JPH05306074A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

Info

Publication number
JPH05306074A
JPH05306074A JP4113581A JP11358192A JPH05306074A JP H05306074 A JPH05306074 A JP H05306074A JP 4113581 A JP4113581 A JP 4113581A JP 11358192 A JP11358192 A JP 11358192A JP H05306074 A JPH05306074 A JP H05306074A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
speed command
car
load
elevator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4113581A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ishii
敏昭 石井
Kimimoto Mizuno
公元 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP4113581A priority Critical patent/JPH05306074A/ja
Publication of JPH05306074A publication Critical patent/JPH05306074A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻上モータやサイリスタ変換器等の各機器を
従来通りの定格のものを使用し、エレベータの輸送効率
を極力向上できること。 【構成】 かご内負荷を差動トランス18で検出し、こ
のかご内負荷が定格負荷以下か否かをかご内負荷判定器
19で判定し、エレベータかご1を駆動するモータの速
度を制御するモータ制御器10に与える速度指令を、エ
レベータかご1のかご内負荷が定格負荷以下の場合は高
加速度速度指令とし、またエレベータかご1のかご内負
荷が定格負荷を越える場合は低加速度速度指令とし、か
ご内負荷に応じて速度指令発生器13で適宜選択して与
えるとともに、高加速度速度指令によるモータ電流が許
容最大過負荷のエレベータかご1を低加速度速度指令で
上昇運転するときに前記モータに流れる電流値を越えな
い値に抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エレベータの制御装置
に関するものであり、特に、エレベータの駆動速度をか
ご内負荷に応じて適宜調整するエレベータの制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエレベータの制御装置に
関連するものとして、特開昭57−9678号公報に掲
載の技術を挙げることができる。図4は従来のエレベー
タの制御装置を示す全体構成図である。
【0003】図において、1はエレベータかご、2は釣
合錘、3はエレベータかご1と釣合錘2を釣瓶状に吊す
ロープ、4は前記ロープ3をシーブに巻き掛けた巻上
機、5は同じくロープ3を巻き掛けた逸せ車である。6
は巻上機4を駆動する直流モータの電機子、7はその固
定子の界磁、8は界磁用電源、9は電機子6に電力を供
給するサイリスタ変換器、10はサイリスタ変換器9を
介して直流モータの速度を制御するモータ制御器、11
は直流モータの電機子6の電流を検出する電流検出器で
あり、その出力信号11aはモータ制御器10に入力さ
れる。12はモータの速度を検出する速度検出器であ
り、この出力信号12aもモータ制御器10に入力され
る。13は速度指令発生器であり、この速度指令である
出力信号13aはモータ制御器10に入力される。14
は走行指令や停止階を決定する等の各機能を有するエレ
ベータ制御器、15はエレベータかご1に設けられたか
ご呼釦であり、この出力信号15aはエレベータ制御器
14に入力される。16はエレベータ乗場に配設された
乗場呼釦であり、この出力信号16aもエレベータ制御
器14に入力される。
【0004】この種のエレベータでは、エレベータかご
1と釣合錘2とが巻上機4及び逸せ車5を介してロープ
3によって釣瓶状に吊られており、釣合錘2の重量はか
ご内負荷が定格の50%のときに釣合うように設定され
ている。また、通常、エレベータかごの定格負荷の11
0%から125%程度の過負荷には耐え得るように巻上
モータやサイリスタ変換器9等の機器が選定されてい
る。
【0005】次に、このエレベータの制御装置の各構成
部位の動作波形について述べる。図5は従来のエレベー
タの制御装置の各動作波形を示す波形特性図である。
