JPH05319708A - エレベータの速度制御装置 - Google Patents

エレベータの速度制御装置

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JPH05319708A
JPH05319708A JP4123476A JP12347692A JPH05319708A JP H05319708 A JPH05319708 A JP H05319708A JP 4123476 A JP4123476 A JP 4123476A JP 12347692 A JP12347692 A JP 12347692A JP H05319708 A JPH05319708 A JP H05319708A
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JP
Japan
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advance position
ideal
elevator
auxiliary
advance
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JP4123476A
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English (en)
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Katsumi Ohira
克己 大平
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 速度の速い領域において、アドバンス位置が
階を飛すことなく確実に停止できるエレベータの速度制
御装置を提供する。 【構成】 エレベータかごの現在位置と減速停止に必要
な減速距離とを加算した距離データから理想アドバンス
位置ADVNRを求めるとともに、この理想アドバンス
位置ADVNRより先行した補助アドバンス位置ADV
NHを求め、前記エレベータかごの走行開始より所定時
間経過後に、理想アドバンス位置から補助アドバンス位
置へ移行するための補正アドバンス位置を求め、前記エ
レベータかごの走行開始より所定時間経過するまでは理
想アドバンス位置ADVNRを、所定時間経過後は補正
アドバンス位置を、補正アドバンス位置から補助アドバ
ンス位置へ移行した後は補助アドバンス位置ADVNH
を各々アドバンス位置ADVNとし、このアドバンス位
置ADVNに応じてエレベータの速度制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの速度制御
装置に関するものであり、特に、エレベータかごの現在
位置に対して先行する着床可能な位置、所謂、アドバン
ス位置(以下、単に『アドバンス位置』という)を演算
により求めてエレベータの速度制御を行なうエレベータ
の速度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエレベータの速度制御装
置に関連するものとして、特開昭57−9678号公報
に掲載の技術を挙げることができる。
【0003】この公報には、エレベータかごの現在位置
から着床予定点までの残距離に一定距離を加算し、この
加算後の距離に対応する距離対応の速度指令値と時間の
経過に対応して変化する時間対応の速度指令値とを比較
し、この差が規定値以下になったとき、切換準備指令を
発し、その後所定の時間経過を辿るまでは時間対応の速
度指令値を、その後は距離対応の速度指令値を速度指令
としてエレベータかごの速度を制御する技術が示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータの速度制御装置では、速度指令を常に走行時間
の関数と考え、この走行時間を利用してアドバンス位置
を求めていた。即ち、アドバンス位置S(t)は時刻t
で加速をやめ、減速に移行する速度指令の面積で求めら
れ、これを式で表わすと次のようになる。 S(t)=αt×t+(2TA−TJ)αt+(7/2
4)αTJ×TJ+(2/3)αTA×TA+(1/2
4)αTL×TL−αTJTA なお、S(t)は時刻tにおけるアドバンス位置、TJ
は起動加速(ジャーク)時間、TAは定加速走行から定
減速走行への移行中の加速丸め・減速丸め時間、TLは
着床時間、αは加減速度である。
【0005】しかし、このアドバンス位置は、時刻tが
経過する程、つまり、速度が速くなる程、処理時間Δt
(マイクロコンピュータで処理する場合の演算周期)間
の変化量が大きくなっていた。したがって、この値が階
間距離以上となると停止することができない階ができ、
サービス性の点で問題があった。これを図11を用いて
説明する。図11は従来のエレベータの速度制御装置に
よる定格速度走行をしたときのアドバンス位置を示す特
性図である。即ち、図11のように、時刻TからΔt間
