JPH09285060A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JPH09285060A
JPH09285060A JP11304896A JP11304896A JPH09285060A JP H09285060 A JPH09285060 A JP H09285060A JP 11304896 A JP11304896 A JP 11304896A JP 11304896 A JP11304896 A JP 11304896A JP H09285060 A JPH09285060 A JP H09285060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、従来のように多大な
工数を要することなく、含油軸受の潤滑油が整流子へ付
着することを防ぐことのできる、安価かつ品質的に安定
した回転電機を提供する。 【解決手段】 円筒状モールド部の周囲に導体18a
を配列してなる整流子18と、円筒状モールド部に貫通
して固着された回転軸15と、回転軸15に嵌合する含
油軸受14とを備えた、回転電機10において、整流子
18と含油軸受14の間には潤滑油受部材30が配設さ
れ、円筒状モールド部には含油軸受14側に係合部20
が形成され、潤滑油受部材30は潤滑油受部32とこの
潤滑油受部32から連続して形成された圧入部33を有
し、潤滑油受部材30の圧入部33を整流子18の係合
部20に圧入して、潤滑油受部材30と整流子18とを
一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機に関し、
特に潤滑油受部材を用いて含油軸受の潤滑油が整流子へ
付着することを防いだ回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】回転電機において、含油軸受から流出し
た潤滑油が整流子へ付着することを防ぐために、潤滑油
受部材を用いて回転軸へ圧入固定させている。しかし、
回転軸へ潤滑油受部材を圧入させる方法では、圧入時に
回転軸に傷が付いて、回転電機において異音が発生する
という問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記問題を解決するた
め、回転軸の潤滑油受部材を位置させる箇所を除いて回
転軸の外径を研削し、潤滑油受部材を位置させる箇所を
回転軸よりも一回り大きめの径で構成させることにより
段差を設けて、この段差へ潤滑油受部材を圧入させると
いう方法がある。しかしこの方法では、段差を設けるた
めの外径研削の工数と費用が必要になるという不都合が
ある。
【0004】また、回転軸に傷を付けないために、潤滑
油受部材の圧入部の内径公差の厳重な管理を実施する必
要があり、また圧入時の潤滑油受部材の傾斜防止など多
大な工数を要していた。
【0005】さらに潤滑油受部材を回転軸に圧入して、
この潤滑油受部材をスラスト位置決めするときには、圧
入時に潤滑油受部材における傾斜等がないように、潤滑
油受部材の圧入に関わる各部材寸法を厳重に管理する必
要があった。
【0006】また、潤滑油受部材を樹脂製にして、回転
軸に傷を付きにくくする方法もある。ただし樹脂製の潤
滑油受部材は鉄製のものと比較して、強度的に劣り、ま
た熱衝撃による緩みや、潤滑油による劣化防止のため高
価な材質を使用することが必要になり製造原価が高くな
るという問題がある。
【0007】或いは図9に示すように、含油軸受111
の軸受受皿112に短管状部材113を連設し、この短
管状部材113を整流子モールド部材114の凹部11
5に緩やかに嵌合させてラビリンスを構成して、凹部1
15へパッキン116を配設し、軸受の潤滑油が整流子
117の外周に付着することを防ぐための技術が提案さ
れている。(特開平2−101941号公報参照)。
【0008】しかし上記技術では、ラビリンス端部と整
流子117が接近しているため、万一から潤滑油が滲み
だしたときに整流子117へ潤滑油が付着する可能性が
高くなるという問題点がある。
【0009】また、パッキン116を用いているので、
部品増により製造原価が高くなるという不都合がある。
【0010】本発明の目的は、従来のように多大な工数
を要することなく、含油軸受の潤滑油が整流子へ付着す
ることを防ぐことのできる、安価かつ品質的に安定した
回転電機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る回転
電機は、円筒状モールド部の周囲に導体を配列してなる
