JP3434016B2 - カップ形コアレスモ−タ - Google Patents
カップ形コアレスモ−タInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,円筒形界磁マグネッ
ト製造上の寸法公差に影響される事なく,所定の界磁マ
グネット取り付け位置に当該界磁マグネットを容易に取
り付ける事ができるようにし,製造工程を簡略化し,ま
た動作不良を減らした外径が3〜7mmといったような
小型のカップ形コアレスモ−タに関する。
ト製造上の寸法公差に影響される事なく,所定の界磁マ
グネット取り付け位置に当該界磁マグネットを容易に取
り付ける事ができるようにし,製造工程を簡略化し,ま
た動作不良を減らした外径が3〜7mmといったような
小型のカップ形コアレスモ−タに関する。
【0002】
【従来技術】従来の外径が6mmといったようなカップ
形コアレスモ−タを用いたカップ形コアレス振動モ−タ
M’としては,図5の縦断面図及び図6の分解斜視図に
示すものがあるので,これについて説明する。なお,本
発明と同一箇所に同一の符号を符し説明を省略すると共
に,対応箇所にはダッシを符す。
形コアレスモ−タを用いたカップ形コアレス振動モ−タ
M’としては,図5の縦断面図及び図6の分解斜視図に
示すものがあるので,これについて説明する。なお,本
発明と同一箇所に同一の符号を符し説明を省略すると共
に,対応箇所にはダッシを符す。
【0003】磁性体で形成した円筒形モ−タハウジング
1の一端開口部に,メタル軸承ホルダ2’の一端部外周
に半径外側方向に延びて形成した円板状キャップ部2’
の外周の段差部を装着して上記円筒形モ−タハウジング
1にメタル軸承ホルダ2’を固定する。メタル軸承ホル
ダ2’は,磁性体でできており,一端に上記円板状キャ
ップ2’aを一体形成し,他端中央部に円筒形のステ−
タヨ−ク部2’bを一体形成している。ステ−タヨ−ク
部2’bの外周に周方向にN極,S極の磁極を有する2
極の円筒形界磁マグネット3’を固定し,該界磁マグネ
ット3’とモ−タハウジング1の内周間の径方向空隙1
9’内に円筒形コアレス電機子5を回動自在に配置でき
るようにしている。
1の一端開口部に,メタル軸承ホルダ2’の一端部外周
に半径外側方向に延びて形成した円板状キャップ部2’
の外周の段差部を装着して上記円筒形モ−タハウジング
1にメタル軸承ホルダ2’を固定する。メタル軸承ホル
ダ2’は,磁性体でできており,一端に上記円板状キャ
ップ2’aを一体形成し,他端中央部に円筒形のステ−
タヨ−ク部2’bを一体形成している。ステ−タヨ−ク
部2’bの外周に周方向にN極,S極の磁極を有する2
極の円筒形界磁マグネット3’を固定し,該界磁マグネ
ット3’とモ−タハウジング1の内周間の径方向空隙1
9’内に円筒形コアレス電機子5を回動自在に配置でき
るようにしている。
【0004】界磁マグネット3’の両開口端部にそれぞ
れにオイルレスメタル等の非磁性体系,例えば銅系でで
きたメタル軸承4’−1,4’−2を装着し,該メタル
軸承4’−1,4’−2によって回動自在に支持された
シャフト7の他端部に,該シャフト7の回転摩擦を減少
させるためのライナ−13−2を介して,互いに絶縁さ
れた整流子片群からなる整流子6を有する整流子ハブ1
7を取り付け,該整流子ハブ17の外周にコアレス構造
の円筒形のコアレス電機子5の他端部内周を固定し,円
筒形コアレスロ−タ14を形成している。
れにオイルレスメタル等の非磁性体系,例えば銅系でで
きたメタル軸承4’−1,4’−2を装着し,該メタル
軸承4’−1,4’−2によって回動自在に支持された
シャフト7の他端部に,該シャフト7の回転摩擦を減少
させるためのライナ−13−2を介して,互いに絶縁さ
れた整流子片群からなる整流子6を有する整流子ハブ1
7を取り付け,該整流子ハブ17の外周にコアレス構造
の円筒形のコアレス電機子5の他端部内周を固定し,円
筒形コアレスロ−タ14を形成している。
【0005】上記界磁マグネット3’を取り付けたメタ
ル軸承ホルダ2’を有するモ−タハウジング1の他端開
口部に,一対のブラシ8−1,8−2を有する中央部に
透孔を有するブラシ台9を装着してステ−タ15’を形
成している。一対のブラシ8−1,8−2はそれぞれ正
側,負側電源側に電気的に接続するために,ブラシ台6
の図示せず透孔を介してそれぞれ正側,負側電源供給用
リ−ド線10−1,10−2に電気的に接続する。
ル軸承ホルダ2’を有するモ−タハウジング1の他端開
口部に,一対のブラシ8−1,8−2を有する中央部に
透孔を有するブラシ台9を装着してステ−タ15’を形
成している。一対のブラシ8−1,8−2はそれぞれ正
側,負側電源側に電気的に接続するために,ブラシ台6
の図示せず透孔を介してそれぞれ正側,負側電源供給用
リ−ド線10−1,10−2に電気的に接続する。
【0006】メタル軸承ホルダ2’の一端に突出したシ
ャフト7に,該シャフト7の回転摩擦を減少させるため
のライナ−13−1及びシャフト抜け止めボス12を介
して偏心カム11を接着あるいは加締め等の手段で固定
する。偏心カム11は,カップ形コアレス振動モ−タ
M’に振動を発生させるために高比重合金,例えばタン
グステン合金等で形成する。
ャフト7に,該シャフト7の回転摩擦を減少させるため
のライナ−13−1及びシャフト抜け止めボス12を介
して偏心カム11を接着あるいは加締め等の手段で固定
