JPH05328548A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JPH05328548A
JPH05328548A JP4122400A JP12240092A JPH05328548A JP H05328548 A JPH05328548 A JP H05328548A JP 4122400 A JP4122400 A JP 4122400A JP 12240092 A JP12240092 A JP 12240092A JP H05328548 A JPH05328548 A JP H05328548A
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JP
Japan
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gas
circuit breaker
bus
gas circuit
filled
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JP4122400A
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English (en)
Inventor
Naoaki Shimogawara
直明 下川原
Hiroaki Toda
弘明 戸田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主母線の一部を停止後、接地をとることなく
再度活線に接続する回路操作において、遮断器投入サー
ジを低減可能とすることにより、高い絶縁性能を確保
し、且つ、装置全体の小型化に貢献し得るような、優れ
たガス絶縁開閉装置を提供する。 【構成】 線路回線1L,2L及び変圧器回線1B,2
Bにライン用ガス遮断器A及びバンク用ガス遮断器Bを
それぞれ配置する。2本の主母線BUS1,BUS2に
母線区分用ガス遮断器Cを配置し、2本の主母線BUS
1,BUS2間に母線連絡用ガス遮断器Dを配置する。
主母線の電圧測定装置として巻線形計器用変圧器以外の
測定器、例えばコンデンサ形計器用変圧器PD1〜PD
4を配置する。母線区分用ガス遮断器C及び母線連絡用
ガス遮断器Dとして、投入抵抗付ガス遮断器を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス絶縁開閉装置に係
り、特に、主母線部における遮断器投入サージを低減す
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガス絶縁開閉装置の一例を、図4
に示す。このガス絶縁開閉装置は、4ブスタイ二重母線
方式の例であり、線路回線1L,2L、変圧器回線1
B,2B,及び2本の主母線BUS1,BUS2で構成
されている。このうち、線路回線1L,2L中には、そ
れぞれ、ライン用ガス遮断器Aが配置され、変圧器回線
1B,2B中には、それぞれ、バンク用ガス遮断器Bが
配置されている。一方、主母線BUS1,BUS2中に
は、それぞれ、母線区分用ガス遮断器C1,C2が配置
されており、この母線区分用ガス遮断器C1,C2によ
って、主母線BUS1,BUS2は、主母線BUS1a
と主母線BUS1b、及び、主母線BUS2aと主母線
BUS2bにそれぞれ切り離し可能に構成されている。
さらに、2本の主母線BUS1,BUS2間には、母線
連絡用ガス遮断器Dが配置されている。また、母線区分
用ガス遮断器C1,C2によって区分された主母線BU
S1a,BUS1b,BUS2a,BUS2bには、主
母線の電圧を測定するための電圧測定装置として、巻線
形計器用変圧器PT1〜PT4がそれぞれ接続されてい
る。
【0003】以上のような構成を有するガス絶縁開閉装
置において、各種のガス遮断器は、その適用部位に応じ
て要求性能が異なっており、例えば、ライン用ガス遮断
器Aには、投入時の過大なサージが送電線に侵入伝播す
ることを抑制することが要求される。そのため、ライン
用ガス遮断器Aは、一般的に、投入抵抗を有している。
このような投入抵抗付ガス遮断器の動作原理を、図5を
参照して説明する。この図に示すように、ガス遮断器
は、主接点S1 と、抵抗体Rを備えた抵抗接点S2 との
組み合わせとして表現することができ、投入時には、抵
抗接点S2 が最初に投入される。この時、抵抗体Rによ
り投入サージが十分に低減され、その後、主接点S1
投入される。なお、ガス絶縁開閉装置に使用されるガス
遮断器のうち、このようなサージの抑制という責務が要
求されるガス遮断器は、ライン用ガス遮断器Aのみであ
るため、従来、他のガス遮断器、すなわち、バンク用ガ