のアドバンス位置の変化量S(T+Δt)−S(T)が
階間距離以上になる場合があった。このため、この間の
階にはエレベータかごを停止できなかった。
【0006】そこで、この発明は、速度の速い領域にお
いて、アドバンス位置が階を飛すことなく確実に停止で
きるエレベータの速度制御装置の提供を課題とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるエレベー
タの速度制御装置は、エレベータかごの現在位置と減速
停止に必要な減速距離とを加算した距離データをかご着
床可能位置とする理想アドバンス位置を求める理想アド
バンス位置演算手段と、前記理想アドバンス位置より先
行した補助アドバンス位置を求める補助アドバンス位置
演算手段と、前記エレベータかごの走行開始より所定時
間経過後に、理想アドバンス位置から補助アドバンス位
置へ移行するための補正アドバンス位置を求める補正ア
ドバンス位置演算手段と、前記エレベータかごの走行開
始より所定時間経過するまでは理想アドバンス位置を、
所定時間経過後は補正アドバンス位置を、補正アドバン
ス位置から補助アドバンス位置へ移行した後は補助アド
バンス位置を各々アドバンス位置とするアドバンス位置
変更手段と、前記アドバンス位置に応じてエレベータの
速度制御を行なう速度制御手段とを具備するものであ
る。
【0008】
【作用】本発明のエレベータの速度制御装置において
は、エレベータかごの現在位置と減速停止に必要な減速
距離とを加算した距離データから理想アドバンス位置を
求めるとともに、この理想アドバンス位置より先行した
補助アドバンス位置を求め、前記エレベータかごの走行
開始より所定時間経過後に、理想アドバンス位置から補
助アドバンス位置へ移行するための補正アドバンス位置
を求め、前記エレベータかごの走行開始より所定時間経
過するまでは理想アドバンス位置を、所定時間経過後は
補正アドバンス位置を、補正アドバンス位置から補助ア
ドバンス位置へ移行した後は補助アドバンス位置を各々
アドバンス位置とし、このアドバンス位置に応じてエレ
ベータの速度制御を行なうものであるから、理想アドバ
ンス位置の他にどの階に対しても確実に停止決定できる
アドバンス位置を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明をする。
図1は本発明の一実施例であるエレベータの速度制御装
置を示す全体構成図である。
【0010】図において、1は三相交流電源、2は三相
交流電源1を直流に変換するサイリスタ変換器、3はサ
イリスタ変換器2に接続された巻上用直流電動機の電機
子(界磁は省略)、4は電機子3により駆動される巻上
機の綱車、5は綱車4に巻き掛けられた主索、6はエレ
ベータかご、7は釣合錘、8は両端がエレベータかご6
に結合され無端状に形成されたロープ、9は昇降路下部
に配置されロープ8が巻き掛けられ張力を付与する張
車、10はエレベータ機械室に配設されロープ8が巻き
掛けられ円周部に小孔10aが等間隔に穿設された円
板、11は小孔10aを検出する度にパルス信号を発生
するパルス発生器、12はエレベータかご6の上昇時は
上記パルスを加算し、下降時は減算することによりエレ
ベータかご6の現在位置を計数する加減算カウンタ、1
3は加減算カウンタ12の出力をコンピュータ用の情報
に信号変換する入力変換器、14はコンピュータの中央
処理装置(CPU)、15はアドレスバスやデータバス
等の母線、16はエレベータを制御するプログラムや距
離の変化に対応する速度指令値等が書込まれている読出
し専用のメモリ(ROM)、17は記憶アドレス中にデ
ータを記憶する読書き可能なメモリ(RAM)、18は
コンピュータの情報をエレベータ機器の信号に変換する
出力変換器、19は電機子3により駆動されその速度に
対応する速度信号を発する速度計用発電機、20は速度
制御装置、21は呼が生じたときに発生する呼信号、2
2は呼を登録する呼登録回路、23は呼登録回路22の
出力をコンピュータ用の情報に信号変換する入力変換器
である。
【0011】なお、エレベータの速度制御装置を示すハ
ードウェア構成は従来と同様の構成であり、また、アド
バンス位置に対応する速度指令によりエレベータかごの
速度を制御する動作も従来と同様であるので、ここでは
詳しい説明を省略する。
【0012】図2は本発明の一実施例であるエレベータ
の速度制御装置の主動作を示すフローチャート、図3か
ら図6は図2中の各アドバンスモードの演算動作を示す
フローチャートである。図7は本発明の一実施例である
エレベータの速度制御装置による最短距離走行をしたと
きの加速度及び速度を示す特性図、図8は本発明の一実
施例であるエレベータの速度制御装置による定格速度走
行をしたときの速度を示す特性図、図9は本発明の一実
施例であるエレベータの速度制御装置による定格速度走
行をしたときのアドバンス位置を示す特性図、図10は
本発明の一実施例であるエレベータの速度制御装置によ
るアドバンス位置を示す特性図である。
