JPH0544799A - 自動変速機の遊星歯車列 - Google Patents
自動変速機の遊星歯車列Info
- Publication number
- JPH0544799A JPH0544799A JP3199178A JP19917891A JPH0544799A JP H0544799 A JPH0544799 A JP H0544799A JP 3199178 A JP3199178 A JP 3199178A JP 19917891 A JP19917891 A JP 19917891A JP H0544799 A JPH0544799 A JP H0544799A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- planetary gear
- gear
- planet carrier
- clutch
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Structure Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】遊星歯車機構を1組だけ使用して更に小型・軽
量化すると共に、動力伝達効率を高めることを目的とし
ている。 【構成】入力軸Nと平行に出力軸Uが配置され、出力軸
U側に、サンギヤS,リングギヤR及びプラネットキャ
リヤPCからなる一組の遊星歯車機構Xが配置される。
前記入力軸Nは、第1歯車機構H1若しくは第2歯車機
構H2を介してプラネットキャリヤPCと連結可能であ
ると共に、第2歯車機構H2を介してサンギヤSとも連
結可能である。リングギヤRは出力軸Uと連結されてい
る。前記プラネットキャリヤPC及びサンギアSはケー
スに固定可能であり、前記遊星歯車機構Xは、第4クラ
ッチC4を締結することで一体的になる。そして、各ク
ラッチ等を選択的に作動させることで前進5速の変速段
数を得ることができる。
量化すると共に、動力伝達効率を高めることを目的とし
ている。 【構成】入力軸Nと平行に出力軸Uが配置され、出力軸
U側に、サンギヤS,リングギヤR及びプラネットキャ
リヤPCからなる一組の遊星歯車機構Xが配置される。
前記入力軸Nは、第1歯車機構H1若しくは第2歯車機
構H2を介してプラネットキャリヤPCと連結可能であ
ると共に、第2歯車機構H2を介してサンギヤSとも連
結可能である。リングギヤRは出力軸Uと連結されてい
る。前記プラネットキャリヤPC及びサンギアSはケー
スに固定可能であり、前記遊星歯車機構Xは、第4クラ
ッチC4を締結することで一体的になる。そして、各ク
ラッチ等を選択的に作動させることで前進5速の変速段
数を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前進5速の変速段数を
得ることができる自動変速機の遊星歯車列に関する。
得ることができる自動変速機の遊星歯車列に関する。
【0002】
【従来の技術】前進5速の変速段数を得ることができる
自動変速機の遊星歯車列としては、例えば特開昭47−
19268号公報や特開昭47−23756号公報等に
記載されているものがあり、これらは、3組の遊星歯車
機構を直列に配置して前進5速の変速段数を得ていた。
自動変速機の遊星歯車列としては、例えば特開昭47−
19268号公報や特開昭47−23756号公報等に
記載されているものがあり、これらは、3組の遊星歯車
機構を直列に配置して前進5速の変速段数を得ていた。
【0003】しかしながら、3組の遊星歯車機構が直列
に配置されているために、遊星歯車列の全長が長い構造
となって、スペース上の制約が多い前輪駆動車等にこれ
ら遊星歯車列を搭載することは困難であるという問題が
あり、これを解決した遊星歯車列としては、例えば特開
昭60−188645号公報等に記載されているものが
知られている。
に配置されているために、遊星歯車列の全長が長い構造
となって、スペース上の制約が多い前輪駆動車等にこれ
ら遊星歯車列を搭載することは困難であるという問題が
あり、これを解決した遊星歯車列としては、例えば特開
昭60−188645号公報等に記載されているものが
知られている。
【0004】これは、入力軸と出力軸を2軸に分けて平
行に配置し、その入力軸と出力軸との間に2組の遊星歯
車機構と2組の伝動手段とを配置することで、遊星歯車
列の全長を短くすると共に、前進5速の変速段数を得て
いる。
行に配置し、その入力軸と出力軸との間に2組の遊星歯
車機構と2組の伝動手段とを配置することで、遊星歯車
列の全長を短くすると共に、前進5速の変速段数を得て
