JPH05319212A - ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ - Google Patents
ロータリアクチュエータ作動プリテンショナInfo
- Publication number
- JPH05319212A JPH05319212A JP4158956A JP15895692A JPH05319212A JP H05319212 A JPH05319212 A JP H05319212A JP 4158956 A JP4158956 A JP 4158956A JP 15895692 A JP15895692 A JP 15895692A JP H05319212 A JPH05319212 A JP H05319212A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- gas
- cylinder
- actuator
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/34—Belt retractors, e.g. reels
- B60R22/46—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up
- B60R22/4628—Reels with means to tension the belt in an emergency by forced winding up characterised by fluid actuators, e.g. pyrotechnic gas generators
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01C—ROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
- F01C9/00—Oscillating-piston machines or engines
- F01C9/002—Oscillating-piston machines or engines the piston oscillating around a fixed axis
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ガス圧作動のロータリアクチュエータを駆動
部とするプリテンショナにおいて、アクチュエータ部の
ガス漏れを防ぐ。 【構成】 アクチュエータ1は、シリンダ10と、ベー
ン121付のロータ12を備える。隔壁112とロータ
12との間をシール部材13で密封する。シール部材1
3は、弾性負荷手段14によりロータ12に圧接させ
る。ガスジェネレータ2からシリンダ10の加圧室10
2A側に供給されるガスが、シール部材13により漏止
めされ、加圧室102Aから背圧室102Bへのガス漏
れが阻止され、ロータ12のベーン121に有効にガス
圧が作用し、ロータ12が効率良く回転する。
部とするプリテンショナにおいて、アクチュエータ部の
ガス漏れを防ぐ。 【構成】 アクチュエータ1は、シリンダ10と、ベー
ン121付のロータ12を備える。隔壁112とロータ
12との間をシール部材13で密封する。シール部材1
3は、弾性負荷手段14によりロータ12に圧接させ
る。ガスジェネレータ2からシリンダ10の加圧室10
2A側に供給されるガスが、シール部材13により漏止
めされ、加圧室102Aから背圧室102Bへのガス漏
れが阻止され、ロータ12のベーン121に有効にガス
圧が作用し、ロータ12が効率良く回転する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルト装置にお
けるプリテンショナに関し、特に、プリテンショナの駆
動部を構成するガス圧作動のロータリアクチュエータの
シール機構に関する。
けるプリテンショナに関し、特に、プリテンショナの駆
動部を構成するガス圧作動のロータリアクチュエータの
シール機構に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルト装置におけるプリテンショ
ナは、緩く装着されたベルトを車両衝突等の緊急時に引
締め、乗員の身体をシートに拘束してシートベルトの機
能を高めるべく設けられており、その作動機構にも種々
のものがある。それらのうち、特に、駆動部をロータリ
アクチュエータとし、そのベーン付のロータをシリンダ
内でガス圧により回転させ、それによりシートベルト巻
取軸あるいは巻取リールを回転駆動させるものとして、
従来、特公昭59−15657号公報、特開昭60−4
5450号公報に開示の技術がある。
ナは、緩く装着されたベルトを車両衝突等の緊急時に引
締め、乗員の身体をシートに拘束してシートベルトの機
能を高めるべく設けられており、その作動機構にも種々
のものがある。それらのうち、特に、駆動部をロータリ
アクチュエータとし、そのベーン付のロータをシリンダ
内でガス圧により回転させ、それによりシートベルト巻
取軸あるいは巻取リールを回転駆動させるものとして、
従来、特公昭59−15657号公報、特開昭60−4