ス遮断器B、母線区分用ガス遮断器C1,C2、及び母
線連絡用ガス遮断器Dにおいては、投入抵抗を持たない
ガス遮断器が使用されている。
【0004】一方、主母線の電圧を測定するための電圧
測定装置として、巻線形計器用変圧器(PT)の他に、
コンデンサ形計器用変圧器(PD)が存在している。こ
のようなコンデンサ形計器用変圧器を主母線の電圧測定
装置として使用したガス絶縁開閉装置の一例を図1に示
す。この図に示すように、母線区分用ガス遮断器C1,
C2によって区分された主母線BUS1a,BUS1
b,BUS2a,BUS2bには、主母線の電圧を測定
するための電圧測定装置として、コンデンサ形計器用変
圧器PD1〜PD4がそれぞれ接続されている。なお、
その他の部分の構成は、前述した図4のガス絶縁開閉装
置と全く同様である。
【0005】また、図1のガス絶縁開閉装置に使用され
るコンデンサ形計器用変圧器の具体的な構造を図2に示
す。すなわち、金属製のタンク1内には、SF6 ガスな
どの絶縁性ガス2が封入されると共に、導体3が収納さ
れている。そして、タンク1と導体3との間には、中間
電極4が設けられ、この中間電極4の電位が、絶縁端子
5により、気密に且つタンク1と電気的に絶縁されてタ
ンク1外部に導出され、コンデンサ(C2 )6が接続さ
れている。この場合、導体3と中間電極4間の静電容量
をC1 とすると、導体3の電圧はC1 とC2 で分圧さ
れ、コンデンサ(C2 )6の接続点Pには分圧された電
圧が発生する。そして、この電圧が、増幅器7によって
増幅され、測定されるように構成されている。
【0006】以上のような構成を有するコンデンサ形計
器用変圧器(PD)は、前述した巻線形計器用変圧器
(PT)に比べて、測定精度が若干劣るものの、主母線
電圧の測定に要求される精度を十分満足する高精度を有
している上、構造が極めて単純であり、且つコンパクト
に構成することができるため、ガス絶縁開閉装置に数多
く適用されるようになっている。また、ガス絶縁開閉装
置の定格電圧が300kV、550kVとなると、巻線
形計器用変圧器は極めて大型化し、ガス絶縁開閉装置の
母線間寸法、回線間寸法を大きく取らざるを得ないこと
になり、さらに、550kVを越えて、超高電圧(UH
V)の領域となると、極めて巨大な大きさになることが
試算されるため、配置的にも経済的にもガス絶縁開閉装
置には適さない形態となる。従って、このような高い定
格電圧のガス絶縁開閉装置には、コンデンサ形計器用変
圧器の適用が不可欠である。
【0007】そして、以上のように高い定格電圧への適
用が期待される、コンデンサ形計器用変圧器(PD)を
有する図1のガス絶縁開閉装置においても、前述した巻
線形計器用変圧器(PT)を有する図4のガス絶縁開閉
装置と同様に、ライン用ガス遮断器Aには、投入抵抗付
ガス遮断器が使用され、他のガス遮断器、すなわち、バ
ンク用ガス遮断器B、母線区分用ガス遮断器C1,C
2、及び母線連絡用ガス遮断器Dにおいては、投入抵抗
を持たないガス遮断器が使用されている。
【0008】一方、UHV送電などの極めて高い定格電
圧に適用されるガス絶縁開閉装置においては、各部のガ
ス遮断器A〜Dに遮断抵抗を設けることが必要となる。
従って、このようなUHV送電のガス絶縁開閉装置にお
いては、ライン用ガス遮断器Aに投入抵抗及び遮断抵抗
を設け、他のガス遮断器、すなわち、バンク用ガス遮断
器B、母線区分用ガス遮断器C1,C2、及び母線連絡
用ガス遮断器Dに、遮断抵抗のみを設けることになる。
また、この場合の遮断抵抗の抵抗値は、500Ω以上と
することが想定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1の
ガス絶縁開閉装置において、各部のガス遮断器A〜Dと
して、以上のようなガス遮断器を使用した場合、次のよ
うな問題を生じてしまう。
【0010】すなわち、例えば、図1において、主母線
BUS1bを停止する場合には、主母線BUS1に配置
された母線区分用ガス遮断器C1を開路する。この時、
主母線BUS1a側を電源側とすると、切り離された主
母線BUS1bには、最大で電源電圧のピーク値に相当
する直流電圧が残留することになる。このような残留直
流電圧に対し、図4に示すように、主母線の電圧測定装
置が巻線形計器用変圧器PT1〜PT4である場合に
は、直流残留電圧は、この計器のコイル抵抗を介して数
10msec後には速やかに大地に放電され、ほぼ零電
圧になるが、図1に示すように、主母線の電圧測定装置
がコンデンサ形計器用変圧器PD1〜PD4である場合
には、直流電圧の放電回路が構成されていないため、主
母線BUS1bの残留電圧はそのまま保持されてしまう
ことになる。この残留電圧を保持する充電部は、ガス絶
