JPH05321096A - ジェットルームにおける止段防止方法 - Google Patents

ジェットルームにおける止段防止方法

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JPH05321096A
JPH05321096A JP11637092A JP11637092A JPH05321096A JP H05321096 A JPH05321096 A JP H05321096A JP 11637092 A JP11637092 A JP 11637092A JP 11637092 A JP11637092 A JP 11637092A JP H05321096 A JPH05321096 A JP H05321096A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緯入れミスした緯糸の筬打ちによる止段発生
を防止する。 【構成】 緯入れ用メインノズル19から射出緯入れさ
れた緯糸Yは緯入れ用補助ノズル群20〜23のリレー
噴射によって緯入れ末端まで飛走案内される。織幅内の
緯入れ用補助ノズル群20〜23の間には緯糸到達検出
器F1 〜F7 が配列されている。制御コンピュータCは
緯糸到達検出器F1 〜F7 から緯糸到達検出信号が許容
時期までに得られない場合には機台モータMの作動を直
ちに停止すると共に、ブレーキ装置Bを作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジェットルームにおける
止段防止方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジェットルームにおいて発生する緯入れ
ミスは緯入れ末端に設置された緯糸検出器で検出した
り、あるいは特開昭55−142750号公報、特開昭
58−36242号公報、特開昭62−250248号
公報に開示されるように織幅内に設置された複数の緯糸
検出器で検出している。
【0003】特開昭55−142750号公報の従来装
置では複数の緯糸検出器のうちの少なくとも1つが緯糸
無を検出した場合には緯入れミス検出信号を出力してい
る。特開昭58−36242号公報の従来装置では先行
する緯糸検出器の緯糸有検出後、所定時間たっても次の
緯糸検出器が緯糸有を検出しない場合には緯入れ失敗と
している。
【0004】特開昭62−250248号公報の従来装
置では先行する緯糸検出器の緯糸有の検出に基づいて下
流の緯入れ用補助ノズルの噴射領域における緯糸先端到
達時期を予想し、この予想時期に前記緯入れ用補助ノズ
ルを噴射させている。従って、先行する緯糸検出器の緯
糸有検出後、後続の緯糸検出器の設置位置に到達すると
予想される時間が経過しても後続の緯糸検出器が緯糸有
を検出しない場合には緯入れミス検出信号を出力すると
いうように、到達時期予想を利用して特開昭58−36
242号公報のように緯入れ失敗を把握することが可能
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】緯入れ末端の緯糸検出
器で緯入れミスを検出した場合、織機はミス糸を織布の
織前に打ち込んだ後に停止する。これは織機駆動モータ
の作動停止及びブレーキ装置の作動後の織機の慣性作動
によるものである。織前上のミス糸は織機停止後に除去
されるが、織前上ではミス糸が存在する部分と存在しな
い部分とがある。ミス糸は筬打ち力によって先行緯入れ
された緯糸を織布側に押し付けており、ミス糸を除去し
た後のミス糸の存在した織前部分とミス糸の存在しなか
った織前部分とは同一直線上にはない。そのため、ミス
糸除去後に織前位置補正を行なって織機の運転を再開し
ても織前の不均一による止段を防止することはできな