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような自動変速機の遊星歯車列では、前進5速を得るた
めに少なくとも2組の遊星歯車機構を必要としていると
いう問題がある。本発明は、上記のような問題点に着目
してなされたもので、配置する遊星歯車機構を1組だけ
に減らして更に小型・軽量にすると共に、動力伝達効率
を高めることを目的としている。
ような自動変速機の遊星歯車列では、前進5速を得るた
めに少なくとも2組の遊星歯車機構を必要としていると
いう問題がある。本発明は、上記のような問題点に着目
してなされたもので、配置する遊星歯車機構を1組だけ
に減らして更に小型・軽量にすると共に、動力伝達効率
を高めることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動変速機の遊星歯車列は、入力軸と出力
軸を相互に平行に配置し、前記出力軸側に、サンギヤ,
リングギヤ及びプラネットキャリヤからなる一組の遊星
歯車機構を設けて、前記入力軸とプラネットキャリヤと
を第1伝動手段若しくは第2伝動手段を介して連結可能
とし、該入力軸とサンギヤとを第2伝動手段を介して連
結可能とし、リングギヤと出力軸とを連結すると共に、
前記遊星歯車機構を一体にするクラッチを設け、また前
記サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々静止部に対し
て固定可能としたことを特徴としている。
に、本発明の自動変速機の遊星歯車列は、入力軸と出力
軸を相互に平行に配置し、前記出力軸側に、サンギヤ,
リングギヤ及びプラネットキャリヤからなる一組の遊星
歯車機構を設けて、前記入力軸とプラネットキャリヤと
を第1伝動手段若しくは第2伝動手段を介して連結可能
とし、該入力軸とサンギヤとを第2伝動手段を介して連
結可能とし、リングギヤと出力軸とを連結すると共に、
前記遊星歯車機構を一体にするクラッチを設け、また前
記サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々静止部に対し
て固定可能としたことを特徴としている。
【0007】また、前記第2伝動手段とサンギヤとをワ
ンウェイクラッチを介して断続可能に連結してもよい。
さらに、前記サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々ド
ッグクラッチと摩擦クラッチとを直列に介して静止部に
固定可能としてもよい。さらにまた、入力軸と出力軸と
の間に、サンギヤ,リングギヤ及びプラネットキャリヤ
からなる一組の遊星歯車機構を配置して、前記入力軸に
サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々クラッチを介し
て断続可能に連結し、また入力軸とプラネットキャリヤ
とを変速手段を介しても連結可能とし、さらにリングギ
ヤを出力軸に連結すると共に、前記遊星歯車機構を一体
にするクラッチを設け、また前記サンギヤ及びプラネッ
トキャリヤを夫々静止部に対して固定可能として自動変
速機の遊星歯車列を形成してもよい。
ンウェイクラッチを介して断続可能に連結してもよい。
さらに、前記サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々ド
ッグクラッチと摩擦クラッチとを直列に介して静止部に
固定可能としてもよい。さらにまた、入力軸と出力軸と
の間に、サンギヤ,リングギヤ及びプラネットキャリヤ
からなる一組の遊星歯車機構を配置して、前記入力軸に
サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々クラッチを介し
て断続可能に連結し、また入力軸とプラネットキャリヤ
とを変速手段を介しても連結可能とし、さらにリングギ
ヤを出力軸に連結すると共に、前記遊星歯車機構を一体
にするクラッチを設け、また前記サンギヤ及びプラネッ
トキャリヤを夫々静止部に対して固定可能として自動変
速機の遊星歯車列を形成してもよい。
【0008】このとき、前記変速手段としては、入出力
軸と平行に副軸を設け、該副軸と入力軸及びプラネット
キャリヤとを夫々伝動手段を介して連結可能とすればよ
い。
軸と平行に副軸を設け、該副軸と入力軸及びプラネット
キャリヤとを夫々伝動手段を介して連結可能とすればよ
い。
【0009】
【作用】入力軸と出力軸とを相互に平行に配置する場合
には、出力軸に遊星歯車機構のリングギヤを連結し、後
述する図2(a)等に示すようにブレーキやクラッチ等