5450号公報に開示の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、シリンダとロータとの間のガス漏れに対する
格別の対策はなされていない。しかしながら、これらベ
ーン付のロータをピストンとするアクチュエータでは、
通常の直動ピストン形のものと異なり、ロータとシリン
ダとの間に形成される隙間からのガス漏れを無視するこ
とはできず、この漏れを少なくすることがガスジェネレ
ータから供給される動力を有効にアクチュエータの回転
力に利用する上で肝要である。そこで、上記従来の構成
で、動力を有効に利用しようとする場合、アクチュエー
タ各部の寸法精度を極めて高く保たなければならない。
ものでは、シリンダとロータとの間のガス漏れに対する
格別の対策はなされていない。しかしながら、これらベ
ーン付のロータをピストンとするアクチュエータでは、
通常の直動ピストン形のものと異なり、ロータとシリン
ダとの間に形成される隙間からのガス漏れを無視するこ
とはできず、この漏れを少なくすることがガスジェネレ
ータから供給される動力を有効にアクチュエータの回転
力に利用する上で肝要である。そこで、上記従来の構成
で、動力を有効に利用しようとする場合、アクチュエー
タ各部の寸法精度を極めて高く保たなければならない。
【0004】本発明は、上記のような事情に鑑み案出さ
れたものであり、ロータリアクチュエータを駆動手段と
するプリテンショナにおいて、ロータとシリンダとの間
に形成される隙間からのガス漏れを部品精度を格別高め
ることなく防いで、ガスジェネレータの動力を有効にア
クチュエータの駆動力に利用することを目的とする。
れたものであり、ロータリアクチュエータを駆動手段と
するプリテンショナにおいて、ロータとシリンダとの間
に形成される隙間からのガス漏れを部品精度を格別高め
ることなく防いで、ガスジェネレータの動力を有効にア
クチュエータの駆動力に利用することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給される生成ガスを駆動源としてシートベルト
を巻込むアクチュエータとから構成され、該アクチュエ
ータは、前記ガスジェネレータに連通する作動室を形成
されたシリンダと、該シリンダに回転自在に支持して前
記作動室内に配設され、前記シリンダに形成された隔壁
と協働して前記作動室をガスジェネレータに連通する加
圧室と大気開放された背圧室とに区画するベーンを有す
るロータとを備えるロータリアクチュエータ作動プリテ
ンショナにおいて、前記隔壁に該隔壁と前記ロータとの
間を密封するシール部材が配設され、該シール部材は、
弾性負荷手段により前記ロータに圧接されたことを構成
とする。
め、本発明は、ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給される生成ガスを駆動源としてシートベルト
を巻込むアクチュエータとから構成され、該アクチュエ
ータは、前記ガスジェネレータに連通する作動室を形成
されたシリンダと、該シリンダに回転自在に支持して前
記作動室内に配設され、前記シリンダに形成された隔壁
と協働して前記作動室をガスジェネレータに連通する加
圧室と大気開放された背圧室とに区画するベーンを有す
るロータとを備えるロータリアクチュエータ作動プリテ
ンショナにおいて、前記隔壁に該隔壁と前記ロータとの
間を密封するシール部材が配設され、該シール部材は、
弾性負荷手段により前記ロータに圧接されたことを構成
とする。
【0006】
【作用】このような構成を採った本発明に係るロータリ
アクチュエータ作動プリテンショナでは、ガスジェネレ
ータからシリンダの加圧室側に供給されるガスが、隔壁
に配設されてロータに圧接されたシール部材により該部
において漏止めされるため、加圧室から背圧室へのガス
漏れが阻止され、ロータのベーンに有効にガス圧を作用
させて、効率良く回転させることができる。
アクチュエータ作動プリテンショナでは、ガスジェネレ
ータからシリンダの加圧室側に供給されるガスが、隔壁
に配設されてロータに圧接されたシール部材により該部
において漏止めされるため、加圧室から背圧室へのガス
漏れが阻止され、ロータのベーンに有効にガス圧を作用
させて、効率良く回転させることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例について
説明する。図1及び図2に示すように、このロータリア
クチュエータ作動プリテンショナは、ガスジェネレータ
2と、それから供給される反応生成ガスを駆動源として
シートベルト(図にその巻取リールR9を示す)を巻込
むアクチュエータ1とから構成されている。この例で
は、アクチュエータ1は、その一側をリトラクタRのフ
レームR1にネジ止め支持されており、アクチュエータ
1の他側にはリトラクタRの巻込スプリングユニットS
が取付けられている。そして、リトラクタRの巻取軸R
2とアクチュエータ1との間には、アクチュエータ1の
作動時のみそれを巻取軸R2に連結する係合機構(詳細
を後記する)が介挿されている。図に符号R3で示す部
材がこの係合機構の巻取軸R2側の係合手段を構成する
ラチェットホイールであり、これは巻取軸R2の角軸部
に嵌込まれて巻取軸R2に対して回転不能に取付けられ
ている。
説明する。図1及び図2に示すように、このロータリア
