JPH05319279A - パワーステアリング用動力伝達装置 - Google Patents

パワーステアリング用動力伝達装置

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JPH05319279A
JPH05319279A JP13242392A JP13242392A JPH05319279A JP H05319279 A JPH05319279 A JP H05319279A JP 13242392 A JP13242392 A JP 13242392A JP 13242392 A JP13242392 A JP 13242392A JP H05319279 A JPH05319279 A JP H05319279A
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JP
Japan
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motor
power
steering
transmission device
power transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP13242392A
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English (en)
Inventor
Akira Chikamori
章 近森
Hajime Watanabe
肇 渡▲辺▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】パワーステアリング用動力伝達装置において、
装置の大形化やコストの大幅な上昇を招来することな
く、モータや遊星機構が故障などにより回転不可能とな
った時でも、ステアリングハンドルの操作を可能にす
る。 【構成】モータ2の動力を遊星ローラ機構3で減速して
出力するパワーステアリング用動力伝達装置において、
遊星ローラ機構3の外輪3aがハウジング1に対して回
転自在に取り付けられており、ハウジング1と外輪3a
との間に外輪3aを回転不可能とさせる電磁ブレーキ7
が設けられている。そして、モータ2や遊星ローラ機構
3が正常なとき、電磁ブレーキ7の制動動作により外輪
3aを回転不可能にさせ、モータ2や遊星ローラ機構3
が故障などにより回転停止すると、電磁ブレーキ7の制
動を解除して外輪3aを回転可能にさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動のパワーステアリ
ング装置においてモータの動力を減速してステアリング
機構部に伝達する動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電動のパワーステアリング装置
では、モータに動力伝達装置が装着されており、モータ
の動力は、この動力伝達装置により減速されてステアリ
ング機構部に伝達される。
【0003】このパワーステアリング用動力伝達装置と
しては、モータの駆動軸とステアリング機構部への出力
軸とを同軸に構成できて全体を小形化しうる遊星機構式
のものが用いられている。図2に従来のこの種の動力伝
達装置の構造を示す。
【0004】同図において、20はステアリング機構部
であって、そのハウジング21の内部には、上部軸22
と、下部軸23と、ピニオン24と、ラック25と、ベ
ベルギア26とが設けられている。上部軸22は、図外
のステアリングハンドルに結合されるもので、トーショ
ンバー27により下部軸23と同軸に連結されている。
ピニオン24は、下部軸23に形成されてラック25に
噛合しており、ラック25は、図外の操向車輪に連係し
ている。ベベルギア26は、後述の動力伝達装置28か
らの動力を受けるためのもので、下部軸23に取り付け
られている。
【0005】動力伝達装置28は、モータ29の動力を
減速してステアリング機構部20に伝達するもので、3
0はそのハウジングである。ハウジング30の内部に
は、減速機構となる遊星機構31(この例では遊星ロー
ラ機構)が設けられている。遊星機構31は、固定の外
輪31aと、その内径側の太陽軸31bと、外輪31a
および太陽軸31bに圧接する複数の遊星ローラ31c
と、遊星ローラ31cの公転に伴い回転するキャリア3
1dとからなり、太陽軸31bにはモータ29の駆動軸
29aが図示しないがカップリングなどにより連結され
る。一方、キャリア31dには出力軸32が直結され、
この出力軸32に、ステアリング機構部20のベベルギ