する。偏心カム11は,カップ形コアレス振動モ−タ
M’に振動を発生させるために高比重合金,例えばタン
グステン合金等で形成する。
【0007】上記から明らかなようにカップ形コアレス
振動モ−タM’は,円筒形モ−タハウジング1の内側に
順次,コアレス電機子5,円筒形界磁マグネット3’,
メタル軸承ホルダ2’,メタル軸承4’−1,4’−
2,シャフト7を配置している。
振動モ−タM’は,円筒形モ−タハウジング1の内側に
順次,コアレス電機子5,円筒形界磁マグネット3’,
メタル軸承ホルダ2’,メタル軸承4’−1,4’−
2,シャフト7を配置している。
【0008】つぎに,上記従来のカップ形コアレス振動
モ−タM’の製造工程において,ステ−タ15’部分の
製造を中心に説明する。
モ−タM’の製造工程において,ステ−タ15’部分の
製造を中心に説明する。
【0009】まず,メタル軸承4’−1,4’−2を上
記メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの両
開口端部に圧入により挿入固定する。つぎに,メタル軸
承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの外周表面に接
着剤を塗布し,その外表面に円板状キャップ部2’aの
他端側に設けた位置決め突起2’cに一端が当接するま
で円筒形界磁マグネット3を挿入し固定する。さらに,
円筒形界磁マグネット3’,メタル軸承4’−1,4’
−2を取り付けたメタル軸承ホルダ2’を,その一端部
側の円板状キャップ部2’aの外周を円筒形モ−タハウ
ジング1の一端開口部に圧入し固定することで円筒形モ
−タハウジング1の一端開口部を閉じ,カップ形コアレ
ス振動モ−タM’のステ−タ15’を構成する。
記メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの両
開口端部に圧入により挿入固定する。つぎに,メタル軸
承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの外周表面に接
着剤を塗布し,その外表面に円板状キャップ部2’aの
他端側に設けた位置決め突起2’cに一端が当接するま
で円筒形界磁マグネット3を挿入し固定する。さらに,
円筒形界磁マグネット3’,メタル軸承4’−1,4’
−2を取り付けたメタル軸承ホルダ2’を,その一端部
側の円板状キャップ部2’aの外周を円筒形モ−タハウ
ジング1の一端開口部に圧入し固定することで円筒形モ
−タハウジング1の一端開口部を閉じ,カップ形コアレ
ス振動モ−タM’のステ−タ15’を構成する。
【0010】コアレス電機子5は,モ−タハウジング1
の他端側から上記径方向空隙19’内に挿入する。その
後,モ−タハウジング1の他端開口部にブラシ8−1,
8−2及びリ−ド線10−1,10−2を装着したブラ
シ台9をはめ込み,加締め等の手段で固定する。
の他端側から上記径方向空隙19’内に挿入する。その
後,モ−タハウジング1の他端開口部にブラシ8−1,
8−2及びリ−ド線10−1,10−2を装着したブラ
シ台9をはめ込み,加締め等の手段で固定する。
【0011】
【発明の課題】上記カップ形コアレス振動モ−タM’で
は,メタル軸承ホルダ2’と円筒形界磁マグネット3’
の取り付けは,メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク
部2’bの外周に接着剤を塗布し,円筒形界磁マグネッ
ト3’内部孔に挿入して取り付けていた。しかし,円筒
形界磁マグネット3’は,非常に小さな形状のものであ
るため,その円筒の外径の公差は小さく製作できても,
円筒の内径の公差を小さく製作することは,製作コスト
等を考慮すると非常に困難である。それゆえ円筒形界磁
マグネット3’は,その内径のばらつきが大きいものと
なっていた。
は,メタル軸承ホルダ2’と円筒形界磁マグネット3’
の取り付けは,メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク
部2’bの外周に接着剤を塗布し,円筒形界磁マグネッ
ト3’内部孔に挿入して取り付けていた。しかし,円筒
形界磁マグネット3’は,非常に小さな形状のものであ
るため,その円筒の外径の公差は小さく製作できても,
円筒の内径の公差を小さく製作することは,製作コスト
等を考慮すると非常に困難である。それゆえ円筒形界磁
マグネット3’は,その内径のばらつきが大きいものと
なっていた。
【0012】その結果,使用する接着剤の量が多い場
合,あるいは,円筒形界磁マグネット3’の内径が公差
範囲内であっても,円筒形界磁マグネット3’の内径の
小さな内部孔にメタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク
部2’bを挿入する際に接着剤がはみ出し,凝固した接
着剤がコアレス電機子5の内側に接触したり,あるい
は,はみ出した接着剤がメタル軸承ホルダ2’のステ−
タヨ−ク部2’bの内部孔内に取り付けたメタル軸承
4’−2に付着し,メタル軸承4’−2のオイル流出孔
をふさぎ,軸受としての機能を低下させるなど,カップ
形コアレス振動モ−タM’の起動不良あるいは,異音等
の原因となっていた。
合,あるいは,円筒形界磁マグネット3’の内径が公差
範囲内であっても,円筒形界磁マグネット3’の内径の