【0006】図において、(a)は速度指令(速度指令
発生器13の出力信号13a)であり、上昇走行時の波
形を示す。(b)は(a)の速度指令に対応する加速度
波形、(c)は上昇走行時の電機子電流(電流検出器1
1の出力信号11a)で、実線はかご内負荷が定格負荷
のときの電流波形、破線はかご内負荷が過負荷のときの
電流波形である。
【0007】図5の(b)において、T0 は秤期間であ
り、走行前に予めかご内負荷を支えるための電流を流す
期間である。T1 ,T3 ,T4 ,T6 はジャーク時間
(この時間勾配αj を加加速度という)、T2 は一定加
速時間、T5 は一定減速時間である。αo は一定加減速
時の加速度である。
【0008】図5の(c)において、Ipoはかご内負荷
が過負荷状態のときの電機子電流の最大値、Iprはかご
内負荷が定格負荷状態のときの電機子電流の最大値であ
る。Iwr,Iwoは各々定格負荷時と過負荷時の秤電流、
Iaccr,Iaccoは各々定格負荷時と過負荷時の加速電流
である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータの制御装置では、エレベータの輸送効率を高め
るために、ジャーク時間T1 ,T3 ,T4 ,T6 を短く
し(加加速度αj を大きくし)、加減速加速度αo を大
きくすることが考えられていた。
【0010】しかし、加速度を大きくするには、巻上モ
ータである直流モータの定格トルクを大きくする必要が
あり、これに伴なって、直流モータの電機子電流も増大
するため、サイリスタ変換器の容量を大きくする必要も
あり、各機器のコストアップを招いていた。
【0011】そこで、請求項1の発明は、巻上モータや
サイリスタ変換器等の各機器を従来通りの定格のものを
使用し、エレベータの輸送効率を極力向上できるエレベ
ータの制御装置の提供を課題とするものである。また、
請求項2の発明は、リニアモータやインバータ等の各機
器を従来通りの定格のものを使用し、エレベータの輸送
効率を極力向上できるエレベータの制御装置の提供を課
題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
エレベータの制御装置は、巻上機を介してエレベータか
ごを駆動するモータと、前記モータの速度を制御するモ
ータ制御器と、前記エレベータかごのかご内負荷が所定
値以下か否かを判定するかご内負荷判定器と、前記かご
内負荷判定器の判定結果に応じて所定の低加速度速度指
令または高加速度速度指令を選択し、この選択速度指令
を前記モータ制御器に与える速度指令発生器と、前記高
加速度速度指令によるモータ電流が許容最大過負荷のエ
レベータかごを低加速度速度指令で上昇運転するときに
前記モータに流れる電流値を越えない値に抑制する電流
値抑制手段とを具備するものである。
【0013】請求項2の発明にかかるエレベータの制御
装置は、滑車を介してロープで釣瓶状に吊されたエレベ
ータかご及び釣合錘を駆動するリニアモータと、前記リ
ニアモータの速度を制御するモータ制御器と、前記エレ
ベータかごのかご内負荷が所定値以下か否かを判定する
かご内負荷判定器と、前記かご内負荷判定器の判定結果
に応じて所定の低加速度速度指令または高加速度速度指
令を選択し、この選択速度指令を前記モータ制御器に与
える速度指令発生器と、前記高加速度速度指令によるモ
ータ電流が許容最大過負荷のエレベータかごを低加速度
速度指令で上昇運転するときに前記モータに流れる電流
値を越えない値に抑制する電流値抑制手段とを具備する
ものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明のエレベータの制御装置におい
ては、巻上機を介してエレベータかごを駆動するモータ
の速度を制御するモータ制御器に与える速度指令を、エ
レベータかごのかご内負荷に応じて低加速度速度指令ま
たは高加速度速度指令を選択して与えるとともに、高加
速度速度指令によるモータ電流が許容最大過負荷のエレ
ベータかごを低加速度速度指令で上昇運転するときに前
記モータに流れる電流値を越えない値に抑制するもので
あるから、かご内負荷が所定値以下のときはモータの電
機子電流が一定の限度を越えない範囲で加速度を上げ、
かご内負荷が所定値を越えるときは加速度を下げ電機子
電流が一定限度を越えないように設定でき、各機器の定
格を上げることなく、極力高加速度でのエレベータの運
行ができる。
【0015】請求項2の発明のエレベータの制御装置に
おいては、滑車を介してロープで釣瓶状に吊されたエレ
ベータかご及び釣合錘を駆動するリニアモータの速度を
制御するモータ制御器に与える速度指令を、エレベータ
かごのかご内負荷に応じて低加速度速度指令または高加
速度速度指令を選択して与えるとともに、高加速度速度
指令によるモータ電流が許容最大過負荷のエレベータか
ごを低加速度速度指令で上昇運転するときに前記モータ