縁開閉装置の構造上、非常に絶縁抵抗の高いエポキシ樹
脂製などの絶縁スペーサで支持されているため、これら
の部材によって残留電圧を自然放電させるとしても、数
10日以上の日数を要し、実質的に放電されない状態に
近くなる。
【0011】また、ガス絶縁開閉装置の運用形態とし
て、主母線BUS1bを活線部分から切り離した後、母
線接地をとる場合は、直流電圧は大地に放電されるが、
母線接地をとらずに、他の開閉器操作後、主母線BUS
1bを母線区分用ガス遮断器C1を投入して活かす場合
も想定される。このような場合に、交流運転電圧(対地
電圧)を[EkV]とすると、主母線BUS1bに[−
1/2 EkV]の直流電圧が残留し、活きている主母線
BUS1a側が交流運転電圧[EkV]のプラス側ピー
ク値[+21/2 EkVpeak]で投入する動作タイミング
の場合、主母線BUS1には最大の投入サージが伝播
し、その値が2pu(1pu=21/2 E)以上になる可
能性もある。
【0012】ところで、ガス絶縁開閉装置は、基本的に
は、図6に示すように、金属製の円筒状のタンク1内
に、SF6 ガスなどの絶縁性ガス2が封入されると共
に、タンク1内の中心位置に、アルミニウムや銅などの
導電性のよい材料からなる円筒状の導体3が配置されて
構成されている。この場合、タンク1と導体3との絶縁
は、絶縁性ガス2及び図示されていない絶縁スペーサに
よって行われている。そして、タンク1と導体3との間
の絶縁性能を確保するために、製造時には、タンク1内
の金属異物などが皆無になるように細心の配慮がなされ
るが、万一、数mm長さの金属異物が混入した場合に
は、絶縁性能が低下する可能性がある。この点につい
て、以下に説明する。
【0013】まず、ガス絶縁開閉装置内に金属異物が混
入した場合、ガス絶縁開閉装置の絶縁性能を著しく低下
させる可能性があることから、従来、製造者及び学者に
より、各種の研究・調査がなされている。その結果、現
在明らかになっている現象について、図6を参照して簡
単に説明する。この場合、図6は、充電部の導体3に交
流電圧が印加されている場合の金属異物8の挙動を示し
ている。この図に示すように、金属異物8は、交流電圧
により浮上するが、印加電圧の極性が変化するため、金
属異物8は途中から落下方向に動きを変える。そして、
この繰り返しが行われる。
【0014】これに対し、充電部の導体に直流電圧が印
加されている場合の金属異物の挙動は、図7に示すよう
に全く異なる。すなわち、図7に示すように、充電部の
導体3に直流電圧が印加されている場合には、金属異物
8は起立すると直ちに導体3間で浮上し、その後も導体
3の表面にトラップされ、導体3から吊り下げられてい
るような状態で保持される。これは、導体3の印加電圧
が直流であり、極性変化がないことと、印加電圧が負極
性の場合の時の耐電メカニズム現象の特徴による。
【0015】従って、前述のように、主母線BUS1b
に負極性直流電圧が残留し、且つ、万一、タンク1内に
金属異物が混入している場合には、図7に示すように金
属異物8が導体3にトラップされ、あたかも導体3の表
面に針状突起があるかのように、絶縁性能を低下させる
ことになる。そして、この状態で母線区分用ガス遮断器
C1を投入した場合に、過大な投入サージが侵入してく
ると、金属異物8のトラップ部分で絶縁破壊を生じ、地
絡する可能性がある。この場合には、ガス絶縁開閉装置
の運転停止、さらには変電所全体の停電にもなりかねな
い。また、このような不具合が発生した場合には、地絡
電流による損傷も大きく、復旧に多大の時間を要するこ
とになる。また、以上のような金属異物のトラップ現象
を有効に防止するためには、タンク径を通常の2倍乃至
3倍の大きさにすることが必要である。しかしながら、
この場合、ガス絶縁開閉装置全体が極めて大型化してし
まい、経済的条件も大きく悪化してしまう。なお、以上
のような問題は、母線連絡用ガス遮断器Dの再投入時に
おいても同様に存在していた。
【0016】本発明は、以上のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、主
母線の一部を停止後、接地をとることなく再度活線に接
続する回路操作において、遮断器投入サージを低減可能
とすることにより、高い絶縁性能を確保し、且つ、装置
全体の小型化に貢献し得るような、優れたガス絶縁開閉
装置を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるガス絶縁開
閉装置は、線路回線、変圧器回線、及び2本の主母線を
備え、線路回線及び変圧器回線にライン用ガス遮断器及
びバンク用ガス遮断器をそれぞれ配置し、各主母線に母
線区分用ガス遮断器を配置し、2本の主母線間に母線連