クチュエータ作動プリテンショナは、ガスジェネレータ
2と、それから供給される反応生成ガスを駆動源として
シートベルト(図にその巻取リールR9を示す)を巻込
むアクチュエータ1とから構成されている。この例で
は、アクチュエータ1は、その一側をリトラクタRのフ
レームR1にネジ止め支持されており、アクチュエータ
1の他側にはリトラクタRの巻込スプリングユニットS
が取付けられている。そして、リトラクタRの巻取軸R
2とアクチュエータ1との間には、アクチュエータ1の
作動時のみそれを巻取軸R2に連結する係合機構(詳細
を後記する)が介挿されている。図に符号R3で示す部
材がこの係合機構の巻取軸R2側の係合手段を構成する
ラチェットホイールであり、これは巻取軸R2の角軸部
に嵌込まれて巻取軸R2に対して回転不能に取付けられ
ている。
【0008】アクチュエータ1は、ガスジェネレータ2
が取付けられた供給室101と、それに連通する作動室
102を形成されたシリンダ10と、シリンダ10に回
転自在に支持して作動室102内に配設され、シリンダ
10に形成された隔壁112と協働して作動室102を
ガスジェネレータに連通する加圧室102Aと大気開放
された背圧室102Bとに区画するベーン121を有す
るロータ12とを備えている。そして、隔壁112に
は、それとロータ12との間を密封するシール部材13
が配設されている。シール部材13は、この例において
コイルスプリング14から成る弾性負荷手段によりロー
タ12に圧接されている。
が取付けられた供給室101と、それに連通する作動室
102を形成されたシリンダ10と、シリンダ10に回
転自在に支持して作動室102内に配設され、シリンダ
10に形成された隔壁112と協働して作動室102を
ガスジェネレータに連通する加圧室102Aと大気開放
された背圧室102Bとに区画するベーン121を有す
るロータ12とを備えている。そして、隔壁112に
は、それとロータ12との間を密封するシール部材13
が配設されている。シール部材13は、この例において
コイルスプリング14から成る弾性負荷手段によりロー
タ12に圧接されている。
【0009】さらに、図3を主として参照しつつ、アク
チュエータ1の各部分を詳細に説明する。先ず、シリン
ダ10は、一側面が開放され、円筒形の周壁と側壁で囲
まれた作動室102と、同様に一側面が開放され、アー
チ形の囲壁と側壁とで囲まれ、周壁103を挟んで作動
室102に隣接する供給室101とを形成されたハウジ
ングとそのリッド10a(図2参照)とで構成されてい
る。ハウジングの所定部位には、リトラクタのフレーム
へ固定するためのネジ挿通孔が形成されている。作動室
102と供給室101とが対峙する部分の周壁103
は、この例では、約半分の長さに亘って切欠かれてお
り、この切欠部が別体の隔壁ブロック11で遮蔽される
構成とされている。シリンダ10には、さらに、作動室
102と供給室101の外周を取囲んでシール溝104
が形成されているほか、作動室102の軸孔を囲むよう
に端壁から突出した環状の支持フランジ105と、作動
室102をシリンダ10外に開放する排気孔106が設
けられている。
チュエータ1の各部分を詳細に説明する。先ず、シリン
ダ10は、一側面が開放され、円筒形の周壁と側壁で囲
まれた作動室102と、同様に一側面が開放され、アー
チ形の囲壁と側壁とで囲まれ、周壁103を挟んで作動
室102に隣接する供給室101とを形成されたハウジ
ングとそのリッド10a(図2参照)とで構成されてい
る。ハウジングの所定部位には、リトラクタのフレーム
へ固定するためのネジ挿通孔が形成されている。作動室
102と供給室101とが対峙する部分の周壁103
は、この例では、約半分の長さに亘って切欠かれてお
り、この切欠部が別体の隔壁ブロック11で遮蔽される
構成とされている。シリンダ10には、さらに、作動室
102と供給室101の外周を取囲んでシール溝104
が形成されているほか、作動室102の軸孔を囲むよう
に端壁から突出した環状の支持フランジ105と、作動
室102をシリンダ10外に開放する排気孔106が設
けられている。
【0010】隔壁ブロック11は、供給室101の平ら
な周壁に添付けられ、両室101,102を横断する方
向に延びる隔壁111と、それに直交する前記隔壁11
2とを備えている。隔壁ブロック11の端面には、両隔
壁111,112の延在方向に沿う交叉したシール溝1
13,114が形成されている。なお、隔壁ブロック1
1の裏側面にも上記と同様のシール溝113’,11
4’が形成されている。さらに、隔壁111には該壁を
貫通するガス導入孔115が形成され、隔壁112の先
端にはシール部材嵌合切欠き116が形成され、切欠き
116の底部にスプリング収容孔(図1参照)117が
形成されている。
な周壁に添付けられ、両室101,102を横断する方
向に延びる隔壁111と、それに直交する前記隔壁11
2とを備えている。隔壁ブロック11の端面には、両隔
壁111,112の延在方向に沿う交叉したシール溝1
13,114が形成されている。なお、隔壁ブロック1
1の裏側面にも上記と同様のシール溝113’,11
4’が形成されている。さらに、隔壁111には該壁を
貫通するガス導入孔115が形成され、隔壁112の先
端にはシール部材嵌合切欠き116が形成され、切欠き