い。このような止段はミス糸が大ループ形状となった場
合には特にひどい。
【0006】特開昭58−36242号公報及び特開昭
62−250248号公報では緯入れ末端の緯糸到達有
無の検出よりも早い時期に緯入れミス検出を行なうこと
ができるが、従来の織機運転停止は決められたクランク
角度、即ち緯入れ末端の緯糸検出器によって把握される
緯入れミス発生時の停止タイミングと同じタイミングと
なるように設定されている。従って、特開昭58−36
242号公報及び特開昭62−250248号公報の従
来装置でもミス糸は織前に打ち込まれ、織前不均一によ
る止段発生を防止することはできない。
【0007】本発明は、緯糸張力に起因する止段発生を
防止する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために第1の発明
は、緯入れされた緯糸を織幅内に設置された複数の緯糸
到達検出器によって検出し、複数の緯糸到達検出器によ
って検出される緯糸到達時期のうちのいずれかが各緯糸
到達検出器毎に予め設定された許容時期より遅れる場合
には最先の遅れ検出に応じて直ちに機台停止を行なうよ
うにした。
【0009】第2の発明は、複数の緯糸到達検出器によ
って検出される緯糸到達時期が各緯糸到達検出器毎に予
め設定された許容時期に対して順次遅れ方向へ変移する
特定の変移傾向を示す場合には直ちに機台停止を行なう
ようにした。
【0010】第3の発明は、複数の緯糸到達検出器によ
って検出される緯糸到達時期のうちのいずれかが予め設
定された許容時期より遅れる場合には最先の遅れ検出に
応じて直ちに機台停止を行なうと共に、織布の織前を筬
打ち位置から遠ざけるようにした。
【0011】
【作用】第1の発明では、織幅内の緯糸到達検出器が緯
糸の到達遅れを検出すると、機台モータの作動が直ちに
停止すると共に、ブレーキ装置が同時に作動する。この
緊急な織機停止動作により到達遅れの緯糸の筬打ち前に
織機の慣性作動を停止することが可能となる。織機の慣
性作動による筬打ちがなくなればミス糸の筬打ちに起因
する止段もなくなる。
【0012】第2の発明では、緯糸の到達具合が複数の
緯糸到達検出器の緯入れ始端側から緯入れ末端側への配
列順位方向に順次遅れてゆき、最終的には緯入れミスと
なるような特定の遅れ傾向を示す場合には、機台モータ
の作動が直ちに停止すると共に、ブレーキ装置が同時に
作動する。
【0013】第3の発明では、織幅内の緯糸到達検出器
が緯糸の到達遅れを検出すると、機台モータの作動が直
ちに停止すると共に、ブレーキ装置が同時に作動し、さ
らに織前が筬打ち位置から遠ざけられる。緯糸の到達遅
れが緯入れ末端に近い緯糸到達検出器によって検出され
た場合には織機の慣性作動が筬打ちまでに停止しないお
それがあるが、織前を筬打ち位置から遠ざけることによ
ってミス糸の筬打ち回避が確実となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図2は織機全体の側面図を略
体的に示す。Mは機台モータであり、機台モータMは制
御コンピュータCの作動制御を受ける。1は機台モータ
Mから独立した正逆転可能な送り出しモータであり、送
り出しモータ1はワープビーム2を駆動する。ワープビ
ーム2から送り出される経糸Tはバックローラ3及びテ
ンションローラ4を経由して綜絖5及び変形筬6を通さ
れる。織布Wはエキスパンションバー7、機台モータM
に作動連結されたサーフェスローラ8、プレスローラ9
及びしわ取りガイド部材10を経由してクロスローラ1
1に巻き取られる。
【0015】テンションローラ4はテンションレバー1
2の一端部に取り付けられており、テンションレバー1
2の他端部に取付られた引っ張りばね13により所定の
張力が経糸Tに付与されるようになっている。テンショ
