JPH05322043A - 自動変速機のパーキング構造 - Google Patents

自動変速機のパーキング構造

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JPH05322043A
JPH05322043A JP12903292A JP12903292A JPH05322043A JP H05322043 A JPH05322043 A JP H05322043A JP 12903292 A JP12903292 A JP 12903292A JP 12903292 A JP12903292 A JP 12903292A JP H05322043 A JPH05322043 A JP H05322043A
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JP
Japan
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parking
shaft
pole
automatic transmission
gear
Prior art date
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Application number
JP12903292A
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English (en)
Inventor
Yuzo Okawa
裕三 大川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジング内の余剰スペースを有効利用し
て、パーキング時にロックするための構成部品をこの余
剰スペースにレイアウトすることにより、自動変速機の
大幅なコンパクト化を達成する。 【構成】 副軸26の近傍に、パーキングギア50の下
側に位置してパーキングポール52を配置する。パーキ
ングポール52を略水平方向に配置して、上下揺動可能
に枢支し、上側に形成した爪部52aをパーキングギア
50の下側に係脱可能とする。パーキングポール52
を、主軸18とドライブシャフト36との間の余剰スペ
ースに配置したポール作動機構56を介して上下揺動す
る。ポール作動機構56を、セレクトレバーに連動する
駆動機構58を介して駆動する。ポール作動機構58
を、レバー66,アームシャフト68およびアーム70
によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機のパーキン
グ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される自動変速機は、
動力源としてのエンジン回転を変速する変速手段とし
て、一般に遊星歯車機構とか無段変速機構が用いられ
る。この種の自動変速機では、セレクトレバーにより運
転者が直接にレンジ位置を選択することにより、そのレ
ンジ位置に応じた自動変速が行われるようになってい
る。
【0003】前記レンジ位置には前進レンジ,後進レン
ジ,ニュートラルレンジ、およびこれら以外にパーキン
グレンジが設けられ、このパーキングレンジ位置では自
動変速機の出力軸が自動的にロックされる構造となって
いる。
【0004】前記パーキング位置でロックされるパーキ
ング構造としては、例えば、無段変速機構を用いた自動
変速機に適用されたものが特開昭57−173652号
公報(F16H 9/12)に開示されている。即ち、
このパーキング構造はセカンダリプーリが取り付けられ
るセカンダリ軸にパーキングギアが設けられ、セレクト
レバーがパーキングレンジ位置にセレクトされることに
より、このセレクトレバーに連動するディテントカムに
取り付けられたパーキングロッドの拡径部がボールに乗
り上げて変位される。そして、前記パーキングロッドの
変位によりパーキングアンカーを移動し、パーキングア
ンカーのポールが前記パーキングギアに噛合されるよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自動変速機のパーキング構造にあっては、このパ
ーキング構造の構成部品が多くなり、必然的にこれら構
成部品を配置するためのスペースを確保する必要があ
る。このため、ハウジングの容量が大きくなり、延いて
は、変速機の大型化が余儀無くされてしまうという課題
があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、ハウジング内の余剰スペースを有効利用して、パー
キング時にロックするための構成部品をこの余剰スペー
スにレイアウトすることにより、大幅なコンパクト化を