絡用ガス遮断器を配置し、さらに、主母線の電圧測定装
置として巻線形計器用変圧器以外の測定器を配置したガ
ス絶縁開閉装置において、前記母線区分用ガス遮断器及
び母線連絡用ガス遮断器として、投入抵抗付ガス遮断器
を使用したことを特徴としている。
【0018】この場合、主母線の電圧測定装置として配
置される測定器は、一般的にはコンデンサ形計器用変圧
器である。また、具体的に、母線区分用ガス遮断器及び
母線連絡用ガス遮断器に設ける投入抵抗の抵抗値は、2
00Ω以上とすることが望ましい。さらに、バンク用ガ
ス遮断器として、投入抵抗付ガス遮断器を使用すること
も可能である。一方、UHV送電などの極めて高い定格
電圧に適用する場合には、ガス遮断器に設けられた遮断
抵抗を投入抵抗として兼用することが可能である。
【0019】
【作用】以上のような構成を有する本発明においては、
母線区分用ガス遮断器及び母線連絡用ガス遮断器とし
て、投入抵抗付ガス遮断器を使用することにより、主母
線の一部を停止後、接地をとることなく再度活線に接続
する回路操作において、遮断器投入サージを有効に低減
することができる。そのため、万一、タンク内に金属異
物が混入している場合でも、絶縁破壊に至ることなく、
ガス絶縁開閉装置を安定して運用することができる。
【0020】また、母線区分用ガス遮断器及び母線連絡
用ガス遮断器に設ける投入抵抗の抵抗値を200Ω以上
とした場合には、投入サージを約1/2以下に抑制する
ことができる。さらに、バンク用ガス遮断器において
も、投入抵抗付ガス遮断器を使用することにより、投入
サージを抑制することができる。
【0021】
【実施例】以下には、本発明を、図1に示すようなガス
絶縁開閉装置に適用した一実施例の構成について説明す
る。すなわち、主母線の電圧測定装置として図2に示す
ような形計器用変圧器を使用してなる図1のガス絶縁開
閉装置において、ライン用ガス遮断器A、母線区分用ガ
ス遮断器C1,C2、及び母線連絡用ガス遮断器Dのい
ずれもが、投入抵抗付ガス遮断器とされ、この場合の投
入抵抗の抵抗値が200Ω以上とされる。なお、他の部
分の構成については、図1の構成として前述した通りで
あるため、説明を省略する。
【0022】次に、このような構成を有する本実施例の
ガス絶縁開閉装置の作用について、図3を参照して説明
する。この図3は、母線区分用ガス遮断器C1,C2に
投入抵抗付ガス遮断器を使用した場合について、横軸に
投入抵抗の抵抗値(Ω)、縦軸に投入サージの大きさを
示すサージ倍数の値(pu)をとって、その関係を示し
たグラフである。この図に示すように、投入抵抗がない
場合に2.8puのサージが発生するような場合におい
ても、本実施例のように200Ω以上の投入抵抗を使用
することにより、サージ倍数を1.5pu以下に低減す
ることができる。また、母線連絡用ガス遮断器Dに投入
抵抗付ガス遮断器を使用した場合についても、同様にサ
ージ倍数を低減することができる。従って、本実施例に
おいては、母線区分用ガス遮断器C1,C2及び母線連
絡用ガス遮断器Dに設けた投入抵抗により、投入時に発
生する投入サージを有効に低減することができる。その
ため、万一、タンク内に金属異物が混入し、この金属異
物が充電部の導体にトラップされ、針状突起のような状
態が形成されている場合においても、絶縁破壊に至るこ
とはなく、ガス絶縁開閉装置を安定して運用することが
できる。
【0023】以上のように、本実施例によれば、母線区
分用ガス遮断器C1,C2及び母線連絡用ガス遮断器D
に200Ω以上の投入抵抗を設けたことにより、特に、
主母線の一部を停止後、接地をとることなく再度活線に
接続する回路操作において、投入サージを約1/2以下
に低減することができるため、高い絶縁性能を確保する
ことができる。また、金属異物のトラップ現象を考慮し
てタンク径を大きくする必要もないため、装置全体の小
型化に貢献できる。
【0024】さらに、本発明を、UHV送電などの極め
て高い定格電圧のガス絶縁開閉装置に適用する場合に
は、ライン用ガス遮断器A、バンク用ガス遮断器B、母
線区分用ガス遮断器C1,C2、及び母線連絡用ガス遮
断器Dに500Ω以上の遮断抵抗を設け、この遮断抵抗
を投入抵抗として兼用する構成が可能である。このよう
に構成した場合のガス遮断器の動作を、図5を参照して
説明する。すなわち、ガス遮断器A〜Dは、遮断時に
は、主接点S1 が最初に開極され、抵抗体Rにより遮断
サージが十分に低減され、その後、抵抗接点S2 が開極
される。そして、投入時には、前述した通り、抵抗接点
2 が最初に投入され、抵抗体Rにより投入サージが十
分に低減され、その後、主接点S1 が投入される。
【0025】そして、以上のように、500Ω以上の遮
