JPH0747920A - ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ - Google Patents
ロータリアクチュエータ作動プリテンショナInfo
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- JPH0747920A JPH0747920A JP5213514A JP21351493A JPH0747920A JP H0747920 A JPH0747920 A JP H0747920A JP 5213514 A JP5213514 A JP 5213514A JP 21351493 A JP21351493 A JP 21351493A JP H0747920 A JPH0747920 A JP H0747920A
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- JP
- Japan
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- housing
- actuator
- lid
- pretensioner
- gas generator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータリアクチュエータを駆動手段とするプ
リテンショナにおいて、シリンダのハウジングとリッド
との間に形成される隙間からのガス漏れを防ぎ、ガスジ
ェネレータの動力を有効にアクチュエータの駆動力に利
用する。 【構成】 ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ
は、ガスジェネレータと、ガスジェネレータのガス圧で
シートベルト装置のベルト引締め手段を作動させるアク
チュエータ3とから成る。アクチュエータ3はシリンダ
内で回転するロータ31を備える。シリンダはハウジン
グ30とリッド32とから構成され、リッド32にはガ
ス圧Pによる変形を防ぐ剛性補強フランジ320が形成
されている。
リテンショナにおいて、シリンダのハウジングとリッド
との間に形成される隙間からのガス漏れを防ぎ、ガスジ
ェネレータの動力を有効にアクチュエータの駆動力に利
用する。 【構成】 ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ
は、ガスジェネレータと、ガスジェネレータのガス圧で
シートベルト装置のベルト引締め手段を作動させるアク
チュエータ3とから成る。アクチュエータ3はシリンダ
内で回転するロータ31を備える。シリンダはハウジン
グ30とリッド32とから構成され、リッド32にはガ
ス圧Pによる変形を防ぐ剛性補強フランジ320が形成
されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシートベルト装置のベル
トを緊急時に引締めるプリテンショナに関し、特にその
駆動部を構成するロータリアクチュエータのシリンダ構
造に関する。
トを緊急時に引締めるプリテンショナに関し、特にその
駆動部を構成するロータリアクチュエータのシリンダ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両には、乗員の身体を座席
に拘束するシートベルト装置が設けられている。このシ
ートベルト装置において、車両の衝突等の緊急時に車両
にかかる過大な加速度を検知して緩く装着されたベルト
を引締め、拘束効果を向上させる手段としてプリテンシ
ョナが付設される。プリテンショナは、ベルト引締め手
段を構成するリトラクタに付設される場合は、リトラク
タの通常の動作を妨げないように、ベルト巻取軸にクラ
ッチ機構を介して連結可能とされるが、ベルト引締め手
段をバックルとする場合は、クラッチ機構を介すること
なくバックルストークに連結される。そして、プリテン
ショナの駆動部にはガス圧作動する直動形のアクチュエ
ータが一般に用いられるが、ガス圧作動のロータリアク
チュエータを用いる提案も多数成されている。
に拘束するシートベルト装置が設けられている。このシ
ートベルト装置において、車両の衝突等の緊急時に車両
にかかる過大な加速度を検知して緩く装着されたベルト
を引締め、拘束効果を向上させる手段としてプリテンシ
ョナが付設される。プリテンショナは、ベルト引締め手
段を構成するリトラクタに付設される場合は、リトラク
タの通常の動作を妨げないように、ベルト巻取軸にクラ
ッチ機構を介して連結可能とされるが、ベルト引締め手
段をバックルとする場合は、クラッチ機構を介すること
なくバックルストークに連結される。そして、プリテン
ショナの駆動部にはガス圧作動する直動形のアクチュエ
ータが一般に用いられるが、ガス圧作動のロータリアク
チュエータを用いる提案も多数成されている。
【0003】こうしたロータリアクチュエータを駆動部
とするものでは、そのシリンダハウジングに対するリッ
ドの固定を開示するものとして、従来、特開昭54−1
42731号公報(従来例1)、特公昭59−1565
7号公報(従来例2)、特開昭58−195573号公
報(従来例3)に開示の技術がある。これらの内、従来
例1に開示のものでは、シリンダハウジングの外周ネジ
部に袋ナット状のリッドをねじ込む固定方法が採られ、