116の底部にスプリング収容孔(図1参照)117が
形成されている。
【0011】ロータ12は、作動室102の内周部にラ
チェットホイールR3(図1及び図2参照)の外周を囲
む係合空間を画定し且つロータ12のシリンダ10への
回転支持部を構成するリング部122と、リング部12
2から放射方向に延びる受圧部として機能するベーン1
21を備えている。ベーン121の背後には、後記する
バレット15を嵌挿する角筒状のバレットガイド筒12
3が設けられている。
チェットホイールR3(図1及び図2参照)の外周を囲
む係合空間を画定し且つロータ12のシリンダ10への
回転支持部を構成するリング部122と、リング部12
2から放射方向に延びる受圧部として機能するベーン1
21を備えている。ベーン121の背後には、後記する
バレット15を嵌挿する角筒状のバレットガイド筒12
3が設けられている。
【0012】ベーン121の受圧面側には、ベーン12
1の後面に添接され、両側縁と端縁に連続したシールリ
ップ163を有する添付部161と、バレットガイド筒
123の外側に嵌合される嵌合部162とを備えるエラ
ストマシール部材16が配設される。このシールリップ
163は、ロータ12の回転時に、ガス圧により作動室
102の両側面(一方の側面はリッド10aの側面)と
周面とに圧接されてシリンダ10とロータ12との間の
間隙を密封する機構を果たし、嵌合部162上面と添付
部161の一部は、後記するバレット15の受圧ヘッド
152と弾接してバレットガイド筒123の口部を密封
する機能を果たす。
1の後面に添接され、両側縁と端縁に連続したシールリ
ップ163を有する添付部161と、バレットガイド筒
123の外側に嵌合される嵌合部162とを備えるエラ
ストマシール部材16が配設される。このシールリップ
163は、ロータ12の回転時に、ガス圧により作動室
102の両側面(一方の側面はリッド10aの側面)と
周面とに圧接されてシリンダ10とロータ12との間の
間隙を密封する機構を果たし、嵌合部162上面と添付
部161の一部は、後記するバレット15の受圧ヘッド
152と弾接してバレットガイド筒123の口部を密封
する機能を果たす。
【0013】ガイド筒123の口部には、前記係合機構
のアクチュエータ側係合手段を構成するバレット15が
径方向変位自在に嵌挿される。バレット15は、ガス圧
を受ける受圧ヘッド152とラチェットホイールR3へ
の係合手段を構成するくさび状のパウル151を備えて
おり、パウル151がラチェットホイールR3側に向け
て配設される。
のアクチュエータ側係合手段を構成するバレット15が
径方向変位自在に嵌挿される。バレット15は、ガス圧
を受ける受圧ヘッド152とラチェットホイールR3へ
の係合手段を構成するくさび状のパウル151を備えて
おり、パウル151がラチェットホイールR3側に向け
て配設される。
【0014】シール部材13は、くさび状の本体131
と、それに連設され、スプリング収容孔に嵌挿されるガ
イド軸132とを備えており、本体131のくさび状の
先端がロータ12のリング部122外周面に圧接する摺
接シール部を構成している。
と、それに連設され、スプリング収容孔に嵌挿されるガ
イド軸132とを備えており、本体131のくさび状の
先端がロータ12のリング部122外周面に圧接する摺
接シール部を構成している。
【0015】ロータ12をシリンダ10に回転自在に支
持するために、一対のベアリングリング17,18が設
けられている。これらは、シリンダ10の作動室102
に突出する支持フランジ105と、図2に示すようにシ
リンダ10の開放端側に被せられるリッド10aに形成
された同様の環状の支持フランジ191に嵌合可能な内
径と、ロータ12のリング部122の内周部に嵌挿可能
な外径とを有する。したがって、図2に示す組立て状態
において、ロータ12は、その内周面を両ベアリングリ
ング17,18を介して両支持フランジ105,191
の外周面に支持される。
持するために、一対のベアリングリング17,18が設
けられている。これらは、シリンダ10の作動室102
に突出する支持フランジ105と、図2に示すようにシ
リンダ10の開放端側に被せられるリッド10aに形成
された同様の環状の支持フランジ191に嵌合可能な内
径と、ロータ12のリング部122の内周部に嵌挿可能
な外径とを有する。したがって、図2に示す組立て状態
において、ロータ12は、その内周面を両ベアリングリ
ング17,18を介して両支持フランジ105,191
の外周面に支持される。
【0016】この他に、このアクチュエータ1には、2
つのO字形断面のエラストマシール19a,19b(図
2参照)が配設される。これらは、前記各シール溝10
4,113,114,113’,114’中に嵌装され
て、シリンダ10とリッド10aとの間、供給室101
と作動室102との間及び加圧室102Aと背圧室10
2Bとの間を密封する機能を果たす。
つのO字形断面のエラストマシール19a,19b(図
2参照)が配設される。これらは、前記各シール溝10
4,113,114,113’,114’中に嵌装され
て、シリンダ10とリッド10aとの間、供給室101
と作動室102との間及び加圧室102Aと背圧室10
2Bとの間を密封する機能を果たす。