断抵抗を投入抵抗として兼用した場合には、500Ω以
上の投入抵抗を使用することができるため、図3に示す
ように、サージ倍数を1.3pu以下に低減することが
できる。また、抵抗体を兼用することにより、装置全体
に使用する抵抗体の量を削減できるため、結果的に装置
全体の小型化につながる利点もある。
【0026】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、例えば、図1以外の構成を有するガス絶
縁開閉装置にも同様に適用可能である。また、本発明
は、主母線の電圧測定装置としてコンデンサ形計器用変
圧器を使用してなるガス絶縁開閉装置に最適であるが、
他の電圧測定装置を使用してなるガス絶縁開閉装置への
適用も可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、母線区分用ガス遮断器及び母線連絡用ガス遮断器と
して、投入抵抗付ガス遮断器を使用することにより、主
母線の一部を停止後、接地をとることなく再度活線に接
続する回路操作において、遮断器投入サージを低減可能
とすることにより、高い絶縁性能を確保し、且つ、装置
全体の小型化に貢献し得るような、優れたガス絶縁開閉
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用対象となるガス絶縁開閉装置とし
て、コンデンサ形計器用変圧器を主母線の電圧測定装置
として使用したガス絶縁開閉装置の一例を示す単線結線
図。
【図2】図1のガス絶縁開閉装置に使用されるコンデン
サ形計器用変圧器の具体的な構造を示す図であり、
(A)は正面断面図、(B)は側面断面図。
【図3】本発明を図1のガス絶縁開閉装置に適用してな
る一実施例の作用を説明する図であり、投入抵抗とサー
ジ倍数との関係を示すグラフ。
【図4】巻線形計器用変圧器を主母線の電圧測定装置と
して使用した従来のガス絶縁開閉装置の一例を示す単線
結線図。
【図5】投入抵抗付ガス遮断器、あるいは、遮断抵抗と
兼用した投入抵抗を有するガス遮断器を示す回路図。
【図6】交流電圧が印加されている場合の金属異物の挙
動を示す説明図。
【図7】直流電圧が印加されている場合の金属異物の挙
動を示す説明図。
【符号の説明】
1L,2L…線路回線 1B,2B…変圧器回線 BUS1,BUS2…主母線 A…ライン用ガス遮断器 B…バンク用ガス遮断器 C1,C2…母線区分用ガス遮断器 D…母線連絡用ガス遮断器 PD1〜PD4…コンデンサ形計器用変圧器 PT1〜PT4…巻線形計器用変圧器 1…タンク 2…絶縁性ガス 3…導体 4…中間電極 5…絶縁端子 6…コンデンサ 7…増幅器 8…金属異物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路回線、変圧器回線、及び2本の主母
    線を備え、線路回線及び変圧器回線にライン用ガス遮断
    器及びバンク用ガス遮断器をそれぞれ配置し、各主母線
    に母線区分用ガス遮断器を配置し、2本の主母線間に母
    線連絡用ガス遮断器を配置し、さらに、主母線の電圧測
    定装置として巻線形計器用変圧器以外の測定器を配置し
    たガス絶縁開閉装置において、 前記母線区分用ガス遮断器及び母線連絡用ガス遮断器と
    して、投入抵抗付ガス遮断器を使用したことを特徴とす
    るガス絶縁開閉装置。
JP4122400A 1992-05-15 1992-05-15 ガス絶縁開閉装置 Pending JPH05328548A (ja)

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JP4122400A JPH05328548A (ja) 1992-05-15 1992-05-15 ガス絶縁開閉装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100411272C (zh) * 2004-10-15 2008-08-13 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 高压线路中引入第二路电力线进行无中断切换的方法

Cited By (1)

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CN100411272C (zh) * 2004-10-15 2008-08-13 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 高压线路中引入第二路电力线进行无中断切换的方法

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