を選択的に作動させることで、入力軸からの動力を、2
組の伝動手段を介して変速しながら前記遊星歯車機構の
サンギヤやプラネットキャリヤに伝達可能にして、後述
する図2(b)に示すような前進5速の変速段数を得
る。
には、出力軸に遊星歯車機構のリングギヤを連結し、後
述する図2(a)等に示すようにブレーキやクラッチ等
を選択的に作動させることで、入力軸からの動力を、2
組の伝動手段を介して変速しながら前記遊星歯車機構の
サンギヤやプラネットキャリヤに伝達可能にして、後述
する図2(b)に示すような前進5速の変速段数を得
る。
【0010】また、請求項4の場合には、出力軸に遊星
歯車機構のリングギヤを連結し、後述する図8(a)に
示すようにブレーキやクラッチ等を選択的に作動させる
ことで、入力軸からの動力を遊星歯車機構のサンギヤや
プラネットキャリヤに、そのまま若しくは変速して伝達
し、後述する図2(b)に示すような前進5速の変速段
数を得る。
歯車機構のリングギヤを連結し、後述する図8(a)に
示すようにブレーキやクラッチ等を選択的に作動させる
ことで、入力軸からの動力を遊星歯車機構のサンギヤや
プラネットキャリヤに、そのまま若しくは変速して伝達
し、後述する図2(b)に示すような前進5速の変速段
数を得る。
【0011】このとき、本発明の遊星歯車列では、配置
される遊星歯車機構が1組だけと少ないため、遊星歯車
列の全長は大幅に短くなり小型化する。
される遊星歯車機構が1組だけと少ないため、遊星歯車
列の全長は大幅に短くなり小型化する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明に係わる自動変速機の遊星歯車列
の第1実施例を示している。まず、構成を説明すると、
図中Nは、図示しないエンジン側の出力軸に連結された
入力軸を指し、その入力軸Nと平行に出力軸Uが配置さ
れ、その出力軸U側に、サンギヤS,リングギヤR及び
プラネットキャリヤPCからなる一組の遊星歯車機構X
が配置され、前記入力軸Nはその遊星歯車機構Xに、第
1,第2伝動手段である第1歯車機構H1及び第2歯車
機構H2を介して動力の伝達が可能となっている。
する。図1は、本発明に係わる自動変速機の遊星歯車列
の第1実施例を示している。まず、構成を説明すると、
図中Nは、図示しないエンジン側の出力軸に連結された
入力軸を指し、その入力軸Nと平行に出力軸Uが配置さ
れ、その出力軸U側に、サンギヤS,リングギヤR及び
プラネットキャリヤPCからなる一組の遊星歯車機構X
が配置され、前記入力軸Nはその遊星歯車機構Xに、第
1,第2伝動手段である第1歯車機構H1及び第2歯車
機構H2を介して動力の伝達が可能となっている。
【0013】前記入力軸Nは、第1クラッチC1と第1
歯車機構H1を直列に介して遊星歯車機構Xのプラネッ
トキャリヤPCと断続可能に連結されると共に、第2歯
車機構H2及び第2クラッチC2を直列に介しても該プ
ラネットキャリヤPCと断続可能に連結されている。ま
た、その入力軸Nは、第2歯車機構H2とそれに連結さ
れた第3クラッチC3若しくはワンウェイクラッチWC
を介して遊星歯車機構XのサンギヤSと断続可能に連結
されている。そして、遊星歯車機構XのリングギヤRが
出力軸Uと連結されている。
歯車機構H1を直列に介して遊星歯車機構Xのプラネッ
トキャリヤPCと断続可能に連結されると共に、第2歯
車機構H2及び第2クラッチC2を直列に介しても該プ
ラネットキャリヤPCと断続可能に連結されている。ま
た、その入力軸Nは、第2歯車機構H2とそれに連結さ
れた第3クラッチC3若しくはワンウェイクラッチWC
を介して遊星歯車機構XのサンギヤSと断続可能に連結
されている。そして、遊星歯車機構XのリングギヤRが
出力軸Uと連結されている。
【0014】また、前記プラネットキャリヤPCは第1
ブレーキB1を介して静止部であるケースに固定可能で
あり、サンギアSも第2ブレーキB2を介して静止部で
あるケースに固定可能である。さらに、前記遊星歯車機
構Xは、第4クラッチC4を締結することで一体とな
る。以上の構成よりなる自動変速機の遊星歯車列では、
各クラッチC1〜C4,ブレーキB1,B2及びワンウ
ェイクラッチWCを図2(a)に示す組合せで選択的に
作動させることにより、図2(b)に示すような前進5
速の変速段数を得ることができる。
ブレーキB1を介して静止部であるケースに固定可能で
あり、サンギアSも第2ブレーキB2を介して静止部で
あるケースに固定可能である。さらに、前記遊星歯車機
構Xは、第4クラッチC4を締結することで一体とな
る。以上の構成よりなる自動変速機の遊星歯車列では、