小さな内部孔にメタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク
部2’bを挿入する際に接着剤がはみ出し,凝固した接
着剤がコアレス電機子5の内側に接触したり,あるい
は,はみ出した接着剤がメタル軸承ホルダ2’のステ−
タヨ−ク部2’bの内部孔内に取り付けたメタル軸承
4’−2に付着し,メタル軸承4’−2のオイル流出孔
をふさぎ,軸受としての機能を低下させるなど,カップ
形コアレス振動モ−タM’の起動不良あるいは,異音等
の原因となっていた。
【0013】また,使用する接着剤の量が少ない場合,
あるいは,円筒形界磁マグネット3’の内径が公差範囲
内でも大きい場合には,該界磁マグネット3’の内径と
メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの外径
の間にできる空隙が大となり,メタル軸承ホルダ2’の
ステ−タヨ−ク部2’bに対して界磁マグネット3’が
偏心して取り付けられた場合,コアレス電機子5の内側
と界磁マグネット3’の外周とが接触し,カップ形コア
レス振動モ−タM’の起動不良あるいは,異音等が生じ
る欠点があった。
あるいは,円筒形界磁マグネット3’の内径が公差範囲
内でも大きい場合には,該界磁マグネット3’の内径と
メタル軸承ホルダ2’のステ−タヨ−ク部2’bの外径
の間にできる空隙が大となり,メタル軸承ホルダ2’の
ステ−タヨ−ク部2’bに対して界磁マグネット3’が
偏心して取り付けられた場合,コアレス電機子5の内側
と界磁マグネット3’の外周とが接触し,カップ形コア
レス振動モ−タM’の起動不良あるいは,異音等が生じ
る欠点があった。
【0014】さらに,上記カップ形コアレス振動モ−タ
M’に使用しているメタル軸承4’−1,4’−2は,
メタル軸承ホルダ2’の両端に圧入によって挿入固定し
ていたため,その圧入によりメタル軸承4’−1,4’
−2の内径が収縮する。また,メタル軸承ホルダ2’を
円筒形モ−タハウジング1内に圧入する事により,メタ
ル軸承ホルダ2’の片端の円板状キャップ部2’aが収
縮し,その内部に取り付けられているメタル軸承4’−
1の内径の収縮がさらに大きくなる。このため,カップ
形コアレス振動モ−タM’のステ−タ15’を組み立て
た後に,収縮した上記メタル軸承4’−1,4’−2の
内径部分をリ−マ等によってサイジング加工をすること
でメタル軸承4’−1,4’−2の内径を所定のものに
なるようにしなければならない。
M’に使用しているメタル軸承4’−1,4’−2は,
メタル軸承ホルダ2’の両端に圧入によって挿入固定し
ていたため,その圧入によりメタル軸承4’−1,4’
−2の内径が収縮する。また,メタル軸承ホルダ2’を
円筒形モ−タハウジング1内に圧入する事により,メタ
ル軸承ホルダ2’の片端の円板状キャップ部2’aが収
縮し,その内部に取り付けられているメタル軸承4’−
1の内径の収縮がさらに大きくなる。このため,カップ
形コアレス振動モ−タM’のステ−タ15’を組み立て
た後に,収縮した上記メタル軸承4’−1,4’−2の
内径部分をリ−マ等によってサイジング加工をすること
でメタル軸承4’−1,4’−2の内径を所定のものに
なるようにしなければならない。
【0015】しかし,上記メタル軸承4’−1,4’−
2は,配置場所の制約により,その径方向の肉厚は非常
に小さいため,圧入による内径の収縮が大きい。そのた
め,リ−マ等は低回転で回転させることができず,高回
転で回転させることでサイジングを可能にしていたた
め,リ−マ等とメタル軸承4’−1,4’−2との摩擦
熱によって,メタル軸承4’−1,4’−2のオイルの
蒸発,あるいは,メタル軸承4’−1,4’−2の内周
部分のオイル流出孔をふさいでしまう事になり,メタル
軸承4’−1,4’−2としての機能を低下させ,カッ
プ形コアレス振動モ−タM’の起動不良あるいは異音の
原因となった。
2は,配置場所の制約により,その径方向の肉厚は非常
に小さいため,圧入による内径の収縮が大きい。そのた
め,リ−マ等は低回転で回転させることができず,高回
転で回転させることでサイジングを可能にしていたた
め,リ−マ等とメタル軸承4’−1,4’−2との摩擦
熱によって,メタル軸承4’−1,4’−2のオイルの
蒸発,あるいは,メタル軸承4’−1,4’−2の内周
部分のオイル流出孔をふさいでしまう事になり,メタル
軸承4’−1,4’−2としての機能を低下させ,カッ
プ形コアレス振動モ−タM’の起動不良あるいは異音の
原因となった。
【0016】またメタル軸承ホルダ2’は,その材質を
磁性体とし,同じく磁性体でできた,円筒形モ−タハウ
ジング1との間に,円筒形界磁マグネット3’およびコ
アレス電機子5をはさむ事によって磁束の漏れを防止す
る事を目的としていた。しかし,メタル軸承ホルダ2’
は,そのステ−タヨ−ク部2’bの径方向の肉厚が薄い
ため,磁束漏れ防止の効果は期待できるものではなく,
カップ形コアレス振動モ−タM’の性能特性の向上には
効果がなかった。
磁性体とし,同じく磁性体でできた,円筒形モ−タハウ
ジング1との間に,円筒形界磁マグネット3’およびコ
アレス電機子5をはさむ事によって磁束の漏れを防止す
る事を目的としていた。しかし,メタル軸承ホルダ2’
は,そのステ−タヨ−ク部2’bの径方向の肉厚が薄い
ため,磁束漏れ防止の効果は期待できるものではなく,