ア26に噛合する出力ベベルギア33が設けられてい
る。
【0006】ここで、モータ29の駆動軸29aとステ
アリング機構部20の下部軸23とが常に伝動状態に保
たれる構造であると、モータ29が故障してそのロータ
がロックしたような場合、下部軸23もロックされてし
まい、ステアリングハンドルの操作を自由に行えなくな
り、危険である。
【0007】このような事態に対処するために、本願発
明者らは、仮想線で図示するように、動力伝達装置28
の入力側に電磁クラッチ34を設けるか、あるいは出力
側にトルクリミッタ35を設けるかすることにより、モ
ータ29の故障時に、モータ29とステアリング機構部
20との伝動を遮断できるようにして、ステアリングハ
ンドルの操作を可能とするものを考えている。なお、電
磁クラッチ34は、モータ29がロックしたような場合
にクラッチオフ動作するもので、このクラッチオフ動作
により、太陽軸31bがモータ29の駆動軸29aから
フリーとなり、モータ29とステアリング機構部20と
の伝動が遮断される。一方のトルクリミッタ35を用い
る場合では、モータ29の故障等が原因でキャリア31
dが回転しなくなったとき、ステアリング機構部20か
ら出力軸32に加わる操作力により、トルクリミッタ3
5の係合が自動的に外れ、出力軸32の回転が自由にな
る。これによって、ステアリングハンドルを支障なく操
作しうるようになる。
【0008】このほか、前記のトルクリミッタ35に替
えて、出力側に電磁クラッチを設けることも考えられて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
動力伝達装置のうち、入力側に電磁クラッチ34を設け
たものは、モータ29がロックした場合、ステアリング
機構部20との伝動が遮断されてフェイルセイフとなる
のであるが、電磁クラッチ34よりも出力側、例えば、
遊星機構31において焼き付きや異物の噛み込み等によ
り、回転停止が生じたような場合は、対処することがで
きず、回転が停止した遊星機構31とともに下部軸23
がロックされて、ステアリングハンドルの自由な操作は
行えなくなる。
【0010】これに対して、出力側にトルクリミッタ3
5や電磁クラッチを設けた動力伝達装置は、出力側で動
力伝達と遮断とが行われるから、モータ29がロックし
た場合にも、また遊星機構31がロックした場合にも対
処可能で、いずれの場合も、出力軸32がステアリング
機構部20の上部軸22や下部軸23に追随して回転す
るようになり、ステアリングハンドルの自由な操作を可
能にする。
【0011】しかしながら、このように遊星機構31の
出力側にトルクリミッタ35や電磁クラッチを設けたも
のでは、遊星機構31の出力側で回転が低速(減速)と
なってその分、トルクが大きくなっているので、そこに
設けるトルクリミッタ35や電磁クラッチには、伝達ト
ルク量の多い大型なものを用いなければならず、大きな
スペースを必要とし、装置の大型化や、コストの大幅な
上昇を招来する。
【0012】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであって、装置の大形化やコストの大幅な上昇を招
来することなく、モータや遊星機構が故障などにより回
転不可能となった時でも、ステアリングハンドルの操作
を可能にする動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、モータの動力を遊星機構により減速し
て出力するパワーステアリング用動力伝達装置におい
て、遊星機構の外輪をハウジングに対して回転自在に取
り付け、ハウジングと外輪との間に、外輪を回転不可能
にさせるための電磁ブレーキを設ける構成とした。
【0014】
【作用】上記の構成において、正常時には、遊星機構の
外輪は電磁ブレーキの制動動作によりハウジングに対し
て固定されており、この外輪を含む遊星機構により、モ
ータの動力は減速されてステアリング機構部に伝達され
る。次に、何らかの理由でモータもしくは遊星機構が回
転しなくなったときは、電磁ブレーキの制動が解除さ
れ、外輪は回転自在になる。そのため、出力軸は、ステ
アリング機構部の上部軸や下部軸に追随してフリー回転
するようになり、これで、ステアリングハンドルの操作
が可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図1に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る動
力伝達装置の断面図である。
【0016】この実施例の動力伝達装置が、ハウジング
1の内部に、モータ2の動力を減速する遊星ローラ機構