【0017】次に、上記実施例の作用について説明す
る。図4は上記のように構成されたプリテンショナの作
動を示すもので、この装置では、非作動位置において、
ロータ12はそのバレットガイド筒123を隔壁112
に当接させた、図の(A)で示す位置に在る。この状態
で、加圧室102Aは、最も縮小した状態にあり、バレ
ット15は、シェアピン等の適宜の手段で位置決めされ
て、ラチェットホイールR3外周の係合歯R31とは係
合しない位置にある。したがって、巻取軸R2はアクチ
ュエータ1とは完全に切り離されて、リトラクタの機能
は従来どおり維持される。
る。図4は上記のように構成されたプリテンショナの作
動を示すもので、この装置では、非作動位置において、
ロータ12はそのバレットガイド筒123を隔壁112
に当接させた、図の(A)で示す位置に在る。この状態
で、加圧室102Aは、最も縮小した状態にあり、バレ
ット15は、シェアピン等の適宜の手段で位置決めされ
て、ラチェットホイールR3外周の係合歯R31とは係
合しない位置にある。したがって、巻取軸R2はアクチ
ュエータ1とは完全に切り離されて、リトラクタの機能
は従来どおり維持される。
【0018】電気信号等公知の手段でガスジェネレータ
が動作し、生成ガスが供給室101及びガス導入孔11
5を経て加圧室102Aに導入されると、バレット15
はその受圧ヘッド152にガス圧を受けて径方向内向き
に押込まれ、図の(B)に示す位置に変位する。このと
き、パウル151はラチェットホイールR3の係合歯R
31の谷部に嵌まり、ロータ12はバレット15を介し
てラチェットホイールR3と係合する。この時点で、巻
取軸R2はアクチュエータ1と連結される。
が動作し、生成ガスが供給室101及びガス導入孔11
5を経て加圧室102Aに導入されると、バレット15
はその受圧ヘッド152にガス圧を受けて径方向内向き
に押込まれ、図の(B)に示す位置に変位する。このと
き、パウル151はラチェットホイールR3の係合歯R
31の谷部に嵌まり、ロータ12はバレット15を介し
てラチェットホイールR3と係合する。この時点で、巻
取軸R2はアクチュエータ1と連結される。
【0019】一方、ガス圧はロータ12のベーン121
にも作用し、ベーン121を押退けようとするため、ロ
ータ12は軸回りに、図の(C)に示すように、図に矢
印で示す反時計回りに回転する。この回転につれて生じ
る背圧室102B側の圧力は、シリンダ10の排気孔1
06を経て大気中に放出され、背圧室102Bの圧力上
昇による抵抗の発生は防止される。そして、ロータ12
の回転力はバレット15及びラチェットホイールR3を
介して巻取軸R2に伝達される。
にも作用し、ベーン121を押退けようとするため、ロ
ータ12は軸回りに、図の(C)に示すように、図に矢
印で示す反時計回りに回転する。この回転につれて生じ
る背圧室102B側の圧力は、シリンダ10の排気孔1
06を経て大気中に放出され、背圧室102Bの圧力上
昇による抵抗の発生は防止される。そして、ロータ12
の回転力はバレット15及びラチェットホイールR3を
介して巻取軸R2に伝達される。
【0020】このような巻取軸R2の回転動作につれ
て、巻取軸R2に巻付けられたベルトが巻込まれ、ベル
トの引締めによるプリテンションの付与が行われる。そ
して、最終的にロータ12は、図の(D)に示す位置に
達し、プリテンション付与動作を完了する。
て、巻取軸R2に巻付けられたベルトが巻込まれ、ベル
トの引締めによるプリテンションの付与が行われる。そ
して、最終的にロータ12は、図の(D)に示す位置に
達し、プリテンション付与動作を完了する。
【0021】これら一連の動作中に、シール部材13は
コイルスプリング14のバネ負荷を受けてロータ12の
リング部122の外周面に圧接され続けるため、隔壁1
12先端とリング部122との間の隙間を経て、加圧室
102Aから背圧室102Bへ逃れようとするガスの流
れは阻止される。
コイルスプリング14のバネ負荷を受けてロータ12の
リング部122の外周面に圧接され続けるため、隔壁1
12先端とリング部122との間の隙間を経て、加圧室
102Aから背圧室102Bへ逃れようとするガスの流
れは阻止される。
【0022】他方、隔壁112の両側面とシリンダ端壁
及びリッド10aとの間の隙間からのガス漏れはシール
溝114,114’に嵌装された一対のエラストマシー
ル19a,19bにより阻止される。また、ベーン12
1とシリンダ10との間の隙間からのガス漏れは、エラ
ストマシール部材16のシールリップ163で阻止され
る。さらに、バレットガイド筒123の口部から係合空
間への漏れは、エラストマシール部材16の嵌合部16
2により阻止される。
及びリッド10aとの間の隙間からのガス漏れはシール
溝114,114’に嵌装された一対のエラストマシー
ル19a,19bにより阻止される。また、ベーン12
1とシリンダ10との間の隙間からのガス漏れは、エラ
ストマシール部材16のシールリップ163で阻止され
る。さらに、バレットガイド筒123の口部から係合空
間への漏れは、エラストマシール部材16の嵌合部16
2により阻止される。
【0023】このようにして、上記実施例のアクチュエ
ータによれば、加圧室102Aから背圧室102B及び
加圧室102Aから係合空間へのガス漏れが有効に阻止