整流子と、前記円筒状モールド部に貫通して固着された
回転軸と、前記回転軸に嵌合する含油軸受とを備えた、
回転電機において、前記整流子と前記含油軸受の間には
潤滑油受部材が配設され、前記円筒状モールド部には含
油軸受側に係合部が形成され、前記潤滑油受部材は潤滑
油受部と該潤滑油受部から連続して形成された圧入部を
有し、前記潤滑油受部材の圧入部を前記整流子の係合部
に圧入して、前記潤滑油受部材と前記整流子とを一体に
形成したことを特徴とする。
【0012】本願請求項2に係る回転電機は、円筒状モ
ールド部の周囲に導体を配列してなる整流子と、前記円
筒状モールド部に貫通して固着された回転軸と、前記回
転軸に嵌合する含油軸受とを備えた、回転電機におい
て、前記整流子と前記含油軸受の間には潤滑油受部材が
配設され、前記円筒状モールド部は、開口を含油軸受に
向けて円筒状モールド部に連続して形成された潤滑油受
部材を有したことを特徴とする。
【0013】なお、請求項1における回転電機における
潤滑油受部材は金属または樹脂からなることを特徴とす
る。
【0014】また、請求項1における係合部は樹脂から
なることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る回転電機10は、円
筒状モールド部の周囲に導体18aを配列してなる整流
子18と、円筒状モールド部に貫通して固着された回転
軸15と、回転軸15に嵌合する含油軸受14とを備え
ている。そして整流子18と含油軸受14の間には潤滑
油受部材30が配設されている。円筒状モールド部には
含油軸受14側に係合部20が形成されている。潤滑油
受部材30は潤滑油受部32とこの潤滑油受部32から
連続して形成された圧入部33を有している。そして潤
滑油受部材30の圧入部33を整流子18の係合部20
に圧入して、潤滑油受部材30と整流子18とを一体に
形成する。
【0016】このように、整流子18と、整流子18の
含油軸受14側に潤滑油受部材30を一体に形成するこ
とにより、含油軸受14の潤滑油が整流子へ付着するこ
とを防ぐことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0018】図1乃至図4は本例に係る回転電機につい
ての第1実施例を示すものであり、図1は回転電機の断
面説明図、図2は潤滑油受部材の断面図、図3は整流子
の正面図、図4は潤滑油受部材と整流子との組付けを示
す説明図である。
【0019】図1に示すように、本発明における回転電
機10は、円筒状のハウジング11と、固定子12と、
回転子13と、軸受14とを備えている。固定子12は
ハウジング11の内側にマグネットが固着されて構成さ
れている。
【0020】また本例の回転子13は回転軸15と一体
となった鉄心16に巻線17を巻回して形成されてお
り、回転軸15の反出力軸側には整流子18が配設さ
れ、整流子18と鉄心16の軸受側の端部にはそれぞれ
ブッシュ19が形成されている。そして回転軸15は軸
受14によって軸支されている。
【0021】軸受14は含油軸受であり、軸受14と回
転軸15との摺動部において、潤滑油を介在させて、軸
受14及び回転軸15の寿命向上を図ることができるよ
うに構成されている。
【0022】整流子18は、樹脂製の円筒状モールド部
(図示せず)の周囲に導体18aを配列して構成されて
いる。
【0023】また整流子18は、軸受14側の端部にお
いて、係合部20が形成されている。この係合部20は
樹脂製で、図3で示すように、台座21と、周壁22
と、溝23とで構成されている。台座21は、円筒状モ
ールド部と連続して形成されており、この台座21は中
央に回転軸15を通すための孔24を備えたドーナツ状
であり、台座21の外径は、整流子18の径より小さめ
に形成されている。この台座21に溝23を設ける。こ
の溝23は、台座21の孔24と同心円で台座21上に
形成される。この溝23により、溝23と孔24との間
に周壁22が形成される。
【0024】本例の潤滑油受部材30は、図2で示すよ
うに、周壁31に囲まれた内側空間からなる円筒状の潤
滑油受部32と、潤滑油受部32の内径よりも小さめの
内径で、潤滑剤受部32に連続して形成された円筒状の
圧入部33とから構成されている。潤滑油受部32は圧
入部33と反対側の端部に開口部34を有している。
【0025】本例の潤滑油受部材30の潤滑油受部32
の内径は、整流子18の径よりも大きめに形成されてお
り、整流子18の外側に膨出するように構成されてい
る。