各クラッチC1〜C4,ブレーキB1,B2及びワンウ
ェイクラッチWCを図2(a)に示す組合せで選択的に
作動させることにより、図2(b)に示すような前進5
速の変速段数を得ることができる。
【0015】なお、図2(a)において、○印は作動状
態を示し、無印は非作動(開放)状態を示す。また、図
2(b)において、αは遊星歯車機構Xにおけるリング
ギヤRの歯車数に対するサンギヤSの歯車数の比を表
し、i1は第1歯車機構H1における第1ギヤG1の歯
車数に対する第2ギヤG2の歯車数の比を表し、i2は
第2歯車機構H2における第3ギヤG3の歯車数に対す
る第4ギヤG4の歯車数の比を表している。
態を示し、無印は非作動(開放)状態を示す。また、図
2(b)において、αは遊星歯車機構Xにおけるリング
ギヤRの歯車数に対するサンギヤSの歯車数の比を表
し、i1は第1歯車機構H1における第1ギヤG1の歯
車数に対する第2ギヤG2の歯車数の比を表し、i2は
第2歯車機構H2における第3ギヤG3の歯車数に対す
る第4ギヤG4の歯車数の比を表している。
【0016】そして、図2から明らかなように、1組の
遊星歯車機構Xと2組の伝動手段H1,H2とを前記の
ように配置することにより、前進5段の変速段数を得る
ことができる。このとき、前記5段の変速段数を得るこ
とができる遊星歯車列にしてはクラッチやブレーキの数
も少なく、しかも高速で回転する部材も存在しないた
め、回転中の摩擦損失等が少なく動力伝達効率が高い遊
星歯車列となり燃料消費率の向上が期待できる。
遊星歯車機構Xと2組の伝動手段H1,H2とを前記の
ように配置することにより、前進5段の変速段数を得る
ことができる。このとき、前記5段の変速段数を得るこ
とができる遊星歯車列にしてはクラッチやブレーキの数
も少なく、しかも高速で回転する部材も存在しないた
め、回転中の摩擦損失等が少なく動力伝達効率が高い遊
星歯車列となり燃料消費率の向上が期待できる。
【0017】また、入力軸と出力軸とを相互に平行に配
置して、該出力軸側だけに遊星歯車列Xを1組だけ配置
しているために遊星歯車列の全長が大幅に短くなり且つ
軽量になって、遊星歯車列が小型化されスペース上の制
約が多い前輪駆動車等に一層適用可能となる。次に、第
2実施例を説明する。図3は本発明に係わる第2の実施
例を示す図である。
置して、該出力軸側だけに遊星歯車列Xを1組だけ配置
しているために遊星歯車列の全長が大幅に短くなり且つ
軽量になって、遊星歯車列が小型化されスペース上の制
約が多い前輪駆動車等に一層適用可能となる。次に、第
2実施例を説明する。図3は本発明に係わる第2の実施
例を示す図である。
【0018】この実施例は、入力軸Nと第2歯車機構H
2の第3ギヤG3とを第5クラッチC5を介して断続可
能に連結し、第1実施例に於ける第4クラッチC4によ
って遊星歯車機構Xを一体にする代わりに、第2クラッ
チC2とワンウェイクラッチWCとを同時に作動させる
ことで遊星歯車機構Xを一体にする以外は、第1実施例
と同一の構成である。
2の第3ギヤG3とを第5クラッチC5を介して断続可
能に連結し、第1実施例に於ける第4クラッチC4によ
って遊星歯車機構Xを一体にする代わりに、第2クラッ
チC2とワンウェイクラッチWCとを同時に作動させる
ことで遊星歯車機構Xを一体にする以外は、第1実施例
と同一の構成である。
【0019】この場合にも、図4(a)に示すように各
クラッチC1,C2,C3,C5,ブレーキB1,B2
及びワンウェイクラッチWCを選択的に作動させること
で、図4(b)に示すような前進5段の変速段数を得る
ことができ、第1実施例と同様な効果を得ることができ
る。次に、第3実施例を説明する。図5は本発明に係わ
る第3の実施例を示す図である。
クラッチC1,C2,C3,C5,ブレーキB1,B2
及びワンウェイクラッチWCを選択的に作動させること
で、図4(b)に示すような前進5段の変速段数を得る
ことができ、第1実施例と同様な効果を得ることができ
る。次に、第3実施例を説明する。図5は本発明に係わ
る第3の実施例を示す図である。
【0020】この実施例は、プラネットキャリヤPC及
びサンギヤSを、夫々第1又は第2ブレーキB1,B2
を介して静止部であるケースに固定可能とする代わり
に、ドッグクラッチDCと第3ブレーキB3を直列に介
して静止部であるケースKに固定可能としたもので、そ
れ以外の構成及び効果は第1実施例と同様である。な
お、前記ドッグクラッチは、図示しないセレクトレバー
と連動して切り換え可能となっており、図6(a)にお
いて、aとあるはサンギヤS側と連結されたことを示