達成することができる自動変速機のパーキング構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、動力源の出力回転が入力される主軸と、
この主軸の回転が変速手段を介して適宜変速して入力さ
れる副軸と、この副軸に噛合状態で連動し、この副軸の
回転を出力する出力軸とを備え、これら主軸,副軸およ
び出力軸が互いに三角形の各頂点となる関係をもって平
行配置される自動変速機において、前記副軸の近傍に配
置され、この副軸に係脱されるパーキングポールと、前
記主軸と前記出力軸との間の余剰スペースに配置され、
前記パーキングポールを作動するポール作動機構と、レ
ンジ位置を選択するセレクトレバーに連動し、このセレ
クトレバーのパーキング位置で前記ポール作動機構を駆
動する駆動機構と、を備えることにより構成する。
【0008】また、かかる構成において前記パーキング
ポールの副軸への係脱方向を上下に配置すると共に、そ
の係合方向を上方とすることが望ましい。
【0009】
【作用】以上の構成により本発明の自動変速機のパーキ
ング構造にあっては、セレクトレバーをパーキングレン
ジに選択すると、駆動機構を介してポール作動機構が駆
動されると共に、このポール作動機構によってパーキン
グポールが作動されて副軸に係合される。このように、
パーキングポールが副軸に係合されることにより、この
副軸の回転をロックすると共に、この副軸に噛合状態で
連動する出力軸をロックする。
【0010】そして、このように構成されたパーキング
構造では、前記ポール作動機構が主軸と出力軸との間の
余剰スペースに配置されることにより、このポール作動
機構を配置するためのスペースを余分に設ける必要がな
い。このため、自動変速機のハウジングがコンパクトに
なり、延いては、自動変速機の小型軽量化が達成され
る。
【0011】また、前記構成において前記パーキングポ
ールの副軸への係脱方向を上下に配置すると共に、その
係合方向を上方とすることにより、パーキング解除時に
はこのパーキングポールの自重を利用して副軸からパー
キングポールを離脱させることができる。このため、パ
ーキングポールの離脱を円滑に行うことができると共
に、このパーキングポールを離脱させるための機構を不
要とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図6は本発明にかかる自動変
速機のパーキング構造の一実施例を示し、図1は本実施
例のパーキング構造が適用される自動変速機のギアトレ
ーンを示す概略構成図、図2は図1に示す自動変速機の
変速段と摩擦要素との関係を表形式によって示す説明
図、図3は自動変速機のハウジング内部を示す側面図、
図4は自動変速機の要部を断面した平面図、図5及び図
6はパーキングポールの作動状態を順を追って示す説明
図である。
【0013】即ち、図1に示した自動変速機10は、主
変速機12と副変速機14とを備えて構成され、図中右
方に設けられる図外のエンジンの出力回転が、トルクコ
ンバータ16を介して主変速機12の主軸18に入力さ
れ、この主軸18に入力されたエンジン回転は、この主
軸18と同軸状に設けられた主変速ギア列20によって
変速される。
【0014】そして、前記主変速機12で変速されたエ
ンジン回転は、メインギア22およびこのメインギア2
2に噛合されるカウンタギア24を介して副変速機14
に入力される。副変速機14に入力された回転は、副軸
26と同軸状に設けられた副変速ギア列28によって適
宜変速され、この副変速機14で最終的に変速されたエ
ンジン回転は、出力ギア30からファイナルギア32を
介してディファレンシャルギア34に出力される。ディ
ファレンシャルギア34には出力軸としてのドライブシ
ャフト36が取り付けられ、このドライブシャフト36
を介して駆動輪38が駆動される。
【0015】前記トルクコンバータ16は、一般に知ら
れるようにポンプインペラ16a,タービンランナ16
b,ステータ16cおよびロックアップピストン16d
を備えて構成される。そして、前記ポンプインペラ16
aに入力されたエンジン回転は、トルク伝達媒体(潤滑
油)を介して前記タービンランナ16bに入力され、こ
のタービンランナ16bの回転が前記主軸18に伝達さ
れる。このとき、前記ステータ16cは、ポンプインペ
ラ16aとタービンランナ16bとの相対回転差に応じ
て伝達トルクの増大を行う。
【0016】前記主変速ギア列20は、それぞれサンギ
ア40a,42a、ピニオンギア40b,42bおよび
リングギア40c,42cの各歯車要素を備えたフロン
ト遊星歯車機構40とリア遊星歯車機構42とで構成さ
れる。
【0017】サンギア40aと主軸18とはクラッチK
1 を介して選択的に締結可能となり、サンギア42aと
主軸18とはクラッチK2 を介して選択的に締結可能と
なっている。また、前記サンギア40aは、直列配置さ
れたワンウエイクラッチOWC1とブレーキB3 とを介して