され、ガスジェネレータ2で発生したガスの圧力が有効
にアクチュエータ1の動作に利用される。
ータによれば、加圧室102Aから背圧室102B及び
加圧室102Aから係合空間へのガス漏れが有効に阻止
され、ガスジェネレータ2で発生したガスの圧力が有効
にアクチュエータ1の動作に利用される。
【0024】以上、本発明を実施例を基に、リトラクタ
に付設する形式のものとして詳説したが、本発明は、そ
れに適した構成を備えるものの、必ずしもそれに限定さ
れるものではない。また、各構成要素の形状、配設位置
及び材質は、上記実施例に示したものに限定されること
なく、所期の機能を果たすものであれば、特許請求の範
囲に記載の範囲内で種々の構成を採り得るものである。
に付設する形式のものとして詳説したが、本発明は、そ
れに適した構成を備えるものの、必ずしもそれに限定さ
れるものではない。また、各構成要素の形状、配設位置
及び材質は、上記実施例に示したものに限定されること
なく、所期の機能を果たすものであれば、特許請求の範
囲に記載の範囲内で種々の構成を採り得るものである。
【0025】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、隔壁に配
設されてロータに圧接されたシール部材により該部にお
いて漏止めされるため、ガス圧が加圧室から背圧室へ漏
れる際の最も抵抗の少ない最短コースとなる上記部位を
有効に密封して、ガス漏れを阻止することができ、ロー
タのベーンに有効にガス圧を作用させて、アクチュエー
タを効率良く回転させることができる。その結果、同じ
駆動力を得るのにガスジェネレータの薬量を少なくする
ことが可能となり、各部品の強度を低く設定する軽量小
型化が可能となる。また、部品の寸法精度を高める必要
が無くなるため、低コスト化も可能となる。
設されてロータに圧接されたシール部材により該部にお
いて漏止めされるため、ガス圧が加圧室から背圧室へ漏
れる際の最も抵抗の少ない最短コースとなる上記部位を
有効に密封して、ガス漏れを阻止することができ、ロー
タのベーンに有効にガス圧を作用させて、アクチュエー
タを効率良く回転させることができる。その結果、同じ
駆動力を得るのにガスジェネレータの薬量を少なくする
ことが可能となり、各部品の強度を低く設定する軽量小
型化が可能となる。また、部品の寸法精度を高める必要
が無くなるため、低コスト化も可能となる。
【図1】本発明の一実施例を一部断面図で示す正面図で
ある。
ある。
【図2】上記実施例のシートベルトリトラクタへの取付
け態様を示す軸方向断面図である。
け態様を示す軸方向断面図である。
【図3】上記実施例の構成要素を分解して示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】上記実施例の作動を順を追って示す作動説明図
である。
である。
1 ロータリアクチュエータ 2 ガスジェネレータ 10 シリンダ 12 ロータ 13 シール部材 14 コイルスプリング(弾性負荷手段) 102 作動室 112 隔壁 102A 加圧室 102B 背圧室 121 ベーン
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給される生成ガスを駆動源としてシートベルト
を巻込むアクチュエータとから構成され、該アクチュエ
ータは、前記ガスジェネレータに連通する作動室を形成
されたシリンダと、該シリンダに回転自在に支持して前
記作動室内に配設され、前記シリンダに形成された隔壁
と協働して前記作動室をガスジェネレータに連通する加
圧室と大気開放された背圧室とに区画するベーンを有す
るロータとを備えるロータリアクチュエータ作動プリテ
ンショナにおいて、前記隔壁に該隔壁と前記ロータとの
間を密封するシール部材が配設され、該シール部材は、
弾性負荷手段により前記ロータに圧接されたことを特徴
とするロータリアクチュエータ作動プリテンショナ。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158956A JPH05319212A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
KR1019930008580A KR930023220A (ko) | 1992-05-27 | 1993-05-19 | 로우터리액츄에이터작동 프리텐셔너 |
GB9310813A GB2267314A (en) | 1992-05-27 | 1993-05-26 | Rotary actuator-operated pretensioner. |
SE9301782A SE9301782L (sv) | 1992-05-27 | 1993-05-26 | Roterande bältesspännare |
DE9308032U DE9308032U1 (de) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Drehangetriebener Gurtstraffer |
FR9306348A FR2691688A1 (fr) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Prétensionneur de ceinture de sécurité, à actionneur rotatif à gaz. |