し、bとあるはプラネットキャリヤPC側と連結された
ことを示す。
びサンギヤSを、夫々第1又は第2ブレーキB1,B2
を介して静止部であるケースに固定可能とする代わり
に、ドッグクラッチDCと第3ブレーキB3を直列に介
して静止部であるケースKに固定可能としたもので、そ
れ以外の構成及び効果は第1実施例と同様である。な
お、前記ドッグクラッチは、図示しないセレクトレバー
と連動して切り換え可能となっており、図6(a)にお
いて、aとあるはサンギヤS側と連結されたことを示
し、bとあるはプラネットキャリヤPC側と連結された
ことを示す。
【0021】次に、第4実施例を説明する。この実施例
は、本発明の請求項4に対応する一実施例で図7に示さ
れる構成を有する。この実施例の構成を説明すると、入
力軸Nと出力軸Uとが同軸に配置され、該出力軸U側に
1組の遊星歯車機構Xが配置されている。その遊星歯車
機構Xは、サンギヤS,プラネットキャリヤPC及びリ
ングギヤRとから構成されており、前記リングギヤRが
出力軸Uと連結されている。
は、本発明の請求項4に対応する一実施例で図7に示さ
れる構成を有する。この実施例の構成を説明すると、入
力軸Nと出力軸Uとが同軸に配置され、該出力軸U側に
1組の遊星歯車機構Xが配置されている。その遊星歯車
機構Xは、サンギヤS,プラネットキャリヤPC及びリ
ングギヤRとから構成されており、前記リングギヤRが
出力軸Uと連結されている。
【0022】前記入力軸Nは、並列に配列されたワンウ
ェイクラッチW及び第3クラッチC3を介して断続可能
にサンギヤSに連結され、また、第2クラッチC2を介
して断続可能にプラネットキャリヤPCと連結されてい
る。さらに、該入力軸Nは、第1クラッチC1と変速伝
達機構Tとを直列に介して前記プラネットキャリヤPC
と断続可能に連結されている。
ェイクラッチW及び第3クラッチC3を介して断続可能
にサンギヤSに連結され、また、第2クラッチC2を介
して断続可能にプラネットキャリヤPCと連結されてい
る。さらに、該入力軸Nは、第1クラッチC1と変速伝
達機構Tとを直列に介して前記プラネットキャリヤPC
と断続可能に連結されている。
【0023】前記変速伝達機構Tは変速手段の一例であ
り、第1伝動手段H1を形成する第1,第2ギヤG1,
G2と、第2伝動手段H2を形成する第3,第4ギヤG
3,G4と、副軸Aとから構成されて、第1ギヤG1が
第1クラッチC1を介して入力軸Nと断続可能に連結さ
れ、その第1ギヤG1に第2ギヤG2が噛合され、その
第2ギヤG2に第4ギヤG4が一体的に連結され、その
第4ギヤG4と噛合する第3ギヤG3がプラネットキャ
リヤPCに連結されている。なお、前記第2ギヤG2及
び第4ギヤG4は、入力軸N及び出力軸Uと平行に設け
られた副軸Aによって一体に形成されている。
り、第1伝動手段H1を形成する第1,第2ギヤG1,
G2と、第2伝動手段H2を形成する第3,第4ギヤG
3,G4と、副軸Aとから構成されて、第1ギヤG1が
第1クラッチC1を介して入力軸Nと断続可能に連結さ
れ、その第1ギヤG1に第2ギヤG2が噛合され、その
第2ギヤG2に第4ギヤG4が一体的に連結され、その
第4ギヤG4と噛合する第3ギヤG3がプラネットキャ
リヤPCに連結されている。なお、前記第2ギヤG2及
び第4ギヤG4は、入力軸N及び出力軸Uと平行に設け
られた副軸Aによって一体に形成されている。
【0024】また、前記サンギヤSは第1ブレーキB1
を介して静止部であるケースに対して固定可能となり、
プラネットキャリヤPCは第2ブレーキB2を介して静
止部であるケースKに固定可能となっている。さらに、
前記遊星歯車機構Xは、第4クラッチC4を締結させる
ことで一体となる。上記のような構成からなる自動変速
機の遊星歯車列であっても、各クラッチC1〜C4,ブ
レーキB1,B2及びワンウェイクラッチWCを図8
(a)に示す組合せで選択的に作動させることにより、
図8(b)に示すような前進5速の変速を得ることがで
き、前記第1実施例と同様な効果を得ることができる。
を介して静止部であるケースに対して固定可能となり、
プラネットキャリヤPCは第2ブレーキB2を介して静
止部であるケースKに固定可能となっている。さらに、
前記遊星歯車機構Xは、第4クラッチC4を締結させる
ことで一体となる。上記のような構成からなる自動変速
機の遊星歯車列であっても、各クラッチC1〜C4,ブ
レーキB1,B2及びワンウェイクラッチWCを図8
(a)に示す組合せで選択的に作動させることにより、
図8(b)に示すような前進5速の変速を得ることがで
き、前記第1実施例と同様な効果を得ることができる。