ハウジング44に選択的に固定可能となっていると共
に、このサンギア40aは、前記ワンウエイクラッチOW
C1と直列配置されるブレーキB1 を介してハウジング4
4に選択的に固定可能となっている。更に、ピニオンギ
ア40bのキャリア40dとリングギア42cとは互い
に連結され、この連結部分は並列配置されたワンウエイ
クラッチOWC2とブレーキB2 とを介してハウジング44
に選択的に固定可能となっている。
【0018】また、リングギア40cとピニオンギア4
2bのキャリア42cとは互いに連結されると共に、こ
のキャリア42cは前記メインギア22に連結され、ピ
ニオンギア42bの公転が主変速機12の出力回転とし
て取り出される。
【0019】一方、前記副変速ギア列28は、サンギア
46a、ピニオンギア46bおよびリングギア46cを
備えた副遊星歯車機構46で構成される。サンギア46
aは副軸26に一体的に結合されており、この副軸26
は並列配置されるワンウエイクラッチOWC0とブレーキB
0 を介してハウジング44に選択的に固定可能となって
いる。
【0020】リングギア46cは前記カウンタギア24
に連結され、このリングギア46cに主変速機12の変
速回転が入力されると共に、このリングギア46cはク
ラッチK0 を介して副軸26に選択的に締結可能となっ
ている。また、ピニオンギア46bのキャリア46dは
出力ギア30に連結され、このピニオンギア46bの公
転が最終的な変速回転として取り出される。
【0021】かかる構成になる自動変速機10は、図2
に示したように各摩擦要素K0 ,K1 ,K2 ,B0 ,B
1 ,B2 ,B3 を締結および解放することにより、自動
変速機10全体の変速段が決定されるようになってい
る。尚、同図中○印は前記摩擦要素では締結状態を示
し、ワンウエイクラッチOWC0,OWC1,OWC2にあってはロ
ック状態を示す。また、()はエンジンブレーキの作動
時に締結される場合を示す。
【0022】即ち、主変速機12は、クラッチK1 ,K
2 が選択的に締結および解放されることにより、前進段
では1速,2速,3速の3段変速が行われる。一方、副
変速機14は、クラッチK0 が締結または解放されるこ
とにより、ロー(L),ハイ(H)の2段変速が行われ
るようになっている。尚、副変速機14のH状態では、
クラッチK0 が締結されて副遊星歯車機構46をロック
状態として変速比が1に設定されると共に、ロー状態で
は、クラッチK0 の解放によりサンギア46aとリング
ギア46cとが相対回転され、1より小さい変速比に設
定される。
【0023】従って、前記主変速機12と前記副変速機
14との組み合わせにより、前記自動変速機10は前進
段で合計6速の多段変速が可能となるが、本実施例では
主変速機12の2速と副変速機14のH段との組み合わ
せを排除して、前進5段変速の自動変速が行われるよう
になっている。
【0024】ところで、前記主軸18,副軸26および
ドライブシャフト36は、図3に示したようにそれぞれ
が三角形の各頂点となる関係をもって平行配置されてい
る。ここで、本実施例では前記副軸26にパーキングギ
ア50を固定して取り付けると共に、この副軸26の近
傍にはこのパーキングギア50の下側に位置してパーキ
ングポール52が配置される。前記パーキングポール5
2は略水平方向に配置され、その一端部(図3中右方端
部)が枢軸54を介してハウジング44に上下揺動可能
に枢支されると共に、他端部(図3中左方端部)上側に
形成された爪部52aが前記パーキングギア50の下側
に係脱可能となっている。
【0025】前記パーキングポール52は、前記主軸1
8と前記ドライブシャフト36との間の余剰スペースに
配置されるポール作動機構56を介して上下揺動、つま
り、パーキングギア50への係脱が行われるようになっ
ている。また、ポール作動機構56は、レンジ位置を選
択する図外のセレクトレバーに連動する駆動機構58を
介して駆動される。
【0026】前記駆動機構58は、前記セレクトレバー
に図外のリンケージを介して連動する回転ロッド60に
設けられたディテントカム62に、連結ロッド64がこ
のディテントカム62の略接線方向を指向して連結され
ることにより構成される。一方、前記ポール作動機構5
8は、前記連結ロッド64の他端部に連結されるレバー
66と、このレバー66を固設してハウジング44に回
転可能に枢支するアームシャフト68と、このアームシ
ャフト68に固設され、前記パーキングポール52を揺
動させるアーム70とを備えて構成される。
【0027】前記ディテントカム62は、図4に示した
ように外周に形成された凹凸部62aにスプリング72
を介して付勢されたピン74が係脱可能に嵌合されるこ
とにより、セレクトレバーのレンジ選択位置に応じた節
度感が得られるようになっている。そして、前記ディテ