ンレバー12は検出レバー14の一端に回転可能に支持
されており、検出レバー14の他端にはロードセル15
が連結されている。経糸張力はテンションローラ4、テ
ンションレバー12及び検出レバー14を介してロード
セル15に伝えられ、ロードセル15は経糸張力に応じ
た電気信号を制御コンピュータCに出力する。
【0016】制御コンピュータCは予め設定された張力
と前記入力信号によって把握される検出張力との比較及
び機台回転角度検出用ロータリエンコーダ16からの検
出信号で把握されるワープビーム径に基づいて送り出し
モータ1の回転速度を制御する。これにより通常運転時
の経糸張力が制御され、製織中の織段発生防止が行われ
る。
【0017】制御コンピュータCは起動スイッチ17か
らのON信号に基づいてインバータIを介して織機駆動
モータMの正転作動及び送り出しモータ1の正転作動を
指令する。制御コンピュータCは送り出しモータ1に組
み込まれたロータリエンコーダ1aからの回転速度検出
信号に基づいて送り出しモータ1の回転速度をフィード
バック制御する。
【0018】図1は緯入れ装置の正面を略体的に示す。
18は巻付方式の緯糸測長貯留装置である。緯糸測長貯
留装置18で測長貯留された緯糸Yは緯入れ用メインノ
ズル19から射出緯入れされ、複数の緯入れ用補助ノズ
ル群20,21,22,23のリレー噴射へと受け継が
れる。緯入れ末端には反射式光電センサからなる緯糸到
達検出器S1 ,S2 が設置されており、緯糸Yの到達の
有無を判断するための情報が緯糸検出器S1 ,S2 によ
って得られる。
【0019】緯糸測長貯留装置18の糸巻付面18aか
らの緯糸引出し解舒及び停止は係止ピン24aを駆動す
る電磁ソレノイド24の励消磁によって行われる。電磁
ソレノイド24の励消磁制御は制御コンピュータCから
の指令により行われ、制御コンピュータCは機台回転角
度検出情報に基づいて電磁ソレノイド24の励消磁を制
御する。
【0020】糸巻付面18aの近傍には反射式光電セン
サからなる緯糸解舒検出器25が設置されており、糸巻
付面18aから引出し解舒される緯糸Yが緯糸解舒検出
器25によって検出される。制御コンピュータCは緯糸
解舒検出器25からの検出解舒数が設定数に達すると電
磁ソレノイド24の消磁を指令し、係止ピン24aが糸
巻付面18aに係合して緯糸引出し解舒を阻止する。
【0021】緯入れ用メインノズル19の緯入れ用圧力
エア噴射は電磁バルブV1 の励消磁によって制御され、
緯入れ用補助ノズル群20〜23における圧力エア噴射
は電磁バルブV2 ,V3 ,V4 ,V4 の励消磁により制
御される。電磁バルブV1 は圧力エア供給タンク26に
接続されており、電磁バルブV2 〜V4 は圧力エア供給
タンク27に接続されている。緯入れ用補助ノズル群2
3における圧力エア噴射は電磁バルブV5 の励消磁によ
り制御され、電磁バルブV5 は圧力エア供給タンク28
に接続されている。制御コンピュータCは機台回転角度
検出情報に基づいて各電磁バルブV1 〜V5 を励消磁制
御し、電磁バルブV1 〜V5 は電磁バルブV1 側からリ
レー的に励消磁される。
【0022】織幅内にある緯入れ用補助ノズル群20〜
23の間には反射式光電センサ型の複数の緯糸到達検出
器F1 ,F2 ,F3 ,F4 ,F5 ,F6 ,F7 が所定間
隔をおいて配列されている。
【0023】緯入れ用メインノズル19の直上には緯糸
処理装置29が設置されている。緯糸処理装置29は特
開平2ー61138号公報に開示される緯糸処理装置と
同タイプであり、緯入れミスした緯糸に後続する緯糸の
緯入れを阻止すると共に、この後続緯糸を手掛かりとし
て織布Wの織前W1 上のミス糸を自動的に引出し除去す
る。この緯入れミス処理は制御コンピュータCによって
制御される。