カップ形コアレス振動モ−タM’の性能特性の向上には
効果がなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】即ち,本発明の課題
は,カップ形コアレスモ−タの固定子部分の製造工程に
おいて,メタル軸承ホルダと円筒形界磁マグネットから
の接着剤の漏れやメタル軸承への接着剤の付着といった
ような接着剤の使用を不要にすること,円筒形界磁マグ
ネットとコアレス電機子との接触防止,高回転のサイジ
ングによるメタル軸承の破損等によるカップ形コアレス
モ−タの動作不良防止,異音の発生防止を図ること,お
よび,その製造工程を短縮させる事によって,カップ形
コアレスモ−タのコストを下げることを課題になされた
ものである。
は,カップ形コアレスモ−タの固定子部分の製造工程に
おいて,メタル軸承ホルダと円筒形界磁マグネットから
の接着剤の漏れやメタル軸承への接着剤の付着といった
ような接着剤の使用を不要にすること,円筒形界磁マグ
ネットとコアレス電機子との接触防止,高回転のサイジ
ングによるメタル軸承の破損等によるカップ形コアレス
モ−タの動作不良防止,異音の発生防止を図ること,お
よび,その製造工程を短縮させる事によって,カップ形
コアレスモ−タのコストを下げることを課題になされた
ものである。
【0018】
【発明の課題を解決するための手段】かかる本発明の課
題は,円筒形モ−タハウジング1等の固定側に該円筒形
モ−タハウジング1と同心状に円筒形界磁マグネット3
の外径と略々一致する内径を持った円筒形の非磁性金属
からなるメタル軸承ホルダ2を固定し,該メタル軸承ホ
ルダ2の外周と円筒形モ−タハウジング1の内周間に円
筒形コアレス電機子5を介在させるための径方向空隙1
9を形成する。上記メタル軸承ホルダ2の内周と略々一
致する外径を持ち,且つメタル軸承ホルダ2の軸方向の
長さよりも短く形成した周方向に沿ってN極,S極の磁
極を備えた円筒形界磁マグネット3を上記メタル軸承ホ
ルダ2の内周に挿入する。シャフト7の外径と略々一致
する内径のシャフト通し孔4aを有するメタル軸承4−
1,4−2を上記メタル軸承ホルダ2の両端内周部に装
着することで,上記界磁マグネット3の両端部に当該メ
タル軸承4−1,4−2を設ける。本発明の課題は,上
記手段によって達成できる。
題は,円筒形モ−タハウジング1等の固定側に該円筒形
モ−タハウジング1と同心状に円筒形界磁マグネット3
の外径と略々一致する内径を持った円筒形の非磁性金属
からなるメタル軸承ホルダ2を固定し,該メタル軸承ホ
ルダ2の外周と円筒形モ−タハウジング1の内周間に円
筒形コアレス電機子5を介在させるための径方向空隙1
9を形成する。上記メタル軸承ホルダ2の内周と略々一
致する外径を持ち,且つメタル軸承ホルダ2の軸方向の
長さよりも短く形成した周方向に沿ってN極,S極の磁
極を備えた円筒形界磁マグネット3を上記メタル軸承ホ
ルダ2の内周に挿入する。シャフト7の外径と略々一致
する内径のシャフト通し孔4aを有するメタル軸承4−
1,4−2を上記メタル軸承ホルダ2の両端内周部に装
着することで,上記界磁マグネット3の両端部に当該メ
タル軸承4−1,4−2を設ける。本発明の課題は,上
記手段によって達成できる。
【0019】別の課題は,上記メタル軸承4−1,4−
2のうちの少なくとも一端部側のメタル軸承4−1を磁
性体系のメタル軸承とし,上記界磁マグネット3の一端
部側に発生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を閉じ
ることで達成できる。
2のうちの少なくとも一端部側のメタル軸承4−1を磁
性体系のメタル軸承とし,上記界磁マグネット3の一端
部側に発生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を閉じ
ることで達成できる。
【0020】別の課題は,上記メタル軸承4−1,4−
2は,銅系等の非磁性体系メタル軸承とし,上記メタル
軸承4−1,4−2のうちの少なくとも一端部側のメタ
ル軸承4−1側に上記界磁マグネット3の一端部側に発
生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を閉じる為の磁
性体を介在させることで達成できる。
2は,銅系等の非磁性体系メタル軸承とし,上記メタル
軸承4−1,4−2のうちの少なくとも一端部側のメタ
ル軸承4−1側に上記界磁マグネット3の一端部側に発
生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を閉じる為の磁
性体を介在させることで達成できる。
【0021】更に別の課題は,上記メタル軸承ホルダ2
は,その一端部に外周方向に延びた円板状キャップ部2
aを一体形成し,該円板状キャップ部2aの外周部を上
記メタル軸承ホルダ2の一端部に固定することで達成で
きる。
は,その一端部に外周方向に延びた円板状キャップ部2
aを一体形成し,該円板状キャップ部2aの外周部を上
記メタル軸承ホルダ2の一端部に固定することで達成で
きる。
【0022】
【作用】メタル軸承ホルダ2それ自体が界磁マグネット
ホルダ及びメタル軸承ホルダとなっているので,メタル
軸承ホルダ2の内部孔の内径を大きく形成しておき,そ
の内部孔内に接着剤を使用せずに円筒形界磁マグネット
3を挿入し,メタル軸承ホルダ2の両端部にそれぞれメ
