JP2660337B2 - 整流子モーター - Google Patents

整流子モーター

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JP2660337B2
JP2660337B2 JP62181705A JP18170587A JP2660337B2 JP 2660337 B2 JP2660337 B2 JP 2660337B2 JP 62181705 A JP62181705 A JP 62181705A JP 18170587 A JP18170587 A JP 18170587A JP 2660337 B2 JP2660337 B2 JP 2660337B2
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金正 青木
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転電機子に整流子を設けた整流子モーター
に関し、特に、小型のカセットテープレコーダーなどに
使用される偏平マイクロモーターとして実施するのに好
適な整流子モーターに関する。 〔従来の技術〕 モーターには整流子にブラシを接触させ直流で駆動す
る整流子モーターとブラシを使用しないブラシレスモー
タとに分けることができる。 ブラシレスモーターも電子機器の駆動源として広く使
用されており、軽薄短小の要請から例えば実公昭44−98
41号公報に開示されるような偏平構造のものが製作され
ている。しかし、このブラシレスモーターは、一般に、
整流子モーターに比べ構造が複雑である。 また、同じブラシレスモーターであっても、外筒ケー
スの方が回転するいわゆるアウターローター型と称する
ものも製作されている。 本発明は、このブラシレスモーターとは異なり、回転
する整流子にブラシを接触させる型式の整流子モーター
の改良に係わるものである。 この整流子モーターの典型的な従来構造は例えば特開
昭58−108950号に記載されているが、この整流子モータ
ーにあっても前述と同様薄型化の要請が強く、偏平型の
ものが提案されている。 第4図は、偏平型整流子モーターの従来構造を例示す
る。 第4図において、1は外筒ケース、2は軸受メタル、
3は界磁磁石、4はモーター端蓋、5は軸、6は整流
子、7は火花消去素子、8は鉄心、9は巻線、10は先端
軸受、11はブラシ保持部、12はブラシ、13はモーターを
取付けるためのシャーシ、をそれぞれ示す。 〔発明が解決しようとする問題点〕 このような従来の整流子モーターでは、外筒ケース1
と反対側の端面にモーター端蓋4を組付け、該モーター
端蓋4の内面にブラシ保持部11を取付ける構造であるた
め、モーターをシャーシ13に取付けた時のモーターの高
さH1は第4図に示すごとくモーター端蓋4の厚さを含む
値になり、その分高さが増えるという問題があった。 また、モーター出力軸5にプーリーやギヤーを固着す
るとき接着ではなく圧入によって固定したいというニー
ズが多く、そのような場合、第4図の構造では軸5の下
端が受け部材(先端軸受)10で支持されているため、該
受け部材の材質によっては圧痕を生じてその後のモータ
ー運転性能を損なうことがあった。 なお、第4図は外筒ケース内周に界磁磁石3を組付け
るとともに、鉄心8および巻線9で電機子を構成する有
溝鉄心型の整流子モーターを示したが、この種の整流子
モータは、鉄心8および巻線9を円板コイルとしてコア
レス化するとともに、界磁磁石3を円板化して端蓋4に
取付け、前記円板コイルにアキシアル方向に対向させた
構造、すなわち偏平型コアレスモーターの構造にするこ
ともできる。 このような偏平型コアレスモーターの構造では前記端
蓋4は必要不可欠の部品となる。 本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであ
り、本発明の目的は、電機子に整流子を設けた偏平型の
整流子モーターの偏平化をさらに進めて薄型化を図ると
ともに、モーター軸にプーリーやギヤ等を圧入する際の
軸受損傷の問題点を解消することである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記目的を達成するため、偏平状の有底外
筒ケースの内周に界磁磁石を設けるとともに、該外筒ケ
ースの底部中央にモーター軸を軸支する軸受を取付け、
前記偏平状の外筒ケース内に収納された電機子を前記モ
ーター軸に取付けて構成される偏平型整流子モーターに
おいて、前記外筒ケースの底部内面とカップ開口が対向
するようにカップ形ヨークを前記モーター軸に取付け、
該カップ形ヨークの開口外周に鉄心及び巻線を取付けて
電機子を構成するとともに、前記カップ形ヨークに前記
外筒ケースの前記軸受に沿うように整流子を取付け、前
記軸受の周囲の前記底部内面にブラシ保持部材を取付
け、該ブラシ保持部材によって前記整流子に接触するブ
ラシが保持されていることを特徴とする。 〔実施例〕 以下、第1図〜第3図を参照して本発明を具体的に説
明する。 第1図は本発明の第1実施例に係る整流子モーターの
中央縦断面図である。 第1図において、外筒ケース21の底部中心にはモータ
ー軸25を軸支するための軸受メタル22が圧入等で固定さ
れており、該外筒ケース21の内周面には界磁磁石23が固
定されている。 モーター軸25にはカップ形ヨーク24が圧入等で固定さ
れ、該ヨーク24の外周には有溝鉄心28および巻線29が取
付けられている。 また、前記カップ形ヨーク24には前記軸受メタル22の
まわりに延びる部分に整流子26も取付けられている。 前記カップ形ヨーク24、有溝鉄心28および巻線29によ
って回転電機子が構成され、この回転電機子はモーター
軸25によって回転自在に軸支されている。 前記整流子26は上記電機子に組付けられている。 なお、整流子26には容量等から成る火花消去素子27が
接合されている。 ケース21の底部内面の前記軸受メタル22の周囲にはブ