従来例2に開示のものでは、シリンダハウジングの内周
ネジ部に板状のリッドの外周ネジ部をねじ込む方法が採
られ、従来例3に開示のものでは、シリンダハウジング
の端面に板状のリッドを複数箇所でネジ止めする方法が
採られている。
とするものでは、そのシリンダハウジングに対するリッ
ドの固定を開示するものとして、従来、特開昭54−1
42731号公報(従来例1)、特公昭59−1565
7号公報(従来例2)、特開昭58−195573号公
報(従来例3)に開示の技術がある。これらの内、従来
例1に開示のものでは、シリンダハウジングの外周ネジ
部に袋ナット状のリッドをねじ込む固定方法が採られ、
従来例2に開示のものでは、シリンダハウジングの内周
ネジ部に板状のリッドの外周ネジ部をねじ込む方法が採
られ、従来例3に開示のものでは、シリンダハウジング
の端面に板状のリッドを複数箇所でネジ止めする方法が
採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
1に開示の方法は、リッドの耐圧剛性を高めることがで
きる点では優れているが、シリンダハウジングの外形が
円筒形のもにしか採用できないし、従来例2の方法は、
シリンダハウジングの内形が円筒形のものにしか採用で
きない。これに対して、従来例3の方法は、複雑なシリ
ンダハウジング外形のものに対応できる点で優れている
反面、リッドの耐圧剛性を高める点では不利である。
1に開示の方法は、リッドの耐圧剛性を高めることがで
きる点では優れているが、シリンダハウジングの外形が
円筒形のもにしか採用できないし、従来例2の方法は、
シリンダハウジングの内形が円筒形のものにしか採用で
きない。これに対して、従来例3の方法は、複雑なシリ
ンダハウジング外形のものに対応できる点で優れている
反面、リッドの耐圧剛性を高める点では不利である。
【0005】他方、この種のロータリアクチュエータを
駆動部とするプリテンショナは、シートベルトリトラク
タに組込む場合、従来例2に開示のようにリトラクタの
ベルト巻取軸と同軸に配置するのが合理的である。しか
しながら、こうした配置を採る場合、上記従来例2の開
示内容からも明らかなように、リトラクタの軸方向寸法
が大幅に増加し、実用性を欠く大きさとなる。こうした
事情から、リトラクタに組込まれるプリテンショナは、
リトラクタ全体の軸方向寸法をリトラクタ単体のそれ
(ベルト幅に緊急ロック手段の厚さと巻取スプリングユ
ニットの厚さを加えた長さ)に対して大きく増加させる
ものであってはならないし、また、周方向寸法も巻取リ
ールの外径を大きく上回るものであってはならないか
ら、ロータリアクチュエータはその軸方向寸法、周方向
寸法ともに制約され、高い耐圧強度を要求されるにも拘
らずシリンダハウジングの軸方向長さ、肉厚、その開放
端面を覆うリッドの肉厚とも極限された寸法としなけれ
ばならない。
駆動部とするプリテンショナは、シートベルトリトラク
タに組込む場合、従来例2に開示のようにリトラクタの
ベルト巻取軸と同軸に配置するのが合理的である。しか
しながら、こうした配置を採る場合、上記従来例2の開
示内容からも明らかなように、リトラクタの軸方向寸法
が大幅に増加し、実用性を欠く大きさとなる。こうした
事情から、リトラクタに組込まれるプリテンショナは、
リトラクタ全体の軸方向寸法をリトラクタ単体のそれ
(ベルト幅に緊急ロック手段の厚さと巻取スプリングユ
ニットの厚さを加えた長さ)に対して大きく増加させる
ものであってはならないし、また、周方向寸法も巻取リ
ールの外径を大きく上回るものであってはならないか
ら、ロータリアクチュエータはその軸方向寸法、周方向
寸法ともに制約され、高い耐圧強度を要求されるにも拘
らずシリンダハウジングの軸方向長さ、肉厚、その開放
端面を覆うリッドの肉厚とも極限された寸法としなけれ
ばならない。
【0006】本発明は、上記のような事情に鑑み案出さ
れたものであり、ロータリアクチュエータを駆動手段と
するプリテンショナにおいて、その薄肉のリッドの耐圧
強度をプリテンショナの外形寸法の実質上の増大を伴う
ことなく向上させて実用可能な寸法のプリテンショナを
提供することを目的とする。
れたものであり、ロータリアクチュエータを駆動手段と
するプリテンショナにおいて、その薄肉のリッドの耐圧
強度をプリテンショナの外形寸法の実質上の増大を伴う
ことなく向上させて実用可能な寸法のプリテンショナを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給されるガス圧でシートベルト装置のベルト引
締め手段を作動させるアクチュエータとから構成され、
該アクチュエータは、前記ガスジェネレータに連通する
作動室を形成されたハウジングと該ハウジングの端面開
口を覆うリッドとから成るシリンダと、該シリンダに回
転自在に支持して前記作動室内に配設され、前記シリン
ダに形成された隔壁と協働して前記作動室をガスジェネ
レータに連通する加圧室と大気開放された背圧室とに区
画するベーンを有するロータとを備えるロータリアクチ
ュエータ作動プリテンショナにおいて、前記リッドは、
前記ハウジングの周囲面に添って該周囲面に被さる方向
に延びる剛性補強フランジを備えることを構成とする。