【0024】図5及び図6のフローチャートは緯入れミ
ス処理プログラム及び止段発生防止プログラムを表し、
制御コンピュータCはこのプログラムに基づいて緯入れ
ミス処理及び止段発生防止処理を行なう。
【0025】緯入れ用メインノズル19から射出された
緯糸Yの先端が緯糸到達検出器F1の検出領域に到達す
ると、緯糸到達検出器F1 は緯糸到達検出信号を制御コ
ンピュータCに出力する。この緯糸到達検出信号の出力
時期、即ち緯糸到達時期が許容時期T1 より遅れない場
合には制御コンピュータCは次順位の緯糸到達検出器F
2 から緯糸到達信号が許容時期T2 までに出力されるか
否かを監視する。
【0026】緯糸Yが他の緯糸到達検出器F3 〜F7
検出領域に到達する場合に許容される最も遅い到達時期
3 ,T4 ,T5 ,T6 ,T7 が緯糸到達検出器F3
7についても予め設定されており、制御コンピュータ
Cは設定された許容時期Tm(m=1〜7)までに緯糸
到達検出信号が入力するか否かを監視する。緯糸到達検
出器Fm 毎に設定された許容時期Tm までにどの緯糸到
達検出器Fm からも緯糸到達検出信号が出力された場合
には制御コンピュータCは緯糸到達検出器S1,S2
よる緯糸到達有無の監視に移る。
【0027】緯糸到達検出器S1 が緯糸到達を検出する
と共に、緯糸到達検出器S2 が緯糸到達を検出しない場
合には制御コンピュータCは織機運転を継続する。緯糸
到達検出器S1 が緯糸到達を検出しない場合には制御コ
ンピュータCは機台モータM及び送り出しモータ1の作
動を停止すると共に、ブレーキ装置Bを作動し、機台停
止が所定のクランク角停止位置となる停止制御が行われ
る。又、両緯糸到達検出器S1 ,S2 がいずれも緯糸到
達を検出した場合にも制御コンピュータCは機台モータ
M及び送り出しモータ1の作動を停止すると共に、ブレ
ーキ装置Bを作動し、機台停止が所定のクランク角停止
位置となる停止制御が行われる。両緯糸到達検出器
1 ,S2 がいずれも緯糸到達を検出する緯入れミスと
しては緯糸の胴切れが考えられる。
【0028】織幅内の緯糸到達検出器Fm (m=1〜
7)の緯糸到達検出のいずれかが許容時期Tm よりも遅
れた場合、その最先の緯糸到達遅れ検出に応答して制御
コンピュータCは機台モータMの作動を直ちに停止する
と共に、ブレーキ装置Bを作動する。この最先の緯糸到
達遅れ検出が緯糸到達検出器F4 〜F7 によるものであ
る場合、制御コンピュータCは送り出しモータ1の所定
時間の増速を行なった後に送り出しモータ1の作動を停
止する。送り出しモータ1の増速により経糸Tが通常の
送り出し速度よりも速い速度で送り出され、織布Wの織
前W1 が筬打ち位置から遠ざけられる。最先の緯糸到達
遅れ検出が緯糸到達検出器F1 〜F3 によるものである
場合には送り出しモータ1は増速されることなく停止す
る。
【0029】緯入れミス発生による織機運転停止後、緯
糸処理装置29が作動し、ミス糸Y 1 に後続する緯糸の
緯入れが阻止される。織機運転停止後、モータM,1が
スロー逆転し、経糸Tが最大開口を形成する。この開口
形成により織前W1 上のミス糸Y1 が経糸Tの把持作用
から解放され、後続緯糸を手掛かりとした緯糸処理装置
29の引出し作用によって織前W1 上のミス糸Y1 が織
前W1 から経糸開口の側方へ引出し除去される。
【0030】緯糸到達検出器F1 〜F3 が緯糸到達遅れ
を検出したときの緊急の織機運転停止の場合、変形筬6
は図4に示すように織布Wの織前W1 の手前で停止し、
図3に示すような緯入れミスを起こしたミス糸Y1 が織
前W1 に打ちこまれることはない。ミス糸Y1 が織前W
1 に打ち込まれなければ、ミス糸Y1 に先行して緯入れ
された緯糸Y0 がミス糸Y1 を介して筬打ち作用を受け
ることはない。
【0031】図4に示すようなループ発生の緯入れミス