ントカム62の回動に伴って前記連結ロッド64はその
長さ方向に移動され、この連結ロッド64の移動が前記
レバー66に伝達される。尚、前記ディテントカム62
と連結ロッド64との連結部分には、パーキングレンジ
位置近傍以外ではディテントカム62の回転量が連結ロ
ッド64に伝達されるのを防止する逃げ部62bが設け
られている。
【0028】前記レバー66には前記連結ロッド64の
他端部を折曲した係止部64aを相対移動可能に嵌合す
る長孔66aが形成され、この長孔66a内で係止部6
4aは自由に移動される。また、前記係止部64aはパ
ーキングレンジ以外のレンジ位置では図5(A)に示し
たように長孔66aの図中左端部に係止して、レバー6
6を図中時計回り方向に引っ張った状態となっている。
【0029】前記連結ロッド64がレバー66に接続さ
れる部分には、固定シート76と可動シート78とが設
けられ、これら両シート76,78間にスプリング80
が縮設される。そして、前記可動シート78がレバー6
6の一側に当接されることにより、前記スプリング80
の付勢力が常時レバー66に、反時計回り方向の押圧力
として作用している。
【0030】前記アーム70の先端部にはローラ82が
設けられ、このローラ82は前記パーキングポール52
の先端部下側に形成されたカム面52bに当接してい
る。前記カム面52bは、先端部に下方に突出される突
起部52cを有し、図5に示すアーム70の回動位置で
はローラ82が突起部52cの手前に位置して、パーキ
ングポール52の係合爪52cはパーキングギア50か
ら離脱された状態となる。
【0031】一方、前記図5の状態からアーム70が反
時計回りに回動されることにより、ローラ82は図6に
示したように前記突起部52cに乗り上げてパーキング
ポール52を上方に回動し、爪部52aをパーキングギ
ア50に係合させる。
【0032】前記連結ロッド64は中央部を下方に凹設
して、この連結ロッド64を主軸18の下方とハウジン
グ56との間のスペース部分に沿わせて配置してある。
【0033】以上の構成により本実施例の自動変速機の
パーキング構造にあっては、セレクトレバーがパーキン
グレンジ位置以外のレンジ位置では、連結ロッド64に
ディテントカム62の回動量が伝達されず、レバー66
は図5の状態が維持される。そして、セレクトレバーが
パーキング位置にセレクトされると、ディテントカム6
2の回動に伴って連結ロッド64が図中右方に移動さ
れ、係止部66aはスプリング80の付勢力に抗して長
孔66a内を同図中2点鎖線に示したように右方に移動
される。この状態では、前記レバー66はスプリング8
0の付勢力により、このレバー66が図中半時計回り方
向に回動できる態勢となる。
【0034】すると、副軸26の若干の回転を伴ってパ
ーキングギア50の歯部と、パーキングポール52の爪
部52aとが噛合状態になったとき、前記スプリング8
0の付勢力でレバー66は反時計回りに回動し、この回
動力はアームシャフト68を介してアーム70に伝達さ
れる。すると、図6に示したようにローラ82がカム面
52bの突起部52cに乗り上げてパーキングポール5
2を押上げ、前記爪部52aがパーキングギア50に噛
合される。このように、パーキングポール52とパーキ
ングギア50とが噛合つまり係合されることにより、副
軸26はロックされ、延いては、この副軸26に出力ギ
ア30,ファイナルギア32およびディファレンシャル
ギア34を介して噛合状態で連結されたドライブシャフ
ト36をロックして、駆動輪38の回転を阻止すること
ができる。
【0035】次に、セレクトレバーがパーキングレンジ
位置から他のレンジ位置に選択された時には、ディテン
トカム62が逆方向に回転して連結ロッド64を図3中
左方に移動して、レバー66を図5に示した位置に回動
する。このため、ローラ82はカム面52bの突起部5
2cから離脱してパーキングポール52の押上げ力を解
除する。すると、パーキングポール52は自重をもって
下方に回動され、爪部52cがパーキングギア50から
離脱して噛合状態が解除される。
【0036】ところで、本実施例のパーキング構造にあ
っては、ポール作動機構56をレバー66,アームシャ
フト68およびアーム70の少ない部品点数により構成
すると共に、このポール作動機構56を主軸18とドラ
イブシャフト36との間の余剰スペースに配置したの
で、このポール作動機構56を配置するためのスペース
をハウジング44内に余分に設ける必要がない。このた
め、自動変速機10のハウジング44全体がコンパクト
になり、延いては、自動変速機10の小型軽量化が達成
される。従って、このように自動変速機10が小型化さ
れることにより、狭いエンジンルーム内にこの自動変速
機10を搭載する際のレイアウトが容易になる。
【0037】また、本実施例では前記パーキングポール