に流れる電流値を越えない値に抑制するものであるか
ら、かご内負荷が所定値以下のときはリニアモータの一
次巻線電流が一定の限度を越えない範囲で加速度を上
げ、かご内負荷が所定値を越えるときは加速度を下げ一
次巻線電流が一定限度を越えないように設定でき、各機
器の定格を上げることなく、極力高加速度でのエレベー
タの運行ができるとともに、リニアモータ駆動のため
に、摩擦力を必要とせず、加速度を大きくしてもロープ
が滑らない。
【0016】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1は本発明の第一実施例であるエレベ
ータの制御装置を示す全体構成図である。図中、上記従
来例と同一符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一
または相当する構成部分を示す。
【0017】図において、100はエレベータかご1の
かご枠、101はかご枠100内に配設されたかご室、
102はかご室101の振動を吸収する防振ゴムであ
る。18は防振ゴム102の撓み量によりかご内負荷を
検出する差動トランス、18aはその出力信号、19は
かご内負荷が所定値以上か否かを判定するかご内負荷判
定器、19aはその出力信号である。131は所定の低
加速度速度指令を発生する低加速度速度指令発生回路、
132は所定の高加速度速度指令を発生する高加速度速
度指令発生回路、133はかご内負荷判定器19の出力
信号19aを受けて上記2つの速度指令発生回路13
1,132のうちのいずれかの回路を選択する選択スイ
ッチである。なお、ここでは、かご内が定格負荷以下の
場合には、かご内負荷判定器19からの出力信号19a
により選択スイッチ133は高加速度速度指令発生回路
132を選択し、かご内が定格負荷を越える場合には、
かご内負荷判定器19からの出力信号19aにより選択
スイッチ133は低加速度速度指令発生回路131を選
択するように構成されている。
【0018】次に、この構成のエレベータの制御装置の
動作を図2を参照にしながら説明する。図2は本発明の
第一実施例であるエレベータの制御装置の各動作波形を
示す波形特性図である。図中、図5と同一符号及び記号
は図5と同一または相当する部分を示す。
【0019】図において、(a)は速度指令(速度指令
発生器13の出力信号13a)であり、実線は低加速度
速度指令を示し、破線は高加速度速度指令を示す。
(b)は上記速度指令に対応した加速度波形である。
(c)は電機子電流(電流検出器11の出力信号11
a)で、実線はかご内負荷が過負荷状態で上昇走行する
ときの電機子電流波形であり、このときの最大電流値は
勿論従来の過負荷状態と同一条件であるから図5のIp
oと同一値である。(c)の破線はかご内負荷が定格負
荷で高加速度速度指令に従って上昇走行時の電機子電流
の波形である。I’accrはこのときの加速電流である。
そして、ここでは次の(1)式が成立するように加速度
を設定する。 Ipo=Iwr+I’accr …(1)
【0020】即ち、本実施例においては、かご内負荷が
定格負荷以下のときは、エレベータかご1は高加速度速
度指令に従って走行する。したがって、同じ距離を低加
速度速度指令に従って走行する場合に比べて、図2の
(a)のようにΔT時間だけ早く目的階に到達できるの
で、エレベータの輸送効率が向上する。しかも、図2の
(c)のように、その最大電機子電流(最大トルク電
流)は従来の値と変わらないので、機器コストは殆ど変
らなく構成できる。
【0021】このように、本実施例のエレベータの制御
装置は、巻上機4を介してエレベータかご1を駆動する
モータと、このモータの速度を制御するモータ制御器1
0と、差動トランス18で検出した前記エレベータかご
1のかご内負荷が定格負荷以下か否かを判定するかご内
負荷判定器19と、このかご内負荷判定器19の判定に
よりかご内負荷が定格負荷以下のときは高加速度速度指
令を、かご内負荷が定格負荷を越えるときは低加速度速
度指令を選択し、この選択速度指令を前記モータ制御器
10に与える、低加速度速度指令発生回路131、高加
速度速度指令発生回路132、及び選択スイッチ133
からなる速度指令発生器13と、前記高加速度速度指令
によるモータ電流が許容最大過負荷のエレベータかご1
を低加速度速度指令で上昇運転するときに前記モータに
流れる電流値を越えない値に抑制する電流値抑制手段と
を備えている。
【0022】即ち、本実施例のエレベータの制御装置
は、エレベータかご1を駆動するモータの速度を制御す
るモータ制御器10に与える速度指令を、エレベータか
ご1のかご内負荷が定格負荷以下か否かに応じて低加速
度速度指令または高加速度速度指令を適宜選択して与え
るとともに、高加速度速度指令によるモータ電流が許容
最大過負荷のエレベータかご1を低加速度速度指令で上