の場合には織前W1 の直線方向でミス糸が存在する部分
と存在しない部分とができ、さらにループ部分には緯糸
が2本分存在することと同じになる。このようなミス糸
1 が筬打ちされたとすると、緯糸Y0 が受ける筬打ち
力はミス糸Y1 の存在部分と存在しない部分とでは異な
り、存在部分でもループ部分とその他の部分とで異な
る。そのため、ミス糸Y 1 を除去した後の織前W1 の形
状は直線とはならずに不均一になる。織前W1 の形状が
不均一になれば止段の発生が避けられない。
【0032】しかしながら、緯糸到達検出器F1 〜F3
が緯糸到達遅れを検出した場合には変形筬6がミス糸Y
1 を筬打ちすることはなく、前述した止段の発生は生じ
ない。
【0033】緯糸到達遅れ検出が緯糸到達検出器F4
7 による場合、この緯糸到達遅れ検出に基づく緊急の
織機運転停止ではミス糸Y1 の筬打ちを完全に回避でき
ないおそれがある。そのため、緊急の織機運転停止と共
に織前W1 が筬打ち位置から遠ざけられ、筬打ち力の影
響の低減が図られている。この織前W1 の逃しにより止
段の発生がぼぼ解消される。
【0034】なお、本実施例では第1〜第3順位までの
緯糸到達検出器F1 〜F3 の緯糸到達遅れ検出では織前
1 の逃しを行わないが、第2順位の緯糸到達検出器F
2 あるいは第3順位の緯糸到達検出器F3 による緯糸到
達遅れ検出によって織前逃しを行なうようにしたり、あ
るいは第1順位の緯糸到達検出器F1 による緯糸到達遅
れ検出の場合にも織前逃しを行なうようにしてもよい。
【0035】緯糸到達検出器F1 〜F3 の緯糸到達遅れ
検出に伴う織機運転停止及び緯糸処理後、機台モータM
及び送り出しモータ1が同期して正転作動に入り、織機
運転が再開される。
【0036】緯糸到達検出器F4 〜F7 の緯糸到達遅れ
検出に伴う織機運転停止及び緯糸処理後、送り出しモー
タ1が所定量だけ逆転し、その後機台モータM及び送り
出しモータ1が同期して正転作動に入り、織機運転が再
開される。送り出しモータ1の所定量逆転は送り出しモ
ータ1の増速によって筬打ち位置から遠ざけられた織前
1 を筬打ち位置に戻すためである。
【0037】本発明は勿論前記実施例にのみ限定される
ものではなく、例えば図7のフローチャートで示す織機
運転停止の仕方も可能である。緯糸到達検出器Fm (m
=1〜6)が許容時期Tm までに緯糸到達を検出してい
る場合にも、緯糸検出器Fm-1 によって検出された緯糸
到達時期tm-1 と、次の順位の緯糸到達検出器Fm によ
って検出された緯糸到達時期tm とが次式(1)の関係
を満たさない場合には緊急の織機運転停止さらには織前
1 の逃しが前記実施例と同様に行われる。 (Tm −tm )/(Tm-1 −tm-1 )≧Hm ・・・(1) 但し、Hm は隣合う緯糸到達検出器Fm ,Fm-1 毎に設
定された定数である。
【0038】図8のグラフ上の点Pm-1 ,Pm ,Pm+1
は緯糸到達検出器Fm-1 ,Fm ,F m+1 毎に設定された
許容時期Tm-1 ,Tm ,Tm+1 を表し、点Qm-1 ,Qm
,Q m+1 は検出された緯糸到達時期tm-1 ,tm ,t
m+1 を表す。従って、(Tm −tm )は点Pm ,Qm 間
の距離を表し、(Tm-1 −tm-1 )は点Pm-1 ,Qm-1
間の距離を表す。式(1)で表される両距離(Tm −t
m ),(Tm-1 −tm-1)の比がある値以下の場合には
両点Qm-1 ,Qm を結ぶ直線Lの延長線は点Pm+ 1 の上
側を通る。定数Hm はこのある値であり、両距離(Tm
−tm ),(Tm- 1 −tm-1 )の比が定数Hm に達しな
い場合には緯糸到達検出器Fm+1 によって検出される緯
糸到達時期tm+1 が許容時期Tm+1 よりも遅れると予想