タル軸承4−1,4−2を圧入することによって,円筒
形界磁マグネット3の寸法公差の小さい外径部分によっ
て円筒形界磁マグネット3を固定でき,ステ−タ15に
対する円筒形界磁マグネット3の偏心を防ぐことができ
る。
ホルダ及びメタル軸承ホルダとなっているので,メタル
軸承ホルダ2の内部孔の内径を大きく形成しておき,そ
の内部孔内に接着剤を使用せずに円筒形界磁マグネット
3を挿入し,メタル軸承ホルダ2の両端部にそれぞれメ
タル軸承4−1,4−2を圧入することによって,円筒
形界磁マグネット3の寸法公差の小さい外径部分によっ
て円筒形界磁マグネット3を固定でき,ステ−タ15に
対する円筒形界磁マグネット3の偏心を防ぐことができ
る。
【0023】また上記の様な内部孔の内径を大きなメタ
ル軸承ホルダ2を使用することにより,メタル軸承4−
1,4−2の外径を大きく形成でき,圧入によるメタル
軸承4−1,4−2の内径の収縮を小さく抑えることが
できる。
ル軸承ホルダ2を使用することにより,メタル軸承4−
1,4−2の外径を大きく形成でき,圧入によるメタル
軸承4−1,4−2の内径の収縮を小さく抑えることが
できる。
【0024】さらには,円筒形界磁マグネット3およ
び,メタル軸承4−1,4−2のメタル軸承ホルダ2へ
の取り付けを同時にできるので製造工程の簡略化が行え
る。
び,メタル軸承4−1,4−2のメタル軸承ホルダ2へ
の取り付けを同時にできるので製造工程の簡略化が行え
る。
【0025】
【第1実施例】図1及び図2を参照して本発明における
カップ形コアレスモ−タを用いたカップ形コアレス振動
モ−タMの実施例を説明する。図1は同カップ形コアレ
ス振動モ−タMの縦断面図で,図2は同カップ形コアレ
ス振動モ−タMの分解斜視図である。
カップ形コアレスモ−タを用いたカップ形コアレス振動
モ−タMの実施例を説明する。図1は同カップ形コアレ
ス振動モ−タMの縦断面図で,図2は同カップ形コアレ
ス振動モ−タMの分解斜視図である。
【0026】しんちゅうなどの非磁性体金属で形成した
円筒形のメタル軸承ホルダ2は,メタル軸承ホルダ兼界
磁マグネットホルダを兼ねた円筒部2bの一端部に半径
外側方向に延びた鍔部2aを一体形成している。この円
筒部2bの内径は,界磁マグネット3の外径よりも若干
大きめに形成している。これは,径方向における肉厚の
大きなメタル軸承4−1,4−2を用いることができる
ようにし,該メタル軸承4−1,4−2の円筒部2bへ
の圧入によるも該メタル軸承4−1,4−2の内径方向
への収縮を防げるようにするためである。
円筒形のメタル軸承ホルダ2は,メタル軸承ホルダ兼界
磁マグネットホルダを兼ねた円筒部2bの一端部に半径
外側方向に延びた鍔部2aを一体形成している。この円
筒部2bの内径は,界磁マグネット3の外径よりも若干
大きめに形成している。これは,径方向における肉厚の
大きなメタル軸承4−1,4−2を用いることができる
ようにし,該メタル軸承4−1,4−2の円筒部2bへ
の圧入によるも該メタル軸承4−1,4−2の内径方向
への収縮を防げるようにするためである。
【0027】ステ−タヨ−クを兼ねた磁性体でできた円
筒形モ−タハウジング1の一端開口部に,上記鍔部2a
の外周を圧入などの手段にて該メタル軸承ホルダ2を固
定することにより,上記円筒形モ−タハウジング1と同
心状にメタル軸承ホルダ2の円筒部2bを固定する。こ
のことにより,上記メタル軸承ホルダ2の円筒部2b外
周と円筒形モ−タハウジング1の内周間に円筒形コアレ
ス電機子5を介在させるための径方向空隙19を形成す
る。尚,量産時は,メタル軸承ホルダ2の円筒部2b内
に界磁マグネット3をメタル軸承4−1,4−2で閉じ
た後に,このメタル軸承ホルダ2をモ−タハウジング1
にその一端開口部側から圧入して固定する。
筒形モ−タハウジング1の一端開口部に,上記鍔部2a
の外周を圧入などの手段にて該メタル軸承ホルダ2を固
定することにより,上記円筒形モ−タハウジング1と同
心状にメタル軸承ホルダ2の円筒部2bを固定する。こ
のことにより,上記メタル軸承ホルダ2の円筒部2b外
周と円筒形モ−タハウジング1の内周間に円筒形コアレ
ス電機子5を介在させるための径方向空隙19を形成す
る。尚,量産時は,メタル軸承ホルダ2の円筒部2b内
に界磁マグネット3をメタル軸承4−1,4−2で閉じ
た後に,このメタル軸承ホルダ2をモ−タハウジング1
にその一端開口部側から圧入して固定する。
【0028】上記メタル軸承ホルダ2の円筒部2b内
に,該円筒部2bよりも長さが短い円筒形界磁マグネッ
ト3を接着剤を用いず,そのまま挿入する。しかる後,
上記円筒部2bの一端開口部に上記界磁マグネット3の
一端部側に発生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を
閉じるために磁性体系でできたメタル軸承4−1を上記
界磁マグネット3の一端面に接触するまで圧入し,上記
円筒部2bの他端開口部に上記磁性体系でできたメタル
軸承4−1よりも騒音特性に優れる非磁性体系の,例え
ば銅系のメタル軸承4−2を上記界磁マグネット3の他
端面に接触するまで圧入して,上記メタル軸承ホルダ2
の円筒部2b内に界磁マグネット3を封じ込める。
に,該円筒部2bよりも長さが短い円筒形界磁マグネッ
ト3を接着剤を用いず,そのまま挿入する。しかる後,
上記円筒部2bの一端開口部に上記界磁マグネット3の