ITRM930354A IT1261686B (it) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Dispositivo di precaricamento, azionato da un attuatore rotativo, per cinture di sicurezza. |
DE4317710A DE4317710A1 (de) | 1992-05-27 | 1993-05-27 | Drehangetriebener Gurtstraffer |
TW082110187A TW242134B (ja) | 1992-05-27 | 1993-12-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4158956A JPH05319212A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05319212A true JPH05319212A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15683022
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4158956A Pending JPH05319212A (ja) | 1992-05-27 | 1992-05-27 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05319212A (ja) |
KR (1) | KR930023220A (ja) |
DE (2) | DE4317710A1 (ja) |
FR (1) | FR2691688A1 (ja) |
GB (1) | GB2267314A (ja) |
IT (1) | IT1261686B (ja) |
SE (1) | SE9301782L (ja) |
TW (1) | TW242134B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4419930A1 (de) * | 1994-06-08 | 1995-12-14 | Dynamit Nobel Ag | Gurtstraffer für ein Fahrzeugsicherheitsgurtsystem |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB848870A (en) * | 1958-07-15 | 1960-09-21 | Clarence Lamar Norsworthy Jr | Oscillatory actuator |
CH390062A (de) * | 1961-01-10 | 1965-03-31 | Licentia Gmbh | Drehkolbenmotor |
GB1059030A (en) * | 1963-11-29 | 1967-02-15 | Dowty Hydraulic Units Ltd | Oscillatory fluid-pressure machines |
GB1147176A (en) * | 1966-11-09 | 1969-04-02 | Dowty Hydraulic Units Ltd | Oscillatory fluid-pressure machines |
DE2505626A1 (de) * | 1975-02-11 | 1976-08-19 | Volkswagenwerk Ag | Sicherheitseinrichtung fuer fahrzeuge, insbesondere kraftfahrzeuge |
DE2814487C2 (de) * | 1978-04-04 | 1983-11-24 | Repa Feinstanzwerk Gmbh, 7071 Alfdorf | Rückstrammer mit pyrotechnischem Treibsatz für Sicherheitsgurtwickelautomaten |
GB2050512A (en) * | 1979-06-12 | 1981-01-07 | Moog Inc | Rotary Fluid-pressure Actuators |
DE3544546A1 (de) * | 1985-12-17 | 1987-06-19 | Ernst Hans Hellmut | Rotatorischer gurtstraffer fuer sicherheitsgurte |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP4158956A patent/JPH05319212A/ja active Pending
-
1993
- 1993-05-19 KR KR1019930008580A patent/KR930023220A/ko not_active Application Discontinuation