め、本発明は、ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給されるガス圧でシートベルト装置のベルト引
締め手段を作動させるアクチュエータとから構成され、
該アクチュエータは、前記ガスジェネレータに連通する
作動室を形成されたハウジングと該ハウジングの端面開
口を覆うリッドとから成るシリンダと、該シリンダに回
転自在に支持して前記作動室内に配設され、前記シリン
ダに形成された隔壁と協働して前記作動室をガスジェネ
レータに連通する加圧室と大気開放された背圧室とに区
画するベーンを有するロータとを備えるロータリアクチ
ュエータ作動プリテンショナにおいて、前記リッドは、
前記ハウジングの周囲面に添って該周囲面に被さる方向
に延びる剛性補強フランジを備えることを構成とする。
【0008】
【作用】このような構成を採った本発明に係るロータリ
アクチュエータ作動プリテンショナでは、その作動時
に、ガスジェネレータからシリンダの作動室に供給され
るガスが、作動室の端面開口を覆うリッドにガス圧を作
用させ、それによりリッドを屈曲変形させる力を及ぼす
が、端面開口を覆うリッドのハウジングの周囲面に添っ
て該周囲面に被さる方向に延びる剛性補強フランジがこ
のガス圧による変形に抗する剛性を発揮し、変形により
ハウジングとリッドとの間に隙間が形成されるのを防い
でガス漏れを阻止し、ロータのベーンに有効にガス圧を
作用させて、ロータを効率良く回転させることができ
る。
アクチュエータ作動プリテンショナでは、その作動時
に、ガスジェネレータからシリンダの作動室に供給され
るガスが、作動室の端面開口を覆うリッドにガス圧を作
用させ、それによりリッドを屈曲変形させる力を及ぼす
が、端面開口を覆うリッドのハウジングの周囲面に添っ
て該周囲面に被さる方向に延びる剛性補強フランジがこ
のガス圧による変形に抗する剛性を発揮し、変形により
ハウジングとリッドとの間に隙間が形成されるのを防い
でガス漏れを阻止し、ロータのベーンに有効にガス圧を
作用させて、ロータを効率良く回転させることができ
る。
【0009】
【実施例】以下、図面に沿い、本発明の実施例について
説明する。図1及び図2に示すように、このロータリア
クチュエータ作動プリテンショナは、ガスジェネレータ
4と、ガスジェネレータ4から供給されるガス圧でシー
トベルト装置のベルト引締め手段(この例において後出
の図3に示すリトラクタR)を作動させるアクチュエー
タ3とから構成され、アクチュエータ3は、ガスジェネ
レータ4に連通する作動室301を形成されたシリンダ
ハウジング30と、ハウジング30の端面開口を覆うリ
ッド32とから成るシリンダと、ハウジング30に回転
自在に支持して作動室301内に配設され、ハウジング
30に形成された隔壁303と協働して作動室301を
ガスジェネレータ4に連通する加圧室301aと大気開
放された背圧室301bとに区画するベーン311を有
するロータ31とを備えている。そして、リッド32
は、ハウジング30の周囲面に添って周面に被さる方向
に延びる剛性補強フランジ320を備えている。
説明する。図1及び図2に示すように、このロータリア
クチュエータ作動プリテンショナは、ガスジェネレータ
4と、ガスジェネレータ4から供給されるガス圧でシー
トベルト装置のベルト引締め手段(この例において後出
の図3に示すリトラクタR)を作動させるアクチュエー
タ3とから構成され、アクチュエータ3は、ガスジェネ
レータ4に連通する作動室301を形成されたシリンダ
ハウジング30と、ハウジング30の端面開口を覆うリ
ッド32とから成るシリンダと、ハウジング30に回転
自在に支持して作動室301内に配設され、ハウジング
30に形成された隔壁303と協働して作動室301を
ガスジェネレータ4に連通する加圧室301aと大気開
放された背圧室301bとに区画するベーン311を有
するロータ31とを備えている。そして、リッド32
は、ハウジング30の周囲面に添って周面に被さる方向
に延びる剛性補強フランジ320を備えている。
【0010】この例では、図3に示すように、アクチュ
エータ3は、その一端側をリトラクタRのフレーム10
にネジ止め支持され、アクチュエータ3の他端側にはリ
トラクタRの巻込スプリングユニット12が取付けられ
る。そして、リトラクタRの巻取リール1と一体の軸2
とアクチュエータ3との間には、アクチュエータ3の作
動時のみそのロータ31を巻取軸2に連結するクラッチ
機構(詳細を後記する)が介挿されている。図に符号2
1で示す部材がこのクラッチ機構の巻取軸2側の係合手
段を構成するラチェットホイールであり、これは巻取軸
2のテーパ部に嵌込まれ、その内端を巻取リール1に形
成されてラチェットホイール21の外歯211と符号す
る内歯歯車状凹部に嵌合して軸2に対して回止めされて
いる。なお、図において、符号13はリトラクタRのリ
ールフランジに回動自在に支持されたロックパウルを示
し、101はそれが逆転止め係合するフレーム10側の
ラチェット内歯を示す。
エータ3は、その一端側をリトラクタRのフレーム10
にネジ止め支持され、アクチュエータ3の他端側にはリ
トラクタRの巻込スプリングユニット12が取付けられ
る。そして、リトラクタRの巻取リール1と一体の軸2
とアクチュエータ3との間には、アクチュエータ3の作
動時のみそのロータ31を巻取軸2に連結するクラッチ
機構(詳細を後記する)が介挿されている。図に符号2