一端部側に発生する当該界磁マグネット3の漏洩磁束を
閉じるために磁性体系でできたメタル軸承4−1を上記
界磁マグネット3の一端面に接触するまで圧入し,上記
円筒部2bの他端開口部に上記磁性体系でできたメタル
軸承4−1よりも騒音特性に優れる非磁性体系の,例え
ば銅系のメタル軸承4−2を上記界磁マグネット3の他
端面に接触するまで圧入して,上記メタル軸承ホルダ2
の円筒部2b内に界磁マグネット3を封じ込める。
【0029】界磁マグネット3は,周方向に沿ってN
極,S極の磁極を備えた円筒形のもので,上記円筒部2
bの内径と略々一致する外径を持つものに形成する。こ
の構造のカップ形コアレス振動モ−タMの場合には,特
に一端部において界磁マグネット3の磁束がモ−タハウ
ジング1の一端部に集中して発生する特徴があるが,上
記のように上記円筒部2bの一端開口部に上記磁性体系
でできたメタル軸承4−1を圧入することで,その磁束
漏れという欠点を解消できる。
極,S極の磁極を備えた円筒形のもので,上記円筒部2
bの内径と略々一致する外径を持つものに形成する。こ
の構造のカップ形コアレス振動モ−タMの場合には,特
に一端部において界磁マグネット3の磁束がモ−タハウ
ジング1の一端部に集中して発生する特徴があるが,上
記のように上記円筒部2bの一端開口部に上記磁性体系
でできたメタル軸承4−1を圧入することで,その磁束
漏れという欠点を解消できる。
【0030】界磁マグネット3はシャフト7を通すこと
ができるようにシャフト通し孔3aを有する円筒形をな
しているが,メタル軸承4−1,4−2に形成したシャ
フト通し孔4aの内径よりも大きな内径のものに形成し
て,シャフト7と界磁マグネット3とが接触しないよう
にしている。
ができるようにシャフト通し孔3aを有する円筒形をな
しているが,メタル軸承4−1,4−2に形成したシャ
フト通し孔4aの内径よりも大きな内径のものに形成し
て,シャフト7と界磁マグネット3とが接触しないよう
にしている。
【0031】上記メタル軸承ホルダ(2)の円筒部2b
の両端内周部に装着したメタル軸承4−1,4−2はシ
ャフト7を回動自在に支持するために,シャフト7の外
径と略々一致する内径のシャフト通し孔4aに形成す
る。
の両端内周部に装着したメタル軸承4−1,4−2はシ
ャフト7を回動自在に支持するために,シャフト7の外
径と略々一致する内径のシャフト通し孔4aに形成す
る。
【0032】上記メタル軸承4−1,4−2のシャフト
通し孔4a及び界磁マグネット3のシャフト通し孔3a
を通してメタル軸承ホルダ2の他端に突出させたシャフ
ト7の他端部に2枚のライナ−13−2を介して整流子
6を設けた整流子ハブ17を固定し,該整流子ハブ17
の外周に円筒形コアレス電機子5の他端部内周を固定し
て形成して円筒形コアレスロ−タ14を形成し,該円筒
形コアレスロ−タ14の円筒形コアレス電機子5を上記
径方向空隙19内に回動自在に支持する。
通し孔4a及び界磁マグネット3のシャフト通し孔3a
を通してメタル軸承ホルダ2の他端に突出させたシャフ
ト7の他端部に2枚のライナ−13−2を介して整流子
6を設けた整流子ハブ17を固定し,該整流子ハブ17
の外周に円筒形コアレス電機子5の他端部内周を固定し
て形成して円筒形コアレスロ−タ14を形成し,該円筒
形コアレスロ−タ14の円筒形コアレス電機子5を上記
径方向空隙19内に回動自在に支持する。
【0033】上記メタル軸承14−1,14−2及び界
磁マグネット3を有するメタル軸承ホルダ2と取り付け
たモ−タハウジング1の他端開口部に,上記整流子6と
摺接するブラシ8−1,8−2を保持したブラシ台9を
圧入などの手段で固定することで,ステ−タ15を形成
する。
磁マグネット3を有するメタル軸承ホルダ2と取り付け
たモ−タハウジング1の他端開口部に,上記整流子6と
摺接するブラシ8−1,8−2を保持したブラシ台9を
圧入などの手段で固定することで,ステ−タ15を形成
する。
【0034】なお,該カップ形コアレス振動モ−タMは
振動発生装置として使用されるため,該円筒形モ−タハ
ウジング1の一端部より突出したシャフト7の先端部分
に2枚のライナ−13−1及びシャフト抜け止めボス1
2を介して半円形の偏心カム11を取り付ける。
振動発生装置として使用されるため,該円筒形モ−タハ
ウジング1の一端部より突出したシャフト7の先端部分
に2枚のライナ−13−1及びシャフト抜け止めボス1
2を介して半円形の偏心カム11を取り付ける。
【0035】
【その他の実施例】上記実施例では,磁性体系でできた
メタル軸承4−1によって上記円筒部2bの一端開口部
に上記界磁マグネット3の一端部側に発生する当該界磁
マグネット3の漏洩磁束を閉じているが,磁性体系でで
きたメタル軸承4−1よりも銅系のメタル軸承4−3の
方が騒音特性に優れる。そこで,この実施例では,図3
に示すように磁性体系でできたメタル軸承4−1に代え
て騒音特性に優れる銅系のメタル軸承4−3を用い,該
メタル軸承4−3と界磁マグネット3の一端面間に,上
記界磁マグネット3の一端部側に発生する当該界磁マグ
ネット3の漏洩磁束を閉じるための磁性体リング16を
介在させている。あるいは,図4に示すように,メタル
軸承4−3を円筒部2bの一端部に圧入した後に,磁性
体リング16を円筒部2bの一端部に装着させても良
い。
メタル軸承4−1によって上記円筒部2bの一端開口部
