図6】本考案のスラスト軸受け構造の第6実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図7】本考案のスラスト軸受け構造の第7実施例の摺
接部材を示した斜視図である。
接部材を示した斜視図である。
【図8】本考案のスラスト軸受け構造の第7実施例を示
した断面図である。
した断面図である。
【図9】本考案のスラスト軸受け構造の第8実施例を示
した分解斜視図である。
した分解斜視図である。
【図10】本考案のスラスト軸受け構造の第8実施例を
示した断面図である。
示した断面図である。
【図11】従来のスラスト軸受け構造を示した断面図で
ある。
ある。
【図12】従来のスラスト軸受け構造を用いた小型モー
タを示した断面図である。
タを示した断面図である。
1 スラスト軸受け構造 10 回転体 20 スラスト受け部 30 摺接部材 40 コミテータ
Claims (1)
- 【請求項1】 回転体の中心に配設された回転軸と、回
転体を支持するスラスト受け部と、前記回転軸とスラス
ト受け部との間に配設され回転軸と共に回転する合成樹
脂製の摺接部材より成るスラスト軸受け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8433892U JPH0643340U (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スラスト軸受け |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8433892U JPH0643340U (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スラスト軸受け |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643340U true JPH0643340U (ja) | 1994-06-07 |
Family
ID=13827724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8433892U Withdrawn JPH0643340U (ja) | 1992-11-13 | 1992-11-13 | スラスト軸受け |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0643340U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013135603A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-08 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スピンドルモータ |
-
1992
- 1992-11-13 JP JP8433892U patent/JPH0643340U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013135603A (ja) * | 2011-12-22 | 2013-07-08 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | スピンドルモータ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19970306 |