1で示す部材がこのクラッチ機構の巻取軸2側の係合手
段を構成するラチェットホイールであり、これは巻取軸
2のテーパ部に嵌込まれ、その内端を巻取リール1に形
成されてラチェットホイール21の外歯211と符号す
る内歯歯車状凹部に嵌合して軸2に対して回止めされて
いる。なお、図において、符号13はリトラクタRのリ
ールフランジに回動自在に支持されたロックパウルを示
し、101はそれが逆転止め係合するフレーム10側の
ラチェット内歯を示す。
【0011】さらに、図3を主として参照しつつ、アク
チュエータ3の各部分を詳細に説明する。先ず、ハウジ
ング30は、一端面が開放され、円筒形の周壁と端壁で
囲まれた作動室301と、同様に一端面が開放され、ア
ーチ形の囲壁と端壁とで囲まれ、囲壁を挟んで作動室3
01に隣接する供給室302とを形成されており、その
端面開口を塞ぐリッド32と協働して作動室301を実
質円筒状の閉空間とする。
チュエータ3の各部分を詳細に説明する。先ず、ハウジ
ング30は、一端面が開放され、円筒形の周壁と端壁で
囲まれた作動室301と、同様に一端面が開放され、ア
ーチ形の囲壁と端壁とで囲まれ、囲壁を挟んで作動室3
01に隣接する供給室302とを形成されており、その
端面開口を塞ぐリッド32と協働して作動室301を実
質円筒状の閉空間とする。
【0012】ハウジング30の作動室301と供給室3
02とは、それらが対峙する部分のハウジング壁に形成
された溝300で連通され、この溝300が両室をつな
ぐ通孔を構成している。ハウジング30には、この溝3
00に接して周壁から径方向内方に延びる隔壁303が
形成されている。隔壁303の先端部には凹部304が
形成され、これがシール部材34の収容支持部とされて
いる。さらに、作動室301と供給室302の外周を周
回してシール溝305が形成されているほか、シール溝
305の外側に適宜の間隔で配置された、この例におい
て6個のネジ孔309が穿設されている。このネジ孔3
09は、後記するリッド32のネジ通し孔321と符号
し、リッド32をハウジング30に固定する締結ネジ3
9を螺合するためのものである。また、作動室301の
軸孔を囲むように端壁から突出した環状の支持フランジ
306と、作動室301をハウジング30外に開放する
排気孔307が形成されている。
02とは、それらが対峙する部分のハウジング壁に形成
された溝300で連通され、この溝300が両室をつな
ぐ通孔を構成している。ハウジング30には、この溝3
00に接して周壁から径方向内方に延びる隔壁303が
形成されている。隔壁303の先端部には凹部304が
形成され、これがシール部材34の収容支持部とされて
いる。さらに、作動室301と供給室302の外周を周
回してシール溝305が形成されているほか、シール溝
305の外側に適宜の間隔で配置された、この例におい
て6個のネジ孔309が穿設されている。このネジ孔3
09は、後記するリッド32のネジ通し孔321と符号
し、リッド32をハウジング30に固定する締結ネジ3
9を螺合するためのものである。また、作動室301の
軸孔を囲むように端壁から突出した環状の支持フランジ
306と、作動室301をハウジング30外に開放する
排気孔307が形成されている。
【0013】ロータ31は、作動室301の内周部にラ
チェットホイール21の外周を囲む係合空間を画定し、
且つロータ31のハウジング30への回転支持部を構成
するリング部312と、リング部312から放射方向に
延びる受圧部として機能するベーン311を備えてい
る。ベーン311の背後には、後記するクラッチキー2
2を嵌挿する角筒状のキー摺動孔313が形成されてい
る。
チェットホイール21の外周を囲む係合空間を画定し、
且つロータ31のハウジング30への回転支持部を構成
するリング部312と、リング部312から放射方向に
延びる受圧部として機能するベーン311を備えてい
る。ベーン311の背後には、後記するクラッチキー2
2を嵌挿する角筒状のキー摺動孔313が形成されてい
る。
【0014】ベーン311の受圧面側には、ベーン31
1に添接され、両端縁と外端縁に連続したシールリップ
331を有する添付部330と、ベーン311の先端両
側に形成された切欠き314に係止されるフック部33
2とを備える合成樹脂製の可撓性シール部材33が配設
される。このシールリップ331は、ロータ31の回転
時に、ガス圧により作動室301の両端面(一方の端面
はリッド32の内端面)と周面とに圧接されてハウジン
グ30とロータ31との間の間隙を密封する機能を果た
す。
1に添接され、両端縁と外端縁に連続したシールリップ
331を有する添付部330と、ベーン311の先端両
側に形成された切欠き314に係止されるフック部33
2とを備える合成樹脂製の可撓性シール部材33が配設
される。このシールリップ331は、ロータ31の回転
時に、ガス圧により作動室301の両端面(一方の端面
はリッド32の内端面)と周面とに圧接されてハウジン
グ30とロータ31との間の間隙を密封する機能を果た
す。
【0015】クラッチキー22は、ガス圧を受ける受圧
ヘッド221とラチェットホイール21への係合手段を
構成するくさび状のパウル222を備えており、パウル
222がラチェットホイール21側に向けて配設され