に上記界磁マグネット3の一端部側に発生する当該界磁
マグネット3の漏洩磁束を閉じているが,磁性体系でで
きたメタル軸承4−1よりも銅系のメタル軸承4−3の
方が騒音特性に優れる。そこで,この実施例では,図3
に示すように磁性体系でできたメタル軸承4−1に代え
て騒音特性に優れる銅系のメタル軸承4−3を用い,該
メタル軸承4−3と界磁マグネット3の一端面間に,上
記界磁マグネット3の一端部側に発生する当該界磁マグ
ネット3の漏洩磁束を閉じるための磁性体リング16を
介在させている。あるいは,図4に示すように,メタル
軸承4−3を円筒部2bの一端部に圧入した後に,磁性
体リング16を円筒部2bの一端部に装着させても良
い。
【0036】
【発明の効果】本発明のカップ形コアレスモ−タでは,
メタル軸承ホルダの内部孔内に円筒形界磁マグネットを
配置することで,その製造上,寸法公差の少ない円筒形
界磁マグネットの外周部分を利用することができ,また
接着剤等を使用しないため,円筒形界磁マグネットの偏
心あるいは,接着剤の漏れによるステ−タと円筒形コア
レスロ−タの接触等の不良がなく,当該カップ形コアレ
スモ−タの製造コストを下げることができる。
メタル軸承ホルダの内部孔内に円筒形界磁マグネットを
配置することで,その製造上,寸法公差の少ない円筒形
界磁マグネットの外周部分を利用することができ,また
接着剤等を使用しないため,円筒形界磁マグネットの偏
心あるいは,接着剤の漏れによるステ−タと円筒形コア
レスロ−タの接触等の不良がなく,当該カップ形コアレ
スモ−タの製造コストを下げることができる。
【0037】また,本発明のカップ形コアレスモ−タで
は構造的に,円筒形界磁マグネットの径方向肉厚を,従
来のカップ形コアレスモ−タの円筒形界磁マグネットの
径方向の肉厚よりも厚くできるため,結果的に円筒形界
磁マグネットの磁束密度を高くでき,カップ形コアレス
モ−タの性能特性を改善することができる。
は構造的に,円筒形界磁マグネットの径方向肉厚を,従
来のカップ形コアレスモ−タの円筒形界磁マグネットの
径方向の肉厚よりも厚くできるため,結果的に円筒形界
磁マグネットの磁束密度を高くでき,カップ形コアレス
モ−タの性能特性を改善することができる。
【0038】さらに,本発明のカップ形コアレスモ−タ
では,メタル軸承ホルダの内部孔の内径が,従来のメタ
ル軸承ホルダの内部孔の内径よりも大きく形成している
ため,使用するメタル軸承の径方向の肉厚を厚くでき,
メタル軸承ホルダの内部孔内にメタル軸承を圧入する際
のメタル軸承の内径の収縮を小さく抑えることができ
る。そのため圧入後のメタル軸承の内径をリ−マ等でサ
イジング加工する際には,リ−マは抵回転で回転でき,
メタル軸承のオイルを蒸発させることなく,また内周の
オイル流出孔をふさぐこともない。
では,メタル軸承ホルダの内部孔の内径が,従来のメタ
ル軸承ホルダの内部孔の内径よりも大きく形成している
ため,使用するメタル軸承の径方向の肉厚を厚くでき,
メタル軸承ホルダの内部孔内にメタル軸承を圧入する際
のメタル軸承の内径の収縮を小さく抑えることができ
る。そのため圧入後のメタル軸承の内径をリ−マ等でサ
イジング加工する際には,リ−マは抵回転で回転でき,
メタル軸承のオイルを蒸発させることなく,また内周の
オイル流出孔をふさぐこともない。
【0039】以上のように,本発明のカップ形コアレス
モ−タでは,製造工程におけるステ−タ部分の製造に際
し,ステ−タと円筒形コアレスロ−タの接触によるカッ
プ形コアレスモ−タの動作不良,異音等の不良を無くす
ことができ,さらにカップ形コアレスモ−タの製造工程
を短縮し,そのコストを下げることができる。
モ−タでは,製造工程におけるステ−タ部分の製造に際
し,ステ−タと円筒形コアレスロ−タの接触によるカッ
プ形コアレスモ−タの動作不良,異音等の不良を無くす
ことができ,さらにカップ形コアレスモ−タの製造工程
を短縮し,そのコストを下げることができる。
図1 本発明の第1実施例のカップ形コアレスモ−タを
用いたカップ形コアレス振動モ−タの縦断面図である。 図2 同カップ形コアレス振動モ−タを示す分解斜視図
である。 図3 本発明の第2実施例を示す部分分解斜視図であ
る。 図4 本発明の第3実施例を示す部分分解斜視図であ
る。 図5 従来のカップ形コアレスモ−タを用いたカップ形
コアレス振動モ−タの縦断面図である。 図6 同カップ形コアレス振動モ−タの分解斜視図であ
る。
用いたカップ形コアレス振動モ−タの縦断面図である。 図2 同カップ形コアレス振動モ−タを示す分解斜視図
である。 図3 本発明の第2実施例を示す部分分解斜視図であ
る。 図4 本発明の第3実施例を示す部分分解斜視図であ
る。 図5 従来のカップ形コアレスモ−タを用いたカップ形
コアレス振動モ−タの縦断面図である。 図6 同カップ形コアレス振動モ−タの分解斜視図であ
る。
M,M’ カップ形コアレス振動モ−タ
1 円筒形モ−タハウジング
2,2’ メタル軸承ホルダ
2a 鍔部
2’a 円板状キャップ部
2b 円筒部
2’b ステ−タヨ−ク部
2’c 位置決め突起
3,3’ 円筒形界磁マグネット
3a シャフト通し孔
4−1 磁性体系メタル軸承
4−2,4−3,4’−1,4’−2 非磁性体系メタ