ラシ保持部材31が取付けられており、該ブラシ保持部材
31によって、前記整流子26の導体周面に摺接(圧接接
触)するブラシ32が保持されている。 こうして、従来ブラシ保持用に設けていた端蓋が除去
されている。 第1図に示す実施例構造によれば、軸受22の周囲ケー
ス1底部内面にブラシ保持部材31を取付けることにより
従来構造(第4図)におけるモーター端蓋4を削除した
ので、シャーシ33にモーターを取付けた時のモーター高
さH2を、第4図の従来のモーター高さH1に比べ、端蓋4
(第4図)の厚さだけ小さくすることができ、その分モ
ーターの偏平化をさらに進めて薄型にすることができ
た。 これと同時に、第1図から明らかなごとく、モーター
軸25の下端を他の物体(支持金具等)で支持することが
できるので、該モーター軸25に対するプーリーやギヤな
どの圧入固定やかしめなどの作業を容易かつ確実に行い
うるようになった。 なお、第1図に示すごとく、カップ形ヨーク24はモー
ター高さH2より若干出っ張る場合が多いが、その出っ張
り量はシャーシ33の厚さの中に入ってしまう程度である
ので、モーター高さH2を増加させることにはならない。 第2図は本発明の第2実施例に係る整流子モーターの
中央縦断面図である。 本実施例では、整流子26はその中心部ではなく外周周
辺部でカップ形ヨーク24によって支持されており、軸受
メタル22の表面は下方のカップ形ヨーク24の内側空間24
A内へ連通している。 本実施例な構造は、この点で第1図の実施例と相違し
ているが、その他の部分は実質上同じ構造をしており、
対応する部分をそれぞれ同一番号で表示しその詳細説明
は省略する。 この第2図の実施例によれば、第1図の場合と同じ作
用効果が得られる他、前述のように整流子26をその外周
周辺部でカップ形ヨーク24に固定し、軸受メタル22の表
面を下方のカップ形ヨーク24内側の空間24Aへ連通させ
たので、軸受メタル22として含油軸受材を使用する場合
でも、該軸受メタル22から飛散されるオイルを下方へ排
出することができ、導通不良の原因となる整流子26とブ
ラシ32との間の摺接面へのオイル浸透を防止しうるとい
う効果が得られた。 第3図は本発明の第3実施例に係る整流子モーターの
中央縦断面図である。 本実施例では、外周周辺部でカップ形ヨーク24に固定
された整流子26として薄肉の平坦円板状の導体が使用さ
れ、かつ、ブラシ32はブラシ保持部材31とともに外筒ケ
ース21の底部内面に取付けられている。 第3図の第3実施例はこの点で第2図の第2実施例と
相違しているが、その他の点では実質上同じ構造をして
おり、したがって、対応する部分をそれぞれ同一番号で
示しその詳細説明は省略する。 第3図の実施例によれば、前述の第2図の第2実施例
の場合と同じ作用効果が得られる他、整流子26として平
面(平板)状の導体を使用するのでモーターの内部構造
の高さをさらに減少させることができ、もって、モータ
ー高さH2を変えることなくカップ形ヨーク24の出っ張り
をなくすことができ、モータの偏平化をさらに推進する
ことができた。 〔発明の効果〕 以上の説明から明らかなごとく、本発明によれば、偏
平状の有底外筒ケースの内周に界磁磁石を設けるととも
に、該外筒ケースな底部中央にモーター軸を軸支する軸
受を取付け、前記偏平状の外筒ケース内に収納された電
機子を前記モーター軸に取付けて構成される偏平型整流
子モーターにおいて、前記外筒ケースの底部内面とカッ
プ開口が対向するようにカップ形ヨークを前記モーター
軸に取付け、該カップ形ヨークの開口外周に鉄心及び巻
線を取付けて電機子を構成するとともに、前記カップ形
ヨークに前記外筒ケースの前記軸受に沿うように整流子
を取付け、前記軸受の周囲の前記底部内面にブラシ保持
部材を取付け、該ブラシ保持部材によって前記整流子に
接触するブラシが保持されている構成としたので、ブラ
シを保持するための端蓋を特に必要としない偏平化に有
利な構成にすることができ、電機子に整流子を設けた偏
平型の整流子モーターの偏平化をさらに進めて薄型化を
図ることができ、さらに、モーター軸にプーリーやギヤ
等を圧入する際の軸受損傷の問題点を解消することがで
きる整流子モーターが提供される。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の第1実施例に係る整流子モーターの中
央縦断面図、第2図は本発明の第2実施例に係る整流子
モーターの中央縦断面図、第3図は本発明の第3実施例
に係る整流子モーターの中央縦断面図、第4図は従来の
整流子モーターの中央縦断面図である。 21……外筒ケース、22……軸受(軸受メタル)、23……
界磁磁石、25……モーター軸、26……整流子、31……ブ
ラシ保持部材、32……ブラシ。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.偏平状の有底外筒ケースの内周に界磁磁石を設ける
    とともに、該外筒ケースの底部中央にモーター軸を軸支
    する軸受を取付け、前記偏平状の外筒ケース内に収納さ
    れた電機子を前記モーター軸に取付けて構成される偏平
    型整流子モーターにおいて、 前記外筒ケースの底部内面とカップ開口が対向するよう
    にカップ形ヨークを前記モーター軸に取付け、該カップ
    形ヨークの開口外周に鉄心及び巻線を取付けて電機子を
    構成するとともに、前記カップ形ヨークに前記外筒ケー
    スの前記軸受に沿うように整流子を取付け、前記軸受の
    周囲の前記底部内面にブラシ保持部材を取付け、該ブラ
    シ保持部材によって前記整流子に接触するブラシが保持
    されていることを特徴とする整流子モーター。
JP62181705A 1987-07-21 1987-07-21 整流子モーター Expired - Lifetime JP2660337B2 (ja)

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