【0025】ここで、図8(a)において、○印は作動
状態を示し、無印は非作動(開放)状態を示す。また、
図8(b)において、αは遊星歯車機構Xにおけるリン
グギヤRの歯車数に対するサンギヤSの歯車数の比を表
し、iは変速伝達機構Tにおける変速比を表している。
なお、第1〜第4実施例における各ワンウェイクラッチ
WCは、無用な逆転を規制するものであり該ワンウェイ
クラッチWCを使用することで変速制御が容易になる。
状態を示し、無印は非作動(開放)状態を示す。また、
図8(b)において、αは遊星歯車機構Xにおけるリン
グギヤRの歯車数に対するサンギヤSの歯車数の比を表
し、iは変速伝達機構Tにおける変速比を表している。
なお、第1〜第4実施例における各ワンウェイクラッチ
WCは、無用な逆転を規制するものであり該ワンウェイ
クラッチWCを使用することで変速制御が容易になる。
【0026】また、前記第1,第2伝動手段H1,H2
としては、チェーン伝動機構やVベルト伝動機構等,各
種の動力伝達機構を採用することができるし、変速手段
も、該第1伝動手段H1と第2伝動手段H2と副軸Aと
の組合せばかりでなく、各種の変速伝動機構を採用でき
る。
としては、チェーン伝動機構やVベルト伝動機構等,各
種の動力伝達機構を採用することができるし、変速手段
も、該第1伝動手段H1と第2伝動手段H2と副軸Aと
の組合せばかりでなく、各種の変速伝動機構を採用でき
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の自動
変速機の遊星歯車列は、1組の遊星歯車機構と2組の伝
動手段若しくは1組の変速手段とを組み合わせるだけ
で、前進5段の変速段数を得ることができる。このと
き、前記5段の変速段数を得ることができる遊星歯車列
にしてはクラッチやブレーキの数も少なく、しかも高速
回転する部材も存在していないため、回転中の摩擦損失
等が少なく動力伝達効率が高い遊星歯車列となり燃料消
費率の向上が期待できる。
変速機の遊星歯車列は、1組の遊星歯車機構と2組の伝
動手段若しくは1組の変速手段とを組み合わせるだけ
で、前進5段の変速段数を得ることができる。このと
き、前記5段の変速段数を得ることができる遊星歯車列
にしてはクラッチやブレーキの数も少なく、しかも高速
回転する部材も存在していないため、回転中の摩擦損失
等が少なく動力伝達効率が高い遊星歯車列となり燃料消
費率の向上が期待できる。
【0028】また、該出力軸側だけに遊星歯車列を1組
だけ配置しているために遊星歯車列の全長が大幅に短く
なって軽量化し、且つ遊星歯車列が小型化になってスペ
ース上の制約が多い前輪駆動車等に一層適用可能とな
る。
だけ配置しているために遊星歯車列の全長が大幅に短く
なって軽量化し、且つ遊星歯車列が小型化になってスペ
ース上の制約が多い前輪駆動車等に一層適用可能とな
る。
【図1】第1実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列を
示す概略骨組み図である。
示す概略骨組み図である。
【図2】第1実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列で
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
【図3】第2実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列を
示す概略骨組み図である。
示す概略骨組み図である。
【図4】第2実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列で
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
【図5】第3実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列を
示す概略骨組み図である。
示す概略骨組み図である。
【図6】第3実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列で
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
【図7】第4実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列を
示す概略骨組み図である。
示す概略骨組み図である。
【図8】第4実施例に係わる自動変速機の遊星歯車列で