る。クラッチキー22の上記受圧ヘッド221にはキー
コネクタ23が係止される。これは、クラッチキー22
を非作動時に所定位置に定置させる機能と、ガス圧の供
給室302から作動室301への供給を制御する機能と
を果たすべく設けられたもので、したがって、クラッチ
キー22の受圧ヘッド221と係合する蟻溝231と、
溝300口部への係合フック232とを備えている。
ヘッド221とラチェットホイール21への係合手段を
構成するくさび状のパウル222を備えており、パウル
222がラチェットホイール21側に向けて配設され
る。クラッチキー22の上記受圧ヘッド221にはキー
コネクタ23が係止される。これは、クラッチキー22
を非作動時に所定位置に定置させる機能と、ガス圧の供
給室302から作動室301への供給を制御する機能と
を果たすべく設けられたもので、したがって、クラッチ
キー22の受圧ヘッド221と係合する蟻溝231と、
溝300口部への係合フック232とを備えている。
【0016】シール部材34は、ロータ31のリング部
312外周面と隔壁303の凹部304とに圧接される
シール面と、それらの背後の凹入状の受圧面とを備えた
断面略V字状に構成されており、V字状の頂部をリング
部312と隔壁303との隙間に向け、受圧面を加圧室
301aに向けて、ハウジング30の隔壁先端の凹部3
04に軽い弾発状態で、自身の形状で位置決めされて、
収容支持される(図1参照)。
312外周面と隔壁303の凹部304とに圧接される
シール面と、それらの背後の凹入状の受圧面とを備えた
断面略V字状に構成されており、V字状の頂部をリング
部312と隔壁303との隙間に向け、受圧面を加圧室
301aに向けて、ハウジング30の隔壁先端の凹部3
04に軽い弾発状態で、自身の形状で位置決めされて、
収容支持される(図1参照)。
【0017】リッド32は、プレス板材で構成され、ハ
ウジング30の端面開口を覆うべく、ハウジング30端
面形状に合致する略正方形の作動室カバー部323とそ
れに連接する平行四辺形の供給室カバー部324とを備
えている。作動室カバー部323の中央には内向きに延
びる筒状の支持フランジ325が突設され、これが図2
に示すようにロータ31のリング部内径側の段部を支持
するベアリングとして機能する。この例では、作動室カ
バー部323の一縁から折り曲げ形成されて、本発明の
主題に係る剛性補強フランジ320が設けられており、
この剛性補強フランジ320はハウジング30の略正方
形の一辺を構成する周囲壁に添う方向に延在している。
後の作用説明で詳述するが、この剛性補強フランジ32
0の形成位置は、作動室301の高圧負荷側に当たる。
ウジング30の端面開口を覆うべく、ハウジング30端
面形状に合致する略正方形の作動室カバー部323とそ
れに連接する平行四辺形の供給室カバー部324とを備
えている。作動室カバー部323の中央には内向きに延
びる筒状の支持フランジ325が突設され、これが図2
に示すようにロータ31のリング部内径側の段部を支持
するベアリングとして機能する。この例では、作動室カ
バー部323の一縁から折り曲げ形成されて、本発明の
主題に係る剛性補強フランジ320が設けられており、
この剛性補強フランジ320はハウジング30の略正方
形の一辺を構成する周囲壁に添う方向に延在している。
後の作用説明で詳述するが、この剛性補強フランジ32
0の形成位置は、作動室301の高圧負荷側に当たる。
【0018】この他に、このアクチュエータ3には、O
字形断面のエラストマシール35が配設される。これ
は、前記シール溝305中に嵌装されて、ハウジング3
0とリッド32との間を密封する機能を果たすもので、
作動室301と供給室302の外周を周回する周回部3
50と、それから分岐して両室301,302間を密封
する枝部351と、隔壁303部を密封する枝部352
とを有する。
字形断面のエラストマシール35が配設される。これ
は、前記シール溝305中に嵌装されて、ハウジング3
0とリッド32との間を密封する機能を果たすもので、
作動室301と供給室302の外周を周回する周回部3
50と、それから分岐して両室301,302間を密封
する枝部351と、隔壁303部を密封する枝部352
とを有する。
【0019】また、巻取軸2の振れ回りにより、ラチェ
ットホイール21の外歯211がハウジング30の支持
フランジ306内周を削るのを防ぐべく、ベアリングブ
ッシュ36が設けられている。これは、図2に示すよう
に、ハウジング30の作動室301に突出する支持フラ
ンジ306の内周に嵌挿されるもので、一端側に径方向
外向きに延びる鍔361を有する。この鍔361は、組
立て状態において、ロータ31のリング部312と支持
フランジ306の端面との間に位置し、スラストベアリ
ングの機能を果たす。
ットホイール21の外歯211がハウジング30の支持
フランジ306内周を削るのを防ぐべく、ベアリングブ
ッシュ36が設けられている。これは、図2に示すよう
に、ハウジング30の作動室301に突出する支持フラ
ンジ306の内周に嵌挿されるもので、一端側に径方向
外向きに延びる鍔361を有する。この鍔361は、組
立て状態において、ロータ31のリング部312と支持
フランジ306の端面との間に位置し、スラストベアリ
ングの機能を果たす。
【0020】なお、図3において、符号4はガスジェネ