【0013】図2はアドバンス位置の演算動作を示すフ
ローチャートであり、このアドバンス位置の演算は速度
指令値の演算開始とともに開始し、図9のようなアドバ
ンス位置ADVNの曲線を求める。
【0014】図2において、ステップS10でエレベー
タが停止中か否かを判断し、停止中の場合はステップS
11からステップS14で各変数の初期設定を行なう。
即ち、ステップS11でアドバンス位置ADVN及び起
動開始位置STATに現在位置SYNCを設定し、ステ
ップS12でアドバンス位置演算カウンタTCを0に
し、ステップS13でアドバンスモードMODを1に
し、ステップS14で補助アドバンス位置への移行認識
フラグFLAGを0にする。ステップS10でエレベー
タが停止中でない場合は、ステップS15からステップ
S20でアドバンス位置を演算する。即ち、ステップS
15でアドバンス位置ADVNが停止位置STOP以上
か否かを判断し、ADVNがSTOP以上であればアド
バンス位置の演算を終了し、ADVNがSTOP以上で
なければ、ステップS16でアドバンス位置演算カウン
タTCに1を加算して、ステップS17からステップS
20でアドバンスモードMODを判断し、各アドバンス
モードMODに応じた演算をステップS30,40,6
0,70の各ルーチンで行なう。
【0015】ここで、各アドバンスモードの演算動作に
ついて述べる。図3はアドバンスモード1の演算動作を
示すフローチャートである。なお、最短距離走行を想定
した場合のエレベータの加速度曲線及び速度曲線は図7
に示す。
【0016】図7において、αは最大加速度、−αは最
大減速度、TJは起動加速(ジャーク)時間、TAは定
加速走行から定減速走行への移行中の加速丸め・減速丸
め時間、TLは着床ジャーク時間である。エレベータか
ごは最低でも最短走行距離分は走行しなければならない
とすると、起動ジャーク中のアドバンス位置は最短走行
距離BIASとなり、このBIASは図7に示す面積a
−b−c−aで表わされ、下記の式のようになる。 BIAS=(7/24)αTJ×TJ−αTATJ+
(2/3)αTA×TA+(1/24)αTL×TL
【0017】即ち、図3において、ステップS31でア
ドバンス位置演算カウンタTCが起動ジャーク時間の終
了する時刻T1以上か否かを判断し、TCがT1以上で
なければステップS32でアドバンス位置ADVNを起
動開始位置STAT+最短走行距離BIASとし、ステ
ップS33で理想アドバンス位置ADVNRと補助アド
バンス位置ADVNHにアドバンス位置ADVNを設定
する。また、ステップS31でTCがT1以上であれ
ば、ステップS34でアドバンスモードMODを2とす
る。
【0018】図4は図2中のアドバンスモード2の演算
動作を示すフローチャートである。ここでは、定格速度
走行をした場合の速度曲線を図8に示すが、速度が定加
速走行から定減速走行への移行中の加速丸め開始速にな
る時刻T2までアドバンスモード2の演算を行なう。即
ち、図4において、ステップS41でアドバンス位置演
算カウンタTCが加速丸め開始速になる時刻T2以上か
否かを判断し、TCがT2以上でなければステップS4
2で補助アドバンス位置ADVNHを一定値DAD1で
加算する。この一定値DAD1は理想アドバンス位置A
DVNRの時刻T1と時刻T2の偏差をT2−T1で割
り、演算周期を掛けた値とする。ステップS43で理想
アドバンス位置ADVNRから補助アドバンス位置AD
VNHへの移行認識フラグFLAGが1であるか否かを
判断し、FLAGが1でなければ、ステップS44でア
ドバンス位置演算カウンタTCが理想アドバンス位置演
算から補助アドバンス位置演算への移行開始時刻TF以
上か否かを判断し、TCがTF以上でなければステップ
S45で理想アドバンス位置ADVNRを求め、ステッ
プS46でアドバンス位置ADVNに理想アドバンス位
置ADVNRを設定する。この移行開始時刻TFは理想
アドバンス位置ADVNRの演算周期間の変化量が階間
距離より大きくならない時刻を考慮した値とする。ま
た、ステップS44でTCがTF以上であれば、ステッ
プS47からステップS51で理想アドバンス位置AD
VNRから補助アドバンス位置ADVNHへの移行処理
を行なう。即ち、ステップS47で理想アドバンス位置
ADVNRを一定値DAD2で加算する。この一定値D
AD2はDAD1よりも増加分が多く、且つ、演算周期
の増分量が階間の距離よりも小さい値とする。ステップ
S48で理想アドバンス位置ADVNRが補助アドバン
ス位置ADVNH以上か否かを判断し、ADVNRがA
DVNH以上でなければ、ステップS49でアドバンス
位置ADVNに理想アドバンス位置ADVNRを設定す
る。ADVNRがADVNH以上であれば、ステップS
50で理想アドバンス位置ADVNRから補助アドバン
ス位置ADVNHへの移行認識フラグFLAGを1に
し、ステップS51でアドバンス位置ADVNに補助ア
ドバンス位置ADVNHを設定する。また、ステップS