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
も作動要素の組合せとその変速比を示す図表である。
N 入力軸 U 出力軸 G 遊星歯車機構 S サンギヤ R リングギヤ PC プラネットキャリヤ B1〜B3 ブレーキ C1〜C5 クラッチ K ケース(静止部) H1 第1歯車機構(第1伝動手段) H2 第2歯車機構(第2伝動手段) T 変速伝達機構(変速手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 入力軸と出力軸を相互に平行に配置し、
前記出力軸側に、サンギヤ,リングギヤ及びプラネット
キャリヤからなる一組の遊星歯車機構を設けて、前記入
力軸とプラネットキャリヤとを第1伝動手段若しくは第
2伝動手段を介して連結可能とし、該入力軸とサンギヤ
とを第2伝動手段を介して連結可能とし、リングギヤと
出力軸とを連結すると共に、前記遊星歯車機構を一体に
するクラッチを設け、また前記サンギヤ及びプラネット
キャリヤを夫々静止部に対して固定可能としたことを特
徴とする自動変速機の遊星歯車列。 - 【請求項2】 第2伝動手段とサンギヤとをワンウェイ
クラッチを介して断続可能に連結したことを特徴とする
請求項1記載の自動変速機の遊星歯車列。 - 【請求項3】 サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々
ドッグクラッチと摩擦クラッチとを直列に介して静止部
に固定可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項
2記載の自動変速機の遊星歯車列。 - 【請求項4】 入力軸と出力軸との間に、サンギヤ,リ
ングギヤ及びプラネットキャリヤからなる一組の遊星歯
車機構を配置して、前記入力軸にサンギヤ及びプラネッ
トキャリヤを夫々クラッチを介して断続可能に連結し、
また入力軸とプラネットキャリヤとを変速手段を介して
も連結可能とし、さらにリングギヤを出力軸に連結する
と共に、前記遊星歯車機構を一体にするクラッチを設
け、また前記サンギヤ及びプラネットキャリヤを夫々静
止部に対して固定可能としたことを特徴とする自動変速
機の遊星歯車列。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3199178A JPH0544799A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 自動変速機の遊星歯車列 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3199178A JPH0544799A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 自動変速機の遊星歯車列 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0544799A true JPH0544799A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16403447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3199178A Pending JPH0544799A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 自動変速機の遊星歯車列 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0544799A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089677A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-27 | Unisia Jecs Corp | 動力伝達装置 |
JP2008500501A (ja) * | 2004-05-26 | 2008-01-10 | ルノー・エス・アー・エス | 摺動噛み合いクラッチ装置によって制御される、自動車用の2動作モードを有する動力分岐無限可変トランスミッション |