レータ、41はそのプライマ、5は加速度センサを示
す。ガスジェネレータ4はハウジング30の供給室30
2に連設された筒形のガスジェネレータ収容部308に
収容され、リッド32の固定に伴って止環44を介して
収容部308の底部に押圧固定され、該底部の外側にネ
ジ止めされる加速度センサ5と対峙される。加速度セン
サ5にはプライマ41を撃発させる図示しないピンが設
けられており、このピンの押出し時にその先端を導入す
る収容部底部の開口はカプラ43により連結シールされ
る。
レータ、41はそのプライマ、5は加速度センサを示
す。ガスジェネレータ4はハウジング30の供給室30
2に連設された筒形のガスジェネレータ収容部308に
収容され、リッド32の固定に伴って止環44を介して
収容部308の底部に押圧固定され、該底部の外側にネ
ジ止めされる加速度センサ5と対峙される。加速度セン
サ5にはプライマ41を撃発させる図示しないピンが設
けられており、このピンの押出し時にその先端を導入す
る収容部底部の開口はカプラ43により連結シールされ
る。
【0021】次に、上記実施例の作動について図4を基
に、細部構成については図3を参照しつつ説明する。こ
の装置では、非作動位置において、ロータ31はそれに
嵌挿されたクラッチキー22の背後を隔壁303に当接
させた、図4の(A)で示す位置に在る。この状態で、
加圧室301aは、最も縮小した状態にあり、クラッチ
キー22は、キーコネクタ23により位置決めされて、
ラチェットホイール21の外歯211とは係合しない位
置にある。したがって、巻取軸2はアクチュエータ3と
は完全に切り離されて、自由に回転可能で、リトラクタ
の機能は従来どおり維持される。
に、細部構成については図3を参照しつつ説明する。こ
の装置では、非作動位置において、ロータ31はそれに
嵌挿されたクラッチキー22の背後を隔壁303に当接
させた、図4の(A)で示す位置に在る。この状態で、
加圧室301aは、最も縮小した状態にあり、クラッチ
キー22は、キーコネクタ23により位置決めされて、
ラチェットホイール21の外歯211とは係合しない位
置にある。したがって、巻取軸2はアクチュエータ3と
は完全に切り離されて、自由に回転可能で、リトラクタ
の機能は従来どおり維持される。
【0022】加速度を検知して図3に示すセンサ5のフ
ァイアリングピンが撃発動作し、ガスジェネレータ4の
プライマ41が発火し(図4の(B)参照)、推進薬の
燃焼による生成ガス圧が供給室302において、キーコ
ネクタ23に印加されると、フック232による係合が
解かれてキーコネクタ23が溝300に沿って押される
ため、クラッチキー22はキーコネクタ23に押されて
内向きに押込まれ、パウル222がラチェットホイール
21の外歯211の山部と接する位置まで移動する。こ
のとき、キーコネクタ23の外端部は、加圧室301a
の外周面に達するため、ガスの加圧室301aへの供給
が開始される。
ァイアリングピンが撃発動作し、ガスジェネレータ4の
プライマ41が発火し(図4の(B)参照)、推進薬の
燃焼による生成ガス圧が供給室302において、キーコ
ネクタ23に印加されると、フック232による係合が
解かれてキーコネクタ23が溝300に沿って押される
ため、クラッチキー22はキーコネクタ23に押されて
内向きに押込まれ、パウル222がラチェットホイール
21の外歯211の山部と接する位置まで移動する。こ
のとき、キーコネクタ23の外端部は、加圧室301a
の外周面に達するため、ガスの加圧室301aへの供給
が開始される。
【0023】これにより、ガス圧はロータ31のベーン
311にも作用し、ベーン311の背後を可撓性シール
部材33を介して押すため、ロータ31は軸回りに、図
4の(C)に示すように、反時計回り回転を開始する。
この回転につれて生じる作動室301の背圧室301b
側の圧力は、ハウジング30の排気孔307を経て大気
中に放出され、背圧室側の圧力上昇による抵抗の発生は
防止される。一方、クラッチキー22の変位は継続さ
れ、やがてクラッチキー22のパウル222がラチェッ
トホイール21の外歯211に噛み合い、ロータ31は
クラッチキー22を介してラチェットホイール21と係
合する。この時点で、巻取軸2はアクチュエータ3と連
結される。そして、ロータ31の回転力は、図4の
(D)に示すように、クラッチキー22及びラチェット
ホイール21を介して巻取軸2に伝達される。
311にも作用し、ベーン311の背後を可撓性シール
部材33を介して押すため、ロータ31は軸回りに、図
4の(C)に示すように、反時計回り回転を開始する。
この回転につれて生じる作動室301の背圧室301b
側の圧力は、ハウジング30の排気孔307を経て大気
中に放出され、背圧室側の圧力上昇による抵抗の発生は
防止される。一方、クラッチキー22の変位は継続さ
れ、やがてクラッチキー22のパウル222がラチェッ
トホイール21の外歯211に噛み合い、ロータ31は
クラッチキー22を介してラチェットホイール21と係
合する。この時点で、巻取軸2はアクチュエータ3と連
結される。そして、ロータ31の回転力は、図4の
(D)に示すように、クラッチキー22及びラチェット
ホイール21を介して巻取軸2に伝達される。
【0024】このような巻取軸2の回転動作につれて、
巻取リール1に巻付けられたベルトが巻込まれ、ベルト