【0026】本例の潤滑油受部材30の圧入部33の内
径Xは、整流子18の係合部20の周壁22の外径Yよ
りも若干小さめに形成されて、整流子18の周壁22へ
圧入可能な構成となっている。
【0027】次に上記潤滑油受部材30の整流子18へ
の組付けについて説明する。図4で示すように、潤滑油
受部材30の圧入部33を整流子18の周壁22へ圧入
させる。そして、潤滑油受部材30の周壁31の整流子
18へ向いた側の外面31aが台座21に当接して潤滑
油受部材30が下げ止まるように構成されている。
【0028】上記のように構成することにより、潤滑油
受部材30における潤滑油受部32の開口部34が軸受
14側に開口して、軸受14から整流子18へ向けて飛
散する潤滑油を、潤滑油受部32で受けとめることがで
き、整流子18へ軸受14の潤滑油が付着することを防
止することができる。
【0029】また台座21に溝23が設けられているた
め、万一回転軸15と潤滑油受部材30との間から潤滑
油が滲出しても、整流子18までの経路を長化できるの
で、整流子18への潤滑油付着を確実に防止することが
できる。
【0030】図5は本例の第2実施例を示す説明図であ
る。本例において前記実施例と同様部材等には同一符号
を付してその説明を省略する。
【0031】本例における潤滑油受部材30は、整流子
18の軸受14側の端部において、整流子18の円筒状
モールド部に連続して形成されている。この潤滑油受部
材30は、円筒状で、一方に開口部34を有し、この開
口部34は軸受14へ向けて開口している。
【0032】潤滑油受部材30は周壁31と、底部35
に囲まれた内側空間からなる潤滑油受部32を有し、底
部35には回転電機10の回転軸15を通すための孔2
4が形成されている。
【0033】また潤滑油受部材30の潤滑油受部32の
内径は、整流子18の径よりも大きめに形成されてお
り、整流子18の外側に膨出する構成となっている。
【0034】以上のように構成されているので、軸受に
含有された潤滑油が流出したときに、流出した潤滑油が
整流子18へ向けて飛散しても、整流子18と一体に形
成された潤滑油受部材30の潤滑油受部32が潤滑油を
受けとめて、整流子18へ潤滑油が付着するのを防ぐこ
とができる。また、潤滑油受部材は円筒状モールド部か
ら連続して形成されているので部品数を低減することが
できる。
【0035】図6は本例の第3実施例を示すものであ
り、整流子18の軸受14側の端部には、円筒状モール
ド部と連続して、係合部20が形成されている。この係
合部20は樹脂製で、台座21と係合突起25とから構
成され、台座21は、整流子18の径より小さめの径の
円筒状に形成され、中央には回転電機10の回転軸15
を通すための孔24が形成されている。また係合突起2
5は、台座21と連続して台座21の径よりも小さめの
径の円筒状に形成されている。
【0036】本例の潤滑油受部材30は、図6で示すよ
うに、周壁31に囲まれた内側空間からなる円筒状の潤
滑油受部32と、潤滑油受部32の内径よりも小さめの
内径で、潤滑油受部32に連続して形成された円筒状の
圧入部33とから構成されている。潤滑油受部32は圧
入部33と反対側の端部に開口部34を有している。
【0037】本例の潤滑油受部材30の潤滑油受部32
の内径は、整流子18の径よりも大きめに形成されてお
り、整流子18の外側に膨出する構成となっている。
【0038】本例の潤滑油受部材の圧入部33の内径
は、整流子18の係合部20の係合突起25の外径より
も若干小さめに形成されて、整流子18の係合突起25
へ圧入可能な構成となっている。
【0039】次に上記潤滑油受部材30の整流子18へ
の組付けについて説明する。まず、潤滑油受部材20の
圧入部33を整流子18の係合突起25へ圧入させる。
そして、圧入部33の端部33aが台座21に当接して
潤滑油受部材30が下げ止まるように構成されている。
【0040】上記のように構成することにより、潤滑油
受部材30における潤滑油受部32の開口部34が軸受
14側に開口して、軸受14から整流子18へ向けて飛
散する潤滑油を、潤滑油受部32で受けとめることがで
き、整流子18へ軸受14の潤滑油が付着することを防
止することができる。
【0041】図7は本発明の第4実施例を示すものであ
る。本例において、潤滑油受部材30は、圧入部33に
止め部36が形成されている。この止め部36は、圧入
部33の端部から径の外方向へ延出して形成されてい
る。
【0042】整流子18は、軸受14側の端部におい
て、係合部20が形成されている。この係合部20は樹