52が枢軸54を介して上下揺動可能に枢支され、パー
キング解除時にはこのパーキングポール52の自重を利
用してパーキングギア50から爪部52aを離脱させる
ことができるため、このパーキングポール52を離脱さ
せるためのスプリング等の離脱機構が不要となる。
【0038】ところで、本実施例にあっては本発明を遊
星歯車機構を用いた自動変速機10に適用した場合を開
示したが、これに限ることなく無段変速機構を用いた自
動変速機にあっても、主軸に相当するプライマリ軸と、
副軸に相当するセカンダリ軸とを備え、このセカンダリ
軸の出力がギアを介して出力軸に出力されるようになっ
ているため、この無段変速機を用いた自動変速機にあっ
ても本発明を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示す自動変速機のパーキング構造にあっては、主軸,
副軸および出力軸が互いに三角形の各頂点となる関係を
もって平行配置されており、主軸と出力軸との余剰スペ
ースに、パーキングポールを作動するポール作動機構が
配置されたので、このポール作動機構を配置するための
スペースをハウジングに余分に設ける必要がない。この
ため、自動変速機のハウジングがコンパクトになり、延
いては、自動変速機の小型軽量化を達成することができ
る。
【0040】また、本発明の請求項2にあっては、前記
パーキングポールの副軸への係脱方向を上下に配置する
と共に、その係合方向を上方としたので、パーキング解
除時にはこのパーキングポールの自重を利用して副軸か
らパーキングポールを離脱させることができる。このた
め、パーキングポールの離脱を円滑に行うことができる
と共に、このパーキングポールを離脱させるための機構
を著しく簡単化することができるという各種優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパーキング構造が適用される自動変速
機の一実施例を示すギアトレーンの概略構成図である。
【図2】図1に示す自動変速機の変速段と摩擦要素との
関係を表形式によって示す説明図である。
【図3】本発明の一実施例を示す自動変速機のハウジン
グ内部の側面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す自動変速機の要部を断
面した平面図である。
【図5】本発明のパーキング構造の一実施例を示す要部
拡大図である。
【図6】本発明のパーキング構造の一実施例の作動状態
を示す要部拡大図である。
【符号の説明】
10 自動変速機 12 主変速機 14 副変速機 18 主軸 26 副軸 36 ドライブシ
ャフト(出力軸) 40 フロント遊星歯車機構 42 リア遊星歯
車機構 44 ハウジング 46 副遊星歯車
機構 50 パーキングギア 52 パーキング
ポール 56 ポール作動機構 58 駆動機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源の出力回転が入力される主軸と、
    この主軸の回転が変速手段を介して適宜変速して入力さ
    れる副軸と、この副軸に噛合状態で連動し、この副軸の
    回転を出力する出力軸とを備え、これら主軸,副軸およ
    び出力軸が互いに三角形の各頂点となる関係をもって平
    行配置される自動変速機において、 前記副軸の近傍に配置され、この副軸に係脱されるパー
    キングポールと、 前記主軸と前記出力軸との間の余剰スペースに配置さ
    れ、前記パーキングポールを作動するポール作動機構
    と、 レンジ位置を選択するセレクトレバーに連動し、このセ
    レクトレバーのパーキング位置で前記ポール作動機構を
    駆動する駆動機構と、を備えたことを特徴とする自動変
    速機のパーキング構造。
  2. 【請求項2】 前記パーキングポールは、副軸への係脱
    方向を上下に配置すると共に、その係合方向を上方とし
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機のパー
    キング構造。
JP12903292A 1992-05-21 1992-05-21 自動変速機のパーキング構造 Pending JPH05322043A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0990569A2 (en) 1998-09-30 2000-04-05 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Parking apparatus for continuously variable transmission
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