43でFLAGが1であれば、同じくステップS51で
アドバンス位置ADVNに補助アドバンス位置ADVN
Hを設定する。ステップS41でTCがT2以上であれ
ば、ステップS52でアドバンスモードMODを3にす
る。
【0019】図5は図2中のアドバンスモード3の演算
動作を示すフローチャートである。このアドバンスモー
ド3では、時刻T2のアドバンス位置ADVNは、図8
の面積d−e−f−dで表わされ、加速丸め時間が終了
する時刻T3までは、アドバンス位置ADVNを更新さ
せない。即ち、図5において、ステップS61でアドバ
ンス位置演算カウンタTCが加速丸め時間が終了する時
刻T3以上か否かを判断し、TCがT3以上でなければ
何もせず、TCがT3以上であればステップS62でア
ドバンスモードMODを4にする。
【0020】図6は図2中のアドバンスモード4の演算
動作を示すフローチャートである。定格速度VLRで走
行中に停止決定した場合の減速走行量DSLRは図8の
面積e−f−g−eで表され、下記の式のようになる。 DSLR=(1/2)VLR{(VLR/α)+TA}
+(1/24)α(TL×TL−TA×TA) 従って、定格走行中のアドバンス位置ADVNは図9か
らも明らかなように、単に、現在位置SYNCに減速走
行量DSLRを加算すればよい。即ち、図6において、
ステップS71でアドバンス位置ADVNは現在位置S
YNC+減速走行量DSLRの演算で求まる。
【0021】こうして、アドバンス位置ADVNが算出
された後は、従来と同様の速度制御手段によって、この
アドバンス位置ADVNに応じてエレベータの速度制御
がなされる。
【0022】このように、本実施例のエレベータの速度
制御装置は、エレベータかご6の走行に応じて発生され
るパルスを加減算カウンタ12でカウントしてかご位置
を求め、エレベータ加速中のある時刻においてエレベー
タかごを減速停止させるために必要な減速距離を求め、
前記エレベータかごの現在位置SYNCと減速距離とを
加算した距離データをかご着床可能位置とする理想アド
バンス位置ADVNRを求める理想アドバンス位置演算
手段と、前記理想アドバンス位置ADVNRより先行し
た補助アドバンス位置ADVNHを求める補助アドバン
ス位置演算手段と、前記エレベータかごの走行開始より
所定時間経過後に、理想アドバンス位置ADVNRから
補助アドバンス位置ADVNHへ移行するための補正ア
ドバンス位置を求める補正アドバンス位置演算手段と、
前記エレベータかごの走行開始より所定時間経過するま
では理想アドバンス位置ADVNRを、所定時間経過後
は補正アドバンス位置を、補正アドバンス位置から補助
アドバンス位置ADVNHへ移行した後は補助アドバン
ス位置ADVNHを各々アドバンス位置ADVNとする
アドバンス位置変更手段と、前記アドバンス位置ADV
Nに応じてエレベータの速度制御を行なう速度制御手段
とを備えている。
【0023】即ち、本実施例のエレベータの速度制御装
置は、エレベータかごの現在位置SYNCと減速停止に
必要な減速距離とを加算した距離データから理想アドバ
ンス位置ADVNRを求めるとともに、この理想アドバ
ンス位置ADVNRより先行した補助アドバンス位置A
DVNHを求め、前記エレベータかごの走行開始より所
定時間経過後に、理想アドバンス位置ADVNRから補
助アドバンス位置ADVNHへ移行するための補正アド
バンス位置を求め、前記エレベータかごの走行開始より
所定時間経過するまでは理想アドバンス位置ADVNR
を、所定時間経過後は補正アドバンス位置を、補正アド
バンス位置から補助アドバンス位置ADVNHへ移行し
た後は補助アドバンス位置ADVNHを各々アドバンス
位置ADVNとし、このアドバンス位置ADVNに応じ
てエレベータの速度制御を行なうものである。つまり、
理想アドバンス位置ADVNRとは別に、補助アドバン
ス位置ADVNHを求め、エレベータかごの走行開始よ
り所定時間経過後までは理想アドバンス位置ADVNR
を、所定時間経過後は補助アドバンス位置ADVNHを
アドバンス位置ADVNとするものであり、これを図1
0で示すと、理想アドバンス位置ADVNRとは別に、
補助アドバンス位置ADVNHを演算し、時刻TFまで
は理想アドバンス位置ADVNRを、時刻TF経過後は
理想アドバンス位置ADVNRから補助アドバンス位置
ADVNHへ移行するものである。
【0024】したがって、理想アドバンス位置ADVN
Rの他にどの階に対しても確実に停止決定できるアドバ
ンス位置ADVNを得ることができ、速度の速い領域に
おいても、アドバンス位置ADVNが階を飛すことなく
確実に停止できるので、サービス性のよいエレベータ制
御が実現できる。
【0025】ところで、上記実施例では、理想アドバン
ス位置演算から補助アドバンス位置演算への移行開始タ
イミングを時間で判断したが、速度で判断してもよい。
この場合には、理想アドバンス位置とは別に補助アドバ
ンス位置を求め、走行開始より所定速度を越えるまでは
理想アドバンス位置を、所定速度を越えた後は補助アド