3を設けたものであり、遊星ローラ機構3が、外輪3a
と、その内径側の太陽軸3bと、外輪3aおよび太陽軸
3bに圧接する複数の遊星ローラ3cと、遊星ローラ3
cの公転に伴い回転するキャリア3dとからなる点は、
前記した従来の動力伝達装置と同じである。太陽軸3b
にはモータ2の駆動軸2aがカップリング4により直結
されている。一方、キャリア3dには出力軸5が直結さ
れ、この出力軸5に、図示省略したステアリング機構部
のベベルギアに噛合する出力ベベルギア6が設けられて
いる。
【0017】この実施例の動力伝達装置が従来装置と異
なる点は、遊星ローラ機構3の外輪3aがハウジング1
に対して回転自在となるように取り付けられているとと
もに、この外輪3aとハウジング1との間に電磁ブレー
キ(クラッチ)7が設けられており、電磁ブレーキ7に
より外輪3aが適時制動されるようになっていることで
ある。
【0018】外輪3aは、その外周に設けた玉軸受8に
より、ハウジング1に回転自在に支持されている。この
外輪3aの軸方向両側面には一対の軌道規制板9,9が
設けられ、その入力側の規制板9の外面には、密封シー
ト10と、皿ばね11とが設けられ、これら規制板9と
密封シート10と皿ばね11とは、外輪3aを貫通する
ピン12により外輪3aに固着されている。電磁ブレー
キ7は、遊星ローラ機構3の入力側で外輪3aの軸方向
側面に対向する位置に設けられており、コイル7aとア
ーマチュア7bとからなる。コイル7aはハウジング1
に固着されている。アーマチュア7bは、皿ばね11を
介して外輪3aに取り付けられて、コイル7aに対して
遠近自在に支持されている。
【0019】上記の構成において、正常時には、電磁ブ
レーキ7のコイル7aがアーマチュア7bを吸着してお
り、この電磁ブレーキ7の制動動作により、遊星ローラ
機構3の外輪3aはハウジング1に対して固定され、こ
の外輪3aを含む遊星機構3は、減速機構として動作す
る。したがって、モータ2の回転力は、遊星ローラ機構
3で減速され、その減速された回転力が出力軸5、出力
ベベルギア6からステアリング機構部に伝達される。
【0020】ここで、何らかの理由で、モータ2がロッ
クしたり、または遊星ローラ機構3が回転しなくなった
ときは、電磁ブレーキ7の制動が解除され、外輪3aは
回転自在になる。そのため、出力軸5は、外輪3aや遊
星ローラ3c、キャリア3dとともにフリー回転しうる
ようになり、ステアリング機構部の上部軸や下部軸の回
転に追随することになる。これで、モータ2や遊星ロー
ラ機構3の回転停止にかかわらず、ステアリングハンド
ルの操作が可能になる。
【0021】なお、上記実施例において、遊星ローラ機
構3の代わりに遊星歯車機構を使用することもできる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、モ
ータのロックが生じても、また遊星機構に回転停止が発
生しても、遊星機構での動力伝達が遮断されて出力軸が
回転しうるようになるから、ステアリングハンドルを自
由に操作することができ、モータばかりでなく遊星機構
の故障に対してもフェイルセイフとなり、自動車運転を
安全に行い得る。
【0023】この場合、動力の伝達、遮断は、所要トル
クの小さい外輪の個所に設けた電磁ブレーキにより行う
から、電磁ブレーキは、比較的制動トルクの小さい小形
のものであればよく、そのため、装置の大形化を招来す
ることがなく、また、コストの大幅な上昇も抑制しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る動力伝達装置の断面
図。
【図2】従来の動力伝達装置の断面図で、ステアリング
機構部を併せて示す。
【符号の説明】 1 ハウジング 2 モータ 3 遊星ローラ機構 3a 外輪 7 電磁ブレーキ 7a コイル 7b アーマチュア

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータの動力を遊星機構により減速して
    出力するパワーステアリング用動力伝達装置において、 遊星機構の外輪がハウジングに対して回転自在に取り付
    けられており、ハウジングと外輪との間に、外輪を回転
    不可能にさせるための電磁ブレーキが設けられている、
    ことを特徴とするパワーステアリング用動力伝達装置。
JP13242392A 1992-05-25 1992-05-25 パワーステアリング用動力伝達装置 Pending JPH05319279A (ja)

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