- 1993-05-26 GB GB9310813A patent/GB2267314A/en not_active Withdrawn
- 1993-05-26 SE SE9301782A patent/SE9301782L/ not_active Application Discontinuation
- 1993-05-27 DE DE4317710A patent/DE4317710A1/de not_active Withdrawn
- 1993-05-27 FR FR9306348A patent/FR2691688A1/fr not_active Withdrawn
- 1993-05-27 IT ITRM930354A patent/IT1261686B/it active IP Right Grant
- 1993-05-27 DE DE9308032U patent/DE9308032U1/de not_active Expired - Lifetime
- 1993-12-02 TW TW082110187A patent/TW242134B/zh active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
SE9301782L (sv) | 1993-11-28 |
KR930023220A (ko) | 1993-12-18 |
FR2691688A1 (fr) | 1993-12-03 |
GB2267314A (en) | 1993-12-01 |
DE4317710A1 (de) | 1993-12-02 |
GB9310813D0 (en) | 1993-07-14 |
SE9301782D0 (sv) | 1993-05-26 |
ITRM930354A0 (it) | 1993-05-27 |
DE9308032U1 (de) | 1993-09-30 |
IT1261686B (it) | 1996-05-29 |
TW242134B (ja) | 1995-03-01 |
ITRM930354A1 (it) | 1994-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5451008A (en) | Pretensioner for seatbelt system | |
US6446897B1 (en) | Seat belt system | |
JP2526348B2 (ja) | ロ―タリアクチュエ―タ作動プリテンショナ | |
JP2642312B2 (ja) | 車両シートベルト装置のベルト引込器 | |
KR100504579B1 (ko) | 시트 벨트 사전인장기 | |
US5918717A (en) | Rotary drive apparatus for a belt tensioner | |
CA2073205C (en) | Vehicle seat belt pretensioner | |
KR100342270B1 (ko) | 벨트텐셔너용회전구동장치 | |
GB1500819A (en) | Rotary fluid-motor | |
JPH05319212A (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH09202213A (ja) | プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター | |
US5400983A (en) | Gas-pressure actuator apparatus for pretensioner | |
US20060243074A1 (en) | Rotary drive for a belt tensioner | |
JP2526343B2 (ja) | ロ―タリシリンダ形プリテンショナ | |
US6019305A (en) | Compact seat belt pretensioner | |
JP3174835B2 (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH0747921A (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
WO1997043147A1 (en) | Pretensioner | |
JP3252170B2 (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH0747917A (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH0747920A (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH0747919A (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JP3227659B2 (ja) | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ | |
JPH06199205A (ja) | ロータリシリンダ形プリテンショナ | |
JPH0880809A (ja) | シートベルト装置のプリテンショナ |