の引締めが行われ、やがて、ロータ31は、図4の
(E)に示す位置に達すると、ベーン311が隔壁30
3に衝突してロータ31の回転は停止する。この位置に
なると、今度は、加圧室301aも大気開放されるた
め、残ガス圧も排気される。しかしながら、この後も、
巻取リール1と一体化された巻取軸2は自身の慣性で回
転を続けようとするため、今度は、図4の(F)に示す
ように、ラチットホイール21の外歯211がクラッチ
キー22を係合解除方向に押し出し、巻取軸2がロータ
31から解放されるため、巻取軸2の回転は継続する。
そして、この慣性による回転は、ベルト張力と巻取リー
ルを含む慣性系の回転モーメントとが均衡するまで継続
する。この回転によるベルト引込み量は、ガスジェネレ
ータ4に装填された推進薬量にもよるが、ロータ回転に
よる分の約1/2程度とすることができる。このよう
に、上記一連の動作でプリテンションの付与が行われ
る。なお、この動作完了後のベルト引出しは、リトラク
タRの構成要素である前記ロックパウル13のラチェッ
ト内歯101への係合により阻止される。
巻取リール1に巻付けられたベルトが巻込まれ、ベルト
の引締めが行われ、やがて、ロータ31は、図4の
(E)に示す位置に達すると、ベーン311が隔壁30
3に衝突してロータ31の回転は停止する。この位置に
なると、今度は、加圧室301aも大気開放されるた
め、残ガス圧も排気される。しかしながら、この後も、
巻取リール1と一体化された巻取軸2は自身の慣性で回
転を続けようとするため、今度は、図4の(F)に示す
ように、ラチットホイール21の外歯211がクラッチ
キー22を係合解除方向に押し出し、巻取軸2がロータ
31から解放されるため、巻取軸2の回転は継続する。
そして、この慣性による回転は、ベルト張力と巻取リー
ルを含む慣性系の回転モーメントとが均衡するまで継続
する。この回転によるベルト引込み量は、ガスジェネレ
ータ4に装填された推進薬量にもよるが、ロータ回転に
よる分の約1/2程度とすることができる。このよう
に、上記一連の動作でプリテンションの付与が行われ
る。なお、この動作完了後のベルト引出しは、リトラク
タRの構成要素である前記ロックパウル13のラチェッ
ト内歯101への係合により阻止される。
【0025】なお、これら一連の動作説明において、ク
ラッチ係合動作を鮮明にすべく、キーコネクタのその後
の動作を省略したが、キーコネクタ23は、図4の
(B)ないし(C)に示すクラッチ係合過程途上に溝3
00からその大部分が抜け出した状態で、ロータ31の
回転開始により、クラッチキー22に脚部を引きずられ
るため、蟻溝231部での係合が解かれて、クラッチキ
ー22から外れる。
ラッチ係合動作を鮮明にすべく、キーコネクタのその後
の動作を省略したが、キーコネクタ23は、図4の
(B)ないし(C)に示すクラッチ係合過程途上に溝3
00からその大部分が抜け出した状態で、ロータ31の
回転開始により、クラッチキー22に脚部を引きずられ
るため、蟻溝231部での係合が解かれて、クラッチキ
ー22から外れる。
【0026】これらの動作中に、リッド32は、図1及
び図2に示すように、背圧室側が略大気圧であるのに対
して、加圧室301a側において高いガス圧Pを受け、
ネジ39止め位置間で外方へ膨らむ変形荷重を受ける。
特に本例のように、リトラクタRのフレーム10の幅と
ハウジング30の幅とを略一致させた最小の幅寸法を採
用する場合、作動室カバー部323のネジ止めピッチが
長くなり、荷重に対する変形量も大きくなる。そこで、
本発明の主題に沿い形成された剛性補強フランジ320
がこの曲げ荷重に対する耐性を発揮する。このような剛
性補強の結果、リッド32の変形が防止され、ハウジン
グ30の開放端面とリッド32との間の隙間からのガス
漏れはシール溝305に嵌装されたエラストマシール3
5により阻止され、ベーン311とハウジング30との
間の隙間からのガス漏れは、可撓性シール部材33のシ
ールリップ331で阻止される。
び図2に示すように、背圧室側が略大気圧であるのに対
して、加圧室301a側において高いガス圧Pを受け、
ネジ39止め位置間で外方へ膨らむ変形荷重を受ける。
特に本例のように、リトラクタRのフレーム10の幅と
ハウジング30の幅とを略一致させた最小の幅寸法を採
用する場合、作動室カバー部323のネジ止めピッチが
長くなり、荷重に対する変形量も大きくなる。そこで、
本発明の主題に沿い形成された剛性補強フランジ320
がこの曲げ荷重に対する耐性を発揮する。このような剛
性補強の結果、リッド32の変形が防止され、ハウジン
グ30の開放端面とリッド32との間の隙間からのガス
漏れはシール溝305に嵌装されたエラストマシール3
5により阻止され、ベーン311とハウジング30との
間の隙間からのガス漏れは、可撓性シール部材33のシ
ールリップ331で阻止される。
【0027】他方、隔壁303の先端とロータ31のリ
ング部312外周との間の洩れはシール部材34により
阻止され、クラッチキーの摺動孔313から係合空間へ
の漏れは、受圧ヘッド221のクラッチキーの摺動孔3
13口部への圧接により阻止される。このようにして、
上記実施例のアクチュエータによれば、リッド32の変
形による加圧室301aから外気へのガス洩れ、加圧室
301aから背圧室301bへのガス漏れが有効に阻止