昇運転するときに前記モータに流れる電流値を越えない
値に抑制するものである。つまり、かご内負荷を差動ト
ランス18で検出し、このかご内負荷が定格負荷を越え
る場合は、図2の(b)の実線のように、加速度を下げ
(従来値を採用)、一方、かご内負荷が定格負荷以下の
場合は、図2の(b)の破線のように、従来のかご内負
荷が過負荷のときの電流値相当で出せる加速度まで加速
度を高く設定する。
【0023】したがって、かご内負荷が定格負荷以下の
ときは、高加速度速度指令でモータが速度制御され、モ
ータの電機子電流はIpoを越えない。また、かご内負荷
が定格負荷を越えるときは、低加速度速度指令でモータ
が速度制御され、このときも電機子電流はIpoを越えな
い。このため、従来の駆動モータやサイリスタ変換器等
の各機器の定格を上げることなく、従来相当品を使用し
て極力高加速度でのエレベータの運行が実現できる。こ
の結果、コストアップすることなく、エレベータの輸送
効率が向上する。
【0024】ところで、上記実施例では、モータとして
直流モータを使用する場合を例に説明をしたが、交流モ
ータを使用する場合にも同様に応用でき、同様の作用効
果を奏する。
【0025】なお、エレベータの制御装置の輸送効率を
高めるために、単に加減速度α0 を大きくするだけだ
と、巻上機4のシーブとロープ3との間で滑りが生じる
ことがある。特に、かご内負荷が小さいときに滑りが生
じ易い。そこで、巻上機4のシーブとロープ3との間の
摩擦力を大きくするために、エレベータかご1及び釣合
錘2に錘を積む等の工夫をするものの、これによりロー
プ3の本数が増加したり、モータの定格が大きくなるこ
とがあり、結果的に、コストアップになることもある。
しかし、リニアモータを使用した駆動方式では、駆動に
摩擦力を必要としないので、このような問題は起きな
い。次に、リニアモータを使用したエレベータの制御装
置について述べる。
【0026】〈第二実施例〉図3は本発明の第二実施例
であるエレベータの制御装置を示す全体構成図である。
図中、上記従来例及び第一実施例と同一符号及び記号は
上記従来例及び第一実施例の構成部分と同一または相当
する構成部分を示す。
【0027】図において、20はロープ3を巻き掛けた
滑車、21は釣合錘2に搭載されたリニア誘導モータの
一次巻線、22は前記一次巻線21と対向してリニア誘
導モータを構成する二次導体である。23はリニア誘導
モータの一次巻線21に電力を供給するインバータ、2
4は速度指令発生器13からの速度指令を受けてインバ
ータ23を介してリニア誘導モータの速度を制御するモ
ータ制御器である。なお、この種のリニアモータ駆動方
式のエレベータは、例えば、特開平1−271381号
公報等で公知の技術であるから、ここでは詳細な説明は
省略する。
【0028】この構成のエレベータの制御装置では、リ
ニア誘導モータの一次巻線21をインバータ23を介し
て励磁すると、一次巻線21と二次導体22との間で推
力が発生し、釣合錘2が直接駆動され、エレベータかご
1が上下に昇降する。つまり、速度指令発生器13から
所定の速度指令がモータ制御器24に与えられると、そ
の指令に応じてモータ制御器24はリニア誘導モータの
速度を制御する。
【0029】また、この実施例においても上記第一実施
例と同様に、速度指令発生器13は低加速度速度指令発
生回路131、高加速度速度指令発生回路132、選択
スイッチ133とで構成されている。そして、かご内が
定格負荷以下の場合には、かご内負荷判定器19からの
出力信号19aにより選択スイッチ133は高加速度速
度指令発生回路132を選択し、かご内が定格負荷を越
える場合には、かご内負荷判定器19からの出力信号1
9aにより選択スイッチ133は低加速度速度指令発生
回路131を選択する。
【0030】したがって、かご内負荷が過負荷状態で低
加速度速度指令に従って上昇走行するときのリニア誘導
モータの一次巻線21電流の最大値は勿論従来の過負荷
状態と同一条件であり、また、かご内負荷が定格負荷以
下で高加速度速度指令に従って上昇走行するときの一次
巻線21電流の最大値も前記過負荷状態の最大値を越え
ない。このため、本実施例においても、かご内負荷が定
格負荷以下のときは、エレベータは高加速度速度指令に
従って走行し、同じ距離を低加速度速度指令に従って走
行する場合に比べて、早く目的階に到達できるので、エ
レベータの輸送効率が向上する。しかも、リニア誘導モ
ータの最大一次巻線電流値は従来の値と変わらないの
で、機器コストは殆ど変らなく構成できる。また、本実
施例では、リニア誘導モータを使用して釣合錘2を直接
駆動しているので、ロープ3とシーブとの間の摩擦力は
必要ないので、エレベータかご1や釣合錘2が軽い場合
に高加速度で走行してもロープ3は滑らない。
【0031】このように、本実施例のエレベータの制御
装置は、滑車20を介してロープ3で釣瓶状に吊された