脂製で、台座21と、周壁22と、溝23とで構成され
ている。台座21は、円筒状モールド部と連続して形成
されており、この台座21は中央に回転軸15を通すた
めの孔24を備えたドーナツ状であり、台座21の外径
は、整流子18の径より小さめに形成されている。この
台座21に溝23を設ける。この溝23は、台座21の
孔24と同心円で台座21上に形成される。この溝23
により、溝23と孔24との間に周壁22が形成され
る。
【0043】そして前記止め部36は、溝23の幅より
も若干大きめに形成されている。そして圧入部33を係
合部20の周壁22に圧入させて係合させると、止め部
36が溝23に入り込んで台座21の内周面21aに圧
接する。圧入部33を周壁22へ圧入するに従って、止
め部36の端部が溝23において台座21の内周面21
aを押しつけながら摺動する。
【0044】このようにして、潤滑油受部材30が下げ
止まった位置において、圧入部33が周壁22へ圧入さ
れているとともに、止め部36が台座21の内周面21
aへ圧接されて、潤滑油受部材30が固定される。
【0045】以上のように構成されているので、軸受1
4に含有された潤滑油が、整流子18へ向けて飛散した
ときに、この潤滑油を受けとめる潤滑油受部材30が整
流子18の係合部20においてよりしっかりと固定され
るため、潤滑油を確実に受けとめることが可能となる。
【0046】また台座21に溝23が設けられているた
め、万一回転軸15と潤滑油受部材30との間から潤滑
油が滲出しても、整流子18までの経路を長化できるの
で、整流子18への潤滑油付着を確実に防止することが
できる。
【0047】上記実施例1及び3及び4、即ち潤滑油受
部材30を係合部20に圧入して構成する実施例では、
潤滑油受部材30を樹脂で形成しても金属で形成しても
良い。金属で形成したときは、強度を向上できると共
に、樹脂のクリープなどによる潤滑油受部材30のゆる
みを防止し、整流子18との固定力を向上させることが
できる。
【0048】なお上記のように、潤滑油受部材30を金
属で形成し、係合部20を樹脂で形成しているような場
合には、温度差の厳しい使用下においては、潤滑油受部
材30と係合部20との熱膨張係数の違いにより、圧入
固定力が温度によって変化する。このとき第4実施例に
示す構成では、潤滑油受部材30は圧入部33が周壁2
2へ圧入されているとともに、止め部36が台座21の
内周面21aへ圧接されているので、高温時には樹脂製
の周壁22の外径膨張量が金属製の潤滑油受部材30の
内径膨張量より大きいことにより圧入部33における固
定力が強まり、また低温時には樹脂製の台座21の内径
縮小量が金属製の潤滑油受部材30の外径縮小量より大
きいことにより止め部36における固定力が強まって、
潤滑油受部材30が固定され、温度条件に左右されずに
潤滑油受部30の係合部20における固定保持力を確保
することができる。
【0049】また、図8で示すように円筒モールド部の
上部に係合部20を形成するのではなく、円筒モールド
部本体において、回転軸15を通すための孔24を囲ん
だ周壁に溝23を設けて、この溝23により、孔24と
溝23との間に形成される周壁22に、潤滑油受部材3
0の圧入部33を圧入させる構成にしても良い。このよ
うな構成にすることにより、潤滑油受部材30を組み付
けた整流子18の、軸方向の長さを短縮することができ
る。
【0050】なお、整流子18と潤滑油受部材30の組
み付けにおいては、整流子18を回転電機10へ配設し
た後、この整流子18へ潤滑油受部材30を組み付けて
も良く、或いは予め潤滑油受部材30と整流子18とを
組み付けてセットしておき、このセットされた潤滑油受
部材30と整流子18を回転電機10へ配設する方法に
よっても良い。
【0051】また、係合部20については、上記実施例
では、台座21の外径が、整流子18の径より小さめに
形成されている例を示したが、台座21の外径が整流子
18の径と同一或いは整流子18の径よりも大きめに形
成されていても良い。
【0052】さらに係合部20の溝23は、前記実施例
では、孔24と同心の円形に形成した例を示したが、台
座21において途切れることなく形成されていれば、矩
形等他の形状で形成しても良い。このとき周壁22の形
状は溝23の形状によって変わるので、この周壁22へ
圧入する潤滑油受部材30の圧入部33も、周壁22へ
圧入可能な形状に形成される。
【0053】また上記第1実施例乃至第4実施例におい
て潤滑剤受部材30の潤滑剤受部32は円筒状である例