CN107178585A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-19 | 贵州凯星液力传动机械有限公司 | 一种大功率液力变速传动装置 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP3199178A patent/JPH0544799A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089677A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-27 | Unisia Jecs Corp | 動力伝達装置 |
JP2008500501A (ja) * | 2004-05-26 | 2008-01-10 | ルノー・エス・アー・エス | 摺動噛み合いクラッチ装置によって制御される、自動車用の2動作モードを有する動力分岐無限可変トランスミッション |
JP4812756B2 (ja) * | 2004-05-26 | 2011-11-09 | ルノー・エス・アー・エス | 摺動噛み合いクラッチ装置によって制御される、自動車用の2動作モードを有する動力分岐無限可変トランスミッション |
CN107178585A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-09-19 | 贵州凯星液力传动机械有限公司 | 一种大功率液力变速传动装置 |
CN107178585B (zh) * | 2017-06-30 | 2023-08-04 | 贵州凯星液力传动机械有限公司 | 一种大功率液力变速传动装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3837088B2 (ja) | 2つのクラッチ及び3つのブレーキを備えた6速遊星トランスミッション機構 | |
KR100534779B1 (ko) | 차량용 자동 변속기의 6속 파워 트레인 | |
KR100634616B1 (ko) | 자동변속기의 6속 파워 트레인 | |
JP3102047B2 (ja) | 自動変速機の遊星歯車列 | |
US7699744B2 (en) | Multi-speed automatic transmission for private cars or commercial vehicles | |
JP2001140999A (ja) | 自動変速機用パワートレイン | |
JP3102046B2 (ja) | 自動変速機の遊星歯車列 | |
KR100535896B1 (ko) | 차량용 자동 변속기의 6속 파워 트레인 | |
US20030054915A1 (en) | Family of six-speed transmission mechanisms with three planetary gearsets | |
US6705969B2 (en) | Family of multi-speed transmission mechanisms having three planetary gearsets and three input torque-transmitting mechanisms | |
US6626790B2 (en) | Family of five-speed transmission mechanisms having three interconnected planetary gear sets | |
JPH0776581B2 (ja) | 自動変速機のギアトレーン | |
JPH0544799A (ja) | 自動変速機の遊星歯車列 | |
JP3102050B2 (ja) | 自動変速機の遊星歯車列 | |
KR100298737B1 (ko) | 차량용5속자동변속기의파워트레인 | |
JP2004084774A (ja) | 遊星歯車式変速装置 | |
KR19990031061A (ko) | 차량용 5속 자동변속기의 파워 트레인 | |
KR100482582B1 (ko) | 차량용 자동 변속기의 파워 트레인 | |
JPS61124747A (ja) | 車両用自動変速機 | |
JP3710251B2 (ja) | 自動変速機用歯車変速装置 | |
KR20050068991A (ko) | 차량용 자동 변속기의 6속 파워 트레인 | |
JP3950201B2 (ja) | 自動変速機用歯車変速装置 | |
EP0710191B1 (en) | Power train of five-speed automatic transmission for vehicle | |
JP3632045B2 (ja) | 車両用4速自動変速機のパワートレーンとパワートレーンを有する自動変速機 | |
KR100482580B1 (ko) | 차량용 자동 변속기의 6속 파워 트레인 |