エレベータかご1及び釣合錘2を駆動するリニアモータ
と、前記リニアモータの速度を制御するモータ制御器2
4と、差動トランス18で検出した前記エレベータかご
1のかご内負荷が定格負荷以下か否かを判定するかご内
負荷判定器19と、このかご内負荷判定器19の判定に
よりかご内負荷が定格負荷以下のときは高加速度速度指
令を、かご内負荷が定格負荷を越えるときは低加速度速
度指令を選択し、この選択速度指令を前記モータ制御器
24に与える、低加速度速度指令発生回路131、高加
速度速度指令発生回路132、及び選択スイッチ133
からなる速度指令発生器13と、前記高加速度速度指令
によるモータ電流が許容最大過負荷のエレベータかご1
を低加速度速度指令で上昇運転するときに前記モータに
流れる電流値を越えない値に抑制する電流値抑制手段と
を備えている。
【0032】即ち、本実施例のエレベータの制御装置
は、滑車20を介してロープ3で釣瓶状に吊されたエレ
ベータかご1及び釣合錘2を駆動するリニアモータの速
度を制御するモータ制御器24に与える速度指令を、エ
レベータかご1のかご内負荷が所定値以下か否かに応じ
て低加速度速度指令または高加速度速度指令を選択して
与えるとともに、高加速度速度指令によるモータ電流が
許容最大過負荷のエレベータかご1を低加速度速度指令
で上昇運転するときに前記モータに流れる電流値を越え
ない値に抑制するものである。
【0033】したがって、本実施例においても上記実施
例と同様に、かご内負荷が定格負荷以下のときは、高加
速度速度指令でリニア誘導モータが速度制御され、リニ
ア誘導モータの一次巻線21電流は所定値を越えない。
また、かご内負荷が定格負荷を越えるときは、低加速度
速度指令でリニア誘導モータが速度制御され、このとき
も一次巻線21電流は所定値を越えない。このため、リ
ニア誘導モータやインバータ23等の各機器の定格を上
げることなく、従来相当品を使用して極力高加速度での
エレベータの運行が実現できる。しかも、本実施例で
は、リニアモータ駆動のために、ロープ3と滑車20と
の摩擦力を必要とせず、加速度を大きくしてもロープが
滑らないので、エレベータかご1や釣合錘2に余分な錘
を搭載する必要がなく、寧ろ、かご枠100やかご室1
01を軽量化できるので、コストが一段と低減し、エレ
ベータの輸送効率が更に向上する。
【0034】ところで、上記実施例では、リニア誘導モ
ータを釣合錘2にのみ搭載したエレベータを例に説明し
たが、エレベータかご1にリニアモータを搭載したエレ
ベータの場合にも同様に使用でき、同様の作用効果を奏
する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エレベータの制御装置は、モータと、モータ制御器と、
かご内負荷判定器と、速度指令発生器と、電流値抑制手
段とを備え、巻上機を介してエレベータかごを駆動する
モータの速度を制御するモータ制御器に与える速度指令
を、エレベータかごのかご内負荷が所定値以下か否かに
応じて低加速度速度指令または高加速度速度指令を選択
して与えるとともに、高加速度速度指令によるモータ電
流が許容最大過負荷のエレベータかごを低加速度速度指
令で上昇運転するときに前記モータに流れる電流値を越
えない値に抑制することにより、かご内負荷が所定値以
下のときはモータの電機子電流が一定の限度を越えない
範囲で加速度を上げ、かご内負荷が所定値を越えるとき
は加速度を下げ電機子電流が一定限度を越えないように
設定でき、各機器の定格を上げることなく従来相当機器
により極力高加速度でのエレベータの運行ができるの
で、コストアップすることなく、エレベータの輸送効率
が向上する。
【0036】請求項2の発明のエレベータの制御装置
は、リニアモータと、モータ制御器と、かご内負荷判定
器と、速度指令発生器と、電流値抑制手段とを備え、滑
車を介してロープで釣瓶状に吊されたエレベータかご及
び釣合錘を駆動するリニアモータの速度を制御するモー
タ制御器に与える速度指令を、エレベータかごのかご内
負荷が所定値以下か否かに応じて低加速度速度指令また
は高加速度速度指令を選択して与えるとともに、高加速
度速度指令によるモータ電流が許容最大過負荷のエレベ
ータかごを低加速度速度指令で上昇運転するときに前記
モータに流れる電流値を越えない値に抑制することによ
り、かご内負荷が所定値以下のときはリニアモータの一
次巻線電流が一定の限度を越えない範囲で加速度を上
げ、かご内負荷が所定値を越えるときは加速度を下げ一
次巻線電流が一定限度を越えないように設定でき、各機
器の定格を上げることなく従来相当機器により極力高加
速度でのエレベータの運行ができるとともに、リニアモ
ータ駆動のために、ロープの摩擦力を必要とせず、加速
度を大きくしてもロープが滑らないので、軽量化を促進
でき、コストが低減し、エレベータの輸送効率が更に向