バンス位置をアドバンス位置とすることにより、確実に
停止階の検出ができ、サービス性のよいエレベータ制御
が実現できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエレベー
タの速度制御装置は、理想アドバンス位置演算手段と、
補助アドバンス位置演算手段と、補正アドバンス位置演
算手段と、アドバンス位置変更手段と、速度制御手段と
を備え、エレベータかごの現在位置と減速停止に必要な
減速距離とを加算した距離データから理想アドバンス位
置を求めるとともに、この理想アドバンス位置より先行
した補助アドバンス位置を求め、前記エレベータかごの
走行開始より所定時間経過後に、理想アドバンス位置か
ら補助アドバンス位置へ移行するための補正アドバンス
位置を求め、前記エレベータかごの走行開始より所定時
間経過するまでは理想アドバンス位置を、所定時間経過
後は補正アドバンス位置を、補正アドバンス位置から補
助アドバンス位置へ移行した後は補助アドバンス位置を
各々アドバンス位置とし、このアドバンス位置に応じて
エレベータの速度制御を行なうことにより、理想アドバ
ンス位置の他にどの階に対しても確実に停止決定できる
アドバンス位置を得ることができ、速度の速い領域にお
いても、アドバンス位置が階を飛すことなく確実に停止
できるので、サービス性のよいエレベータ制御が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例であるエレベータの速
度制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の一実施例であるエレベータの速
度制御装置のアドバンス位置の演算動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】図3は図2中のアドバンスモード1の演算動作
を示すフローチャートである。
【図4】図4は図2中のアドバンスモード2の演算動作
を示すフローチャートである。
【図5】図5は図2中のアドバンスモード3の演算動作
を示すフローチャートである。
【図6】図6は図2中のアドバンスモード4の演算動作
を示すフローチャートである。
【図7】図7は本発明の一実施例であるエレベータの速
度制御装置による最短距離走行をしたときの加速度及び
速度を示す特性図である。
【図8】図8は本発明の一実施例であるエレベータの速
度制御装置による定格速度走行をしたときの速度を示す
特性図である。
【図9】図9は本発明の一実施例であるエレベータの速
度制御装置による定格速度走行をしたときのアドバンス
位置を示す特性図である。
【図10】図10は本発明の一実施例であるエレベータ
の速度制御装置によるアドバンス位置を示す特性図であ
る。
【図11】図11は従来のエレベータの速度制御装置に
よる定格速度走行をしたときのアドバンス位置を示す特
性図である。
【符号の説明】
6 エレベータかご 8 ロープ 10 円板 10a 小孔 11 パルス発生器 12 加減算カウンタ 13 入力変換器 14 CPU 16 ROM 17 RAM 18 出力変換器 19 速度計用発電機 20 速度制御装置 ADVN アドバンス位置 ADVNR 理想アドバンス位置 ADVNH 補助アドバンス位置 SYNC 現在位置 DSLR 減速走行量 DAD1 一定値 DAD2 一定値 TF 理想アドバンス位置演算から補助アドバンス位置
演算への移行開始時刻

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータかごの現在位置と減速停止に
    必要な減速距離とを加算した距離データをかご着床可能
    位置とする理想アドバンス位置を求める理想アドバンス
    位置演算手段と、 前記理想アドバンス位置より先行した補助アドバンス位
    置を求める補助アドバンス位置演算手段と、 前記エレベータかごの走行開始より所定時間経過後に、
    理想アドバンス位置から補助アドバンス位置へ移行する
    ための補正アドバンス位置を求める補正アドバンス位置
    演算手段と、 前記エレベータかごの走行開始より所定時間経過するま
    では理想アドバンス位置を、所定時間経過後は補正アド
    バンス位置を、補正アドバンス位置から補助アドバンス
    位置へ移行した後は補助アドバンス位置を各々アドバン
    ス位置とするアドバンス位置変更手段と、 前記アドバンス位置に応じてエレベータの速度制御を行
    なう速度制御手段とを具備することを特徴とするエレベ
    ータの速度制御装置。
JP4123476A 1992-05-15 1992-05-15 エレベータの速度制御装置 Pending JPH05319708A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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