を示したが、円錐形等他の形状で形成しても良い。
【0054】以上のように、整流子18に形成された係
合部20へ潤滑油受部材30を連続して或いは一体に形
成する構成とすることにより、回転軸15の径と潤滑油
受部材30の圧入部33の径との差を大きく取ることが
でき、回転軸15の軸受14との摺動面に傷が発生する
ことがなく異音の発生を防止して安定した品質の回転電
機を提供することができる。
【0055】また、本発明では、係合部20が樹脂から
構成されているため、潤滑油受部材30を圧入するとき
の圧入荷重が、金属へ圧入するときと比べて低く、また
変形領域が金属へ圧入するときと比べて広いため、内径
公差を緩くすることができ、内径公差の厳重管理を実施
する必要がなく、工数を削減することができる。
【0056】さらに潤滑油受部材30を回転軸15に圧
入して、この潤滑油受部材30をスラスト位置決めする
ときには、潤滑油受部材30の圧入に関わる各部品寸法
を厳重に管理する必要があったが、本例においては通常
管理でよい。
【0057】また、回転軸15に段差を設ける等の工程
が不要であるので、製造原価が高くなることがない。
【0058】
【発明の効果】以上のように構成することにより、従来
のように多大な工数を要することなく、含油軸受の潤滑
油が整流子へ付着することを防げる、安価かつ品質的に
安定した回転電機とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る潤滑油受部材の断面
図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る整流子の正面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例に係る潤滑油受部材と整流
子との組付けを示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る整流子の正面図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例に係る潤滑油受部材と整流
子との組付けを示す説明図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る潤滑油受部材と整流
子との組付けを示す説明図である。
【図8】本発明の潤滑油受部材と整流子との他の組付け
方法を示す説明図である。
【図9】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 回転電機 11 ハウジング 12 固定子 13 回転子 14 軸受 15 回転軸 16 鉄心 17 巻線 18 整流子 18a 導体 19 ブッシュ 20 係合部 21 台座 22 周壁 23 溝 24 孔 25 係合突起 30 潤滑油受部材 31 周壁 32 潤滑油受部 33 圧入部 34 開口部 35 底部 36 止め部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状モールド部の周囲に導体を配列し
    てなる整流子と、前記円筒状モールド部に貫通して固着
    された回転軸と、前記回転軸に嵌合する含油軸受とを備
    えた、回転電機において、 前記整流子と前記含油軸受の間には潤滑油受部材が配設
    され、 前記円筒状モールド部には含油軸受側に係合部が形成さ
    れ、前記潤滑油受部材は潤滑油受部と該潤滑油受部から
    連続して形成された圧入部を有し、前記潤滑油受部材の
    圧入部を前記整流子の係合部に圧入して、前記潤滑油受
    部材と前記整流子とを一体に形成したことを特徴とする
    回転電機。
  2. 【請求項2】 円筒状モールド部の周囲に導体を配列し
    てなる整流子と、前記円筒状モールド部に貫通して固着
    された回転軸と、前記回転軸に嵌合する含油軸受とを備
    えた、回転電機において、 前記整流子と前記含油軸受の間には潤滑油受部材が配設
    され、 前記円筒状モールド部は、開口を含油軸受に向けて円筒
    状モールド部に連続して形成された潤滑油受部材を有し
    てなることを特徴とする回転電機。
  3. 【請求項3】 前記回転電機における潤滑油受部材は金
    属または樹脂からなることを特徴とする請求項1記載の
    回転電機。
  4. 【請求項4】 前記係合部は樹脂からなることを特徴と
    する請求項1記載の回転電機。
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