される。そこで、本実施例では検出された緯糸到達時期
m-1 ,tm が式(1)の関係を満たさない場合には緊
急の織機運転停止さらには織前W1 の逃しが前記実施例
と同様に行われる。このような緯入れミス発生の予想を
行なうことによって織機運転停止を早めることができ、
ミス糸の筬打ちによる止段発生を防止することができ
る。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように第1の発明は、複数
の緯糸到達検出器によって検出される緯糸到達時期のう
ちのいずれかが各緯糸到達検出器毎に予め設定された許
容時期より遅れる場合には最先の遅れ検出に応じて直ち
に機台停止を行なうようにしたので、ミス糸の筬打ちを
回避することが可能となり、ミス糸の筬打ちによる止段
発生を防止し得るという優れた効果を奏する。
【0040】第2の発明は、複数の緯糸到達検出器によ
って検出される緯糸到達時期が各緯糸到達検出器毎に予
め設定された許容時期に対して順次遅れ方向へ変移する
特定の変移傾向を示す場合には直ちに機台停止を行なう
ようにしたので、実際の緯糸到達遅れ検出の前に緯糸到
達遅れを予想して織機停止時期を早めることができ、ミ
ス糸の筬打ちによる止段発生を一層確実に防止し得ると
いう優れた効果を奏する。
【0041】第3の発明は、緊急の機台停止と共に、織
布の織前を筬打ち位置から遠ざけるようにしたので、機
台停止のみでは間に合わないようなミス糸の筬打ち回避
も可能となる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミス糸の筬打ちを回避するための回路を組み
込んだ略体正面図である。
【図2】 織機全体の略体側面図である。
【図3】 ミス糸の発生状態を示す略体正面図である。
【図4】 織機運転停止時の筬の停止位置を示す拡大側
面図である。
【図5】 緯入れミス処理プログラム及び止段防止制御
プログラムを表すフローチャートである。
【図6】 緯入れミス処理プログラム及び止段防止制御
プログラムを表すフローチャートである。
【図7】 別例の緯入れミス処理プログラム及び止段防
止制御プログラムを表すフローチャートである。
【図8】 緯糸到達遅れ予想を説明するためのグラフで
ある。
【符号の説明】
1 〜F7 …緯糸到達検出器、M…機台モータ、C…制
御コンピュータ、Y1…ミス糸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れされた緯糸を織幅内に設置された複
    数の緯糸到達検出器によって検出し、複数の緯糸到達検
    出器によって検出される緯糸到達時期のうちのいずれか
    が各緯糸到達検出器毎に予め設定された許容時期より遅
    れる場合には最先の遅れ検出に応じて直ちに機台停止を
    行なうジェットルームにおける止段防止方法。
  2. 【請求項2】緯入れされた緯糸を織幅内に設置された複
    数の緯糸到達検出器によって検出し、複数の緯糸到達検
    出器によって検出される緯糸到達時期が各緯糸到達検出
    器毎に予め設定された許容時期に対して順次遅れ方向へ
    変移する特定の変移傾向を示す場合には直ちに機台停止
    を行なうジェットルームにおける止段防止方法。
  3. 【請求項3】緯入れされた緯糸を織幅内に設置された複
    数の緯糸到達検出器によって検出し、複数の緯糸到達検
    出器によって検出される緯糸到達時期のうちのいずれか
    が予め設定された許容時期より遅れる場合には最先の遅
    れ検出に応じて直ちに機台停止を行なうと共に、織布の
    織前を筬打ち位置から遠ざけるジェットルームにおける
    止段防止方法。
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