され、上記シール部材34と受圧ヘッド221によるシ
ール効果と相まって、ガスジェネレータ4で発生したガ
スの圧力が有効にアクチュエータ3の動作に利用され
る。
ング部312外周との間の洩れはシール部材34により
阻止され、クラッチキーの摺動孔313から係合空間へ
の漏れは、受圧ヘッド221のクラッチキーの摺動孔3
13口部への圧接により阻止される。このようにして、
上記実施例のアクチュエータによれば、リッド32の変
形による加圧室301aから外気へのガス洩れ、加圧室
301aから背圧室301bへのガス漏れが有効に阻止
され、上記シール部材34と受圧ヘッド221によるシ
ール効果と相まって、ガスジェネレータ4で発生したガ
スの圧力が有効にアクチュエータ3の動作に利用され
る。
【0028】以上、本発明を実施例を基に、リトラクタ
に付設する形式のものとして詳説したが、本発明は、そ
れに適した構成を備えるものの、必ずしもそれに限定さ
れるものではない。また、各構成要素の形状、配設位置
及び材質は、上記実施例に示したものに限定されること
なく、所期の機能を果たすものであれば、特許請求の範
囲に記載の範囲内で種々の構成を採り得るものである。
に付設する形式のものとして詳説したが、本発明は、そ
れに適した構成を備えるものの、必ずしもそれに限定さ
れるものではない。また、各構成要素の形状、配設位置
及び材質は、上記実施例に示したものに限定されること
なく、所期の機能を果たすものであれば、特許請求の範
囲に記載の範囲内で種々の構成を採り得るものである。
【0029】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、ハウジン
グの周囲面に添って該周囲面に被さる方向に延びる剛性
補強フランジを形成してリッドを補強しているので、そ
の耐圧強度をシリンダハウジング外形の複雑さに関わら
ず、しかも、プリテンショナの外形寸法の実質上の増大
を伴うことなく向上させることができる。
グの周囲面に添って該周囲面に被さる方向に延びる剛性
補強フランジを形成してリッドを補強しているので、そ
の耐圧強度をシリンダハウジング外形の複雑さに関わら
ず、しかも、プリテンショナの外形寸法の実質上の増大
を伴うことなく向上させることができる。
【図1】本発明の一実施例におけるシリンダをリッドを
取り外して示す正面図である。
取り外して示す正面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】上記実施例の全体構成要素を分解して示す斜視
図である。
図である。
【図4】上記実施例の作動を順を追って示す作動説明図
である。
である。
R リトラクタ(ベルト引締め手段) 3 アクチュエータ 4 ガスジェネレータ 30 ハウジング(シリンダ) 31 ロータ 32 リッド(シリンダ) 301 作動室 311 ベーン 320 剛性補強フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】 ガスジェネレータと、該ガスジェネレー
タから供給されるガス圧でシートベルト装置のベルト引
締め手段を作動させるアクチュエータとから構成され、
該アクチュエータは、前記ガスジェネレータに連通する
作動室を形成されたハウジングと該ハウジングの端面開
口を覆うリッドとから成るシリンダと、該シリンダに回
転自在に支持して前記作動室内に配設され、前記シリン
ダに形成された隔壁と協働して前記作動室をガスジェネ
レータに連通する加圧室と大気開放された背圧室とに区
画するベーンを有するロータとを備えるロータリアクチ
ュエータ作動プリテンショナにおいて、 前記リッドは、前記ハウジングの周囲面に添って該周囲
面に被さる方向に延びる剛性補強フランジを備えること
を特徴とするロータリアクチュエータ作動プリテンショ
ナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5213514A JPH0747920A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5213514A JPH0747920A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747920A true JPH0747920A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16640455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5213514A Pending JPH0747920A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | ロータリアクチュエータ作動プリテンショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747920A (ja) |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP5213514A patent/JPH0747920A/ja active Pending
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