上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例であるエレベータの
制御装置を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるエレベータの
制御装置の各動作波形を示す波形特性図である。
【図3】図3は本発明の第二実施例であるエレベータの
制御装置を示す全体構成図である。
【図4】図4は従来のエレベータの制御装置を示す全体
構成図である。
【図5】図5は従来のエレベータの制御装置の各動作波
形を示す波形特性図である。
【符号の説明】
1 エレベータかご 2 釣合錘 3 ロープ 4 巻上機 10 モータ制御器 11 電流検出器 12 速度検出器 13 速度指令発生器 14 エレベータ制御器 18 差動トランス 19 かご内負荷判定器 20 滑車 23 インバータ 24 モータ制御器 131 低加速度速度指令発生回路 132 高加速度速度指令発生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機を介してエレベータかごを駆動す
    るモータと、 前記モータの速度を制御するモータ制御器と、 前記エレベータかごのかご内負荷が所定値以下か否かを
    判定するかご内負荷判定器と、 前記かご内負荷判定器の判定結果に応じて所定の低加速
    度速度指令または高加速度速度指令を選択し、この選択
    速度指令を前記モータ制御器に与える速度指令発生器
    と、 前記高加速度速度指令によるモータ電流が許容最大過負
    荷のエレベータかごを低加速度速度指令で上昇運転する
    ときに前記モータに流れる電流値を越えない値に抑制す
    る電流値抑制手段とを具備することを特徴とするエレベ
    ータの制御装置。
  2. 【請求項2】 滑車を介してロープで釣瓶状に吊された
    エレベータかご及び釣合錘を駆動するリニアモータと、 前記リニアモータの速度を制御するモータ制御器と、 前記エレベータかごのかご内負荷が所定値以下か否かを
    判定するかご内負荷判定器と、 前記かご内負荷判定器の判定結果に応じて所定の低加速
    度速度指令または高加速度速度指令を選択し、この選択
    速度指令を前記モータ制御器に与える速度指令発生器
    と、 前記高加速度速度指令によるモータ電流が許容最大過負
    荷のエレベータかごを低加速度速度指令で上昇運転する
    ときに前記モータに流れる電流値を越えない値に抑制す
    る電流値抑制手段とを具備することを特徴とするエレベ
    ータの制御装置。
JP4113581A 1992-05-06 1992-05-06 エレベータの制御装置 Pending JPH05306074A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4113581A JPH05306074A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 エレベータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4113581A JPH05306074A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 エレベータの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05306074A true JPH05306074A (ja) 1993-11-19

Family

ID=14615859

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4113581A Pending JPH05306074A (ja) 1992-05-06 1992-05-06 エレベータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05306074A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278553A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータの群管理制御装置
JP2007514621A (ja) * 2003-07-09 2007-06-07 コネ コーポレイション エレベータの制御
JP2008214108A (ja) * 2001-12-10 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータおよびその制御装置
US7637353B2 (en) 2006-05-16 2009-12-29 Mitsubishi Electric Corporation Control device for elevator