ル軸承 4a シャフト通し孔 5 円筒形コアレス電機子 6 整流子 7 シャフト 8−1,8−2 ブラシ 9 ブラシ台 10−1,10−2 リ−ド線 11 偏心カム 12 シャフト抜け止めボス 13−1,13−2 ライナ− 14 円筒形コアレスロ−タ 15,15’ ステ−タ 16 磁性体リング 17 整流子ハブ 19,19’ 径方向空隙
ル軸承 4a シャフト通し孔 5 円筒形コアレス電機子 6 整流子 7 シャフト 8−1,8−2 ブラシ 9 ブラシ台 10−1,10−2 リ−ド線 11 偏心カム 12 シャフト抜け止めボス 13−1,13−2 ライナ− 14 円筒形コアレスロ−タ 15,15’ ステ−タ 16 磁性体リング 17 整流子ハブ 19,19’ 径方向空隙
Claims (4)
- 【請求項1】 下記構成要素乃至からなることを特
徴とするカップ形コアレスモ−タ。 円筒形モ−タハウジング(1)等の固定側に該円筒
形モ−タハウジング(1)と同心状に円筒形界磁マグネ
ット(3)の外径と略々一致する内径を持った円筒形の
非磁性金属からなるメタル軸承ホルダ(2)を固定し,
該メタル軸承ホルダ(2)の外周と円筒形モ−タハウジ
ング(1)の内周間に円筒形コアレス電機子(5)を介
在させるための径方向空隙(19)を形成しているこ
と。 上記メタル軸承ホルダ(2)の内周と略々一致する
外径を持ち,且つメタル軸承ホルダ(2)の軸方向の長
さよりも短く形成した周方向に沿ってN極,S極の磁極
を備えた円筒形界磁マグネット(3)を上記メタル軸承
ホルダ(2)の内周に挿入していること。 シャフト(7)の外径と略々一致する内径のシャフ
ト通し孔(4a)を有するメタル軸承(4−1,4−
2)を上記メタル軸承ホルダ(2)の両端内周部に装着
することで,上記界磁界磁マグネット(3)の両端部に
当該メタル軸承(4−1,4−2)を設けていること。 上記メタル軸承(4−1,4−2)のシャフト通し
孔(4a)及び界磁マグネット(3)のシャフト通し孔
(3a)を通してメタル軸承ホルダ(2)の他端に突出
させたシャフト(7)の他端部に整流子(6)を設けた
整流子ハブ(17)を固定し,該整流子ハブ(17)に
固定した円筒形コアレス電機子(5)を上記径方向空隙
(19)内に回動自在に支持していること。 上記整流子(6)と摺接するブラシ(8−1,8−
2)を保持したブラシ台(9)を上記円筒形モ−タハウ
ジング(1)の他端開口部に装着していること。 - 【請求項2】 上記メタル軸承(4−1,4−2)のう
ちの少なくとも一端部側のメタル軸承(4−1)を磁性
体系のメタル軸承とし,上記界磁マグネット(3)の一
端部側に発生する当該界磁マグネット(3)の漏洩磁束
を閉じていることを特徴とする請求項1に記載のカップ
形コアレスモ−タ。 - 【請求項3】 上記メタル軸承(4−1,4−2)は,
銅系等の非磁性体系メタル軸承とし,上記メタル軸承
(4−1,4−2)のうちの少なくとも一端部側のメタ
ル軸承(4−1)側に上記界磁マグネット(3)の一端
部側に発生する当該界磁マグネット(3)の漏洩磁束を
閉じる為の磁性体を介在させたことを特徴とする請求項
1に記載のカップ形コアレスモ−タ。 - 【請求項4】 上記メタル軸承ホルダ(2)は,その一
端部に半径外側方向に延びた円板状キャップ部(2a)
を一体形成し,該円板状キャップ部(2a)の外周部を
上記メタル軸承ホルダ(2)の一端部に固定したことを
特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のカッ
プ形コアレスモ−タ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11050194A JP3434016B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | カップ形コアレスモ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11050194A JP3434016B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | カップ形コアレスモ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298591A JPH07298591A (ja) | 1995-11-10 |
JP3434016B2 true JP3434016B2 (ja) | 2003-08-04 |
Family
ID=14537370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11050194A Expired - Fee Related JP3434016B2 (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | カップ形コアレスモ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3434016B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP11050194A patent/JP3434016B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07298591A (ja) | 1995-11-10 |
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