JP2011051797A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Rong Zhi Xin Science & Technology Development (Beijing) Co Ltd ホイスト位置決めシステムおよび方法
US7931128B2 (en) 2005-07-26 2011-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Elevator device
CN103434900A (zh) * 2013-07-15 2013-12-11 铜陵有色金属集团股份有限公司 矿井提升设备
CN104401819A (zh) * 2014-11-05 2015-03-11 康力电梯股份有限公司 一种可变速电梯控制系统装置
CN105173932A (zh) * 2015-09-28 2015-12-23 日立电梯(上海)有限公司 一种电梯快速响应方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001278553A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Mitsubishi Electric Corp エレベータの群管理制御装置
JP2008214108A (ja) * 2001-12-10 2008-09-18 Mitsubishi Electric Corp エレベータおよびその制御装置
JP2007514621A (ja) * 2003-07-09 2007-06-07 コネ コーポレイション エレベータの制御
US7931128B2 (en) 2005-07-26 2011-04-26 Mitsubishi Electric Corporation Elevator device
US7637353B2 (en) 2006-05-16 2009-12-29 Mitsubishi Electric Corporation Control device for elevator
JP2011051797A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Rong Zhi Xin Science & Technology Development (Beijing) Co Ltd ホイスト位置決めシステムおよび方法
CN103434900A (zh) * 2013-07-15 2013-12-11 铜陵有色金属集团股份有限公司 矿井提升设备
CN104401819A (zh) * 2014-11-05 2015-03-11 康力电梯股份有限公司 一种可变速电梯控制系统装置
CN105173932A (zh) * 2015-09-28 2015-12-23 日立电梯(上海)有限公司 一种电梯快速响应方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101039195B1 (ko) 엘리베이터 장치
KR100947695B1 (ko) 엘리베이터 장치
JP5307394B2 (ja) エレベータの制御装置
JP4964903B2 (ja) エレベータ装置
JP2622398B2 (ja) エレベーター制御装置
JPH09267977A (ja) エレベータの制御装置
JPWO2005102895A1 (ja) エレベータの制御装置
US8789660B2 (en) Elevator system using a movement profile
JPH05306074A (ja) エレベータの制御装置
JPWO2005092764A1 (ja) エレベータ制御装置
JP2001002346A (ja) ロープ式エレベータ及びロープ式エレベータシステム
WO2015033386A1 (ja) エレベータ制御装置
US4661757A (en) Controller for AC elevator
JP7204700B2 (ja) 巻胴式エレベータの制御装置
JP2005170537A (ja) エレベータの制御装置
JP2757861B2 (ja) エレベーター装置
JP2003267638A (ja) エレベーターの制御装置
JPH0664853A (ja) エレベーターのレベル制御装置
JPS61199483A (ja) 交流エレベ−タ−の制御装置
JP2022128144A (ja) 巻胴式エレベータの制御装置
KR100829319B1 (ko) 엘리베이터 제어장치
JP2616575B2 (ja) エレベーター装置
JPH05213543A (ja) エレベーターの制御装置
KR20080003773A (ko) 엘리베이터 장치
JP4627345B2 (ja) 直流エレベータの制御装置